JP3279330B2 - 窒素酸化物の除去方法 - Google Patents

窒素酸化物の除去方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、各種燃焼排ガス、ある
いはボイラー、プラント等から排出される排ガス中に含
まれる窒素酸化物の除去に関し、窒素酸化物を含有する
排ガスに還元剤を加えて、選択的に還元除去する方法に
おいて優れた活性性能、特に低温領域において十分な高
活性を有する活性炭素材料からなる触媒の存在下に窒素
酸化物を除去する方法に関する。
【0001】
【従来の技術】各種の燃焼排ガス、あるいは工場のボイ
ラー、プラント等から排出される排ガス中に含まれる窒
素酸化物は光化学スモッグ、酸性雨の原因となるなど、
環境保全の面からも窒素酸化物の排出規制が強く望まれ
ている。従来、排ガス中の窒素酸化物を除去する方法と
しては、窒素酸化物を含む排ガスをアンモニア共存下に
触媒上で窒素酸化物を窒素と水とに選択的に還元し無公
害する方法が主流である。この方法における触媒は、た
とえば(1)比表面積の大きな活性酸化チタンを坦体と
し、これに金属酸化物を坦持した触媒。(特開昭50−
51966)、(2)金属イオンを置換したゼオライト
触媒。(特開昭50−59283)、(3)活性炭を主
成分とした触媒(特開平1−242410)等が良く知
られている。上記の(1)および(2)の触媒は、処理
温度が高いため排ガス処理設備の中で比較的上流側に設
備しなければならない。さらには、窒素酸化物の除去を
必要とする排ガスには、200〜450℃と相対的に温
度の高い排ガスもあれば、100℃前後と相対的に低温
の排ガスもある。従来、後者のような低温の排ガスを処
理するには、まず被処理ガスを200℃以上に昇温し
て、脱硝触媒の存在下に還元剤を共存させて還元を行っ
ていた。しかし、低温排ガスを処理するために上記の高
温状態にするには、エネルギーコストの面からも無駄が
大きい。また触媒が高価である等の問題点を有してい
る。(3)の触媒は、(1)、(2)の触媒に比較し
て、低温領域で処理できる利点はあるが、この活性触媒
は、使用に先立ちアンモニアや酸素で処理したり、硫酸
あるいは硫黄酸化物で処理するなど、頻雑な操作が必要
であり、これらの処理を行わない場合は、触媒の活性は
著しく低い等の欠点を有している。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来方法に認められる種々の問題点を解決し、従来の活
性炭触媒におけるような前処理操作を必要とせず、かつ
金属系触媒に比較して低温領域で、還元剤(アンモニ
ア)の共存下、排ガス中の窒素酸化物を選択的に還元
し、無公害化する窒素酸化物の除去方法を提供すること
を目的とするものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
従来技術に見られる種々の問題を解決すべく多角的に鋭
意検討を行った結果、蛋白質または蛋白質を含有する汚
泥を炭化、賦活処理して得られる活性炭素材料が、窒素
酸化物を還元し無公害化する触媒として優れた高活性を
示し、特に常温付近の低温領域においてでも高活性であ
ることを見い出し、本発明を為した。すなわち、本発明
は排ガス中の窒素酸化物を還元剤の共存下、窒素1〜5
重量%、酸素3〜30重量%、炭素40〜95重量%を
含有し、かつ平均細孔半径が15〜30Åであり、有孔
メソポアが全容積当たり少なくとも50容積%を占める
活性炭素材料からなる触媒の存在下に還元除去すること
を特徴とする窒素酸化物の除去方法である。
【0004】本発明の方法の特徴は特定な活性炭素材料
からなる触媒を使用し、アンモニアの共存下で窒素酸化
物の還元除去を行なうことにある。本発明の方法におい
て窒素酸化物除去温度は、10〜300℃の広い温度範
囲が適用できるが、通常25〜250℃が好ましい。本
発明の方法における触媒は50℃以下の常温付近の低温
領域においても高活性な還元脱硝能を有しており、低温
領域おいても窒素酸化物除去が可能である。その上本発
明に使用される触媒は、使用に際して従来の活性炭のよ
うに活性炭素材料に格別な前処理を行う必要がない等の
利点もある。
【0005】本発明に使用される活性炭素材料からなる
触媒は、蛋白質または蛋白質を含有する汚泥を炭化、賦
活処理して得られるが窒素酸化物の還元脱硝に有効な活
性を示すには、活性炭素材料に窒素が1〜5重量%含有
していることが重要であり、窒素の含有量が上記範囲外
である場合、特に1重量%よりも少ない場合は窒素酸化
物の還元脱硝活性が著しく低下し不都合である。
【0006】本発明に使用される活性炭素材料の酸素含
有量、炭素含有量も上記した範囲内にあることが望まし
く、上記の範囲外では、窒素酸化物の還元脱硝活性の低
下が認められ、本発明の所期の目的を十分に発揮するこ
とができず好ましくない。本発明に使用される活性炭素
材料からなる触媒は、炭化、賦活処理を行った段階では
酸素含有量及び炭素含有量はそれぞれ5〜30重量%、
40〜90重量%である。この状態の活性炭素材料でも
窒素酸化物の還元脱硝用触媒として十分に高活性である
が、上記の賦活処理を行なったのち、次いで酸処理を行
ない加熱処理することにより、酸素含有量および炭素含
有量をそれぞれ3〜10重量%、70〜95重量%とす
ることができ、さらに高活性化される。例えば、窒素酸
化物が高濃度である場合、あるいは反応容器を特に小さ
くする必要がある場合等に適用し窒素酸化物を速やかに
還元除去するのに好適である。従って、処理対象とする
排ガスの状態により、本発明の活性炭素材料からなる触
媒を適宜選択することにより効果的な還元脱硝を行うこ
とができる。
【0007】また、本発明の触媒は上記の通り平均細孔
半径が15〜30Åを有するものであるが、この平均細
孔半径が15Åよりも小さい場合、および30Åよりも
大きい場合は、窒素酸化物の還元脱硝能力が低く望まし
くなく、上記した範囲内にあることが好ましい。
【0008】さらに本発明における活性炭素材料からな
る触媒は有孔メソポアが全容積当り少なくとも50容積
%を占める。そしてこのメソポアは、上記の賦活処理を
行なった後、次いで酸処理を行ない加熱処理することに
よりさらに高めることができ、全容積当り少なくとも6
0容積%を占めるものとなる。このような細孔を有する
活性炭素材料は窒素酸化物の還元脱硝に効果的である。
本発明の触媒においては、その比表面積は格別限定され
ないが、好ましくは300〜1500平方メートル/g
の範囲であることが本発明の目的を達成する上で好適で
ある。なお、本発明において触媒の平均細孔半径および
比表面積ならびに有効メソポアは、オートソーブ測定器
(湯浅アイオニクス社製)を使用して窒素ガスの吸着法
により求めた。
【0009】本発明の活性炭素材料からなる触媒は、蛋
白質または蛋白質含有汚泥を炭化、賦活処理して得られ
る活性炭素材料からなるものであるが、このような触媒
の製造に用いられる蛋白質または蛋白質含有汚泥として
は、パン酵母、クロレラなどの酵母類;細菌、藻類、ビ
ール酵母醗酵廃菌体、医薬品醗酵酵母廃菌体、アミノ酸
醗酵粕等の微生物蛋白質;工場廃液処理、糞尿処理、家
庭排水処理などの生物活性汚泥の余剰汚泥等があげられ
る。その他に、魚類、獣肉、獣血などの動物性蛋白質;
大豆、脂肪大豆などの豆類、小麦胚芽、米胚芽などの植
物性蛋白質等も使用できる。これらのうち、酵母類、細
菌、藻類、醗酵廃菌体などの微生物蛋白質あるいは生物
活性汚泥の余剰汚泥などが取扱、入手の点から望ましい
ものである。本発明にかかる活性炭素材料からなる触媒
は、上記のような蛋白質または蛋白質含有汚泥を原料と
するものであるから安価に製造することができる。
【0010】本発明に使用される活性炭素材料からなる
触媒は、使用に際しては、粉末または成形品いずれでも
使用することができ、それぞれの用途、使用箇所、使用
状況等により適宜選択される。本発明における活性炭素
材料からなる触媒を成形品として使用するには、原料の
蛋白質または蛋白質含有汚泥を成形した後、炭化処理
し、次いで賦活処理すればよい。成形する際には必要に
応じて粘結剤を使用することができる。この粘結剤とし
ては、たとえば、タールピッチ、リグニン、糖蜜、アル
ギン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース(CM
C)、合成樹脂、ポリビニルアルコール、デンプン等の
有機質系粘結剤、スメクタイト、水ガラス等の無機質系
粘結剤などが例示される。これらの粘結剤は、成形でき
る程度に使用すればよく、原料に対して通常0.05〜
2重量%程度が使用される。
【0011】本発明における活性炭素材料からなる触媒
を製造する際の炭化処理は、主として原料の蛋白質また
は蛋白質含有汚泥中に含有する非炭素成分を除去し、も
しくは減少させ、次いで行なわれる賦活処理に適した材
料とする工程である。この炭化処理は、通常150〜6
00℃で、好ましくは200〜500℃の温度で、空
気、窒素、炭酸ガスあるいはこれらの混合ガスを導入し
ながら数分から数時間行なわれる。この炭化処理の際に
原料の蛋白質または蛋白質含有汚泥の粉末、あるいは成
形物が融着あるいは溶着すると所望する微細な細孔を形
成することが困難となり、次いで実施される賦活処理に
も悪影響を与え、良好な特性を持つ活性炭素材料を得る
ことができず好ましくない。この融着あるいは溶着を防
止するために、原料に少量の鉄化合物を添加することが
好ましい。この鉄化合物は、融着あるいは溶着を防止す
る以外に炭化処理時の操作性を良好にし、均一な炭化処
理を行うことができる。このような目的に使用される鉄
化合物としては、たとえば硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、硫
酸第一鉄アンモニウム、硫酸第二鉄アンモニウム、硝酸
第二鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、りん酸第一鉄、りん
酸第二鉄、炭酸第一鉄、水酸化第一鉄、水酸化第二鉄、
けい酸第一鉄、硫化第一鉄、硫化第二鉄等の無機系の鉄
化合物あるいはその塩;クエン酸第二鉄、クエン酸第二
鉄アンモニウム、シュウ酸第一鉄、シュウ酸第二鉄アン
モニウムなどの有機酸の鉄化合物あるいはその塩等を挙
げることができる。これらの鉄化合物は、原料に対して
1〜20重量%程度添加される。
【0012】上記の炭化処理に次いで実施される賦活処
理は、炭化処理で生成した細孔構造をより微細構造に成
長ないし発達、あるいは熟成させる工程であり、水蒸
気、炭酸ガス、酸素を主体とするガス雰囲気中で、一般
には700〜1100℃、好ましくは800〜1000
℃で数分ないし数時間実施される。本発明の活性炭素材
料からなる触媒を製造するに当たって、炭化処理、賦活
処理は内熱式または外熱式のロータリーキルンまたは管
状炉、連続式多段炉等を用いて実施される。
【0013】蛋白質または蛋白質を含有する汚泥を原料
とする本発明における活性炭素材料からなる触媒は、炭
化、賦活後次いでさらに酸処理した後、加熱処理するこ
とにより活性をより向上させることができる。この酸処
理に使用される酸は、通常、硫酸、塩酸、フッ酸等の無
機酸であり、これらは5〜50重量%程度の水溶液で使
用される。酸処理は常温〜100℃で数分から数時間実
施される。酸処理を行なった後、水洗を行ない次いで加
熱処理を行なう。この加熱処理は窒素、ヘリウム、アル
ゴン、二酸化炭素などの不活性ガス、水素、アンモニ
ア、一酸化炭素などの還元性ガス雰囲気下で400〜1
100℃で、好ましくは500〜1000℃で数分から
数時間加熱を行なわれる。
【0014】本発明において上記の酸処理は、触媒中の
不純物成分を除去し、加熱処理することにより不純物成
分が除去された部分の微細構造をより成長あるいは発
達、熟成される。この酸処理後次いで加熱処理すること
により酸処理前と比較し、還元脱硝活性がより向上され
る。
【0015】このようにして得られる本発明に使用され
る活性炭素材料からなる触媒は、従来の活性炭のように
還元脱硝に適用するに先立ち、前処理することを必要と
せずそのまま使用することができる。
【0016】本発明に適用されるガスは、各種燃焼排ガ
ス、あるいはボイラー、プラント等から排出される排ガ
ス等であるが、このようなガスに限定される訳ではな
く、窒素酸化物を含有するガスであれば、何れも適用で
きる。また本発明に適用される排ガス中に酸素、あるい
は水蒸気を含有していても何ら差し支えなく実施するこ
とができ、ガスの組成については特に限定されるもので
はない。
【0017】また、本発明の方法で触媒と接触させる際
のガス量としては、SV値(h-1)、すなわちガス量
(Nl/h)を触媒の容量で除した値が50〜3000
0h-1であり、好ましくは100〜20000h-1であ
る。なお、実施例の脱硝率は次の様に算出した。
【0018】
【0019】
【実施例】
(本発明に使用される活性炭素材料の製造) 実施例 1 微生物廃菌体(メタノール資化性廃菌体)1000部
(重量部 以下同じ)、硝酸第二鉄200部、ポリビニ
ルアルコール20部および水1000部をニーダーで十
分混練し、造粒して成形体とした。この成形体を250
〜500℃で3時間、空気を導入しながら炭化処理を行
い、次いで水蒸気の存在下に1000℃で2時間賦活処
理を行い、256部の活性炭素材料(本発明触媒)を得
た。これは窒素含有量が2.3重量%、酸素含有量が2
2.8重量%、炭素含有量が48.2重量%で平均細孔
半径が21Åであり、ポア全容積当たりメソポアは約5
5%を占めた。
【0020】実施例 2 化学工場の生物活性汚泥装置で発生する余剰汚泥の乾燥
物1000部に水600部を加え、ニーダーで十分に混
練し、造粒して成形体とした。この成形体を200〜5
00℃で、窒素ガス雰囲気下に2時間炭化処理を行い、
次いで水蒸気/炭酸ガス=1(容積比)の混合ガス中、
800℃で1時間賦活処理を行い、221部の活性炭素
材料(本発明触媒)を得た。得られた触媒は窒素含有量
が2.7重量%、酸素含有量が8.8重量%、炭素含有
量が77.9重量%で平均細孔半径が26Åであり、全
容積当たりメソポアは約68%を占めた。
【0021】実施例 3 実施例1と同様の原料(微生物廃菌体)を実施例1と同
様に炭化、賦活処理した後、次いで30重量%塩酸水溶
液を使用し、90℃で2時間加熱した。その後水洗を行
いさらに800℃で1時間、炭酸ガス雰囲気下で加熱を
行い202部の活性炭素材料(本発明触媒)を得た。こ
れは窒素含有量が3.2重量%、酸素含有量が8.2重
量%、炭素含有量が81.6重量%で平均細孔半径が1
9Åで、全容積当たりメソポアは約61%を占めた。
【0022】実施例 4 実施例2と同様な原料(生物活性汚泥)を実施例2と同
様に炭化、賦活処理した後、50重量%硫酸水溶液で6
0℃、5時間加熱処理した。次いで水洗を行い900℃
で1時間水素ガス雰囲気下で加熱処理し、189部の活
性炭素材料(本発明触媒)を得た。これは窒素含有量
4.1重量%、酸素含有量7.6重量%、炭素含有量8
3.2重量%であり、平均細孔半径は26Åで、全容積
当たりのメソポアは約73%を占めた。
【0023】(窒素酸化物の還元除去) 実施例 5 実施例1で得られた触媒を0.5〜1.0mmに破砕
し、直径10mmのガラス反応管に10ml充填した。
試験ガスとして、ボイラー燃焼排ガスと組成の近いモデ
ルガスを調合して用いた。このモデルガス組成は以下の
通りである。NO:500ppm、NH3:500pm
m、O2:5%、 N2:94.9%、さらに相対湿度0
%のガスを200℃でSV=1000h-1の条件で反応
管に通した。この時の脱硝率は、91.4%であった。
【0024】実施例 6 実施例2で得られた触媒を使用した以外は、実施例5と
同一ガス組成を、同一条件で試験を行なった。この時の
脱硝率は、100.0%であった。
【0025】実施例 7 実施例3で得た触媒を使用し、SV=4000h-1とし
た以外は実施例5におけると同様のガス組成で試験を行
なった。この時の脱硝率は、90.0%であった。上記
の触媒の代わりに実施例4で得られた触媒を使用した場
合には、脱硝率は98.8%であった。
【0026】比較例 1 市販の活性炭ダイヤソーブG(三菱化成株式会社製)を
使用し、実施例5と同一ガス組成、同一条件で試験を行
なった。この時の脱硝率は、1.3%に過ぎなかった。
なお、使用した活性炭ダイヤソーブGは窒素含有量が、
0.5重量%、酸素含有量が5.8重量%、炭素含有量
が90.8重量%であり、平均細孔半径は13Åで全容
積当りのメソポアは約15%を占めるものであった。
【0027】実施例 8 実施例3で得られた触媒を使用し、反応温度を25℃と
した以外は実施例5と同一ガス組成、同一条件にて試験
を行なった。この時の脱硝率は98.5%であった。
【0028】実施例 9 実施例4で得られた触媒を使用し、SV=4000h-1
とした以外は実施例8と同一条件で試験を行なった。こ
の時の脱硝率は100.0%であった。
【0029】実施例 10 実施例2で得られた触媒を0.5〜1.0mmに破砕
し、直径10mmのガラス反応管に10ml充填した。
試験ガスとして、ボイラー燃焼排ガスと組成の近いモデ
ル調合ガスを用いた。ガス組成は、以下の通りである。
NO:1000ppm、NH3:1000pmm、O2
5%、N2 :94.8%、さらに相対湿度0%のガスを
200℃でSV=1000h-1の条件で反応管に通し
た。この時の脱硝率は93.1%であった。
【0030】実施例 11 実施例3で得られた触媒を使用し、SV=4000h-1
とした以外は実施例10と同一条件で試験を行なった。
この時の脱硝率は、89.3%であった。また、反応温
度を25℃として上記と同一条件にして試験を行なっ
た。この時の脱硝率は95.2%であった。
【0031】実施例 12 実施例2で得られた触媒を0.5〜1.0mmに破砕
し、直径10mmのガラス反応管に10ml充填した。
試験ガスとして、ボイラー燃焼排ガスと組成の近いモデ
ル調合ガスを用いた。ガス組成は、以下の通りである。
NO:500ppm、NH3:500pmm、O2:5
%、N2 :94.9%、さらに相対湿度60%になるガ
スを200℃でSV=1000h-1の条件で反応管に通
した。この時の脱硝率は98.1%であった。
【0032】
【発明の効果】本発明は上記したような特定の活性炭素
材料からなる触媒を使用することにより、窒素酸化物の
選択的還元除去を短時間に極めて効果的に除去すること
ができる。しかも本発明に使用される活性炭素材料から
なる触媒は優れた活性性能、特に低温領域において十分
な高活性を有しており、従来の活性炭を使用する場合に
比し充分低温で処理操作を行うことができる等工業的に
極めて意義のある方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/94 B01J 21/00 - 38/74 C01B 31/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排ガス中の窒素酸化物を還元剤の共存下、
    窒素1〜5重量%、酸素3〜30重量%、炭素40〜9
    5重量%を含有し、かつ平均細孔半径が15〜30Åで
    あり、有孔メソポアが全容積当たり少なくとも50容積
    %を占める活性炭素材料の存在下に処理することを特徴
    とする窒素酸化物の除去方法。
  2. 【請求項2】活性炭素材料が、蛋白質または蛋白質含有
    汚泥を、成形しまたは成形することなく150〜600
    ℃で炭化処理し、次いで700〜1100℃で水蒸気、
    炭酸ガス、酸素を主体とするガス雰囲気下で賦活処理を
    行って得られる活性炭素材料である請求項1項記載の除
    去方法。
  3. 【請求項3】活性炭素材料が、蛋白質または蛋白質含有
    汚泥を、成形しまたは成形することなく150〜600
    ℃で炭化処理し、次いで700〜1100℃で水蒸気、
    炭酸ガス、酸素を主体とするガス雰囲気下で賦活処理を
    行った後、次いで酸処理し、不活性ガスまたは還元性ガ
    スの雰囲気下で400〜1100℃で加熱処理して得ら
    れる活性炭素材料である請求項第1項記載の除去方法。
  4. 【請求項4】窒素酸化物の除去温度が、10℃〜300
    ℃である請求項1項記載の除去方法。
  5. 【請求項5】還元剤がアンモニアである請求項1項記載
    の除去方法。
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