JP3284776B2 - 切屑吸引装置 - Google Patents

切屑吸引装置

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JP3284776B2
JP3284776B2 JP21485094A JP21485094A JP3284776B2 JP 3284776 B2 JP3284776 B2 JP 3284776B2 JP 21485094 A JP21485094 A JP 21485094A JP 21485094 A JP21485094 A JP 21485094A JP 3284776 B2 JP3284776 B2 JP 3284776B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切削機械に設けられて
切屑の飛散を防止しつつこれを吸引除去する切屑吸引装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、切削機械は、機械本体と、この
機械本体に取り付けられて回転駆動されるとともに突出
する先端部に切刃部が設けられてなるカッターとを有す
る構成とされており、その中には、切屑の飛散を防止し
つつこれを吸引除去する切屑吸引装置が付設されたもの
がある。切屑吸引装置は、切削機械本体またはカッター
に一端側において支持されるとともに、切刃部の周りを
囲むように延出し、他端側の先端部がカッターの軸線方
向に沿って移動するよう伸縮自在とされ、さらに内外を
連通させる吸引口が設けられた筒状のカバーと、吸引口
に連結され、カバー内から空気を吸引する吸引手段とを
有する構成となっており、切刃部による切削で生じる切
屑の飛散をカバーで防止しつつ、カバー内の切屑を吸引
手段により吸引される空気とともに外部に排出させるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記切屑吸引装置にお
いては、筒状のカバーがその先端部全周でワークに当接
した場合等には、カバー内に十分に空気が取り込まれな
い状態が発生し、吸引手段により十分に空気が吸引でき
なくなり、よって切屑の除去が十分にできないという問
題が生じる。また、カバーを可撓性材料で形成した場合
には、カバー内に十分に空気が取り込まれない状態が発
生するとカバーに変形を生じてしまうという問題が生じ
る。
【0004】したがって、本発明の目的は、カバー内に
十分に空気が取り込まれない状態が発生するのを防止す
ることにより、常時カバー内の切屑の除去を十分に行う
ことができ、また可撓性材料で形成した場合にもカバー
に変形を生じることがない切屑吸引装置を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の切屑吸引装置は、機械本体と、この機械本
体に取り付けられて回転駆動されるとともに機械本体に
対し反対方向に延出する延出部の先端に切刃部が設けら
れてなるカッターとを有する切削機械に設けられ、前記
機械本体またはカッターに一端側において支持されると
ともに、前記延出部の周りを囲むように延出し、他端側
の先端部がカッターの軸線方向に沿って移動するよう伸
縮自在とされ、さらに内外を連通させる吸引口が設けら
れた筒状のカバーと、前記吸引口に連結され、前記カバ
ー内から空気を吸引する吸引手段とを有するものであっ
て、前記カバーに、常時内外を連通させる空気取込路を
設けてなるとともに、前記カバーは、帯状のバネ鋼材が
円筒状にしかもその一部を若干の隙間をもって重ね合せ
つつ軸線方向に位置をずらして巻かれたスクリュー型の
伸縮部材を有することを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明の切屑吸引装置によれば、筒状のカバー
がその先端部全周でワークに当接した場合等において
も、カバーに設けられた、常時内外を連通させる空気取
込路を介してカバー内に十分に空気が取り込まれる。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【実施例】本発明の一実施例の切屑吸引装置を図1を参
照して説明する。図1中、符号80はカッター、符号8
1はカッター80に取り付けられた本実施例の切屑吸引
装置をそれぞれ示している。本実施例においては、カッ
ター80は、アーバを介することなくそのまま切削機械
本体にコレットチャック82で着脱自在に保持されるよ
うになっており、コレットチャック82で切削機械本体
に保持されるシャンク部83と、先端部に切刃部84が
形成された主部85とからなっている。そして、カッタ
ー80のコレットチャック82から突出する部分が、機
械本体に対し反対方向に延出する延出部86となってい
る。
【0023】切屑吸引装置81は、カッター80のシャ
ンク部83に一端側において支持される筒状のカバー8
7と、カバー87内から空気を吸引する吸引手段88と
を有している。カバー87は、カッター80のシャンク
部83を内周部に嵌合させる略円筒状の取付部材89
と、この取付部材89を内周側に嵌合させるベアリング
90と、このベアリング90を内周側に嵌合させる略円
筒状の円筒部材91とを有しており、また、カッター8
0の周りを囲むように延出して、円筒部材91に取り付
けられる略円筒状の基部材92と、この基部材92の円
筒部材91に対し反対側に取り付けられる円筒状の伸縮
部材93とを有している。なお、取付部材89および円
筒部材91には、ベアリング90の抜止めを行う抜止部
材94a,94bが固定されている。
【0024】基部材92は、鋼材等からなるもので、円
筒状をなす第一部材95と第二部材96とに分割されて
いる。第一部材95は、一端側が、取付部材89および
カッター87のシャンク部83で閉塞された状態で円筒
部材91に取り付けられており、中間部分に、内外を連
通させる吸引口97が半径方向に沿って設けられてい
る。そして、この第一部材95の円筒部材91に対し反
対側に第二部材96が固定されている。ここで、第一部
材95の内周部から第二部材96の内周部にかけて環状
の係合溝98が形成されている。
【0025】そして、第一部材95の吸引口97に、連
結管99が取り付けられており、この連結管99には、
空気を吸引する負圧発生源等の吸引手段88が連結され
ている。そして、この吸引手段88の吸引作動で、吸引
口97から基部材92すなわちカバー87内の空気が吸
引され、連結管99を介して外部へ吐出されることにな
る。
【0026】伸縮部材93は、カッターと同軸をなすも
ので、帯状のバネ鋼材が円筒状にしかもその一部を若干
の隙間100をもって重ね合せつつ軸線方向に位置をず
らして巻かれたスクリュー型となっており、小径側の先
端面はカッター80の軸線に垂直をなしていて、大径側
の部分が係合溝98に係合されて伸縮を除く軸線方向の
移動が規制されている。そして、本実施例においては、
伸縮部材93に設けられた若干の隙間100が、カバー
87の内外に貫通する空気取込路となっている。このよ
うな構成の本実施例の切屑吸引装置81によれば、カッ
ター80がワーク101に当接し切刃部84により切削
を開始すると、カバー87の先端の伸縮部材93がワー
ク101に当接する。そして、カッター80による切削
の進行にともなって、カバー87は伸縮部材93が軸線
方向に弾性変形して追従する。
【0027】このようにして、カッター80の切刃部8
4による切削で生じる切屑の飛散が、周囲を覆うカバー
87で防止されることになる。一方、切削の開始に当っ
て、吸引手段88で空気を吸引することにより、カバー
87の先端開口部からカバー87内を空気が流れて吸引
口97から外部へ吐出されることになり、カバー87内
の空気が切屑とともに外部に排出される。このとき、先
端の伸縮部材93の全周でワーク101に当接した場合
等においても、カバー87に設けられた、常時内外を連
通させる隙間100を介してカバー87内に十分に空気
が取り込まれることになる
【0028】なお、以上に述べた本実施例は、これに限
定されることなく種々の変更が可能である。例えば、
縮部材93に隙間100を設けることなく先端部近傍に
内外に貫通する空気取込路としての貫通孔を周方向に複
数配置して形成したり、先端面に、該先端面から一段凹
んでカバーの内外に貫通する空気取込路としての空気溝
を周方向に複数配置して放射状に形成したり、あるいは
貫通孔と空気溝を共に形成したり、さらにはこれらに隙
間100を組み合わせたりすること等が可能である。
【0029】また、上記伸縮部材93の隙間100を廃
止して、所定厚みの環状の多孔質材料いわゆるスポンジ
を先端部に取り付けてもよい。この場合、スポンジの多
数の孔が、該スポンジを含んだカバーの内外を連通させ
る空気取込路を構成することになる。勿論、このスポン
ジを設けた上で、本実施例の構成を組み合わせることも
可能である。
【0030】さらに、上記実施例においては、カバー8
7をカッター80に取り付けるものを例にとり説明した
が、機械本体に直接取り付けることも可能である。この
場合、機械本体の非回転部分に取り付ければ、上記した
取付部材89、ベアリング90および円筒部材91等を
省略し、基部材92を回転するヘッドより大径でしかも
機械本体に取り付け可能な長さとしてそのまま機械本体
に取り付ければよい。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の切屑吸引
装置によれば、筒状のカバーがその先端部全周でワーク
に当接した場合等においても、カバーに設けられた、常
時内外を連通させる空気取込路を介してカバー内に十分
に空気が取り込まれる。したがって、常時カバー内の切
屑の除去を十分に行うことができ、また可撓性材料で形
成した場合にもカバーの形状を良好に維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による切屑吸引装置を示す断
面図である。
【符号の説明】80 カッター84 切刃部86 延出部87 カバー88 吸引手段97 吸引口 100 隙間(空気取込路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−59746(JP,A) 特開 昭59−53141(JP,A) 特開 昭61−109644(JP,A) 特開 平6−179108(JP,A) 実開 昭49−39071(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械本体と、この機械本体に取り付けら
    れて回転駆動されるとともに機械本体に対し反対方向に
    延出する延出部の先端に切刃部が設けられてなるカッタ
    ーとを有する切削機械に設けられ、 前記機械本体またはカッターに一端側において支持され
    るとともに、前記延出部の周りを囲むように延出し、他
    端側の先端部がカッターの軸線方向に沿って移動するよ
    う伸縮自在とされ、さらに内外を連通させる吸引口が設
    けられた筒状のカバーと、前記吸引口に連結され、前記
    カバー内から空気を吸引する吸引手段とを有する切屑吸
    引装置において、 前記カバーに、常時内外を連通させる空気取込路を設け
    てなるとともに、 前記カバーは、帯状のバネ鋼材が円筒状にしかもその一
    部を若干の隙間をもって重ね合せつつ軸線方向に位置を
    ずらして巻かれたスクリュー型の伸縮部材を有する こと
    を特徴とする切屑吸引装置。
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KR20020073220A (ko) * 2001-03-14 2002-09-23 화천기공 주식회사 그라파이트 가공기
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