JP3282811B2 - 化学的化合物 - Google Patents

化学的化合物

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新しいビタミンD誘導体、特に、17位に修飾
側鎖を有し細胞変性活性を有する1α−ヒドロキシビタ
ミンD3類縁体に関する。
下記式: を有するビタミンD3は、カルシウムおよびリンの腸吸収
を促進し、カルシウムとリンの充分な血清中濃度を維持
し、そして、副甲状腺ホルモンの存在下で骨液区画(bo
ne fluid compartment)からのカルシウムの移動を刺激
することにより、カルシウムの代謝において重要な役割
りを果たすことが知られている。
約20年前、ビタミンDはin vivoのヒドロキシル化、
即ち、肝臓では25−位のヒドロキシル化、そして腎臓で
は1α−位のヒドロキシル化を起こし、生成する1α,2
5−ヒドロキシ代謝産物が生物学的に活性な物質である
ということが解った。この発見は多くのビタミンD類縁
体の合成につながり、それらを評価することにより、1
α−位および24R−または25−位の何れかのヒドロキシ
ル基は、化合物またはその代謝産物がカルシウム代謝に
対する実質的な作用を示すためには必須であることが示
された。上記したとおり、このようなヒドロキシル基は
通常は最終的にin vivoで取り込まれ、24R−または25−
位のヒドロキシル化は1α−位よりも容易に起こるが、
既にこのようにヒドロキシル化されているビタミンD類
縁体の使用は活性がより高く、作用およびその後の体外
への排出が迅速であるため、実質的な利点を有すること
が解った。1α−ヒドロキシル化ビタミンD誘導体は腎
不全に罹患する患者において特に有用である。
現在の使用におけるヒドロキシル化ビタミンD類縁体
の例は、天然の代謝産物1α,25−ジヒドロキシビタミ
ンD3および1α−ヒドロキシビタミンD3(in vivoで容
易に25−ジヒドロキシル化される)を包含する。作用が
報告されているその他の化合物は1α,24R−ジヒドロキ
シビタミンD3、上記化合物のD2類縁体および24−、26−
および/または27−位にフッ素原子を担持する1α,25
−ジヒドロキシ類縁体を包含する(De LucaおよびSchno
es,Ann.Rev.Biochem.(1983),52,pp411−439およびDe
Luca等.,Top.Curr.Chem.(1979),83,pp1−65参照)。
より最近になって、天然の代謝産物1α,25−ジヒド
ロキシビタミンD3は細胞代謝に対して更に別の作用を有
することが解った。これらの細胞変性作用には、細胞の
成熟および分化の促進(Tanaka等.,Biochem.J.(198
2),204,pp713−719;Amento等.,J.Clin.Invest.(198
4),73,pp731−739;Colston等.,Endocri−nology(198
1),108,pp1083−1086;Abe等.,Proc.Nat.Acad.Sci.(19
81),78,pp4990−4994)および免疫抑制作用(例えばイ
ンターロイキンII生産の抑制)(Rigby,Immunology Tod
ay(1988),9,pp54−58)が包含される。更に最近にな
って、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3の免疫強化作
用が認められ、その化合物は殺菌性酸素代謝産物の生産
および白血球の走化性応答を刺激することがわかった
(例えばCohen等.,J.Immunol.(1986),136,pp1049−10
53参照)。白血球が、例えば侵入生物に付着して取り囲
むこと(走化性応答)、および/または、スーパーオキ
シドおよび/またはその他の毒性酸素代謝産物を生成す
ることにより、種々の感染に対する生体の防御において
主要な役割りを果たすことはよく知られている(例えば
Roitt,BrostoffおよびMale,Immunology,2nd Ed.(198
9),C.V.Mosby,St.Louis,sec.16.10−16.13および17.4
−17.5参照)。この応答はまた、コカルシノーゲンのホ
ルバールエステルのようなミトゲンおよびγ−インター
フェロンにより刺激されるが、これらの物質はビタミン
D類縁体とは構造的には全く異る。
細胞代謝に対するこれらの作用のため、1α,25−ジ
ヒドロキシビタミンD3は原則として、乾癬、炎症性疾患
および自己免疫疾患、新生物形成および過形成の治療、
感染症の化学療法の併用治療(特に細菌、ウイルスおよ
びカビ感染症)、および単核の食細胞が関与する他の治
療方式のような広範囲の分野において治療上の有用性を
有する。1α,25−ジヒドロキシビタミンD3および1α
−ヒドロキシビタミンD3はまた、高血圧(Lind等.,Acta
Med.Scand.(1987),222,pp423−427)および真性糖尿
病(Inomata等.,Bone Mineral(1986),1,pp187−192)
の治療における使用も提案されており、そして1α,25
−ジヒドロキシビタミンD3は、毛髪生育を促進(Lance
t,1989年3月4日,p478)し、ざ瘡の治療(Malloy等.,
調査皮膚学3大陸ミーティング(Tricontinental Meeti
ng for Investigative Dermatology),ワシントン,198
9)において有用であることが示唆されている。しかし
ながら、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3および1α
−ヒドロキシビタミンD3のカルシウム代謝に対する強力
な作用は、所望の細胞変性、免疫抑制または免疫強化作
用を発揮するために充分な量の投与量が、許容できない
高カルシウム血症をもたらす傾向があるため、通常は上
記した使用を不可能にする。このため、カルシウム代謝
に対して低い作用を有するが、細胞代謝に対してはなお
所望の作用を示すような新しい類縁体の合成が試みられ
ている。
この所望の活性の分離を少なくとも中等度示すような
新しい類縁体が報告されている。即ち、その化合物MC−
903は、コレスタン側鎖の通常のC25−C27構造の代わり
に24位にシクロプロピル基を有する22,23−不飽和1α,
24R−ジヒドロキシビタミンD3類縁体であり、そして、
現在、乾癬の治療の臨床試験が行なわれているが、これ
は、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3と同等の細胞成
熟に対する作用を示し、一方、高カルシウム血作用はよ
り少ないと報告されている(Calverley,Tetrahedron(1
987),43,pp4609−4619;およびHolick,Arch.Dermatol.
(1989),125,pp1892−1696)。同様の報告が1α,25−
ジヒドロキシビタミンD3の類縁体、例えば22−オキサ
(Abe等.,Endocrinology(1989),124,pp2645−264
7)、24−および26−ホモ(Ostrem等.,J.Biol.Chem.(1
987),262,pp14164−14171)、16−デヒドロ−23,24−
エテニル(Zhou等.,Blood(1989),74,pp82−93)およ
び19−ノル−10−ジヒドロ(Perlman等,Tetrahedron Le
tt.(1990),pp1823−1824)についても行なわれてい
る。
これらの文献から、どの化合物が細胞変性作用(また
はある水準の何等かのそのような活性)を示すか推測し
たり、あるいは、細胞変性およびカルシウム代謝の活性
を分離するための要因を決定することは不可能である。
即ち、結果の大部分は、コレスタン型側鎖またはその同
族体の末端に向けてヒドロキシル基が存在することが、
化合物が意味のある細胞変性作用を示すために必要であ
ることを示唆しているが、Ostrem等(前出)の所見は、
短い未置換の17位側鎖(例えば、ホモ−またはビスホモ
プレグナンの場合のようにイソプロピルまたはs−ブチ
ル)のみを有するような類縁体は全く実質的な分化誘発
活性を示し、側鎖ヒドロキシル基を有する相当する短側
鎖化合物よりも強力であることを示している。これらの
化合物の多くが1α,25−ジヒドロキシビタミンD3と同
等の細胞変性作用を有すると考えられるが、これらはま
た、カルシウム代謝に対しても好ましい作用を示すと考
えられ、このような活性は、1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD3の活性と比較して最大でも2オーダー減衰して
いる。従って、このような化合物が長期の治療、特に全
身投与が必要である場合、例えば炎症性疾患および自己
免疫疾患、新生物形成および過形成の治療に用いられた
場合、または乾癬の治療のために経口投与された場合に
は、累積毒性の問題が生じる。
本発明は、17位の側鎖が場合によりN−置換またはN,
N−ジ置換されているカルバモイル基で終了しているよ
うな多くの1α−ヒドロキシビタミンD誘導体およびそ
の20−エピ類縁体について、これらの誘導体は、カルシ
ウム代謝に対しては最小の作用を示すが強力な細胞変性
作用を有しており、これは例えば、細胞の分化および成
熟の誘導、増殖の抑制、および/または単球の活性化に
より示されるという意外な発見に基づいている(例えば
Styrt等,Blood(1986,67,pp334−342の方法により推定
される)。即ち本発明の化合物は、1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD3の従来の用量の100倍で投与した場合で
も、ラットの血清中のカルシウムおよびリンの濃度に対
して、殆ど作用を示さないことが解った。従って本発明
の化合物は細胞変性作用とカルシウム血活性の好都合な
治療比率を示す。
本発明の別の利点は、これらが腸1α,25−ジヒドロ
キシコレカルシフェロール受容体に対する極めて低い親
和性を有する点である。
本発明は下記式(I)および(II): 〔式中Yは炭素原子4個までを含むアルキレンまたはア
ルケニレン基を示し;R1およびR2は同じかまたは異って
いて各々、水素原子または低級アルキルまたはシクロア
ルキル基を示すか、または、それらが結合している窒素
原子と一緒になってヘテロ環基を形成し;そして、R3
よびR4は同じかまたは異っていて各々、水素原子または
O−保護基を示す〕の化合物を包含する。
式(I)および(II)は天然のビタミンD誘導体の20
R型を有する化合物、エピ−ビタミンD誘導体の20S型を
有する化合物、および2異性体の混合物を包含する。式
はまた、R3およびR4が水素原子であるような活性化合
物、およびR3およびR4がO−保護基であるようなその前
駆体も包含する。ただし、このような前駆体は、1つ又
は複数のO−保護基が代謝分解される場合はそれ自体活
性である。
24−または25−ヒドロキシル基を有さず、多くの場合
これらの部位でヒドロキシル化されることができないよ
うな、かなりの大きさのビタミンD様17位側鎖を有する
活性化合物(I)および(II)が細胞変性活性を有する
という事実は、このようなヒドロキシル基の必要性を強
く示唆しており、これはこの分野のこれまでの発見から
は予測できないことである。式(I)および(II)の活
性化合物の有用な細胞変性活性の観察は、同じ側鎖を有
するが1α−ヒドロキシル基を欠いている化合物がビタ
ミンD様活性を有さず、実際には、25−ヒドロキシル化
のブロックにより明らかにビタミンDの拮抗剤として有
用であるという報告(米国特許4,217,288号参照)を考
慮すると更に意外である。
更に別の文献(Sorensen等.,Biochemical Pharmacolo
gy(1990),39,pp391−393)によれば、上記した1α,2
4R−ジヒドロキシビタミンD3類縁体MC−903は、in vivo
で酸化されて相当する24−オキソ化合物となり、この代
謝産物は、MC−903と比較して、細胞の増殖および分化
に対する作用に関してはかなり低い活性を示す。これ
は、本発明の24−オキソおよび相同化合物に関わる我々
の発見とは対照的に、24−オキソ基の導入が細胞変性活
性に関して不活性化段階を有することを示唆している。
更に、上記した理由のため、本発明の活性化合物の示
す細胞変性およびカルシウム血症活性の分離が観察され
ることは、細胞変性活性を示すビタミンD類縁体に関す
る従来技術からは予測されなかった。
式(II)の活性5,6−トランス(5E)異性体は、細胞
変性活性に関しては式(I)の活性5,6−シス(5Z)異
性体よりも約1オーダー低い活性を有するが、血清中カ
ルシウム濃度の上昇においても活性が低く、従って、や
はり、細胞変性およびカルシウム血症活性のかなりの予
測されなかった分離が示される。
上記式における基Yは二重結合0、1または2個を有
してよく、例えば、式:(−(RA−(R8−〔式
中RAは−CH=CH−であり、RBは−CH2−であり、mは
0、1または2であり、そしてnは0または2m+n=
1、2、3または4とするような整数である〕のもので
あってよい。Yは好都合にはC2-4アルキレン基である。
式(I)および(II)におけるR1および/またはR2
低級アルキル基を示す場合は、これらは、例えば、メチ
ル、エチル、プロピルおよびブチル基のようなC1-6アル
キル基であってよい。低級シクロアルキル基は、例えば
シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシル
基の場合のように炭素原子3〜8を含有する。基R1R2N
−がヘテロ環基を示す場合は、これは、例えばO、Nお
よびSから選択される1つ以上の別のヘテロ原子を有し
てよく、そして、例えば、N−結合ピロリル、ピラゾリ
ル、イミダゾリル、インドリル、インダゾリル、プリニ
ル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニ
ル、ピペリジニル、モルホリノ、チアゾリジニルまたは
チアモルホリノ基の場合のように、各々が5員または6
員の環1つ以上を有してよい。
R3およびR4がO−保護基を示す場合は、これらは例え
ば当該分野で一般的に知られている分解可能なO−保護
基であってよい。適当な基は、エーテル化基、例えばシ
リル基(例えばトリ(低級アルキル)シリル基、例えば
トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピ
ルシリルまたはt−ブチルジメチルシリル;トリ(アリ
ール)シリル基、例えばトリフェニルシリル;および混
合アルキルアリールシリル基);場合により酸素原子で
中断されている低級(例えばC1-6)アルキル基、例えば
メチル、メトキシメチルまたはメトキシエトキシメチ
ル;および環状基、例えばテトラヒドロピラニルを包含
する。エステル化O−保護基は、低級(例えばC1-6)ア
ルカノイル、例えばアセチル、プロピオニル、イソブチ
リルまたはピバロイル;アロイル(例えば炭素原子7〜
15個を含有するもの)、例えばベンゾイルまたは4−フ
ェニルアゾベンゾイル;低級アルカンスルホニル、例え
ば(場合によりハロゲン化されている)メタンスルホニ
ル;およびアレンスルホニル、例えばp−トルエンスル
ホニルを包含する。このようなO−保護誘導体は、R3
よびR4が水素原子であるような式(I)および(II)の
活性1α,3β−ジオールの調製における中間体として有
用であるが、上記したとおりO−保護基がin vivoで代
謝分解される場合には式(I)および(II)のこのよう
なエーテルおよびエステルは直接治療に用いてもよい。
本発明の活性化合物の細胞変性活性は、カルシウム血
症作用を実質的に欠いていることが組合せられて、新生
物疾患、特に骨髄性白血病の管理において(単独および
併用剤として)興味あるものとする。これらはまた感染
症の化学療法および単核食細胞が関与するようなそのた
めの治療方式の全てにおいて、例えば、骨疾患(例えば
骨粗しょう症)、自己免疫疾患、宿主移植片反応、移植
拒絶および炎症性疾患、新生物形成および過形成例えば
乾癬の治療において、単独または併用剤として有用であ
る。ざ瘡、脱毛症、皮膚老化(光老化を含む)、高血
圧、関節リウマチおよび喘息もまた本発明の活性化合物
で治療してよい症状であり、本発明は、このような症状
の治療または予防における、そして、このような治療ま
たは予防のための医薬の製造における、これらの化合物
の使用を包含する。
式(I)および(II)の活性20R異性体は例えば複合
治療において感染症の治療のために好適であり、そして
活性20Sエピ−異性体は免疫抑制作用の関わる適用、例
えば自己免疫疾患および炎症性疾患、関節リウマチ、喘
息等の治療において、好適であると考える。この考え
は、例えばBiochemical Pharmacology(1991),42
(8),pp1569−1575に報告されている20−エピ−ビタ
ミンD3類縁体に関するBinderup等の研究により裏付けら
れる。
本発明の活性化合物は、何れかの好都合な経路、例え
ば経口(舌下を含む)、非経腸、直腸または吸入による
投与のために製剤してよい。このように製剤された薬学
的組成物は本発明の1つの特徴を構成する。
経口投与可能な組成物は、所望により1つ以上の生理
学的に適合する担体および/または賦形剤を含有してよ
く、固体または液体であってよい。組成物は何れかの好
都合な形態をとってよく、例えば、錠剤、コーティング
錠剤、カプセル、ロゼンジ、水性または油性の懸濁液、
溶液、乳液、シロップ、エリキシルおよび使用前に水ま
たは別の適当な液体溶媒で希釈調製するための乾燥品で
あってよい。組成物は投与単位形態で調製するのが有利
である。本発明の錠剤およびカプセルは、所望により、
慣用的な成分、例えば結合剤、例えば、シロップ、アカ
シア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントまたはポ
リビニルピロリドン;充填剤、例えば乳糖、砂糖、トウ
モロコシ殿粉、リン酸カルシウム、ソルビトールまたは
グリシン;潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、
タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ;錠剤崩
壊剤、例えばバレイショ澱粉;または許容できる湿潤
剤、例えばラウリル硫酸ナトリウムを含有してよい。錠
剤は当該分野でよく知られている方法でコーティングし
てよい。
液体組成物は、慣用的な添加剤、例えば、懸濁剤、例
えばソルビトールシロップ、メチルセルロース、グルコ
ース/砂糖シロップ、ゼラチン、ヒドロキシメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸ア
ルミニウムゲルまたは水添食用脂肪;乳化剤、例えばレ
シチン、ソルビタンモノオレエートまたはアカシア;食
用油を含有してよい非水性溶媒、例えば植物油、例えば
落花生油、アーモンド油、分画ココナツ油、魚肝油、油
性エステル類、例えばポリソルベート80、プロピレング
リコールまたはエチルアルコール;および、保存料、例
えばメチルまたはプロピルp−ヒドロキシベンゾエート
またはソルビン酸を含有してよい。液体組成物は好都合
には、例えばゼラチンでカプセル化して投与単位形態の
製品としてよい。
非経腸投与のための組成物は、注射可能な液体担体、
例えば滅菌発熱物質非含有水、滅菌過酸化物非含有エチ
ルオレエート、脱水アルコールまたはプロピレングリコ
ール、または脱水アルコール/プロピレングリコール混
合物を用いて製剤してよく、そして、静脈内、腹腔内ま
たは筋肉内に注射してよい。
直腸内投与のための組成物は、従来の坐薬基材、例え
ばカカオバターまたはその他のグリセリドを用いて製剤
してよい。
吸入により投与するための組成物は、好都合には自己
噴出デリバリーのために好都合に製剤され、例えば計量
された投与形態で、例えば計量供給弁を設置したエアロ
ゾン容器中に充填されたハロゲン化炭化水素のような高
圧ガス中の懸濁物質として製剤してよい。
抗酸化剤、例えばアスコルビン酸、ブチル化ヒドロキ
シアニソールまたはヒドロキノンを本発明の組成物に配
合して保存寿命を向上させるのが有利である。
上記した組成物の何れかを投与単位形態で調製する場
合は、これらは例えば、単位投与形態当り、本発明の活
性化合物を例えば0.05〜250μg、例えば0.1〜50μg含
有してよい。組成物は、所望により、1つ以上の別の活
性成分を含有してもよい。
本発明の活性成分の適当な一日当り用量は、治療する
症状の重症度、および対象の年齢、体重および症状のよ
うな要因に応じて、例えば、一日当り0.1〜500μg、例
えば0.2〜100μgであってよい。
本発明の化合物は以下の方法で調製してよい。
A) 式(I)の化合物は式(II)の相当する5,6−ト
ランス化合物の異性化、次いで、必要によりおよび/ま
たは所望により、O−保護基の除去により調製してよ
い。異性化は、例えば、ジスルフィドまたはジセレニド
を用いたヨウ素による処理、または、好ましくはトリプ
レット増感剤の存在下UV光照射により行なってよい。式
(II)の1α−ヒドロキシ化合物自身は、例えばGB−A
−2038834号(参考のために本明細書に組み込まれる)
に記載の通りアルコールの存在下セレナイトエステルま
たは2酸化セレンまたはセレン酸を用いて相当する1−
未置換5,6−トランス化合物を酸化することにより調製
してよい。1−未置換5,6−トランス化合物は、所望に
より、酸化条件下相当する5,6−シスビタミン誘導体の
インサイチュ異性化により調製してよい。
B) 式(I)または(II)の化合物は、下記式(II
I): 〔式中R3およびR4は前記したとおりであり、Xはオキソ
またはホスホラニリデン基;金属化シランまたはスルホ
ン基;基−(CH2)aL(式中aは0、1または2であ
り、Lは脱離基、例えばスルホネートエステル基、例え
ば低級アルキルスルホニルオキシ、低級フルオロアルキ
ルスルホニルオキシまたはアリールスルホニルオキシま
たは、特に好ましくは、ハロゲン原子、例えば塩素、臭
素またはヨウ素である);または基−(CH2bR5(式中
bは0、1、2または3であり、そしてR5はシアノ基ま
たはエステル化カルボキシルまたはチオカルボキシル
基、例えばアルコキシカルボニル、アラルコキシカルボ
ニル、アリールオキシカルボニル、アルキルチオカルボ
ニル、アラルキルチオカルボニルまたはアリールチオカ
ルボニル基である)〕の化合物または相当する5,6−ト
ランス化合物を、所望の側鎖アミド基を発生させる1つ
以上の試薬と反応させ、その後、必要によりおよび/ま
たは所望により、存在するO−保護基を除去することに
より調製してよい。この方法で得られた式(II)の化合
物は所望により、工程(A)に記載の異性化により式
(I)の化合物に変換してよい。
Yがアルキレン基であるような式(I)または(II)
の化合物を調製するために使用してよい工程(B)の反
応は、以下の段階を包含する。
B1)Xが前記した基−(CH2aLであるような化合物(I
II)またはその5,6−トランス異性体の、下記式(I
V): CH3.CO.NR1R2 (IV) 〔式中R1およびR2は前述したもの〕のアミドの金属化ま
たはジ金属化塩、例えばアルカリ金属塩、例えばリチウ
ムジイソプロピルアミドのような塩基との反応により調
製されたリチウム塩との反応。
B2)Xが前記した基−(CH2bR5であるような化合物
(III)または相当する5,6−トランス異性体を、例えば
エステルまたはチオエステルの直接アミノリシスによ
り、または、エステル、チオエステルまたはニトリルの
加水分解により得られた相当する遊離酸を介して、また
はそこから得られた酸ハロゲン化物介して間接的に、エ
ステル、チオエステルまたはシアノ基R5を所望のアミド
基に変換させる反応。式(III)のニトリルは部分的に
は直接加水分解してR1およびR2がともに水素原子である
ような化合物(I)としてよい。
B3)Xが前記した基−(CH2bLであるような化合物(I
II)またはその5,6−トランス異性体の、1炭素断片を
導入する試薬(例えば金属シアン化物または金属化トリ
チアン)との反応、および導入された基の、例えば工程
(B2)で記載した所望の−CONR1R2基への変換。
Yがアルケニレン基であるような式(I)または(I
I)の化合物を調製するために使用してよい工程(B)
の反応は、以下の段階を包含する。
B4)Xがオキソ基であるような化合物(III)またはそ
の5,6−トランス異性体の、例えば下記式: (RC3P=CH−(Y1−RD (V) 〔式中、Y1は炭素原子2個迄を有するアルキレンまたは
アルケニレン基であり;pは0または1であり;RCはヒド
ロカルビル基、例えばアルキルまたはアラルキル基また
はアリール基例えばフェニルであり;そしてRDは前述し
たアミノカルボニル基−CONR1R2、またはそれに変換で
きる前駆体、例えばエステル、チオエステルまたはシア
ノ基〕のホスホランとの、Wittig型反応による反応、次
いで、必要に応じて、基−CONR1R2を発生される変換。
あるいは、ホスホラン(V)を金属化シラン(RC3Si
−CHM−(Y1−RDまたは金属化スルホンRCSO2−CHM
−(Y1−RD(式中RC、RD、Y1およびpは前記した意
味を有し、そしてMは金属原子、例えばアルカリ金属、
例えばリチウムまたはナトリウムである)で置き換えて
よく、この後者の反応の後には、例えばナトリウムアマ
ルガムを用いて、所望の二重結合を形成するために中間
体ヒドロキシスルホンの還元を行なう。逆に、これらの
反応は、Xがホスホラニリデン基=P(RCであるよ
うな式(III)の化合物、または、Xが−Si(RC
たは−SO2RC(式中RCは上記した意味を有する)である
ような式(III)の相当する金属化誘導体、および式HCO
−(Y1−RD(式中p、RDおよびY1は上記意味を有す
る)のアルデヒドを用いて行なってよい。
天然のビタミンD誘導体のノルマルの20−位型を有す
る式(II)の化合物、即ち、式(III a): の化合物、および/またはその5,6−トランス異性体
は、1α−ヒドロキシビタミンD2またはそのO−保護誘
導体から、22,23−二重結合の酸化的分解により調製し
てよく、ビタミンD2化合物は好ましくは、GB−A−2114
570号(記載内容は参考のために本明細書に組み込まれ
る)に記載のとおり、例えば二酸化イオウまたはジアシ
ルアゾ化合物を用いて、Diels Alderジエン親和性付加
物の形成により安定化させる。この方法では、Xがオキ
ソ基であるような20S化合物(III a)が得られる。
このような化合物(III a)、または、より好ましく
はそのジエン親和性付加物は、例えば穏やかな塩基、例
えば重炭酸ナトリウムのような無機塩またはDABCO(1,4
−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン)またはDBU(1,8
−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデク−7−エン)のよ
うな第3有機塩基による処理により、20Rおよび20S異性
体の混合物を得て、これから純粋な20Rエピ−異性体、
即ち、式(III b): 〔式中Xはオキソ基を示す〕またはそのジエン親和性付
加物をクロマトグラフィー的に単離(例えばCalverley
の方法、Tetrahedron(1987),43,pp4609−4619)する
ことにより、異性化してよい。あるいは、所望のエピ異
性体の分離は、合成の後期の段階、最終段階までのうち
に行なってもよい。
このようにして得られた化合物(III a)および(III
b)またはこれらの混合物におけるオキソ基は、ヒドロ
キシル基への還元により変換し、次いで、例えばスルホ
ネートエステル(例えばトシレート)への変換、および
ハライド塩(例えばアルキル金属の臭化物)との反応に
よるトシレート基の親核置換により、Xが基−(CH2a
L(ただしa=0そしてLはハロゲン原子)であるよう
な化合物としてよい。これら最終的な化合物(III)お
よびその5,6−トランス異性体は例えば、工程(B3)で
記載したように金属シアン化物と反応させてXが基−
(CH2bR5(式中b=0)であるような化合物(III)
またはその5,6−トランス異性体としてよい。シアノ基R
5はその後、所望により、加水分解およびエステル化に
より変性させてよい。
Xが基−(CH2bR5(式中bは1または2であり、R3
は前記したものである)であるような化合物(III)お
よび相当する5,6−トランス異性体は、Xが−(CH2aL
(式中aは0または1であり、そしてLは前記したもの
である)であるような化合物(III)またはその5,6−ト
ランス異性体を、酢酸のエステルまたはチオエステルの
金属化誘導体、酢酸の別の炭酸アニオン等価基を有する
誘導体(例えばアセトニリトルの金属化誘導体)、また
は金属化マロネートエステルと反応させることにより調
製してよい。最後の例の場合は、反応生成物を部分的に
加水分解してモノエステルとし、これを加熱により脱カ
ルボキシル化してXが基−(CH2bR5(式中R5はエステ
ル基)であるような化合物(III)を得てよい。
Xが基−(CH2aL(式中aは1または2でありLは
前記したものである)であるような化合物(III)およ
び相当する5,6−トランス異性体は、Xが基−(CH2bR
5(式中bは0または1であり、R5はエステル基であ
る)であるような化合物(III)またはその5,6−トラン
ス異性体から、例えばリチウムアルミニウムハイドライ
ドを用いたエステルからアルコールへの還元、および例
えば前記したヒドロキシル基から離脱基への変換により
調製してよい。
式(III)の化合物および/またはその5,6−トランス
異性体の1−未置換類縁体もまた、同様の方法で、ビタ
ミンD2から調製してよく、次いで、合成の適切な段階
で、例えば上記したGB−A−2038834号に記載の通り、
所望の側鎖アミド基が発生するように反応させ、1αヒ
ドロキシル化を行なってよい。
一般的に、5,6−シスまたは5,6−トランスの配置のい
ずれかが、いずれかの段階に存在するが、上記した1α
−ヒドロキシル化および22,23−二重結合酸化的分解反
応では、5,6−トランス異性体を使用するのが好まし
い。即ち、5,6−トランス型から5,6−シス型への変換
は、1α−ヒドロキシル基の導入後に行なうのが最も好
都合である。
1α−および/または3β位に存在するO−保護基
は、例えば、文献記載の慣用的な方法で除去してよい。
即ち、エステル化アシル基は、例えばアルカノール中の
アルカリ金属アルコキシドを用いた塩基性加水分解によ
り除去してよい。シリル基のようなエーテル化基は酸加
水分解またはテトラアルキルアンモニウムフルオリドに
よる処理により除去してよい。このような酸に不安定で
あるが塩基には安定であるような保護基は使用は、所望
の側鎖を形成するために用いられる同族体化(homologa
tion)段階において通常用いられる強塩基条件を考慮し
た場合、式(III)の化合物および相当する5,6−トラン
ス異性体および/または1−未置換化合物を反応させる
際に有利である。
以下に示す限定しない実施例により本発明を説明す
る。温度は全て℃で示す。
実施例 1 a) 1α,3β−ジ(トリイソプロピルシリルオキシ)
−9,10−セコ−25−アザコレスタ−5(E),7,10(1
9)−トリエン−24−オン〔式(II)−20R異性体,R1=R
2=CH3,R3=R4−(i−Pr)3Si,Y=−CH2CH2−〕 1α,3β−ジ(トリイソプロピルシリルオキシ)−9,
10−セコ−20−p−トルエンスルホニルオキシメチルプ
レグナ−5(E),7,10(19)−トリエン〔式(III a)
の5,6−トランス異性体−R3=R4=(i−Pr)3Si,X=ト
シルオキシ−NMRδ7.5(2H,d,j=8,アリール),7.03(2
H,d,j=8,アリール),6.16および5.6(AB,j=11,6H,7
H),4.8(2H,s,19H),4.46(1H,t,j=11,1H),4.33〜3.
5(3H,m,3H,22H's),2.36(3H,s,アリールCH3),0.5(3
H,s,18H's)〕(710mg)を過剰の臭化リチウム(620m
g)を含有するアセトニトリル(8m)中で還流下に加
熱した。45分後混合物を冷却し、水で希釈し、エーテル
で抽出した。エーテル抽出液をシリカゲル上のクロマト
グラフィーで精製し、相当する20−ブロモメチル化合物 〔NMRδ6.25および5.66(ABq,j=11,6,7H's),4.83
(2H,s,19's),4.66〜4.0(2H,m,1,3H's),3.31(2H,b
s,22H'S),0.55(3H,s,18H's)。UVλmax270(2130
0),λmin229(1922)〕490mgを得た。ヘキサメチルホ
スホアミド(0.7m)中のこの化合物(245mg)の溶液
を、N,N−ジメチルアセトアミドのリチウム塩の溶液
〔テトラヒドロフラン(4.6m)中のN,N−ジメチルア
セトアミド(0.158m)およびリチウムジイソプロピル
アミド(1.54ミリモル)から調製〕に−78℃で添加し
た。反応混合物を室温に戻し(30分)、さらに2時間撹
拌し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液、次いで、水で
処理し、生成物をエーテルで抽出した。クロマトグラフ
ィーによる精製により、標題化合物(208mg)を得た。
NMRδ6.4および5.76(ABq,j=11,6,7H's),4.93(2H,
s,19H's),4.76〜4.01(2H,m,1,3H's),3.31および2.9
(各3H,s,N−CH3),0.55(3H,s,18H's)。IRνmax(CDC
l3)1625cm-1(アミド)。UVλmax270(23333),λmin
230(7337)。
b) 1α,3β−ジヒドキシ−9,10−セコ−25−アザコ
レスタ−5(Z),7,10(19)−トリエン−24−オン
〔式(I)−20R異性体,R1=R2=CH3,R3=R4=H,Y=−C
H2CH2−〕 上記(a)の生成物をフェナジン(12mg)を含有する
ベンゼン(6m)中で45分間照射した。次に溶媒を除去
し、粗製の5Z化合物をテトラヒドロフラン(1m)中の
水性テトラブチルアンモニウムフロリド(0.3m,1M)
で2時間室温で処理した。水で希釈し、生成物をエーテ
ル中に抽出し、調製用TLCで精製して標題化合物(21m
g)を得た。
NMRδ6.36および5.98(ABq,j=11,6,7H's),5.26およ
び4.95(各々1H,s,19H's),4.63〜3.9(2H,m,1,3H's),
3.0および2.93(各々3H,s,N−CH3),0.56(3H,s,18H'
s)。IRνmax(CDCl3)3610および3410(OH),1630cm-1
(アミド)。UVλmax265(18,300),λmin228(1016
6)。
実施例 2 a) 3β−ヒドロキシ−20−(2−エトキシカルボニ
ルエチル)−9.10−セコプレグナ−5(E),7,10(1
9)−トリエン〔式(III a)の5,6−トランス異性体の
1−未置換類縁体,−R4H,X=CH2CO.O.C2H5〕 3β−アセトキシ−20−ヒドロキシメチル−9,10−セ
コプレグナ−5(E),7,10(19)−トリエン(4.54g)
の二酸化イオウ付加物を、1,8−ビス(ジメチルアミ
ノ)ナフタレン(3.34g)をを含有するジクロロメタン
(40m)中に溶解し、無水トリフルオロメタンスルホ
ン酸(3.812g)で−30℃で処理した。反応混合物を短時
間撹拌し、室温に戻し、−30℃に冷却し、次いで、テト
ラヒドロフラン(40m)中のナトリウムジエチルマロ
ネート〔ジエチルマロネート(8.32g)および水素化ナ
トリウム(1.248g)から調製〕の溶液で処理した。混合
物を室温に戻し、15分間撹拌した。塩化アンモニウム飽
和水溶液、次いで水を添加し、生成物をエーテル中に抽
出し、クロマトグラフィーにより生成し、3β−アセト
キシ−20(2,2−ジエトキシカルボニルエチル)−9,10
−セコプレグナ−5(E),7,10(19)−トリエンの二
酸化イオウ付加物を6Rおよび6S化合物の混合物(4.675
g)として得た。
〔NMRδ5.1〜4.26(3H,m,3,6,7H's),4.0(4H,q,j=
7,0−CH2Me),3.46(2H,bs,19H's),1.93および1.90
(総3H,各s,アセチルH's),0.63および0.56(総3H,s,18
H's)〕。
エタノール(15m)中のこの生成物(4.475g)の溶
液をエタノール性水酸化カリウム(20m,1M)および水
(0.380m)で処理した。混合物を1.5時間室温で撹拌
し、次に水で希釈して酸性化し、生成物をエーテル中に
抽出した。このようにして得られた粗製のモノエステル
を、20分間重炭酸ナトリウム(5g)を含有するジメチル
スルホキシド(15m)中で125℃で加熱することによ
り、脱炭酸した(また二酸化イオウを除去して5,7,10
(19)−トリエン系を再生した)。混合物を冷却し、ク
ロマトグラフィーにより生成して標題化合物(2.22g)
を得た。
NMRδ6.16および5.56(ABq,j=11,6,7H's),4.53およ
び4.43(各1H,s,19H's),3.91(2H,q,j=7,0−CH2Me),
0.56(3H,s,18H's)。UVλmax272(23600),λmin231
(5645)。
b) 1α,3β−ジ(トリイソプロピルシリルオキシ)
−20−(2−エトキシカルボニルエチル)−9,10−セコ
プレグナ−5(E),7,10(19)−トリエン〔式(III
a)の5,6−トランス異性体,R3=R4=(i−Pr)3Si,X=
CH2CO.O.C2H5〕 上記(a)の生成物(2.568g)をジクロロメタン(5m
)中のトリイソプロピルシリルクロリド(1.214g)お
よびイミダゾール(1.42g)と反応させ、3β−ヒドロ
キシル基をトリイソプロピルシリルオキシ基に変換し
た。1,2−ジクロロエタン(32m)中のこの生成物を、
GB−A−2038834号に記載の方法に従ってアセトニトリ
ル(32m)中の二酸化セレン(0.51g)およびジクロロ
メタン(32m)中のN−メチルモルホリンN−オキシ
ド(2.47g)で処理することによりヒドロキシル化し、
(クロマトグラフィーによる生成の後)1α−ヒドロキ
シ化合物(1.37g)を得た。
〔NMRδ6.3および5.7(ABq,j=11,6,7H's),4.9およ
び4.8(各1H,s,19H's),4.63〜3.7(2H,m,1,3H's),4.0
(2H,q,j=7,0−CH2Me),0.56(3H,s,18H's)。UVλmax
270(23,200),λmin229(5068)〕。
この生成物を上記したとおりシリル化し、標題化合物
(1.575g)を得た。
NMRδ6.26および5.68(ABq,j=11,6,7H's),4.86(2
H,s,19H's),4.73〜3.73(2H,m,1,3H's),4.0(2H,q,j
=7,O−CH2Me),0.53(3H,s,18H's)。UVλmax270(236
00),λmin228(5053)。
c) 1α,3β−ジ(トリイソプロピルシリルオキシ)
−25,26−27−トリノル−9,10−セココレスタ−5
(E),7,10(19)−トリエン−24−オール〔式(III
a)の5,6−トランス異性体,R3=R4=(i−Pr)3Si,X=
CH2CH2OH〕 エーテル(1m)中の上記(b)の生成物(350mg)
の溶液を0℃でエーテル(5m)中のリチウムアルミニ
ウムハイドライド(100mg)の撹拌溶液に添加した。混
合物を0.5時間室温で撹拌し、0℃に冷却し、水性硫酸
ナトリウムで処理し、生成物をエーテル中に抽出した。
エーテルを次いで塩水で洗浄し、真空下に除去して標題
化合物を得た。
NMRδ(CCl4):6.21および5.63(ABQ,6および7H's),
4.82(s,2H,19H's),4.66−3.98(2H,m,1,3H's),3.41
(bs,2H,24H's),0.55(s,3H,18Me)。UV(Et2O):λ
max270(23,600);λmin229(5,714)。
d) 1α,3β−ジ(トリイソプロピルシリルオキシ)
−25,26,27−トリノル−9,10−セココレスタ−5
(E),7,10(19)−トリエン−24−ブロミド〔式(III
a)の5,6−トランス異性体,R3=R4=(i−Pr)3Si,X
=CH2CH2Br〕 1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン(309mg)を
含有するジクロロメタン(4m)の上記(c)のアルコ
ール(330mg)の溶液を無水トリフルオロメタンスルホ
ン酸(0.203g)で−40℃で3分間処理した。次に混合物
を水(5m)中の臭化ナトリウム(1.03g)および臭化
テトラブチルアンモニウム(0.01g)の溶液で処理し、
室温に戻した。30分後、反応混合物をジクロロメタンと
水との間に分配した。有機相を分離し、希硫酸で洗浄
し、濃縮し、生成物をクロマトグラフィーにより精製
し、標題化合物0.26gを得た。
NMRδ(CCl4):6.06および5.6(ABQ,6,7H's),4.71
(s,2H,19H's),4.63−4.0(m,2H,1,3H's),3.21(t,2
H,24H's),0.56(s,3H,18Me)。UV(Et2O):λmax270
(23,600);λmin229(6098)。
e) 1α,3β−ジ(トリイソプロピルシリルオキシ)
−23,23−ビショモ−24−アザ−9,10−セココレスタ−
5(E),7,10(19)−トリエン−24−オン〔式(II)
−20R異性体,R1=R2=CH3,R3=R4=(i−Pr)3Si,Y=
−CH2CH2CH2CH2−〕 ヘキサメチルホスホラミド(0.8m)中の上記(d)
のブロミド(0.18g)を実施例1(a)に記載の通り、
N,N−ジメチルアセトアミドのリチウム塩で処理して標
題化合物(0.103g)を得た。
NMRδ(CCl4):6.26および5.66(ABQ,6,7H's),4.83
(s,2H,19H's),4.66−4.01(m,2H,1,3H's),2.93およ
び2.91(2s,各3H,N−Me's),0.52(s,3H,18Me)。UV(E
t2O):λmax270(23,600);λmin229(5526)。
f) 1α,3β−ジヒドロキシ−23,23−ビショモ−24
−アザ−9,10−セココレスタ−5(Z),7,10(19)−
トリエン−24−オン〔式(I)−20R異性体,R1=R2=CH
3,R3=R4H,Y=−CH2CH2CH2CH2−〕 上記(e)のアミド(0.072g)を実施例1(b)に記
載の通り、フェナジン(0.018g)の存在下に照射し、次
いで脱シリル化して標題化合物(0.26g)を得た。
NMRδ(CDCl3):6.33および5.93(ABQ,6,7H's),5.26
および4.93(2,1H,19H's),4.66−3.83(m,2H,1,3H'
s),2.96および2.9(2s,各3H,N−Me's),0.53(s,3H,18
Me)。UV(EtOH):λmax264(18,300);λmin228(1
0,892)。
実施例 3 a) 1α,3β−ジ(トリイソプロピルシリルオキシ)
−27−ノル−9,10−セココレスタ−5(E),7,10(1
9),22,24−ペンタン−26−カルボン酸,26エチルエステ
ル〔式(III a)の5,6−トランス異性体,X=(=CH−CH
=CH−CO2Et),R3=R4=(i−Pr)3Si〕 1α,3β−ジ(トリイソプロピルシリルオキシ)9,10
−セコプレグナ−5(E),7,10(19)−トリエン−20
β−カルボキシアルデヒド〔式(III a)の5,6−トラン
ス異性体,R3=R4=i−Pr)3Si,X=(=O)〔(0.452
g)および、クロロホルム(3m)中の4−トリフェニ
ルホスホニウム−ブト−2−エン酸、エチルエステル
(1.2g)から得たホスホランの混合物を4時間還流し、
溶媒を真空下に除去し、生成物をクロマトグラフィーで
精製して標題化合物(0.26g)を得た。
NMRδ(CCl4):7.26−6.41(m,1H,25H),6.26−5.23
(m,5H,6,7,22,23,24H's),4.7(s,2H,19H's),4.56−
3.66(m,4H,1,3H's,エステルCH2),0.55(s,3H,18M
e)。UV(EtOH):λmax264(39,695)。
b) 1α,3β−ジ(トリイソプロピルシリルオキシ)
−27−ノル−9,10−セココレスタ−5(Z),7,10(1
9),22,24−ペンタン−26−カルボン酸,26エチルエステ
ル〔式(III a),X=(=CH−CH=CH−CO2Et),R3=R4
=(i−Pi)3Si〕 上記(a)のエステル(0.06g)を実施例1(b)に
記載の通りフェナジン(0.015g)の存在下に照射し、標
題化合物(0.053g)を得た。
NMRδ(CCl4):7.58−6.66(m,1H,25H),6.41−5.33
(m,5H,6,7,22,23,24H's),5.08および4.75(2s,1H c
a.,19H's),4.58−3.75(m,4H,1,3H's,エステルCH2),
0.55(s,3H,18Me)。UV(EtOH):λmax263(46,93
8)。
c) 1α,3β−ジヒドロキシ−27−ノル−9,10−セコ
コレスタ−5(Z),7,10(19),22,24−ペンタエン−2
6−カルボン酸,26ジメチルアミド〔式(I)−20R異性
体,R1=R2=CH3,R3=R4=H,Y=−CH=CH−CH=CH−〕 上記(b)のエステル(0.53g)をエタノール性水酸
化カリウム1M溶液(2m)に溶解した。室温で一夜保存
した後、混合物を水で希釈し、生成物をジクロロメタン
中に抽出し、1%硫酸水溶液で洗浄し、溶媒を除去し
た。粗製の酸(0.046g)をジクロロメタン(1m)中に
溶解し、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.016g)次
いでジメチルアミン(0.3m)で処理した。室温で30分
間撹拌した後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、
固体を濾去し、濾液を水、次いで1%硫酸水溶液で洗浄
し、溶媒を除去した。クロマトグラフィーにより、標題
化合物の1,3−ジ(トリイソプロピルシリルエーテル)
(0.019g)を得た。
NMRδ(CHCl3):7.33−6.6(m,1H,25H),6.56−5.33
(m,5H,6,7,22,23,24H's),5.06および4.73(2s,1H e
a.,19H's),4.6−3.83(m,2H,1,3H's),2.98(s,6H,NM
e),0.53(s,3H,18Me)。UV(EtOH):λmax265(40,67
1)。
実施例1(b)に記載のとおり、シリルを除去して標
題化合物(0.008g)を得た。UV(EtOH):λmax226(3
6,775) 実施例 4 a) 1α,3β−ジ(トリイソプロピルシリルオキシ)
−9,10−セココラン酸−5(Z),7,10(19)−トリエ
ン〔式(III a)の5,6−異性体,R3=R4=(i−Pr)3S
i,X=CH2CO2H〕 テトラヒドロフラン(0.5m)中の標題化合物のエチ
ルエステル(実施例3(b)に記載のとおり光異性化に
より実施例2(b)の化合物から調製、140mg)を1Nエ
タノール性水酸化カリウム(3m)で処理した。室温で
3時間保存した後、反応混合物をpH2とし(1%硫酸水
溶液を添加)、生成物をエーテル中に抽出し、これを水
および塩水で洗浄した。エーテルを除去して標題化合物
(123mg)を得た。
IRνmax(CCl4)3200−2400(カルボキシルのOH),17
20cm-1(カルボニル)。
NMRδ(CCl4):12.33(1H,br,COOH),6.03,5.8(2H,d
d,6,7H's),5.05,4.75(各1H,s,19H's),5.01−4.0(2
H,m,1,3H's),0.53(3H,s,18H's)。UV(EtOH):λmax
264(18,300)。
b) N,N−ペンタメチレン−1α,3β−ジヒドロキシ
−9,10−セココランアミド−5(Z)7,10(19)−トリ
エン〔式(I),20R異性体,R1+R2=−(CH2−,R3
=R4=H,Y=−(CH2−〕 上記(a)のカルボン酸(41mg)をジクロロメタン
(0.5m)に溶解し、ジシクロヘキシルカルボジイミド
(1等量)および4−ジメチルアミノピリジン(2mg)
で処理し、次にピペリジン(1等量)で処理した。反応
混合物を室温で一夜保存した。得られた1,3−ジシリル
化アミドを実施例1(b)に記載のとおり脱シリル化
(テトラブチルアンモニウムフルオリド)し、標題化合
物を得た。
IRνmax(CDCl3)3600(−OH),1630cm-1(C=O,ア
ミド)。
NMRδ(CDCl3):6.26,5.86(2H,dd,6,7H's),5.2,4.8
6(各1H,s,19H's),4.66−3.76(2H,m,1,3H's),3.4(4
H,m,NCH2),0.5(3H,s,18H's)。UV(EtOH):λmax264
(18,300)。
実施例 5 N−シクロプロピル−1α,3β−ジヒドロキシ−9,10−
セココランアミド−5(Z),7,10(19)−トリエン
〔式(I),20R異性体,R1=H,R2=シクロプロピル,R3
R4=H,Y=−(CH2−〕 ピペリジンの代わりにシクロプロピルアミンを用いて
実施例4(b)に記載の通り標題化合物を調製した。
IRνmax(CDCl3)3580(−H),3420(−NH),1660cm
-1(C=O,アミド)。
NMRδ(CDCl3):6.26,5.83(2H,dd,6,7H's),5.53(1
H,br s,NH),5.16,4.83(各1H,s,19H's),4.66−3.83
(2H,m,1,3H's),0.5(3H,s,18H's)。UV(EtOH):λ
max265(18,404)。
実施例 6 1α,3β−ジヒドロキシ−9,10−セココランアミド−5
(Z),7,10(19)−トリエン〔式(I),20R異性体,R1
=R2=R3=R4=H,Y=−(CH2−〕 ピペリジンの代わりにアンモニアを用いて実施例4
(b)に記載のとおり標題化合物を調製した。
IRνmax(CDCl3)3600(−OH),3525および3410(N
H2),1680cm-1(C=O,アミド)。
NMRδ(CDCl3):6.33,5.91(2H,dd,6,7H's),5.41(2
H,br s,NH's),5.26,4.91(各1H,s,19H's);4.66−3.93
(2H,m,1,3H's),0.53(3H,s,18H's)。UV(EtOH):λ
max265(18,300)。
実施例 7 a) N,N−ペンタメチレン−1α,3β−ジ(トリイソ
プロピルシリルオキシ)−9,10−セコ−20−エピ−コラ
ンアミド−5(E),7,10(19)−トリエン〔式(II),
20S異性体,R1+R2=−CH2−,R3=R4=(i−Pr)3S
i,Y=−(CH2−〕 20S−ホルミル−3β−トリイソプロピルシリルオキ
シ−9,10−セコプレグナ−5,7,10(19)−トリエンの二
酸化イオウ付加物(5.17g,J.Org.Chem.(1986),51,pp4
819に記載のとおりビタミンD2から調製)を、1,8−ジア
ザビシクロ〔4.4.0〕ウンデク−7−エン(1m)を含
有するベンゼン(50m)およびメタノール(50m)中
で一夜0℃で保存することにより、20Rおよび20Sの約1:
1混合物に変換した。混合物の一部(2.55g)を順次、ナ
トリウムボロハイドライドで還元し、トシルクロリドで
トシル化し、重炭酸ナトリウムの存在下に加熱して二酸
化イオウを除去して5,7,10(19)−トリエン系を再生
し、GB−A−2038834号に記載のとおり二酸化セレンお
よびメタノールを用いて1α−ヒドロキシル化しそして
実施例2(b)に記載の通りシリル化して、式(III)
〔R3=R4=(i−Pr)3Si−,X=トシルオキシ〕のトシ
レートの20R(エピ)および20S(ノルマル)異性体の混
合物(1.62g)=を得た。この混合物の一部(511mg)を
アセトニトリル(10m)およびジクロロメタン(10m
)に溶解し、臭化リチウム(488mg)および1,8−ビス
(ジメチルアミノ)ナフタレン(20mg)で処理し、1.5
時間還流下に加熱し後処理して式(III)〔R3=R4
(i−Pr)3Si−,X=Br〕のブロミド(340mg)を得た。
テトラヒドロフラン(2m)中のN−アセチルピペリ
ジン(546mg)の溶液をテトラヒドロフラン(2.5m)
中のリチウムジイソプロピルアミド(ジイソプロピルア
ミン658mgおよび1.55M n−ブチルリチウム2mから調
製)の溶液に−78℃で添加した。反応混合物を室温まで
戻し、次に−78℃まで冷却し、上記ブロミド(III)(3
40mg)で処理し、室温で一夜保存した。後処理およびク
ロマトグラフィーによる部分的精製により、標題化合物
および未反応ブロミド(III)のR,S混合物(215mg)を
得た。
上記調製したR,S混合物(300mg)をクロマトグラフィ
ー(シリカゲル20g,ヘキサン中5%酢酸エチルで溶離)
により分割した。最初に得られた異性体は20−エピの標
題化合物(103mg)であった。
IR(CCl4):νmax1645,1465cm-1(アミド);UV(Et2
O):λmax269,208nm。λmin229nm; NMRδ(CCl4)0.57(3H,s,18−H's),3−3.5(4H,m,N
−CH2),4−4.6(2H,m,1,3−H's),4.73(2H,bs,19−H'
s),5.3−6.4(2H,ABq,6,7−H's)。
次いで、エピおよびノルマルの異性体の混合物(95m
g)次いで、ノルマル(20R)異性体(86mg)が得られ
た。
b) N,N−ペンタメチレン−1α,3β−ジヒドロキシ
−9,10−セコ−20−エピ−コランアミド−5(Z),7,1
0(19)−トリエン〔式(I),20S異性体,R1+R2=−
(CH2−,R3=R4=H,Y=−(CH2−〕 実施例1(b)に記載のとおり、フォナジンの存在下
で上記(a)の最初の画分を照射し、次いで、脱シリル
化して標題化合物を得た。
IR(CDCl3):νmax1620,1445cm-1;UV(EtOH)λmax2
07,263nm。λmin227nm NMRδ(CDCl3)0.51(3H,s,18−H's),3−3.6(4H,m,
N−CH2),3.8−4.7(2H,m,1,3−H's),4.7,5.3(各1H,
s,19−H's),5.6−6.5(2H,ABq,6,7H's)。
後の画分を同様に処理してそれぞれ、(i)エピおよ
びノルマルの異性体の混合物、および(ii)実施例4
(b)の化合物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レツデイ,ガツダム・スツバ アメリカ合衆国マサチユーセツツ州 02173.レキシントン.カターデインド ライブ510 (72)発明者 セツテイ,スンダラ・カトウガム・スリ ーニバーサセツテイ アメリカ合衆国マサチユーセツツ州 02140.ケンブリツジ.リンジアベニユ ー402 (56)参考文献 特開 昭56−131600(JP,A) 特開 昭58−208226(JP,A) 特開 昭54−154747(JP,A) 特表 昭55−501100(JP,A) 国際公開90/9991(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 401/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)または(II): 〔式中、Yは炭素原子4個までを有するアルキレンまた
    はアルケニレン基であり;R1およびR2は同じかまたは異
    なっていて、各々、水素原子または低級アルキルまたは
    シクロアルキル基を示すか、またはそれらが結合してい
    る窒素原子と一緒になってヘテロ環基を形成し;そし
    て、R3およびR4は、同じかまたは異なっていて、各々、
    水素原子またはトリ(C1-6アルキル)シリル、トリアリ
    ールシリル、混合(C1-6アルキル)−アリールシリル、
    場合により酸素原子で中断されているC1-6アルキル、テ
    トラヒドロピラニル、C1-6アルカノイル、C7-15アロイ
    ル、場合によりハロゲン化されているアルカンスルホニ
    ルおよびアレンスルホニルから選択されたO−保護基を
    示す〕の化合物。
  2. 【請求項2】Yが下記式: −(RA−(RB− 〔式中、RAは−CH=CH−、RBは−CH2−、mは0、1ま
    たは2であり、そしてnは0または2m+n=1、2、3
    または4となるような整数である〕の基を示すような請
    求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】YがC2-4アルキレン基である請求項1記載
    の化合物。
  4. 【請求項4】R1およびR2の少なくとも1つが水素ではな
    い請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1およびR2が水素原子、メチルおよびシク
    ロプロピル基から選択されるか、または、R1R2N−がピ
    ペリジノ基を示す請求項1〜4のいずれかに記載の化合
    物。
  6. 【請求項6】下記に記載のいずれかの化合物: 1α,3β−ジヒドロキシ−9,10−セコ−25−アザコレス
    タ−5(Z),7,10(19)−トリエン−24−オン; 1α,3β−ジヒドロキシ−23,23−ビスホモ−24−アザ
    −9,10−セココレスタ−5(Z),7,10(19)−トリエ
    ン−24−オン; 1α,3β−ジヒドロキシ−27−ノル−9,10−セココレス
    タ−5(Z),7,10,(19),22,24−ペンタエン−26−カ
    ルボン酸、26−ジメチルアミド; N,N−ペンタメチレン−1α,3β−ジヒドロキシ−9,10
    −セココランアミド−5(Z),7,10(19)−トリエ
    ン; N−シクロプロピル−1α,3β−ジヒドロキシ−9,10−
    セココランアミド−5(Z),7,10(19)−トリエン; 1α,3β−ジヒドロキシ−9,10−セココランアミド−5
    (Z),7,10(19)−トリエン; N,N−ペンタメチレン−1α,3β−ジヒドロキシ−9,10
    −セコ−20−エピ−コランアミド−5(Z),7,10(1
    9)−トリエン; または相当するその5(E)−異性体。
  7. 【請求項7】請求項1記載の一般式(II)の化合物を異
    性化すること、およびその後、必要によりおよび/また
    は所望により、存在するO−保護基を除去することから
    なる請求項1記載の一般式(I)の化合物の調製方法。
  8. 【請求項8】下記一般式(III): 〔式中R3およびR4は請求項1記載で記載したとおりであ
    り、そしてXはオキソまたはホスホラニリデン基、金属
    化シランまたはスルホン酸、基−(CH2)aL(ただしa
    は0、1または2であり、そしてLは離脱基を示す)ま
    たは基−(CH2bR5(ただしbは0、1、2または3で
    ありR5はシアノ基またはエステル化カルボキシルまたは
    チオカルボキシル基を示す)を示す〕の化合物または相
    当する5(E)−異性体を所望の側鎖アミド基を発生さ
    せる試薬1つ以上と反応させること、および、その後、
    必要によりおよび/または所望により、存在するO−保
    護基を除去することからなる請求項1記載の一般式
    (I)または(II)の化合物の調製方法。
  9. 【請求項9】1つ以上の薬学的に許容される担体または
    賦形剤との混合物として請求項6記載の化合物を含有す
    るヒトまたは動物対象の新生物疾患、骨疾患、感染、自
    己免疫疾患、宿主−移植片反応、移植拒絶、炎症性疾
    患、新生物形成、過形成、ざ瘡、脱毛症、乾癬、皮膚老
    化、高血圧、関節リウマチまたは喘息の治療または予防
    のための薬学的組成物。
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