JPH08146117A - ダイバーシチ受信装置 - Google Patents

ダイバーシチ受信装置

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JPH08146117A
JPH08146117A JP6286823A JP28682394A JPH08146117A JP H08146117 A JPH08146117 A JP H08146117A JP 6286823 A JP6286823 A JP 6286823A JP 28682394 A JP28682394 A JP 28682394A JP H08146117 A JPH08146117 A JP H08146117A
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JP
Japan
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signal
receiving
level
switch
signals
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JP6286823A
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Hirohiko Yamamoto
裕彦 山本
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体によるシャドーイングによって生じるア
ンテナ指向性の感度低下が小さく、GPS衛星信号の良
好な受信が可能で、装置構成の簡単なダイバーシチ受信
装置を提供する。 【構成】 2台のアンテナ1,2により受信された電波
は、それぞれ異なる利得を持つ信号レベル変換手段3,
4によりレベル変換され、ハイブリッドカプラ7によっ
て2つの異なる位相差で合成される。無反射スイッチ8
は2つの異なる位相差で合成された合成信号のどちらか
一方を受信信号処理装置9に出力する。受信状態が悪く
なったときには、受信信号処理装置9はスイッチ制御装
置10を介して無反射型スイッチ8を切換えることによ
り、処理に使われている合成信号を切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衛星ナビゲーションシス
テムの受信装置に関し、特にLバンド帯の複数の人工衛
星からの信号を受信することにより測位を行なうGPS
のダイバーシチ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1.575GHz帯の信号を用いるGP
Sシステムの受信機は、異なる位置にある4個以上の衛
星からの信号を同時に受信することにより3次元測位を
行なう。車載用ナビゲーションシステムで用いられるG
PS受信機のアンテナは車室内に設置できると、ケーブ
ルの引回し、防犯上の面から大きな利点を有するが、車
のルーフや人体などによるシャドーイングにより受信で
きない衛星信号が生じ、測位不能となる時間が増加す
る。このため車室内の前後にアンテナを設置し、双方の
アンテナにより受信を行なうダイバーシチ方式GPS受
信機が、「日本無線技報」,No.31,1992,
p.3〜9(車載ダイバーシティ方式GPS受信機)や
特開平5−014249において開示されている。
【0003】図8は特開平5−014249において開
示されているダイバーシチ受信装置のブロック図であ
る。
【0004】図を参照して、互いに異なる指向性を持つ
マイクロストリップアンテナ13,14により受信され
た衛星からの信号の各々は、高周波増幅器15,16に
より増幅された後、中間周波増幅器17,18により増
幅され、検波器19,20に入力され、情報が抽出され
る。各々の情報は比較器21により比較され、選択され
た1つの情報がデコーダ22に入力され測位が行なわれ
る。
【0005】また前述した「日本無線技報」において
は、時分割処理を行なうアンテナ切換方式と、位相合成
方式と、ディジタル合成方式とによるダイバーシチ受信
装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平5
−014249の装置では、2つのアンテナからの情報
のうち1つを選択して受信を行なうので、異なる方向に
複数の衛星が存在している状態では、アンテナの選択に
よっては受信する信号レベルの下がる衛星信号が生じる
ことがあった。
【0007】ナビゲーションシステムで測位を行なうた
めには3〜4の異なる衛星からの信号が同時に受信可能
であることが必要であるため、受信する信号レベルの下
がる衛星が生じると、測位に支障をきたす場合がある。
【0008】また時分割処理を行なうアンテナ切換方式
ダイバーシチ受信機は測位に時間を要すること、位相合
成方式、ディジタル合成方式は回路規模が大きくなり装
置構成が複雑となることといった問題点を有していた。
【0009】そこで本発明は上記問題点を解決した、装
置構成が簡単で存在方向の異なる複数の衛星の電波を受
信することのできるダイバーシチ受信装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダイバ
ーシチ受信装置は、第1の指向性を持ち衛星からの信号
を受信する第1の受信手段と、第1の指向性とは異なる
第2の指向性を持ち衛星からの信号を受信する第2の受
信手段と、第1の受信手段による信号のレベルを変換す
る第1のレベル変換手段と、第2の受信手段による信号
のレベルを変換する第2のレベル変換手段と、第1のレ
ベル変換手段により変換された信号と第2のレベル変換
手段により変換された信号とを第1および第2の受信手
段による信号の受信時点を基準とした第1の位相差で合
成する第1の合成手段と、第1のレベル変換手段により
変換された信号と第2のレベル変換手段により変換され
た信号とを第1の位相差とは異なる第2の位相差で合成
する第2の合成手段と、第1の合成手段で合成された信
号と第2の合成手段で合成された信号の一方を選択する
選択手段と、選択された信号に基づいて測位を行なう受
信信号処理手段とを備えたものである。
【0011】請求項2に記載のダイバーシチ受信装置
は、請求項1に記載のダイバーシチ受信装置であって、
第1のレベル変換手段の利得は第2のレベル変換手段の
利得と異なるものである。
【0012】請求項3に記載のダイバーシチ受信装置
は、請求項1または2に記載のダイバーシチ受信装置で
あって、選択手段は選択されている信号の受信状態を判
別し、判別結果に基づいて選択される信号を切換えるも
のである。
【0013】請求項4に記載のダイバーシチ受信装置
は、請求項1または2に記載のダイバーシチ受信装置で
あって、選択手段は第1の合成手段で合成された信号と
第2の合成手段で合成された信号とを比較し、比較結果
に基づいて信号の選択を行なうものである。
【0014】請求項5に記載のダイバーシチ受信装置
は、請求項1から4のいずれかに記載のダイバーシチ受
信装置であって、測位結果を表示する表示手段をさらに
備えたものである。
【0015】
【作用】請求項1に記載のダイバーシチ受信装置は、レ
ベル変換された2つのアンテナの信号を異なる位相差で
合成する。異なる位相差で合成された信号のうち1つの
信号が選択され、測位に用いる信号とされる。
【0016】請求項2に記載のダイバーシチ受信装置
は、請求項1に記載の作用に加え、異なる利得でレベル
変換された2つのアンテナの信号を異なる位相差で合成
する。
【0017】請求項3に記載のダイバーシチ受信装置
は、請求項1または2の作用に加え、受信状態に応じて
選択される信号を切換える。
【0018】請求項4に記載のダイバーシチ受信装置
は、請求項1または2の作用に加え、異なる位相差で合
成された信号を比較し、比較結果に基づいて信号の選択
を行なう。
【0019】請求項5に記載のダイバーシチ受信装置
は、請求項1から4のいずれかの作用に加え、測位結果
を表示する。
【0020】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例によるダイバー
シチ受信装置の装置構成を含むブロック図である。
【0021】図を参照して、ダイバーシチ受信装置は車
体11に搭載され、第1のアンテナ1と、第1のアンテ
ナ1からの信号のレベルを変換する第1の信号レベル変
換手段3と、第2のアンテナ2と、第2のアンテナ2か
らの信号のレベルを変換する第2の信号レベル変換手段
4と、レベル変換された両信号を異なる2つの位相差で
各々合成し出力するハイブリッドカプラ7と、ハイブリ
ッドカプラ7からの2つの出力信号のうち一方を選択す
る無反射型スイッチ8と、選択された出力信号を処理す
る受信信号処理装置9と、受信信号処理装置9の出力に
基づいて無反射型スイッチ8を制御するスイッチ制御装
置10とから構成される。
【0022】第1,第2のアンテナ1,2として、基本
モードで励振されるマイクロストリップアンテナ、ヘリ
カルアンテナなどの半球面状の指向性を有するアンテナ
が用いられる。
【0023】第1,第2の信号レベル変換手段3,4と
して、HEMT,GaAs FET,アッテネータなど
からなるNF値1.5dB程度の低雑音増幅器(LN
A)が用いられる。受信機の受信CN値はほとんどが信
号レベル変換手段3,4のNF値により決定され、後段
の回路のNF値が受信CN値に与える影響は小さい。そ
のため信号レベル変換手段3,4は低雑音のものを使う
ことが望ましい。
【0024】各々の信号レベル変換手段の利得は異なる
ように設定され、第1の信号レベル変換手段3の利得は
15〜40dB程度、第2の信号レベル変換手段4の利
得は3〜20dB程度の範囲で、第1の信号レベル変換
手段3の利得は第2の信号レベル変換手段4の利得より
も大きくなるように設定される。
【0025】第1,第2の信号レベル変換手段3,4と
ハイブリッドカプラ7とを結ぶケーブル5,6として、
1.5GHz帯の信号を損失少く伝送する1.5DQE
Wなどの高周波同軸ケーブルが使用される。ケーブル6
の長さはケーブル5の長さよりも長く設定されることに
より、第1のアンテナ1からの信号は第2のアンテナ2
からの信号よりも信号の受信時点を基準として位相が
(90+360×n)°(nは整数)遅れてハイブリッ
ドカプラ7に入力されることになる。
【0026】ハイブリッドカプラ7としてマイクロスト
リップ線路またはチップ積層ハイブリッドカプラなどが
使用される。図2はハイブリッドカプラの一例である。
端子7a,7b,7c,7dのインピーダンス整合がと
れているとき、入力端子7aに入力された信号は2分配
され、出力端子7c,7dに出力される。このとき出力
端子7dから出力される信号は出力端子7cから出力さ
れる信号よりも位相が90°遅れて出力される。同様に
入力端子7bに入力された信号は2分配され、出力端子
7c,7dから出力され、出力端子7cに出力される信
号は、出力端子7dに出力される信号よりも位相が90
°遅れることになる。
【0027】入力端子7a,7bに信号を入力すると、
端子7cでの2つの信号の位相差に対し、端子7dでの
2つの信号の位相差が180°ずれた位相差で合成され
た信号が出力端子7c,7dから出力されることにな
る。
【0028】ケーブル5と端子7bとを、ならびにケー
ブル6と端子7aとを各々接続したときには、前述した
とおり、ケーブルの長さの設定により入力端子7aに入
力される信号は入力端子7bに入力される信号よりも信
号の受信時点を基準として位相が90°遅れているた
め、出力端子7cより出力される信号は、第1,第2の
アンテナ1,2に入力された信号を入力されたままの状
態で合成したものとなり、出力端子7dより出力される
信号は第1,第2のアンテナ1,2に入力された信号の
位相を入力された状態から180°ずらした状態で合成
したものとなる。
【0029】無反射型スイッチ8には、ハイブリッドカ
プラ7の2つの出力の一方を選択して出力するときに、
選択されなかった端子を整合負荷による終端状態にして
おくSPDTスイッチが用いられる。
【0030】図3は無反射型スイッチ8の一例を示す回
路図である。無反射型スイッチ8には電界効果トランジ
スタT1〜T4と、抵抗R1〜R4とが含まれる。
【0031】RF入力端子Bは、トランジスタT1,T
2の各々のソース電極に接続される。RF入力端子Cは
トランジスタT3,T4の各々のソース電極に接続され
る。RF出力端子AはトランジスタT2,T3の各々の
ドレイン電極に接続される。選択端子Dは抵抗R1を介
して、トランジスタT1のゲート電極へ、また抵抗R3
を介してトランジスタT3のゲート電極へ接続される。
選択端子Eは抵抗R2を介してトランジスタT2のゲー
ト電極、また抵抗R4を介してトランジスタT4のゲー
ト電極へ接続される。トランジスタT1のドレイン電極
は接地ノード25aに接続される。トランジスタT4の
ドレイン電極は接地ノード25bへ接続される。
【0032】トランジスタT1〜T4としてP型MOS
トランジスタを用いたときにはこの回路は以下の動作を
する。
【0033】選択端子Dの入力が正電圧であり、選択端
子Eの入力が負電圧であるときには、トランジスタT
1,T3はともにオフとなり、トランジスタT2,T4
はともにオンとなる。結果としてRF入力端子Bから入
力された信号が出力端子Aに出力されることになる。
【0034】一方選択端子Dの入力が負電圧であり、選
択端子Eの入力が正電圧であるときにはトランジスタT
1,T3はともにオンとなり、トランジスタT2,T4
はともにオフとなる。結果としてRF入力端子Cから入
力された信号が出力端子Aに出力されることになる。
【0035】具体的にはハイブリッドカプラ7の出力端
子7cと無反射型スイッチ8のRF入力端子Bとが接続
され、ハイブリッドカプラ7の出力端子7dと無反射型
スイッチ8のRF入力端子Cとが接続され、ハイブリッ
ドカプラ7からの2つの信号は端子D,Eの制御信号に
より選択され、一方がRF出力端子Aに出力される。
【0036】このときRF出力端子Aに接続されない側
の端子は整合負荷で終端され、不要な反射波を出さない
ことがハイブリッドカプラ7の合成出力信号の周波数特
性を一定に保つうえで必要である。
【0037】この回路ではRF入力端子Bからの信号が
出力端子Aに出力されるときには、RF入力端子Cは負
荷抵抗のインピーダンスとなり、逆にRF入力端子Cか
らの信号が出力端子Aに出力されるときにはRF入力端
子Bは負荷抵抗のインピーダンスとなる。
【0038】信号処理装置9には、公知の5〜8chの
GPS受信装置が用いられる。複数のGPS衛星から送
信される各信号ごとに異なるコードで拡散されたスペク
トル拡散信号は、信号処理装置9に含まれる5〜8個の
スペクトル拡散信号受信装置に入力される。各々のスペ
クトル拡散信号受信装置は、各衛星に対応したコードの
拡散信号と相関検出処理を行ない、GPS衛星からの送
信信号を受信し信号レベルを検出し、複数の十分な信号
レベルの受信信号から受信機の位置を測位しその結果を
表示する。
【0039】またこれと同時に信号処理装置9は、現在
の状態で十分な測位が可能かどうか判別するための識別
信号をスイッチ制御装置10へ出力する。スイッチ制御
装置10は、8ビットマイコンおよびDC−DCコンバ
ータなどからなり、識別信号に基づいて無反射型スイッ
チに正負の電圧である制御電圧を印加する。
【0040】具体的には測位可能な状態ではスイッチ状
態はそのままにされ、測位不可能となったときにスイッ
チ状態は切換えられる。なおこの切換タイミングは特に
何かと同期させる必要はない。
【0041】次に本実施例におけるダイバーシチ受信装
置の動作について説明する。第1のアンテナ1により入
力されたGPS衛星からの信号は第1の信号レベル変換
手段3により増幅され、ケーブル6を経てハイブリッド
カプラ7の入力端子7aに入力される。
【0042】一方第2のアンテナ2により入力されたG
PS衛星からの信号は第2の信号レベル変換手段4によ
り第1の信号レベル変換手段3の利得とは異なる利得で
増幅され、ケーブル5を経てハイブリッドカプラ7の入
力端子7bに入力される。
【0043】第1のアンテナ1として比誘電率20程度
の基板を使ったマイクロストリップアンテナを使用した
場合、図1における天頂方向“A”から右回りに角度θ
の範囲では受信に影響がないが、角度θよりも大きい範
囲では車体11によるシャドーイングにより受信感度の
低下が生じる。第2のアンテナ2においても同様に天頂
方向“A”から左回りに角度θ′よりも大きい範囲で受
信感度の低下が生じる。
【0044】図4は第1のアンテナ1の感度の指向性を
表わした図である。図4において0°は図1における天
頂方向“A”を示し、各々の方向における指向性利得が
単位dBiで示されている。
【0045】前述したとおり角度θ以上では感度低下が
生じるため、指向性利得は歪んだ形のカーブを描く。こ
の例ではθ≧55°の範囲において車体11により遮蔽
されている。
【0046】第2のアンテナ2においても同様に図1の
角度θ′以上の範囲で電波が遮蔽され、図4とは逆の方
向で感度低下が生じる。
【0047】したがってこの2つの指向性を持つアンテ
ナの信号を合成することにより、相互の感度低下が生じ
た部分を補うことができる。
【0048】図5はアンテナ1,2にマイクロストリッ
プアンテナを用い、第1および第2のアンテナ1,2間
の間隔が2400mmであって、第1および第2の信号
レベル変換手段3,4との間の利得の差が11dBであ
るとき、1.575GHzにて2アンテナの出力をアン
テナに入力されたままの位相で合成したときの指向性
(合成指向性)を示す図である。
【0049】図4と比較して合成を行なうことによりθ
≧55°の範囲で高い感度を得ることのできる角度が生
じている。
【0050】また合成された指向性においては細かな山
谷(リップル)が生じているが、これは電波の到来する
方向により衛星とアンテナとの間の距離が2つのアンテ
ナで異なるため、2つのアンテナが受信する信号に0〜
360°の位相差が生じるためである。同位相で合成さ
れる場合には信号レベルは大きくなり(この部分が山と
なる)、逆位相(位相差180°)で合成される場合に
は信号レベルが小さくなる(この部分で谷が生じる)。
【0051】リップルの谷の深さは第1,第2のレベル
変換手段の利得差により変化し、利得の差が大きいとき
にはリップルの谷は浅くなり、利得の差が小さいときに
はリップルの谷は深くなる。
【0052】本実施例では第1,第2のレベル変換手段
の利得差は11dBであるため、リップルの谷において
も信号レベルの低下が小さく、リップルの谷においても
十分高い受信レベルが得られる。
【0053】上述したようにリップルの谷の位置は2つ
のアンテナにより受信される信号の位相差によって決定
され、位相差は2つのアンテナと衛星との間の電波経路
長によって決定される。そのため2つのアンテナの設置
位置が変えられ、電波の到来方向、アンテナ間距離が変
化すると、電波の電波経路長が変化するため、アンテナ
出力信号の位相差に変化が生じる。
【0054】図6は図5と同条件にて2つのアンテナの
信号を入力された状態から位相を180°ずらした状態
で合成した場合の指向性を示す図である。
【0055】図6は図5と比較してリップルの山と谷と
の位置が逆になっていることがわかる。
【0056】一般にアンテナ利得約−3dBi以上で信
号を受信できればGPS信号を捕捉することが可能であ
る。したがって図5と図6との合成指向性のうち信号を
捕捉することの可能な衛星の数が多い方を選択し、切換
えることによって良好な受信状態すなわち測位可能確率
の高い状態を得ることができる。これによりユーザの第
1および第2のアンテナ1,2の設置間隔によらず良好
な受信状態を得ることができる。
【0057】本実施例では測位を行なっているときに受
信状態が悪くなったなら、受信信号処理装置9はスイッ
チ制御装置10を介して無反射型スイッチ8の選択端子
D,Eの電圧の正負を逆転させることにより、受信信号
を図5と図6の状態の間で切換えることにより、受信状
態の良好な信号を選択している。
【0058】図7は本発明の第2の実施例におけるダイ
バーシチ受信装置のブロック図である。
【0059】図中第1の実施例と同一の符号は同一また
は相当部分を示す。本実施例が第1の実施例と異なる点
は、ハイブリッドカプラ7の出力端子7c,7dは各々
別の受信信号処理装置9a,9bに入力される点であ
る。各々の受信信号処理装置9a,9bはそれぞれ測位
を行ない、測位可能かどうかを判別する信号または測位
精度、受信信号レベルを示す信号すなわち衛星ステータ
ス信号をスイッチ制御装置10に出力する。
【0060】スイッチ制御装置10は衛星ステータス信
号に基づいて受信状態の良い方を選択し、無反射型スイ
ッチ8を介して各々の受信信号処理装置9a,9bの測
位結果出力のうち一方を液晶ディスプレイなどの表示装
置12へ出力する。
【0061】本実施例ではハイブリッドカプラの2出力
の各々に受信信号処理装置を設け、2つの信号処理装置
のうち測位データを出力する受信処理装置を選択するこ
とにより、より良い信号で測位を行なうことができ、よ
り確実に測位を行なうことができる。
【0062】なお本発明において信号処理装置9として
時分割でデータを処理する1チャンネル受信機を用いて
もよい。
【0063】またケーブル5,6の出力信号を単に電力
合成器で合成するだけでもある程度の弊害による感度低
下を補うことができる。
【0064】さらに信号レベル変換手段として、電圧制
御アッテネータ、電圧制御増幅器などの信号レベルを可
変できるデバイスを用いることも当然可能である。
【0065】さらに2つの信号レベル変換手段の利得は
両者が異なるのであればどちらの利得が大きくてもよ
い。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載のダイバーシチ受信装置
は、簡単な装置構成でアンテナの車体の遮蔽による感度
低下を補うことができ、異なる位相差で合成された信号
のうち受信可能信号数が多い出力信号を選択することに
より、ユーザによるアンテナ設置位置の差による合成指
向性の変化による測位可能確率の変化を小さく抑えるこ
とができる。
【0067】請求項2記載のダイバーシチ受信装置は、
請求項1の効果に加えて、2つのアンテナの出力を異な
るレベル差で合成することにより、2つのアンテナ出力
の位相差によって生じる指向性の急激なレベル変動すな
わち指向性のヌル発生を避けるとともに、位相指向性の
変化幅を小さく抑えることができる。
【0068】請求項3記載のダイバーシチ受信装置は、
請求項1または2の効果に加え、2つのアンテナに対し
てGPS受信信号処理装置は1台でよく、装置構成を簡
単にすることができる。
【0069】請求項4記載のダイバーシチ受信装置は、
請求項1または2の効果に加え、異なる位相で合成され
た信号を比較し出力するので、条件の良い信号により測
位を行なうことができる。
【0070】請求項5記載のダイバーシチ受信装置は、
請求項1から4のいずれかの効果に加えて測位結果を表
示するので使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるダイバーシチ受信
装置の装置構成を含むブロック図である。
【図2】図1に示されるハイブリッドカプラ7の一例を
示す図である。
【図3】無反射型スイッチ8の一例を示す回路図であ
る。
【図4】第1のアンテナ1の感度の指向性を示した図で
ある。
【図5】第1および第2のアンテナ1,2の受信信号を
アンテナに入力された状態で合成したときの指向性を示
す図である。
【図6】図5と同条件にて2つのアンテナの信号を入力
された状態から位相を180°ずらした状態で合成した
場合の指向性を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例におけるダイバーシチ受
信装置のブロック図である。
【図8】従来のダイバーシチ受信装置のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 第1のアンテナ 2 第2のアンテナ 3 第1の信号レベル変換手段 4 第2の信号レベル変換手段 5,6 ケーブル 7 ハイブリッドカプラ 8 無反射型スイッチ 9 受信信号処理装置 10 スイッチ制御装置 11 車体 12 表示装置 T1〜T4 トランジスタ R1〜R4 抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の指向性を持ち、衛星からの信号を
    受信する第1の受信手段と、 前記第1の指向性とは異なる第2の指向性を持ち、衛星
    からの信号を受信する第2の受信手段と、 前記第1の受信手段による信号のレベルを変換する第1
    のレベル変換手段と、 前記第2の受信手段による信号のレベルを変換する第2
    のレベル変換手段と、 前記第1のレベル変換手段により変換された信号と、前
    記第2のレベル変換手段により変換された信号とを、前
    記第1および第2の受信手段による信号の受信時点を基
    準とした第1の位相差で合成する第1の合成手段と、 前記第1のレベル変換手段により変換された信号と、前
    記第2のレベル変換手段により変換された信号とを、前
    記第1の位相差とは異なる第2の位相差で合成する第2
    の合成手段と、 前記第1の合成手段で合成された信号と前記第2の合成
    手段で合成された信号の一方を選択する選択手段と、 前記選択された信号に基づいて測位を行なう受信信号処
    理手段とを備えた、ダイバーシチ受信装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のレベル変換手段の利得は、前
    記第2のレベル変換手段の利得と異なる、請求項1に記
    載のダイバーシチ受信装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は選択されている信号の受
    信状態を判別し、判別結果に基づいて選択される信号を
    切換える、請求項1または2に記載のダイバーシチ受信
    装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は、前記第1の合成手段で
    合成された信号と前記第2の合成手段で合成された信号
    とを比較し、比較結果に基づいて信号の選択を行なう、
    請求項1または2に記載のダイバーシチ受信装置。
  5. 【請求項5】 前記測位結果を表示する表示手段をさら
    に備えた、請求項1から4のいずれかに記載のダイバー
    シチ受信装置。
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