JP3282911B2 - 表示制御装置用の画像データ作成装置 - Google Patents

表示制御装置用の画像データ作成装置

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JP3282911B2
JP3282911B2 JP03774194A JP3774194A JP3282911B2 JP 3282911 B2 JP3282911 B2 JP 3282911B2 JP 03774194 A JP03774194 A JP 03774194A JP 3774194 A JP3774194 A JP 3774194A JP 3282911 B2 JP3282911 B2 JP 3282911B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表示制御装置におい
て使用する表示制御用の画像データを作成するための装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は以前、シーケンサの様な各種
の制御装置側の状態データの変化に即応して変わる画像
データを、予め装置側が用意している単位機能の組み合
わせとして構成することにより、複雑なプログラムの知
識を必要とすることなく、画面上で装置側からの問いに
答えていくことにより容易に構成できる表示制御装置を
各種提案した(例えば、特開平2−150719号公報
参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
画像データの作成方法は、タッチパネルの押圧動作を処
理するとか、その押圧位置の表示内容を変更するなどの
基本単位の機能を組み合わせて実現する為、複雑な制御
動作もきめ細かく定義できる反面、装置が実行する一連
の動作内容を理解する必要があるなど、依然として表示
制御画像の作成が一般の人間にとって難しい問題があっ
た。
【0004】かかる問題について本発明者は考察をおこ
なった結果、この種装置で通常行われる表示制御動作
は、スイッチのオンオフやランプの点滅の様な比較的簡
単な定型的なものであるとともに、表示画面上では機能
部品として特徴的な図形で表示でき、この機能部品の図
形で上記した複数の単位機能をまとめて特定することに
より、表示画面上における視覚的な操作だけで表示制御
画像の設定が容易に行なえることを知見した。
【0005】本発明は上記した知見に基づいてなされた
ものであって、プログラムの知識や表示制御装置内部で
の動作についての知識を殆ど必要とすることなく、ディ
スプレイの表示画面上における必要部品の配置という視
覚に訴えた感覚的な操作を主として行うだけで、画像デ
ータの作成が容易に行なえる装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる画像デー
タ作成装置20は、図1にその概略的な構成を示すごと
く、任意のディスプレイ72における表示画面76上
に、表示内容の変更を生じないベース画面66を描画可
能とするベース画像作成手段10と、そのベース画面6
6上の任意位置に、予め設定しておいた部品図形82を
配置可能とする部品図形配置手段12と、その部品図形
82で参照するデータを手動で設定可能とするするデー
タ設定手段14と、ベース画面66上における部品図形
82の位置データおよびデータ設定手段14で入力され
た設定データとから、各部品図形82の制御動作を特定
する1または複数の処理指示語を自動的に合成する処理
指示語作成手段16と、その作成された処理指示語デー
タと部品図形データとを、各ベース画面66に対応させ
て保存可能とする記憶手段18とを備えたものであっ
て、更に上記した部品図形82には、その達成すべき機
能毎に、作成される処理指示語の種類および個数を予め
設定する様にしている。
【0007】なお、上記した部品図形配置手段12は、
ベース画面66上で部品図形82の大きさを設定変更可
能とするとともに、その大きさは、図2で例示する如
く、表示制御装置22におけるタッチパネル42の入力
区画に対応させて段階的に変更されることが好ましい。
【0008】また上記した部品図形82は、図7(a)
に示す如く、予め設定した機能の有効範囲を特定するた
めの枠体110とし、上記した記憶手段18への処理指
示語データの格納時に、枠体110で包囲される部分の
ベース画像を部品図形データとして取り込む一方、その
部品図形82における機能の動作内容に対応させて、該
当の部品図形82を反転の様な変更をさせることができ
る。更にまた、上記した部品図形82を、図7(c)に
例示するキーパッドの様な、複数の部品図形82の集合
として構成してもよい。
【0009】
【作用】上記した構成により、操作者はディスプレイ7
2における表示画面76上に、ベース画像作成手段10
を用いて、先ず表示内容に時間的な変更を生じない、例
えばタイトルの様な文字あるいは図形からなるベース画
面66を描く。
【0010】しかる後、部品図形配置手段12を用い、
予め設定しておいたスイッチやランプの様な部品図形8
2を呼び出し、必要個数の部品図形82をベース画面6
6上の任意位置に配設する。更に、配設した各部品図形
82毎に、参照するメモリ上のアドレスの様な各種デー
タをデータ設定手段14を用いて手動で設定することに
より、一連の画像データの作成は終了する。
【0011】ここで上記した各部品図形82は、その達
成すべき機能毎に、使用される処理指示語Wの種類およ
び個数が予め特定されている。そこで上記の様にして作
成された画像が操作者により確定されると、処理指示語
作成手段16は、ベース画面66上における部品図形8
2の位置に関するデータおよびデータ設定手段14で手
動で入力された設定データとから、各部品図形82の制
御動作を特定する1または複数の処理指示語を自動的に
合成したあと、その合成された処理指示語データと部品
図形データとを各ベース画面66に対応させ、1組の画
像データとして記憶手段18に保存する。
【0012】したがって、記憶手段18に格納された画
像データを操作者は必要時期に取り出し、所定の表示制
御装置にセットすることにより、上記の様にして作成さ
れたものと同じ表示制御画像が表示制御装置20のディ
スプレイ32上で再現されるとともに、形成される指示
処理語により、設定した各部品図形82で特定される機
能操作が行なえるのである。
【0013】
【発明の効果】本発明は上記の如く、表示画面76上に
おける必要部品図形82の配置という、視覚に訴えた感
覚的な操作で表示制御画像の構成とそれに対応する処理
指示語の作成とが同時に自動的に行なわれる様に構成し
たので、プログラムの知識や表示制御装置内部での動作
についての知識を殆ど必要とすることなく、必要な画像
データの作成が容易に行なえる。
【0014】また、作成される画像データを適用する表
示制御装置22のタッチパネル42上での入力区画44
に対応させて、部品図形82の大きさが段階的に拡大縮
小される様に構成したので、タッチパネル42における
入力区画44と設定部品図形82との有効範囲とのずれ
が可及的に防止され、操作性に優れた表示制御画像が作
成できる。
【0015】更に、部品図形82として有効範囲のみを
示す枠体110を備え、この枠体110で特定される範
囲におけるベース画面66部分を部品図形82として利
用することにより、ベース画面66上における任意の位
置をスイッチやランプとして利用でき、多様性に富んだ
表示制御が行なえる。
【0016】更にまた、操作者が任意に設定した複数の
部品図形82をまとめて1つの部品図形として利用でき
る様に構成することにより、複雑な機能が更に簡単に実
現できる。
【0017】
【実施例】以下、図2に示す如く、本発明にかかる画像
データ作成装置20およびそこで作成された画像データ
を利用する表示制御装置22の構成および動作について
具体的に説明する。なお、表示制御装置22に接続する
外部装置としてPLC24を使用した例に基づいて具体
的な説明を行うが、外部装置として汎用あるいは専用の
コンピュータあるいはその他の制御装置を使用したもの
にあっても、略同様に実施できることは勿論である。更
に表示制御装置22の構成も、略同様な動作をするもの
であれば、適宜変更して実施できる。
【0018】表示制御装置22は、図3に例示する如
く、PLC24とともにターゲットシステム26の操作
卓などに一体に組み込み、あるいはそれ自身が独立して
配備され、ターゲットシステム26に対する操作および
表示盤として使用されるものであって、後述する処理指
示語Wを用いて各種の設定あるいは制御動作を行なわせ
る。
【0019】ターゲットシステム26を制御するPLC
24は、CPUユニットやメモリユニットなどの必要と
する個別の機能毎に回路がユニット化され、各ユニット
を必要に応じてバスラインを介して適宜追加可能に並列
接続することにより、PLC全体として達成される機能
を増減可能とする従来と略同様な構成のものである(例
えば、オムロン社製の製品番号「C2000H」)。
【0020】
【表示制御装置の構成】表示制御装置22は、図2に示
す様に、本体ケース28の正面中央位置に大きく設けた
開口30を閉じる様にCRT、EL、プラズマあるいは
液晶などの各種表示手段から選択されるディスプレイ3
2を配置する一方、ディスプレイ32の下方位置に、キ
ーボードが着脱自在に接続されるソケット34と、IC
カードに対するデータの入出力動作を行うためのリーダ
/ライタ用のソケット36とが配置されている。
【0021】本体ケース28の内部には、図3に示す表
示制御回路38を収納する一方、上記したディスプレイ
32における表示画面40の前面を透明なタッチパネル
42により密着状態で覆っている。タッチパネル42
は、図2において破線で示す如く、電気的に複数に分割
されて入力区画44が形成されるとともに、この各入力
区画44に対する押圧操作による指示は、タッチパネル
コントローラ46を介して取り込まれてその入力区画4
4の座標が解析され、テスト時、システム全体としての
運転開始前における初期設定時あるいは運転中における
指先による各種手動操作を可能とする。
【0022】表示制御回路38の基本的な構成は一般的
なパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と略す)
と略同一であって、バスライン48を介してCPU5
0、ROM52、RAM54をはじめとする各種メモリ
56・58、あるいはグラフィックコントローラ60が
接続され、ROM52内に格納されたシステムプログラ
ムに従ってCPU50が所定の演算動作を行う一方、R
AM54に適宜格納される各種の演算結果は、後で詳述
するグラフィックデータを用いてグラフィックコントロ
ーラ60によりビデオRAM62上へ展開され、該ビデ
オRAM62内への書き込み内容に対応した表示をディ
スプレイ32上で行う。
【0023】更に、PLC24の回路構成に特化したア
ルゴリズムあるいは汎用の通信プログラムで作動する通
信コントローラ64を介し、PLC24側の計算機リン
クユニットとシリアルあるいはパラレルの通信路65を
通じて、メモリユニットとRAM54上に設定された状
態データ用メモリ68との間で互いにデータの受け渡し
を可能とすることにより、PLC24と表示制御装置2
2とが最小限の時間遅れをもって、略同一内容の状態デ
ータを互いに保持する様にしている。
【0024】また、上記した事象データ用メモリ56お
よびグラフィック用メモリ58の全部あるいはその一部
を、フラッシュメモリの様に複数回の書き換えが可能で
且つ電源を用いたバックアップを必要とすることがない
メモリ手段を使用するとともに、表示制御装置22とし
ての使用に先だって、その動作に必要とする画像データ
を画像データ作成装置20側からダウンロードして格納
可能としている。
【0025】ここで表示制御装置22においては、図4
(a)に例示する銘板の様な、表示内容に変更を要しな
いベース画面66、あるいはそのベース画面66上で形
状変化や点滅あるいは色変化させるスイッチ図形などの
グラフィックデータを、必要とする表示単位毎に1つの
ファイル番号Fを指定し格納しておく。
【0026】一方、事象データ用メモリ56上に予め格
納しておいた図5(a)で例示する処理指示語Wを微小
時間毎に間欠的に読み出し、各処理指示語Wの事象名N
で特定される内容の動作をPLC24側から取り出され
たデータを参照しながら順次に実行することにより、P
LC24側のビットデバイスあるいはワードデバイスの
内容変化に即応して変化する表示動作が行われる。
【0027】すなわち処理指示語Wの基本的な構成は、
表示制御動作を実行すべきベース画面66のファイル番
号Fと、該ベース画面66上で実行すべき動作内容を特
定する事象名Nと、各実行事象毎に参照される1又は複
数のデータからなる参照情報rとを1組として備えてい
る。
【0028】例えば、図5(b)に示す処理指示語WT
は、タッチパネル42に対する押圧操作と連動して、状
態データ用メモリ68内の所定ビット位置のデータを反
転可能とするものである。すなわち、ベース画面66の
ファイル番号F1、タッチパネル42の操作を特定する
例えば「T」から始まる事象名N、タッチパネル42か
らの入力操作を有効とする入力座標範囲X1・X2、タ
ッチパネル42の押し操作と連動してデータを書き換え
るべきビット位置A1とから構成される。
【0029】更に図5(c)に示す処理指示語WLは、
上記したタッチパネル42の操作と連動して、対応位置
に所定の図形を表示可能とするものである。すなわち、
RAM54上に展開した状態データ用メモリ68内の所
定ビット位置の変化に対応して、表示画面40上の所定
位置に所定の図形を表示可能とするものであって、ベー
ス画面66のファイル番号F1、図形の表示を特定する
例えば「L」から始まる事象名N、図形の表示座標範囲
X1・X2、呼び出す図形を特定するファイル番号F
2、図形を表示時に参照する状態データ用メモリ68内
のビット位置A1とから構成される。
【0030】そこで図4(a)の様に、座標範囲と参照
ビット位置とを一致させた2つの処理指示語WL1・W
T1を事象データ用メモリ56に設定しておく。また、
状態データ用メモリ68のビット位置A1のデータが
「0」の場合、それをスイッチのオフ状態に予め対応さ
せておくと、PLC24ではスイッチ接点のオフ動作を
行う。それと同時に、スイッチのオフ状態に対応する図
形のデータF2をグラフィック用メモリ58から読み出
し、表示画面40上の座標範囲X1・X2に展開して表
示する。
【0031】ここでタッチパネル42におけるスイッチ
の表示場所を押すと、タッチパネル用の処理指示語WT
を検索し、タッチパネル42を介してなされた指示座標
から該当の座標を含む範囲を参照情報rとして有する処
理指示語WTの有無を判定する。
【0032】例えば、座標範囲X1・X2の内の一点が
押された場合、上記の様にして構成された処理指示語W
T1に対応するので、図4(b)に示す如く、該当のビ
ット位置A1におけるデータ値を「0」から「1」に反
転し、PLC24により該当のスイッチ接点をオンさせ
る。それと同時に、処理指示語WL1は参照ビットが
「1」に変化したことを判断し、スイッチのオン状態に
対応する図形のデータF2’をグラフィック用メモリ5
8から読み出して該当の座標範囲X1・X2上に表示す
ることにより、表示画面40上のスイッチ図形も、オフ
状態からオン状態の図形へと変更されるのである。
【0033】
【画像データ作成装置の構成】本発明は、上記した表示
制御用として必要とする画像データを作成するためのも
のである。本実施例における画像データ作成装置20
は、図2に例示するごとく、キーボード70とディスプ
レイ72とが一体となるとともに、マウス74を表示画
面76上における指示入力手段として使用した汎用的な
パソコンが使用され、所定のプログラムを用いて図6に
例示する各種の機能を実現する様にしている。
【0034】すなわち、ディスプレイ72の表示画面7
6上における必要な表示動作を処理する表示部78と、
画像データを作成するための基本となる選択データの格
納部80と、該格納部80のデータを用いた表示画面7
6上おける部品図形の配置部84と、各種データの手動
入力部86と、処理指示語の合成部114と、ベース画
面66の作成部88と、作成された画像データの記憶部
90と、記憶された画像データを表示制御装置22側に
ダウンロードするデータ通信部92とから構成される。
【0035】表示部78は、図2に示す如く、ディスプ
レイ72の表示画面76における左側約4分の1を使用
して、各種の選択動作を行う為の指示入力画面94を備
える一方、表示画面76の右側約4分の3を使用して、
表示制御装置22の表示画面40を縮小して示した作画
面96を設けている。更にその作画面96の上方には、
マウス74の指示座標やデータ記憶部90におけるメモ
リの使用状況の様な動作情報を表示する欄98を設け、
作画面96の下方には、編集中のベース画面66の名前
や使用するPLC24の種類の様な既定情報を表示する
欄100を設けている。
【0036】なお本実施例にあっては、1つの画面で使
用できるメモリ容量を予め一定値に規制するとともに、
使用されたメモリの割合を、顔の表情を象徴的に表わす
図形102で表示する様に構成している。すなわち、例
えばメモリ容量の80%程度までは笑顔の表示を行なっ
ておき、使用メモリ量が増加する毎に泣き顔に自動的に
変化させることにより、画像データの作成のために残っ
ているメモリの量が直感的に把握できる様にしている。
【0037】ベース画面の作成部88は、従来の作図装
置と略同様に、直線や曲線を主体とする線画あるいはそ
の内部を所定の色や模様で塗りつぶすことにより、任意
の静止図形のみからなるベース画面66を、表示部78
における作画面96上に作成できる様にしている。
【0038】選択データ格納部80に設定される選択デ
ータは、予め決定した仕様に基づいてシステム側が固定
データとして提供するものであって、上記したベース画
面66上での使用を可能とする部品機能の選択データ1
04と、各部品機能毎に使用される処理指示語群データ
106と、各部品の形状を示す部品図形データ108と
からなる。
【0039】本実施例にあっては、作画面96上で使用
し得る具体的な部品として、スイッチ、ランプおよび表
示器とが予め基本部品として用意されている。
【0040】ここでスイッチの発揮し得る具体的な機能
としては、スイッチの押圧操作と連動してPLC24内
の指定ビットをオンまたはオフさせるもの、あるいは押
し操作に対応してオンオフが反転するものの様に、通常
のスイッチを用いて実現できる複数の機能を予め設定し
ておき、操作者が適宜選択できる様にしている。
【0041】ランプの機能は、指定ビットのオンまたは
オフ、あるいは指定アドレスの数値の変化に対応して、
表示色や表示文字の様なランプ図形の表示状態が複数段
階に変化するものである。
【0042】表示器の機能としては、PLC24側の所
定アドレスにおける内容変化に対応して、表示画面上の
任意位置に数値表示、文字表示あるいは数値の変化をモ
ノグラムによるグラフで表示するものが設定されてい
る。
【0043】一方、各機能毎に設定される処理指示語群
データ106は、部品の機能毎に使用することを必要と
する処理指示語Wが定型的に特定できることを利用し、
具体的な数値を未定あるいは既定値とした1または複数
の処理指示語を、各部品機能毎に設定したものである。
【0044】例えば、タッチパネル42の押圧操作と連
動して所定ビットをオンさせるスイッチ部品に対応する
処理指示語群データ106としては、図4に示す如く、
スイッチ形状を所定ビットのオンオフ変化に対応させて
表示変化させる処理指示語WL、タッチパネル42のオ
ン時を検出して所定ビットをオンさせる処理指示語WT
とから構成され、スイッチにおける該当の機能を選択す
ると、かかる処理指示語群WL・WTにおける未定入力
項目が、データ入力部86におけるテンプレートとして
自動的に選択使用され、表示部78における指示入力部
86を介して、操作者に対して具体的な数値あるいは文
字などのデータ入力を促す。
【0045】部品図形データ108は、各部品毎に、表
示画面76上における具体的な表示をさせるためのもの
であって、1つの部品図形82についてオンおよびオフ
状態を表わす図形を1組とし、部品図形配置部84にお
いてその内の1つが具体的に選択されて作画面96上に
取り出される。例えばスイッチの部品形状にあっては、
オンオフ式、スナップ式あるいはスライド式など、一般
に使用されている具体的なスイッチの形状が設定され
る。
【0046】部品図形配置部84は、選択された部品図
形82を作画面96上における任意位置に配設するとと
もに、その大きさを作画面96上で確認しながら任意に
設定可能とするものであって、かかる部品図形82の配
置を確定することにより、その確定図形を部品図形デー
タ108としてデータ記憶部90に一時記憶するととも
に、特定される図形の配設範囲に関するデータは、処理
指示語合成部114に送られる。
【0047】なお本実施例にあっては、上記した具体的
な形状に加えて、図7(a)に示すような範囲指定のみ
を可能とする枠体110も部品形状として登録されてい
る。かかる部品形状にあっては、それ自身が表示制御装
置22における表示画面76上で表示されるものではな
く、枠体110で包囲されるベース画面66部分が実際
の部品図形として取り込まれ、それが部品図形データ1
08として利用される。またオフ時に対応する部品図形
82としては、図7(b)の様に取り込んだベース画面
66の部分を反転表示することにより、スイッチあるい
はランプにおけるオンオフ状態の違いを表示する様にし
ている。
【0048】更に表示画面76上には、表示制御装置2
2側におけるタッチパネル42の入力区画44の各交点
に対応してグリッド112が表示されるとともに、各部
品図形82の配設位置および配設範囲は、そのグリッド
112に対応して段階的に変化する様に構成されてい
る。
【0049】処理指示語合成部114は、選択データ格
納部80から送られる処理指示語群データ106に対し
て、データ入力部86により手動入力された設定データ
と、部品図形配置部84から送られる座標データとを合
成して、各部品図形82が作画面96上で確定される毎
に具体的な数値が特定された処理指示語データ109を
作成するものである。
【0050】上記の様に形成された部品図形データ10
8および処理指示語データ109は、データ記憶部90
内に順次に格納される。かかる各部品の確定状態は未確
定の状態に戻して再編集することが可能で、部品図形配
置部84とデータ入力部86にデータ記憶部90内の部
品図形データ108および処理指示語データ109は適
宜時期に取り出され、表示部78上で設定内容を変更し
たのち、データ記憶部90における記憶内容の更新処理
が行われる。また、作画面96上における特定部品図形
82のコピーを行い、任意位置に配置することにより、
部品番号と配設座標範囲のみが互いに異なる部品図形デ
ータ108と処理指示語データ109とが同時に作成さ
れる。
【0051】更に部品図形配置部84においては、所定
範囲内にある複数の部品図形82を一体とし、1つの部
品番号をつけてデータ記憶部90に格納することを可能
とする。例えば図7(c)に示すキーパッドは複数のオ
ンオフスイッチを集合して構成したものであって、かか
る複合部品は、選択データ格納部80における部品図形
データおよびそれに対応する処理指示語群データの合成
として自動的に定義され、他のベース画面上で使用され
るデータライブラリとしても利用される。
【0052】上記の様にしてベース画面66上に部品図
形82を用いて作成した画像データは、データ記憶部9
0に格納されたあと、データ通信部92により表示制御
装置22のキーボードコントローラ93に対応した信号
に変換され、所定の通信路116を介して表示制御装置
22側に送られる。しかしながら、データ記憶部90を
ICカードの様な記録媒体で構成し、その記録媒体を直
接表示制御装置22にセットしてデータの受け渡しを行
う様にすることも可能である。
【0053】また作画面96上において、部品図形82
を通じてその達成しようとする機能が特定可能なもので
あれば、従来個別に処理指示語Wを組み合わせて構成し
ていた機能を、必要に応じて部品化して利用することが
できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成を示す説明図である。
【図2】本発明の具体的な構成を示す一部を破断した斜
視図である。
【図3】表示制御装置の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明で特に使用する処理指示語の構成を示す
説明図であって、(a)は処理指示語の基本的な構成、
(b)はタッチパネルを用いたデータ入力用の処理指示
語の構成、(c)は図形表示用の処理指示語の構成を各
々示す。
【図5】表示制御装置の動作手順を示す説明図である。
【図6】画像データ作成装置が達成する機能を示す説明
図である。
【図7】部品図形の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ベース画像作成手段 12 部品図形配置手段 14 データ設定手段 16 処理指示語作成手段 18 記憶手段 20 画像データ作成装置 22 表示制御装置 42 タッチパネル 44 入力区画 72 ディスプレイ 76 表示画面 78 表示部 80 選択データ格納部 82 部品図形 84 部品図形配置部 86 データ入力部 88 ベース画面作成部 90 データ記憶部 92 データ通信部 94 指示入力画面 96 作画面 110 枠体 114 処理指示語合成部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−232911(JP,A) 特開 平1−220005(JP,A) 特開 平5−334586(JP,A) 特開 平5−11924(JP,A) 特開 平6−4637(JP,A) 橋本治ほか,ユーザインタフェースシ ミュレータINTERA,情報処理学会 論文誌,日本,社団法人情報処理学会, vol.31 no.10,p1497−1504 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 606 G06F 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実行すべき単位動作の内容を特定する複
    数の情報から1つの処理指示語Wを構成するとともに、
    制御すべき一連の動作内容に対応した数の処理指示語W
    を設定する一方、設定された処理指示語Wを順次解読
    し、各処理指示語Wで参照されるデータに基づいた制御
    動作を行う表示制御装置用の画像データ作成装置であっ
    て、 表示画面上に、表示内容の変更を生じないベース画面
    (66)を描画可能とするベース画面作成手段(10)
    と、 前記ベース画面(66)上の任意位置に、その達成すべ
    き機能が予め特定された部品図形(82)を配置可能と
    する部品図形配置手段(12)と、 該部品図形配置手段(12)によりベース画面(66)
    上に配置された各部品図形(82)毎に参照する設定デ
    ータを手動で入力可能とするデータ設定手段(14)
    と、 前記ベース画面(66)上における各部品図形(82)
    の配設位置データおよび前記データ設定手段(14)で
    入力された設定データとから、各部品図形(82)の制
    御動作を特定する1または複数の処理指示語を自動的に
    合成する処理指示語作成手段(16)と、 その作成された処理指示語と該処理指示語から参照され
    る部品図形データとを、各ベース画面(66)に対応さ
    せて保存可能とする記憶手段(18)とを備えたことを
    特徴とする表示制御装置用の画像データ作成装置。
  2. 【請求項2】 前記部品図形配置手段(12)は、前記
    ベース画面(66)上で部品図形(82)の大きさを設
    定変更可能とするとともに、 その大きさは、表示制御装置(22)におけるタッチパ
    ネル(42)の入力区画に対応させて段階的に変更され
    ることを特徴とする請求項1記載の画像データ作成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記部品図形(82)は、予め設定した
    機能の有効範囲を特定する枠体(110)であって、 前記記憶手段(18)への処理指示語データの格納時
    に、枠体(110)で包囲される部分のベース画像を部
    品図形データとして取り込む一方、 前記部品図形に設定された機能の動作内容に対応させ
    て、前記取り込んだ部品図形データを変更表示させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像データ作成装置。
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橋本治ほか,ユーザインタフェースシミュレータINTERA,情報処理学会論文誌,日本,社団法人情報処理学会,vol.31 no.10,p1497−1504

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