JP3279331B2 - 気体燃料エンジンの燃料供給装置 - Google Patents

気体燃料エンジンの燃料供給装置

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素等の気体燃料を用
いる気体燃料エンジンの燃料供給装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、水素ガス等の可燃性気体を燃料と
して使用する気体燃料エンジンが開発されつつあるが、
気体燃料を用いる場合、その容積率がガソリンと比べて
格段に大きいため、空気吸入量の確保、気体燃料の供給
量のコントロール等の面で対策が必要となる。
【0003】従来のこの種のエンジンにおける燃料供給
装置としては、例えば特公昭58−36172号公報に
示されるように、空気吸入用の通路と水素ガス供給用の
通路とを別個に形成してそれぞれに吸気弁および水素供
給弁を設けるとともに、吸気弁を下死点で閉じる一方、
水素供給弁を下死点で開いて、両者の開弁期間がラップ
しないようにし、かつ、水素供給弁が開いている間に、
シリンダ内圧より高い圧力で水素ガスを燃焼室に送り込
むようにするとともに、上記水素供給弁の閉時期を変更
可能としたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の装置に
よると、容積率の大きい気体燃料を高吸入空気量領域で
も充分に供給できるようにすることと、燃料供給量の精
度の向上とを両立させることが難しかった。つまり、上
記公報に見られるようにポペット弁からなる水素供給弁
の閉時期を可変にするというような手段では高精度の燃
料コントロールが難しい。高精度に燃料をコントロール
することができる燃料調量手段としては、電磁式の噴射
弁がガソリンエンジン等では知られているが、上記のよ
うに気体燃料は容積率が大きいため、燃料供給量が多い
ときにその供給量を電磁式の噴射弁で賄おうとすると、
非常に大容量の噴射弁が必要となり、現状ではその実用
化が困難である。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑み、高吸入空気
量領域での気体燃料の要求量を充分に確保し得るように
しつつ、とくに高精度の燃料コントロールが要求される
低吸入空気量領域でその気体燃料のコントロールの精度
を高めることができる気体燃料エンジンの燃料供給装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明(請求項1に記載)は、空気をシリンダ
内に供給する吸気ポートと、この吸気ポートとは別個に
シリンダ内に開口する気体燃料供給ポートとを備えると
ともに、吸気ポートからの空気吸入終了後の圧縮行程前
半に気体燃料供給ポートから気体燃料をシリンダ内に供
給する気体燃料供給系統を備えた気体燃料エンジンの燃
料供給装置において、上記気体燃料供給系統に、流通面
積を無段階に変化させることにより気体燃料供給量を調
整する第1燃料調量手段と、電磁式の噴射弁を用いてそ
の開弁期間を変化させることにより気体燃料供給量を調
整する第2燃料調量手段とを並列に設けるとともに、エ
ンジンの低吸入空気量領域では上記第2燃料調量手段の
み作動させ、エンジンの高吸入空気量領域では上記第1
燃料調量手段のみを作動させる制御手段を設けたもので
ある。
【0007】第2の発明(請求項2に記載)は、空気を
シリンダ内に供給する吸気ポートと、この吸気ポートと
は別個にシリンダ内に開口する気体燃料供給ポートとを
備えるとともに、吸気ポートからの空気吸入終了後の圧
縮行程前半に気体燃料供給ポートから気体燃料をシリン
ダ内に供給する気体燃料供給系統を備えた気体燃料エン
ジンの燃料供給装置において、上記気体燃料供給系統
に、流通面積を無段階に変化させることにより気体燃料
供給量を調整する第1燃料調量手段と、電磁式の噴射弁
を用いてその開弁期間を変化させることにより気体燃料
供給量を調整する第2燃料調量手段とを並列に設けると
ともに、エンジンの低吸入空気量領域では上記第2燃料
調量手段のみ作動させ、エンジンの高吸入空気量領域で
は、上記第1燃料調量手段で高吸入空気量領域の燃料要
求量をほぼ賄うようにしつつ上記第2燃料調量手段で燃
料の微調整的制御を行うように、上記第1,第2燃料調
量手段の双方を作動させる制御手段を設けたものであ
る。
【0008】第3の発明(請求項3に記載)は、第1ま
たは第2の発明において、上記制御手段が、加速時に、
上記第2燃料調量手段による非同期噴射により燃料供給
量を補正するようになっているものである。
【0009】第4の発明(請求項4に記載)は、第1
たは第2の発明において、第1燃料調量手段および第2
燃料調量手段が、それぞれ、エンジンの作動と同期して
所定タイミングで燃料供給を行うようになっているもの
である。
【0010】第5の発明(請求項5に記載)は、第4の
発明において、第1燃料調量手段に、エンジン出力軸と
同期する機械式タイミングバルブが含まれているもので
ある。
【0011】
【作用】本発明によると、低吸入空気量領域では、第2
燃料調量手段により電磁式の噴射弁を用いて燃料供給量
を制御することにより、燃料制御の精度が高められ、一
方、高吸入空気量領域では、第1燃料調量手段のみ作動
され、または、第1燃料調量手段で高吸入空気量領域の
燃料要求量をほぼ賄うようにしつつ上記第2燃料調量手
段で燃料の微調整的制御を行うように両燃料調量手段が
作動させれることにより、高吸入空気量に見合う燃料要
求量が確保される。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明に係る気体燃料エンジンの燃料供
給装置の一実施例を示しており、当実施例のエンジンは
ロータリピストンエンジンである。また、実施例では、
気体燃料として水素ガスを例示している。
【0013】ロータリピストンエンジンおよび燃料供給
装置の全体構造は図1に示されている。ロータリピスト
ンエンジンは、ペリトロコイド状の内周面を有するロー
タハウジング1とその両側に位置するサイドハウジング
2,3とにより構成されたシリンダを有し、その内方
に、略三角形状のロータを配置している。2ロータのロ
ータリピストンエンジンにあっては、インタミディエイ
トハウジング(中間部のサイドハウジング)3を挾んで
その前後にフロント側およびリヤ側のシリンダが形成さ
れ、それぞれの内方にロータ4が配置されている。上記
ロータは、偏心軸5に支承され、頂部がロータハウジン
グ1の内周面に摺接し、シリンダ内に3つの作動室6を
隔成している。このロータ4の偏心回転に伴い、各作動
室6が容積変化し、オットーサイクルを行う。そして、
ロータ4の回転によって偏心軸5が回転駆動される。
【0014】上記インタミディエイトハウジング3に
は、空気を供給する吸気ポート7が、吸気行程の作動室
6に臨む位置に設けられるとともに、水素ガスを作動室
6に供給する水素ポート(気体燃料供給ポート)8が、
吸気ポート7とは独立して設けられている。上記吸気ポ
ート7には吸気通路11を介して空気が供給され、この
吸気通路11には、ステップモータ13によって作動さ
れるスロットル弁12が設けられるとともに、図外のエ
アクリーナ、吸入空気量検出のためのエアフローメータ
等が配設されている。また、排気行程6の作動室に臨む
ロータハウジング1には排気ポート14が形成され、こ
の排気ポート14に排気通路15が接続され、この排気
通路15には図外のO2 センサ、触媒等が配設されてい
る。
【0015】気体燃料としての水素ガスを供給する系統
は、メタルハイドライドタンク(以下MHタンクとい
う)20からの水素ガスを送る燃料通路21を備えてい
る。上記MHタンク20は、その内部に水素を吸蔵、放
出することのできる水素吸蔵合金を備え、このMHタン
ク20に対し、水素充填用の通路、冷却水通路および加
熱水通路(図示省略)が配設され、エンジンウォータジ
ャケットから供給される冷却水でMHタンク20の水素
吸蔵合金が加熱されることにより、水素が燃料通路に放
出されるようになっている。
【0016】上記燃料通路21には、圧力調整器22が
設けられ、上記MSタンク20から供給される水素ガス
が上記圧力調整器22で略5気圧(3〜7気圧)に調圧
されている。この圧力調整器22より下流で上記燃料通
路21は、第1燃料通路23と第2燃料通路24とに分
岐している。上記第1燃料通路23には、流通面積を変
化させることにより気体燃料供給量を調整する第1燃料
調量手段が具備され、第2燃料通路24には、電磁式の
噴射弁を用いてその開弁期間を変化させることにより気
体燃料供給量を調整する第2燃料調量手段が具備されて
いる。そして上記第1燃料調量手段と第2燃料調量手段
とが、並列に、水素ポート8に接続されている。
【0017】上記第1調量手段は、流量調整弁25と、
その下流に設けられたタイミングバルブ26とを有し、
タイミングバルブ26の下流側が、水素ポート8に通じ
る通路構成部材27に接続されている。上記流量調整弁
25は、デューティソレノイドバルブまたは比例ソレノ
イドバルブ等を用いて、第1燃料通路23の流通面積を
無段階に調節できるようになっている。
【0018】また、上記タイミングバルブ26は、エン
ジンの作動と同期して所定タイミングで燃料供給を行う
ようにするもので、当実施例では、エンジン出力軸と同
期する機械式となっている。すなわち、図2および図3
に詳しく示すように、タイミングバルブ26はポペット
弁31を有し、タイミングバルブ駆動用カムシャフト3
2に設けられたカム33により開閉作動される。このカ
ムシャフト32は、ハウジングに回転可能に支承される
とともに、その一端側に具備されたプーリ34がタイミ
ングベルト35を介して偏心軸5に連繋されることによ
り、偏心軸5と同期回転するようになっている。図では
フロント側、リア側の両シリンダ用としてタイミングバ
ルブ26が2個並列に設けられている。
【0019】タイミングバルブ26の下流の通路構成部
材27は、円筒状に形成され、その内部にフロント側シ
リンダ用とリヤ側シリンダ用とに分けられた2つの通路
36a,36bを有し、その通路36a,36bの下流
端がフロント側、リア側の各水素ポート8に連通すると
ともに、上流端が、タイミングバルブ26に続く通路3
7a,37bに連通している。
【0020】一方、上記第2燃料調量手段は、電磁式の
噴射弁であるインジェクタ40を備えている。このイン
ジェクタ40は、後記ECU41からの噴射パルスによ
り噴射時間および噴射タイミングがコントロールされ、
噴射期間の変化により水素ガス供給量を調節するととも
に、エンジンの作動と同期して所定のタイミングで燃料
噴射を行うものである。図では、フロント側、リア側の
両シリンダ用として2つのインジェクタ40が具備さ
れ、上記通路構成部材27内の通路にそれぞれ燃料を噴
射供給するように、ケーシングに取り付けられている。
そして、第2燃料通路24の下流側がインジェクタ40
に接続されている。
【0021】上記第1,第2燃料調量手段は、コントロ
ールユニット(ECU)41からなる制御手段により制
御される。このECU41には、エンジン回転数を検出
する回転数センサ42、アクセル開度(アクセルペダル
踏み込み量)を検出するアクセル開度センサ43、圧力
調整器22の下流の燃料通路21内の圧力を検出する圧
力センサ44等からの信号が入力されている。またこの
ECU41から、上記流量制御弁25とインジェクタ4
0とに制御信号が出力されている。なお、図例では、ア
クセル開度等に応じてスロットル弁12の開度を電気的
にコントロールするため、スロットル弁12のアクチュ
エータ13にも制御信号が出力されている。
【0022】上記ECU41は、後述のフローチャート
に従った制御を行うことにより、エンジンの低吸入空気
量領域では上記第2燃料調量手段のみ作動させ、エンジ
ンの高吸入空気量領域では少なくとも上記第1燃料調量
手段を作動させる制御手段を構成している。
【0023】図4は、吸気ポート7、水素ポート8、タ
イミングバルブ26の各開閉タイミングおよびインジェ
クタ40の噴射タイミングの具体例を示している。この
図に示すように、吸気ポート7はロータ4の回転により
上死点付近から下死点後の所定時期にまでにわたる期間
に開かれる(符号IPを付して示す)ように、その配置
および形状が設定されている。
【0024】また、水素ポート8もロータ4の回転によ
って開閉されるが、吸気ポート7の開時期よりもやや遅
れて開かれた後、吸気ポート7の閉時期よりもかなり遅
い圧縮行程途中で閉じられる(符号HPを付して示す)
ように、その配置および形状が設定されている。また、
タイミングバルブ26は、水素ポート8の開期間中の一
部の期間に開かれ、上記吸気ポート7の閉時期とこのタ
イミングバルブ26の開時期が対応するように、タイミ
ングが設定されている(符号TVを付して示す)。第1
燃料調量手段の系統においては、このタイミング弁26
が開かれている期間が、水素供給期間となる。
【0025】上記インジェクタ40は、図4中に符号I
NJを付すとともに斜線で示すように、所定タイミング
でパルス信号に応じた期間だけ燃料噴射を行う。そし
て、運転状態に応じた噴射パルスのパルス幅の変化に対
応して実線と二点鎖線とで示すように噴射期間が変化
し、これによって燃料噴射量が制御されるようになって
いる。なお、このような所定タイミングでの噴射に加
え、加速時には、図4中に破線で示すような非同期噴射
INJ’を行うようにすることが望ましい。
【0026】図5は、後記制御において判定される領域
の設定を示しており、この図において、Aゾーンは第2
燃料調量手段を作動させる領域であって、判定ラインよ
りも低吸入空気量側となっている。また、Bゾーンは第
1燃料調量手段を作動させる領域であって、判定ライン
よりも高吸入空気量側となっている。
【0027】図6は上記ECU41により行われる水素
ガス供給の制御の一例をフローチャートで示している。
このフローチャートにおいては、スタートすると、先ず
ステップS1で入力情報としてエンジン回転数、アクセ
ル開度が読み込まれ、ステップS2で上記入力情報に基
づいてそのときの運転状態が図5中のAゾーンにあるか
否かが判定される。そして、Aゾーンにあるときは、ス
テップS3で、流量調整弁25が全閉状態に制御される
ことにより第1調量手段の作動が停止されるとともに、
インジェクタ40に噴射パルスが出力されることによ
り、第2調量手段が作動される。この場合に、運転状態
等に応じて噴射パルス幅が調整されることにより、燃料
噴射量が制御される。
【0028】またAゾーンにないときは、インジェクタ
40への噴射パルスの出力が停止されることにより第2
調量手段の作動が停止されるとともに、流量調整弁25
が開かれることにより第調量手段が作動される。この
場合、流量調整弁25の開度が制御されることにより燃
料供給量がコントロールされる。
【0029】以上のような当実施例の装置によると、低
回転域では、第2燃料調量手段のインジェクタ40が作
動され、このインジェクタ40によって燃料供給量がコ
ントロールされる。この場合、ECU41において吸入
空気量に見合うように噴射パルス幅が求められ、この噴
射パルス幅に応じた時間だけインジェクタ40が燃料噴
射を行い、精度よく燃料供給量が制御される。そして、
低吸入空気量領域では燃料供給量も少ないため、水素ガ
スをインジェクタ40で供給しても要求量を賄うことが
できる。
【0030】一方、高吸入空気量領域では、流量調整弁
25が開かれることにより少なくとも第1燃料調量手段
が作動され、この場合の燃料供給量の制御は流量調整弁
25により流通面積を調整することで行われる。この流
量調整弁25による燃料制御はインジェクタ40と比べ
ると精度が劣るが、燃料供給量が多くなる高吸入領域で
は、相対的に誤差が小さくなり、充分に適切な燃料制御
を行うことができる。そして、第燃料調量手段によれ
ば高吸入空気量に見合うように多量の燃料を供給するこ
とができる。
【0031】なお、高吸入空気量領域では、第1燃料調
量手段のみを作動させてもよいが、上記フローチャート
のステップS4中に括弧書きで示すように、第2燃料調
量手段も作動させることで両燃料調量手段を併用しても
よい。このようにすれば、ほぼ燃料要求量を第1燃料調
量手段で賄うようにしつつ、例えばフィードバック補正
を第2燃料調量手段で行う等、微調整的制御をインジェ
クタ40を用いて行うようにすれば、高吸入空気量領域
での制御の精度も高められる。
【0032】また、図4中に破線で示したように、加速
時に第2燃料調量手段を用いて非同期噴射を行えば、制
御の応答性も確保される。
【0033】上記各実施例以外にも本発明の具体的構造
は種々変更可能である。例えば、本発明はロータリピス
トンエンジンに限らず、レシプロエンジンにも適用する
ことができる。また、本発明の気体燃料エンジンにおい
て使用される燃料は水素ガスに限らず、水素とメタンと
を混合させた都市ガス等も有効に適用される。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によると、気体燃
料供給系統に、流通面積を変化させることにより気体燃
料供給量を調整する第1燃料調量手段と、電磁式の噴射
弁を用いた第2燃料調量手段とを並列に設け、エンジン
の低吸入空気量領域では上記第2燃料調量手段のみ作動
させ、エンジンの高吸入空気量領域では上記第1燃料調
量手段のみ作動させるようにしているため、燃料供給量
が少ない低吸入空気量領域においては、電磁式の噴射弁
を用いて精度よく燃料供給量を制御することができ、ま
た、高吸入空気量領域ではそれに見合う多量の気体燃料
を供給することができる。
【0035】また、請求項2に記載のように、高吸入空
気量領域では、上記第1燃料調量手段で高吸入空気量領
域の燃料要求量をほぼ賄うようにしつつ上記第2燃料調
量手段で燃料の微調整的制御を行うように、上記第1,
第2燃料調量手段の双方を作動させることとすると、高
吸入空気量領域ではそれに見合う多量の気体燃料を供給
することができるとともに燃料制御の精度も高めること
ができる。
【0036】請求項3に記載のように、加速時に、上記
第2燃料調量手段による非同期噴射により燃料供給量を
補正するようにしておくと、加速時の応答性を向上する
ことができる。
【0037】また、請求項4に記載のように、第1燃料
調量手段および第2燃料調量手段がそれぞれエンジンの
作動と同期して所定タイミングで燃料供給を行うように
なっていると、空気流入を妨げる等の問題を生じること
なく、適正に燃料供給を行うことができる。
【0038】また、請求項5に記載のように、第1燃料
調量手段に、エンジン出力軸と同期する機械式タイミン
グバルブを設けておけば、容易かつ確実に適正な燃料供
給タイミングを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による気体燃料エンジンの全
体構造説明図である。
【図2】要部の一部断面拡大図である。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図である。
【図4】吸気ポート、水素ポートおよびタイミングバル
ブの各開閉タイミングおよび燃料噴射タイミングの一例
を示す図である。
【図5】燃料供給の制御における領域設定を示す図であ
る。
【図6】燃料供給の制御の一例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
7 吸気ポート 8 水素ポート 21 燃料通路 22 圧力調整器 23 第1燃料通路 24 第2燃料通路 25 流量調整弁 26 タイミングバルブ 40 インジェクタ 41 ECU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堂園 一保 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−207868(JP,A) 実開 昭63−125155(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 21/02 F02M 21/02 301 F02B 53/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気をシリンダ内に供給する吸気ポート
    と、この吸気ポートとは別個にシリンダ内に開口する気
    体燃料供給ポートとを備えるとともに、吸気ポートから
    の空気吸入終了後の圧縮行程前半に気体燃料供給ポート
    から気体燃料をシリンダ内に供給する気体燃料供給系統
    を備えた気体燃料エンジンの燃料供給装置において、上
    記気体燃料供給系統に、流通面積を無段階に変化させる
    ことにより気体燃料供給量を調整する第1燃料調量手段
    と、電磁式の噴射弁を用いてその開弁期間を変化させる
    ことにより気体燃料供給量を調整する第2燃料調量手段
    とを並列に設けるとともに、エンジンの低吸入空気量領
    域では上記第2燃料調量手段のみ作動させ、エンジンの
    高吸入空気量領域では上記第1燃料調量手段のみを作動
    させる制御手段を設けたことを特徴する気体燃料エンジ
    ンの燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 空気をシリンダ内に供給する吸気ポート
    と、この吸気ポートとは別個にシリンダ内に開口する気
    体燃料供給ポートとを備えるとともに、吸気ポートから
    の空気吸入終了後の圧縮行程前半に気体燃料供給ポート
    から気体燃料をシリンダ内に供給する気体燃料供給系統
    を備えた気体燃料エンジンの燃料供給装置において、上
    記気体燃料供給系統に、流通面積を無段階に変化させる
    ことにより気体燃料供給量を調整する第1燃料調量手段
    と、電磁式の噴射弁を用いてその開弁期間を変化させる
    ことにより気体燃料供給量を調整する第2燃料調量手段
    とを並列に設けるとともに、エンジンの低吸入空気量領
    域では上記第2燃料調量手段のみ作動させ、エンジンの
    高吸入空気量領域では、上記第1燃料調量手段で高吸入
    空気量領域の燃料要求量をほぼ賄うようにしつつ上記第
    2燃料調量手段で燃料の微調整的制御を行うように、上
    記第1,第2燃料調量手段の双方を作動させる制御手段
    を設けたことを特徴とする気体燃料エンジンの燃料供給
    装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、加速時に、上記第2燃
    料調量手段による非同期噴射により燃料供給量を補正す
    るものである請求項1または2記載の気体燃料エンジン
    の燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 第1燃料調量手段および第2燃料調量手
    段は、それぞれ、エンジンの作動と同期して所定タイミ
    ングで燃料供給を行うようになっている請求項1または
    記載の気体燃料エンジンの燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 第1燃料調量手段には、エンジン出力軸
    と同期する機械式タイミングバルブが含まれている請求
    項4記載の気体燃料エンジンの燃料供給装置。
JP01789192A 1992-01-31 1992-02-03 気体燃料エンジンの燃料供給装置 Expired - Fee Related JP3279331B2 (ja)

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