JP3284063B2 - 脱臭機能付照明装置 - Google Patents
脱臭機能付照明装置Info
- Publication number
- JP3284063B2 JP3284063B2 JP28856096A JP28856096A JP3284063B2 JP 3284063 B2 JP3284063 B2 JP 3284063B2 JP 28856096 A JP28856096 A JP 28856096A JP 28856096 A JP28856096 A JP 28856096A JP 3284063 B2 JP3284063 B2 JP 3284063B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deodorizing
- light source
- sheet
- lighting device
- illumination
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒の光反応を
利用して空気中の臭気を分解、脱臭する機能を兼ね備え
た照明装置に関するものである。
利用して空気中の臭気を分解、脱臭する機能を兼ね備え
た照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する関心の高まりに
伴い、日常生活の中においても悪臭除去の要求が強まっ
ている。従来、このような低濃度臭気物の除去には、活
性炭やシリカ、アルミナ、及び金属酸化物等の複合化さ
れた無機吸着剤等が一般に使用されているが、このよう
な吸着剤を用いた除去方法では、吸着剤に臭気物質が吸
着されるに従って次第に吸収能力が低下していくので、
実用的吸着能力を喪失した場合には吸着材を交換しなけ
ればならない不便がある。しかも、吸着能力が有効に働
く期間を見極めるのは容易ではない。
伴い、日常生活の中においても悪臭除去の要求が強まっ
ている。従来、このような低濃度臭気物の除去には、活
性炭やシリカ、アルミナ、及び金属酸化物等の複合化さ
れた無機吸着剤等が一般に使用されているが、このよう
な吸着剤を用いた除去方法では、吸着剤に臭気物質が吸
着されるに従って次第に吸収能力が低下していくので、
実用的吸着能力を喪失した場合には吸着材を交換しなけ
ればならない不便がある。しかも、吸着能力が有効に働
く期間を見極めるのは容易ではない。
【0003】そこで最近は、上記吸着剤に代わる脱臭手
段として、光触媒を用いた臭気の除去方法が注目を集め
ている。例えば、Cundallらは、J.Oil.Chem.Assoc.197
8,61,351に於て、酸化チタンを用いて紫外光を照射した
場合、水とアルコールの混合系でアルコールが分解され
ることを述べている。また特開昭61−135669号
公報には、酸化亜鉛等の光触媒に紫外光を照射して、悪
臭物質である硫黄化合物を分解する方法が開示されてい
る。これらの触媒体を用いた脱臭作用は、接触悪臭物質
の(光)触媒的酸化反応によるため、触媒体は悪臭物質
の分解で消費及び劣化を被らず、光触媒の能力は光曝露
されている限り基本的に低下しない。従って、吸着剤の
みを使用する場合に比べて大きな利点を有する。
段として、光触媒を用いた臭気の除去方法が注目を集め
ている。例えば、Cundallらは、J.Oil.Chem.Assoc.197
8,61,351に於て、酸化チタンを用いて紫外光を照射した
場合、水とアルコールの混合系でアルコールが分解され
ることを述べている。また特開昭61−135669号
公報には、酸化亜鉛等の光触媒に紫外光を照射して、悪
臭物質である硫黄化合物を分解する方法が開示されてい
る。これらの触媒体を用いた脱臭作用は、接触悪臭物質
の(光)触媒的酸化反応によるため、触媒体は悪臭物質
の分解で消費及び劣化を被らず、光触媒の能力は光曝露
されている限り基本的に低下しない。従って、吸着剤の
みを使用する場合に比べて大きな利点を有する。
【0004】ところで、上記光触媒その他の触媒による
分解能は、分解しようとする有害物質との接触の機会が
多い程向上するため、最高の脱臭効果を得るには有害物
質との接触する反応面積の減ずることのない粉体の状態
で使用することが望ましい。しかし、実際には触媒を粉
体のまま使用する訳にはゆかず、これを取り扱うために
は何らかの加工が必要である。また、光触媒の光反応を
発生させるにはこの光触媒に光源からの光が照射される
位置に当該光触媒を配設する必要があるが、光触媒が粉
体や顆粒状のままではその配置が難しい。
分解能は、分解しようとする有害物質との接触の機会が
多い程向上するため、最高の脱臭効果を得るには有害物
質との接触する反応面積の減ずることのない粉体の状態
で使用することが望ましい。しかし、実際には触媒を粉
体のまま使用する訳にはゆかず、これを取り扱うために
は何らかの加工が必要である。また、光触媒の光反応を
発生させるにはこの光触媒に光源からの光が照射される
位置に当該光触媒を配設する必要があるが、光触媒が粉
体や顆粒状のままではその配置が難しい。
【0005】そこで、A)特開昭63ー127760号
公報では、白金合金系の熱励起触媒やチタン合金系の光
励起触媒を電灯の上部に直接焼き付けた脱臭装置が提案
されている。また、B)特開平3−233100号公報
には、酸化チタン粉、活性炭、及び酸化第二鉄粉の混合
粉を粉砕してこれを接着剤によりガラス管の外周壁面に
付着させた自動車道トンネルの有害ガス除去設備が開示
されている。
公報では、白金合金系の熱励起触媒やチタン合金系の光
励起触媒を電灯の上部に直接焼き付けた脱臭装置が提案
されている。また、B)特開平3−233100号公報
には、酸化チタン粉、活性炭、及び酸化第二鉄粉の混合
粉を粉砕してこれを接着剤によりガラス管の外周壁面に
付着させた自動車道トンネルの有害ガス除去設備が開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】A)の装置を得るに
は、光触媒等を電灯の上部に焼き付ける作業が必要であ
り、このような作業は非常に煩わしい。また、電灯の上
部のみに触媒を設けているので、照明用光源が発する光
量のほんの一部しか脱臭反応の励起に寄与できない。し
かも、臭気物質と触媒との接触機会が少なく、高い脱臭
効果は望みにくい。
は、光触媒等を電灯の上部に焼き付ける作業が必要であ
り、このような作業は非常に煩わしい。また、電灯の上
部のみに触媒を設けているので、照明用光源が発する光
量のほんの一部しか脱臭反応の励起に寄与できない。し
かも、臭気物質と触媒との接触機会が少なく、高い脱臭
効果は望みにくい。
【0007】一方、B)の設備では、支持体がガラスか
らなるため、次のような欠点がある。
らなるため、次のような欠点がある。
【0008】上記支持体を所望の形状に成形すること
が非常に困難である。
が非常に困難である。
【0009】支持体自身の重量が非常に大きいために
ハンドリングが悪く、また破損のおそれが高い。従っ
て、特に家庭製品として用いられる照明器具には不適で
ある。
ハンドリングが悪く、また破損のおそれが高い。従っ
て、特に家庭製品として用いられる照明器具には不適で
ある。
【0010】担持できる触媒量に限りがある。
【0011】また、このB)の設備では、光触媒がその
支持体であるガラスの表面に接着されているため、この
光触媒の露出表面積が少なく、A)の設備と同様、高い
脱臭効果は望みにくい。
支持体であるガラスの表面に接着されているため、この
光触媒の露出表面積が少なく、A)の設備と同様、高い
脱臭効果は望みにくい。
【0012】本発明は、このような事情に鑑み、軽量か
つ簡単な構造で効率の高い脱臭ができ、しかも、照明器
具として好適に利用できる照明装置を提供することを目
的とする。
つ簡単な構造で効率の高い脱臭ができ、しかも、照明器
具として好適に利用できる照明装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、照明用光源と、通気性をもつ
繊維状シート体に少なくとも光触媒が担持されてなり、
上記照明用光源の近傍において当該照明用光源の発する
光が照射される位置に配設された脱臭シートとを備えた
ものである。
の手段として、本発明は、照明用光源と、通気性をもつ
繊維状シート体に少なくとも光触媒が担持されてなり、
上記照明用光源の近傍において当該照明用光源の発する
光が照射される位置に配設された脱臭シートとを備えた
ものである。
【0014】このような照明装置によれば、通常の照明
を行いながら、照明用光源からの光を光触媒に照射させ
ることにより、空気中の臭気物質を分解することができ
る。さらに当初予期しなかったことであるが、この照明
装置を作動すると、光触媒の高い酸化力のためか照明器
具周囲の雑菌が死滅し、高い抗菌性があることも明らか
となっている。
を行いながら、照明用光源からの光を光触媒に照射させ
ることにより、空気中の臭気物質を分解することができ
る。さらに当初予期しなかったことであるが、この照明
装置を作動すると、光触媒の高い酸化力のためか照明器
具周囲の雑菌が死滅し、高い抗菌性があることも明らか
となっている。
【0015】上記脱臭シートでは、光触媒(もしくは光
触媒と吸着剤)が通気性のある繊維状シート体にこれと
絡み合う状態で固定されていてシート中に均一に分散し
ているので、その有効な表面を減ずることなく使用で
き、光に対しても一様に反応し、その臭気物質の分解が
すみやかに行われる。
触媒と吸着剤)が通気性のある繊維状シート体にこれと
絡み合う状態で固定されていてシート中に均一に分散し
ているので、その有効な表面を減ずることなく使用で
き、光に対しても一様に反応し、その臭気物質の分解が
すみやかに行われる。
【0016】上記照明用光源としては、蛍光灯、ハロゲ
ン球、HID、水銀灯、ブラックライト、捕虫灯、カラ
ー蛍光灯、白熱灯等、一般の照明装置に用いられる照明
用光源は全て使用できる。当然のことながら本発明の光
脱臭機能付照明装置は、脱臭性能は光により発現するた
め、照明用光源の消灯時においても照明装置が例えば太
陽光や、他の照明器具からの光が照射されている条件下
であれば、光脱臭を行うことが可能である。
ン球、HID、水銀灯、ブラックライト、捕虫灯、カラ
ー蛍光灯、白熱灯等、一般の照明装置に用いられる照明
用光源は全て使用できる。当然のことながら本発明の光
脱臭機能付照明装置は、脱臭性能は光により発現するた
め、照明用光源の消灯時においても照明装置が例えば太
陽光や、他の照明器具からの光が照射されている条件下
であれば、光脱臭を行うことが可能である。
【0017】上記光触媒としては、0.5〜5eV、好
ましくは1〜4eVの禁止帯幅を有する光触媒作用を有
する半導体が好適である。具体的には、酸化亜鉛、酸化
タングステン、酸化チタン、酸化セリウム等が挙げられ
るが、特に酸化チタンは、構造安定性や光触媒能力、更
には取扱い上の安全性等から生活空間で使用するのに最
適であり、本発明に係わる光触媒として有利に用いられ
る。
ましくは1〜4eVの禁止帯幅を有する光触媒作用を有
する半導体が好適である。具体的には、酸化亜鉛、酸化
タングステン、酸化チタン、酸化セリウム等が挙げられ
るが、特に酸化チタンは、構造安定性や光触媒能力、更
には取扱い上の安全性等から生活空間で使用するのに最
適であり、本発明に係わる光触媒として有利に用いられ
る。
【0018】これらの光触媒は、いずれも、その脱臭性
能と比表面積が関係し、一般に比表面積が小さいと光触
媒の能力が急速に低下するので、その比表面積は50m
2/g以上であるのが好ましい。
能と比表面積が関係し、一般に比表面積が小さいと光触
媒の能力が急速に低下するので、その比表面積は50m
2/g以上であるのが好ましい。
【0019】これらの光触媒が脱臭シートに含有される
量は、0.5〜30重量%が好ましく、特に2〜20重
量%が好適である。光触媒の含有量が上記範囲を下回る
と、実質的に臭気物質の分解効果が期待できず、逆にそ
の含有量がこの範囲を上回ると、光触媒を通気性シート
内に強固に保持することができなくなり、粉落ちの原因
となるからである。
量は、0.5〜30重量%が好ましく、特に2〜20重
量%が好適である。光触媒の含有量が上記範囲を下回る
と、実質的に臭気物質の分解効果が期待できず、逆にそ
の含有量がこの範囲を上回ると、光触媒を通気性シート
内に強固に保持することができなくなり、粉落ちの原因
となるからである。
【0020】本発明に用いられる脱臭シートには、上記
光触媒に加えて無機吸着剤を担持することができる。こ
の無機吸着剤の併用により、照明用光源の消灯時にも吸
着剤による脱臭効果が発現するばかりでなく、照明用光
源の点灯時において光触媒のみを含有する脱臭シートを
用いた場合よりも脱臭効果が優れていることが明らかと
なっている。しかも、吸着剤の吸着能力により吸着剤に
吸着された臭気成分が光触媒により分解されて除去され
るため、吸着剤の吸着能の自動再生も可能になる。
光触媒に加えて無機吸着剤を担持することができる。こ
の無機吸着剤の併用により、照明用光源の消灯時にも吸
着剤による脱臭効果が発現するばかりでなく、照明用光
源の点灯時において光触媒のみを含有する脱臭シートを
用いた場合よりも脱臭効果が優れていることが明らかと
なっている。しかも、吸着剤の吸着能力により吸着剤に
吸着された臭気成分が光触媒により分解されて除去され
るため、吸着剤の吸着能の自動再生も可能になる。
【0021】上記無機吸着剤としては、上記光触媒を担
持させる目的のものでもよい。吸着剤自体の脱臭効果を
期待して脱臭シート中に担持されるもので、吸着剤それ
自体が臭気物質を吸着する場合には、吸着剤の吸着性と
光触媒の臭気物質の分解性の双方が利用できる。これら
の吸着剤としては種々の素材を用いることができる。具
体的には、活性炭や、活性白土、天然及び合成ゼオライ
ト、セピオライト、シリカ−アルミナ−酸化亜鉛複合
物、シリカ−酸化亜鉛複合物、シリカ−酸化マグネシウ
ム複合物、複合フィロケイ酸塩、酸化マグネシウム−酸
化亜鉛複合物等の無機化合物等が挙げられる。これらの
吸着剤の粒径は、活性炭の場合は30μm以下が好まし
く、さらには0.05から10μm程度がより好まし
い。その他無機化合物の場合では0.05から50μm
程度が好ましく、さらには0.1から10μm程度がよ
り好適である。
持させる目的のものでもよい。吸着剤自体の脱臭効果を
期待して脱臭シート中に担持されるもので、吸着剤それ
自体が臭気物質を吸着する場合には、吸着剤の吸着性と
光触媒の臭気物質の分解性の双方が利用できる。これら
の吸着剤としては種々の素材を用いることができる。具
体的には、活性炭や、活性白土、天然及び合成ゼオライ
ト、セピオライト、シリカ−アルミナ−酸化亜鉛複合
物、シリカ−酸化亜鉛複合物、シリカ−酸化マグネシウ
ム複合物、複合フィロケイ酸塩、酸化マグネシウム−酸
化亜鉛複合物等の無機化合物等が挙げられる。これらの
吸着剤の粒径は、活性炭の場合は30μm以下が好まし
く、さらには0.05から10μm程度がより好まし
い。その他無機化合物の場合では0.05から50μm
程度が好ましく、さらには0.1から10μm程度がよ
り好適である。
【0022】本発明の脱臭シートにおける吸着剤の含有
量は、一般には1〜20重量%程度が良いが、具体的に
は光触媒と吸着剤の混合比によって決定するのがよい。
この混合比としては、1:30から40:1、より好ま
しくは1:10から10:1程度に設定するのがよい。
量は、一般には1〜20重量%程度が良いが、具体的に
は光触媒と吸着剤の混合比によって決定するのがよい。
この混合比としては、1:30から40:1、より好ま
しくは1:10から10:1程度に設定するのがよい。
【0023】本発明において脱臭シートの基材となる繊
維状シート体としては、光触媒や吸着剤を安定して担持
でき、かつ通気性の高いものが好ましい。具体的には、
熱可塑性樹脂、すなわちポリエチレン及びポリプロピレ
ン等のオレフィン系樹脂、デクロン等のポリエステル系
樹脂、ポリ酢酸ビニル、スチレン酢酸ビニル共重合体樹
脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリアクリロニト
リル、アクリラン、オーロン、ダイネル及びベレン等の
アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリビニルエーテル、ポリビニルケ
トン、ポリエーテル、ポリビニルアルコール系樹脂、ジ
エン系樹脂、ポリウレタン系樹脂等からなる合成繊維
や、木材パルプ、麻パルプ、エスパルト、木綿繊維をは
じめとする天然繊維、レーヨン繊維、アセテート繊維を
はじめとする再生及び半合成繊維、活性炭繊維、ガラス
繊維、アルミナ繊維をはじめとする無機繊維等の各種繊
維が適用可能である。繊維形態であればその断面形状も
特に制限はなく、円形の他、楕円形、三角形、星型、T
型、Y型、葉状等、種々の異型断面形状のものも使用で
きる。また、繊維表面に空隙を持つものや、枝分かれし
た構造、芯鞘構造を有するものであってもよい。また、
二種以上の繊維を組み合わせて使用するようにしてもよ
い(例えばポリエステル系繊維とパルプの組み合わせ
等。)。
維状シート体としては、光触媒や吸着剤を安定して担持
でき、かつ通気性の高いものが好ましい。具体的には、
熱可塑性樹脂、すなわちポリエチレン及びポリプロピレ
ン等のオレフィン系樹脂、デクロン等のポリエステル系
樹脂、ポリ酢酸ビニル、スチレン酢酸ビニル共重合体樹
脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリアクリロニト
リル、アクリラン、オーロン、ダイネル及びベレン等の
アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリビニルエーテル、ポリビニルケ
トン、ポリエーテル、ポリビニルアルコール系樹脂、ジ
エン系樹脂、ポリウレタン系樹脂等からなる合成繊維
や、木材パルプ、麻パルプ、エスパルト、木綿繊維をは
じめとする天然繊維、レーヨン繊維、アセテート繊維を
はじめとする再生及び半合成繊維、活性炭繊維、ガラス
繊維、アルミナ繊維をはじめとする無機繊維等の各種繊
維が適用可能である。繊維形態であればその断面形状も
特に制限はなく、円形の他、楕円形、三角形、星型、T
型、Y型、葉状等、種々の異型断面形状のものも使用で
きる。また、繊維表面に空隙を持つものや、枝分かれし
た構造、芯鞘構造を有するものであってもよい。また、
二種以上の繊維を組み合わせて使用するようにしてもよ
い(例えばポリエステル系繊維とパルプの組み合わせ
等。)。
【0024】さらに、上記繊維状シート体に光触媒およ
び無機吸着剤を強固に固定するため、これら粉体成分を
凝集させてシート中に担持させても良い。凝集方法とし
て、塩基性水酸化アルミニウム重合物等の無機化合物、
ポリアクリルアミド及びポリアクリル酸等の有機高分子
凝集剤を用いる方法、微細繊維を用いる方法、pH調整
により繊維成分に付着させる方法などいずれの方法を用
いても、光触媒能を低下させない限り問題ない。
び無機吸着剤を強固に固定するため、これら粉体成分を
凝集させてシート中に担持させても良い。凝集方法とし
て、塩基性水酸化アルミニウム重合物等の無機化合物、
ポリアクリルアミド及びポリアクリル酸等の有機高分子
凝集剤を用いる方法、微細繊維を用いる方法、pH調整
により繊維成分に付着させる方法などいずれの方法を用
いても、光触媒能を低下させない限り問題ない。
【0025】この繊維状シート体の通気性についての条
件を具体的な数値で表すとすれば、圧力損失にして 100
mmH2O 以下のものを使用することがきわめて好まし
い。ここでいう圧力損失とは、JIS B9908 に準じて面風
速 5.3cm/秒で測定された値である。このような十分な
通気性を脱臭シートにもたせることにより、照明用光源
に対向した面の光触媒のみならず、その背面(室内側)
の脱臭シートの面も光触媒脱臭に寄与することが可能と
なり、脱臭効率が飛躍的に増加することになる。
件を具体的な数値で表すとすれば、圧力損失にして 100
mmH2O 以下のものを使用することがきわめて好まし
い。ここでいう圧力損失とは、JIS B9908 に準じて面風
速 5.3cm/秒で測定された値である。このような十分な
通気性を脱臭シートにもたせることにより、照明用光源
に対向した面の光触媒のみならず、その背面(室内側)
の脱臭シートの面も光触媒脱臭に寄与することが可能と
なり、脱臭効率が飛躍的に増加することになる。
【0026】以上説明した繊維状シート体は、従来装置
で光触媒支持体として使用されてきたガラス等に比べて
成形性が高く、そのままの平面シート形状で用いるだけ
でなく、ひだ折り加工や穿孔等、種々の加工を施してか
ら使用しても差し支えない。このような加工によって様
々な形状にすることにより、次のような照明器具パーツ
として兼用することが可能になる。
で光触媒支持体として使用されてきたガラス等に比べて
成形性が高く、そのままの平面シート形状で用いるだけ
でなく、ひだ折り加工や穿孔等、種々の加工を施してか
ら使用しても差し支えない。このような加工によって様
々な形状にすることにより、次のような照明器具パーツ
として兼用することが可能になる。
【0027】具体的に、請求項1記載の照明装置では、
上記脱臭シートを上記照明用光源から特定方向に照射さ
れた光を乱反射させるバッフルとして兼用している。こ
のバッフルとしては、照射光を乱反射させて吸収するこ
とにより照明領域を絞るもの(以下、「吸収型バッフ
ル」と称する。)でもよいし、上記照射光を乱反射させ
て拡散することにより照明領域を広げるもの(以下、
「拡散型バッフル」と称する。)でもよい。
上記脱臭シートを上記照明用光源から特定方向に照射さ
れた光を乱反射させるバッフルとして兼用している。こ
のバッフルとしては、照射光を乱反射させて吸収するこ
とにより照明領域を絞るもの(以下、「吸収型バッフ
ル」と称する。)でもよいし、上記照射光を乱反射させ
て拡散することにより照明領域を広げるもの(以下、
「拡散型バッフル」と称する。)でもよい。
【0028】また、請求項4記載の装置では、上記脱臭
シートを上記照明用光源の近傍において当該照明用光源
の発する光が照射される位置に配設し、上記照明用光源
よりも奥側に配置して反射板として兼用し、この脱臭シ
ートの裏側に、上記脱臭シートに光反応発生用の光を照
射する脱臭専用光源を配設している。
シートを上記照明用光源の近傍において当該照明用光源
の発する光が照射される位置に配設し、上記照明用光源
よりも奥側に配置して反射板として兼用し、この脱臭シ
ートの裏側に、上記脱臭シートに光反応発生用の光を照
射する脱臭専用光源を配設している。
【0029】この装置では、脱臭シートによる脱臭作用
は、当該シートに照明用光源の光を当てることにより生
じさせることが可能であり、さらに、この照明用光源に
加え、上記脱臭シートに光反応発生用の光を照射する脱
臭専用光源を併設しているので、より顕著な脱臭作用が
得られる。
は、当該シートに照明用光源の光を当てることにより生
じさせることが可能であり、さらに、この照明用光源に
加え、上記脱臭シートに光反応発生用の光を照射する脱
臭専用光源を併設しているので、より顕著な脱臭作用が
得られる。
【0030】この脱臭専用光源としては、原則として、
上記照明用光源に適用可能な光源をそのまま適用するこ
とができる。特に、この脱臭専用光源に紫外線ランプを
用いれば、光反応をより顕著に励起させることが確認さ
れている。
上記照明用光源に適用可能な光源をそのまま適用するこ
とができる。特に、この脱臭専用光源に紫外線ランプを
用いれば、光反応をより顕著に励起させることが確認さ
れている。
【0031】この脱臭専用光源は、上記照明用光源の奥
に配置すれば、この照明用光源による照明の妨げとなら
ない。特に、脱臭シートを反射板として用いる場合に
は、その裏側に上記脱臭専用光源を設けることにより、
この脱臭シートの透明性が低くても、その表裏両面にお
ける光触媒を脱臭手段として活用でき、しかも、上記脱
臭専用光源に紫外線ランプを用いた場合には、当該ラン
プからの紫外線が人体に当たるのを確実に阻止できる。
に配置すれば、この照明用光源による照明の妨げとなら
ない。特に、脱臭シートを反射板として用いる場合に
は、その裏側に上記脱臭専用光源を設けることにより、
この脱臭シートの透明性が低くても、その表裏両面にお
ける光触媒を脱臭手段として活用でき、しかも、上記脱
臭専用光源に紫外線ランプを用いた場合には、当該ラン
プからの紫外線が人体に当たるのを確実に阻止できる。
【0032】上記拡散型バッフル、及び反射板として脱
臭シートを兼用する場合、その反射率を50%以上にす
るのが、好ましい。このような高い反射率は、上記脱臭
シートの繊維状シート体に担持させる無機吸着剤として
白色複合フィロケイ酸塩を選択する等の手段により、容
易に得ることが可能である。
臭シートを兼用する場合、その反射率を50%以上にす
るのが、好ましい。このような高い反射率は、上記脱臭
シートの繊維状シート体に担持させる無機吸着剤として
白色複合フィロケイ酸塩を選択する等の手段により、容
易に得ることが可能である。
【0033】上記脱臭シートは、それ単体で用いるよう
にしてもよいが、この脱臭シートの少なくとも一方の面
に補強シートを貼り合わせることにより、シート全体の
引張強度や衝撃強度を高め、あるいは軟化温度を上げる
ことができ、シート自身の形状安定性も高めることが可
能になる。
にしてもよいが、この脱臭シートの少なくとも一方の面
に補強シートを貼り合わせることにより、シート全体の
引張強度や衝撃強度を高め、あるいは軟化温度を上げる
ことができ、シート自身の形状安定性も高めることが可
能になる。
【0034】上記補強シートとして、光透過率の高いも
のを用いれば、この補強シートを脱臭シートのいずれの
面に貼着しても脱臭シートの光触媒効果を良好に得るこ
とができる。例えば上記補強シートをポリ塩化ビニルで
形成すれば、引張強度、衝撃温度、軟化温度のいずれも
向上させることができ、かつ、高い光透過性を得ること
ができる。
のを用いれば、この補強シートを脱臭シートのいずれの
面に貼着しても脱臭シートの光触媒効果を良好に得るこ
とができる。例えば上記補強シートをポリ塩化ビニルで
形成すれば、引張強度、衝撃温度、軟化温度のいずれも
向上させることができ、かつ、高い光透過性を得ること
ができる。
【0035】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態を図1に示す。
ここに示す照明スタンドは、地盤上に載置される基台1
0を備え、この基台10上に支柱12が立設されてお
り、この支柱12の上端に照明用光源14が取付けられ
ている。そして、この照明用光源14の周囲に、シェー
ドとして兼用される脱臭シート16が配設されている。
ここに示す照明スタンドは、地盤上に載置される基台1
0を備え、この基台10上に支柱12が立設されてお
り、この支柱12の上端に照明用光源14が取付けられ
ている。そして、この照明用光源14の周囲に、シェー
ドとして兼用される脱臭シート16が配設されている。
【0036】上記脱臭シート16は、上述の繊維状シー
ト体に光触媒、好ましくは光触媒と吸着剤の双方が担持
されたものであり、この脱臭シートが上下に開放された
筒状に形成されている。この脱臭シート16は、図例で
は、円形断面を有し、かつ上方に向かうに従って断面積
の小さくなる円錐台状をなし、その上端にリング状の枠
18が固定され、この枠18がアーム20を介して上記
支柱12に支持されている。
ト体に光触媒、好ましくは光触媒と吸着剤の双方が担持
されたものであり、この脱臭シートが上下に開放された
筒状に形成されている。この脱臭シート16は、図例で
は、円形断面を有し、かつ上方に向かうに従って断面積
の小さくなる円錐台状をなし、その上端にリング状の枠
18が固定され、この枠18がアーム20を介して上記
支柱12に支持されている。
【0037】この照明スタンドによれば、照明用光源1
4の光によって通常の照明が行われるのに加え、上記光
が脱臭シート16に当たることによって、その少なくと
も裏面の光触媒による光反応が促され、この光触媒と接
触する臭気が分解、除去される。この光触媒を担持する
繊維状シート体は、通気性が高く、この繊維状シート体
を通じて脱臭シート内外の空気が往来するので(図1破
線矢印参照。後述の図においても破線矢印はシートを透
過する空気の流れを示すものとする。)、臭気と光触媒
との接触機会が多く、それだけ高い脱臭効果を得ること
ができる。
4の光によって通常の照明が行われるのに加え、上記光
が脱臭シート16に当たることによって、その少なくと
も裏面の光触媒による光反応が促され、この光触媒と接
触する臭気が分解、除去される。この光触媒を担持する
繊維状シート体は、通気性が高く、この繊維状シート体
を通じて脱臭シート内外の空気が往来するので(図1破
線矢印参照。後述の図においても破線矢印はシートを透
過する空気の流れを示すものとする。)、臭気と光触媒
との接触機会が多く、それだけ高い脱臭効果を得ること
ができる。
【0038】しかも、この実施の形態のように、脱臭シ
ート16を上下に開放された筒状にし、照明用光源14
の点灯による発熱で生じる上昇気流が脱臭シート16の
内側を通るようにすれば(図1実線矢印参照。後述の図
においても実線矢印は対流の方向を示すものとす
る。)、その分、光触媒付近の空気の対流を促進でき、
脱臭効果をさらに高めることができる。
ート16を上下に開放された筒状にし、照明用光源14
の点灯による発熱で生じる上昇気流が脱臭シート16の
内側を通るようにすれば(図1実線矢印参照。後述の図
においても実線矢印は対流の方向を示すものとす
る。)、その分、光触媒付近の空気の対流を促進でき、
脱臭効果をさらに高めることができる。
【0039】特に、脱臭シート16の透明度を高くする
(一般には5以上に設定する)ことにより、この脱臭シ
ート16を透過型ランプシェードとして良好に兼用でき
るばかりでなく、この脱臭シート16の裏面だけでなく
表側面近傍に担持されている光触媒でも光反応を励起さ
せることができ、全光触媒を脱臭手段としてフルに活用
できる利点が得られる。なお、脱臭シート16の透明度
を高めるには、吸着剤(特に活性炭など黒色に近い色の
吸着剤)の含有量を下げるようにすればよい。
(一般には5以上に設定する)ことにより、この脱臭シ
ート16を透過型ランプシェードとして良好に兼用でき
るばかりでなく、この脱臭シート16の裏面だけでなく
表側面近傍に担持されている光触媒でも光反応を励起さ
せることができ、全光触媒を脱臭手段としてフルに活用
できる利点が得られる。なお、脱臭シート16の透明度
を高めるには、吸着剤(特に活性炭など黒色に近い色の
吸着剤)の含有量を下げるようにすればよい。
【0040】なお、上記対流を促進させるにあたり、脱
臭シート16の形状は上下に開放された筒状に設定すれ
ばよく、上下に亘って均一な断面をもつストレート形状
であってもよい。断面形状も特に問わず、上記の円の
他、楕円状、多角形状等、種々の形状が適用可能であ
る。
臭シート16の形状は上下に開放された筒状に設定すれ
ばよく、上下に亘って均一な断面をもつストレート形状
であってもよい。断面形状も特に問わず、上記の円の
他、楕円状、多角形状等、種々の形状が適用可能であ
る。
【0041】第2の実施の形態を図2に示す。ここで
は、図1に示した照明スタンドの支柱12の中間部分
に、脱臭専用光源22が設けられ、この脱臭専用光源2
2からの光も脱臭シート16に照射されることにより、
さらに高い脱臭効果が得られるようになっている。この
脱臭専用光源22は、照明用光源14と同等のものでも
よいし、他種の光源であってもよい。特に、この脱臭専
用光源22として紫外線ランプ(好ましくは波長が 400
nm以下の紫外線を発するランプ)を使用すれば、脱臭反
応を著しく促進できることが実験により確かめられてい
る。
は、図1に示した照明スタンドの支柱12の中間部分
に、脱臭専用光源22が設けられ、この脱臭専用光源2
2からの光も脱臭シート16に照射されることにより、
さらに高い脱臭効果が得られるようになっている。この
脱臭専用光源22は、照明用光源14と同等のものでも
よいし、他種の光源であってもよい。特に、この脱臭専
用光源22として紫外線ランプ(好ましくは波長が 400
nm以下の紫外線を発するランプ)を使用すれば、脱臭反
応を著しく促進できることが実験により確かめられてい
る。
【0042】第3の実施の形態を図3(a)に基づいて
説明する。ここに示す照明装置は、基台10が天井に固
定され、この基台10からロープ13等を介して照明用
光源14が吊り下げられる吊下げ型のものとされてい
る。このような照明装置においても、前記図1及び図2
と同様に筒状の脱臭シートを照明用光源14の周囲に設
けることにより、同等の効果を得ることができる。ま
た、照明用光源14と脱臭専用光源22とを併用する場
合には、同図(b)に示すように照明用光源14の上側
(すなわち奥側)に脱臭専用光源22を配設することに
より、この脱臭専用光源22が照明の邪魔になるのを避
けることができる。
説明する。ここに示す照明装置は、基台10が天井に固
定され、この基台10からロープ13等を介して照明用
光源14が吊り下げられる吊下げ型のものとされてい
る。このような照明装置においても、前記図1及び図2
と同様に筒状の脱臭シートを照明用光源14の周囲に設
けることにより、同等の効果を得ることができる。ま
た、照明用光源14と脱臭専用光源22とを併用する場
合には、同図(b)に示すように照明用光源14の上側
(すなわち奥側)に脱臭専用光源22を配設することに
より、この脱臭専用光源22が照明の邪魔になるのを避
けることができる。
【0043】第4の実施の形態を図4(a)(b)に基
づいて説明する。ここでは、前記図1に示した脱臭シー
ト16が蛇腹折りにされている。このような構造によれ
ば、脱臭シート16の表面積が増え、その分より高い脱
臭効果を得ることができる。
づいて説明する。ここでは、前記図1に示した脱臭シー
ト16が蛇腹折りにされている。このような構造によれ
ば、脱臭シート16の表面積が増え、その分より高い脱
臭効果を得ることができる。
【0044】第5の実施の形態を図5(a)及び図6に
基づいて説明する。ここでは、脱臭シート16が反射板
に兼用されている。具体的に、図示の照明装置は、下方
に開口するケーシング24を備え、この開口を塞ぐよう
に脱臭シート16が固定されている。この脱臭シート1
6の両端には切欠27が形成され、これらの切欠27を
上下に貫通するようにして取付部材25の上端が上記ケ
ーシング24の天板に固定されている。照明用光源14
は、ケーシング24と並行に延びる長柱状に形成され、
その両端が両取付部材25の下端に取付けられることに
より、照明用光源14全体が脱臭シート16の下方に支
持されている。すなわち、照明用光源14の奥側(図例
では上側)に脱臭シート16が設けられている。
基づいて説明する。ここでは、脱臭シート16が反射板
に兼用されている。具体的に、図示の照明装置は、下方
に開口するケーシング24を備え、この開口を塞ぐよう
に脱臭シート16が固定されている。この脱臭シート1
6の両端には切欠27が形成され、これらの切欠27を
上下に貫通するようにして取付部材25の上端が上記ケ
ーシング24の天板に固定されている。照明用光源14
は、ケーシング24と並行に延びる長柱状に形成され、
その両端が両取付部材25の下端に取付けられることに
より、照明用光源14全体が脱臭シート16の下方に支
持されている。すなわち、照明用光源14の奥側(図例
では上側)に脱臭シート16が設けられている。
【0045】この構造において、脱臭シート16の反射
率を大きく設定する(一般には50%以上に設定する)
ことにより、この脱臭シート16を反射板として有効に
利用することができる。このような高い反射率は、脱臭
シート16に含まれる無機吸着剤として白色系のもの
(例えば白色複合フィロケイ酸塩)を用いることにより
容易に得ることができる。
率を大きく設定する(一般には50%以上に設定する)
ことにより、この脱臭シート16を反射板として有効に
利用することができる。このような高い反射率は、脱臭
シート16に含まれる無機吸着剤として白色系のもの
(例えば白色複合フィロケイ酸塩)を用いることにより
容易に得ることができる。
【0046】なお、上記フィロケイ酸塩は、酸性ガス及
びアルカリ性ガスを良く吸着する反面、中性ガスの吸着
性能が若干劣る性質があるため、この中性ガスやタバコ
臭の除去を目的とする場合には、吸着剤として活性炭を
用いることが好ましい。ここで、この活性炭を吸着剤と
して繊維状シート体に担持させると、このシートの色は
黒色系の色となってその反射率が低くなり、そのままで
は反射板としての兼用が非常に困難であるが、このよう
な低反射率脱臭シート16の表面(図5では下面)にこ
れとは別の反射率の高い脱臭シート16を張り合わせる
ようにすれば、上記と同様に反射板として活用できる。
また、このような積層構造を適用する場合、上記裏側の
シート(すなわち反射率の低いシート)には必ずしも光
触媒を担持させなくてもよく、上記活性炭等の吸着剤の
みを担持させたシートとしてもよい。
びアルカリ性ガスを良く吸着する反面、中性ガスの吸着
性能が若干劣る性質があるため、この中性ガスやタバコ
臭の除去を目的とする場合には、吸着剤として活性炭を
用いることが好ましい。ここで、この活性炭を吸着剤と
して繊維状シート体に担持させると、このシートの色は
黒色系の色となってその反射率が低くなり、そのままで
は反射板としての兼用が非常に困難であるが、このよう
な低反射率脱臭シート16の表面(図5では下面)にこ
れとは別の反射率の高い脱臭シート16を張り合わせる
ようにすれば、上記と同様に反射板として活用できる。
また、このような積層構造を適用する場合、上記裏側の
シート(すなわち反射率の低いシート)には必ずしも光
触媒を担持させなくてもよく、上記活性炭等の吸着剤の
みを担持させたシートとしてもよい。
【0047】図5(a)の構造において、本発明のよう
に脱臭専用光源22を併用する場合には、同図(b)に
示すように、脱臭シート16の裏側(図例では上側)に
脱臭専用光源22を設ければよい。これにより、脱臭シ
ート16の表裏両面に光を直接当てて光触媒をフルに活
用することができる。また、脱臭専用光源22に紫外線
ランプを用いた場合、この脱臭専用光源22から放たれ
る紫外線が人体に直接当たるのを確実に防ぐことができ
る。
に脱臭専用光源22を併用する場合には、同図(b)に
示すように、脱臭シート16の裏側(図例では上側)に
脱臭専用光源22を設ければよい。これにより、脱臭シ
ート16の表裏両面に光を直接当てて光触媒をフルに活
用することができる。また、脱臭専用光源22に紫外線
ランプを用いた場合、この脱臭専用光源22から放たれ
る紫外線が人体に直接当たるのを確実に防ぐことができ
る。
【0048】なお、このように脱臭専用光源22を裏側
に配置するものにおいて、上記の積層構造(すなわち、
活性炭を担持させたシートのように反射率の低いシート
の表面に反射率の高い脱臭シート16を張り合わせた構
造)を適用する場合、上記脱臭専用光源22を有効に利
用するためには、裏側のシートにも吸着剤だけでなく光
触媒を担持させることが、好ましい。
に配置するものにおいて、上記の積層構造(すなわち、
活性炭を担持させたシートのように反射率の低いシート
の表面に反射率の高い脱臭シート16を張り合わせた構
造)を適用する場合、上記脱臭専用光源22を有効に利
用するためには、裏側のシートにも吸着剤だけでなく光
触媒を担持させることが、好ましい。
【0049】第6の実施の形態を図7(a)及び図8に
基づいて説明する。ここでは、脱臭シート16がルーバ
ーに兼用されている。具体的に、図示の照明装置は、前
記図4(a)及び図5に示された脱臭シート16に代え
て通常の反射板28が配設され、かつ、脱臭シート16
が格子状に形成されてケーシング24の下端に固定され
たものである。すなわち、脱臭シート16からなるルー
バーは、照明用光源14の手前側(図例では下側)を横
切る仕切り壁を有する形状をなしている。
基づいて説明する。ここでは、脱臭シート16がルーバ
ーに兼用されている。具体的に、図示の照明装置は、前
記図4(a)及び図5に示された脱臭シート16に代え
て通常の反射板28が配設され、かつ、脱臭シート16
が格子状に形成されてケーシング24の下端に固定され
たものである。すなわち、脱臭シート16からなるルー
バーは、照明用光源14の手前側(図例では下側)を横
切る仕切り壁を有する形状をなしている。
【0050】この構造において、前記第4の実施の形態
と同様に脱臭シート16の反射率を大きく設定し(一般
には50%以上に設定し)、照明用光源14から斜め方
向に照射された光を反射させることにより、光の広がり
を制御したり、天井面を明るくして活発感をもたせた
り、グレアを低下させてCRT等への写り込みや不快感
をなくすことができ、脱臭シート16をルーバーとして
有効に活用できる。
と同様に脱臭シート16の反射率を大きく設定し(一般
には50%以上に設定し)、照明用光源14から斜め方
向に照射された光を反射させることにより、光の広がり
を制御したり、天井面を明るくして活発感をもたせた
り、グレアを低下させてCRT等への写り込みや不快感
をなくすことができ、脱臭シート16をルーバーとして
有効に活用できる。
【0051】この構造において、脱臭専用光源22を併
用する場合には、図7(b)に示すように、照明用光源
14と並べて脱臭専用光源22を設けてもよいし、スペ
ースがあれば照明用光源14の奥側(図例では上側)に
脱臭専用光源22を設けるのが好ましい。
用する場合には、図7(b)に示すように、照明用光源
14と並べて脱臭専用光源22を設けてもよいし、スペ
ースがあれば照明用光源14の奥側(図例では上側)に
脱臭専用光源22を設けるのが好ましい。
【0052】第7の実施の形態を図9(a)及び図1
0,11に基づいて説明する。
0,11に基づいて説明する。
【0053】ここでは、照明用光源14の両端が取付部
材25を介して天井に吊下げ支持される一方、脱臭シー
ト16は全体がハニカム状に形成されており、この脱臭
シート16を図11(a)(b)に示すように照明用光
源14の周囲でこれと同軸に円筒状に丸め、全周に亘っ
て照明用光源14を覆うように構成されている。この構
造において、脱臭シート16の表面に十分な反射率を与
えれば、この脱臭シート16をルーバーとして好適に使
用することができる。
材25を介して天井に吊下げ支持される一方、脱臭シー
ト16は全体がハニカム状に形成されており、この脱臭
シート16を図11(a)(b)に示すように照明用光
源14の周囲でこれと同軸に円筒状に丸め、全周に亘っ
て照明用光源14を覆うように構成されている。この構
造において、脱臭シート16の表面に十分な反射率を与
えれば、この脱臭シート16をルーバーとして好適に使
用することができる。
【0054】この実施形態においても、照明用光源14
と脱臭専用光源22とを併用する場合には、図9(b)
に示すように脱臭専用光源22を照明用光源14の上側
(すなわち奥側)に配することが望ましい。
と脱臭専用光源22とを併用する場合には、図9(b)
に示すように脱臭専用光源22を照明用光源14の上側
(すなわち奥側)に配することが望ましい。
【0055】また、上記のようなハニカム状の脱臭シー
ト16は、ねじりや拡開といった成形が容易であるた
め、ルーバー以外の用途にも応用可能であり、例えば第
8の実施の形態として図12に示すように、照明用光源
14の周囲に筒状に配してシェードとして兼用すること
も可能である。
ト16は、ねじりや拡開といった成形が容易であるた
め、ルーバー以外の用途にも応用可能であり、例えば第
8の実施の形態として図12に示すように、照明用光源
14の周囲に筒状に配してシェードとして兼用すること
も可能である。
【0056】第9の実施の形態を図13(a)に基づい
て説明する。ここでは、脱臭シート16が照明用光源1
4を手前側(図例では下側)から覆うカバーに兼用され
ている。具体的に、図示の照明装置は、前記図6(a)
及び図7に示した装置においてルーバーとして形成され
た脱臭シート16に代え、原形の脱臭シート16をその
ままケーシング24の下端に貼り付けたものである。こ
の構造において、前記第1の実施の形態と同様に脱臭シ
ート16の透明度を十分高く設定することにより、この
脱臭シート16をカバーとして有効に活用できる。な
お、この脱臭シート16によりケーシング24内はほぼ
塞がれた状態にあるが、脱臭シート16は高い通気性を
有するので、脱臭に支障はない。
て説明する。ここでは、脱臭シート16が照明用光源1
4を手前側(図例では下側)から覆うカバーに兼用され
ている。具体的に、図示の照明装置は、前記図6(a)
及び図7に示した装置においてルーバーとして形成され
た脱臭シート16に代え、原形の脱臭シート16をその
ままケーシング24の下端に貼り付けたものである。こ
の構造において、前記第1の実施の形態と同様に脱臭シ
ート16の透明度を十分高く設定することにより、この
脱臭シート16をカバーとして有効に活用できる。な
お、この脱臭シート16によりケーシング24内はほぼ
塞がれた状態にあるが、脱臭シート16は高い通気性を
有するので、脱臭に支障はない。
【0057】この構造においても、脱臭専用光源22を
併用する場合には、図13(b)に示すように照明用光
源14の奥側(図例では上側)に脱臭専用光源22を設
けるのが好ましい。
併用する場合には、図13(b)に示すように照明用光
源14の奥側(図例では上側)に脱臭専用光源22を設
けるのが好ましい。
【0058】第10の実施の形態を図14(a)に示
す。ここでは、脱臭シート16をグローブ、すなわち、
照明用光源14を手前側(図では下側)から側方に亘っ
て包むように覆う覆い部材として兼用している。この場
合も、脱臭シート16の透明度は高く設定することが望
ましい。また、脱臭専用光源22を併用する場合には、
同図(b)に示すように照明用光源14の奥側(図では
上側)に脱臭専用光源22を設けるのが好ましい。
す。ここでは、脱臭シート16をグローブ、すなわち、
照明用光源14を手前側(図では下側)から側方に亘っ
て包むように覆う覆い部材として兼用している。この場
合も、脱臭シート16の透明度は高く設定することが望
ましい。また、脱臭専用光源22を併用する場合には、
同図(b)に示すように照明用光源14の奥側(図では
上側)に脱臭専用光源22を設けるのが好ましい。
【0059】第11の実施の形態(本発明の実施の形
態)を図15(a)に示す。ここでは、脱臭シート16
がバッフルとして兼用されている。具体的に、天井30
の適所に下向きに開口するフレーム32が固定され、こ
のフレーム32から照明用光源14が垂下しており、こ
の照明用光源14の周囲にその上方から側方に亘って広
がる略半球状の反射板28が設けられ、この反射板28
の下端に脱臭シート16が接合されている。脱臭シート
16自体は蛇腹状に形成され、その表面で光が乱反射さ
れるように構成されている。
態)を図15(a)に示す。ここでは、脱臭シート16
がバッフルとして兼用されている。具体的に、天井30
の適所に下向きに開口するフレーム32が固定され、こ
のフレーム32から照明用光源14が垂下しており、こ
の照明用光源14の周囲にその上方から側方に亘って広
がる略半球状の反射板28が設けられ、この反射板28
の下端に脱臭シート16が接合されている。脱臭シート
16自体は蛇腹状に形成され、その表面で光が乱反射さ
れるように構成されている。
【0060】この構造において、脱臭シート16の反射
率を低く(一般には50%未満に)設定すれば、この脱
臭シート16を吸収型バッフル、すなわち、照明用光源
14から斜め方向に向かう光を乱反射させて吸収するこ
とにより照明領域を絞るバッフルとして活用でき、逆
に、脱臭シート16の反射率を高く(一般には50%以
上)に設定すれば、この脱臭シート16を拡散型バッフ
ル、すなわち、上記光を乱反射させて拡散することによ
り照明領域を拡大するバッフルとして活用できる。
率を低く(一般には50%未満に)設定すれば、この脱
臭シート16を吸収型バッフル、すなわち、照明用光源
14から斜め方向に向かう光を乱反射させて吸収するこ
とにより照明領域を絞るバッフルとして活用でき、逆
に、脱臭シート16の反射率を高く(一般には50%以
上)に設定すれば、この脱臭シート16を拡散型バッフ
ル、すなわち、上記光を乱反射させて拡散することによ
り照明領域を拡大するバッフルとして活用できる。
【0061】この実施形態においても、脱臭専用光源2
2を併用する場合には、図15(b)に示すように照明
用光源14の奥側(図では上側)に脱臭専用光源22を
設けるのが好ましい。
2を併用する場合には、図15(b)に示すように照明
用光源14の奥側(図では上側)に脱臭専用光源22を
設けるのが好ましい。
【0062】なお、このようにダウンライト方式の照明
装置において脱臭シート16をバッフルに兼用する場
合、この脱臭シート16は、図15(a)に示すように
天井30の下面から下方に突出させてもよいし、同図
(b)に示すように天井30内に埋め込むようにしても
よい。ただし、同図(a)のように上記脱臭シート16
を天井30の下面から突出させれば、この脱臭シート1
6における通気性が良くなり、より高い脱臭効果が得ら
れる利点がある。
装置において脱臭シート16をバッフルに兼用する場
合、この脱臭シート16は、図15(a)に示すように
天井30の下面から下方に突出させてもよいし、同図
(b)に示すように天井30内に埋め込むようにしても
よい。ただし、同図(a)のように上記脱臭シート16
を天井30の下面から突出させれば、この脱臭シート1
6における通気性が良くなり、より高い脱臭効果が得ら
れる利点がある。
【0063】第12の実施の形態を図16及び図17に
基づいて説明する。ここでは、反射板28が壁面に装着
される壁用照明装置が示されている。上記反射板28の
下部からは水平方向に取付部材25が突設され、この取
付部材25の上面にソケット34が固定されている。照
明用光源14は、図例では上下に延びる蛍光灯からな
り、その下端が上記ソケット34に差し込まれ、上部が
保持金具35によって反射板28側に保持されている。
また、取付部材25の下方には安定器36が配設されて
いる。
基づいて説明する。ここでは、反射板28が壁面に装着
される壁用照明装置が示されている。上記反射板28の
下部からは水平方向に取付部材25が突設され、この取
付部材25の上面にソケット34が固定されている。照
明用光源14は、図例では上下に延びる蛍光灯からな
り、その下端が上記ソケット34に差し込まれ、上部が
保持金具35によって反射板28側に保持されている。
また、取付部材25の下方には安定器36が配設されて
いる。
【0064】脱臭シート16は、上記照明用光源14を
前方(図17では下方)及び斜め側方から覆う形状に折
り曲げ加工されている。さらに、この実施の形態では、
脱臭シート16の裏側面に、これと同形状に加工された
補強シート38が接着剤や両面粘着テープ等の手段で貼
り合わされている。この補強シート38の材質は、脱臭
シートよりも引張強度もしくは衝撃強度が高く、または
軟化温度が高いものであればよく、ポリ塩化ビニル、ア
クリル、ポリカーボネイト等の各種合成樹脂や、金属材
料、ガラス等の無機材料が適用可能である。特にポリ塩
化ビニルの場合、次の表1に示すように、引張強度、衝
撃強度、軟化温度のいずれについても補強目標値を大幅
に上回る補強ができ、かつ、50%以上の高い光透過率
が得られることが確認されている。
前方(図17では下方)及び斜め側方から覆う形状に折
り曲げ加工されている。さらに、この実施の形態では、
脱臭シート16の裏側面に、これと同形状に加工された
補強シート38が接着剤や両面粘着テープ等の手段で貼
り合わされている。この補強シート38の材質は、脱臭
シートよりも引張強度もしくは衝撃強度が高く、または
軟化温度が高いものであればよく、ポリ塩化ビニル、ア
クリル、ポリカーボネイト等の各種合成樹脂や、金属材
料、ガラス等の無機材料が適用可能である。特にポリ塩
化ビニルの場合、次の表1に示すように、引張強度、衝
撃強度、軟化温度のいずれについても補強目標値を大幅
に上回る補強ができ、かつ、50%以上の高い光透過率
が得られることが確認されている。
【0065】
【表1】
【0066】なお、この補強シート38と脱臭シート1
6とを貼り合わせる領域面は、全面でもよいし、図16
に網目で示すような周縁部38aのみでもよい。
6とを貼り合わせる領域面は、全面でもよいし、図16
に網目で示すような周縁部38aのみでもよい。
【0067】さらに、この実施の形態では、上記脱臭シ
ート16の外側に枠状のカバー40が被着されている。
このカバー40は、天板41と底板42とが上下方向に
延びる複数本の柱材44で連結され、適当な柱材44同
士が水平方向の桟46で連結されてなり、脱臭シート1
6の大部分を外方に露出させる形状とされている。この
カバー40の材質としては、木材や硬質樹脂、金属等が
好ましい。
ート16の外側に枠状のカバー40が被着されている。
このカバー40は、天板41と底板42とが上下方向に
延びる複数本の柱材44で連結され、適当な柱材44同
士が水平方向の桟46で連結されてなり、脱臭シート1
6の大部分を外方に露出させる形状とされている。この
カバー40の材質としては、木材や硬質樹脂、金属等が
好ましい。
【0068】この照明装置によれば、照明用光源14か
ら発せられた光が脱臭シート16及び補強シート38を
透過することにより、装置周囲が良好に照明される。ま
た、脱臭シート16が外方に露出しているので、たとえ
補強シート38の通気性が低く、装置内が密閉されてい
ても、上記のように両シート16,38を光が透過する
ことにより、装置の周囲が良好に脱臭されることにな
る。
ら発せられた光が脱臭シート16及び補強シート38を
透過することにより、装置周囲が良好に照明される。ま
た、脱臭シート16が外方に露出しているので、たとえ
補強シート38の通気性が低く、装置内が密閉されてい
ても、上記のように両シート16,38を光が透過する
ことにより、装置の周囲が良好に脱臭されることにな
る。
【0069】なお、このような壁用照明装置でも脱臭シ
ート16や補強シート38の具体的な形状は問わず、例
えば図18に示すような平面視円弧型のカバー40´を
用いる場合には、これに合わせて脱臭シート16や補強
シート38を円弧状に配すればよい。
ート16や補強シート38の具体的な形状は問わず、例
えば図18に示すような平面視円弧型のカバー40´を
用いる場合には、これに合わせて脱臭シート16や補強
シート38を円弧状に配すればよい。
【0070】また、同図に示すカバー40´のように、
前記図16に示した天板41や底板42に代えて中空の
天枠41´及び底枠42´を配したもの、すなわち、図
19(b)に示すような内部開放型のものにすれば、同
図(a)に示すような密閉型のもの(すなわち前記図1
6及び図17に示したもの)と異なり、脱臭シート16
や補強シート38が光透過性を有しなくても、これらの
シートで反射された光を上下の枠41´,42´から外
方に漏らすことにより、照明が可能である。しかも、装
置内を上下に空気流が貫くため、脱臭シート16を補強
シート38よりも内側に配する(すなわち補強シート3
8を脱臭シート16の表側に配する)ようにしても、周
囲の脱臭を行うことが可能である。
前記図16に示した天板41や底板42に代えて中空の
天枠41´及び底枠42´を配したもの、すなわち、図
19(b)に示すような内部開放型のものにすれば、同
図(a)に示すような密閉型のもの(すなわち前記図1
6及び図17に示したもの)と異なり、脱臭シート16
や補強シート38が光透過性を有しなくても、これらの
シートで反射された光を上下の枠41´,42´から外
方に漏らすことにより、照明が可能である。しかも、装
置内を上下に空気流が貫くため、脱臭シート16を補強
シート38よりも内側に配する(すなわち補強シート3
8を脱臭シート16の表側に配する)ようにしても、周
囲の脱臭を行うことが可能である。
【0071】すなわち、図19(a)に示す密閉型装
置、同図(b)に示す開放型装置のそれぞれにおける各
種条件をまとめると、次の表2のようになる。
置、同図(b)に示す開放型装置のそれぞれにおける各
種条件をまとめると、次の表2のようになる。
【0072】
【表2】
【0073】なお、上記のような補強シート38を用い
ることによる効果は、図16〜図19に示した壁用照明
装置に限らず、前記図1〜図15に示した各照明装置に
おいても享受することが可能である。
ることによる効果は、図16〜図19に示した壁用照明
装置に限らず、前記図1〜図15に示した各照明装置に
おいても享受することが可能である。
【0074】
【実施例】本発明者等は、次の予備操作1〜3によって
3種の脱臭シートA〜Cを製造した上で、これらの脱臭
シートA〜Cを用いて実施例及び比較例装置を製造し、
さらに各装置について試験を行った。
3種の脱臭シートA〜Cを製造した上で、これらの脱臭
シートA〜Cを用いて実施例及び比較例装置を製造し、
さらに各装置について試験を行った。
【0075】予備操作1 光触媒である酸化チタン(日本アエロジル製;P25S
6)10重量部を含有する凝集体分散液と、0.5デニー
ル×5mmの熱可塑性樹脂繊維(帝人製;ポリエステル繊
維)38重量部と2デニール×5mmの芯鞘構造を有する
熱可塑性樹脂繊維(ユニチカ製;メルティー#408
0)40重量部及び分散剤からなる熱可塑性樹脂繊維分
散液とを撹拌しながら混合し、丸網型抄造機にて脱臭シ
ートAを抄造し、100℃で乾燥した。
6)10重量部を含有する凝集体分散液と、0.5デニー
ル×5mmの熱可塑性樹脂繊維(帝人製;ポリエステル繊
維)38重量部と2デニール×5mmの芯鞘構造を有する
熱可塑性樹脂繊維(ユニチカ製;メルティー#408
0)40重量部及び分散剤からなる熱可塑性樹脂繊維分
散液とを撹拌しながら混合し、丸網型抄造機にて脱臭シ
ートAを抄造し、100℃で乾燥した。
【0076】予備操作2 光触媒である酸化チタン(日本アエロジル製;P25S
6)10重量部、吸着剤として活性炭粉末(和光製、平
均粒径5μm)10重量部を含有する凝集体分散液と、
0.5デニール×5mmの熱可塑性樹脂繊維(帝人製;ポリ
エステル繊維)38重量部と2デニール×5mmの芯鞘構
造を有する熱可塑性樹脂繊維(ユニチカ製;メルティー
#4080)40重量部及び分散剤からなる熱可塑性樹
脂繊維分散液とを撹拌しながら混合し、丸網型抄造機に
て脱臭シートBを抄造し、100℃で乾燥した。
6)10重量部、吸着剤として活性炭粉末(和光製、平
均粒径5μm)10重量部を含有する凝集体分散液と、
0.5デニール×5mmの熱可塑性樹脂繊維(帝人製;ポリ
エステル繊維)38重量部と2デニール×5mmの芯鞘構
造を有する熱可塑性樹脂繊維(ユニチカ製;メルティー
#4080)40重量部及び分散剤からなる熱可塑性樹
脂繊維分散液とを撹拌しながら混合し、丸網型抄造機に
て脱臭シートBを抄造し、100℃で乾燥した。
【0077】予備操作3 光触媒である酸化チタン(日本アエロジル製;P25S
6)10重量部、吸着剤としてフィロケイ酸顔料(水沢
化学製;ミズカナイトAP、平均粒径2μm)10重量
部を含有する凝集体分散液と、0.5デニール×5mmの熱
可塑性樹脂繊維(帝人製;ポリエステル繊維)38重量
部と2デニール×5mmの芯鞘構造を有する熱可塑性樹脂
繊維(ユニチカ製;メルティー#4080)40重量部
及び分散剤からなる熱可塑性樹脂繊維分散液とを撹拌し
ながら混合し、丸網型抄造機にて脱臭シートCを抄造
し、100℃で乾燥した。
6)10重量部、吸着剤としてフィロケイ酸顔料(水沢
化学製;ミズカナイトAP、平均粒径2μm)10重量
部を含有する凝集体分散液と、0.5デニール×5mmの熱
可塑性樹脂繊維(帝人製;ポリエステル繊維)38重量
部と2デニール×5mmの芯鞘構造を有する熱可塑性樹脂
繊維(ユニチカ製;メルティー#4080)40重量部
及び分散剤からなる熱可塑性樹脂繊維分散液とを撹拌し
ながら混合し、丸網型抄造機にて脱臭シートCを抄造
し、100℃で乾燥した。
【0078】実施例1 予備操作1で得られた光触媒シートA(100g/m2)を
反射板に加工し、光源として20W蛍光灯を使用して光反
応脱臭効果を有する反射板を用いた照明装置1を得た。
この反射板の反射率は75であった。
反射板に加工し、光源として20W蛍光灯を使用して光反
応脱臭効果を有する反射板を用いた照明装置1を得た。
この反射板の反射率は75であった。
【0079】実施例2 予備操作2で得られた光触媒シートB(100g/m2)を
反射板に加工し、光源として20W蛍光灯を使用して光反
応脱臭効果を有する反射板を用いた照明装置2を得た。
この反射板の反射率は50であった。
反射板に加工し、光源として20W蛍光灯を使用して光反
応脱臭効果を有する反射板を用いた照明装置2を得た。
この反射板の反射率は50であった。
【0080】実施例3 予備操作3で得られた光触媒シートC(100g/m2)を
反射板に加工し、光源として20W蛍光灯を使用して光反
応脱臭効果を有する反射板を用いた照明装置3を得た。
この反射板の反射率は73であった。
反射板に加工し、光源として20W蛍光灯を使用して光反
応脱臭効果を有する反射板を用いた照明装置3を得た。
この反射板の反射率は73であった。
【0081】実施例4 予備操作2で得られた光触媒シートB(135g/m2)を
反射板に加工し、光源として20W蛍光灯を使用して光反
応脱臭効果を有する反射板を用いた照明装置4を得た。
この反射板の反射率は50であった。
反射板に加工し、光源として20W蛍光灯を使用して光反
応脱臭効果を有する反射板を用いた照明装置4を得た。
この反射板の反射率は50であった。
【0082】実施例5 予備操作1で得られた光触媒シートA(100g/m2)を
反射板に加工し、光源として20W蛍光灯を使用し、かつ
脱臭専用光源として10Wのブラックランプを使用して光
反応脱臭効果を有する反射板を用いた照明装置6を得
た。この反射板の反射率は75であった。
反射板に加工し、光源として20W蛍光灯を使用し、かつ
脱臭専用光源として10Wのブラックランプを使用して光
反応脱臭効果を有する反射板を用いた照明装置6を得
た。この反射板の反射率は75であった。
【0083】実施例6 予備操作1で得られた光触媒シートA(100g/m2)を
反射板に加工し、光源として20W蛍光灯および60Wの白
熱灯を使用して光反応脱臭効果を有する反射板を用いた
照明装置7を得た。この反射板の反射率は75であっ
た。
反射板に加工し、光源として20W蛍光灯および60Wの白
熱灯を使用して光反応脱臭効果を有する反射板を用いた
照明装置7を得た。この反射板の反射率は75であっ
た。
【0084】比較例1 予備操作1において光触媒である酸化チタンを使用しな
かった他は予備操作1と同様な手段でシートを形成し、
実施例1と同様に反射板として反射板を用いた照明装置
を得た。この反射板の反射率は71であった。
かった他は予備操作1と同様な手段でシートを形成し、
実施例1と同様に反射板として反射板を用いた照明装置
を得た。この反射板の反射率は71であった。
【0085】比較例2 予備操作2において光触媒である酸化チタンを使用しな
かった他は予備操作2と同様な手段でシートを形成し、
実施例2と同様に反射板として反射板を用いた照明装置
を得た。この反射板の反射率は45であった。
かった他は予備操作2と同様な手段でシートを形成し、
実施例2と同様に反射板として反射板を用いた照明装置
を得た。この反射板の反射率は45であった。
【0086】比較例3 予備操作3において光触媒である酸化チタンを使用しな
かった他は予備操作3と同様な手段でシートを形成し、
実施例3と同様に反射板として反射板を用いた照明装置
を得た。この反射板の反射率は72であった。
かった他は予備操作3と同様な手段でシートを形成し、
実施例3と同様に反射板として反射板を用いた照明装置
を得た。この反射板の反射率は72であった。
【0087】比較例4 実施例1において、予備操作1で得られたシートを用い
る代わりにアルミシート(100g/m2)を予備操作と同
様な光触媒を接着剤を用いて分散、固定させて反射板を
作製し、他は実施例1と同様にして反射板を用いた照明
装置を得た。この反射板の反射率は78であった。
る代わりにアルミシート(100g/m2)を予備操作と同
様な光触媒を接着剤を用いて分散、固定させて反射板を
作製し、他は実施例1と同様にして反射板を用いた照明
装置を得た。この反射板の反射率は78であった。
【0088】比較例5 比較例4において、アルミシートの表面に光触媒を固定
せず、アルミシートを利用した反射板を用い、ランプに
直接光触媒を焼き付け固定化した以外は比較例4と同様
な方法で反射板を用いた照明装置を得た。この反射板の
反射率は80であった。
せず、アルミシートを利用した反射板を用い、ランプに
直接光触媒を焼き付け固定化した以外は比較例4と同様
な方法で反射板を用いた照明装置を得た。この反射板の
反射率は80であった。
【0089】以上の実施例及び比較例で得られた照明器
具について前記脱臭性試験1〜3及び照明性試験を行っ
た。その結果を表3に示す。
具について前記脱臭性試験1〜3及び照明性試験を行っ
た。その結果を表3に示す。
【0090】
【表3】
【0091】この表を参照すれば、比較例に比べ、実施
例では少なくとも照明用光源の点灯によって著しい脱臭
効果が得られること、及び良好な照明性も確保できるこ
とが理解できる。
例では少なくとも照明用光源の点灯によって著しい脱臭
効果が得られること、及び良好な照明性も確保できるこ
とが理解できる。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明は、照明用光源と、
通気性をもつ繊維状シート体に少なくとも光触媒が担持
されてなり、上記照明用光源の近傍において当該照明用
光源の発する光が照射される位置に配設された脱臭シー
トとを備えたものであるので、光触媒をランプに直接焼
き付けて固定化した照明装置や、照明用光源の上部に光
触媒を固定化した照明器具に比べ、格段に高い脱臭性能
を得ながら、通常の照明装置として十分に利用すること
ができる。すなわち、本発明の脱臭機能付照明装置は、
高い脱臭性と通常の照明性を兼ね備え、日常空間の照明
をしながら脱臭できるという極めて優れた性能を有する
ので、その工業的価値は非常に高い。
通気性をもつ繊維状シート体に少なくとも光触媒が担持
されてなり、上記照明用光源の近傍において当該照明用
光源の発する光が照射される位置に配設された脱臭シー
トとを備えたものであるので、光触媒をランプに直接焼
き付けて固定化した照明装置や、照明用光源の上部に光
触媒を固定化した照明器具に比べ、格段に高い脱臭性能
を得ながら、通常の照明装置として十分に利用すること
ができる。すなわち、本発明の脱臭機能付照明装置は、
高い脱臭性と通常の照明性を兼ね備え、日常空間の照明
をしながら脱臭できるという極めて優れた性能を有する
ので、その工業的価値は非常に高い。
【0093】また、上記繊維状シート体は、従来装置で
光触媒支持体として使用されてきたガラス等に比べて成
形性が高く、これを適宜加工して、バッフル(請求項
1)、反射板(請求項4)といった各種照明器具パーツ
として兼用しているので、これにより照明装置全体をよ
り合理的でコンパクトな構造にすることができる。
光触媒支持体として使用されてきたガラス等に比べて成
形性が高く、これを適宜加工して、バッフル(請求項
1)、反射板(請求項4)といった各種照明器具パーツ
として兼用しているので、これにより照明装置全体をよ
り合理的でコンパクトな構造にすることができる。
【0094】請求項4記載の装置では、上記照明用光源
に加え、上記脱臭シートに光反応発生用の光を照射する
脱臭専用光源を併設しているので、より顕著な脱臭効果
を得ることができる。特に、この脱臭専用光源に紫外線
ランプを用いれば、光反応を顕著に励起させることがで
きる。
に加え、上記脱臭シートに光反応発生用の光を照射する
脱臭専用光源を併設しているので、より顕著な脱臭効果
を得ることができる。特に、この脱臭専用光源に紫外線
ランプを用いれば、光反応を顕著に励起させることがで
きる。
【0095】そして、脱臭専用光源を上記照明用光源の
奥に配置しているので、脱臭専用光源自体が照明用光源
による照明の妨げとなるのを避けながら、脱臭効果を高
めることができる。特に、脱臭シートを照明用光源より
も奥の反射板として兼用し、この脱臭シートの裏側に上
記脱臭専用光源を設けることにより、この脱臭シートの
透明性が低くても、その表裏両面における光触媒を脱臭
手段として活用でき、しかも、上記脱臭専用光源に紫外
線ランプを用いた場合には、当該ランプからの紫外線が
人体に当たるのを確実に阻止できる効果が得られる。
奥に配置しているので、脱臭専用光源自体が照明用光源
による照明の妨げとなるのを避けながら、脱臭効果を高
めることができる。特に、脱臭シートを照明用光源より
も奥の反射板として兼用し、この脱臭シートの裏側に上
記脱臭専用光源を設けることにより、この脱臭シートの
透明性が低くても、その表裏両面における光触媒を脱臭
手段として活用でき、しかも、上記脱臭専用光源に紫外
線ランプを用いた場合には、当該ランプからの紫外線が
人体に当たるのを確実に阻止できる効果が得られる。
【0096】さらに、上記繊維状シート体に上記光触媒
に加えて無機吸着剤を担持させれば、この無機吸着剤の
併用により、照明用光源の消灯時にも吸着剤による脱臭
効果が発現するばかりでなく、照明用光源の点灯時にお
いて光触媒のみを含有する脱臭シートを用いた場合より
も高い脱臭効果を得ることができる。しかも、吸着剤の
吸着能力により吸着剤に吸着された臭気成分を光触媒で
分解除去することにより、吸着剤の吸着能の自動再生も
できる。
に加えて無機吸着剤を担持させれば、この無機吸着剤の
併用により、照明用光源の消灯時にも吸着剤による脱臭
効果が発現するばかりでなく、照明用光源の点灯時にお
いて光触媒のみを含有する脱臭シートを用いた場合より
も高い脱臭効果を得ることができる。しかも、吸着剤の
吸着能力により吸着剤に吸着された臭気成分を光触媒で
分解除去することにより、吸着剤の吸着能の自動再生も
できる。
【0097】上記拡散型バッフル及び反射板として脱臭
シートを兼用する場合、その反射率を50%以上にする
ことにより、これらの反射用パーツとして脱臭シートを
好適に利用できる。しかも、このような高い反射率は、
上記脱臭シートの繊維状シート体に担持させる無機吸着
剤として白色複合フィロケイ酸塩を選択するだけの簡単
な手段で得ることができる。
シートを兼用する場合、その反射率を50%以上にする
ことにより、これらの反射用パーツとして脱臭シートを
好適に利用できる。しかも、このような高い反射率は、
上記脱臭シートの繊維状シート体に担持させる無機吸着
剤として白色複合フィロケイ酸塩を選択するだけの簡単
な手段で得ることができる。
【0098】上記脱臭シートの少なくとも一方の面に補
強シートを貼り合わせたものによれば、シート全体の引
張強度や衝撃強度を高め、あるいは軟化温度を上げるこ
とができ、かつ、シート自身の形状安定性も高めること
ができる効果が得られる。
強シートを貼り合わせたものによれば、シート全体の引
張強度や衝撃強度を高め、あるいは軟化温度を上げるこ
とができ、かつ、シート自身の形状安定性も高めること
ができる効果が得られる。
【0099】特に、上記補強シートをポリ塩化ビニルで
形成したものによれば、引張強度、衝撃温度、軟化温度
のいずれも向上させながら、高い光透過性を確保できる
効果が得られる。
形成したものによれば、引張強度、衝撃温度、軟化温度
のいずれも向上させながら、高い光透過性を確保できる
効果が得られる。
【図1】第1の実施の形態における照明スタンドの断面
正面図である。
正面図である。
【図2】第2の実施の形態における照明スタンドの断面
正面図である。
正面図である。
【図3】(a)は第3の実施の形態における照明装置の
断面正面図、(b)は同照明装置において脱臭専用光源
を付加した場合のレイアウトを示す断面正面図である。
断面正面図、(b)は同照明装置において脱臭専用光源
を付加した場合のレイアウトを示す断面正面図である。
【図4】(a)は第4の実施の形態における照明装置の
断面平面図、(b)は同照明装置の断面正面図である。
断面平面図、(b)は同照明装置の断面正面図である。
【図5】(a)は第5の実施の形態における照明装置の
断面正面図であって図6のA−A線断面図、(b)は同
照明装置において本発明のように脱臭専用光源を付加し
た場合のレイアウトを示す断面正面図である。
断面正面図であって図6のA−A線断面図、(b)は同
照明装置において本発明のように脱臭専用光源を付加し
た場合のレイアウトを示す断面正面図である。
【図6】上記照明装置の底面図である。
【図7】(a)は第6の実施の形態における照明装置の
断面正面図であって図8のB−B線断面図、(b)は同
照明装置において脱臭専用光源を付加した場合のレイア
ウトを示す断面正面図である。
断面正面図であって図8のB−B線断面図、(b)は同
照明装置において脱臭専用光源を付加した場合のレイア
ウトを示す断面正面図である。
【図8】上記照明装置の底面図である。
【図9】(a)は第7の実施の形態における照明装置の
断面斜視図、(b)は同照明装置において脱臭専用光源
を付加した場合のレイアウトを示す断面正面図である。
断面斜視図、(b)は同照明装置において脱臭専用光源
を付加した場合のレイアウトを示す断面正面図である。
【図10】上記照明装置の側面図である。
【図11】(a)は上記照明装置に用いられる脱臭シー
トの変形前の状態を示す斜視図、(b)は同脱臭シート
を照明用光源の周囲に巻いているようすを示す斜視図で
ある。
トの変形前の状態を示す斜視図、(b)は同脱臭シート
を照明用光源の周囲に巻いているようすを示す斜視図で
ある。
【図12】第8の実施の形態における照明装置の断面正
面図である。
面図である。
【図13】(a)は第9の実施の形態における照明装置
の断面正面図、(b)は同照明装置において脱臭専用光
源を付加した場合のレイアウトを示す断面正面図であ
る。
の断面正面図、(b)は同照明装置において脱臭専用光
源を付加した場合のレイアウトを示す断面正面図であ
る。
【図14】(a)は第10の実施の形態における照明装
置の断面正面図、(b)は同照明装置において脱臭専用
光源を付加した場合のレイアウトを示す断面正面図であ
る。
置の断面正面図、(b)は同照明装置において脱臭専用
光源を付加した場合のレイアウトを示す断面正面図であ
る。
【図15】(a)は第11の実施の形態(本発明の実施
の形態)における照明装置の断面正面図、(b)は同照
明装置において脱臭専用光源を付加した場合のレイアウ
トを示す断面正面図である。
の形態)における照明装置の断面正面図、(b)は同照
明装置において脱臭専用光源を付加した場合のレイアウ
トを示す断面正面図である。
【図16】第12の実施の形態における壁用照明装置の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図17】上記壁用照明装置の分解平面図である。
【図18】壁用照明装置に用いられるカバーの変形例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図19】(a)は密閉型壁用照明装置の断面側面図、
(b)は開放型壁用照明装置の断面側面図である。
(b)は開放型壁用照明装置の断面側面図である。
14 照明用光源 16 脱臭シート 22 脱臭専用光源 38 補強シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 幸治 大阪府東大阪市川田4−1−23 大光電 機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−111104(JP,A) 特開 平1−139139(JP,A) 特開 平7−284634(JP,A) 特開 昭62−186862(JP,A) 特開 平1−189322(JP,A) 実開 昭63−118110(JP,U) 実開 昭48−4789(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21V 3/04 F21V 7/22
Claims (10)
- 【請求項1】 照明用光源と、通気性をもつ繊維状シー
ト体に少なくとも光触媒が担持されてなり、上記照明用
光源の近傍において当該照明用光源の発する光が照射さ
れる位置に配設された脱臭シートとを備え、この脱臭シ
ートを上記照明用光源から特定方向に照射された光を乱
反射させるバッフルとして兼用したことを特徴とする脱
臭機能付照明装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の脱臭機能付照明装置にお
いて、上記脱臭シートを上記照明用光源から特定方向に
照射された光を乱反射させて吸収することにより照明領
域を絞るバッフルとして兼用したことを特徴とする脱臭
機能付照明装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の脱臭機能付照明装置にお
いて、上記脱臭シートを上記照明用光源から特定方向に
照射された光を乱反射させて拡散することにより照明領
域を広げるバッフルとして兼用したことを特徴とする脱
臭機能付照明装置。 - 【請求項4】 照明用光源と、通気性をもつ繊維状シー
ト体に少なくとも光触媒が担持されてなり、上記照明用
光源の近傍において当該照明用光源の発する光が照射さ
れる位置に配設された脱臭シートとを備え、この脱臭シ
ートを上記照明用光源よりも奥側に配置して反射板とし
て兼用し、この脱臭シートの裏側に、上記脱臭シートに
光反応発生用の光を照射する脱臭専用光源を配設したこ
とを特徴とする脱臭機能付照明装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の脱臭機能付照明装置にお
いて、上記脱臭専用光源として紫外線ランプを備えたこ
とを特徴とする脱臭機能付照明装置。 - 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載の脱臭機
能付照明装置において、上記脱臭シートの反射率を50
%以上にしたことを特徴とする脱臭機能付照明装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の脱臭機
能付照明装置において、上記脱臭シートの繊維状シート
体に無機吸着剤として白色複合フィロケイ酸塩を担持さ
せたことを特徴とする脱臭機能付照明装置。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の脱臭機
能付照明装置において、上記繊維状シート体に光触媒と
無機吸着剤とが担持されていることを特徴とする脱臭機
能付照明装置。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の脱臭機
能付照明装置において、上記脱臭シートの少なくとも一
方の面に補強シートを貼り合わせたことを特徴とする脱
臭機能付照明装置。 - 【請求項10】 請求項9記載の脱臭機能付照明装置に
おいて、上記補強シートをポリ塩化ビニルで形成したこ
とを特徴とする脱臭機能付照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28856096A JP3284063B2 (ja) | 1995-11-10 | 1996-10-30 | 脱臭機能付照明装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29318195 | 1995-11-10 | ||
JP7-293181 | 1995-11-10 | ||
JP28856096A JP3284063B2 (ja) | 1995-11-10 | 1996-10-30 | 脱臭機能付照明装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09190712A JPH09190712A (ja) | 1997-07-22 |
JP3284063B2 true JP3284063B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=26557233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28856096A Expired - Fee Related JP3284063B2 (ja) | 1995-11-10 | 1996-10-30 | 脱臭機能付照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3284063B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2942549B1 (ja) * | 1998-06-19 | 1999-08-30 | 大和ハウス工業株式会社 | 空気浄化機能付き間接照明設備 |
JP2000123616A (ja) * | 1998-10-13 | 2000-04-28 | Image Lab Tecst Inc | 照明器具 |
JP3543673B2 (ja) * | 1999-04-30 | 2004-07-14 | 株式会社島津製作所 | 空気清浄機能付照明装置 |
JP2005149888A (ja) * | 2003-11-14 | 2005-06-09 | Shukuhan Cho | ハニカム状光触媒構造体を用いた空気清浄機能付照明器具 |
JP2011229618A (ja) * | 2010-04-26 | 2011-11-17 | Kenji Yamanaka | 空気清浄装置 |
EP2564114A4 (en) * | 2010-04-26 | 2014-05-21 | Hong Chee Seck | OPTIMAL LIGHTING DEVICE FOR MEDICAL CARE |
DE102014003418B4 (de) | 2014-03-13 | 2017-01-05 | Carl Freudenberg Kg | Element zur Lichtmanipulation |
CN104712937A (zh) * | 2015-03-27 | 2015-06-17 | 句容市万福达工艺品厂 | 一种基于光触媒的节能灯 |
CN104848072A (zh) * | 2015-05-07 | 2015-08-19 | 邹炎 | 兼具照明、净化空气和装饰作用的灯具 |
CN111237720B (zh) * | 2018-11-29 | 2022-04-05 | 内蒙古东盛硅藻土科技创新产业园有限公司 | 一种台灯灯罩 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS484789U (ja) * | 1971-06-17 | 1973-01-19 | ||
JPS62186862A (ja) * | 1986-02-10 | 1987-08-15 | 秋山 実 | 電気照明消臭器具 |
JPH0244415Y2 (ja) * | 1987-01-26 | 1990-11-26 | ||
JPH01139139A (ja) * | 1987-11-26 | 1989-05-31 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 脱臭・殺菌装置 |
JP2574840B2 (ja) * | 1988-01-22 | 1997-01-22 | 株式会社日立製作所 | 脱臭装置 |
JP3036247B2 (ja) * | 1992-08-14 | 2000-04-24 | 東陶機器株式会社 | 照明装置 |
JPH07284634A (ja) * | 1994-04-21 | 1995-10-31 | Fuji Electric Co Ltd | 有害ガス除去装置 |
-
1996
- 1996-10-30 JP JP28856096A patent/JP3284063B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09190712A (ja) | 1997-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3284063B2 (ja) | 脱臭機能付照明装置 | |
JP4033214B2 (ja) | 空気清浄機 | |
WO2006018949A1 (ja) | 空気浄化装置、空気浄化方法、光触媒担持成形体及び光触媒担持成形体の製造方法 | |
JPS63315138A (ja) | 空気清浄装置 | |
JP2009078058A (ja) | 空気清浄装置 | |
JP2006271636A (ja) | 消臭用品 | |
JP2000107276A (ja) | 空気浄化装置 | |
JP3745857B2 (ja) | 脱臭剤、それを用いた脱臭フィルタおよび脱臭装置 | |
JP3991776B2 (ja) | 光触媒フィルター | |
JPH0975434A (ja) | 光触媒を使用した脱臭剤 | |
JP2007190533A (ja) | 光触媒シート及び同光触媒シートを使用したエアーフィルタ | |
JPH11285643A (ja) | 光触媒脱臭体および光触媒脱臭装置 | |
JPH11104225A (ja) | 空気清浄装置 | |
KR100333590B1 (ko) | 광재생형 탈취제 및 탈취 방법 | |
JP4331918B2 (ja) | 光触媒光源ランプ及び光触媒光源装置 | |
JP2558923Y2 (ja) | 脱臭便器 | |
JP2007165255A (ja) | 空気清浄化機能を備えた蛍光灯 | |
JP3783407B2 (ja) | 空気清浄機 | |
JPH10149708A (ja) | 空気清浄用触媒付き照明器具、照明ランプ、及びその製造方法 | |
JP2004267752A (ja) | 脱臭器、脱臭器の再生方法、脱臭器の設計方法 | |
JP2001170497A (ja) | 空気浄化触媒 | |
JP2004031250A (ja) | 持続型光触媒光源装置 | |
JP2006014964A (ja) | 浄化装置 | |
JP2000126609A (ja) | 光触媒コルゲート構造体およびそれを用いた光触媒脱臭部材、光触媒脱臭装置 | |
JP2000254515A (ja) | 脱臭殺菌機能付き収納ボックス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020129 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110301 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |