JP2000269870A - 車載用tvダイバーシティシステム - Google Patents

車載用tvダイバーシティシステム

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JP2000269870A
JP2000269870A JP11072010A JP7201099A JP2000269870A JP 2000269870 A JP2000269870 A JP 2000269870A JP 11072010 A JP11072010 A JP 11072010A JP 7201099 A JP7201099 A JP 7201099A JP 2000269870 A JP2000269870 A JP 2000269870A
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均 柿沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2個のTVアンテナを用いて4種の受信信号
を生成し、4種の受信信号の中からTV受信に最適な受
信信号を選択することができる車載用TVダイバーシテ
ィシステムを提供する。 【解決手段】 2個のTVアンテナ2A,2B、増幅手
段3、位相合成手段4、選択手段5、受信手段6を備え
た車載用TVダイバーシティシステム1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両に搭載してT
V電波を受信する車載用TVダイバーシティシステムに
係り、特に2個のTVアンテナで指向特性に優れたTV
受信ができる車載用TVダイバーシティシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、車の中でテレビを楽しむことが普
及してきており、走行中にテレビ受像ができる車載用T
Vシステムが商品化されている。
【0003】車が移動中に各地点で受信されるTV電波
は、いろいろな方向から到来する多数の位相と振幅の異
なるTV電波の和からなる複雑な定在波パターンとなる
ケースが多い。このようなTV電波を受信する際にフラ
ッタやゴーストを避け、受信レベルが高い直接波のみを
選択受信するため、TVダイバーシティシステムが用い
られる。
【0004】図8に従来の車載用TVダイバーシティシ
ステムのブロック構成図を示す。図8おいて、車体のリ
アウインドウの左右端それぞれに互いに直交する2本の
アンテナが合計4本(アンテナ101〜アンテナ10
4)配置される。アンテナ101〜104が受信したT
V電波の4つの受信信号を受信信号切り替えスイッチ1
05で順次選択し、選択した受信信号が増幅回路106
を介して増幅された後にTVチューナー107に供給さ
れる。レベル比較回路108は、受信信号切り替えスイ
ッチ105で順次選択された4つの受信信号のレベルを
比較(例えば、1/60sec毎)し、4つの受信信号の
うちから受信レベルの最も高い受信信号を選択した時
に、受信レベルの最も高い受信信号に対応したアンテナ
切り替え信号を受信信号切り替えスイッチ105に送出
してアンテナを特定するよう構成される。
【0005】このように、従来のTVダイバーシティシ
ステムは、4本のTVアンテナからの受信信号を順次切
り替え、最も高い受信レベルのアンテナを選択すること
により、フラッタやゴーストのない安定な車載のテレビ
受信が可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の車載用TVダイ
バーシティシステムは、4本のTVアンテナが必要とさ
れるため、車両の比較的狭い空間(例えば、リアウイン
ドウまたはその近傍等)に、広いアンテナ設置空間が必
要となる課題がある。
【0007】また、車両に、TVアンテナの他にAM受
信、FM受信または自動車電話等のアンテナが配置され
る場合には、アンテナの配置とともに、アンテナ相互間
の干渉が発生する課題があるとともに、TVアンテナ同
士の干渉が大きい課題があり、アンテナの設計自体が困
難となる虞がある。
【0008】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は2個のTVアンテナを用い
て3種または4種の受信信号を生成し、これらの受信信
号の中からTV受信に最適な受信信号を選択することが
できる車載用TVダイバーシティシステムを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る車載用TVダイバーシティシステムは、
2個のTVアンテナと、2個のTVアンテナが受信した
受信信号のインピーダンス整合を行い増幅する2個の増
幅手段と、2個の増幅手段から供給されるそれぞれの受
信信号を固定の位相で合成する位相合成手段と、この位
相合成手段から供給される位相合成信号および2個の増
幅手段から供給されるそれぞれの受信信号のうちのいず
れか1つを選択する選択手段と、この選択手段が最も大
きいレベルの受信信号を選択するように制御する選択制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】この発明に係る車載用TVダイバーシティ
システムは、位相合成手段を設けたので、固定の位相合
成信号と2個のTVアンテナからの2種の受信信号とか
ら3種以上の受信信号を生成することができる。また、
3種以上の受信信号のうちから最大受信レベルの受信信
号を選択することができる。
【0011】また、この発明に係る位相合成手段は、そ
れぞれの受信信号を同位相、逆位相のいずれか一方また
は双方で位相合成することを特徴とする。
【0012】この発明に係る位相合成手段は、2個のT
Vアンテナからの受信信号を同位相、逆位相のいずれか
一方に位相合成した位相合成信号を生成するので、3個
のTVアンテナを設けたと等価なTVダイバーシティを
構成することができる。
【0013】また、2個のTVアンテナからの受信信号
を同位相および逆位相に位相合成した2種の位相合成信
号を生成するので、4個のTVアンテナを設けたと等価
なTVダイバーシティを構成することができる。
【0014】さらに、この発明に係る2個のTVアンテ
ナは、車両の相対する方向に指向特性を有する2つの受
信信号を受信するとともに、位相合成手段は、2つの受
信信号の指向特性と直交する指向特性を有する位相合成
信号を生成することを特徴とする。
【0015】車両の相対する方向に指向特性を有する2
個のTVアンテナと、2つの受信信号の指向特性と直交
する指向特性を有する位相合成信号を生成する位相合成
手段を備えたので、車両の位置と方位に無関係にTV電
波を高感度に受信することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、本発明は車両に搭載
した2個のTVアンテナからの2種の受信信号と、2種
の受信信号を固定位相で位相合成して生成した1または
2種の位相合成信号との3種または4種の受信信号を順
次選択して最適なTV受信ができる車載用TVダイバー
シティシステムを提供するものである。
【0017】図1はこの発明に係る車載用TVダイバー
シティシステムの実施の形態要部ブロック構成図であ
る。図1において、車載用TVダイバーシティシステム
1は、2個のTVアンテナ2A,2B、増幅手段3、位
相合成手段4、選択手段5、受信手段6を備える。
【0018】TVアンテナ2A,2Bは、例えば車両の
リアウインドウまたはサイドウインドウに貼り付けた
り、ウインドウにアンテナ素子として導体パターンで形
成する。また、TVアンテナ2AおよびTVアンテナ2
Bは、車両の相対する方向、例えば車両の左右方向に配
置し、それぞれTVアンテナ2A,2Bは、アンテナ単
体で車両の相対する方向(例えば、左方向および右方
向)にそれぞれTV電波に対して高感度の受信信号が得
られる指向特性を有する。TVアンテナ2A,2Bは、
TV電波を受信し、受信信号JA,JBを増幅手段3に供
給する。
【0019】増幅手段3は、インピーダンス整合機能を
有する増幅器3A,3Bで構成し、TVアンテナ2A,
2Bから供給される受信信号JA,JBの損失を抑制し、
必要とされる増幅率で増幅した後、低出力インピーダン
スの受信信号RAを位相合成手段4および選択手段5の
スイッチsw1に供給する。また、増幅手段3は、受信
信号RBを位相合成手段4および選択手段5のスイッチ
sw4に供給する。
【0020】位相合成手段4は、固定の移相器および合
成器を備えた同位相合成手段4A,逆位相合成手段4B
で構成する。同位相合成手段4Aは、増幅器3Aから供
給される受信信号RAと増幅器3Bから供給される受信
信号RBの位相を同位相に設定して合成し、同位相合成
信号RPAを選択手段5のスイッチsw2に供給する。
【0021】逆位相合成手段4Bは、増幅器3Aから供
給される受信信号RAと増幅器3Bから供給される受信
信号RBの位相を逆位相に設定して合成し、逆位相合成
信号RPBを選択手段5のスイッチsw3に供給する。
【0022】このように、位相合成手段4は、同位相合
成手段4Aおよび逆位相合成手段4Bを備えたので、T
Vアンテナ2A,2Bが受信した受信信号RA,RBと、
受信信号RA,RBを同相および逆相に位相合成した同位
相合成信号RPAおよび逆位相合成信号RPBとの4種の受
信信号を生成することができる。
【0023】したがって、2個のTVアンテナを用いて
4種の受信信号を生成することができるので、4個のT
Vアンテナを個別に配置したものと等価となる。
【0024】また、位相合成手段4は、TVアンテナ2
A,2Bが受信した2つの受信信号RAと受信信号RBと
の指向特性と直交する指向特性を有するよう位相合成
し、位相合成信号RPAまたはRPBを生成するよう構成し
てもよい。
【0025】このように、車両の相対する方向に指向特
性を有する2個のTVアンテナと、2つの受信信号の指
向特性と直交する指向特性を有する位相合成信号を生成
する位相合成手段を備えたので、車両の位置と方位に無
関係にTV電波を高感度に受信することができる。
【0026】選択手段5は、スイッチsw1〜sw4の電
子スイッチで構成し、受信手段6から供給される選択制
御信号CSに基づいてスイッチsw1〜sw4をブレーク
状態からメーク状態に設定して受信信号RA,同位相合
成信号RPA,逆位相合成信号RPBまたは受信信号RBの
いずれか1つを選択し、受信信号SRとして受信手段6
に供給する。
【0027】選択制御信号CSは、例えば4ビットの2
進符号で形成し、例えば“0101”でsw1をメーク
状態、“0111”でsw2をメーク状態、“101
0”でsw3をメーク状態、“1110”でsw4をメー
ク状態となるようにビットパターンを設定する。なお、
選択制御信号CSを4ビットで形成するのは、TV電波
の電界が強い環境または外乱ノイズによりビットパター
ンが全て“0”または全て“1”になる虞がある場合の
誤動作を防止するためである。
【0028】また、選択制御信号CSは、4つのパター
ンを一定周期で繰り返し、スイッチsw1〜sw4を順次
メーク状態にし、後述する受信信号SRが最も高いレベ
ルを検出した時、この受信信号SRに対応する受信信号
RA,同位相合成信号RPA,逆位相合成信号RPBまたは
受信信号RBを選択したスイッチsw1〜sw4の1つを
特定してメーク状態に保持する。なお、スイッチsw1
〜sw4の1つを特定してメーク状態に保持する周期
は、選択制御信号CSが4つのパターンを繰り返す一定
周期よりも充分長い時間に設定する。
【0029】受信手段6は、レベル比較手段7、選択制
御手段8、TV受信手段9を備える。レベル比較手段7
は、RAM等の書換え可能なメモリ、レベル比較器等で
構成し、選択手段5で選択した受信信号RA,同位相合
成信号RPA,逆位相合成信号RPBまたは受信信号RBの
受信信号SRをメモリに記憶するとともに、メモリに記
憶した受信信号RA,同位相合成信号RPA,逆位相合成
信号RPBまたは受信信号RBのそれぞれのレベル比較を
実行し、最も高いレベルの受信信号RA,同位相合成信
号RPA,逆位相合成信号RPBまたは受信信号RBに対応
した比較信号HOを選択制御手段8に供給する。
【0030】選択制御手段8は、レベル比較手段7から
供給される比較信号HOに基づいて上述した4ビットの
2進符号(“0101”,“0111”,“101
0”,“1110”)の選択制御信号CSを選択手段5
に提供し、受信信号RA,同位相合成信号RPA,逆位相
合成信号RPBまたは受信信号RBのうち、最も高いレベ
ルを選択したスイッチsw1〜sw4の1つを特定させる
制御を実行する。なお、選択制御手段8は、比較信号H
Oが供給されない期間には、2進符号(“0101”,
“0111”,“1010”,“1110”)を一定周
期でスイープさせてスイッチsw1〜sw4の1つを特定
させることなく、受信信号RA,同位相合成信号RPA,
逆位相合成信号RPBまたは受信信号RBを順次レベル比
較手段7のメモリに取り込むようにスイッチsw1〜s
w4のメーク動作を制御する。
【0031】TV受信手段9は、TVチューナ、映像/
音声回路、デスプレイ等からなる、いわゆるテレビジョ
ン・セットで構成し、選択手段5で特定されたスイッチ
sw1〜sw4のうちの1つが選択した最も高いレベルの
受信信号SR(受信信号RA,同位相合成信号RPA,逆位
相合成信号RPBまたは受信信号RBのいずれか1つ)を
チューニングし、映像信号または音声信号の増幅等を行
った後、デスプレイに映像を表示し、スピーカ等の電気
−音響変換器から音声を出力する。
【0032】以上説明したように、この発明に係る車載
用TVダイバーシティシステム1は、2個のTVアンテ
ナ2A,2Bと位相合成手段4を備え、4種の受信信号
SR(受信信号RA,同位相合成信号RPA,逆位相合成信
号RPBまたは受信信号RB)を生成し、選択手段5で4
種の受信信号SRのうち最も高いレベルの受信信号SRを
選択してTV受信できるよう構成したので、4つのTV
アンテナを有するダイバーシティシステムと同等のシス
テムを実現することができる。
【0033】次に、図1に示す車載用TVダイバーシテ
ィシステム1を適用した感度指向特性のシミュレーショ
ン解析について説明する。なお、本シミュレーション解
析に用いた車種はワンボックスタイプの車体形状モデル
とし、TVアンテナは素子長850mmの線状アンテナ
をサイドウインドウの高さ方向に対して中央部に窓枠後
辺部で給電したモデルを採用した。シミュレーション解
析のモデルの主な諸元を以下に示す。
【0034】 車長 :4380mm 車幅 :1660mm 車高 :1910mm アンテナ設置窓(SW)サイズ :1400mm(L)×500mm(H) 解析周波数 :110MHz アンテナ間隔 :1530mm(0.56λ at 110MHz) (左右サイドウインドウ間隔)
【0035】シミュレーション解析の条件は、2本の線
状アンテナがそれぞれ左右の指向特性を有し、位相合成
は同相および逆相、TV放送波(TV電波)はH偏波ま
たはV偏波とし、評価はH偏波またはV偏波に対する2
本の線状アンテナの感度指向特性、同相および逆相の位
相合成の感度指向特性、およびダイバーシティによる感
度指向特性とする。
【0036】図2はH偏波に対するシミュレーション感
度指向特性図である。図2において、(a)図は左方向
の指向特性を有する線状アンテナの感度指向特性図、
(b)図は右方向の指向特性を有する線状アンテナの感
度指向特性図、(c)図は同相位相合成の感度指向特性
図、(d)図は逆相位相合成の感度指向特性図、(e)
図は(a)〜(d)図のダイバーシティの感度指向特性
図を示す。
【0037】図2において、左右方向は(a)図および
(b)図に示すように、それぞれ左右に指向特性を有す
る線状アンテナにより感度が高い。同相位相合成は
(c)図に示すように、前後方向は比較的感度が低い
が、逆位相合成は(d)図に示すように、前後方向の感
度が高い。ダイバーシティは、前後左右方向に感度が高
く、TV放送のH偏波に対して充分な感度指向特性を得
ることができる。
【0038】図3はV偏波に対するシミュレーション感
度指向特性図である。図3において、(a)図は左方向
の指向特性を有する線状アンテナの感度指向特性図、
(b)図は右方向の指向特性を有する線状アンテナの感
度指向特性図、(c)図は同相位相合成の感度指向特性
図、(d)図は逆相位相合成の感度指向特性図、(e)
図は(a)〜(d)図のダイバーシティの感度指向特性
図を示す。
【0039】図3において、感度指向特性の傾向が図2
と異なるのは、(c)図の同相位相合成の前後方向の感
度が高く、(d)図の逆相位相合成の前後方向の感度が
低くなっている点である。(e)図のダイバーシティ
は、前後左右方向に感度が高く、TV放送のV偏波に対
して充分な感度指向特性を得ることができる。
【0040】以上のシミュレーション解析から、H偏波
のTV放送波に対しては左右に指向特性を有する2本の
線状アンテナの左右方向の感度と、逆相位相合成の前後
方向の感度のダイバーシティで全ての方向の感度指向特
性が充分なものが得られる。
【0041】また、シミュレーション解析から、V偏波
のTV放送波に対しては左右に指向特性を有する2本の
線状アンテナの左右方向の感度と、同相位相合成の前後
方向の感度のダイバーシティで全ての方向の感度指向特
性が充分なものが得られる。
【0042】シミュレーション解析からは、H偏波の受
信に関してはダイバーシティに同相位相合成は必要な
く、V偏波の受信に関してはダイバーシティに逆相位相
合成は必要ないことが明らかである。
【0043】しかし、一般に国内のTV放送波はH偏波
で送信されているが、TV放送波の様々な散乱等の影響
により、実際に車両が走行中に受信するTV放送波の偏
波がどのようになっているかを特定することは困難な状
況にあり、H偏波およびV偏波に対して車両の全方位に
亘って良好な感度を得るためには、2個のアンテナ、同
相位相合成および逆相位相合成の出力でダイバーシティ
を構築することが望ましい。
【0044】続いて、この発明に係る車載用TVダイバ
ーシティシステム1をワンボックス車両およびツーリン
グワゴン車両に搭載してTV放送波(H偏波)を受信し
た時の感度指向特性の測定データを示す。感度測定の条
件は以下のようにする。
【0045】 対象車型 :ワンボックス車両 ツーリングワゴン車両 アンテナ設置部位 :左右のサイドウインドウ 左右アンテナの距離 :ワンボックス車両 …1800mm ツーリングワゴン車両…1000mm 測定周波数 :ワンボックス車両 …103MHz,199MHz ツーリングワゴン車両…102MHz,200MHz 偏波面 :H偏波
【0046】図4はワンボックス車両の感度指向特性図
(測定周波数103MHz)、図5はワンボックス車両
の感度指向特性図(測定周波数199MHz)である。
図4および図5において、(a)図は左方向の指向特性
を有する線状アンテナの感度指向特性図、(b)図は右
方向の指向特性を有する線状アンテナの感度指向特性
図、(c)図は同相位相合成の感度指向特性図、(d)
図は逆相位相合成の感度指向特性図、(e)図は(a)
〜(d)図のダイバーシティの感度指向特性図を示す。
【0047】図4および図5の測定データから、左右の
2本のアンテナ、同位相合成、逆位相合成のダイバーシ
ティから得られる感度指向特性は、全方位に亘って良好
な結果が得られる。
【0048】なお、図4および図5に示すダイバーシテ
ィの感度指向特性は、測定周波数における左右アンテナ
の感度と同等以上の感度が全方位に亘って得られる。ま
た、ダイバーシティの感度指向特性の傾向は、VHF周
波数帯(90〜230MHz)で確認することができ
る。
【0049】図6はツーリングワゴン車両の感度指向特
性図(測定周波数102MHz)、図7はツーリングワ
ゴン車両の感度指向特性図(測定周波数200MHz)
である。図6および図7において、(a)図は左方向の
指向特性を有する線状アンテナの感度指向特性図、
(b)図は右方向の指向特性を有する線状アンテナの感
度指向特性図、(c)図は同相位相合成の感度指向特性
図、(d)図は逆相位相合成の感度指向特性図、(e)
図は(a)〜(d)図のダイバーシティの感度指向特性
図を示す。
【0050】図6および図7の測定データから、左右の
2本のアンテナ、同位相合成、逆位相合成のダイバーシ
ティから得られる感度指向特性は、全方位に亘って良好
な結果が得られる。
【0051】なお、図6および図7に示すダイバーシテ
ィの感度指向特性は、測定周波数における左右アンテナ
の感度と同等以上の感度が全方位に亘って得られる。ま
た、ダイバーシティの感度指向特性の傾向は、VHF周
波数帯(90〜230MHz)で確認することができ
る。
【0052】このように、実際の測定データもシミュレ
ーションのデータと同様に、2本のアンテナからの2種
の受信信号と、2種の受信信号を同相位相合成した信号
および逆相位相合成した信号とのダイバーシティを取る
ことにより、4本のアンテナからの4種の受信信号のダ
イバーシティを取った時と同等以上の感度指向特性を得
ることができる。
【0053】なお、本実施の形態では、同相位相合成信
号および逆相位相合成信号を含めた4種の受信信号でダ
イバーシティを構築したが、TV電波の状態によって同
相位相合成信号または逆相位相合成信号を削除してダイ
バーシティを構築してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る車載
用TVダイバーシティシステムは、2個のTVアンテナ
から4種の受信信号を生成してダイバーシティを構築
し、全方位に亘って良好な感度を得ることができるの
で、構成が単純で経済的な、感度指向特性に優れたシス
テムを実現することができる。
【0055】また、位相合成が同相または逆相の固定位
相で位相合成信号を生成することができるので、車載用
TVダイバーシティシステムを容易に実現することがで
きる。
【0056】さらに、4本のアンテナを有するダイバー
シティシステムと同等以上の感度指向特性を有する車載
用TVダイバーシティシステムを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車載用TVダイバーシティシス
テムの実施の形態要部ブロック構成図
【図2】H偏波に対するシミュレーション感度指向特性
【図3】V偏波に対するシミュレーション感度指向特性
【図4】ワンボックス車両の感度指向特性図(測定周波
数103MHz)
【図5】ワンボックス車両の感度指向特性図(測定周波
数199MHz)
【図6】ツーリングワゴン車両の感度指向特性図(測定
周波数102MHz)
【図7】ツーリングワゴン車両の感度指向特性図(測定
周波数200MHz)
【図8】従来の車載用TVダイバーシティシステムのブ
ロック構成図
【符号の説明】
1…車載用TVダイバーシティシステム、2A,2B…
TVアンテナ,3,3A,3B…増幅手段、4…位相合
成手段、4A…同位相合成手段、4B…逆位相合成手
段、5…選択手段、6…受信手段、7…レベル比較手
段、8…選択制御手段、9…TV受信手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個のTVアンテナと、2個のTVアン
    テナが受信した受信信号のインピーダンス整合を行い増
    幅する2個の増幅手段と、2個の増幅手段から供給され
    るそれぞれの受信信号を固定の位相で合成する位相合成
    手段と、この位相合成手段から供給される位相合成信号
    および前記2個の増幅手段から供給されるそれぞれの受
    信信号のうちのいずれか1つを選択する選択手段と、こ
    の選択手段が最も大きいレベルの受信信号を選択するよ
    うに制御する選択制御手段と、を備えたことを特徴とす
    る車載用TVダイバーシティシステム。
  2. 【請求項2】 前記位相合成手段は、それぞれの受信信
    号を同位相、逆位相のいずれか一方または双方で位相合
    成することを特徴とする請求項1記載の車載用TVダイ
    バーシティシステム。
  3. 【請求項3】 前記2個のTVアンテナは、車両の相対
    する方向に指向特性を有する2つの受信信号を受信する
    とともに、前記位相合成手段は、2つの受信信号の指向
    特性と直交する指向特性を有する位相合成信号を生成す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車載
    用TVダイバーシティシステム。
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