JP3283936B2 - 機械構造用鋼およびその製造方法 - Google Patents
機械構造用鋼およびその製造方法Info
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Description
の機械部品の素材として用いられる機械構造用鋼および
その製造方法に関し、とくに快削性、さらには窒化処理
を施した場合における強度および潤滑性の向上を図ろう
とするものである。
求される鋼材については、従来、Pb,Te, Bi, Pおよび
S等を添加させて、その被削性の向上が図られてきた。
とくにPbは、その添加によって鋼材の機械的性質の劣化
を伴うことなく、またTeやBi等に比較して経済的なこと
から、快削性元素として多用されている。しかし、Pbは
人体に極めて有害であることから、鋼材の製造工程のみ
ならず、それを用いた機械部品の製造工程において、大
がかりな排気設備を必要とし、また鋼材のリサイクルの
上からも問題があった。このため従来から、Pbを添加せ
ずに、Pb添加鋼と同等程度の被削性を有する鋼材の開発
が望まれていた。
開昭49-67816号、特開昭49−103817号および特開昭50-9
6416号各公報では、鋼中のCを黒鉛として存在させ、こ
の黒鉛の切欠潤滑効果を利用することによって、Pbを用
いることなしに被削性を改善する方法が開示されてい
る。しかしこれらの方法はいずれも、鋼中のCを黒鉛化
する必要上、その前処理として焼入れが不可欠であり、
必ずしも経済的な方法とは言えなかった。
ら排出される CO2ガス量の低減が必要となり、燃費の向
上すなわち自動車の軽量化が模索されている。それに伴
い、機械部品に用いられる鋼材に対して一層の高強度化
が要求されている。さらに自動車、産業機械等の機械部
品において、接合部に生じるフリクションロスは、自動
車、産業機械のエネルギー損失の大きな部分を占めてい
る。従ってこれら機械部品の潤滑性を高めることができ
れば、燃費向上への寄与は極めて大といえる。ここに機
械部品の潤滑性は、外部からの強制潤滑という方法もあ
るが、材料自身が潤滑性を保有している、すなわち自己
潤滑性を有していればとりわけ有利である。
点からは、鋼中Cの黒鉛化が考えられる。しかし鋼中C
を黒鉛化した場合、鋼材の強度が大幅に低下することか
ら、たとえ潤滑性は付与できたとしても、機械部品とし
て必要な強度は得ることは難しい。この点、特開平1−
132739号公報には、鋼中Cを黒鉛化し、低強度として良
加工性を得たのち、焼き入れ−焼き戻し処理を施すこと
によって強度を得る方法が開示されている。しかしなが
ら上記の方法のように、鋼材の強度の向上を図るべく焼
き入れ−焼き戻し処理を施すと、鋼中の黒鉛が固溶し消
失してしまうため、鋼材の強度向上は達成できたとして
も、鋼に自己潤滑性を保有させることはできない。
い表層部が得られ、耐摩耗性、疲れ強さ等が向上するこ
とから、かかる表面窒化処理が機械部品の分野において
多用されている。従って鋼材の強度向上手段として、か
かる窒化処理を黒鉛化した鋼材に適用することが考えら
れるが、黒鉛化状態で窒化処理を施した場合には通常、
有効硬化深さが浅く、一方窒化処理の影響を受けない部
分では強度が低すぎるため、全体としての強度上昇は十
分とはいえない。なお窒化処理に適した鋼として、JIS
G 4202に窒化用鋼が規定されている。しかしこの窒化用
鋼は、CrおよびAlの含有量を高めた鋼であることから、
窒化により高強度は達成されるものの、これらの化学組
成では、鋼中のCを黒鉛化することは難しいという問題
がある。
問題を有利に克服するもので、被削性に優れ、しかも窒
化処理を施した場合においても高強度と自己潤滑性とを
兼ね備える機械構造用鋼を、その有利な製造方法と共に
提案することを目的とする。
を解決すべく、黒鉛化と表面窒化処理とに適した化学組
成に関し、鋭意検討を重ねた末に開発されたものであ
る。すなわち、この発明の要旨構成は次のとおりであ
る。
す)、 Si:0.5 〜2.0 %、 Mn:0.1 〜2.0 %、 P:0.020 %以下、 S:0.001 〜0.03%、 V:0.01〜0.5 %、 Al:0.01〜0.1 %、 N:0.0015〜0.0150%、B:0.0005〜0.0050%、 O:0.0020%以下 を含有し、残部はFeおよび不可避不純物の組成になり、
しかも金属組織中に黒鉛相を有することを特徴とする機
械構造用鋼(第1発明)。
造用鋼(第2発明)。
造用鋼(第3発明)。
造用鋼(第4発明)。
構造用鋼(第5発明)。
構造用鋼(第6発明)。
構造用鋼(第7発明)。
構造用鋼(第8発明)。
0 %、 Mn:0.1 〜2.0 %、 P:0.020 %以下、 S:0.001 〜0.03%、 V:0.01〜0.5 %、 Al:0.01〜0.1 %、 N:0.0015〜0.0150%、 B:0.0005〜0.0050%、O:0.0020%以下 を含有する組成になる鋼を、熱間圧延したのち、 Ar3点
以下の温度に加熱保持することを特徴とする機械構造用
鋼の製造方法(第9発明)。
添加すると、熱間圧延後に焼入れを必要とせず、黒鉛化
処理のみで効率良く黒鉛化が促進されることが判明し
た。鋼中のCは、通常、熱間圧延ままではセメンタイト
として存在しているが、黒鉛化処理によりこれが黒鉛に
変化する。このセメンタイトの黒鉛化の過程は、発明者
らの検討によれば、セメンタイトの分解、フェライト中
のC原子の拡散、黒鉛の結晶化および分解したセメンタ
イトを構成していたFe原子の拡散の過程よりなることが
判明した。またこの過程において、特に黒鉛化のサイト
を多数形成しておけば、黒鉛化は極めて迅速に進行する
ことが見出された。そして、この黒鉛の結晶化のサイト
としては、AlN,BNおよびVN等の窒化物がとりわけ
有効であることも究明された。
性の点からは、組織中に少なくとも10%の黒鉛相を形成
することが望ましい。また強度の面から、窒化処理を施
す場合には、表面に5〜11%程度の窒素を含有させるこ
とが望ましい。
定した理由を以下に示す。 C:0.1 〜1.5 % Cは、黒鉛相を形成させ、快削性および自己潤滑性を付
与する上で必須の元素であるが、0.1 %未満ではその効
果が小さく、また 1.5%を超えて含有してもその効果は
飽和するので 0.1〜1.5 %の範囲に限定した。
元素としても有用である。さらに窒化特性にも有効に寄
与するので積極的に添加するが、 0.5%未満ではその効
果に乏しく、また 2.0%を超えて含有させてもその効果
は飽和に達し、むしろ靭性の劣化を招くので、 0.5〜
2.0%の範囲で含有させるものとした。
酸材としても有効であるので積極的に用いるが、 0.1%
未満ではその効果が小さく、また 2.0%超の添加では靭
性を劣化させるので、 0.1〜2.0 %の範囲に限定した。
素でもあるので、極力低減することが望ましいが、 0.0
20%までならば許容できる。
の改善に有効に寄与するので、被削性の要求水準に応じ
て添加するが、 0.001%未満ではその効果は少なく、ま
た0.03%を超えて含有させると靭性を劣化させるので、
0.001〜0.03%の範囲で含有させるものとした。
促進させるだけでなく、窒化後の表面硬度および有効硬
化深さを増大させ、さらには析出強化により強度を上昇
させる上でも有用であるので、積極的に用いるが、0.01
%未満ではその効果に乏しく、一方 0.5%を超えて含有
させると黒鉛化が阻害されるので、0.01〜0.5 %の範囲
に限定した。
化後の表面硬度および有効硬化深さを向上させる有用元
素であるが、0.01%未満ではその効果が小さく、一方
0.1%を超えて含有させると製鋼過程でAl2O3 が多量に
形成され、鋼の機械的特性が劣化するので、0.01〜0.1
%の範囲で含有させるものとした。
化の核となって黒鉛化を促進させるだけでなく、とくに
VNの析出強化により鋼の強度を上昇させる有用元素で
あるが、0.0015%未満ではその効果が小さく、一方0.01
50%以上含有させてもその効果は飽和するので、0.0015
〜0.0150%の範囲に限定した。
り黒鉛化を促進するので積極的に添加するが、0.0005%
未満ではその効果が小さく、また 0.005%以上添加して
も効果が飽和するので、0.0005〜0.0050%の範囲とす
る。
力低減することが望ましいが、0.0020%までならば許容
できる。
発明では、さらに黒鉛化の促進や窒化の向上を図るた
め、以下の元素を含有させることができる。 Cu:0.10〜1.0 % Cuは、黒鉛化を促進させると共に、被削性を向上させる
有用元素であるが、窒化に対しては有害であるので、黒
鉛化を一層促進させる必要のある場合や強度の向上を必
要とする場合に用いる。しかし0.10%ではその効果が小
さく、一方 1.0%を超えると窒化性が害されるので、0.
10〜1.0 %の範囲で含有させる必要がある。
は有害であるので、黒鉛化を一層促進させる必要がある
場合に用いるものとし、その含有量が0.10%未満ではそ
の効果が小さく、一方 2.0%を超えて含有させると窒化
性が害されるので、0.10〜2.0 %の範囲で含有させるも
のとした。
対しては有害であるので、窒化時の表面硬度および有効
硬化深さを向上させる必要がある場合のみ用いる。しか
し0.05%未満ではその効果が小さく、また 1.0%を超え
て含有させると黒鉛化が阻害されるので、0.05〜1.0 %
の範囲で含有させるものとした。
害する元素であるので、窒化時の表面硬度および有効硬
化深さを向上させる必要がある場合のみ用いるものと
し、その含有量が0.05%未満ではその効果が小さく、ま
た 0.5%を超えて含有させると黒鉛化が阻害されるの
で、0.05〜0.5 %の範囲で含有させるものとした。
作用があるので、強度の一層の向上を図る場合に有用で
ある。しかしながら、含有量が 0.005%に満たないとそ
の強化効果が十分に発揮されず、一方0.05%を超えて添
加しても効果は飽和にたっするので、 0.005〜0.05%の
範囲で含有させるものとした。
性向上効果を十分に発揮させることができるので、Nbと
同様、一層の強度向上を図る場合に添加する。しかしな
がら、この発明において、Bの添加はBNを形成し、こ
れを核として黒鉛化を促進させることにあるから、Tiが
全てのNをTiNとして固定すると、黒鉛化の遅延を招
く。そこで、Tiの含有量としては、焼入れ性に有効なB
を確保できると同時に、BNを形成させることができる
程度のNを残存させる程度とすることが肝要であり、こ
れらの観点から 0.005〜0.05%の範囲に限定した。
よって、被削性、黒鉛化および窒化性に富む鋼材とする
ことができる。ここに前述した自己潤滑性の確保に必要
な10%以上の黒鉛相を得るには、Ar3点以下好ましくは
600〜800 ℃の温度範囲に加熱保持する必要がある。と
いうのは 600℃に満たないと満足いくほどの黒鉛相が得
られず、一方 800℃を超えるとオーステナイト中に黒鉛
が固溶するからである。なお保持時間は5〜20h程度で
十分である。
る。まず素材の製造については、従来公知の転炉、電気
炉などで溶製した後、連続鋳造法または造塊・分塊法に
よってスラブとする。ついで熱間圧延により所定の形状
としたのち、上記の条件下で黒鉛化焼なましを施して、
金属組織中に所定の黒鉛相を析出させる。しかるのち所
定の部品形状に成形後、機械部品とする。また窒化処理
を施して製品とする場合もある。
よりブルームとしたのち、150 mm角ビレットに熱間圧延
し、さらに棒鋼圧延により52mmφ棒鋼とした。ついで圧
延ままの棒鋼を 690℃, 15h保持後空冷の黒鉛化焼なま
し処理を施したのち、黒鉛化率、硬さおよび被削性につ
いて調査した。被削性は、超硬工具P10を用いて、切削
速度:200 m/min 、切り込み:2mm、送り速度:0.25 m
m/rev.の条件で切削を行い、工具の逃げ面摩耗が0.2 mm
に達するまでの切削時間を工具寿命と定義し、この工具
寿命により評価した。また硬さについては、 35 mmφ×
100 mml の試験片を作製し、 865℃, 30 minの加熱保持
後、焼入れおよび 550℃×1h→空冷の焼入れ・焼戻し
処理を行い、試験片の表層部および中深部の硬さを測定
した。得られた調査結果を表2に示す。
明の範囲内にあるもので、これらはいずれも、従来のPb
快削鋼である No.23および24に比較して、工具寿命は3
倍以上にも達し、極めて優れた被削性を呈した。また、
焼入れ・焼戻し後の表面部の硬さは、従来鋼と発明鋼と
でほとんど差は認められなかったが、中心部の硬さは発
明鋼の方が優れており、従って発明鋼を用いることによ
り、大型の機械部品に対しても機械部品として必要な強
度が容易に得られることが判る。
No.19は、Vが適正範囲外であることから、工具寿命は
優れるものの、焼入れ・焼戻し後の中心部の硬さは発明
鋼よりも劣る。また No.20〜22はそれぞれ、B,Siおよ
びAlが適正範囲外であることから、黒鉛化の程度が不十
分であり、工具寿命が従来鋼よりも劣っていた。
よりブルームとしたのち、150 mm角ビレットに熱間圧延
し、さらに棒鋼圧延により35mmφ棒鋼とした。ついで圧
延ままの35mmφ丸棒を 690℃, 15h保持後空冷の黒鉛化
焼きなまし処理を施したのち、硬さおよび黒鉛化率を測
定した。さらに NH3:RX=1:1の混合比になるガス雰
囲気中で、 570℃,3h保持後空冷のガス軟窒化処理を
施した後、有効硬化深さおよび表面硬さを測定した。上
記の測定結果を、強度および自己潤滑性の調査結果と共
に表4に示す。ここに自己潤滑性は、黒鉛化焼なまし後
の素材より作製した50mm×50mmの試験片上に平均圧力 1
11 kgf/mm2で押し付けたボールを一定速度で移動させる
ことにより測定した動摩擦係数によって評価した。
範囲内にあるもので、黒鉛化率が高いと同時に黒鉛化後
の硬さも高い。同時に窒化処理後の表面硬度および有効
硬化深さも実用に供せられる水準である。
鉛化率は高いものの低強度であり、窒化後の有効硬化深
さが極めて浅い。またBの添加がないNo.20 は、窒化特
性は満足しているけれども、黒鉛化が不十分である。さ
らにSi量が少なく、かつBの添加がないNo.21 は、黒鉛
化が全く進行してなく、自己潤滑性に劣る。
同等以上の被削性を有し、工具寿命も長く、焼入れ・焼
戻し後の硬さも良好で、しかも窒化処理を施しても劣化
することのない自己潤滑性を備える機械構造用鋼を得る
ことができるので、高強度・軽量でかつフリクションロ
スが小さな自動車および産業機械用部品の製造が可能と
なり、その結果、燃費が向上して自動車から排出される
CO2ガス量が低減するなど産業上の利用価値は極めて大
きい。
Claims (9)
- 【請求項1】C:0.1 〜1.5 wt%、 Si:0.5 〜2.0
wt%、 Mn:0.1 〜2.0 wt%、 P:0.020 wt%以下、 S:0.001 〜0.03wt%、 V:0.01〜0.5 wt%、 Al:0.01〜0.1 wt%、 N:0.0015〜0.0150wt%、 B:0.0005〜0.0050wt%、O:0.0020wt%以下 を含有し、残部はFeおよび不可避不純物の組成になり、
しかも金属組織中に黒鉛相を有することを特徴とする機
械構造用鋼。 - 【請求項2】C:0.1 〜1.5 wt%、 Si:0.5 〜2.0
wt%、 Mn:0.1 〜2.0 wt%、 P:0.020 wt%以下、 S:0.001 〜0.03wt%、 V:0.01〜0.5 wt%、 Al:0.01〜0.1 wt%、 N:0.0015〜0.0150wt%、 B:0.0005〜0.0050wt%、O:0.0020wt%以下 を含有し、かつ Cu:0.10〜1.0 wt%、 Ni:0.10〜2.0 wt% のうちから選んだ一種または二種を含有し、残部はFeお
よび不可避的不純物の組成になり、しかも金属組織中に
黒鉛相を有することを特徴とする機械構造用鋼。 - 【請求項3】C:0.1 〜1.5 wt%、 Si:0.5 〜2.0
wt%、 Mn:0.1 〜2.0 wt%、 P:0.020 wt%以下、 S:0.001 〜0.03wt%、 V:0.01〜0.5 wt%、 Al:0.01〜0.1 wt%、 N:0.0015〜0.0150wt%、 B:0.0005〜0.0050wt%、O:0.0020wt%以下 を含有し、かつ Cr:0.05〜1.0 wt%、 Mo:0.05〜0.5 wt% のうちから選んだ一種または二種を含有し、残部はFeお
よび不可避的不純物の組成になり、しかも金属組織中に
黒鉛相を有することを特徴とする機械構造用鋼。 - 【請求項4】C:0.1 〜1.5 wt%、 Si:0.5 〜2.0
wt%、 Mn:0.1 〜2.0 wt%、 P:0.020 wt%以下、 S:0.001 〜0.03wt%、 V:0.01〜0.5 wt%、 Al:0.01〜0.1 wt%、 N:0.0015〜0.0150wt%、 B:0.0005〜0.0050wt%、O:0.0020wt%以下 を含有し、かつ Nb:0.005 〜0.05wt%、 Ti:0.005 〜0.05wt% のうちから選んだ一種または二種を含有し、残部はFeお
よび不可避的不純物の組成になり、しかも金属組織中に
黒鉛相を有することを特徴とする機械構造用鋼。 - 【請求項5】C:0.1 〜1.5 wt%、 Si:0.5 〜2.0
wt%、 Mn:0.1 〜2.0 wt%、 P:0.020 wt%以下、 S:0.001 〜0.03wt%、 V:0.01〜0.5 wt%、 Al:0.01〜0.1 wt%、 N:0.0015〜0.0150wt%、 B:0.0005〜0.0050wt%、O:0.0020wt%以下 を含有し、かつ Cu:0.10〜1.0 wt%、 Ni:0.10〜2.0 wt% のうちから選んだ一種または二種と、 Cr:0.05〜1.0 wt%、 Mo:0.05〜0.5 wt% のうちから選んだ一種または二種とを含有し、残部はFe
および不可避的不純物の組成になり、しかも金属組織中
に黒鉛相を有することを特徴とする機械構造用鋼。 - 【請求項6】C:0.1 〜1.5 wt%、 Si:0.5 〜2.0
wt%、 Mn:0.1 〜2.0 wt%、 P:0.020 wt%以下、 S:0.001 〜0.03wt%、 V:0.01〜0.5 wt%、 Al:0.01〜0.1 wt%、 N:0.0015〜0.0150wt%、 B:0.0005〜0.0050wt%、O:0.0020wt%以下 を含有し、かつ Cu:0.10〜1.0 wt%、 Ni:0.10〜2.0 wt% のうちから選んだ一種または二種と、 Nb:0.005 〜0.05wt%、 Ti:0.005 〜0.05wt% のうちから選んだ一種または二種とを含有し、残部はFe
および不可避的不純物の組成になり、しかも金属組織中
に黒鉛相を有することを特徴とする機械構造用鋼。 - 【請求項7】C:0.1 〜1.5 wt%、 Si:0.5 〜2.0
wt%、 Mn:0.1 〜2.0 wt%、 P:0.020 wt%以下、 S:0.001 〜0.03wt%、 V:0.01〜0.5 wt%、 Al:0.01〜0.1 wt%、 N:0.0015〜0.0150wt%、 B:0.0005〜0.0050wt%、O:0.0020wt%以下 を含有し、かつ Cr:0.05〜1.0 wt%、 Mo:0.05〜0.5 wt% のうちから選んだ一種または二種と、 Nb:0.005 〜0.05wt%、 Ti:0.005 〜0.05wt% のうちから選んだ一種または二種とを含有し、残部はFe
および不可避的不純物の組成になり、しかも金属組織中
に黒鉛相を有することを特徴とする機械構造用鋼。 - 【請求項8】C:0.1 〜1.5 wt%、 Si:0.5 〜2.0
wt%、 Mn:0.1 〜2.0 wt%、 P:0.020 wt%以下、 S:0.001 〜0.03wt%、 V:0.01〜0.5 wt%、 Al:0.01〜0.1 wt%、 N:0.0015〜0.0150wt%、 B:0.0005〜0.0050wt%、O:0.0020wt%以下 を含有し、かつ Cu:0.10〜1.0 wt%、 Ni:0.10〜2.0 wt% のうちから選んだ一種または二種と、 Cr:0.05〜1.0 wt%、 Mo:0.05〜0.5 wt% のうちから選んだ一種または二種と、 Nb:0.005 〜0.05wt%、 Ti:0.005 〜0.05wt% のうちから選んだ一種または二種とを含有し、残部はFe
および不可避的不純物の組成になり、しかも金属組織中
に黒鉛相を有することを特徴とする機械構造用鋼。 - 【請求項9】C:0.1 〜1.5 wt%、 Si:0.5 〜2.0
wt%、 Mn:0.1 〜2.0 wt%、 P:0.020 wt%以下、 S:0.001 〜0.03wt%、 V:0.01〜0.5 wt%、 Al:0.01〜0.1 wt%、 N:0.0015〜0.0150wt%、 B:0.0005〜0.0050wt%、O:0.0020wt%以下 を含有する組成になる鋼を、熱間圧延したのち、 Ar3点
以下の温度に加熱保持することを特徴とする機械構造用
鋼の製造方法。
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JP3-334847 | 1991-12-18 | ||
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