JP3283989B2 - 多値重畳振幅変調の基底帯域信号発生装置及び方法 - Google Patents

多値重畳振幅変調の基底帯域信号発生装置及び方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星通信,地上網通
信,移動通信及び有線通信等に適用できるデジタルデー
タ伝送システムに係り、特にノンリターンツーゼロ(No
n Return to Zero;以下NRZという)データ列を受
け、非直線性チャネルでも狭い占有周波数帯域及び小さ
い副ローブ特性を有する出力を発生する多値重畳振幅変
調の基底帯域信号発生装置及び方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル通信方式は、既存のアナログ通
信方式と比べて信頼性が高く高品質の情報が伝送できる
ので、現代情報通信の主流となり次第にその利用が増加
している分野であり、伝送する情報データにより位相及
び振幅等の搬送波パラメータを変調させて送信し、これ
を受信側で復調してデータを復元する方法である。
【0003】デジタルデータを目的の伝送チャネルを通
じて伝送できる形に変えるデジタル変調器において、変
調器の性能を評価する要素としては帯域幅効率及び電力
効率特性がある。より多い情報量を限定された周波数資
源環境内で処理するために、帯域幅効率のよいデジタル
変調方式の要求が漸次増えており、それにより密集した
伝送チャネル上で近接した搬送波相互間で妨害現象が起
こる。
【0004】従って、純粋なデジタルデータをそのまま
伝送すると広い帯域幅を有するので、大抵はフィルタ等
を通じて入力されたデータの帯域幅を制限した後に変調
して伝送する。又、多数の入力データビットを変調信号
上のシンボルの中の1つのシンボル単位に集めて同時に
伝送することにより、良い帯域幅効率を得ている。即
ち、入力されるデータをk個のビット集合に分けて1つ
のシンボルを構成し、kビットデータで表現できる2k
個の場合数ほどに振幅又は位相のレベルが変化するよう
にこのkビットデータが変調されれば、電力密度スペク
トル上の帯域幅の拡張がなくても多くのデータを伝送す
ることができる。なぜならば、電力密度スペクトル上の
帯域幅は、データシンボル周期の逆数であるシンボル伝
送速度に比例し、振幅又は位相の変化には左右されない
からである。これを多値変調と呼ぶ。
【0005】本発明は、前記のようなデジタル伝送シス
テムにおいて帯域幅効率の良い変調信号を得るためのも
のであり、特に濾波と同時に多値変調された基底帯域信
号を発生する機能を有するものである。位相変移変調
(Phase-Shift-Keying Modulation ;以下PSK変調と
いう)及びパルス振幅変調(Pulse-Amplitude Modulati
on;以下PAMという)方式はデジタルデータ伝送シス
テムで広く用いられている変調方式であり、2進符号の
入力データにより搬送波の位相又は振幅をそれぞれ変調
させる方式である。もし入力された1つの2進データ信
号に1つの位相を対応させ変調したとすれば、これを2
相偏移変調(Binary Phase Shift Keying ;以下BPS
Kという)と呼ぶ。
【0006】同時にBPSK変調による2つの信号が信
号空間上で正位相と直交位相とに分けて配置されるよう
に変調する方式を4相偏移変調(Quadrature Phase Shi
ft Keying ; 以下QPSKという)方式と呼ぶが、この
際1つの搬送波位相に対応する入力ビットは2ビットと
なる。従って、同じ量のデータを送るとすれば、2相偏
移変調方式によるよりも4相偏移変調方式による方が、
信号が占める電力密度スペクトル上の帯域幅が半分に減
る。逆に、同じ周波数帯域幅では4相偏移変調方式の方
が2倍程多い情報が送れるようになる。このように、8
相偏移変調(8−PSK),16相偏移変調(16−P
SK)等の帯域幅効率の高い変調方式が紹介されてい
る。
【0007】パルス振幅変調でも、前記のように信号空
間上に入力シンボルの多値振幅を表現するための符号点
を置き、これに多数ビットの入力データを対応させるこ
とにより多値直交振幅変調(Multi Level Quadrature Am
plitude Modulation;以下多値QAMという)信号を得
る。前記説明のように、多値の程度が大きいほど1つの
信号空間上で1つのシンボルが伝達する情報量が多くな
るので、より高い帯域幅効率を有する変調方式となる。
【0008】一方、前記の各変調方式で入力されるデー
タをそのまま変調して伝送した場合には、変調信号の占
有帯域幅が非常に大きいので、性能の低下が起こらない
範囲内で信号の占有帯域を制限して伝送する。ここに
は、普通ナイキスト理論を満足する上げ余弦(raised co
sine) フィルタにより帯域制限された信号を形成して伝
送する方式が使用されている。しかしながら、電力効率
の良い伝送のために高出力増幅器を飽和状態である非直
線領域で動作させて送信すると、副ローブが拡散されて
近接チャネルの信号に深刻な妨害を与えることは公知の
事実である。又、帯域幅を制限させるほど、信号が零点
水準を通過する時間の差であるジッタが大きくなり、復
調器でシンボルのタイミングを復元するのに困難を与え
る。
【0009】前記現象を防ぎ帯域幅及び電力効率の良い
デジタル信号伝送のための発明は、K.Feher 博士による
米国特許 4,339,724号と J.S.Seo博士による米国特許
4,644,505号等とにそれぞれ開示されている。これらの
発明による信号は、NRZ形の2進符号である入力デジ
タルデータ信号ビット列の1つのビットに当たる2つの
パルス波形、即ち倍周期の上げ余弦パルス(double inte
rval raised cosine pulse) と普通の上げ余弦パルス(n
ormalinterval raised cosine pulse) とを作り、出力
端でこの2つの信号を重畳度(以下Aで示す)による比
率で重畳させて出力することにより生成された重畳変調
基底帯域信号であり、振幅の揺らぎを最小化させたもの
である。
【0010】従って、前記重畳変調基底帯域信号を利用
した重畳変調信号、即ち前記重畳変調基底帯域信号を利
用して得た変調された搬送波は、非直線性増幅器を通じ
て増幅された後に通信チャネル上に伝送されても、副ロ
ーブの再拡散現象が少なく、これによるエラ−確率特性
が低くて、帯域幅及び電力効率の良い変調信号を得る優
秀な方法であり、又送信端にジッタ及び符号相互間の干
渉(Inter-Symbol Interference;以下ISIという)現
象がないという長所がある。
【0011】特に後者の発明の場合、重畳度Aを調節す
ることにより電力密度スペクトル上での主ローブ帯域幅
及び副ローブ振幅が調節でき、デジタル伝送システムに
適した帯域幅に調節可能な機能も備えており、重畳度A
=1の場合の変調出力信号が前者の発明と同様になる特
徴がある。前記2つの発明はその技術分野が同一であり
特性もやはり似ているので、以下前記発明による信号を
“重畳振幅変調の基底帯域信号”と称する。
【0012】前記発明の重畳振幅変調の基底帯域信号を
発生するための装置は、重畳振幅変調信号の特性上、抵
抗,インダクタ,キャパシタ,そして演算増幅器等で構
成された従来のフィルタとは異なり、予め装置内で重畳
振幅変調基底帯域信号の出力信号に当たる多数の帯域制
限されたパルス波形を発生した後に、入力されるデータ
形により発生したパルス波形中から選択して出力するこ
とにより、濾波された変調信号を得る非線形的な方法で
ある。
【0013】そして、前記の発明は、1つの入力された
データにより1つの変調信号を発生するものであり、多
値振幅変調方式でない。多値重畳振幅変調の基底帯域信
号を得るためには、理論的に次のインパルス応答特性を
有するべきである。
【0014】
【数1】 ここで、an は時点nに入力されるデータが表現する多
値信号空間上の振幅であり、多値数Mの際±1,±3,
±5…,±(M−1)で構成される集合中の1つの要素
と対応される。又、s(t)は基本的な重畳振幅変調信号の
基底帯域信号のインパルス応答で、次のように表現され
る。
【0015】
【数2】 s(t)= 1/2 {1+cos(πt/Ts )} −(1-A)/2 {1−cos(2πt/Ts ) }…(2) ここで、Aは重畳度を示し、Ts はシンボル周期を示
す。多値重畳振幅変調の基底帯域信号を得るためには、
前記重畳振幅変調信号が多値重畳振幅変調された時の基
底帯域波形を構成する要素を予め装置内で発生した後
に、入力されるデータ形により発生したパルス波形中か
ら選択して出力する方法がある。しかしながら、多値の
数が増加するほど具備しなければならないパルス波形の
数が幾何級数的に増加し、波形を選択して出力する過程
が複雑になって装置をより複雑にしてしまう。
【0016】又、他の多値重畳振幅変調信号を得る従来
の方法には、重畳振幅変調基底帯域信号のインパルス応
答をサンプリングして、この値を係数として有するデジ
タルフィルタで構成する方法がある。この方法も同様に
多値の数が増加するにつれ並列で多値の数ほどのデジタ
ルフィルタが追加されねばならないので、回路の構成が
増加し複雑になる短所がある。
【0017】前記従来の多値重畳振幅変調の基底帯域信
号発生方法では、全てが所定の多値の数を有する重畳振
幅変調信号を生成しているので、伝送システムの柔軟性
のために多値の数を変えようとする場合には、多値の数
の変更により発生する波形パルスを追加したり又は多値
の数の変更により要らなくなった波形パルスを削除すべ
きである。このような作業するためには、最悪の場合、
デジタルフィルタのような回路の全ての要素を変えるべ
きであるが、前記従来の方法は多値の数を変えることが
複雑なので柔軟性が落ちる。
【0018】前記従来の多値重畳振幅の基底帯域信号発
生方法で多値の数を変更するための又他の方法として
は、使用しようとするほぼ多値の数に当たるパルス信号
を予め装置内に具備して置き、これを要求される多値の
数により選択して使用する方法があるが、これもやはり
回路が非常に大きくなり複雑になる短所がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、多値
の重畳振幅変調の基底帯域信号を発生する場合に、従来
の方式ではそれぞれの多値重畳振幅変調された出力信号
によるパルス波形を全て具備しなければならないという
短所を解決し、最小の重畳振幅変調用の基底帯域パルス
を有する簡単な構造で多値重畳振幅変調信号の基本特性
である帯域幅及び電力効率をそのまま保つ多値重畳振幅
変調の基底帯域信号発生装置及び方法を提供することに
ある。
【0020】本発明の他の目的は、使用者がシステムの
柔軟性のために多値重畳振幅変調信号の多値数を変更し
ようとする場合に、装置の単純な変更でこれに対応する
多値重畳振幅変調の基底帯域信号が提供できる多値重畳
振幅変調の基底帯域信号発生装置及び方法を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、使用者がシステムの柔
軟性のために入力データの伝送速度と電力密度スペクト
ル上の重畳度A値とを変更しようとする場合に、装置の
単純な変更によりこれに適用可能な多値重畳振幅変調の
基底帯域信号発生装置及び方法を提供することにある。
【0021】
【課題を達成するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の多値重畳振幅変調信号の基底帯域信号発生
装置は、所定ビット数(k)のデジタルデータを並列に入
力して所定のシンボル周期の間に遅延して出力する遅延
手段と、前記デジタルデータ及び前記遅延されたデジタ
ルデータを所定信号空間上の2 k 個のうち何れか1つに
対応する値に変換して出力する信号レベル変換手段と、
前記信号レベル変換されたデジタルデータ及び遅延され
たデータを演算して所定の制御信号を発生する演算手段
と、入力されるデータ列の基本シンボルクロックに同期
し、シンボル周期の間にcos(πt/T)形態のパルス
を反復的に発生する第1パルス発生手段と、入力される
データ列の基本シンボルクロックに同期し、シンボル周
期の間に所定の重畳度Aと定数Kとを有する[−K(1
−A)/2{1−cos(2πt/T)}]形態のパルスを
反復的に発生する第2パルス発生手段と、前記演算手段
から出力される所定の制御信号により前記第1及び第2
パルス発生手段から生じたcos(πt/T)及び[−K
(1−A)/2{1−cos(2πt/T)}]形態のパル
スから所定の基底帯域信号を生ずる信号合成手段とを含
ことを特徴とする。
【0022】ここで、前記信号レベル変換手段で変換さ
れたデジタルデータ及び遅延されたデジタルデータを各
々S3,S4とする場合に、前記演算手段は下式の制御
信号B,C,D,E及びFを生ずる。 B=|S3−S4|/2 C= sign[S3−S4] D=(S3+S4)/2 E=|S3+S4| F= sign[S3+S4] (但し、 sign[x]はxの符号を意味する) また、前記信号合成手段は、前記演算手段の制御信号に
より、前記第1パルス発生手段の出力信号又は符号の反
転された第1パルス発生手段の出力信号を選択する第1
選択手段と、前記演算手段の制御信号により、前記第2
パルス発生手段の出力信号又は符号の反転された第2パ
ルス発生手段の出力信号を選択する第2選択手段とを含
む。また、前記信号レベル変換手段で変換されたデジタ
ルデータ及び遅延されたデジタルデータを各々S11,
S12とする場合に、前記演算手段は下式の制御信号
B’及びD’を生ずる。 B′=S11−S12 D′=S11+S12−(M+1) (ここで、Mは多値の数である)
【0023】本発明の多値重畳振幅変調信号の基底帯域
信号発生方法は、(a)所定ビット数(k)のデジタルデータ
を並列に入力して所定のシンボル周期の間に遅延して出
力する段階と、(b)前記デジタルデータ及び前記遅延さ
れたデジタルデータを所定信号空間上の2 k 個のうち何
れか1つに対応する値に変換して出力する段階と、(c)
前記(b)段階で信号レベル変換されたデジタルデータ及
び遅延されたデータを演算して所定の制御信号を発生す
る段階と、(d)入力されるデータ列の基本シンボルクロ
ックに同期し、シンボル周期の間にcos(πt/T)形
態の第1パルスを反復的に発生する段階と、(e)入力さ
れるデータ列の基本シンボルクロックに同期し、シンボ
ル周期の間に所定の重畳度Aと定数Kとを有する[−K
(1−A)/2{1−cos(2πt/T)}]形態の第2
パルスを反復的に発生する段階と、(f)前記(c)段階で出
力される所定の制御信号により前記第1及び第2パルス
から所定の基底帯域信号を生ずる段階とを含むことを特
徴とする。
【0024】ここで、前記(b)段階で変換されたデジタ
ルデータ及び遅延されたデジタルデータを各々S3,S
4とする場合に、生じる制御信号はB,C,D,E及び
Fであり、以下の演算により決定される段階を含む。 B=|S3−S4|/2 C= sign[S3−S4] D=(S3+S4)/2 E=|S3+S4| F= sign[S3+S4] (但し、 sign[x]はxの符号を意味する) また、前記(f)段階は、(f-1)前記制御信号により、前記
第1パルス又は符号の反転された第1パルスを選択する
段階と、(f-2)前記制御信号により、前記第2パルス又
は符号の反転された第2パルスを選択する段階とを含
む。また、前記(b)段階で変換されたデジタルデータ及
び遅延されたデジタルデータを各々S11,S12とす
る場合に、生じる制御信号はB’及びD’であり、以下
の演算により決定される段階を含む前記演算手段は下式
の制御信号B’及びD’を生ずる。 B′=S11−S12 D′=S11+S12−(M+1) (ここで、Mは多値の数である)
【0025】
【作用】かかる構成により、多値の重畳振幅変調基底帯
域信号を発生する場合に、従来の方式では多値重畳振幅
変調された出力信号に当たるパルス波形が全て必要であ
るという短所を取り除き、最小の重畳振幅変調用基底帯
域パルスを有する簡単な構造で多値重畳振幅変調信号の
基本特性である帯域幅及び電力効率をそのまま維持でき
る。
【0026】
【実施例】図1は本実施例の多値重畳振幅変調の基底帯
域信号発生装置の構成を示す図であり、この装置は、信
号レベル変換部1、データ遅延部2、演算部3、第1パ
ルス発生部4、第1反転器5、第1選択部6、第1増幅
部7、第1加算器8、第2パルス発生部9、第2反転器
10、第2選択部11、第2増幅部12、第2加算器1
3を含む。
【0027】kビットで構成された送信されるNRZデ
ータS1は、信号レベル変換部1の一方の入力とデータ
遅延部2の入力とにそれぞれ連結され、データ遅延部2
に入力されたデータ列は1シンボル周期の間遅延された
後、遅延信号S2となり信号レベル変換部1の他方の入
力に連結される。信号レベル変換部1に入力された2グ
ループのデータ(S1,S2)は、それぞれそれに対応
する信号空間上の振幅値(S3,S4)に変換されて出
力され、この2出力(S3,S4)はそれぞれ演算部3
の2入力に連結される。
【0028】演算部3に入力された2つの電圧値は、本
実施例の各部分で要求される信号成分を出力する。出力
信号Bは第1増幅部7の増幅度制御端子に連結され、出
力信号Cは第1選択部6の調節端子に連結され、出力信
号Dは第1加算器8の一方の入力に連結され、出力信号
Eは第2増幅器12の増幅度制御端子に連結され、出力
信号Fは第2選択部11の調節端子に連結される。
【0029】入力されるデータ基本シンボルクロックS
5は2つの経路に分けられ、一方は第1パルス発生部4
の入力に連結され、他方は第2パルス発生部9の入力に
連結される。第1,2パルス発生部4,9は、シンボル
クロックS5に同期されcos(πt/T) 及び[−(1−
A)/2{(1−cos(2πt/T) }の余弦波パルス
をそれぞれ発生する装置である。これはメモリ素子等に
前記の式によるサンプル値を予め記憶させた後、シンボ
ルクロックに同期させ対応する信号を出力するように構
成することもでき、又はシンボルクロックから帯域濾波
器等を使用して所望の信号成分を選んで使用できるよう
に構成することもできる。
【0030】第1パルス発生部4の出力信号S6は再び
2つの経路に分けられ、一方は第1選択部6の一方の入
力に連結され、他方は第1反転器5で反転されて第1選
択部6の他方の入力に連結される。第1選択部6は、演
算部3から提供される出力信号Cにより2つの入力信号
中の1つを選択して出力し、これは第1増幅部7の入力
に連結される。
【0031】第1増幅部7は、演算部3から提供される
ゲイン制御電圧である出力信号Bにより入力信号を増幅
した後、第1加算器8の他方の入力に連結される。第1
加算器8では、第1増幅部7の出力と演算部3から提供
される出力信号Dとを加算し、第2加算器13の一方の
入力に提供する。一方、第2パルス発生部9の出力信号
S8も再び2つの経路に分けられ、一方は第2選択部1
1の一方の入力に連結され、他方は第2反転器10で反
転され第2選択部11の他方の入力に連結される。第2
選択部11は、演算部3から提供される出力信号Fによ
り2つの入力信号中の1つを選択して出力し、これは第
2増幅部12の入力に提供される。第2増幅部12は、
演算部3から提供されるゲイン制御電圧である出力信号
Eにより入力信号を増幅した後、第2加算器13の他方
の入力に連結される。
【0032】第2加算器13では、第2増幅部12の出
力と第1加算器8の出力とを加算し、本実施例の最終的
な出力信号S10を出力するように構成されている。前
述した構成に基づき、本実施例の装置の動作を図1,図
2及び図3を参照して詳細に説明する。理解しやすくす
るために、多値の数字が4である4レベル重畳振幅変調
信号に必要な基底帯域信号発生の場合を例を挙げて説明
する。ここで、入力されるNRZデータS1は1シンボ
ル周期の間に2つのビットが入力され、これを信号空間
上の4つのシンボルに対応させた重畳振幅変調の基底帯
域信号を発生しようとする。
【0033】又、本例では、第1選択部6は、演算部3
から提供される出力信号Cの値が“0”と等しいまたは
より大きい場合には第1反転器5の出力信号S7を選択
し、“0”より小さい場合には第1パルス発生部4の出
力信号S6を選択して出力するように構成されている。
同時に第2選択部11は、演算部3から提供される出力
信号Fの値が“0”と等しいまたはより大きい場合には
第2反転器10の出力信号S9を選択し、“0”より小
さい場合は第2パルス発生部9の出力信号S8を選択し
て出力するように構成されている。
【0034】又、本例では、第1,第2増幅部7,12
が、演算部3から提供される出力信号B,Eの電圧値に
それぞれ対応する増幅度で増幅されるように構成されて
いる。従って、出力信号B,Eの値がそれぞれ“1”,
“3”なら、第1,第2増幅部7,12はそれぞれ入力
信号を1倍,3倍に増幅する。図2は図1による装置の
動作の説明のために多値の数Mが4の場合の信号空間上
の振幅配置の例を示した図である。このような配置と前
記の仮定は単に説明のためのものに過ぎず、システムの
要求によって設計者により変更し得る。
【0035】図3は入力データ列が00,01,00,
00,11,10,…の順序で入力される場合を例に挙
げ、この時の本実施例の装置の各部波形を示した図であ
る。前記の仮定で設定されたように、シンボル周期毎に
2ビットずつ入力されるNRZデータS1とこれをデー
タ遅延部2で1シンボル周期の間遅延させた遅延信号S
2とが信号レベル変換部1に入力され、信号レベル変換
部1は演算部3から要求される信号レベルに変更させた
出力信号S3,S4をそれぞれ出力させる。ここで、出
力信号S3,S4のレベルはNRZデータにそれぞれ対
応する信号空間上の振幅のような値である。即ち、図3
に示したように、出力信号S3,S4のレベルは、NR
Zデータ00,01,10,11に対し振幅−3,−
1,+1,+3をそれぞれ対応させた値を意味する。図
3に表示されているように、出力信号S4は1シンボル
周期以前の出力信号S3と等しくなる。
【0036】出力信号S3,S4は、演算部3に供給さ
れて下記の式のように演算され、本実施例の各部分で必
要とする制御信号及び電圧を提供する。
【0037】
【数3〜7】 B=|S3−S4|/2 …(式3) C= sign[S3−S4 …(式4) D=(S3+S4)/2 …(式5) E=|S3+S4| …(式6) F= sign[S3+S4 …(式7) 但し、 signはxの符号を意味する。
【0038】図3の時間軸の最初(左端)に表示された
例、即ち以前入力データが“00”であり現在の入力デ
ータが“01”の場合、出力信号(S3,S4)はそれ
ぞれ(−1,−3)であるので、演算部3の出力はそれ
ぞれB=|−1+3|/2=1,C= sign[−1+
>0,D=(−1−3)/2=−2,E=|−1−
3|=4,F= sign[−1−3<0となる。
【0039】従って、第1選択部6は出力信号Cを制御
信号として受けるが、出力信号Cの値が“0”より大き
いので、前記の仮定で設定されたように第1反転器5の
出力信号S7である−cos(πt/T)を選択して、第1
増幅部7に出力する。第1増幅部7では、ゲイン制御信
号である出力信号Bの値が“1”なので入力信号を1倍
増幅し、即ち入力された信号をそのまま第1加算器8に
伝送する。第1加算器8では第1増幅部7の出力信号
と、演算部3から提供される出力信号Dと加えられる
が、出力信号Dの値が“−2”なので、結局出力信号S
7が−2ボルト減圧された電圧レベルに遷移する結果と
なる。
【0040】一方、第2選択部11は出力信号Fを制御
信号として受けるが、出力信号Fの値が“0”より小さ
いので、前記の仮定で設定されたように出力信号S8で
ある[−(1−A)/2{1−cos(2πt/T) }
選択して、第2増幅部12に出力する。第2増幅部12
では、増幅度制御信号である出力信号Eの値が“4”な
ので入力信号を4倍増幅し、第2加算器13に伝送す
る。
【0041】第2加算器13では、第1増幅部7の出力
信号と制御信号Dとが加算された第1加算器8の出力信
号を正(+)で入力し、他の負(−)の入力では第2増
幅部12の出力を受け、この両入力を加算して(即ち、
第1加算器の出力信号から第2増幅部の出力を取り除
く)、本実施例の装置の出力信号S10である4レベル
重畳振幅変調信号の基底帯域信号を出力する。
【0042】次のシンボル周期でも、前記のような動作
で図3に表示した出力信号S10のような4レベル重畳
振幅変調信号の基底帯域信号が出力される。もし多値の
数を変化しようとする場合には、データのシンボルを構
成するビット数kが変化し、これにより本実施例の多値
重畳振幅変調の基底帯域出力信号の振幅レベルが2k
中で1つの振幅を発生することにより、簡単に所望のレ
ベルの多値重畳振幅変調の基底帯域信号発生が可能であ
る。
【0043】本実施例の信号を、オフセット直交振幅変
調(Offset Quadrature AmplitudeModulation;以下O
QAMという)方式の装置中で、正位相チャネル及び直
交位相チャネルにある帯域制限用濾波器の出力信号に代
わって使用すれば、16重畳直交振幅変調(16-Level S
uperposed Quadrature Amplitude Modulation ;以下1
6−SQAMという)信号となる。
【0044】図4は、図1の本実施例の装置が、前記説
明で設定された例のように多値数Mが4であり重畳度A
=0.8 の際の、4レベル重畳振幅変調(4-Level SQ
AM)の基底帯域信号を発生させた目模様度を示したも
のであり、理論的な証明による多値重畳振幅変調の基底
帯域信号特性と正確に一致する。図5は本実施例の多値
重畳振幅変調の基底帯域信号を使用して得られた多値重
畳振幅変調(M−SQAM)信号を、非直線領域で動作
する増幅器で増幅して伝送する場合の、規格化された電
力密度スペクトルを他の変調方式の場合と比較して示し
たものであり、各スペクトルの条件は次の通りである。
【0045】(a)A=0.7 である16−SQAM(非
線形チャネル) (b)A=0.8 である16−SQAM(非線形チャネ
ル) (c)A=1.0 である16−SQAM(非線形チャネ
ル) (d)A=0.8 である16−SQAM(線形チャネル) (e)α=0.5 である16−SQAM(非線形チャネ
ル) (f)MSK(非線形チャネル) ここで、αは上げ余弦フィルタのロールオフファクタで
ある。又、fは変調信号の周波数であり、fc は搬送波
周波数であり、fb はビット周期である。
【0046】図5を通じて、本発明のスペクトルは、最
小位相偏移変調方式(Minimum ShiftKeying ;MSK)
や上げ余弦濾波器を有した多値直交振幅変調方式(M−
QAM)より狭帯域であり、副ローブの再拡散現象が少
ないという良い特性を有することが分かる。図6は本発
明による多値重畳変調の基底帯域信号発生装置の具体的
な構成を示すブロック図であり、多値重畳振幅変調の基
底帯域信号発生のためのものである。
【0047】以下、図6を参照して本実施例による装置
の構成例を説明する。送信されるkビットで構成される
NRZデータS1は、伝送経路を通じて信号レベル変換
部1の一方の入力と遅延部2の入力とにそれぞれ連結さ
れ、遅延部2に入力されたデータ列は1シンボル周期の
間遅延された後、出力信号S2となり信号レベル変換部
1の他方の入力に連結される。信号レベル変換部1に入
力された2つのグループデータS1,S2は、各々それ
に対応する信号空間上の振幅値に当たる出力信号S1
1,S12に変換されて出力され、2つの出力信号S1
1,S12は演算部3の2入力にそれぞれ連結される。
【0048】演算部3に入力された2つの出力信号S1
1,S12は本具体例の各部分から要求される信号成分
を出力するが、第1減算器20では、2信号S11,S
12を受けこれらの差値B′(=S11−S12)を出
力して、第1乗算器24の一方の入力に提供する。一
方、第3加算器21では、入力された2信号S11,S
12の和、即ち出力信号S13(=S11+S12)を
第2減算器22の一方の入力に提供し、第2減算器22
の他方の入力には外部から多値の数Mにより与えられる
(M+1)値が連結され、この2つの入力信号間の差値
であるD′{=S13−(M+1)}を出力し、第4加
算器25の一方の入力と第2乗算器27の一方の入力と
にそれぞれ提供する。
【0049】入力されるデータ基本シンボルクロックS
5は2つの経路に分けられ、一方は第3パルス発生部2
3の入力に連結され、他方は第4パルス発生部26の入
力に連結される。第3パルス発生部23の出力は、第1
乗算器24の他方の入力に連結され、第1乗算器24か
らは第1減算器20の出力から提供される出力信号B′
と第3パルス発生部23の出力信号とが乗じられた信号
が出力され、第4加算器25の他方の入力に提供され
る。第4加算器25では、第1乗算器24から提供され
る信号を1つの入力とし他の入力に第2減算器22の出
力信号D′が連結されて、2入力の加算値を出力し、第
5加算器28の一方の入力に連結する。
【0050】一方、第4パルス発生部26の出力は、第
2乗算器27の他方の入力に連結され、第2乗算器27
からは第2減算器22の出力から提供される出力信号
D′と第4パルス発生部26の出力信号とが乗じられた
信号かを出力され、第5加算器28の他方の入力に提供
される。第5加算器28では、第2乗算器27から提供
される信号を一方の入力とし他方の入力に第4加算器2
5の出力信号が連結されて、2入力の加算値を出力する
ことにより、本具体例の装置の信号である多値重畳変調
の基底帯域信号である最終出力信号S10を出力する。
【0051】本具体例の構成上の特性は、前記実施例で
の演算部3での計算量が多くなることを防止するため
に、信号レベル変換部1が入力されるシンボルに対応す
る振幅値を求める場合、図2に表示した信号空間上の振
幅値の代わって、図7に表示したように、信号空間上の
振幅値に対応する空間番号を振幅の大きさ順或いは逆順
で与え、この番号を出力するようにする。このように構
成することにより、演算部3から出力信号B,C,値を
発生する場合のように割り算演算をする必要がなくなる
ので、計算量を減らすことができ結果的に回路を簡単に
することができる。
【0052】本具体例の構成上他の特徴は、図1で使用
した第1反転器5,第1選択部6,第1増幅部7を2つ
の入力を有する1つの第1乗算器24で代替し、一方の
入力に第3パルス発生部23の出力を連結して他方に出
力信号B′を入力し、この2つの入力信号を互いに乗算
することにより図1の要素の役割を代替するようにした
ことである。
【0053】同じ原理で、図1に使用した第2反転器1
0,第2選択部11及び第2増幅部12を1つの第2乗
算器27で代替し、一方の入力に第4パルス発生部26
の出力を連結して他方に出力信号Eに当たる出力信号
D′を入力し、この2つの入力信号を互いに乗算するこ
とにより図1の要素の役割を代替するようにした。前記
のように代替することにより、演算部3の出力信号C,
Eが要らなくなった。
【0054】本具体例の構成上又他の特徴は、図1の第
2パルス発生部9の役割を果たしている第4パルス発生
部26の発生信号に、[−(1−A)/2{1−cos(2
πt/T) }の代わりに[−(1−A){1−cos(2
πt/T) }]を使用することにより、元々第2増幅器
12(図6の第2乗算器27に対応する)のゲイン信号
として供給されるべき出力信号Eの乗算値を出力信号
D′で代替できるようにして、回路の複雑性を減らし
た。なぜならば、次のような式が成り立つからである。
【0055】
【数8】 E=2×D …(式8) 前述した構成に基づき実施例を図3,図6,図7を参照
して説明する。理解しやすく説明するため、本説明では
多値の数が4である4レベル重畳振幅変調信号に必要な
基底帯域信号発生の場合を例に挙げて説明する。
【0056】図7は図6に示した装置の動作説明のため
に多値の数Mが4である場合の、シンボルが表現する1
つの振幅及び空間番号を信号空間上に配置したグラフで
あり、本実施例の特別な部分であるB′,D′と表示さ
れた部分の説明は図3にある。シンボル周期毎に2ビッ
トずつ入力されるNRZデータS1と、これをデータ遅
延部2で1シンボル周期の間遅延させた遅延信号S2と
が信号レベル変換部1に入力され、信号レベル変換部1
は演算部3から要求する信号レベルに変更させた出力信
号S11,S12をそれぞれ出力させる。ここで、出力
信号S11,S12のレベルは、NRZデータにそれぞ
れ対応する信号空間上の空間番号と同じ値である。即
ち、図7に示したように出力信号S11,S12は、N
RZデータ00,01,10,11に対して空間番号
1,2,3,4をそれぞれ対応させた値を意味する。
【0057】出力信号S11,S12は演算部3に供給
されて出力信号B′、D′を提供するが、図3の時間軸
8番に表示された例、即ち現在の入力データが“11”
であり以前のシンボル入力データが“01”の場合、出
力信号(S11,S12)はそれぞれ(4,2)なの
で、演算部3の出力はそれぞれB′=4−2=2,D′
=4+2−(4+1)=1となる。
【0058】ここで、演算の入力は空間番号を使用した
が、出力されるB′、D′の値は信号空間上の振幅値で
ある。従って、第1乗算器24では第3パルス発生部2
3の出力をB′の値である“2”で乗ずるので、2×co
s(πt/T)を出力して第4加算器25に伝送する。第
4加算器25では、第1乗算器24の出力信号と演算部
3から提供される出力信号D′が加えられるが、D′の
値が“1”なので、結局第2乗算器27からの出力信号
が1ボルト増圧された電圧レベルに遷移する結果とな
る。
【0059】一方、第2乗算器27では、第4パルス発
生部26の出力信号をD′の値である“1”で乗ずるの
で、[−(1−A){1−cos(2πt/T) }]を出力
して、第5伝送器28に伝送する。第5加算器28で
は、第2乗算器27の出力信号と第4加算器25との出
力信号が加えられ、本実施例の装置の出力信号である多
値重畳振幅変調の基底帯域信号S10が出力される。
【0060】次のシンボル周期でも前記のような動作
で、図3に表示した最終的な出力信号S10のような4
レベル重畳振幅変調信号の基底帯域信号が出力される。
【0061】
【発明の効果】前述したように、本発明により、多値の
重畳振幅変調の基底帯域信号を発生する場合に、従来の
方式では多値重畳振幅変調された出力信号に当たるパル
ス波形が全て必要だという短所を取り除き、最小の重畳
振幅変調用基底帯域パルスを有する簡単な構造でも多値
重畳振幅変調信号の基本特性である帯域幅及び電力効率
をそのまま保てる。
【0062】本発明の他の効果としては、使用者がシス
テムの柔軟性のために多値重畳振幅変調信号の多値数を
変更しようとする場合に、装置の単純な変更でこれに対
応する多値重畳振幅変調の基底帯域信号が提供できると
いう点である。本発明による多値重畳振幅変調の基底帯
域信号を使用して得た多値重畳直交振幅変調信号M−Q
ASMを、非直線領域で動作する増幅器で増幅して伝送
する場合の規格化された電力密度スペクトルは、最小位
相偏移変調方式MSKや上げ余弦濾波器を有する多値直
交振幅変調方式M−QAMより狭帯域であり、副ローブ
の再拡散現象が良いという特性を提供する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の多値重畳振幅変調の基底帯域信号発
生装置の構成ブロック図である。
【図2】前記図1に示した本実施例の装置の動作の説明
のために、多値の数Mが4である場合のシンボルが表現
する4つの振幅を信号空間上に配置したグラフを示す図
である。
【図3】前記図1及び図6に示した装置の動作説明のた
めに多値の数が4である場合を時間により説明した図で
ある。
【図4】前記図1に示した本実施例の装置において、多
値の数が4であり重畳度A=0.8 の際出力される多値重
畳振幅変調の基底帯域信号の目模様を示す図である。
【図5】前記図1に示した本実施例の装置において、多
値の数が4であり重畳度A=0.8 の際に出力される多値
重畳振幅変調の基底帯域信号の電力密度スペクトルを示
す図である。
【図6】本実施例による多値重畳振幅変調の基底帯域信
号発生装置の具体的な構成を示すブロック図である。
【図7】前記図6に示した具体例の装置の動作説明のた
めに、多値の数Mが4の場合のシンボルが表現する4つ
の振幅及び空間番号を信号空間上に配置したグラフを示
す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−362833(JP,A) 特開 平1−105647(JP,A) 特開 平4−326229(JP,A) 特開 平6−90263(JP,A) 米国特許4644565(US,A) 米国特許4339724(US,A) 米国特許4618941(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定ビット数(k)のデジタルデータを並
    列に入力して所定のシンボル周期の間に遅延して出力す
    る遅延手段と、 前記デジタルデータ及び前記遅延されたデジタルデータ
    を所定信号空間上の2 k 個のうち何れか1つに対応する
    値に変換して出力する信号レベル変換手段と、前記信号
    レベル変換されたデジタルデータ及び遅延されたデータ
    を演算して所定の制御信号を発生する演算手段と、 入力されるデータ列の基本シンボルクロックに同期し、
    シンボル周期の間にcos(πt/T)形態のパルスを反
    復的に発生する第1パルス発生手段と、 入力されるデータ列の基本シンボルクロックに同期し、
    シンボル周期の間に所定の重畳度Aと定数Kとを有する
    [−K(1−A)/2{1−cos(2πt/T)}]形態
    のパルスを反復的に発生する第2パルス発生手段と、 前記演算手段から出力される所定の制御信号により前記
    第1及び第2パルス発生手段から生じたcos(πt/
    T)及び[−K(1−A)/2{1−cos(2πt/
    T)}]形態のパルスから所定の基底帯域信号を生ずる
    信号合成手段とを含むことを特徴とする多値重畳振幅変
    調の基底帯域信号発生装置。
  2. 【請求項2】 前記信号レベル変換手段で変換されたデ
    ジタルデータ及び遅延されたデジタルデータを各々S
    3,S4とする場合に、前記演算手段は下式の制御信号
    B,C,D,E及びFを生ずることを特徴とする請求項
    1に記載の多値重畳振幅変調の基底帯域信号発生装置。 B=|S3−S4|/2 C= sign[S3−S4] D=(S3+S4)/2 E=|S3+S4| F= sign[S3+S4] (但し、 sign[x]はxの符号を意味する)
  3. 【請求項3】 前記信号合成手段は、 前記演算手段の制御信号により、前記第1パルス発生手
    段の出力信号又は符号の反転された第1パルス発生手段
    の出力信号を選択する第1選択手段と、 前記演算手段の制御信号により、前記第2パルス発生手
    段の出力信号又は符号の反転された第2パルス発生手段
    の出力信号を選択する第2選択手段とを含むことを特徴
    とする請求項1に記載の多値重畳振幅変調の基底帯域信
    号発生装置。
  4. 【請求項4】 前記信号レベル変換手段で変換されたデ
    ジタルデータ及び遅延されたデジタルデータを各々S1
    1,S12とする場合に、前記演算手段は下式の制御信
    号B’及びD’を生ずることを特徴とする請求項1に記
    載の多値重畳振幅変調の基底帯域信号発生装置。 B′=S11−S12 D′=S11+S12−(M+1) (ここで、Mは多値の数である)
  5. 【請求項5】 (a)所定ビット数(k)のデジタルデータを
    並列に入力して所定のシンボル周期の間に遅延して出力
    する段階と、 (b)前記デジタルデータ及び前記遅延されたデジタルデ
    ータを所定信号空間上の2 k 個のうち何れか1つに対応
    する値に変換して出力する段階と、 (c)前記(b)段階で信号レベル変換されたデジタルデータ
    及び遅延されたデータを演算して所定の制御信号を発生
    する段階と、 (d)入力されるデータ列の基本シンボルクロックに同期
    し、シンボル周期の間にcos(πt/T)形態の第1パ
    ルスを反復的に発生する段階と、 (e)入力されるデータ列の基本シンボルクロックに同期
    し、シンボル周期の間に所定の重畳度Aと定数Kとを有
    する[−K(1−A)/2{1−cos(2πt/T)}]
    形態の第2パルスを反復的に発生する段階と、 (f)前記(c)段階で出力される所定の制御信号により前記
    第1及び第2パルスから所定の基底帯域信号を生ずる段
    階とを含むことを特徴とする多値重畳振幅変調の基底帯
    域信号発生方法。
  6. 【請求項6】 前記(b)段階で変換されたデジタルデー
    タ及び遅延されたデジタルデータを各々S3,S4とす
    る場合に、生じる制御信号はB,C,D,E及びFであ
    り、以下の演算により決定される段階を含むことを特徴
    とする請求項5に記載の多値重畳振幅変調の基底帯域信
    号発生方法。 B=|S3−S4|/2 C= sign[S3−S4] D=(S3+S4)/2 E=|S3+S4| F= sign[S3+S4] (但し、 sign[x]はxの符号を意味する)
  7. 【請求項7】 前記(f)段階は、 (f-1)前記制御信号により、前記第1パルス又は符号の
    反転された第1パルスを選択する段階と、 (f-2)前記制御信号により、前記第2パルス又は符号の
    反転された第2パルスを選択する段階とを含むことを特
    徴とする請求項5に記載の多値重畳振幅変調の基底帯域
    信号発生方法。
  8. 【請求項8】 前記(b)段階で変換されたデジタルデー
    タ及び遅延されたデジタルデータを各々S11,S12
    とする場合に、生じる制御信号はB’及びD’であり、
    以下の演算により決定される段階を含む前記演算手段は
    下式の制御信号B’及びD’を生ずることを特徴とする
    請求項1に記載の多値重畳振幅変調の基底帯域信号発生
    装置。 B′=S11−S12 D′=S11+S12−(M+1) (ここで、Mは多値の数である)
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