JP3279756B2 - 定量計算装置 - Google Patents

定量計算装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既知濃度の標準サンプ
ルと、この標準サンプルを用いて行なった実際の測定値
との関係からm次多項式検量線を求め、未知サンプルを
測定して得た測定値から前記検量線を用いて当該未知サ
ンプルの濃度を算出する定量分析法に用いられる定量計
算装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、免疫学的手法を用いて生体試料中
の微量成分を定量する場合等において、標準サンプルの
既知濃度と測定値の関係から検量線を求め、未知サンプ
ルの実際の測定値からこの検量線を利用して当該未知サ
ンプルの濃度を算出する定量分析法が一般に行なわれて
いる。この場合、検量線を用いて測定しようとする対象
の実測データは、一般にゼロ濃度域で下に凸に曲り、ま
た高濃度域で緩やかに上に凸に曲がる曲線となる場合が
多い。
【0003】図2は、このような定量分析法における一
般的な作業のフローを示し、第1ステップにおいては濃
度既知の標準サンプルを測定する。このときに求めよう
とする検量線が曲線である例えば一般的なm次多項式の
mが2以上の場合は、標準サンプル数は異なる濃度の三
つ以上を準備する必要がある(但し検量線がゼロ濃度で
原点を通ると考えてよい場合には、ゼロ濃度サンプルを
省略し2濃度以上の標準サンプルに原点を追加すること
で第2ステップで検量線を作成することもできる)。第
2ステップでは検量線を作成する。第3ステップでは濃
度未知の実サンプルを測定する。そして第4ステップに
おいて、上記で作成した検量線を利用して該未知サンプ
ルの濃度を算出する。
【0004】以上の定量分析法においては、作成した検
量線の標準サンプルの測定点以外の領域で、この作成検
量線が、実際サンプルの濃度及び測定値にいかに近似
(フィッテイング)しているかは、定量分析の正確性に
直接影響するので重要である。そこで従来からm次多項
式検量線(代表的には3次多項式)での検量線と実サン
プルの測定値が良好にフィッティングするために、標準
サンプルの濃度の選び方や、最少二乗法における重み付
けなどの工夫が検量線作成に際して行われている。しか
しゼロ濃度域と高濃度域の双方で良好にフィッティング
させることは難しく、回収率(正確性の指標の一つ)は
必ずしもよくない。
【0005】図3は、このような従来一般的なm次多項
式を用いた場合の定量計算装置の一例をブロック図で示
している。この定量計算装置は、検量線作成部11と定
量演算部12とを有していて、その検量線作成部11
は、上記図2のステップ2で説明したように標準サンプ
ルの測定値とその標準サンプルの既知の濃度とを入力と
して、例えば2次多項式(ax2 +bx+c)で実測デ
ータと作成検量線の近似を得ようとする場合は3点以上
(3濃度以上あるいは2濃度以上プラス原点を用いる場
合は標準サンプルを1つ減らせる;以下において同じ)
の濃度および測定値の入力を用いて、検量線を作成す
る。また3次多項式(ax3 +bx2 +cx+d)で同
様の近似を得ようとする場合には4点以上の濃度および
測定値の入力を用いて検量線を作成する。定量演算部1
2は、上記図2の第4ステップで説明したように、検量
線作成部11で作成した検量線と未知サンプルの測定値
とに基づいて、該未知サンプルの濃度を算出し、その結
果を未知サンプルの測定濃度として出力する。
【0006】一般に実測検量線は、ゼロ濃度近傍域では
曲りが急であり、高濃度域では曲りが緩やかになる場合
が多く、上述した従来の2次多項式あるいは3次多項式
で検量線を作成する方法では、検量線と実測データとの
乖離が大きくなり回収率が悪くなるという問題がある。
このような問題は、特に、生体由来試料中に含まれる微
量成分の定量分析によって生体の状態、例えば健康状態
を診断するような用途に適用する場合には、不都合を生
ずることがある。
【0007】以上のようなm次多項式検量線を用いる方
法とは別に、スプライン関数を用いて実測データにフィ
ッティングさせる方法も知られているが、この方法は、
フィッティングのための演算が複雑になることや、多く
のパラメータが必要であること、定量演算で区分分けが
必要になることなどの問題が指摘され、また、パラメー
タ数が多いためフィッティング条件が悪いと測定点は通
るが検量線が波打つなどの問題を無視できない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
な従来法の欠点を解消し、作成検量線を実測データに良
好にフィティングすることができ、これによって正確度
の高い定量を行なうことができる定量計算装置を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0009】また本発明の別の目的は、標準サンプルを
用いた測定結果に基づいて検量線を作成する際に、これ
に用いる標準サンプルの濃度の選択自由度を増大し、あ
るいは濃度が異なる必要標準サンプル数を削減できる定
量計算装置を提供するところにある。
【0010】本発明の更に別の目的は、単純なm次多項
式の方法に従った演算法を用いることにより、検量線の
較正が容易な定量計算装置を提供するところにある。
【0011】また本発明の他の目的は、単純な2次式あ
るいは3次式で作成した検量線では実測データに良好に
フィッテイングできないため、4次式以上で上記のフィ
ッテイングを得ることが必要であるような測定系につい
ても、容易に精度の高い定量を行なうことができる定量
計算装置を提供するところにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記のような種々の目的
を達成する本発明よりなる定量計算装置の特徴は、標準
サンプルの既知濃度と測定装置によるこの標準サンプル
の測定値との数値情報を入力としてm次多項式検量線
(mは自然数)を算出する検量線作成部と、末知サンプ
ルの上記測定装置による測定値と上記算出されたm次多
項式検量線とを入力として該末知サンプルの濃度を算出
する定量演算部とを備えた定量計算装置において、上記
検量線作成部および定量演算部に入力する数値情報をN
乗根演算(Nは1より大きい有理数)するN乗根演算部
と、上記定量演算部で算出された数値情報をN乗演算
(Nは上記と同じ)するN乗演算部とを設けた構成をな
すところにある。上記のNは、1より大きい有理数であ
れば本発明の目的を達成できるが、一般的には2以上の
整数を用いるのが有利である場合が多い。
【0013】上記の検量線作成部が出力するm次多項式
検量線は、2次式あるいは3次式とすることが一般的で
あるが、これに限定されるものではなく4次式以上のm
次多項式とすることが好適な場合もある。また上記N乗
根演算部及びN乗演算部の演算式の指数Nには1より大
きい有理数であれば特に制限されないが、通常は、フィ
ッテイング性と演算の手数とを考慮して2〜64の整数
が用いられる。64を越える数を用いても、フィッテイ
ング性の格別の向上は期待できない。
【0014】本発明の定量計算装置は、液体クロマトグ
ラフィー,ガスクロマトグラフィー,フローインジェク
ション分析法,生化学分析法あるいは免疫測定法などを
応用した分析装置等で検量線を用いて定量濃度を求める
種々の用途に用いることができる。
【0015】
【作用】本発明のN乗根演算した数値を用いて作成する
検量線は、高濃度域のスケールが縮められ、反対に低濃
度域のスケールが広げられるため、N乗演算により実濃
度スケールに戻した場合に、従来のm次多項式検量線に
比べて、高濃度域の曲りが減り、他方、低濃度域の曲り
が大きくなって、実測データとの良好なフィッテイング
性が得られる。
【0016】これにより、入力のN乗根を求めるという
簡単な演算と、未知サンプルの定量演算後の数値のN乗
という簡単な演算により、実測データに良好にフィッテ
イングした検量線を得ることができて、精度の高い定量
を行なうことができる。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明を更に詳細に説
明する。図1は、本発明による定量計算装置の一実施例
のブロック図を示す。本例の装置は、検量線作成部1、
定量演算部2、検量線作成部1の二つの入力の一方であ
る標準サンプルの既知濃度値のN乗根を求める第1のN
乗根演算部3、この標準サンプルを測定において直接使
用する測定装置で測定した測定値のN乗根を求める第2
のN乗根演算部4、定量演算部2の入力である濃度未知
サンプルの上記測定装置による測定値のN乗根を求める
第3のN乗根演算部5、及び定量演算部2の出力をN乗
するN乗演算部6からなっている。
【0018】上記の検量線作成部1は、上記の二つの入
力情報に基づいて作成する検量線を実測データにフィッ
テイングさせるために、m次多項式検量線の次数に応じ
て必要な情報数(例えば上述した2次多項式(ax2
bx+c)では、標準サンプルの既知濃度とその標準サ
ンプルの実際の測定値濃度の対で得られる情報の3つ)
を入力として、求めようとするm次多項式検量線を作成
することができる。
【0019】上記第1〜第3のN乗根演算部3,4,5
は、標準サンプルの濃度値、標準サンプルを実際の測定
装置で測定した測定値、未知サンプルの同測定値を、そ
れぞれ1/N乗してその計算結果を、前2者については
検量線作成部1の入力とし、後1者については定量演算
部への入力とするように動作する。
【0020】また定量演算部2は、上記検量線作成部1
で作成されたm次多項式検量線を利用して、N乗根演算
部5からの入力(つまり試験装置を用いて測定した未知
サンプルの測定値をN乗根演算した演算結果)に基づ
き、これに対応した濃度情報を算出し、これをN乗演算
部6に送る。
【0021】N乗演算部6は、定量演算部2の演算結果
はN乗根演算したものであるからこれをN乗して未知サ
ンプルの実データとしての濃度を求める。このN乗演算
部6の演算結果は、必要に応じて表示装置や記録装置、
記憶装置に入力するように処理される。
【0022】なお、以上の図1により説明される本例の
定量計算装置は、各部を個々にブロックにして示した構
成の装置とすることもできるが、検量線作成部1、定量
演算部2、N乗根(1/N)演算部3,4,5、および
N乗演算部6を、マイクロプロセッサを用いてそのRO
M,RAM等に組み込んだプログラムにより所定の手順
で種々の演算を実行する形式でも構成することができ
る。この場合、図2で示したフローにしたがって検量線
作成や定量演算を実行するように構成したメインルーチ
ンプログラムに対し、N乗根演算部及びN乗演算部をサ
ブルーチンプログラムとして用いることも勿論でき、こ
のようにすれば指数Nの変更などの操作が容易とできる
利点も得られる。なおこのようないわゆるマイコンを用
いる場合の他、ディジタル回路やアナログ回路を用いて
装置を構成することもできる。
【0023】以上において、測定値や、演算結果として
得られる濃度値は一般には正の数であるが、ノイズなど
でこれらの値が負となる可能性がある場合には、Nに奇
数を選んで1/N乗およびN乗の演算を行なうようにす
ることが好ましい。同様の対応として、負数の絶対値の
1/N乗およびN乗に負記号をつけるようにすることも
できる。
【0024】試験例1 1,5−アンヒドログルシトール(以下1,5−AGと
いう)を含有する試料を吸光度検出式フローインジェク
ション測定装置を用いて測定するために、本発明の図1
に示した定量計算装置を用い、標準サンプルを用いてm
次多項式検量線を作成し、この検量線の実測値とのフィ
ッテイング(近似)性を、1,5−AGの試料(標準サ
ンプルを希釈した濃度既知の模擬サンプル)を用いて検
討した。なお上記吸光度検出式フローインジェクション
測定装置は、ポンプにより送液される移送液に、1,5
−AGを含む試料を試料注入装置により注入し、この液
にロイコ型色原体溶液を混合した後リアクターカラムに
通液し、ピラノースオキシダーゼ、ペルオキシダーゼを
固定した樹脂を充填した上記リアクターカラム内での反
応により、1,5−AGの含有量に比例して生ずるロイ
コ型色原体の吸光度を検出器でモニターして電気信号を
得るようにしたものである。
【0025】この装置を用いて、標準サンプルによる既
知濃度と測定値とから2点(図4中に〇印で示した)及
び原点から、図1の装置を用いてN=4の2次多項式検
量線を作成し、その結果を図4に示した。またこの標準
サンプルを稀釈して調製した模擬試料(稀釈倍率により
濃度既知)を用いて測定を行ない、検量線から得られた
吸光度の上記模擬試料の測定値に対する比率を下記表1
に示した。またN=8,64とした場合の計算結果も併
せて下記表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】また、上記模擬試料の測定値と稀釈倍率に
よる既知濃度とから図4中にプロット(×印)した7点
と、検量線とのフィッテイング性を調べた。
【0028】更に比較のために、図3に示した従来の定
量計算装置を用いて求めた2次多項式検量線と、標準サ
ンプルのプロット点(図4中の〇印)を折線で結んだ検
量線も図4中に併せて示した。
【0029】この結果から分かるように、折線で与えら
れる検量線(点線)、あるいは従来の定量計算装置によ
り与えられる2次多項式検量線(鎖線)に比べて、本発
明の定量計算装置を用いて作成された検量線(実線)
は、模擬サンプルとのフィッテイングが極めて良好であ
ることが認められ、実測値をよく近似していると考えら
れる。
【0030】これは次ぎのことによるものと考えられ
る。すなわち、本発明の場合、Nを大きくするほど、N
乗根演算した数値を用いて作成した検量線の高濃度域の
スケールが縮められ、低濃度域のスケールが広げられ
る。その結果、N乗演算により実濃度スケールに戻した
場合、従来の2次式あるいは3次式に比較して、高濃度
域の曲りが減り、低濃度域の曲りが大きくなって、これ
が良好なフィッテイング性をもたらすものと考えられ
る。
【0031】なお本例により作成された2次多項式検量
線は、N=8でのフィッティングよりも、さらにN=6
4でより良好なフィッテイングが得られることがわかっ
た。また図中には示さないが、N=1024ではN=6
4の場合と大きな差はなかった。
【0032】試験例2 酵素免疫反応測定装置(東ソー社製AIA1200)を
用いて、以下の〜の手順で試験を行なった。
【0033】 標準液又は試料、並びに固相化した抗
ペプチド(CPR)抗体及びアルカリ性フォスファター
ゼ(ALP)で標識した抗CPR抗体のインキュベー
ト、 固相と液相の分離、 ALPの基質である4メチルウンベリフェリルリン
酸(4MUP)を添加して固相上の免疫複合体に含まれ
るALPによる4MUP→4MU(4メチルウンベリフ
ェロン)の反応、 生じた4MUによる蛍光の経時変化の測定 以上の操作において、検量線作成のために標準液には市
販のCPR(0.5034、2.008、5.993、
14.98、29.97(ng/ml)含む溶液)を用
いた。またその作成検量線の実測データとのフィッテン
グ性を確認するために、標準サンプルを希釈した模擬サ
ンプルを用いて試験を行った。
【0034】この試験により得られた結果から、本発明
の定量計算装置を用い、N=3として3次多項式検量線
を求め、その結果を第5図に示した。
【0035】この図5から分かるように、本発明の検量
線によって作成した検量線は、低濃度域での検量線の急
な曲がりを表現することができ、本発明の装置で作成し
た検量線は実測データに良く近似していることが確認さ
れる。
【0036】比較のために、同様の試験結果に基づい
て、図3の定量計算装置を用いて3次多項式検量線を求
め、その結果を図6に示した。
【0037】この図6から分かるように、図3の定量計
算装置によって作成した検量線では、低濃度での検量線
の急な曲がりを表現することができない。また一方、高
濃度域での曲がりのため、検量域以上の濃度では近似が
急に悪化する。
【0038】また同様に比較のために、同様の試験結果
に基づいて、スプライン5次回帰による検量線を求め、
その結果を図7に示した。
【0039】この図7から分かるように、スプライン回
帰による検量線では、装置や試薬のロット間差により実
測データが変化すると検量線に本来ないはずの波うちを
生ずることがある。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、従来法により得られる
m次多項式検量線に比べて、実測データに良好にフィッ
テイング(近似)した良好なm次多項式検量線が得ら
れ、定量分析の正確度を向上することができるという効
果がある。特に免疫学的方法による診断装置等の生体由
来の微量成分を含有する試料の定量分析等においては、
定量正確度の向上により、より信頼度が高い測定結果を
得ることが可能になるなどの効果が得られる。
【0041】また、単純な2次あるいは3次式では作成
検量線を実測データに良好にフィッティングさせること
ができず、4次式以上の多項式でフィッティング性を確
保する必要がある場合にも、本発明装置によれば容易
に、良好なフィッティング性を確保できるより低い次数
の多項式を用いることができるという効果がある。
【0042】また更に、本発明では、少ないパラメータ
ーで良好なフィッテイング性をもつ検量線を作成できる
ので、従来の例えばスプライン検量線に比較して、波打
つ可能性もなく、また少ないパラメーターで近似するこ
とができるので、標準サンプルの数を減らすことができ
るという効果もある。
【0043】さらに、スプラインフィッティングに比較
し、必要に応じて、単純な構成,操作で定量計算装置を
構成することができる。
【0044】さらにまた、本発明によれば、フィッティ
ングが良好であるため、フィッティングの良否が標準サ
ンプルの濃度の選択に依存しなくなり、標準サンプルの
濃度選択が容易になるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よりなる定量計算装置の構成概要を示し
たブロック図、
【図2】検量線を用いて未知サンプルの濃度を測定する
場合の一般的フローを示した図、
【図3】従来の定量計算装置の構成概要を示したブロッ
ク図、
【図4】1,5−AGを試料とした場合の検量線と実サ
ンプル測定値のフィッテイングの状態を示した図、
【図5】CPRを試料とした場合の本発明の定量計算装
置を用いて得た3次多項式検量線を示した図、
【図6】CPRを試料とした場合の従来の定量計算装置
を用いて得た3次多項式検量線を示した図、
【図7】CPRを試料とした場合の従来のスプライン5
次回帰により得た検量線を示した図、
【符号の説明】
1…検量線作成部、2:…定量演算部、3…第1のN乗
根演算部、4…第2のN乗根演算部、5…第3のN乗根
演算部、6…N乗演算部、11…検量線作成部、12:
…定量演算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 信吾 神奈川県緑区たちばな台2−7−3 東 ソー青葉台寮B−218 (72)発明者 梅香家 佳彦 神奈川県藤沢市湘南台4丁目26−5 205号 (72)発明者 古屋敷 佳久 神奈川県藤沢市湘南台4丁目26−5 304号 (72)発明者 北村 隆司 山口県熊毛郡熊毛町西勝間原1100−179 (72)発明者 田辺 敏雄 群馬県高崎市岩鼻町16−3 (72)発明者 田島 茂 群馬県藤岡市藤岡675−11 (56)参考文献 特開 昭60−154161(JP,A) 特開 平4−268438(JP,A) 特開 平5−240784(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準サンプルの既知濃度と測定装置によ
    るこの標準サンプルの測定値との数値情報を入力として
    m次多項式検量線(mは自然数)を算出する検量線作成
    部と、末知サンプルの上記測定装置による測定値と上記
    算出されたm次多項式検量線とを入力として該末知サン
    プルの濃度を算出する定量演算部とを備えた定量計算装
    置において、上記検量線作成部および定量演算部に入力
    する数値情報をN乗根演算(Nは1より大きい有理数)
    するN乗根演算部と、上記定量演算部で算出された数値
    情報をN乗演算(Nは上記と同じ)するN乗演算部とを
    設けたことを特徴とする定量計算装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、検量線作成部が算出
    する多項式検量線が2次式あるいは3次式であり、N乗
    根演算部及びN乗演算部の演算式の指数Nが2〜64で
    あることを特徴とする定量計算装置。
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