JP3284730B2 - 感光性組成物 - Google Patents

感光性組成物

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JP3284730B2 JP01596394A JP1596394A JP3284730B2 JP 3284730 B2 JP3284730 B2 JP 3284730B2 JP 01596394 A JP01596394 A JP 01596394A JP 1596394 A JP1596394 A JP 1596394A JP 3284730 B2 JP3284730 B2 JP 3284730B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性組成物に関し、
特にはリソグラフィーに用いる感光性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程では、微細加工技
術の進展によって素子構造の微細化を達成してきた。今
後さらに素子構造の微細化を進めるためには、リソグラ
フィーの際の露光光の短波長化が必須であり、露光光と
してKrFエキシマレーザ光(波長248nm)やAr
Fエキシマレーザ光(波長193nm)を用いたエキシ
マレーザリソグラフィーが注目されている。そして、上
記エキシマレーザリソグラフィーによるレジストパター
ンの形成を実現するためには、短波長の露光光に対して
透明性を有しかつドライエッチング耐性に優れた感光性
組成物の開発が求められている。
【0003】上記感光性組成物としては、Journal of S
cience and Technology ,5〔3〕(1992)武智,
他(P.439−446)によって開示されたアダマン
チル基をペンダントしたポリメチルメタクリレート(P
MMA)系樹脂がある。この感光性組成物の一例として
は、メタクリル酸アダマンチル−メタクリル酸tブチル
共重合体が挙げられている。上記感光性組成物は、短波
長の露光光に対する透明性を有しかつプロトン酸の存在
下でカルボン酸を発生して化学増幅型の感光性組成物と
して機能するメタクリル酸tブチルと、ドライエッチン
グ耐性を有するメタクリル酸アダマンチルとを共重合さ
せたものであり、上記エキシマレーザリソグラフィーに
対応できるレジストとされてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の感光性
組成物は、塩素ガスを用いたドライエチングに対してド
ライエッチング耐性が低いことがわかった。半導体装置
の製造工程では、塩素ガスは極めて広い範囲でエッチン
グガスとして使用されており、他のガスに換えることは
困難である。このため、上記感光性組成物を、半導体装
置の製造工程で実用的に使用することはできない。
【0005】そこで、本発明では上記の課題を解決する
感光性組成物を提供し、これによって半導体装置の微細
化を促進させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の感光性組成物は、樹脂と光酸発生剤とを含
有するものである。上記樹脂は、ポリビニルアルコール
またはその誘導体の少なくとも一部の水酸基を硫黄を含
む酸脱離性保護基で保護してなるものである。上記硫黄
を含む酸脱離性保護基は、 DL-チオクトカルボニル基、
1,3ジチオラン -2-カルボニル基または 1,3ジチアン -
2-カルボニル基である。そして、上記誘導体は、ビニル
アセタール系化合物である。さらに、上記樹脂は、少な
くとも一部の水酸基を上記硫黄を含む酸脱離性保護とア
ダマンチルカルボニル基とでそれぞれ保護したものでも
良い。また、上記酸脱離性保護基は、 DL-チオクト酸、
エチル 1,3ジチオラン -2-カルボキシレートまたはエチ
ル 1,3ジチアン -2-カルボキシレートによって与えられ
るものである。
【0007】
【作用】上記感光性組成物は光酸発生剤を含有している
ため、光の照射によって酸が発生する。そして、酸の発
生によって、硫黄を含む酸脱離性保護基が樹脂から脱離
し、この部分が可溶性になる。また、この感光性組成物
で形成したパターンに対して室温〜−40℃の範囲でド
ライエッチングを行った場合には、樹脂の側鎖にペンダ
ントされた硫黄を含む酸脱離性保護基が分解され、硫黄
及び硫黄化合物がパターンの側壁に付着する。したがっ
て、パターンの側壁が硫黄及び硫黄化合物によって保護
される。
【0008】そして、DL- チオクトカルボニル基、 1,3
ジチオラン -2-カルボニル基または1,3 ジチアン -2-カ
ルボニル基を酸脱離性保護基として用いた樹脂は、例え
ば波長193nmのArFエキシマレーザのような紫外
線領域の波長に対して良好な透明性を有する。したがっ
て、紫外線領域の波長を有する露光光の照射によって、
当該感光性組成物が充分に露光され、その後現像処理を
行うことによって未光部に感光性組成物からなるパター
ンが形成される。
【0009】また、ビニルアセタール系化合物からなる
誘導体を基にした樹脂を含有する感光性組成物では、ア
セタール化した樹脂の側鎖がドライエッチングに対して
安定であるため、ドライエッチング耐性が得られる。同
様に、側鎖をアダマンチルカルボニル基で置換した樹脂
を含有する感光性組成物は、アダマンチルカルボニル基
がペンダントされた樹脂の側鎖がドライエッチングに対
して安定であるため、ドライエッチング耐性が得られ
る。さらに、 DL-チオクト酸、エチル 1,3ジチオラン -
2-カルボキシレートまたはエチル 1,3ジチアン -2-カル
ボキシレートをPVAまたはその誘導体と反応させるこ
とによって、一部の水酸基を上記酸脱離性保護基で置換
してなる樹脂が合成される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例の感光性組成物
及びこれを用いたドライエッチングを説明する。第1の
感光性組成物は、ポリビニルアルコール(PVA)の一
部の水酸基を硫黄を含む酸脱離性保護基で置換してなる
化1(1)に示す樹脂と、光酸発生剤とからなるもので
ある。上記酸脱離性保護基は、例えば DL-チオクトカル
ボニル基のように酸の存在下でPVAの側鎖から脱離す
るものである。また、光酸発生剤は、光の照射によって
効果的に酸を発生するものである。上記樹脂は、化1
(2)に示すPVAと化1(3)に示す DL-チオクト酸
(以下チオクト酸と記す)とを反応させることによって
得られる。
【化1】
【0011】上記感光性組成物の合成は、以下のように
行う。先ず、上記PVA1gとチオクト酸5.2gと
を、ジメチルホルムアミド(DMF)20mlに溶解す
る。そして、この溶液に縮合剤としてジシクロロヘキシ
ルカルボジイミド(DCC)を9.4g加えて5〜10
時間還流させる。次いで、上記溶液を多量の水に加えて
析出物をろ過別し、当該析出物をアセトンに溶解させ
る。その後、上記アセトン溶液を水に注ぎ込んで再沈澱
させる精製を数回繰り返し、精製物を真空乾燥させる。
これによって、化1(1)に示すPVAの一部の水酸基
を DL-チオクトカルボニル基で保護した樹脂が合成され
る。上記樹脂は、水酸基の50〜80 mol%が酸脱離性
保護基で保護された状態になり、硫黄が23〜26wt%
の割合で導入される。
【0012】次に、上記の樹脂に光酸発生剤を添加す
る。ここでは、オニウム塩の中から例えば化2に示すよ
うに硫黄を含むスルフォニウム塩を光酸発生剤として用
いる。添加する割合は、樹脂100部に対して光酸発生
剤10部程度に設定する。そして、上記樹脂と光酸発生
剤とを、プロピレングリコールメチルエーテルアセテー
ト(PGMEA)に溶解させる。
【化2】
【0013】上記の感光性組成物のリソグラフィーによ
るパターン化及び、それをマスクにしたエッチングは以
下のように行う。先ず、上記のように溶剤に溶かし込ん
だ状態の感光性組成物を、例えばシリコンからなるウエ
ハ上にスピンコートする。次いで、ウエハ上の感光性組
成物に対して、波長193nmのArFエキシマレーザ
を露光光として用いたパターン露光を行う。そして、ポ
ストエクスポージャーベイク(PEB)を行った後、現
像液として水,温水またはテトラメチルアンモニウムハ
イドライド(TMAH)のような有機アルカリ水溶液を
用いて現像処理を行う。これによって露光部の感光性組
成物を溶解し、基板上の未露光部に感光性組成物からな
るパターンを形成する。
【0014】次に、上記のようにして基板上に形成した
パターンをマスクにして、基板のエッチングを行う。エ
ッチングには、例えばマイクロ波放電による電子サイク
ロトロン共鳴(ECR)プラズマエッチング装置を用い
る。エッチングガスとしては、塩素ガス及び酸素ガスを
用いる。そして、エッチング条件として、エッチングガ
スの流量を:塩素ガス/酸素ガス=74/6sccm,
エッチングチャンバ内のガス圧力を:400mPa,マ
イクロ波パワーを:850w,高周波バイアスを:70
w,ウエハ温度を:室温〜−40℃の範囲の所定温度に
設定して基板のエッチングを行う。
【0015】上記エッチングが終了した後、エッチング
チャンバ内を加熱してパターン側壁に付着した硫黄を昇
華除去する。次いで、感光性組成物からなるパターンを
アッシング処理によって除去する。
【0016】上記感光性組成物は、光酸発生剤を含有し
ているため、露光光の照射によって酸が発生し、樹脂の
側鎖から酸脱離性保護基が脱離する。そして、この部分
の樹脂が上記現像液に対して可溶性になる。また、未露
光部の樹脂の側鎖の50〜80 mol%には酸脱離性保護
基が導入されているので、この部分は上記現像液に対し
て不溶性である。そして、DL- チオクトカルボニル基を
酸脱離性保護基として用いた樹脂は、ArFエキシマレ
ーザ光のような紫外線領域の波長に対して透明性を有し
ている。したがって、上記露光光の照射によって感光性
組成物が充分に露光され、未露光部に感光性組成物から
なるパターンが形成される。そして、この感光性組成物
からなるパターンをマスクにしたドライエッチングで
は、樹脂の側鎖にペンダントされた硫黄を含む酸脱離性
保護基が分解され、硫黄または硫黄化合物がパターンの
側壁に付着する。その際、上記感光性組成物の樹脂には
硫黄が23〜26wt%程度の導入率で導入され、パター
ンの側壁を保護するのに充分な量の硫黄がエッチングに
よってパターンの側壁に付着する。したがって、パター
ンの側壁が硫黄によって保護され、パターンをマスクに
して基板のドライエッチングを充分に行える。
【0017】上記実施例では、 DL-チオクトカルボニル
基でPVAの一部の水酸基を保護してなる樹脂を用い
た。しかし、化3(1)に示すように、1,3 ジチオラン
-2-カルボニル基からなる酸脱離性保護基でPVAの水
酸基を保護した樹脂でもよい。この樹脂は、化1(2)
で示したPVAと、化3(2)に示すエチル 1,3ジチオ
ラン -2-カルボキシレートとを反応させることによって
合成する。さらに、化4(1)に示すように、 1,3ジチ
アン -2-カルボニルからなる酸脱離性保護基でPVAの
水酸基を置換した樹脂でもよい。この樹脂は、上記PV
Aと、化4(2)に示すエチル 1,3ジチアン -2-カルボ
キシレートとを反応させることによって合成する。
【化3】
【化4】
【0018】上記樹脂の合成は、以下のように行う。先
ず、上記PVA1gとエチル 1,3ジチオラン -2-カルボ
キシレート4.5gまたはエチル 1,3ジチアン -2-カル
ボキシレート4.8gとを、ジメチルホルムアミド(D
MF)20mlに溶解する。そして、この溶液に水酸化
カリウム2.5gを粉砕したものを加えて90℃に加熱
しながら攪拌する。これによって、溶液中に発生するエ
タノールを完全に留去する。その後、上記と同様の精製
を行い、PVAの一部の水酸基を 1,3ジチアン -2-カル
ボニル基または 1,3ジチオラン-2-カルボニル基で置換
した状態の樹脂を合成する。上記のようにして合成した
樹脂は、水酸基の50〜80 mol%が酸脱離性保護基で
保護された状態になり、硫黄が29〜34wt%の割合で
導入される。また、上記樹脂を用いた感光性組成物の合
成,感光性組成物のリソグラフィーによるパターン化及
びそれをマスクにしたエッチングは上記実施例と同様に
行うことができる。
【0019】次に、本発明の第2の実施例の感光性組成
物及びこれを用いたドライエッチングを説明する。第2
の実施例の感光性組成物は、ビニルアセタール系化合物
の少なくとも一部の水酸基を上記第1の実施例と同様の
硫黄を含む酸脱離性保護基で保護してなる樹脂と、光酸
発生剤とからなる感光性組成物である。化5には、一例
として DL-チオクトカルボニルを酸脱離性保護基として
用いた樹脂を示す。ここでRは、ビニルアセタールを構
成する置換基である。ビニルアセタール系化合物として
は、化6(1)に示すビニルホルマール,化6(2)に
示すビニルアセタールまたは化6(3)に示すビニルブ
チラールを用いる。これらのビニルアセタール系化合物
は、上記第1の実施例の化1(2)で示したPVAの水
酸基を酸触媒によってアセタール化したものであり、残
りの水酸基を酸脱離性保護基で保護するために、アセタ
ール化度が10〜50%のものを用いる。また、光酸発
生剤は上記第1の実施例で示した化合物を用いる。
【化5】
【化6】
【0020】上記感光性組成物の合成は、以下のように
行う。先ず、上記ビニルアセタール系化合物と硫黄を含
む酸脱離性保護基を有する化合物の中から例えばチオク
ト酸とを、上記第1の実施例と同様にDMFに溶解し、
さらにDCCを加えて還流させる。その後、水に上記溶
液を加えてろ過して上記第1の実施例と同様に精製を行
う。これによって、上記化5に示したポリビニルアセタ
ール系化合物の一部の水酸基を、上記硫黄を含む酸脱離
性保護基で置換した樹脂が得られる。尚、上記合成は、
樹脂中への硫黄の導入率が20〜25wt%程度になるよ
うに、ビニルアセタール系化合物と酸脱離性保護基を有
する化合物との混合比を設定する。
【0021】次に、上記の樹脂100部と光酸発生剤を
10部とを、上記第1の実施例と同様のPGMEAに溶
解させることによって、溶剤に溶かし込んだ状態の感光
性組成物を合成する。また、上記の感光性組成物のリソ
グラフィーによるパターン化及び、それをマスクにした
エッチングは上記第1の実施例と同様に行う。
【0022】上記感光性組成物は、上記第1の実施例で
示した感光性組成物と同様に、ArFレーザ光の照射で
充分に露光されかつ塩素ガスを用いたドライエッチング
に対して充分な耐性を有する。さらにこの感光性組成物
は、アセタール化した樹脂の側鎖がドライエッチングに
対して安定であるため、上記第1の実施例の樹脂と比較
してさらにドライエッチングに対する耐性を有してい
る。また、上記樹脂を用いた感光性組成物の合成,感光
性組成物のリソグラフィーによるパターン化及びそれを
マスクにしたエッチングは上記実施例と同様に行うこと
ができる。
【0023】次に、本発明の第3の実施例の感光性組成
物及びこれを用いたドライエッチングを説明する。第3
の実施例の感光性組成物は、PVAまたはその誘導体の
少なくとも一部の水酸基を硫黄を含む酸脱離性保護基と
アダマンチル基を有する置換基とでそれぞれ保護してな
る樹脂と、光酸発生剤とを含有するものである。上記誘
導体は実施例2で示したと同様のものであり、上記酸脱
離性保護基及び光酸発生剤は上記実施例1及び2で示し
たと同様のものである。化7には、一例としてPVAの
一部の水酸基を DL-チオクトカルボニル基とアダマンチ
ルアセチル基とで置換した樹脂を示す。
【化7】
【0024】上記樹脂の合成は、上記化1(2)に示し
たPVAと上記化1(3)に示したチオクト酸と化8に
示すアダマンチル酢酸とを用いる。
【化8】
【0025】上記感光性組成物の合成は、以下のように
行う。先ず、PVA1gとチオクト酸2.6gとアダマ
ンチル酢酸2.4gとを、ジメチルホルムアミド(DM
F)20mlに溶解する。その後、第1の実施例と同様
に、この溶液にDCCを9.4g加えて5〜10時間還
流させた後に精製を行う。これによって、上記化7に示
した樹脂を合成する。上記のようにして合成した樹脂
は、水酸基の50〜80 mol%が酸脱離性保護基で保護
された状態になり、硫黄が12〜14wt%の割合で導入
される。
【0026】次に、上記の樹脂100部と光酸発生剤を
10部とを、上記第1の実施例と同様のPGMEAに溶
解させることによって、溶剤に溶かし込んだ状態の感光
性組成物を合成する。また、上記の感光性組成物用のリ
ソグラフィーによるパターン化及び、それをマスクにし
たエッチングは、上記第1及び第2の実施例と同様に行
う。
【0027】上記の感光性組成物は、上記第1及び第2
の実施例で示した感光性組成物と同様に、ArFレーザ
光の照射で充分に露光されかつ塩素ガスを用いたドライ
エッチングに対して充分な耐性を有する。さらにこの感
光性組成物は、アダマンチルアセチル基がペンダントさ
れた樹脂の側鎖がドライエッチングに対して安定化する
ため、上記第1及び第2の実施例と比較してさらにドラ
イエッチングに対する耐性が得られる。
【0028】上記第1〜第3の実施例で示した感光性組
成物の合成例は、上記に限るものではなく、感光性組成
物がポジ型レジストして機能し、かつドライエッチング
の際に側壁保護膜となる硫黄及び硫黄化合物が充分に供
給されるような割合で酸脱離性保護基を有する樹脂が合
成されるように行う。また、上記第1〜第3の実施例で
示した感光性組成物からなるパターンをマスクにしたド
ライエッチング方法も、あくまでも一例であり上記に限
るものではない。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の感光性組
成物によれば、樹脂の側鎖を硫黄を含む酸脱離性保護基
で保護した樹脂と光酸発生剤とで感光性組成物を構成す
ることによって、感光性組成物をマスクにしたドライエ
ッチングの際に硫黄と硫黄を含む化合物とからなる側壁
保護膜を形成することができる。したがって、エッチン
グガスを塩素ガスとして用いたドライエッチングに対し
て感光性組成物の耐性を確保することが可能になる。ま
た、上記酸脱離性保護基として紫外線領域の波長に対し
て感光性組成物に透明性を有する DL-チオクトカルボニ
ル基, 1,3ジチオラン -2-カルボニル基または 1,3ジチ
アン -2-カルボニル基を用いることによって、例えば波
長193nmのArFエキシマレーザ光のような短波長
領域の露光光によるリソグラフィーが可能になった。し
たがって、半導体装置の微細化を促進させることが可能
になる。また、上記感光性組成物において、ビニルアセ
タール系化合物からなる誘導体を基にした樹脂やこれら
の樹脂の側鎖にアダマンチル基を有する置換基をペンダ
ントした樹脂を用いることによって、ドライエッチング
に対する耐性をさらに向上させることが可能である。そ
して、 DL-チオクト酸、エチル 1,3ジチオラン -2-カル
ボキシレートまたはエチル 1,3ジチアン -2-カルボキシ
レートを用いることによって、上記感光性組成物を構成
する樹脂を合成することが可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−278265(JP,A) 特開 平5−204157(JP,A) 特開 平2−25850(JP,A) 特開 平3−282550(JP,A) 特開 平7−159997(JP,A) 特開 平6−110210(JP,A) 特開 平7−49568(JP,A) 特開 昭62−244038(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコールまたはその誘導体
    の少なくとも一部の水酸基をDL-チオクトカルボニル
    基、 1,3ジチオラン -2-カルボニル基または 1,3ジチア
    ン -2-カルボニル基で保護してなる樹脂と、光酸発生剤
    とからなることを特徴とする感光性組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の感光性組成物において、
    前記誘導体は、ビニルアセタール系化合物であることを
    特徴とする感光性組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の感光性組成物に
    おいて、前記樹脂は、少なくとも一部の水酸基を前記DL
    -チオクトカルボニル基、 1,3ジチオラン -2-カルボニ
    ル基または 1,3ジチアン -2-カルボニル基とアダマンチ
    ル基を有する置換基とでそれぞれ保護してなるものであ
    ることを特徴とする感光性組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の感光性組成
    物において、前記DL-チオクトカルボニル基、 1,3ジチ
    オラン -2-カルボニル基または 1,3ジチアン-2-カルボ
    ニル基は、それぞれ、 DL-チオクト酸、エチル 1,3ジチ
    オラン -2-カルボキシレートまたはエチル 1,3ジチアン
    -2-カルボキシレートによって与えられるものであるこ
    とを特徴とする感光性組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8349536B2 (en) 2008-05-29 2013-01-08 Fujitsu Limited Dithiane derivative, polymer, resist composition, and method for manufacturing semiconductor device using such resist composition
CN101989019B (zh) * 2009-08-06 2013-01-09 胜华科技股份有限公司 电子纸显示装置及其制作方法

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