JP3281185B2 - エレベータ乗りかご - Google Patents
エレベータ乗りかごInfo
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- JP3281185B2 JP3281185B2 JP17436094A JP17436094A JP3281185B2 JP 3281185 B2 JP3281185 B2 JP 3281185B2 JP 17436094 A JP17436094 A JP 17436094A JP 17436094 A JP17436094 A JP 17436094A JP 3281185 B2 JP3281185 B2 JP 3281185B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータ乗りかごに
係り、特に乗りかご本体に整風装置を設けたエレベータ
乗りかごに関する。
係り、特に乗りかご本体に整風装置を設けたエレベータ
乗りかごに関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータの高速化に伴って、エレベー
タ乗りかごが昇降する際に生じる風音の問題が深刻とな
ってきた。このため、従来のエレベータ乗りかごは整風
装置を備えており、この整風装置によって風の流れを整
えることで昇降時の風音の軽減を図っている。
タ乗りかごが昇降する際に生じる風音の問題が深刻とな
ってきた。このため、従来のエレベータ乗りかごは整風
装置を備えており、この整風装置によって風の流れを整
えることで昇降時の風音の軽減を図っている。
【0003】この従来のエレベータ乗りかごは、図11
に示されているように、昇降路A内を一対のガイドレー
ルB、Bに沿って吊りロープ1を介して昇降可能なかご
枠2を有し、このかご枠2には乗りかご本体3が固着さ
れている。この乗りかご本体3の上部には上部整風板4
が設けられており、この上部整風板の図11中X−X断
面は図12に示したように湾曲している。また、かご枠
2の上端及び下端の両側にはガイドローラ5を有する案
内装置6、6、6、6が付設されている。ガイドローラ
5は、ガイドレールB、Bに対して転動可能に当接され
ている。また、他の従来の乗りかごは、図13に示され
ているように、乗りかご本体3の上下面を覆うようにし
て全体が略蒲鉾形の上部及び下部整風装置7、8が設け
られている。
に示されているように、昇降路A内を一対のガイドレー
ルB、Bに沿って吊りロープ1を介して昇降可能なかご
枠2を有し、このかご枠2には乗りかご本体3が固着さ
れている。この乗りかご本体3の上部には上部整風板4
が設けられており、この上部整風板の図11中X−X断
面は図12に示したように湾曲している。また、かご枠
2の上端及び下端の両側にはガイドローラ5を有する案
内装置6、6、6、6が付設されている。ガイドローラ
5は、ガイドレールB、Bに対して転動可能に当接され
ている。また、他の従来の乗りかごは、図13に示され
ているように、乗りかご本体3の上下面を覆うようにし
て全体が略蒲鉾形の上部及び下部整風装置7、8が設け
られている。
【0004】また、従来のエレベータ乗りかごは、コン
ペンロープをエレベータ乗りかごに接続するためのコン
ペンヒッチ(図示を省略)が下部整風装置8の外部に取
り付けられていた。
ペンロープをエレベータ乗りかごに接続するためのコン
ペンヒッチ(図示を省略)が下部整風装置8の外部に取
り付けられていた。
【0005】さらに、従来のエレベータ乗りかごは、下
部整風装置8の下方のかご枠2の下面に緩衝器受け板9
が貼着されていた。この緩衝器受け板9は、エレベータ
乗りかごが昇降路Aの最下部にきたときに、昇降路下部
のピットに設けられた緩衝器(図示を省略)を受け止
め、エレベータ乗りかごを安全に着床させるためのもの
である。
部整風装置8の下方のかご枠2の下面に緩衝器受け板9
が貼着されていた。この緩衝器受け板9は、エレベータ
乗りかごが昇降路Aの最下部にきたときに、昇降路下部
のピットに設けられた緩衝器(図示を省略)を受け止
め、エレベータ乗りかごを安全に着床させるためのもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エレベータ乗りかごは、案内装置6、6等が下部整風装
置8の近傍に位置していたために、下部整風装置8によ
って風向を整えられた風が、案内装置6、6等の存在に
よって再び風向を乱されてしまい、下部整風装置8によ
る整風効果が十分に得られないという問題があった。ま
た、下部整風装置8が案内装置6、6等の近くに位置し
ているため、案内装置6、6等の調整作業に際して下部
整風装置8が邪魔になり、作業に支障をきたすという問
題もあった。
エレベータ乗りかごは、案内装置6、6等が下部整風装
置8の近傍に位置していたために、下部整風装置8によ
って風向を整えられた風が、案内装置6、6等の存在に
よって再び風向を乱されてしまい、下部整風装置8によ
る整風効果が十分に得られないという問題があった。ま
た、下部整風装置8が案内装置6、6等の近くに位置し
ているため、案内装置6、6等の調整作業に際して下部
整風装置8が邪魔になり、作業に支障をきたすという問
題もあった。
【0007】また、コンペンヒッチが下部整風装置8の
外部に取り付けられていたため、このコンペンヒッチの
存在によって風の流れが乱され、下部整風装置8による
整風効果が十分に得られないという問題があり、また、
例えばガラスシャフトを利用したシースルー型のエレベ
ータにおいて概観形態が見苦しいという問題もあった。
外部に取り付けられていたため、このコンペンヒッチの
存在によって風の流れが乱され、下部整風装置8による
整風効果が十分に得られないという問題があり、また、
例えばガラスシャフトを利用したシースルー型のエレベ
ータにおいて概観形態が見苦しいという問題もあった。
【0008】さらに、乗りかごの下面が下部整風装置8
によって覆われていたために、乗りかごの床下調整や保
守作業に際して下部整風装置8が邪魔になるという問題
もあった。
によって覆われていたために、乗りかごの床下調整や保
守作業に際して下部整風装置8が邪魔になるという問題
もあった。
【0009】また、緩衝器受け板9が下部整風装置8の
下方に設けられていたため、下部整風装置8の高さと緩
衝器の高さとの合計高さに相当する深底のピットを昇降
路Aの下部に形成する必要があった。このため、昇降路
Aが建屋内のスペースを大きく占有することとなり、建
屋スペースの利用効率が大幅に低下せざるを得なかっ
た。また、乗りかごを最下階に位置させてピット内で案
内装置6、6等の調整作業を行う場合、ピットの床面か
ら案内装置6、6等までの高さが非常に高いために作業
がやりにくいという問題もあった。
下方に設けられていたため、下部整風装置8の高さと緩
衝器の高さとの合計高さに相当する深底のピットを昇降
路Aの下部に形成する必要があった。このため、昇降路
Aが建屋内のスペースを大きく占有することとなり、建
屋スペースの利用効率が大幅に低下せざるを得なかっ
た。また、乗りかごを最下階に位置させてピット内で案
内装置6、6等の調整作業を行う場合、ピットの床面か
ら案内装置6、6等までの高さが非常に高いために作業
がやりにくいという問題もあった。
【0010】そこで、本発明の目的は、下部整風装置の
整風効果が案内装置等によって低下することがなく、案
内装置等の調整作業に際して下部整風装置が邪魔になる
ことがないエレベータ乗りかごを提供することにある。
整風効果が案内装置等によって低下することがなく、案
内装置等の調整作業に際して下部整風装置が邪魔になる
ことがないエレベータ乗りかごを提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、コンペンヒッ
チの存在によって下部整風装置の整風効果が低減するこ
とがなく、外観形態の見栄えが良いエレベータ乗りかご
を提供することにある。
チの存在によって下部整風装置の整風効果が低減するこ
とがなく、外観形態の見栄えが良いエレベータ乗りかご
を提供することにある。
【0012】さらに、本発明の他の目的は、乗りかごの
床下調整等に際して整風装置が邪魔になることがないエ
レベータ乗りかごを提供することにある。
床下調整等に際して整風装置が邪魔になることがないエ
レベータ乗りかごを提供することにある。
【0013】また、深底のピットを不要として建屋スペ
ースの有効利用を図ることが可能であると共に、ピット
内での案内装置等の調整作業を実施しやすいエレベータ
乗りかごを提供することをも目的とする。
ースの有効利用を図ることが可能であると共に、ピット
内での案内装置等の調整作業を実施しやすいエレベータ
乗りかごを提供することをも目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるエレベータ乗りかごは、一対の縦柱を
有しエレベータ昇降路内に昇降可能に設けられたかご枠
と、このかご枠の内側に固着された乗りかご本体と、こ
の乗りかご本体の下部に設けられた下部整風装置と、上
記かご枠の一対の縦柱の下端から下方に向けて延設され
下端部が上記下部整風装置の下方に位置する一対の支持
梁と、これらの支持梁の下端部に設けられた一対の安全
装置と、これらの安全装置の下方に設けられた一対の案
内装置と、上記一対の支持梁の一方の端部に設けられた
テールコード受けとを有することを特徴とする。
に、本発明によるエレベータ乗りかごは、一対の縦柱を
有しエレベータ昇降路内に昇降可能に設けられたかご枠
と、このかご枠の内側に固着された乗りかご本体と、こ
の乗りかご本体の下部に設けられた下部整風装置と、上
記かご枠の一対の縦柱の下端から下方に向けて延設され
下端部が上記下部整風装置の下方に位置する一対の支持
梁と、これらの支持梁の下端部に設けられた一対の安全
装置と、これらの安全装置の下方に設けられた一対の案
内装置と、上記一対の支持梁の一方の端部に設けられた
テールコード受けとを有することを特徴とする。
【0015】また、本発明によるエレベータ乗りかご
は、乗りかご本体と、この乗りかご本体の下部に設けら
れた下部整風装置と、この下部整風装置の内部に設けら
れたコンペンヒッチとを有することを特徴とする。
は、乗りかご本体と、この乗りかご本体の下部に設けら
れた下部整風装置と、この下部整風装置の内部に設けら
れたコンペンヒッチとを有することを特徴とする。
【0016】さらに、本発明によるエレベータ乗りかご
は、乗りかご本体と、この乗りかご本体の下部に設けら
れた下部整風装置と、この下部整風装置に対して設けら
れ上記下部整風装置の内部に作業員が入ることを可能と
する点検扉とを有することを特徴とする。
は、乗りかご本体と、この乗りかご本体の下部に設けら
れた下部整風装置と、この下部整風装置に対して設けら
れ上記下部整風装置の内部に作業員が入ることを可能と
する点検扉とを有することを特徴とする。
【0017】また、本発明によるエレベータ乗りかご
は、エレベータ昇降路内に昇降可能に設けられたかご枠
と、このかご枠の内側に固着された乗りかご本体と、こ
の乗りかご本体の上下に設けられた上部及び下部整風装
置と、上記下部整風装置の下部に形成され緩衝器の先端
部が上記下部整風装置内に進入することを可能とする緩
衝器出入孔と、上記乗りかご本体の下面に設けられ上記
緩衝器出入孔を介して上記下部整風装置内に進入した緩
衝器の先端部を受け止める緩衝器受け板とを有すること
を特徴とする。
は、エレベータ昇降路内に昇降可能に設けられたかご枠
と、このかご枠の内側に固着された乗りかご本体と、こ
の乗りかご本体の上下に設けられた上部及び下部整風装
置と、上記下部整風装置の下部に形成され緩衝器の先端
部が上記下部整風装置内に進入することを可能とする緩
衝器出入孔と、上記乗りかご本体の下面に設けられ上記
緩衝器出入孔を介して上記下部整風装置内に進入した緩
衝器の先端部を受け止める緩衝器受け板とを有すること
を特徴とする。
【0018】また、上記緩衝器受け板と上記緩衝器出入
孔との間に筒状遮風体を介装することもできる。
孔との間に筒状遮風体を介装することもできる。
【0019】また、上記緩衝器出入孔に遮風手段を設け
ることもできる。
ることもできる。
【0020】また、上記下部整風装置と上記筒状遮風体
との接合部分に曲率を付与することが好ましい。
との接合部分に曲率を付与することが好ましい。
【0021】
【作用】下部整風装置の下方に離間して配置された案内
装置等は、下部整風装置によって整えられた風向を再び
乱すことはなく、また、案内装置等の調整作業に際して
下部整風装置が邪魔になることがない。。
装置等は、下部整風装置によって整えられた風向を再び
乱すことはなく、また、案内装置等の調整作業に際して
下部整風装置が邪魔になることがない。。
【0022】また、コンペンヒッチが下部整風装置の内
部に設けられているから、コンペンヒッチの存在によっ
て風の流れが乱されることがなく、また外観形態の見栄
えも良い。
部に設けられているから、コンペンヒッチの存在によっ
て風の流れが乱されることがなく、また外観形態の見栄
えも良い。
【0023】さらに、下部整風装置の前面に設けられた
点検扉を開き、下部整風装置の内部に作業員が入って乗
りかごの床下調整等を実施する。
点検扉を開き、下部整風装置の内部に作業員が入って乗
りかごの床下調整等を実施する。
【0024】また、乗りかごが昇降路の最下部に降下す
ると、昇降路下部のピットに設けられた緩衝器の先端部
は下部整風装置に形成された緩衝器出入孔を介して下部
整風装置内に進入し、緩衝器の先端部が緩衝器受け板に
押圧される。
ると、昇降路下部のピットに設けられた緩衝器の先端部
は下部整風装置に形成された緩衝器出入孔を介して下部
整風装置内に進入し、緩衝器の先端部が緩衝器受け板に
押圧される。
【0025】また、乗りかごが降下する際に緩衝器出入
孔から流入した風は、緩衝器受け板と筒状遮風体とによ
って遮られ、下部整風装置の内部に流入することはな
い。
孔から流入した風は、緩衝器受け板と筒状遮風体とによ
って遮られ、下部整風装置の内部に流入することはな
い。
【0026】また、緩衝器出入孔に設けられた遮風手段
は、緩衝器出入孔からの風の流入を制限する。
は、緩衝器出入孔からの風の流入を制限する。
【0027】また、下部整風装置と筒状遮風体との接合
部分に曲率を付与されているため、緩衝器出入孔付近に
おける風の流れが極端に乱されることがなく、この部分
での風切り音の発生が防止される。
部分に曲率を付与されているため、緩衝器出入孔付近に
おける風の流れが極端に乱されることがなく、この部分
での風切り音の発生が防止される。
【0028】
【実施例】本発明によるエレベータ乗りかごの一実施例
について図面を参照して説明する。
について図面を参照して説明する。
【0029】図1に示されているように、吊りロープ1
1を介して昇降路A内を昇降可能となるようにかご枠1
2が設けられている。このかご枠12は一対の縦柱1
3、13を有している。かご枠12には乗りかご本体1
4が固着されている。この乗りかご本体14の上下には
上部及び下部整風装置15、16が設けられている。ま
た、乗りかご本体14の下方には一対のバランス装置1
7、17が設けられている。かご枠12の上端の両側に
は、ガイドローラ18を有する一対の案内装置19、1
9が付設されている。かご枠12の一対の縦柱13、1
3の下端には下方に向けて一対の支持梁20、20が延
設されており、これらの支持梁20、20の下端部は下
部整風装置16の下方に位置している。各支持梁20、
20の下端部には一対の安全装置21、21が取り付け
られており、これらの安全装置21、21の下方には一
対の案内装置19、19が設けられている。また、一方
の支持梁20の下端部には、図2に示されているように
テールコード受け22が設けられている。
1を介して昇降路A内を昇降可能となるようにかご枠1
2が設けられている。このかご枠12は一対の縦柱1
3、13を有している。かご枠12には乗りかご本体1
4が固着されている。この乗りかご本体14の上下には
上部及び下部整風装置15、16が設けられている。ま
た、乗りかご本体14の下方には一対のバランス装置1
7、17が設けられている。かご枠12の上端の両側に
は、ガイドローラ18を有する一対の案内装置19、1
9が付設されている。かご枠12の一対の縦柱13、1
3の下端には下方に向けて一対の支持梁20、20が延
設されており、これらの支持梁20、20の下端部は下
部整風装置16の下方に位置している。各支持梁20、
20の下端部には一対の安全装置21、21が取り付け
られており、これらの安全装置21、21の下方には一
対の案内装置19、19が設けられている。また、一方
の支持梁20の下端部には、図2に示されているように
テールコード受け22が設けられている。
【0030】また、下部整風装置16には、図2及び図
3に示されているように点検扉25が設けられており、
作業員はこの点検扉25から下部整風装置16の内部に
入ることができる。
3に示されているように点検扉25が設けられており、
作業員はこの点検扉25から下部整風装置16の内部に
入ることができる。
【0031】また、下部整風装置16内の乗りかご床下
には、コンペンヒッチ(図示を省略)が取り付けられて
おり、このコンペンヒッチには下部整風装置16を貫通
するコンペンロープ23が接続されている(図4参
照)。このコンペンロープ23は、図4および図5に示
されているようにロープ固定装置24によって下部整風
装置16に固定されている。このロープ固定装置24
は、ウレタン製ゴムで形成されており、図6に示されて
いるようにロープ固定用溝24a、24a、…24aを
有する一対の固定片24b、24bによってコンペンロ
ープ23を挟持して固定するものである。
には、コンペンヒッチ(図示を省略)が取り付けられて
おり、このコンペンヒッチには下部整風装置16を貫通
するコンペンロープ23が接続されている(図4参
照)。このコンペンロープ23は、図4および図5に示
されているようにロープ固定装置24によって下部整風
装置16に固定されている。このロープ固定装置24
は、ウレタン製ゴムで形成されており、図6に示されて
いるようにロープ固定用溝24a、24a、…24aを
有する一対の固定片24b、24bによってコンペンロ
ープ23を挟持して固定するものである。
【0032】乗りかご本体14の下面には、図7に示さ
れているように、昇降路Aのピットに設けられた緩衝器
の先端部26が押圧される緩衝器受け板27が貼着され
ている。緩衝器受け板27の下方の下部整風装置16の
底面には、図8および図9に示されているように緩衝器
出入孔28が形成されており、この緩衝器出入孔28は
ゴム8(図8)または刷毛状(図9)の遮風装置29で
閉鎖されている。緩衝器受け板27と緩衝器出入孔28
との間には筒状遮風体30が介装されている(図7参
照)。なお、図8および図9において符号31で示され
た部分には、上述したロープ固定装置24が設けられて
いる。
れているように、昇降路Aのピットに設けられた緩衝器
の先端部26が押圧される緩衝器受け板27が貼着され
ている。緩衝器受け板27の下方の下部整風装置16の
底面には、図8および図9に示されているように緩衝器
出入孔28が形成されており、この緩衝器出入孔28は
ゴム8(図8)または刷毛状(図9)の遮風装置29で
閉鎖されている。緩衝器受け板27と緩衝器出入孔28
との間には筒状遮風体30が介装されている(図7参
照)。なお、図8および図9において符号31で示され
た部分には、上述したロープ固定装置24が設けられて
いる。
【0033】次に本実施例の作用について説明する。乗
りかごが昇降路A内を昇降する際に生じる風は、乗りか
ご本体14の上下に設けられた上部及び下部整風装置1
6によって風向を整えられ、これによって昇降時の風音
が軽減される。この際、案内装置19、19等は下部整
風装置16の下方に離間して配置されているため、案内
装置19、19等が整風を乱すことはない。
りかごが昇降路A内を昇降する際に生じる風は、乗りか
ご本体14の上下に設けられた上部及び下部整風装置1
6によって風向を整えられ、これによって昇降時の風音
が軽減される。この際、案内装置19、19等は下部整
風装置16の下方に離間して配置されているため、案内
装置19、19等が整風を乱すことはない。
【0034】また、コンペンヒッチが下部整風装置内1
6の乗りかご床下に設けられているから、コンペンヒッ
チの存在によって風の流れが乱されることがなく、また
外観形態の見栄えも良い。さらに、ウレタンゴム製のロ
ープ固定装置24によってコンペンロープ23が下部整
風装置16に固定されているから、コンペンロープ23
の振動がロープ固定装置24によって吸収され、下部整
風装置16への振動の伝達が緩和される。
6の乗りかご床下に設けられているから、コンペンヒッ
チの存在によって風の流れが乱されることがなく、また
外観形態の見栄えも良い。さらに、ウレタンゴム製のロ
ープ固定装置24によってコンペンロープ23が下部整
風装置16に固定されているから、コンペンロープ23
の振動がロープ固定装置24によって吸収され、下部整
風装置16への振動の伝達が緩和される。
【0035】また、乗りかご床下調整等を行う際には、
作業員は下部整風装置16の点検扉25を開き、この点
検扉25から下部整風装置16の内部に入って作業を行
う。
作業員は下部整風装置16の点検扉25を開き、この点
検扉25から下部整風装置16の内部に入って作業を行
う。
【0036】さらに、乗りかごが昇降路Aの最下部に降
下する際に、昇降路Aのピットに設けられた緩衝器の先
端部26が下部整風装置16に形成された緩衝器出入孔
28を介して筒状遮風体30内に進入する。筒状遮風体
30内に進入した緩衝器の先端部26は緩衝器受け板2
7に弾発的に押圧され、これによって乗りかごは昇降路
下部に安全に着床する。また、乗りかごが昇降路A内を
降下する際に緩衝器出入孔28から流入した風は、緩衝
器受け板27と筒状遮風体30とによって遮られ、下部
整風装置16の内部に流入することはない。さらに、緩
衝器出入孔28に設けられた遮風手段は、緩衝器出入孔
28からの風の流入を制限する。
下する際に、昇降路Aのピットに設けられた緩衝器の先
端部26が下部整風装置16に形成された緩衝器出入孔
28を介して筒状遮風体30内に進入する。筒状遮風体
30内に進入した緩衝器の先端部26は緩衝器受け板2
7に弾発的に押圧され、これによって乗りかごは昇降路
下部に安全に着床する。また、乗りかごが昇降路A内を
降下する際に緩衝器出入孔28から流入した風は、緩衝
器受け板27と筒状遮風体30とによって遮られ、下部
整風装置16の内部に流入することはない。さらに、緩
衝器出入孔28に設けられた遮風手段は、緩衝器出入孔
28からの風の流入を制限する。
【0037】このように本実施例においては、案内装置
19、19等が下部整風装置16の下方に離間して配置
されているから、案内装置19、19等が下部整風装置
16の整風効果を低下させることがなく、また、案内装
置19、19等の調整作業に際して下部整風装置16が
邪魔になることがない。
19、19等が下部整風装置16の下方に離間して配置
されているから、案内装置19、19等が下部整風装置
16の整風効果を低下させることがなく、また、案内装
置19、19等の調整作業に際して下部整風装置16が
邪魔になることがない。
【0038】また、コンペンヒッチが下部整風装置16
の内部に設けられているから、下部整風装置16によっ
て十分な整風効果が得られ、また外観形態の見栄えも良
い。さらに、ウレタンゴム製のロープ固定装置24によ
ってコンペンロープ23が下部整風装置16に固定され
ているから、下部整風装置16への振動の伝達が緩和さ
れ、振動音の発生を防止すると共に下部整風装置16の
損傷も防止される。
の内部に設けられているから、下部整風装置16によっ
て十分な整風効果が得られ、また外観形態の見栄えも良
い。さらに、ウレタンゴム製のロープ固定装置24によ
ってコンペンロープ23が下部整風装置16に固定され
ているから、下部整風装置16への振動の伝達が緩和さ
れ、振動音の発生を防止すると共に下部整風装置16の
損傷も防止される。
【0039】さらに、下部整風装置16の点検扉25を
介して作業員が下部整風装置16の内部に入って作業を
することができるから、乗りかごの床下調整や保守作業
に際して下部整風装置16が邪魔になることがなく、ま
た、乗りかごが昇降路Aの最下階に位置していない場合
でも下部整風装置16内で作業を行うことによって床下
調整等を実施できる。
介して作業員が下部整風装置16の内部に入って作業を
することができるから、乗りかごの床下調整や保守作業
に際して下部整風装置16が邪魔になることがなく、ま
た、乗りかごが昇降路Aの最下階に位置していない場合
でも下部整風装置16内で作業を行うことによって床下
調整等を実施できる。
【0040】また、緩衝器の先端部26が緩衝器出入孔
28を介して下部整風装置16の内部に入るようにした
から、深底のピットが不要となり、建屋スペースの有効
利用を図ることができる。また、緩衝器受け板27と緩
衝器出入孔28との間に筒状遮風体30を介装したか
ら、下部整風装置16の内部に風が流入することがな
く、乗りかごが下降する際の風音の発生が防止される。
さらに、緩衝器出入孔28に設けられた遮風装置29は
緩衝器出入孔28からの風の流入を制限するから、乗り
かごが下降する際の風音の発生が防止される。
28を介して下部整風装置16の内部に入るようにした
から、深底のピットが不要となり、建屋スペースの有効
利用を図ることができる。また、緩衝器受け板27と緩
衝器出入孔28との間に筒状遮風体30を介装したか
ら、下部整風装置16の内部に風が流入することがな
く、乗りかごが下降する際の風音の発生が防止される。
さらに、緩衝器出入孔28に設けられた遮風装置29は
緩衝器出入孔28からの風の流入を制限するから、乗り
かごが下降する際の風音の発生が防止される。
【0041】また、他の実施例は、図10に示されてい
るように、筒状遮風体30の下部が外側に向けて拡がっ
ている。このようにすることによって、緩衝器出入孔2
8付近における風の流れが極端に乱されることがなく、
この部分での風切り音の発生が防止される。
るように、筒状遮風体30の下部が外側に向けて拡がっ
ている。このようにすることによって、緩衝器出入孔2
8付近における風の流れが極端に乱されることがなく、
この部分での風切り音の発生が防止される。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、案内
装置等は下部整風装置の下方に離間して配置されている
から、案内装置等が下部整風装置の整風効果を低下させ
ることがなく、また、案内装置等の調整作業に際して下
部整風装置が邪魔になることがない。
装置等は下部整風装置の下方に離間して配置されている
から、案内装置等が下部整風装置の整風効果を低下させ
ることがなく、また、案内装置等の調整作業に際して下
部整風装置が邪魔になることがない。
【0043】また、コンペンヒッチが下部整風装置の内
部に設けられているため、コンペンヒッチの存在によっ
て風の流れが乱されることがなく、下部整風装置によっ
て十分な整風効果が得られると共に、乗りかごの外観形
態が非常に見栄えの良いものとなる。
部に設けられているため、コンペンヒッチの存在によっ
て風の流れが乱されることがなく、下部整風装置によっ
て十分な整風効果が得られると共に、乗りかごの外観形
態が非常に見栄えの良いものとなる。
【0044】さらに、下部整風装置の点検扉を介して下
部整風装置の内部に入って作業をすることができるか
ら、乗りかごの床下調整や保守作業に際して下部整風装
置が邪魔になることがなく、また、乗りかごが昇降路の
最下階に位置していなくても下部整風装置の内部で床下
調整等を行うことができる。
部整風装置の内部に入って作業をすることができるか
ら、乗りかごの床下調整や保守作業に際して下部整風装
置が邪魔になることがなく、また、乗りかごが昇降路の
最下階に位置していなくても下部整風装置の内部で床下
調整等を行うことができる。
【0045】また、緩衝器の先端部が緩衝器出入孔を介
して下部整風装置の内部に入るようにしたから、深底の
ピットが不要となり、建屋スペースの有効利用を図るこ
とができる。
して下部整風装置の内部に入るようにしたから、深底の
ピットが不要となり、建屋スペースの有効利用を図るこ
とができる。
【0046】また、緩衝器受け板と緩衝器出入孔との間
に筒状遮風体を介装したから、下部整風装置の内部に風
が流入することがなく、乗りかごが下降する際の風音の
発生が防止される。
に筒状遮風体を介装したから、下部整風装置の内部に風
が流入することがなく、乗りかごが下降する際の風音の
発生が防止される。
【0047】また、緩衝器出入孔に設けられた遮風手段
は緩衝器出入孔からの風の流入を制限するから、乗りか
ごが下降する際の風音の発生が防止される。
は緩衝器出入孔からの風の流入を制限するから、乗りか
ごが下降する際の風音の発生が防止される。
【0048】また、下部整風装置と筒状遮風体との接合
部分に曲率を付与したから、緩衝器出入孔付近における
風の流れが極端に乱されることがなく、この部分での風
切り音の発生が防止される。
部分に曲率を付与したから、緩衝器出入孔付近における
風の流れが極端に乱されることがなく、この部分での風
切り音の発生が防止される。
【図1】本発明によるエレベータ乗りかごの一実施例を
示した正面図。
示した正面図。
【図2】同エレベータ乗りかごの下部を示した側面図。
【図3】上記エレベータ乗りかごの下部を示した正面
図。
図。
【図4】ロープ固定装置によってコンペンロープを下部
整風装置に固定した状態を示した正面図。
整風装置に固定した状態を示した正面図。
【図5】ロープ固定装置によってコンペンロープを固定
した状態を示した斜視図。
した状態を示した斜視図。
【図6】ロープ固定装置によってコンペンロープを固定
する方法を示した説明図。
する方法を示した説明図。
【図7】下部整風装置に緩衝器の先端部が挿入された状
態を示したエレベータ乗りかごの下部の正面図。
態を示したエレベータ乗りかごの下部の正面図。
【図8】緩衝器出入孔及び遮風装置を示したエレベータ
乗りかごの下面図。
乗りかごの下面図。
【図9】緩衝器出入孔及び他の遮風装置を示したエレベ
ータ乗りかごの下面図。
ータ乗りかごの下面図。
【図10】筒状遮風体と下部整風装置との接合部分を示
した断面図。
した断面図。
【図11】従来のエレベータ乗りかごを示した正面図。
【図12】従来の整風装置を示した側断面図。
【図13】従来のエレベータ乗りかごを示した斜視図。
12 かご枠 13 縦柱 14 乗りかご本体 16 下部整風装置 18 ガイドローラ 19 案内装置 20 支持梁 21 安全装置 22 テールコード受け 23 コンペンロープ 24 ロープ固定装置 25 点検扉 27 緩衝器受け板 28 緩衝器出入孔 29 遮風装置 30 筒状遮風体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−246663(JP,A) 特開 平5−338966(JP,A) 特開 平3−256990(JP,A) 特開 平5−78064(JP,A) 特開 平6−329372(JP,A) 特開 平7−69568(JP,A) 米国特許5018602(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/00 - 11/08
Claims (6)
- 【請求項1】一対の縦柱を有しエレベータ昇降路内に昇
降可能に設けられたかご枠と、 このかご枠の内側に設けられた乗りかご本体と、 このかご枠の下方に設けられた下部整風装置と、この下部整風装置の下部に形成され緩衝器の先端部が上
記下部整風装置内に進入することを可能とする緩衝器出
入孔と、 上記乗りかご本体の下面に設けられ上記緩衝器出入孔を
介して上記下部整風装置内に進入した緩衝器の先端部を
受け止める緩衝器受け板と、 上記かご枠の一対の縦柱の下端から下方に向けて延設さ
れ下端部が上記下部整風装置の下方に位置する一対の支
持梁と、 これらの支持梁の下端部に設けられた一対の安全装置
と、 これらの安全装置の下方に設けられた一対の案内装置
と、 上記一対の支持梁の一方の端部に設けられたテールコー
ド受けと、 を有することを特徴とするエレベータ乗りかご。 - 【請求項2】上記下部整風装置の内部に設けられたコン
ペンヒッチをさらに有することを特徴とする請求項1記
載のエレベータ乗りかご。 - 【請求項3】上記下部整風装置に対して設けられ上記下
部整風装置の内部に作業員が入ることを可能とする点検
扉をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記
載のエレベータ乗りかご。 - 【請求項4】上記緩衝器受け板と上記緩衝器出入孔との
間に筒状遮風体を介装したことを特徴とする請求項1乃
至3のいずれか一項に記載のエレベータ乗りかご。 - 【請求項5】上記下部整風装置と上記筒状遮風体との接
合部分に曲率を付与したことを特徴とする請求項4記載
のエレベータ乗りかご。 - 【請求項6】上記緩衝器出入孔に遮風手段を設けたこと
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のエ
レベータ乗りかご。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17436094A JP3281185B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | エレベータ乗りかご |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17436094A JP3281185B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | エレベータ乗りかご |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0834579A JPH0834579A (ja) | 1996-02-06 |
JP3281185B2 true JP3281185B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=15977269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17436094A Expired - Fee Related JP3281185B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | エレベータ乗りかご |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3281185B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG76644A1 (en) * | 1999-02-17 | 2000-11-21 | Inventio Ag | Flexible elevator car dome to reduce noises from airflow |
JP2016023020A (ja) * | 2014-07-17 | 2016-02-08 | 株式会社日立製作所 | エレベータ装置 |
CN112218814B (zh) * | 2018-06-08 | 2022-03-22 | 三菱电机株式会社 | 电梯 |
-
1994
- 1994-07-26 JP JP17436094A patent/JP3281185B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0834579A (ja) | 1996-02-06 |
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