JP3280926B2 - ピン、ピンの製造方法、ピンを用いた配線基板 - Google Patents

ピン、ピンの製造方法、ピンを用いた配線基板

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JP3280926B2
JP3280926B2 JP33246198A JP33246198A JP3280926B2 JP 3280926 B2 JP3280926 B2 JP 3280926B2 JP 33246198 A JP33246198 A JP 33246198A JP 33246198 A JP33246198 A JP 33246198A JP 3280926 B2 JP3280926 B2 JP 3280926B2
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    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
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    • H01L2924/1531Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface
    • H01L2924/15312Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a pin array, e.g. PGA

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  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線基板にハンダ
付けによって固着するためのピン、特にハンダ付け性が
適度に良好なピン及びその製造方法、さらには、このピ
ンを用いた配線基板に関する。
【0002】
【関連技術】配線基板をマザーボード等の他の配線基板
に接続可能にするために、配線基板本体にピンを固着す
ることが行われている。この固着の方法としては、たと
えば、Ag−Cu共晶銀ロウ材に代表されるロウ材でピ
ンを配線基板本体にロウ付け固着するものが挙げられ
る。このロウ付け固着には、配線基板本体およびピンが
ロウ付け温度(たとえば、Ag−Cu共晶銀ロウの場
合、約800℃)に耐える必要があるため、耐熱性の高
いアルミナ、窒化アルミニウム、ガラスセラミックなど
のセラミック製配線基板本体とピンとを固着する場合に
用いられる。ここで、ロウ付けによってピンを配線基板
本体に固着する場合には、コバール等からなるピンが用
いられ、ロウ付け後、必要に応じて、ニッケルメッキや
金メッキが施される。
【0003】一方、セラミックほどの耐熱性のないエポ
キシ樹脂やポリイミド樹脂等の樹脂を用いた配線基板本
体にピンを固着する場合には、たとえば、内周面に金属
層を形成した貫通孔あるいは盲孔(有底孔)を予め配線
基板本体に形成しておき、この貫通孔等にピンを圧入し
て固定するものが挙げられる。そのほか、内周面に金属
層を形成した貫通孔あるいは盲孔(有底孔)にピンを挿
入し、あるいは配線基板本体に形成したパッドにピンを
付き当てて、Pb−Sn系ハンダに代表されるハンダで
金属層やパッドとピンをハンダ付け固着したものが挙げ
られる。ここで、ハンダ付けによってピンを配線基板本
体に固着する場合には、コバール等からなるピン本体に
ハンダ付け性改善のためにニッケルメッキ、さらにニッ
ケルメッキ層の酸化を防止してハンダ付け性を改善維持
するため金フラッシュメッキを施したピンが用いられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにピン本体にニッケルメッキ及びフラッシュ金メッキ
を施したピンを用いて配線基板本体にハンダ付けする場
合に、ピンの一部にハンダが濡れ広がらず、ハンダ付け
不良となる場合がある。たとえば、図7に示す配線基板
600では、最表面の樹脂絶縁層621上に形成された
パッド622それぞれに、固着端(図中下方端)が略釘
頭上に径大とされたピン601R、601Lが突き当て
られて、たとえばハンダ623によってハンダ付けされ
ている。ここで、図中右側のピン601Rでは、ハンダ
623が均一に濡れ拡がったため、ハンダ623が略三
角錐状のなめらかなフィレット形状FIをなしている。
これに対し、図中左側のピン601Lでは、その一部
(本例では径大部のアゴ部のうち図中右側の部分601
LS)において、はんだ623に濡れにくい部分があっ
たため、ハンダ623が均一に濡れ拡がらず、ハンダ6
23の一部が異形のフィレット形状NFIをなしてい
る。
【0005】このようなハンダ濡れ性の不均一がある
と、ハンダのフィレット形状がきれいな形に形成されな
いために、外観的に不具合である上、ピンのハンダ付け
強度の低下が懸念される。また、フラックスが十分に除
去されないために、腐食や絶縁不良を引き起こす場合が
あるなど信頼性の面からも好ましくない。本発明かかる
問題点に鑑みてなされたものであって、均一なハンダ濡
れ性を有し確実にハンダ付けできるピン及びその製造方
法を提供し、さらには均一にハンダに濡れて確実にハン
ダ付けされたピンを有する配線基板を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、配線基板本体にハンダ付けによって固着するた
めのピンであって、ピン本体と、上記ピン本体の表面を
被覆する厚さ0.2〜5.0μmの無電解ニッケルメッ
キ層と、上記無電解ニッケルメッキ層を被覆する無電解
フラッシュ金メッキ層と、を備え、非酸化雰囲気下で熱
処理されてなることを特徴とするピンである。
【0007】熱処理を行っていない無電解ニッケルメッ
キ層および無電解フラッシュ金メッキ層を有する従来の
ピンにハンダ付けを行った場合には、ハンダ濡れ性が均
一にならないことがある。この従来のピンでは、メッキ
層にメッキの際に付着したあるいはその内部に閉じこめ
られた水分が存在し、この水分がハンダ付けの際にハン
ダが無電解ニッケルメッキ層に濡れ拡がるのを抑制する
ため、水分の存在によりハンダの濡れ性が損なわれる場
合があるためと考えられる。さらに、ハンダと接触する
と、無電解フラッシュ金メッキ層はきわめて短時間にハ
ンダ内に溶解して、ハンダと無電解ニッケルメッキ層と
の濡れ反応が十分に進まない間に消滅してしまうため、
無電解ニッケルメッキ層に対するハンダの濡れ具合が低
くなる場合があるためと考えられる。
【0008】これに対し、本発明のピンは非酸化雰囲気
下での熱処理が行なわれるため、無電解ニッケルメッキ
層の酸化を防止しながら、水分が除去されるので、ハン
ダが均一に濡れる。さらには、熱処理により、無電解ニ
ッケルメッキ層と無電解フラッシュ金メッキ層とに変化
が生じ、ハンダ濡れ性が改善される。これは、熱処理に
よって、無電解フラッシュ金メッキ層と無電解ニッケル
メッキ層との間で、金とニッケルが相互に拡散するた
め、この無電解フラッシュ金メッキ層と無電解ニッケル
メッキ層の界面近傍には、厚さ方向に濃度分布を持って
ニッケルと金が混じり合った拡散層が形成されると考え
られる。その後ハンダ付けをした場合、無電解フラッシ
ュ金メッキ層の表面の金は従来と同様に短時間で溶解し
て消滅するが、次いで拡散層がハンダと接触することに
なるので、ハンダとの濡れ反応が十分に行われて、ハン
ダが均一に濡れるものと考えられる。従って、ハンダが
均一に濡れ拡がってなだらかなフィレット形状となって
外観上の不具合をなくすことができ、また、接続強度の
低下も防止し確実にハンダ付けでき、信頼性も向上させ
ることができる。
【0009】なお、無電解ニッケルメッキ層の厚さを
0.2〜5.0μmとした。0.2μm未満の薄い場合
には、ハンダ付けにおいてハンダが無電解ニッケルメッ
キ層を突き抜けて直接ピン本体と接触することにより、
ハンダの濡れ拡がり方が均一にならない場合があるから
である。一方、5.0μmを越える場合には、メッキ被
膜に生じる応力が大きくなり膜品質が低下するからであ
る。また、厚くメッキ施す場合には工数がかかり生産性
が低下する点でも好ましくないからである。
【0010】ここで、ピン本体の材質は、公知のものを
使用すればよく、例えば、42合金(Ni−Fe合
金)、コバール(Ni−Fe−Co合金)、アロイ19
4(Cu合金)などが挙げられる。無電解ニッケルメッ
キ層としては、公知の無電解メッキ手法によってニッケ
ルメッキ層が得られるものであればいずれの手法による
ものでも良いが、例えば、Ni−Pメッキ層、Ni−B
メッキ層などが挙げられる。なお、極端にハンダが濡れ
拡がってピンの先端側にまで拡がると、ピンのマザーボ
ード等への挿入やソケットへの挿入が困難となりやす
い。そこで、適度な範囲にハンダが濡れ拡がるようにす
るため、Ni−Bメッキ層に比較して濡れ拡がりにくい
Ni−Pメッキ層を用いるのが特に好ましい。
【0011】無電解フラッシュ金メッキ層としては、公
知の無電解メッキ手法によってフラッシュ金メッキ層が
得られるものであればいずれの手法によるものでも良い
が、例えば、置換金メッキ処理によるものが挙げられ
る。また、非酸化雰囲気には、例えば窒素雰囲気などの
不活性雰囲気や、例えば、75%H2−25%N2などの
還元雰囲気が含まれ、確実に酸化を防止するには還元雰
囲気中での熱処理がより好ましい。
【0012】また、熱処理の温度は、150℃以上55
0℃以下とするのが好ましい。150℃未満では、メッ
キ層に付着あるいは閉じこめられた水分を十分に飛散さ
せるのが難しいが、150℃以上では、水分を蒸発させ
ることができるからである。一方、550℃を越える
と、無電解ニッケルメッキ層から無電解フラッシュ金メ
ッキ層にニッケルが大量に拡散してその表面にニッケル
が露出するため、ニッケルが大気中で酸化されて酸化被
膜となりやすく、逆にハンダ濡れ性が低下するからであ
る。さらに熱処理の温度は、300℃以上550℃以下
とするのが好ましい。300℃以上とすると、ニッケル
と金との相互拡散を生じさせることができるからであ
る。さらに好ましくは、400℃以上500℃以下とす
ると良い。400℃以上とすると、ニッケルと金とが十
分相互拡散されてハンダ濡れ性の改善が十分に行われる
からである、一方、500℃を越えると無電解フラッシ
ュ金メッキ層へのニッケルの拡散量が多くなって、拡散
量のコントロールが難しくなるので、バラツキも考慮し
て拡散量があまり大きくならないようにするためであ
る。
【0013】さらに、上記ピンであって、前記無電解フ
ラッシュ金メッキ層は、厚さ0.015〜0.1μmで
あることを特徴とするピンとすると良い。0.015μ
m未満の場合には、下地の無電解ニッケルメッキ層の酸
化防止の能力が低いため、下地が酸化してしまい、ハン
ダ付け性が低下する。一方、0.1μmを越える場合に
は、ハンダに含まれるSnなどと脆い金属間化合物を生
成するため、ハンダ付け強度が低下するからである。
【0014】また、上記いずれか記載のピンであって、
前記無電解フラッシュ金メッキ層と前記無電解ニッケル
メッキ層の界面近傍には、厚さ方向に濃度分布を持って
ニッケルと金が混じり合った拡散層を有することを特徴
とするピンとすると良い。
【0015】さらに、他の解決手段は、配線基板本体に
ハンダ付けによって固着するためのピンの製造方法であ
って、ピン本体を厚さ0.2〜5.0μmの無電解ニッ
ケルメッキ層で被覆する無電解ニッケルメッキ工程と、
上記無電解ニッケルメッキ層を無電解フラッシュ金メッ
キ層で被覆する無電解金メッキ工程と、非酸化雰囲気下
でメッキされたピン本体を加熱する熱処理工程と、を備
えることを特徴とするピンの製造方法である。
【0016】本発明によれば、無電解ニッケルメッキ工
程および無電解フラッシュ金メッキ工程の後に、熱処理
を施すので、これによりピンのハンダ濡れ性が改善さ
れ、ハンダ濡れ性が均一になる。熱処理により無電解ニ
ッケルメッキ層及び無電解フラッシュ金メッキ層に残る
水分を蒸発させたため、さらには、熱処理によりこれら
の層に変化が生じハンダ濡れ性が改善される、具体的に
は両者の界面にニッケルと金が相互拡散した拡散層が形
成されるためと考えられる。このため、この製造方法に
よるピンを用いてハンダ付けすれば、ハンダが均一に濡
れ拡がってなだらかなフィレット形状となって外観上の
不具合をなくすことができ、また、接続強度の低下も防
止でき、信頼性も向上させることができる。
【0017】なお、無電解ニッケルメッキ工程で形成す
る無電解ニッケルメッキ層の厚さを0.2〜5.0μm
とした。0.2μm未満の薄い場合には、ハンダ付けに
おいてハンダが無電解ニッケルメッキ層を突き抜けて直
接ピン本体と接触することにより、ハンダの濡れ拡がり
方が均一にならない場合があるからである。一方、5.
0μmを越える場合には、メッキ被膜に生じる応力が大
きくなり膜品質が低下するからである。また、厚くメッ
キ施す場合には工数がかかり生産性が低下する点でも好
ましくないからである。
【0018】ここで、無電解ニッケルメッキ層として
は、前記と同様に、例えば、Ni−Pメッキ層、Ni−
Bメッキ層が挙げられ、特にNi−Pメッキ層が好まし
い。また、無電解フラッシュ金メッキ層としては、置換
金メッキによるフラッシュ金メッキ層が挙げられる。さ
らに、非酸化雰囲気としては、例えばN2雰囲気等の不
活性雰囲気、好ましくは75%H2−25%N2等の還元
雰囲気を用いると良い。
【0019】さらに、上記ピンの製造方法であって、前
記無電解金メッキ工程は、前記無電解ニッケルメッキ層
を置換金メッキにより厚さ0.015〜0.1μmの前
記無電解フラッシュ金メッキ層で被覆することを特徴と
するピンの製造方法とすると良い。
【0020】また、上記いずれかに記載のピンの製造方
法であって、前記熱処理工程は、前記無電解ニッケルメ
ッキ層と前記無電解フラッシュ金メッキ層の界面近傍に
厚さ方向に濃度分布を持ってニッケルと金が混じり合っ
た拡散層を形成することを特徴とするピンの製造方法と
すると良い。
【0021】さらに、上記いずれかに記載のピンの製造
方法であって、前記熱処理工程が、150℃以上550
℃以下の加熱であることを特徴とするピンの製造方法と
良い。
【0022】熱処理工程において、150℃未満の加熱
では、メッキ層に付着あるいは閉じこめられた水分を十
分に飛散させるのが難しいが、150℃以上では、水分
を蒸発させることができるからである。一方、550℃
を越えると、無電解ニッケルメッキ層から無電解フラッ
シュ金メッキ層にニッケルが大量に拡散して表面にニッ
ケルが露出するため、ニッケルが大気中で酸化されて酸
化被膜となりやすく、逆にハンダ濡れ性が低下するから
である。従って、このような熱処理を行うことで、ピン
のハンダ濡れ性が改善され、ハンダ濡れ性が均一にな
る。
【0023】さらに、上記ピンの製造方法であって、前
記熱処理工程が、300℃以上550℃以下の加熱であ
ることを特徴とするピンの製造方法とすると良い。
【0024】熱処理工程において、300℃以上とする
と、ニッケルと金との相互拡散を生じさせて拡散層が形
成される。従って、このような熱処理を行うことで、さ
らにピンのハンダ濡れ性が改善され、ハンダ濡れ性を均
一にできる。
【0025】特に、上記ピンの製造方法であって、前記
熱処理工程が、400℃以上500℃以下の加熱である
ことを特徴とするピンの製造方法とするのが好ましい。
【0026】熱処理工程において、400℃以上とする
と、ニッケルと金が十分に相互拡散されてハンダ濡れ性
が十分改善される。一方、500℃を越えるとニッケル
の拡散量が多くなって、拡散量のコントロールが難しく
なるので、バラツキをも考慮して拡散量があまり大きく
ならないようにするためである。従って、このような熱
処理を行うことで、さらにピンのハンダ濡れ性が改善さ
れ、ハンダ濡れ性を均一にできる。
【0027】さらに他の解決手段は、配線基板本体の接
続端部に、上記のピンをハンダ付けしてなることを特徴
とする配線基板である。
【0028】本発明によれば、無電解ニッケルメッキ層
および無電解フラッシュ金メッキ層を備え、熱処理され
たピンをハンダ付けしたので、ピンは均一にハンダに濡
れるから、確実にハンダ付けされたピンを有する配線基
板とすることができる。
【0029】あるいは他の解決手段として、配線基板本
体の接続端部に、上記ピンの製造方法によって製造され
たピンをハンダ付けしてなることを特徴とする配線基板
とするのも好ましい。本発明によれば、熱処理工程を有
する上記ピンの製造方法によるピンをハンダ付けしたの
で、ピンは均一にハンダに濡れるから、確実にハンダ付
けされたピンを有する配線基板とすることができる。
【0030】さらに他の解決手段として、配線基板本体
の接続端部に、上記ピンをハンダ付けするハンダ付け工
程を備えることを特徴とする配線基板の製造方法とする
のも好ましい。本発明によれば、無電解ニッケルメッキ
層および無電解フラッシュ金メッキ層を備え、熱処理さ
れたピンをハンダ付けしたので、ピンは均一にハンダに
濡れるから確実にハンダ付けできる。
【0031】あるいは他の解決手段として、配線基板本
体の接続端部に、上記ピンの製造方法によって製造され
たピンをハンダ付けするハンダ付け工程を備えることを
特徴とする配線基板の製造方法とするのも好ましい。本
発明によれば、熱処理工程を有する上記ピンの製造方法
によるピンをハンダ付けしたので、ピンは均一にハンダ
に濡れるから、確実にハンダ付けができる。
【0032】
【発明の実施の形態】(実施形態1) 本発明の実施の形態を、図1〜図3を参照しつつ説明す
る。図1は本実施形態にかかる熱処理済ピン10Aの断
面図である。熱処理済ピン10Aはピン本体1、これを
被覆する熱処理済無電解Ni−Pメッキ層(以下、単に
熱処理済Ni−P層ともいう)2A、さらにこれを被覆
する熱処理済無電解フラッシュAuメッキ層(以下、単
に熱処理済Au層ともいう)3Aを備える。ここで、ピ
ン本体1は、先端部1Asが半球状に丸められ、アロイ
194からなる略円柱状の柱状部1A、同じくアロイ1
94からなり柱状部1Aより径大でな円盤状の釘頭状部
1B、および共晶銀ロウからなり釘頭状部1Bに固着さ
れ略半球状をなす半球状部1Cからなる。釘頭状部1B
と半球状部1Cとで柱状部1Aに対する径大部1Dをな
す。
【0033】次述するように、熱処理済ピン10Aは、
ピン10を熱処理して形成したもので、また、熱処理済
Ni−P層2Aおよび熱処理済Au層3Aは、それぞれ
無電解Ni−Pメッキ層2および無電解フラッシュAu
メッキ層3がピン本体1に被着された後に熱処理されて
なる層である。なおこの熱処理により、2つのメッキ層
2,3に付着あるいは閉じこめられていた水分を除去さ
れる。さらに、熱処理済Au層3Aと熱処理済Ni−P
層2Aとの界面付近には、無電解Ni−Pメッキ層2に
由来するNiと無電解フラッシュ金メッキ層3に由来す
るAuとが相互に拡散して濃度分布をもって存在するA
u−Ni混在領域(拡散層)が存在するものと考えられ
る。この拡散層により、はんだ付けの際、熱処理済Ni
−P層にハンダが十分濡れて均一にハンダ付け出来るも
のと考えられる。熱処理済Au層3Aは、その内部の熱
処理済Ni−P層を被覆し、ニッケルが酸化してハンダ
付けの際にハンダ付け性が低下するのを防止する役割を
有する。
【0034】ついで、この熱処理済ピン10Aの製造方
法について説明する。まず、図2(a)に示すピン本体
1を用意する。このピン本体1は、アロイ194からな
り、柱状部1Aおよび釘頭状部1Bを有する釘頭状ピン
本体を形成し、その後所定量の共晶銀ロウを釘頭状部1
Bに溶着させて半球状部1Cを形成したものである。こ
の形状のピン本体1は、セラミック製あるいは樹脂製P
GA型配線基板において、大量に使用されているもので
あるので、容易に入手することができる。
【0035】ついで、図2(b)に示すように、このピ
ン本体1に無電解Ni−Pメッキを施し、厚さ2.0μ
mの無電解Ni−Pメッキ層2を形成する。なお、この
無電解Ni−Pメッキ層2の厚さは、0.2〜5.0μ
mとするのが好ましい。0.2μm未満の薄い場合に
は、ハンダ付けにおいてハンダが無電解Ni−Pメッキ
層2(熱処理済Ni−P層2A)を突き抜けて直接ピン
本体1と接触することにより、ハンダの濡れ拡がり方が
均一にならない場合があるからである。一方、5.0μ
mを越える場合には、メッキ被膜に生じる応力が大きく
なり膜品質が低下するからである。また、厚くメッキ施
す場合には工数がかかり生産性が低下する点でも好まし
くない。
【0036】さらに、図2(c)に示すように、無電解
Ni−Pメッキ層2上に置換金メッキを施し、厚さ0.
05μmの無電解フラッシュAuメッキ層3を形成し
て、ピン10とする。なお、この無電解フラッシュAu
メッキ層3の厚さは、0.015μm〜0.1μmとす
るのが好ましい。0.015μm未満の場合には、下地
の無電解ニッケルメッキ層2(加熱済Ni−P層2A)
の酸化防止の能力が低いため、下地が酸化してしまい、
ハンダ付け性が低下する。一方、0.1μmを越える場
合には、ハンダに含まれるSnなどと脆い金属間化合物
を生成するため、ハンダ付け強度が低下するからであ
る。
【0037】その後、ピン10をローラROL1,RO
L2によって駆動された搬送ベルトBLTに載せ、75
%H2−25%N2の還元雰囲気において所定温度に保っ
た加熱炉OVを通すことにより、ピン10に熱処理を施
して、熱処理済ピン10A(図1参照)を形成し、無電
解Ni−Pメッキ層2および無電解フラッシュAuメッ
キ層3を、それぞれ加熱済Ni−P層2A及び加熱済A
u層3Aとする。具体的には、加熱炉OVにおいて、4
60℃×3分の熱処理が行われるようにしている。還元
雰囲気中で熱処理を行ったのは、熱処理中に無電解Ni
−Pメッキ層が酸化されないようにするためである。
【0038】ついで、この熱処理済ピン10Aを用い
て、図3に示すようにして配線基板本体20にハンダ付
けして、配線基板100を製作した。すなわち、図3
(a)に示すように、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂
絶縁層21,22,23と、銅からなる配線層24,2
5を備える配線基板本体20を用意する。最上層の樹脂
絶縁層23の開口23Aには、配線層25につながる接
続パッド26が形成されている。まず、この開口23A
内の接続パッド26上に、スクリーン印刷により95S
n−5Sbハンダ(溶融領域236〜243℃)からな
るハンダペーストSPを塗布する。
【0039】その後、図3(b)に示すように、熱処理
済ピン10Aを径大部1Dが接続パッド26側となるよ
うにして、ハンダペーストSP上に載せる。ついで、最
高温度270℃、240℃以上×2分保持のリフロー炉
を通過させることによりハンダペーストSPを溶解させ
て、図3(b)に示すように、ピン10Bをハンダ27
によって接続パッド26にハンダ付けする。なお、熱処
理済ピン10Aのうち、ハンダ27と接触した熱処理済
Au層3Aは、短時間でハンダ27中に溶解して消失
し、ハンダ27と熱処理済Ni−P層2Aとが直接接触
してハンダ付けされる。なお、ピン10Bのうちハンダ
27が濡れ拡がらない部分には熱処理済Au層3Aが残
存していることはいうまでもない。
【0040】これにより、ハンダ27は、ピン本体1の
径大部1Dよりも図中上方の柱状部1Aの側部(高さ
h)まで濡れ拡がり、ちょうど富士山のような略円錐形
状のなだらかなフィレットを形作り、ハンダ27が良好
に濡れ拡がったことを示している。逆に、ハンダ27が
このようなフィレット形状となっている場合には、均一
に濡れ拡がって確実にハンダ付けされていることを示し
ている。このようにして、図3(d)に示すように、い
ずれもなだらかなフィレット形状を有するハンダ27に
よって多数のピン10Bが配線基板本体20に確実にハ
ンダ付けされた配線基板100が完成した。なお、配線
基板100の図中上面100Aには、集積回路チップ搭
載用のパッド101が形成されている。
【0041】ここで、熱処理をした熱処理済ピン10A
を用いた場合と、熱処理のみ行わなかったピン、すなわ
ちピン10を用いた場合とで、ハンダ27のフィレット
形状を比較した。各配線基板本体20に1つの配線基板
本体あたり各々615本ずつピン10Aまたは10をハ
ンダ付けし、ハンダ27のフィレット形状が図3(c)
に示すようななだらかな円錐形状のフィレットとならな
かったハンダ付け不良のピンが基板中に1本でもあるも
のは不良基板として計数した。結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1から容易に理解できるように、熱処理
済ピン10Aを用いた基板では、いずれのピン10Bで
もハンダ27がなだらかなフィレット形状となった。す
なわち、ハンダ27がいずれの熱処理済ピン10Aにお
いても良好に濡れ拡がったことを示している。これに対
し、熱処理を行わないピン10を用いた場合には、一部
にハンダ27がなだらかなフィレット形状とならないも
のがあった。具体的には、図7における図中左側のよう
な状態となった。
【0044】これは、無電解Ni−Pメッキ層2や無電
解フラッシュAuメッキ層3の表面や層中には、メッキ
液の水分が残留し、ハンダ付けの際、この水分がハンダ
の濡れ拡がりを阻害するためであると考えられる。ま
た、熱処理されていないため、ハンダ27と接触すると
表面の無電解フラッシュ金メッキ層3はごく短時間でハ
ンダ中に溶解して、無電解Ni−P層2とハンダ27と
の濡れ反応が十分進まないうちに無電解フラッシュ金メ
ッキ層3が消滅したため、ハンダが無電解Ni−P層2
に濡れ拡がらない状態が生じたものと考えられる。つま
り、熱処理を行っていないピン10では、これらのメッ
キ層に残留する水分や無電解フラッシュ金メッキ層3の
短時間での消滅が、ハンダ27の濡れ拡がりを阻害した
ものと考えられる。これに対し、熱処理済ピン10Aで
は、上記したように460℃×3分の熱処理を行ってい
るため、水分は蒸発し、熱処理済Au層3Aと熱処理済
Ni−P層2Aとの界面にはニッケルと金の拡散層が形
成されてハンダとの濡れ反応が十分行われたため、ハン
ダ27の濡れ拡がりを阻害されることなく、良好なフィ
レット形状を形作ることができたものと考えられる。
【0045】なお、この熱処理としては、150℃以上
の加熱することが好ましい。無電解Ni−Pメッキ層2
や無電解フラッシュAuメッキ層3の層内や表面に残留
する水分は、150℃未満の温度では、十分に蒸発させ
られないからである。さらに、拡散層を生じさせるする
ためには、300℃以上に加熱することが好ましい。一
方、温度が550℃を越えると、ニッケルの無電解フラ
ッシュ金メッキ層への拡散が激しくなって、無電解フラ
ッシュAuメッキ層3の表面にNiが露出するので、N
iが酸化されて逆にハンダ付け性が低下するため、好ま
しくない。従って、熱処理は550℃以下とするのが好
ましい。さらには、上記したように、400℃〜500
℃の熱処理とするのが好ましい。400℃以上であれ
ば、水分はを確実に除去できる上、拡散層の厚さを確保
できる、一方、500℃を越えるとNiの拡散量をコン
トロールするのが困難になるため、バラツキを考慮して
この範囲内とすることでNiが無電解フラッシュAuメ
ッキ層(熱処理済Au層)の表面まで拡散しないように
することができるからである。
【0046】(実施形態2) ついで、第2の実施の形態について、図4を参照しつつ
説明する。本実施形態にかかる熱処理済ピン210Aお
よび配線基板200は、上記実施形態1と、ピンの形状
およびピンの配線基板本体への取り付け方法が異なるの
みであり、ピンに形成したメッキ層の構成等は同様であ
るので、同様な部分は省略あるいは簡略化して説明す
る。図4(a)に示す熱処理済ピン210Aは、アロイ
194からなり、軸方向略中央に円盤状の鍔状部201
Tを有するピン本体201、およびこれを被覆する熱処
理済Ni−P層202A、さらにこれを被覆する熱処理
済Au層203Aを備える。この熱処理済ピン210A
は、上記実施形態1の熱処理済ピン10Aと同様に、一
旦無電解Ni−Pメッキ層及び無電解フラッシュAuメ
ッキ層を形成した後に、熱処理を行って形成したもので
ある。
【0047】この熱処理済ピン210Aを用いて製作し
たのが図4(b)に示す配線基板200である。配線基
板本体220は、ガラス−エポキシ樹脂複合材料からな
るコア基板221及びその図中上下に形成されたエポキ
シ樹脂を主成分とする樹脂絶縁層222,223を備
え、さらに、各層間及び層上にそれぞれ配線層224,
225,226、227を備える。またこの配線基板本
体220の図中上下を貫通する貫通孔TH内及び樹脂絶
縁層222,223上にはスルーホールメッキ層228
が形成されている。
【0048】この配線基板本体220のうちこの貫通孔
THに熱処理済ピン210Aのうち図4(a)中上方部
分を挿入し、ハンダ229で固着することにより、ピン
210Bが配線基板本体220に固着された配線基板2
00が形成される。この際も、いずれの熱処理済ピン2
10Aについても均一にハンダ229が濡れ拡がった。
したがって、ピン210Bが確実にハンダ付けされ、ハ
ンダ229のフィレット形状もなだらかな形状となっ
た。
【0049】(実施形態3) さらに、図5に示すように、鍔状部301Tがピン本体
301の軸方向中央より偏った位置(図中上方)に形成
された熱処理済ピン310A(図5(a)参照)を用
い、配線基板本体320の形成した盲孔BHに熱処理済
ピン310Aを挿入してハンダ付けするようにしても良
い(図5(b)参照)。すなわち、熱処理済ピン310
Aは、アロイ194からなり、図中上方に円盤状の鍔状
部301Tを有するピン本体301、およびこれを被覆
する熱処理済Ni−P層302A、さらにこれを被覆す
る熱処理済Au層303Aを備える。この熱処理済ピン
310Aも、上記実施形態1の熱処理済ピン10Aと同
様に、一旦無電解Ni−Pメッキ層及び無電解フラッシ
ュAuメッキ層を形成した後に、熱処理を行って形成し
たものである。
【0050】この熱処理済ピン310Aを用いて製作し
たのが図5(b)に示す配線基板300である。配線基
板本体320は、ガラス−エポキシ樹脂複合材料からな
るコア基板321及びその図中上下に形成されたエポキ
シ樹脂を主成分とする樹脂絶縁層322,323を備
え、さらに、各層間及び層上にそれぞれ配線層324,
325,326を備える。なお、配線層324と326
とはコア基板321に形成したスルーホールメッキ層3
28で相互に接続されている。さらに樹脂絶縁層323
を貫通して形成された盲孔BH内及び樹脂絶縁層323
上には、略凹字形状のパッド327が形成されている。
【0051】この配線基板本体320のうちこの盲孔B
Hに熱処理済ピン310Aのうち図5(a)中上方を挿
入し、ハンダ329で固着することにより、ピン310
Bが配線基板本体320に固着された配線基板300が
形成される。この際も、いずれの熱処理済ピン310A
についても均一にハンダ329が濡れ拡がったので、ピ
ン310Bが確実にハンダ付けされ、ハンダ329のフ
ィレット形状もなだらかな形状となった。
【0052】(実施形態4) さらに、図6に示すように、ピン本体401の端部に釘
頭状部401Nを有する熱処理済ピン410A(図6
(a)参照)を用い、配線基板本体420の形成した貫
通孔THに熱処理済ピン410Aを挿入してハンダ付け
するようにしても良い(図6(b)参照)。すなわち、
熱処理済ピン410Aは、コバールからなり、図中上端
に円盤状の釘頭状部401Nを有するピン本体401、
およびこれを被覆する熱処理済Ni−P層402A、さ
らにこれを被覆する熱処理済Au層403Aを備える。
この熱処理済ピン410Aも、上記実施形態1の熱処理
済ピン10Aと同様に、一旦無電解Ni−Pメッキ層及
び無電解フラッシュAuメッキ層を形成した後に、熱処
理を行って形成したものである。
【0053】この熱処理済ピン410Aを用いて製作し
たのが図6(b)に示す配線基板400である。配線基
板本体420は、ガラス−エポキシ樹脂複合材料からな
るコア基板421を備え、さらに、その上下を貫通する
貫通孔TH内に、スルーホールメッキ層422を備え
る。この配線基板本体420のうちこの貫通孔THに熱
処理済ピン410Aを挿入し、釘頭状部401Nを配線
基板本体420に係合させ、ハンダ423で固着するこ
とにより、ピン410Bが配線基板本体420に固着さ
れた配線基板400が形成される。この際も、いずれの
熱処理済ピン410Aについても均一にハンダ423が
濡れ拡がったので、ピン410Bを確実にハンダ付けす
ることができ、ハンダ423のフィレット形状もなだら
かな形状となった。
【0054】以上において、本発明を各実施形態に即し
て説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して
適用できることはいうまでもない。例えば、上記実施形
態においては、いずれも、無電解ニッケルメッキ層とし
て無電解Ni−Pメッキ層を形成し、これを熱処理した
が、Ni−B,Ni−P−Bなどの他の組成の無電解ニ
ッケルメッキ層を形成してもよい。ただし、無電解Ni
−B層などでは、ハンダ付けの際にハンダが濡れ拡がり
やすくハンダ付け性が良い点で好ましいが、ピンの固着
端付近のみに止まらず、ピンの先端側にまで濡れ拡が
り、例えば、図3(c)におけるフィレットの高さhが
大きくなりすぎる場合がある。この場合には、ピンを他
の配線基板の貫通孔に挿入したりソケットに挿入したり
する際に、ピンの径が見かけ上太くなって挿入困難とな
り、接続不良や取り扱い困難となる危険性がある。従っ
て、このようなおそれがある場合には、比較的ハンダが
濡れ拡がりにくい無電解Ni−Pメッキ層を形成するの
が好ましい。特に、配線基板本体からピンの先端までの
高さが低いタイプ、例えば、この先端までの高さが3m
m以下である配線基板においては、無電解Ni−Pメッ
キ層を用いるのがよい。
【0055】また、上記実施形態では、ハンダとして、
95Sn−5Sbハンダを用いたが、他のハンダを用い
ても良いことはいうまでもなく、例えば、96.5Sn
−3.5Ag、60Sn−40Pbなど、融点その他を
勘案してハンダの材質を適宜選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかるピンの断面図である。
【図2】図1に示すピンの製造方法を説明するための説
明図であり、(a)はピン本体、(b)は無電解Ni−
Pメッキを施した状態、(c)は無電解フラッシュAu
メッキを施した状態、(d)は熱処理を施す様子を示
す。
【図3】図1に示すピンを配線基板本体のパッドに接続
固着して配線基板の製造方法を説明するための説明図で
あり、(a)はパッドにハンダペーストを塗布した状
態、(b)はピンを配置した状態、(c)はピンをハン
ダ付けした状態、(d)は完成した配線基板の側面を示
す。
【図4】実施形態2にかかり、(a)は軸方向略中央に
鍔が形成されたピンの断面図、(b)はこのピンを配線
基板本体にあけた貫通孔に挿入しつつハンダ付け固定し
た配線基板を示す部分拡大断面図である。
【図5】実施形態3にかかり、(a)は固定端近傍に鍔
が形成されたピンの断面図、(b)はこのピンを配線基
板本体にあけた盲孔に挿入しつつハンダ付け固定した配
線基板を示す部分拡大断面図である。
【図6】実施形態4にかかり、(a)は釘頭状の固定端
を持つピンの断面図、(b)はこのピンを配線基板本体
にあけた貫通孔に挿入しつつハンダ付け固定した配線基
板を示す部分拡大断面図である。
【図7】配線基板本体のパッドにピンを突き当ててハン
ダ付けした状態を示し、円錐状のフィレットが形成され
た状態(図中右側)及びピンの一部にハンダが濡れ広が
らなかったために円錐状のフィレットが形成されずハン
ダ付け不良の状態(図中左側)を対比して説明する説明
図である。
【符号の説明】
10 ピン 10A,210A,310A,410A 熱処理済ピン 10B、210B、310B、410B ピン 1,201,301,401 ピン本体 2A,202A,302A,402A 熱処理済無電
解Ni−Pメッキ層(熱処理済Ni−P層) 3A,203A,303A,403A 熱処理済無電
解フラッシュAuメッキ層(熱処理済Au層) 100,200,300,400 配線基板 20,220,320,420 配線基板本体 27,229,329,423 ハンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−297337(JP,A) 特開 平5−326804(JP,A) 特開 平5−222541(JP,A) 特公 平7−62273(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/50 C25D 7/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配線基板本体にハンダ付けによって固着す
    るためのピンであって、 ピン本体と、 上記ピン本体の表面を被覆する厚さ0.2〜5.0μm
    無電解ニッケルメッキ層と、 上記無電解ニッケルメッキ層を被覆する無電解フラッシ
    ュ金メッキ層と、 を備え、 非酸化雰囲気下で熱処理されてなることを特徴とするピ
    ン。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のピンであって、 前記無電解フラッシュ金メッキ層は、厚さ0.015〜
    0.1μmであることを特徴とするピン。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のピンであって、 前記無電解フラッシュ金メッキ層と前記無電解ニッケル
    メッキ層の界面近傍には、厚さ方向に濃度分布を持って
    ニッケルと金が混じり合った拡散層を有することを特徴
    とするピン。
  4. 【請求項4】配線基板本体にハンダ付けによって固着す
    るためのピンの製造方法であって、 ピン本体を厚さ0.2〜5.0μmの無電解ニッケルメ
    ッキ層で被覆する無電解ニッケルメッキ工程と、 上記無電解ニッケルメッキ層を無電解フラッシュ金メッ
    キ層で被覆する無電解金メッキ工程と、 非酸化雰囲気下でメッキされたピン本体を加熱する熱処
    理工程と、 を備えることを特徴とするピンの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のピンの製造方法であっ
    て、 前記無電解金メッキ工程は、前記無電解ニッケルメッキ
    層を置換金メッキにより厚さ0.015〜0.1μmの
    前記無電解フラッシュ金メッキ層で被覆することを特徴
    とするピンの製造方法。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載のピンの製造方法
    であって、 前記熱処理工程は、前記無電解ニッケルメッキ層と前記
    無電解フラッシュ金メッキ層の界面近傍に厚さ方向に濃
    度分布を持ってニッケルと金が混じり合った拡散層を形
    成することを特徴とするピンの製造方法。
  7. 【請求項7】請求項4〜6のいずれか1項に記載のピン
    の製造方法であって、 前記熱処理工程が、150℃以上550℃以下の加熱で
    あることを特徴とするピンの製造方法。
  8. 【請求項8】請求項に記載のピンの製造方法であっ
    て、 前記熱処理工程が、300℃以上550℃以下の加熱で
    あることを特徴とするピンの製造方法。
  9. 【請求項9】配線基板本体の接続端部に、請求項1〜3
    のいずれか1項に記載のピンをハンダ付けしてなること
    を特徴とする配線基板。
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