JP3281260B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3281260B2
JP3281260B2 JP12575896A JP12575896A JP3281260B2 JP 3281260 B2 JP3281260 B2 JP 3281260B2 JP 12575896 A JP12575896 A JP 12575896A JP 12575896 A JP12575896 A JP 12575896A JP 3281260 B2 JP3281260 B2 JP 3281260B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板表面に複数層
の電極配線層が埋込み形成される半導体装置及びその製
造方法に係り、特に、各電極配線層の相互間に拡散障壁
層を介在させず、低抵抗化を実現し得る半導体装置及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高集積回路における信頼性の高い電極配
線構造を実現させる方法として、絶縁膜の電極配線形成
部位に溝をエッチングにより形成し、配線金属となる導
電性材質を基板全面に堆積して溝を配線金属で埋め込
む、いわゆる埋め込み配線構造が提案されている。この
埋め込み配線構造は、最近精力的に研究され始めてい
る。
【0003】配線金属となる導電性材質としては、これ
までアルミニウムが用いられ、良好な電気特性を得られ
ることが報告されている。このような埋め込み配線構造
は、微細な電極配線間を後工程で埋め込む必要がないた
め、微細素子を容易に形成可能な利点を有する。
【0004】しかしながら、最近、素子の動作性能を向
上させる観点から、配線金属となる導電性材質として銅
が検討されており、これに伴い新たな問題が生じてい
る。すなわち、銅は酸化膜中にて容易に拡散するため
に、前述した方法で銅の埋め込み配線を形成した場合、
後の熱工程にて銅が層間絶縁膜中に拡散してデバイスの
信頼性を低下させる問題がある。このため、銅の埋込み
配線を形成するに先立ち、チタン窒化膜などの拡散障壁
層を基板全面に形成する技術が検討されている。
【0005】図14乃至図16は係る技術を用いた半導
体装置の製造方法を模式的に示す工程断面図である。素
子の形成された基板1は、図14(a)に示すように、
上部に絶縁膜2が堆積されており、この絶縁膜2に配線
用の溝3が形成される。溝3の形成後、図14(b)に
示すように、CVD法により、全面に窒化チタン(Ti
N)膜4が堆積される。次に、図14(c)に示すよう
に、スパッタリング法により、全面に銅膜5が堆積さ
れ、しかる後、図14(d)に示すように、エッチバッ
ク法により、上面の銅膜5がエッチング除去され、下層
の電極配線層5aが形成される。
【0006】次に、図14(e)に示すように、上面に
露出した窒化チタン膜4がエッチング除去され、図15
(f)に示すように、全面にシリコン窒化(SiN)膜
6及びSiO2 基板7が順次堆積される。
【0007】次に、図15(g)に示すように、上層配
線層を形成するための溝8とコンタクトホール9が形成
され、しかる後、図15(h)に示すように、全面に窒
化チタン膜(拡散障壁層)10が堆積される。続いて、
図16(i)に示すように、全面に銅膜11が堆積さ
れ、さらに、図16(j)に示すように、エッチバック
法により、上面の銅膜11が除去されて上層の電極配線
層12が形成される。
【0008】しかしながら、本発明者らの最近の検討に
よれば、このような拡散障壁層を形成する技術を用いて
多層の配線構造を形成した場合、次の(A)(B)に示
すような問題が明らかになり始めた。 (A)すなわち、上層の電極配線層を形成する際に、上
層の電極配線層よりも先行して拡散障壁層を形成するの
で、図16(j)に示すように、下層の電極配線層5と
上層の電極配線層12とのコンタクト部に拡散障壁層が
介在し、これにより、コンタクト抵抗が上昇してしまう
問題がある。 (B)この結果、配線金属として低抵抗の銅を用いたに
も関わらず、配線経路の総抵抗値が著しく上昇し、LS
I素子の所望の高速動作が実現不可となる問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、拡散障
壁層を必要とする配線金属を用いて埋め込み配線を形成
する場合、上層の電極配線層と下層の電極配線層との界
面に拡散障壁層が介在してコンタクト抵抗を上昇させ、
LSI素子の所望の高速動作を実現不可とさせる問題が
ある。
【0010】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、コンタクト抵抗を上昇させずに低抵抗の配線材料に
よる埋め込み配線構造を形成でき、もって、高速動作を
実現し得る半導体装置及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、半導体基板上に少なくとも上層及び下層の電極配線
層が形成され、対応する各電極配線層がコンタクトホー
ルを介して接続される構造を有する半導体装置の製造方
法において、前記下層の電極配線層上に層間絶縁膜を形
成する工程と、前記上層の電極配線層を埋込み形成する
ための溝を前記層間絶縁膜に形成する工程と、前記形成
された溝と前記上層の電極配線層とを接続するためのコ
ンタクトホールを前記層間絶縁膜に形成する工程と、前
記基板の全面に第1の拡散障壁層を堆積する工程と、前
記第1の拡散障壁層を異方的にエッチングし、前記第1
の拡散障壁層を前記溝並びに前記コンタクトホールの夫
々側壁部にのみ残す工程と、前記層間絶縁膜の上部及び
前記溝の底部に第2の拡散障壁層を選択的に形成する工
程と、前記上層の電極配線層を前記溝及びコンタクトホ
ール内に埋込み形成する工程とを含んでいる半導体装置
の製造方法である。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態に係る半導体装置の構成を模式的に示す断面
図である。この半導体装置は、素子の形成された半導体
基板21上に下層の電極配線層22を含む層間絶縁層2
3を有し、下層の電極配線層22上にコンタクトホール
24を含む層間絶縁膜25を有し、コンタクトホール2
4上に上層の電極配線層26を含む層間絶縁膜27を有
し、且つ下層の電極配線層22がコンタクトホール25
を介して上層の電極配線層26に接続された埋込み配線
構造を備えている。
【0025】ここで、コンタクトホール24の内部は、
各電極配線層22,26と同種の導電性材質28で埋込
まれている。後述するが、コンタクトホール24に埋込
まれた導電性材質28と下層の電極配線層22との界面
には拡散障壁層が存在せず、当該導電性材質28と下層
の電極配線層22とは直接接続されている。
【0026】一方、コンタクトホール24の内部並びに
下層及び上層の電極配線層22,26における導電性材
質28と層間絶縁層23,25,27との間には、当該
導電性材質28の層間絶縁層23,25,27中への拡
散を阻止するための拡散障壁層29,30が介在して設
けられている。
【0027】拡散障壁層29,30は、基板21に略垂
直な層30と基板に略平行な層29とが互いに異なる材
質にて形成されており、夫々コンタクトホール24内の
導電性材質28並びに下層及び上層の電極配線層22,
26に接している。
【0028】基板21に略垂直な拡散障壁層30は、異
方性エッチングにて垂直成分が残留することを利用して
形成されており、基板21に略平行な拡散障壁層29よ
りもエッチングレートの高い材質が使用される。
【0029】基板21に略平行な拡散障壁層29は、異
方性エッチングにて基板21に略垂直な拡散障壁層30
が形成されるときの層間絶縁膜23,25,27の保護
層として用いられ、当該異方性エッチングにおけるエッ
チングレートの低い材質が使用される。
【0030】次に、このような半導体装置の製造方法を
図2乃至図4の工程断面図を用いて説明する。なお、以
下の説明中、シリコン窒化膜(SiN)は、基板に略平
行な拡散障壁層29に相当し、WSiN膜は、基板に略
垂直な拡散障壁層30に相当する。
【0031】いま、図2(a)に示すように、(00
1)面を主面とするn型シリコン基板31上にCVD法
により層間絶縁膜として約1μm厚のSiO2 膜32が
堆積された後、全面に約100nm厚のシリコン窒化膜
33が堆積される。さらに、CVD法により、シリコン
窒化膜33上にSiO2 膜34及びシリコン窒化膜35
が順次堆積される。
【0032】次に、周知の写真触刻法と反応性イオンエ
ッチング法(RIE)により、図2(b)に示すよう
に、SiO2 膜34及びシリコン窒化膜35の配線形成
領域に溝36が形成される。シリコン窒化膜34及びS
iO2 35のエッチングには2ステップエッチング法が
使用される。
【0033】ここで、SiO2 膜34が完全にエッチン
グされた時点において、エッチングレートの低いシリコ
ン窒化膜33が露出されるため、オーバーエッチングを
行なっても溝36が過度に掘られることがなく、溝36
の形状を均一に加工することができる。
【0034】次に、図2(c)に示すように、CVD法
により、全面にWSiN膜37が均一に堆積される。し
かる後、塩素ガスを用いたRIEにより、基板全面が異
方性エッチングされる。この結果、図2(d)に示すよ
うに、溝36内部の側壁部にのみWSiN膜37aが形
成される。この場合も前述同様に、溝36の底部のWS
iN膜37がエッチング除去されると底部にシリコン窒
化膜33が露出され、エッチングの進行が阻止されるた
め、オーバーエッチングを行なっても溝の形状が劣化す
ることなく、基板全面にわたって均一な加工形状が得ら
れる。その後、CVD法により、全面に銅(Cu)膜が
堆積されて溝36が埋込まれる。
【0035】溝36の埋込みの後、図3(e)に示すよ
うに、化学的機械研磨(CMP)法により上面部の銅層
が除去され、下層の電極配線層38が形成される。この
とき、シリコン窒化膜35によりSiO2 膜34のエッ
チングが阻止されるため、平坦な上部をもつ良好な下層
の電極配線層38が形成される。
【0036】次に、図3(f)に示すように、CVD法
により、全面にシリコン窒化膜39、SiO2 膜40、
シリコン窒化膜41、SiO2 膜42及びシリコン窒化
膜43が順次堆積される。これらSiO2 膜40,42
及びシリコン窒化膜39,41,43の多層膜には、写
真触刻法及びRIEにより、上層の溝配線領域及び下層
とのコンタクトホールが形成される。しかる後、図3
(g)に示すように、CVD法によりWSiN膜44が
基板全面に堆積される。
【0037】次に、図4(h)に示すように、塩素ガス
を用いたRIEにより、基板全面が異方性エッチングさ
れ、溝45及びコンタクトホール46の内部の側壁部に
のみWSiN膜44aが形成される。
【0038】次に、図4(i)に示すように、下層の電
極配線層38の場合と同様に、CVD法により、銅膜が
全面に堆積され、溝45及びコンタクトホール46が銅
膜にて埋込まれた後、CMP法により、上面部の銅膜が
除去されて上層の電極配線層47が形成される。このと
き、同時に上層の電極配線層47と下層の電極配線層3
8との電気的な接続が完了される。
【0039】以下、同様の方法を繰り返すことにより、
2層以上の埋込み配線構造を容易に実現させることがで
きる。上述したように第1の実施の形態によれば、コン
タクトホール46の内部が、電極配線層38と同種の導
電性材質で埋込まれ、この埋め込まれた導電性材質と電
極配線層38との界面に拡散障壁層が存在しないので、
導電性材質と下層の電極配線層38とが直接接続される
ことにより、コンタクト抵抗を上昇させず、素子抵抗を
低下させないから、LSI素子の所望の高速動作を実現
させることができる。
【0040】さらに、拡散障壁層33,35,37a,
39,41,43,44aは、基板に略垂直な層37
a,44aと基板に略平行な層33,35,39,4
1,43とが互いに異なる材質にて形成されているの
で、拡散障壁層の不要な部分をエッチング除去する場合
(略垂直な層37a,44aの形成のとき)にエッチン
グの選択比を十分得ることが容易であり、例えば8イン
チ以上の大口径の半導体基板を用いて素子を形成する場
合でも均一性の良好な加工を行なうことができる。
【0041】また、拡散障壁層の存在により、前述した
埋込み配線構造の形成後に基板全面が700℃以上の高
温熱工程にさらされても、銅配線がSiO2 膜32,3
4,40,42中に拡散せず、良好な素子性能を得るこ
とができる。
【0042】また、拡散障壁層を全て自己整合的に形成
できるので、写真蝕刻工程を用いる必要がなく、工程数
を最小に抑制でき、もって、高性能の素子を低コストで
形成することができる。
【0043】次に、本発明の第2の実施の形態に係る半
導体装置について説明する。図5はこの半導体装置の構
成を示す断面図であり、図1と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0044】すなわち、本実施の形態装置は、第1の実
施の形態の変形例であり、具体的には、第1の配線電極
層22に接して基板21と略平行な拡散障壁層29aが
イオン注入により形成され、拡散障壁層の層数が低減さ
れた埋込み配線構造となっている。
【0045】次に、このような半導体装置の製造方法を
図6乃至図8の工程断面図を用いて説明する。なお、以
下の説明中、アルミナ(Al23 )膜は、下層の電極
配線層に関しては基板と略平行な拡散障壁層に相当し、
コンタクトホール及び上層の電極配線層に関しては基板
と略垂直な拡散障壁層に相当する。シリコン窒化膜及び
ニオブのイオン注入層は、基板と略平行な拡散障壁層に
相当する。
【0046】いま、図6(a)に示すように、トランジ
スタ構造の形成された半導体基板51上にSiO2 膜5
2が堆積され、周知の写真触刻技術及びRIE法によ
り、SiO2 膜52上に配線形成用の溝が形成される。
しかる後、全面にアルミニウム(Al)イオン53が注
入され、SiO2 膜52の表面がアルミナ膜54に変換
される。
【0047】次に、図6(b)に示すように、全面にシ
リコン窒化膜55が堆積され、RIE法により、全面が
異方性エッチングされる。この結果、図6(c)に示す
ように、溝の側壁部にのみシリコン窒化膜55aが形成
される。
【0048】次に、図7(d)に示すように、CVD法
により、全面に銅膜56が堆積されて溝が完全に埋込ま
れ、図7(e)に示すように、CMP法により、上面部
の銅膜56が除去されて下層の電極配線層57が形成さ
れる。
【0049】しかる後、図7(f)に示すように、基板
全面にニオブ(Nb)イオン58が注入され、銅配線の
表面に拡散障壁層58aが形成される。続いて、図7
(g)に示すように、SiO2 膜59、シリコン窒化膜
60、SiO2 膜61、シリコン窒化膜62が順次堆積
される。これら多層膜には、図7(h)に示すように、
写真触刻法及びRIEにより、上層の溝配線領域63及
び下層とのコンタクトホール64が形成される。
【0050】次に、図8(i)に示すように、CVD法
により、全面にアルミナ膜65が堆積された後、図8
(j)に示すように、RIE法により、全面が異方性エ
ッチングされて溝配線領域63及びコンタクトホール6
4の側壁部にのみアルミナ膜65aが残される。
【0051】しかる後、図7(d)(e)と同様に、C
VD法により、基板全面に銅膜が堆積され、図8(k)
に示すように、CMP法により、上部の銅膜が除去され
ることにより、上層の電極配線層66及び埋め込み接続
口67が形成される。
【0052】上述したように第2の実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態の効果に加え、拡散障壁層の層数
を低減させることができる。次に、本発明の第3の実施
の形態に係る半導体装置について説明する。
【0053】図9はこの半導体装置の構成を示す断面図
であり、図1と同一部分には同一符号を付してその詳し
い説明は省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。すなわち、本実施の形態装置は、第1の実施の形態
の変形例であるが、第1及び第2の実施の形態とは異な
り、基板21と略垂直な拡散障壁層30が形成された後
に基板21と略平行な領域の拡散障壁層29がイオン注
入により形成され、もって、下層及び上層の配線電極層
22,26の周囲のみに拡散障壁層29,30が設けら
れた埋込み配線構造となっている。
【0054】次に、このような半導体装置の製造方法を
図10乃至図13の工程断面図を用いて説明する。な
お、以下の説明中、非晶質TaSiN膜は、下層の電極
配線層に関しては基板と略平行及び略垂直な拡散障壁層
に相当し、コンタクトホール及び上層の電極配線層に関
しては基板と略垂直な拡散障壁層に相当する。ニオブの
イオン注入層及びアルミナ領域は、基板と略平行な拡散
障壁層に相当する。
【0055】いま、図10(a)に示すように、トラン
ジスタ構造の形成された半導体基板71上にSiO2
72が堆積され、周知の写真触刻技術及びRIE法によ
り、SiO2 膜72上に配線形成用の溝73が形成され
る。しかる後、図10(b)に示すように、CVD法に
より、全面に非晶質TaSiN膜74が堆積される。
【0056】次に、図10(c)に示すように、CVD
法により、全面に銅膜75が堆積されて溝が完全に埋込
まれ、図11(d)に示すように、CMP法により、上
面部の銅膜が除去されて下層の電極配線層76が形成さ
れる。
【0057】しかる後、図11(e)に示すように、基
板全面にNbイオン77が注入され、下層の電極配線層
76の表面に拡散障壁層77aが形成される。続いて、
図11(f)に示すように、SiO2 膜78が堆積され
る。
【0058】ここで、図11(g)に示すように、写真
触刻法及びRIEにより、上層の溝配線領域79及び下
層とのコンタクトホール80が形成される。次に、図1
2(h)に示すように、CVD法により、基板全面に非
晶質TaSiN膜81が堆積された後、図12(i)に
示すように、RIE法により、全面が異方性エッチング
されて溝配線領域79及びコンタクトホール80の側壁
部にのみ非晶質TaSiN膜81aが残される。
【0059】しかる後、図12(j)に示すように、基
板全面にAlイオン82が注入され、基板71と略平行
な面上にアルミナ領域82aが形成される。このアルミ
ナ領域82aは、非晶質TaSiN膜81aと同等の銅
の拡散障壁性を有している。また、銅からなる下層の電
極配線層76内に注入されたアルミニウムは、銅中に固
溶するため、従来とは異なり、コンタクト部における抵
抗は上昇しない。
【0060】続いて、図13(k)に示すように、CV
D法により、全面に銅膜83が堆積され、図13(l)
に示すように、CMP法により、上部の銅膜83及びア
ルミナ領域82aが除去されることにより、上層の電極
配線層84が形成される。
【0061】上述したように第3の実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態の効果に加え、層間絶縁膜72,
78中に拡散障壁層を含まずに各電極配線層76,84
の周囲のみに拡散障壁層74,77a,81a,82a
を形成できるので、より一層容易且つ確実に実施するこ
とができる。以上説明したように各実施形態によれば、
各電極配線層としては、基板に略垂直な側面部と基板に
略平行な側面部とが互いに異なる材質の拡散障壁層に接
しているので、例えば異方性エッチングを用いることに
より、コンタクト抵抗を上昇させずに低抵抗の配線材料
による埋め込み配線構造を形成でき、もって、高速動作
を実現できる半導体装置を提供できる。 また、コンタク
トホールの内部が、電極配線層と同種の導電性材質で埋
込まれ、この埋め込まれた導電性材質と電極配線層との
界面に拡散障壁層が存在しないので、導電性材質と下層
の電極配線層とが直接接続されることにより低抵抗化を
実現でき、上記効果と同様の効果を得られる。 また、拡
散障壁層が、基板に略垂直な層及び基板に略平行な層の
うち、いずれか一方又は両方が非晶質導電対にて形成さ
れるので、上記効果に加え、導電性材質の絶縁膜中への
拡散を阻止しつつ非晶質導電体を電極配線としても使用
できるので、より低抵抗化を図り得る半導体装置を提供
できる。 また、第1の拡散障壁層を含む層間絶縁膜を下
層の電極配線層上に形成する工程と、上層の電極配線層
を埋込み形成するための溝を第1の拡散障壁層を露出さ
せるように層間絶縁膜に形成する工程と、形成された溝
と前記下層の電極配線層とを接続するためのコンタクト
ホールを層間絶縁膜に形成する工程と、基板の全面に第
2の拡散障壁層を堆積する工程と、第2の拡散障壁層を
異方的にエッチングし、第2の拡散障壁層を溝並びにコ
ンタクトホールの夫々側壁部にのみ残す工程と、上層の
電極配線層を溝及びコンタクトホール内に埋込み形成す
る工程とを含んでいるので、上記効果に加え、容易に且
つ確実に実施できる半導体装置の製造方法を提供でき
る。 また、下層の電極配線層上に層間絶縁膜を形成する
工程と、上層の電極配線層を埋込み形成するための溝を
層間絶縁膜に形成する工程と、形成された溝と上層 の電
極配線層とを接続するためのコンタクトホールを層間絶
縁膜に形成する工程と、基板の全面に第1の拡散障壁層
を堆積する工程と、第1の拡散障壁層を異方的にエッチ
ングし、第1の拡散障壁層を溝並びにコンタクトホール
の夫々側壁部にのみ残す工程と、層間絶縁膜の上部及び
溝の底部に第2の拡散障壁層を選択的に形成する工程
と、上層の電極配線層を溝及びコンタクトホール内に埋
込み形成する工程とを含んでいるので、上記効果に加
え、層間絶縁膜中に拡散障壁層を含まずに各電極配線層
の周囲のみに拡散障壁層を形成できるので、より一層容
易且つ確実に実施できる半導体装置の製造方法を提供で
きる。
【0062】なお、上記第1乃至第3の実施の形態で
は、電極配線層を形成する導電性材質として銅を用いた
場合を説明したが、これに限らず、電極配線層を形成す
る導電性材質として、例えば金、銀などの低抵抗金属を
用いた構成としても、本発明を同様に実施して同様の効
果を得ることができる。
【0063】また、各電極配線層を囲む拡散障壁層は、
電極配線層の導電性材質に対して十分な拡散障壁性を有
する材質であればその導電性の有無に関わらず、適宜材
質を変更して使用しても、本発明を同様に実施して同様
の効果を得ることができる。十分な拡散障壁性を示す拡
散障壁層としては、例えばアモルファス状の金属化合物
があり、TaSiC、TiSiN等の高融点金属とSi
及び窒素あるいは酸素、炭素との化合物膜を用いても、
同様に本発明の効果が得られることを確認済である。
【0064】また、拡散障壁層は十分な拡散障壁性を有
すると共に、基板に略垂直な層と略平行な層との材質の
組合せにおいて、RIEの際のエッチングの選択比が十
分確保できる組合せであれば本発明に有効であり、少な
くとも選択比が2以上の組合せが有効である。その他、
本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
できる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンタクト抵抗を上昇させずに低抵抗の配線材料による
埋め込み配線構造を形成でき、もって、高速動作を実現
できる半導体装置を提供できると共に、このような半導
体装置をより一層容易且つ確実に実施できる半導体装置
の製造方法を提供できる。
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
構成を模式的に示す断面図、
【図2】同実施の形態における半導体装置の製造方法を
模式的に示す工程断面図、
【図3】同実施の形態における半導体装置の製造方法を
模式的に示す工程断面図、
【図4】同実施の形態における半導体装置の製造方法を
模式的に示す工程断面図、
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
構成を模式的に示す断面図、
【図6】同実施の形態における半導体装置の製造方法を
模式的に示す工程断面図、
【図7】同実施の形態における半導体装置の製造方法を
模式的に示す工程断面図、
【図8】同実施の形態における半導体装置の製造方法を
模式的に示す工程断面図、
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の
構成を模式的に示す断面図、
【図10】同実施の形態における半導体装置の製造方法
を模式的に示す工程断面図、
【図11】同実施の形態における半導体装置の製造方法
を模式的に示す工程断面図、
【図12】同実施の形態における半導体装置の製造方法
を模式的に示す工程断面図、
【図13】同実施の形態における半導体装置の製造方法
を模式的に示す工程断面図、
【図14】従来の半導体装置の製造方法を模式的に示す
工程断面図、
【図15】従来の半導体装置の製造方法を模式的に示す
工程断面図、
【図16】従来の半導体装置の製造方法を模式的に示す
工程断面図。
【符号の説明】
21,31,51,71…半導体基板、22,38,5
7,76…下層の電極配線層、23,25,27…層間
絶縁層、24,46,64,80…コンタクトホール、
26,47,66,84…上層の電極配線層、28…導
電性材質、29,29a,30,58a、77a…拡散
障壁層、32,34,40,42,52,59,61,
72,78…SiO2 膜、33,35,39,41,4
3,55,55a,60,62…シリコン窒化膜、3
6,45,73…溝、37,37a,44、44a…W
SiN膜、53,82…アルミニウムイオン、54,6
5a…アルミナ膜、56,75,83…銅膜、58,7
7…ニオブイオン、63,79…溝配線領域、67…埋
込み接続口、74,81,81a…非晶質TaSiN
膜、82a…アルミナ領域。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3205 - 21/3213 H01L 21/768

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に少なくとも上層及び下層
    の電極配線層が形成され、対応する各電極配線層がコン
    タクトホールを介して接続される構造を有する半導体装
    置の製造方法において、 前記下層の電極配線層上に層間絶縁膜を形成する工程
    と、 前記上層の電極配線層を埋込み形成するための溝を前記
    層間絶縁膜に形成する工程と、 前記形成された溝と前記上層の電極配線層とを接続する
    ためのコンタクトホールを前記層間絶縁膜に形成する工
    程と、 前記基板の全面に第1の拡散障壁層を堆積する工程と、 前記第1の拡散障壁層を異方的にエッチングし、前記第
    1の拡散障壁層を前記溝並びに前記コンタクトホールの
    夫々側壁部にのみ残す工程と、 前記層間絶縁膜の上部及び前記溝の底部に第2の拡散障
    壁層を選択的に形成する工程と、 前記上層の電極配線層を前記溝及びコンタクトホール内
    に埋込み形成する工程とを含んでいることを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記第1及び第2の拡散障壁層は、互いに異なる材質に
    て形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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