JP3282360B2 - 容量型センサ - Google Patents

容量型センサ

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JP3282360B2 JP05676494A JP5676494A JP3282360B2 JP 3282360 B2 JP3282360 B2 JP 3282360B2 JP 05676494 A JP05676494 A JP 05676494A JP 5676494 A JP5676494 A JP 5676494A JP 3282360 B2 JP3282360 B2 JP 3282360B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電容量の変化を利用
して圧力、変位、流量、湿度、加速度等を検出する容量
型センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電容量の変化を利用する容量型センサ
として、例えば、乗用車のナビゲーションシステム等に
用いられる加速度センサがあり、図3には、ナビゲーシ
ョンシステム機器等に装着される容量型加速度センサの
一般的な構造が示されている。この加速度センサは特開
平4−130277号公報に開示されているもので、基
板17a ,17b 間には、センサ基台18が、その固定部1
4a ,14b の上部と下部をこの基板17a と17b に固定し
て配設されている。固定部14a と14b との間には、可動
電極部1が両側より梁16a ,16b にて連結支持されて配
設されている。可動電極部1には、第1の電極12と第2
の電極13が配設されており、可動電極部1の第1の電極
12側と第2の電極13側に対向する基板17a ,17b の面に
はそれぞれ固定電極2と3が配設されている。
【0003】このような加速度センサを装着した機器等
が図示のZ軸方向に移動すると、質量部としての可動電
極部1が上下に変位し、各固定電極2と可動電極部1の
第1の電極12間の静電容量および固定電極3と可動電極
部1の第2の電極13間の静電容量が変化し、加速度セン
サは、これらの静電容量の変化をZ軸方向の加速度の検
出記号として出力する。
【0004】図4には、上記加速度センサの回路図が示
されている。同図において、可動電極部1の第1の電極
12と固定電極2によって形成される第1のコンデンサ6
と、可動電極部1の第2の電極13と固定電極3によって
形成される第2のコンデンサ7により容量検出部として
機能する信号源4が形成されており、信号源4の出力側
にはスイッチ素子φ2 と第3のコンデンサ8とオペアン
プA1 により形成されるスイッチトキャパシタ回路5が
接続されており、オペアンプA1 の反転入力端子が信号
源4の出力側と接続されると共に、オペアンプA1 の出
力端と反転入力端子間には第3のコンデンサ8とスイッ
チ素子φ2 がそれぞれ並列に接続されており、オペアン
プA1 の非反転入力端子はグランド側に接続されてい
る。
【0005】信号源4の第1、第2のコンデンサ6,7
の入力側には、それぞれ、スイッチ素子φ2 を介して電
源が接続され、コンデンサ6には+Vm が、コンデンサ
7には−Vm なる直流電圧が印加されるようになってい
ると共に、第1、第2のコンデンサ6,7の入力側はス
イッチ素子φ1 を介してグランド側に接続され、スイッ
チ素子φ1 がオンのときは接地されるようになってい
る。なお、スイッチ素子φ1 ,φ2 には、図示されてい
ないスイッチ制御回路が接続されており、スイッチ素子
φ1 ,φ2 は、そのスイッチ制御回路によりスイッチ駆
動制御が行われてオンオフするようになっている。
【0006】図5の(a),(b)には、それぞれ、図
4の回路のスイッチφ1 ,φ2 の開閉動作のタイミング
チャートが示されている。図5に示すように、上記回路
はスイッチ素子φ1 とφ2 の開閉を交互に切り替えて動
作するようになっており、スイッチφ1 をオフし、スイ
ッチφ2 をオンすると、電源から第1、第2のコンデン
サ6,7にそれぞれ電圧+Vm ,−Vm が印加され、信
号源4の第1、第2のコンデンサ6,7に電荷が生じ
る。
【0007】そして、次に、スイッチφ2 をオフし、ス
イッチφ1 をオンすると、上記第1、第2のコンデンサ
6,7に生じた電荷が第3のコンデンサ8側に移動し、
スイッチトキャパシタ回路5により容量−電圧変換が行
われて第1、第2のコンデンサ6,7で検出される容量
の差に対応する電圧信号に変換し、オペアンプA1 の出
力側からは、理想的には次式(1)に示す電圧V0 が出
力されることになる。
【0008】 V0 ={(C1 −C2 )/Ci }・Vm ・・・・・(1)
【0009】なお、式(1)において、C1 ,C2 ,C
i は、それぞれ、第1、第2、第3のコンデンサ6,
7,8の静電容量を示しており、例えば、加速度センサ
が加速度を受けて図3の可動電極部1が図のZ方向に変
位したときに、静電容量C1 は第1の電極12と固定電極
2間の距離に対応して変化し、C2 は第2の電極13と固
定電極3間の距離に対応して変化するものであり、この
ように、加速度を受けると静電容量C1 ,C2 に容量差
が生じることになり、この容量差に対応する電圧が前記
式(1)に示す電圧V0 値に変換されて出力されるので
ある。
【0010】したがって、上記回路のスイッチ素子
φ1 ,φ2 のオンオフ動作を前記と同様に繰り返し、ス
イッチ素子φ2 をオフする毎に電圧V0 を検出すれば、
第1、第2のコンデンサ6,7の静電容量C1 ,C2
変化に伴う電圧V0 の違いを検出することができるよう
になり、それにより、図4のZ軸方向の加速度およびそ
の変化の検出が可能となるのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6には、
スイッチトキャパシタ回路5のスイッチ素子φ1 がオ
ン、φ2 がオフしたときの等価回路が示してあるが、同
図に示すように、スイッチ素子φ2 をオフすると、この
とき、スイッチ素子φ2 にオフ抵抗Roff が生じ、オペ
アンプA1 の帰還経路に漏れ電流(バイアス電流)IL
が流れ、第3のコンデンサ8にはインピーダンスZCi
生じるために、オペアンプA1 の出力側に次式(2)に
示されるように、コンデンサ6,7の静電容量C1 ,C
2 には無関係なオフセット電圧VOSが発生する。
【0012】 VOS=IL ・{(Roff ・ZCi)/(Roff +ZCi)}・・・・・(2)
【0013】したがって、オペアンプA1 の出力側で
は、前記第1、第2のコンデンサ6,7の静電容量変化
に伴い変化する電圧V0 にオフセット電圧VOSが上乗せ
されて出力されることとなり、実際には、次式(3)に
示す出力電圧VOUT が出力されることとなる。
【0014】 VOUT =V0 +VOS ={(C1 −C2 )/Ci }・Vm +IL ・{(Roff ・ZCi)/ (Roff +ZCi)}・・・・・(3)
【0015】そして、一般に、スイッチ素子のオフセッ
ト抵抗Roff は極めて大きく、しかも、第3のコンデン
サ8のインピーダンスZCiは次式(4)で示されるもの
であり、コンデンサ8に流れる電流IL の周波数fが低
周波であるために、インピーダンスZCiも非常に大きな
値となり、したがって、たとえ、漏れ電流IL が小さな
値だとしても、上記オフセット電圧VOSの値は非常に大
きな値となってしまう。
【0016】 ZCi=1/(2π・f・Ci )・・・・・(4)
【0017】そのため、オペアンプA1 の出力側の出力
電圧VOUT に占めるオフセット電圧VOSの割合が大きく
なってしまい、しかも、漏れ電流IL 等は時間や温度で
変化するために、オペアンプA1 の出力電圧VOUT がオ
フセット成分により変化して安定しない(ドリフトす
る)ために、加速度センサによる正確な加速度検出がで
きなかった。
【0018】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、オフセット電圧に
よるノイズ信号を抑え、時間や温度による出力電圧のド
リフトを抑え、静電容量変化を正確に検出できる容量型
センサを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明は次のように構成されている。すなわち、本
発明は、容量検出部で検出される容量変化をスイッチト
キャパシタ回路により電圧信号に変換して出力する容量
型センサにおいて、前記容量検出部とスイッチトキャパ
シタ回路は分離スイッチを介して切り離されており、ス
イッチトキャパシタ回路には該スイッチトキャパシタ回
路のオフセット電圧を自動的に零にするオフセット自動
調整回路が接続されていることを特徴として構成されて
いる。
【0020】また、前記オフセット自動調整回路は、分
離スイッチがオフする毎にスイッチトキャパシタ回路の
オフセット電圧を基準電圧と比較してオフセット電圧と
基準電圧との差に対応する電圧を出力する積分器を兼ね
た比較器と、この比較器の出力電圧を標本電圧としてホ
ールドし、このホールド電圧に基づいて前記スイッチト
キャパシタ回路にオフセット電圧を零にする帰還電圧を
印加するサンプルホールド回路とを有することも本発明
の特徴的な構成とされている。
【0021】
【作用】上記構成の本発明において、容量検出部とスイ
ッチトキャパシタ回路は分離スイッチを介して切り離さ
れており、スイッチトキャパシタ回路にはオフセット自
動調整回路が接続されており、分離スイッチをオフして
オフセット自動調整回路によりスイッチトキャパシタ回
路のオフセット電圧を自動的に零にする電圧を出力し、
分離スイッチをオンして容量検出部の信号をスイッチト
キャパシタ回路から出力するときに、前記オフセット自
動調整回路からの出力電圧をスイッチトキャパシタ回路
に印加することにより、スイッチトキャパシタ回路から
は容量検出部からの信号に基づいたオフセット電圧を含
まない電圧信号が出力される。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名
称部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
図1には、本発明に係わる容量センサの回路図が示され
ている。本実施例の容量センサは加速度であり、その構
成は従来例と同様であり、本実施例が従来例と異なる特
徴的なことは、センサ回路の信号源4とスイッチトキャ
パシタ回路5の間には分離スイッチφs が介設されてお
り、信号源4とスイッチトキャパシタ回路5が分離スイ
ッチφs により分離されていることと、スイッチトキャ
パシタ回路5にスイッチトキャパシタ回路5のオフセッ
ト電圧VOSを自動的に零にするオフセット自動調整回路
11が接続されていることである。
【0023】オフセット自動調整回路11は、積分器を兼
ねた比較器として機能する比較回路20とサンプルホール
ド回路21を有しており、比較回路20は抵抗体R1 とオペ
アンプA2 とコンデンサ9を有しており、オペアンプA
2 の反転入力端子側が抵抗体R1 を介してスイッチトキ
ャパシタ回路5の出力側を接続されていると共に、オペ
アンプA2 の反転入力端子と出力側との間にコンデンサ
9が接続されており、オペアンプA2 の非反転入力端子
は基準電圧のグランド側(アース側)に接続されてい
る。
【0024】そして、オペアンプA2 は反転入力端子に
入力されるスイッチトキャパシタ回路5のオフセット電
圧VOSを非反転入力端子に入力される基準電圧(本実施
例では非反転入力端子がアース側に接続されているため
に基準電圧は零電圧となる)とを比較して、オフセット
電圧VOSと基準電圧との差に対応する電圧、すなわち、
この例では、VOSと同じ大きさの電圧を出力するように
なっている。
【0025】サンプルホールド回路21は、スイッチ素子
φ3 、ホールドコンデンサ10、オペアンプA3 、抵抗体
2 を有して構成されており、オペアンプA3 の非反転
入力端子にはスイッチ素子φ3 が接続されており、オペ
アンプA3 はスイッチ素子φ3 を介して比較回路20のオ
ペアンプA2 の出力側に接続されている。また、オペア
ンプA3 の非反転入力端子にはホールドコンデンサ10の
一端側が接続されており、ホールドコンデンサ10は、比
較器20のオペアンプA2 の出力電圧を標本電圧としてホ
ールドする働きをするものである。
【0026】オペアンプA3 の反転入力端子は、オペア
ンプA3 の出力側と接続されており、オペアンプA3
非反転入力端子側から入力される信号をそのまま出力す
るようになっており、オペアンプA3 はバッファとして
機能するようになっている。また、オペアンプA3 の出
力側には抵抗体R2 が接続されており、オペアンプA3
は抵抗体R2 を介してスイッチトキャパシタ回路5のオ
ペアンプA1 の非反転入力端子に接続されている。
【0027】なお、本実施例においても、分離スイッチ
φs 、スイッチ素子φ2 ,φ3 にはスイッチ制御回路
(図示せず)が接続されており、スイッチ制御回路によ
り、分離スイッチφs 、スイッチ素子φ2 ,φ3 のオン
オフ駆動が制御されるようになっている。
【0028】本実施例は以上のように構成されており、
次に図2の(a),(b),(c)に示した各スイッチ
素子φs ,φ2 ,φ3 のタイミングチャートと図1に基
づいて本実施例の動作について説明する。まず、図2に
示すように、分離スイッチφs をオフし、信号源4とス
イッチトキャパシタ回路5を切り離し、このとき、スイ
ッチ素子φ2 はオフ、スイッチ素子φ3 はオンとする。
そうすると、スイッチトキャパシタ回路5には、前記図
6に示したような、スイッチ素子φ2 のスイッチ素子オ
フ抵抗Roff 、第3のコンデンサ8の抵抗ZCi、漏れ電
流IL に基づくオフセット電圧VOSが生じ、オペアンプ
1 から出力され、オフセット自動調整回路11の比較回
路20により、オフセット電圧VOSと基準電圧との比較が
行われ、オフセット電圧VOSを零にする電圧VOSI が出
力され、サンプルホールド回路21を介してオペアンプA
1 に帰還される。
【0029】次に、スイッチ素子φ3 をオフすると、前
記電圧VOSI が標本電圧としてサンプルホールド回路21
のホールドコンデンサ10にホールドされ、このとき、分
離スイッチφs 、スイッチ素子φ2 がオンとなって、信
号源4の第1、第2のコンデンサ6,7にそれぞれ、電
荷がチャージされる。
【0030】そして、スイッチ素子φ2 がオフすると、
チャージされた電荷がスイッチトキャパシタ回路5によ
り電圧信号に変換され、オペアンプA1 の出力側から前
記式(3)に示した出力電圧VOUT が出力されるが、こ
のとき、オペアンプA1 の非反転入力端子には、サンプ
ルホールド回路21から前記標本電圧、すなわち、スイッ
チトキャパシタ回路5のオフセット電圧VOSを零にす
る。電圧VOSI が帰還電圧として印加されるために、式
(3)のVOSが零となる。そして、次式(5)に示すよ
うに、出力電圧VOUT は電圧V0 となり、本実施例の回
路の出力端23からは電圧V0 による検出信号のみが検出
される。
【0031】 VOUT =V0 +VOS−VOSI =V0 ・・・・・(5)
【0032】このように、本実施例では、分離スイッチ
φ3 をオフする毎に、オフセット自動調整回路11の比較
回路20によりスイッチトキャパシタ回路5のオフセット
電圧VOSを自動的に零にする電圧VOSI が出力され、そ
のとき、電圧VOSI を標本電圧としてサンプルホールド
回路21のホールドコンデンサ10にホールドし、次に、分
離スイッチφ3 をオンとしてホールドコンデンサ10にホ
ールドされた電圧をスイッチトキャパシタ回路5に印加
して、スイッチトキャパシタ回路5の出力電圧VOUT
らオフセット電圧VOSを差し引き、回路の出力端23側か
らは、常に信号源4の検出信号のみを出力し、その出力
電圧を検出することになる。
【0033】本実施例によれば、上記動作により、オフ
セット自動調整回路11によりスイッチトキャパシタ回路
5のオフセット電圧VOSが自動的に零にされ、出力端23
側からは常に信号源4の検出信号のみが出力されるため
に、本実施例の加速度センサは、従来のようにオペアン
プA1 の出力側の出力電圧VOUT に占めるオフセット電
圧VOSが大きくなることはなく、オフセット電圧VOS
時間や温度による変化により出力電圧VOUT が安定しな
かったりするようなこともなく、S/N比を大きくする
ことができ、常に、正確に加速度検出を行うことができ
る。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、比較回路20のオペアンプA2 の非反転入力
端子側はアース側と接続し、それにより、基準電圧を零
としたが、オペアンプA2 の非反転入力端子側は必ずし
もアース側と接続するとは限らず、例えば、零以外の別
の基準電圧を印加する回路と接続し、基準電圧を零以外
の別の電圧としても構わない。そして、そのように構成
した場合には、基準電圧の変化に対して、コンデンサ6
の静電容量C1 と、他方のコンデンサ7の静電容量C2
は、互いに逆の容量変化特性を示すことから、製造ばら
つきによるC1 とC2 の不平衡を基準電圧の調整により
校正することができる。
【0035】また、上記実施例では、オフセット自動調
整回路11を比較回路20とサンプルホールド回路21により
構成したが、オフセット自動調整回路11の構成は特に限
定されるものではなく、スイッチトキャパシタ回路5の
オフセット電圧VOSを自動的に零にするように機能する
回路であればよい。
【0036】さらに、上記実施例ではオフセット自動調
整回路11はスイッチトキャパシタ回路5のオペアンプA
1 の出力側に設けたが、オフセット自動調整回路11は必
ずしもオペアンプA1 の出力側に設けるとは限らず、例
えば、スイッチとコンデンサ等を有し、スイッチトキャ
パシタ回路5のオフセット電圧VOSを自動的に零にする
ように機能するオフセット自動調整回路11を第3のコン
デンサ8の出側に設けても構わない。
【0037】さらに、上記実施例では、信号源4として
第1、第2のコンデンサ6,7を設け、第1、第2のコ
ンデンサ6,7の各静電容量C1 ,C2 の容量の差を検
出するように構成したが、例えば、図3の固定電極3と
第2の電極13とを省略し、信号源4を第1のコンデンサ
6のみとして第1のコンデンサ6の静電容量C1 の変化
を検出するようにしても構わないし、その逆に、第2の
コンデンサ6の静電容量C2 の変化を検出するようにし
ても構わない。このように、加速度等の容量センサの構
造や信号源4を形成するコンデンサの数等は特に限定さ
れるものではなく、適宜設定されるものである。
【0038】さらに、本発明の容量センサは、ナビゲー
ションシステム等に用いられる加速度センサに限定され
るものではなく、バーチャルリアリティシステムの人の
動きを検出する加速度センサとしてもよく、また、加速
度センサ以外の、例えば、圧力センサ、流量センサ、変
位センサ、湿度センサ等の、静電容量変化を利用して圧
力、流量、変位、湿度等を検出する様々な容量型センサ
に幅広く適用されるものである。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、容量検出部とスイッチ
トキャパシタ回路が分離スイッチを介して切り離されて
おり、スイッチトキャパシタ回路には、このスイッチト
キャパシタ回路のオフセット電圧を自動的に零にするオ
フセット自動調整回路が接続されており、スイッチトキ
ャパシタ回路から出力される容量検出部の検出信号とオ
フセット電圧のうち、オフセット自動調整回路によりオ
フセット電圧を自動的に零にすることができるために、
常に容量検出部の信号のみをスイッチトキャパシタ回路
から出力することができ、従来のように、出力信号にオ
フセット電圧が上乗せされ、それにより、温度や時間等
により出力信号がドリフトすることもなく、S/N比を
向上させることができ、回路からの出力信号に基づいて
容量変化等を正確に検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる容量センサの一実施例の構成を
示す回路図である。
【図2】上記回路のスイッチ素子制御を示すタイミング
チャートである。
【図3】従来の加速度センサの回路の一例を示す説明図
である。
【図4】図3の回路のスイッチ素子制御を示すタイミン
グチャートである。
【図5】図3の回路におけるスイッチ素子φ2 オフ時の
状態を等価回路で示す説明図である。
【図6】加速度センサの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
4 信号源 5 スイッチトキャパシタ回路 10 ホールドコンデンサ 11 オフセット自動調整回路 20 比較回路 21 サンプルホールド回路 φs 分離スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01R 29/12 G01D 3/04 Q (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 3/028 G01P 15/125

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量検出部で検出される容量変化をスイ
    ッチトキャパシタ回路により電圧信号に変換して出力す
    る容量型センサにおいて、前記容量検出部とスイッチト
    キャパシタ回路は分離スイッチを介して切り離されてお
    り、スイッチトキャパシタ回路には該スイッチトキャパ
    シタ回路のオフセット電圧を自動的に零にするオフセッ
    ト自動調整回路が接続されていることを特徴とする容量
    型センサ。
  2. 【請求項2】 オフセット自動調整回路は、分離スイッ
    チがオフする毎にスイッチトキャパシタ回路のオフセッ
    ト電圧を基準電圧と比較してオフセット電圧と基準電圧
    との差に対応する電圧を出力する積分器を兼ねた比較器
    と、この比較器の出力電圧を標本電圧としてホールド
    し、このホールド電圧に基づいて前記スイッチトキャパ
    シタ回路にオフセット電圧を零にする帰還電圧を印加す
    るサンプルホールド回路とを有する請求項1記載の容量
    型センサ。
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