JP3283731B2 - 走査アンテナを有する受信機 - Google Patents

走査アンテナを有する受信機

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JP3283731B2
JP3283731B2 JP22968495A JP22968495A JP3283731B2 JP 3283731 B2 JP3283731 B2 JP 3283731B2 JP 22968495 A JP22968495 A JP 22968495A JP 22968495 A JP22968495 A JP 22968495A JP 3283731 B2 JP3283731 B2 JP 3283731B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体に搭載され
て、この移動体の向きが変化等しても良好な受信状況を
維持できるようにした走査アンテナを有する受信機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】移動体に搭載されて良好な受信状況を維
持するための従来の技術としては、スペースダイバシチ
ーや指向性ダイバシチーを用いたダイバシチー受信機が
ある。この従来の技術を簡単に説明する。スペースダイ
バシチーにあっては、所定の距離(例えば1〜1.5
m)だけあけて2本または4本のアンテナエレメントを
車等の移動体に設置し、受信機のチューナに与えられる
アンテナ信号として、各アンテナエレメントの出力信号
を順次に切り換え選択し、最大の電界強度が検出された
1つのアンテナエレメントを用いて受信するものであ
る。また、指向性ダイバシチーにあっては、指向方向を
相違させて設けた複数のアンテナエレメントを車等に搭
載し、最も電界強度を強く受信し得るアンテナエレメン
トを用いて受信するようにするものである。受信機の受
信周波数を切り換え、または電界強度が急峻に低下した
際等に最適な受信状況のアンテナエレメントを検出する
動作がなされる。
【0003】そこで、ダイバシチーを備えたテレビジョ
ン受信機等にあっては、放送局と受信機との間に高い建
造物があって直接波の受信が困難となり、反射波の受信
がより強くなった場合や、車等の方向の変化に伴ない異
なる指向方向のアンテナエレメントの受信が良好な状況
に変化するような場合に、最も状況の優れたアンテナエ
レメントを選択することで、良好な受信状況を維持せん
とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ダイバシチー受信
機にあっては、複数のアンテナエレメントが設置されて
いるが、選択されたいずれか1本のアンテナエレメント
で受信された信号が受信機に与えられており、受信機に
与えられるアンテナ信号の大きさはアンテナエレメント
の本数に比べて改善が図られない。また、指向性ダイバ
シチーにあっては、指向性がするどく感度の高いアンテ
ナエレメントを用いるほど指向パターンの半値角が狭い
ものとなり、多数本用いなければ必らずしも最大感度の
指向方向で受信できないという不具合がある。
【0005】本発明は、上記した従来のダイバシチー受
信機の事情に鑑みてなされたもので、アンテナエレメン
トを切り換えることなしに、2本のアンテナエレメント
の合成指向方向を調整して、最大感度の合成指向方向で
受信周波数を受信できるようにした走査アンテナを有す
る受信機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の走査アンテナを有する受信機は、距離を
あけて配設した2本のアンテナエレメントと、これらの
アンテナエレメントからのそれぞれの出力信号に遅延時
間を与える第1と第2の遅延手段と、遅延された前記出
力信号を合成する合成手段と、合成されら信号から所望
の受信周波数の信号を選択するチューナと、前記合成手
段で合成される各アンテナエレメントの遅延された前記
出力信号の位相差により前記アンテナエレメントの合成
指向方向を走査させるように前記第1と第2の遅延手段
による遅延時間を制御する位相制御手段と、合成指向方
向の走査に対して前記チューナで受信される電界強度の
最大を検出するとともにこの電界強度が最大となる合成
指向方向の状態で前記位相制御手段による走査を停止さ
せる検出手段と、を備え、前記第1と第2の遅延手段を
それぞれ複数の遅延回路で形成し、しかも前記第1と第
2の遅延手段を形成する全ての遅延回路をそれぞれ互い
に異なる遅延時間に設定して構成される。
【0007】そして、前記チューナがテレビジョン信号
を受信するテレビジョンチューナであり、前記位相制御
手段および検出手段は前記テレビジョン信号による映像
の垂直帰線期間内に、合成指向方向を走査させて電界強
度の最大となる合成指向方向で固定操作するように構成
しても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1な
いし図8を参照して説明する。図1は、本発明の走査ア
ンテナを有する受信機の一実施例のブロック回路図であ
り、図2は、図1における遅延手段の構成例を示すより
詳細なブロック回路図であり、図3は、図2に示す遅延
手段の回路構成を具体的に示す図であり、図4は、受信
周波数を90MHzとしたときの合成指向パターンを示
し、(a)は2本のアンテナエレメントの出力信号を同
相で合成したものであり、(b)は90度の位相差で合
成したものであり、(c)は180度の位相差で合成し
たものであり、(d)は270度の位相差で合成したも
のであり、図5は、受信周波数を470MHzとしたと
きの合成指向パターンを示し、(a)は2本のアンテナ
エレメントの出力信号を同相で合成したものであり、
(b)は90度の位相差、(c)は180度の位相差、
(d)は270度の位相差でそれぞれ合成したものであ
り、図6は、受信周波数を770MHzとしたときの合
成指向パターンを示し、(a)は同相で、(b)は90
度の位相差、(c)は180度の位相差、(d)は27
0度の位相差でそれぞれ合成したものであり、図7は、
図1および図2に示す第1のアンテナエレメントに接続
される第1の遅延手段の周波数対減衰特性を示し、
(a)は全ての遅延回路をスルーとした場合であり、
(b)は全ての遅延回路で遅延時間を与えた場合であ
り、図8は、図1および図2に示す第2のアンテナエレ
メントに接続される第2の遅延手段の周波数対減衰特性
を示し、(a)は全ての遅延回路をスルーとした場合で
あり、(b)は全ての遅延回路で遅延時間を与えた場合
である。
【0009】まず、図1を参照して、本発明の走査アン
テナを有する受信機の構造につき説明する。例えば車の
屋根等に、VHFおよびUHF帯が受信し得る広帯域の
無指向性の2本のモノポールアンテナが第1と第2のア
ンテナエレメント10,12として約1〜1.5mだけ
離されて配設される。そして、第1のアンテナエレメン
ト10の出力信号は第1の増幅器14で増幅され、さら
に第1の遅延手段16で適宜な遅延時間が与えられて合
成手段18に与えられる。また、第2のアンテナエレメ
ント12の出力信号は第2の増幅器20で増幅され、さ
らに第2の遅延手段22で適宜な遅延時間が与えられて
合成手段18に与えられる。合成手段18は、2つの所
定の位相差を有する信号を合成して、テレビジョンチュ
ーナ24に与える。チャンネルセレクト信号が与えられ
たチューナコントローラ26は、これをチャンネルデー
タに変換してテレビジョンチューナ24に与え、テレビ
ジョンチューナ24で所望のチャンネルの受信周波数信
号が合成手段18から与えられる合成信号から抽出され
て映像音声信号として出力され、図示しないテレビジョ
ン受信機により映像の表示と音声の拡声がなされる。ま
た、チャンネルデータはシリアルデータであり、これが
データ変換回路28に与えられ、パラレルデータに変換
されて位相制御手段30に与えられる。
【0010】ところで、第1と第2のアンテナエレメン
ト10,12の出力信号が、第1と第2の遅延手段1
6,22で適宜な遅延時間を与えられて、2つの信号に
適宜な位相差をもって合成手段18で合成することで、
第1と第2のアンテナエレメント10,12による合成
指向方向が定まる。そこで、第1と第2の遅延手段1
6,22の遅延時間を適宜に切換制御することで、合成
指向方向を回転走査制御させることができる。ここで、
位相制御手段30からの出力データにより第1と第2の
遅延手段16,22の合成指向方向を回転走査制御すれ
ば、テレビジョンチューナ24における受信周波数信号
の電界強度が変化する。そこで、テレビジョンチューナ
24から受信周波数信号の電界強度に応じたIF信号等
が検出手段32に与えられ、電界強度が最大となる第1
と第2のアンテナエレメント10,12の合成指向方向
が検出される。なお、この検出手段32は、従来のダイ
バシチー受信機のダイバ選択回路を用いることができ
る。この検出手段32からの検出データがデコーダ34
に与えられ、適宜なデータに変換されて位相制御手段3
0に与えられる。位相制御手段30には、テレビジョン
チューナ24から出力される映像音声信号から適宜に抽
出された垂直同期信号が与えられる。
【0011】位相制御手段30から第1と第2の遅延手
段16,22には、例えば、7ビットのパラレルデータ
で出力データが与えられる。また、検出手段32から
は、例えば4ビットのパラレルデータで検出データがデ
コーダ34に与えられる。
【0012】位相制御手段30は、例えば、第1と第2
のアンテナエレメント10,12の合成指向方向を、水
平周りに等分割した4方向に設定すべく、後述するごと
き表1のデータが予め記憶手段に記憶されており、第1
と第2の遅延手段16,22の遅延時間を、一例として
2つの信号が同相と90度の位相差と180度の位相差
と270度の位相差で合成されるように設定する。そし
て、合成指向方向を回転走査させて最大の電界強度を検
出する操作は、垂直同期信号に基づき垂直帰線期間内に
行なわれる。
【0013】次に、図2を参照して第1と第2の遅延手
段16,22の構造につき説明する。第1のアンテナエ
レメント10に接続される第1の遅延手段16は、第1
と第3と第5と第7の遅延回路16−1,16−3,1
6−5,16−7が直列に接続され、さらに遅延補正回
路40(説明を理解し易くするために模式的に設けられ
ている。)が直列接続されて合成手段18の合成器18
−1に接続される。また、第2のアンテナエレメント1
2に接続される第2の遅延手段22は、第2と第4と第
6の遅延回路22−2,22−4,22−6が直列に接
続されて合成器18−1に接続される。この合成器18
−1の出力は整合器18−2でインピーダンス変換され
て合成信号として出力される。
【0014】さらに、位相制御手段30からチャンネル
データが変換された出力データとしてのパラレルデータ
が第1〜第7の遅延回路16−1,16−3,16−
5,16−7,22−2,22−4,22−6に与えら
れるが、第1の遅延手段16の遅延回路にはそのまま
で、第2の遅延手段22の遅延回路にはインバータ42
−1,42−2,42−3を介して信号が反転されて与
えられる。
【0015】ここで、説明を簡単とするために、遅延回
路の作用は、「1」が与えられると通過する信号に対し
て所定の遅延時間を与え、「0」が与えられると通過信
号はそのまま通過して遅れを生じないものとする。する
と、位相制御手段30より出力データとして全て「0」
が出力されるとすれば、第1の遅延手段16の遅延回路
は遅れを生じさせず、第2の遅延手段22の遅延回路は
それぞれに遅延時間を生じさせる。そして、この第2の
遅延手段22の遅延回路の合計遅延時間に相当する遅延
時間を、遅延補正回路40は有する。すなわち、出力デ
ータが全て「0」であれば第1の遅延手段16は、各遅
延回路では遅延を生じないが遅延補正回路40による遅
延時間を生じ、第2の遅延手段22は、各遅延回路で遅
延を生じ、合成器18−1には同じ遅延時間をもって同
相で与えられる。ここで、第2の遅延手段22は、位相
制御手段30から出力データとして「1」が出力されて
インバータで反転されて「0」が与えられると、通過信
号に遅延時間を与えず、遅延時間を与える状態を基準と
すれば、相対的に進みの位相を与えることとなる。そし
て、第1〜第7の遅延回路は、例えばそれぞれ0.1,
0.2,0.4,0.8,1.5,3.0,6.0ns
の遅延時間に設定される。なお、遅延補正回路40は
4.0nsの遅延時間に設定される。これらの遅延回路
を制御することで、第1と第2の遅延手段16,22の
2つの出力信号が、同相から第2の遅延手段22の信号
に対して第1の遅延手段16の信号が12.0ns遅れ
た信号までを出力できる。
【0016】続いて、図3を参照して図2の具体的構成
につき説明する。遅延回路の基本的構造は、スルー径路
Ltと遅延素子DLが介装される遅延径路Ldとが並列
で、その両端に機械的に一回路2接点のスイッチがそれ
ぞれに設けられ、両端のスイッチが連動して制御され
て、スルー径路Ltまたは遅延径路Ldのいずれかが選
択される。そこで、第1の遅延手段16は、各遅延回路
16−1,16−3,16−5,16−7をそれぞれ構
成する複数の対のスイッチsw1,2,sw3,4,s
w5,6,sw7,8が、入力端と合成器18−1の間
にそれぞれコンデンサを介装して直列に配列される。そ
して、複数の対のスイッチの間に、スルー径路Ltと適
宜な遅延時間に設定された遅延素子DLを介した遅延径
路Ldとが並列に接続される。これらの複数の対のスイ
ッチsw1,2,sw3,4,sw5,6,sw7,8
は、位相制御手段30からの出力データとしてのA1,
A3,A5,A7の信号により制御される。
【0017】また、第2の遅延手段22は、各遅延回路
22−2,22−4,22−6を構成する複数の対のス
イッチsw9,10,sw11,12,sw13,14
が、入力端と合成器18−1の間にそれぞれコンデンサ
を介装して直列に配列される。そして、同様に複数の対
のスイッチの間に、スルー径路Ltと遅延径路Ldとが
並列に接続される。これらの複数の対のスイッチsw
9,10,sw11,12,sw13,14は、位相制
御手段30からの出力データとしてのA2,A4,A6
の信号がそれぞれインバータ42−1,42−2,42
−3で反転された信号により制御される。
【0018】ところで、スイッチsw1〜14は、実際
的にはIC回路により構成され、スイッチ等を通過する
間に信号は遅延を受けている。また、長い径路を通過す
ればそれだけ信号は遅延を受ける。図3において、第1
の遅延手段16は、8ヶのスイッチを信号が通過するの
に対して、第2の遅延手段22は、6ヶのスイッチを信
号が通過する。そこで、スイッチの通過だけを考えて
も、第1の遅延手段16の出力信号は、第2の遅延手段
22の出力信号より遅れることとなる。かかる遅延時間
が、ちょうど第2の遅延手段22で最大に設定できる遅
延時間(図2の例では4.0ns)となるように設定す
ることで、図3にあっては、図2で示す遅延補正回路4
0が省かれている。
【0019】さらに、位相制御手段30につき説明す
る。位相制御手段30は、記憶手段を有する中央演算手
段であり、チャンネルデータ等を受けて適宜なパラレル
データを第1と第2の遅延手段16,22に出力データ
A1〜7として出力するものであり、記憶手段には予め
表1のチャンネルデータ(CH1……CH62)とこれ
に対応するマトリックス状のA1〜7の出力データが記
憶されている。
【0020】
【表1】
【0021】具体的に説明すれば、チャンネルデータと
してCH1が与えられると、まず第1と第2のアンテナ
エレメント10,12の信号を同相で合成すべくA1〜
7は全て「0」の出力データを第1と第2の遅延手段1
6,22に与える。なお、同相での合成では、全てのチ
ャンネルでA1〜7は全て「0」が出力される。する
と、第1の遅延手段16の遅延回路は全てスルー径路が
選択され、遅延補正回路40により4.0nsの遅延時
間が与えられて出力される。また、第2の遅延手段22
の遅延回路は全て遅延径路が選択されて、合計遅延時間
として4.0nsが与えられて出力される。よって、2
つの信号は同相で出力される。次に、π/2の位相差で
合成すべく、A1〜7は「0,0,1,1,1,0,
0」(この7ビットのデータは、A7,A6,A5,A
4,A3,A2,A1の順に配列されている。)を出力
し、第1の遅延手段16では、第3と第5の遅延回路1
6−3,16−5で遅延径路が選択され、他の遅延回路
ではスルー径路が選択され、遅延補正回路40との合計
遅延時間は5.9nsとして出力される。また、第2の
遅延手段22では、第2と第6の遅延回路22−2,2
2−6で遅延径路が選択され、他の第4の遅延回路22
−4はスルー径路が選択されて、合計遅延時間は3.2
nsとして出力される。したがって、第2の遅延手段2
2の信号に対して、第1の遅延手段16の信号は、両者
の合計遅延時間の差の2.7nsだけ遅れる。この2.
7nsは、受信されるCH1の受信周波数に対してほぼ
位相差π/2に相当する。続いて、同様にπの位相差で
合成すべく、出力A1〜7は「0,0,0,1,1,
1,0」を出力し、第1の遅延手段16では、第5の遅
延回路16−5だけが遅延径路を選択して、合計遅延時
間は5.5nsとして出力される。また、第2の遅延手
段22では、第2の遅延回路22−2だけが遅延径路を
選択して、合計遅延時間は0.2nsとして出力され
る。したがって、その時間差は5.3nsであり、CH
1の受信周波数に対してほぼπとなる。さらに、3π/
2の位相差で合成すべく、出力A1〜7は「1,0,
1,0,1,0,1」を出力し、第1の遅延手段16で
は全ての遅延回路が遅延径路を選択し、合計遅延時間は
12.0nsとして出力される。また、第2の遅延手段
22でも全ての遅延回路が遅延径路を選択して合計遅延
時間は4.0nsとして出力される。したがって、その
時間差は8.0nsであり、CH1の受信周波数に対し
てほぼ3π/2となる。
【0022】また、チャンネルデータとしてCH62が
与えられると、最初に同相で合成すべく出力A1〜7は
全て「0」を出力する。次に、出力A1〜7は「1,
1,0,0,0,0,0」を出力し、第1の遅延手段1
6の合計遅延時間は4.1nsであり、第2の遅延手段
22の合計遅延時間は3.8nsであり、その差は0.
3nsであって、ほぼCH62の受信周波数に対してほ
ぼ位相差π/2に相当する。続いて、出力A1〜7は
「1,1,1,0,0,0,0」を出力し、第1の遅延
手段16の合計遅延時間は4.5nsであり、第2の遅
延手段22の合計遅延時間は3.8nsであり、その差
は0.7nsであって、ほぼπに相当する。さらに、出
力A1〜7は「0,1,0,1,0,0,0」を出力
し、第1の遅延手段16の合計遅延時間は4.0nsで
あり、第2の遅延手段22の合計遅延時間は3.0ns
であり、その差の1.0nsは3π/2に相当する。
【0023】このように、チャンネルデータに応じて出
力A1〜7の出力データを適宜に切り換えることで、受
信周波数が相違してもアンテナエレメントの合成指向方
向の走査のステップ数を上記実施例では4つとすること
ができる。なお、上記実施例では、受信周波数の相違に
対して、2つの信号を所定の位相差で合成するために、
周波数に対応させて遅延時間差の調整がそれぞれになさ
れている。
【0024】図4は、図1に示す本発明の走査アンテナ
を有する受信機において、受信周波数が90MHzにお
けるアンテナエレメントの合成指向パターンを示す図で
あり、同相による合成指向パターン(a)に対して、位
相差をπ/2,π,3π/2とした合成指向パターン
(b),(c),(d)は、指向方向が回転走査されて
いる。また、図5は、受信周波数が470MHzにおけ
るアンテナエレメントの合成指向パターンを示す図であ
り、複雑なビームを有するが、合成される位相差により
合成指向パターンが回転走査されていることが示され
る。さらに、図6は、受信周波数が770MHzにおけ
るアンテナエレメントの合成指向パターンを示す図であ
り、さらに複雑なビームを有するが、合成される位相差
により合成指向パターンが回転走査されていることが示
される。なお、図4ないし図6において、第1と第2の
アンテナエレメント10,12は、0度と180度を結
ぶ線上に距離をあけて配設される。
【0025】上記図2と図3における説明では、説明を
理解し易くするためと、位相制御手段30の出力A1〜
7が全て「0」の出力データで、第1と第2の遅延手段
16,22の2つの出力信号が同相となるように遅延補
正回路40が設けられまたはその作用があるとしてい
る。しかし、合成指向方向は走査されれば良く、出力A
1〜7が全て「0」のときに第1と第2の遅延手段1
6,22の2つの出力信号が同相であることは実際上は
重要でない。そこで、図2における遅延補正回路40が
省かれても、合成指向方向を走査し得る。例えば、チャ
ンネルデータとしてCH1が与えられ、出力A1〜7が
全て「0」の出力データであれば、第1の遅延手段16
の遅延回路は全てスルー径路が選択されるが、第2の遅
延手段22の遅延回路は全て遅延径路が選択され、その
結果、第1の遅延手段16の出力信号に対して第2の遅
延手段22の出力信号は4.0nsだけ遅れる。次に、
出力A1〜7が「0,0,1,1,1,0,0」であれ
ば、第1の遅延手段16では第3と第5の遅延回路が遅
延径路を選択し、第2の遅延手段22では第2と第6の
遅延回路が遅延径路を選択し、その結果として、第1の
遅延手段16の出力信号に対して第2の遅延手段22の
出力信号は1.3nsだけ遅れる。続いて、出力A1〜
7が「0,1,1,1,0,0,0」であれば、第1の
遅延手段16では第5の遅延回路のみ遅延径路を選択
し、第2の遅延手段22では第2の遅延回路のみ遅延径
路を選択し、その結果として、第2の遅延手段22の出
力信号に対して第1の遅延手段16の出力信号は1.3
nsだけ遅れる。さらに、出力A1〜7が「1,0,
1,0,1,0,1」であれば、第1と第2の遅延手段
16,22は遅延回路が全て遅延径路を選択し、第2の
遅延手段22の出力信号に対して第1の遅延手段16の
出力信号は4.0nsだけ遅れる。したがって、上記そ
れぞれの出力A1〜7に対して、第1の遅延手段の出力
信号は第2の遅延手段22の出力信号に対して相対的
に、4.0nsだけ進み、1.3nsだけ進み、1.3
nsだけ遅れ、4.0nsだけ遅れる。これらの時間差
に4.0nsを加算補正すれば表1の位相差に対する時
間差となることから、合成指向方向の走査が90度ずつ
走査されることが理解し得る。なお、この合成指向方向
は、出力A1〜7が全て「0」で同相で合成されている
ものに対して、ほぼ0.7πだけずれている。
【0026】さらに、図2と図3における説明では、第
2の遅延手段22に与えられる位相制御手段30からの
出力データがインバータ40−1,2,3により反転さ
れるが、これに限られず、第1の遅延手段16に与える
位相制御手段30からの出力データがインバータにより
反転されても良い。かかる場合の動作につき簡単に説明
する。出力A1〜7が全て「0」であれば、第1の遅延
手段16の遅延回路は全て遅延径路を選択し、第2の遅
延手段22の遅延回路は全てスルー径路を選択し、第1
の遅延手段16の出力信号は第2の遅延手段22の出力
信号に対して8.0nsだけ遅れる。次に、出力A1〜
7が「0,0,1,1,1,0,0」であれば、第1の
遅延手段16は第1と第7の遅延回路が遅延径路を選択
し、第2の遅延手段22は第4の遅延回路が遅延径路を
選択し、結果的に出力信号は5.3nsだけ遅れる。続
いて、出力A1〜7が「0,1,1,1,0,0,0」
であれば、第1の遅延手段で6.5nsだけ遅延し、第
2の遅延手段22で3.8nsだけ遅延し、結果的に出
力信号は2.7nsだけ遅れる。さらに、出力A1〜7
が「1,0,1,0,1,0,1」であれば、第1と第
2の遅延手段16,22の遅延回路は全てスルー径路を
選択し、結果的に出力信号は同相となる。合成指向方向
の走査の回転方向が前記説明のものと逆となるが、90
度ずつ走査されることは明らかである。
【0027】なお、位相制御手段30に記憶されるマト
リックス状の出力A1〜7の出力データは、上記説明で
は第1と第2の遅延手段16,22のいずれか一方にイ
ンバータを介して反転して与えているが、予め反転した
出力データを記憶させてインバータ等を省いても良いこ
とは勿論である。
【0028】かかる構成からなる本発明の走査アンテナ
を有する受信機にあっては、2本のアンテナエレメント
10,12で受信された信号が合成されてテレビジョン
チューナ24に与えられるので、合成信号の電界強度が
1本のアンテナエレメントによる受信強度よりも強く、
それだけ良好な電波状況での受信ができる。しかも、ア
ンテナエレメントの合成指向方向が走査されることで、
全方向を高いアンテナ利得となるビームの範囲でカバー
でき、いかなる方向から電波が入来してもこれを確実に
受信することができる。
【0029】そして、上記実施例のごとく、第1と第2
のアンテナエレメント10,12に、それぞれ第1と第
2の遅延手段16,22を設けることで、両径路におけ
る信号の減衰量をほぼ同様にでき、ほぼ同じ大きさの信
号として合成手段18で合成できる。したがって、合成
信号も効率良く出力される。すなわち、第1の遅延手段
16は、全ての遅延回路でスルー径路を選択したときの
減衰特性図7(a)と、全ての遅延回路で遅延径路を選
択したときの減衰特性図7(b)との間で減衰量が定ま
る。また、第2の遅延手段22は、同様に図8(a)と
図8(b)の間で減衰量が定まる。そして、図7と図8
による減衰量はほぼ同様であり、第1と第2の遅延手段
16,22からの出力信号はほぼ同等の減衰量となる。
一方のアンテナエレメントの径路にのみ遅延手段を設け
た場合に比べて、2つの出力信号の減衰量の差は小さな
ものとなることは明らかである。
【0030】そして、テレビジョン受像機にあっては、
映像の垂直帰線期間にアンテナエレメントの合成指向方
向の走査を行なうことで、走査による映像等の乱れを生
ずることがない。
【0031】なお、上記実施例の説明では、受信機は、
テレビジョン受像機を一例としているが、これに限られ
ず、ラジオ受信機やさらにはトランシーバー等の無線通
信受信機にも適用できる。また、合成指向方向の走査の
ステップ数は、4つに限られず、多いほど最大利得で受
信し得るが、それだけ最大利得の合成指向方向を検出す
るために多くの時間が必要であり、この検出動作の間は
受信状況は良好とは言えず、ステップの数は検出所要時
との関連で適宜に選択されることは容易に理解されるで
あろう。さらに、本発明の走査アンテナを有する受信機
にあっては、車等の移動体に搭載されて好適なだけでな
く、ポータブルテレビジョン受像機のごときものに適用
しても好適である。かかる適用にあっては、移動体およ
び受信チャンネルの切り換えで電波の入来方向が変化し
ても、テレビジョン受像機に付属する室内アンテナ等の
向きを調整する必要がない。また、上記実施例ではアン
テナエレメントとしてVHF帯とUHF帯とを広帯域で
受信できる無指向性のもの、例えば特開平7−5853
7号公報等に示されるアンテナを用いているが、指向性
の強くない他のアンテナエレメントを用いても良いこと
は勿論である。そしてさらに、受信周波数により走査の
ステップの数が異なっていても良い。この場合は、2つ
の信号の遅延時間差を同じ時間幅で変化させても良く、
第1と第2遅延手段16,22および位相制御手段30
の構造をより簡単に構成し得る。受信周波数帯域が狭け
れば充分に実用化し得る。さらにまた、テレビジョン受
像機における合成指向方向の回転走査制御は、位相制御
手段30に与えられる垂直同期信号毎になされなくても
良く、数フィールド毎であっても良く、垂直同期信号に
関連してなされればいかなる構造のものであっても良
い。テレビジョン受像機以外では、垂直同期信号に関連
せずに回転走査制御がなされることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明の走査アンテナを有する受信機は構成されて
いるので、以下のごとき格別な効果を奏する。
【0033】請求項1記載の走査アンテナを有する受信
機にあっては、2本のアンテナエレメントの合成指向方
向を走査するので、受信周波数の信号を高い利得で受信
でき、最適なアンテナ状況での受信が可能である。ま
た、2本のアンテナエレメントで受信された出力信号が
合成されてチューナに与えられるので、1本のアンテナ
エレメントで受信された信号の電界強度より大きなもの
となり、従来のダイバシチー受信機のごとくアンテナエ
レメントを切り換えるものに対して高い利得で受信でき
る。また、第1と第2の遅延手段をそれぞれ複数の遅延
回路で形成し、しかも複数の遅延回路はそれぞれ互いに
異なる遅延時間に設定したので、これらの遅延回路の適
宜な組み合わせを選択制御することで、相対的な遅延時
間差を小さな単位時間幅で調整でき、2つの出力信号を
適宜な位相差で合成し得る。
【0034】そして、請求項2記載の走査アンテナを有
する受信機にあっては、アンテナエレメントの合成指向
方向の走査をテレビジョン信号の垂直帰線期間内に行な
うので、1フィールドの間ではアンテナ走査はなされ
ず、アンテナ走査による映像の乱れが生じることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走査アンテナを有する受信機の一実施
例のブロック回路図である。
【図2】図1における遅延手段の構成例を示すより詳細
なブロック回路図である。
【図3】図2に示す遅延手段の回路構成を具体的に示す
図である。
【図4】受信周波数を90MHzとしたときの合成指向
パターンを示し、(a)は2本のアンテナエレメントの
出力信号を同相で合成したものであり、(b)は90度
の位相差で合成したものであり、(c)は180度の位
相差で合成したものであり、(d)は270度の位相差
で合成したものである。
【図5】受信周波数を470MHzとしたときの合成指
向パターンを示し、(a)は2本のアンテナエレメント
の出力信号を同相で合成したものであり、(b)は90
度の位相差、(c)は180度の位相差、(d)は27
0度の位相差でそれぞれ合成したものである。
【図6】受信周波数を770MHzとしたときの合成指
向パターンを示し、(a)は同相で、(b)は90度の
位相差、(c)は180度の位相差、(d)は270度
の位相差でそれぞれ合成したものである。
【図7】図1および図2に示す第1のアンテナエレメン
トに接続される第1の遅延手段の周波数対減衰特性を示
し、(a)は全ての遅延回路をスルーとした場合であ
り、(b)は全ての遅延回路で遅延時間を与えた場合で
ある。
【図8】図1および図2に示す第2のアンテナエレメン
トに接続される第2の遅延手段の周波数対減衰特性を示
し、(a)は全ての遅延回路をスルーとした場合であ
り、(b)は全ての遅延回路で遅延時間を与えた場合で
ある。
【符号の説明】
10 第1のアンテナエレメント 12 第2のアンテナエレメント 16 第1の遅延手段 18 合成手段 22 第2の遅延手段 24 テレビジョンチューナ 30 位相制御手段 32 検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−224129(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/00 - 3/46 H01Q 21/00 - 21/30 H01Q 23/00 H01Q 25/00 - 25/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 距離をあけて配設した2本のアンテナエ
    レメントと、これらのアンテナエレメントからのそれぞ
    れの出力信号に遅延時間を与える第1と第2の遅延手段
    と、遅延された前記出力信号を合成する合成手段と、合
    成された信号から所望の受信周波数の信号を選択するチ
    ューナと、前記合成手段で合成される各アンテナエレメ
    ントの遅延された前記出力信号の位相差により前記アン
    テナエレメントの合成指向方向を走査させるように前記
    第1と第2の遅延手段による遅延時間を制御する位相制
    御手段と、合成指向方向の走査に対して前記チューナで
    受信される電界強度の最大を検出するとともにこの電界
    強度が最大となる合成指向方向の状態で前記位相制御手
    段による走査を停止させる検出手段と、を備え、前記第
    1と第2の遅延手段をそれぞれ複数の遅延回路で形成
    し、しかも前記第1と第2の遅延手段を形成する全ての
    遅延回路をそれぞれ互いに異なる遅延時間に設定して構
    成したことを特徴とする走査アンテナを有する受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走査アンテナを有する受
    信機において、前記チューナがテレビジョン信号を受信
    するテレビジョンチューナであり、前記位相制御手段お
    よび検出手段は前記テレビジョン信号による映像の垂直
    帰線期間内に、合成指向方向を走査させて電界強度の最
    大となる合成指向方向で固定操作するように構成したこ
    とを特徴とする走査アンテナを有する受信機。
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