JP3279242B2 - 異種非放射性誘電体線路変換部構造およびその装置 - Google Patents
異種非放射性誘電体線路変換部構造およびその装置Info
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Description
非放射性誘電体線路同士の接続部における異種非放射性
誘電体線路変換部の構造と、種類の異なった複数の非放
射性誘電体線路を用いた部品およびその集積回路に関す
るものである。
る伝送線路として、図2に示すように、2枚のほぼ平行
な導電体板1,2の間に誘電体ストリップ3を配してな
る誘電体線路が用いられている。特に導電体板の間隔a
2を電磁波の伝搬波長の半波長以下にして、誘電体スト
リップ部分のみを伝搬するようにした非放射性誘電体線
路(以下NRDガイドという。)が開発されている。以
下このタイプのNRDガイドをノーマルNRDガイドと
いう。
は、オシレータ、ミキサ、カプラ(方向性結合器)など
の各非放射性誘電体線路部品(以下単に「コンポーネン
ト」という。)を集積することによって構成されるが、
各コンポーネントのNRDガイドとしては、当初ノーマ
ルNRDガイドが用いられていた。
ては、ベンド部においてLSM01モードとLSE01
モードとのモード変換による伝送損失が生じるため、任
意の曲率半径を有するベンドを設計することができず、
上記モード変換による伝送損失を避けるためには、ベン
ド部の曲率半径を小さくできず、モジュール全体が小型
化できない、という問題があった。そこで、図1に示す
ように、導電体板1,2の対向する面にそれぞれ溝を形
成するとともに、溝の間に誘電体ストリップ3を配し
て、LSM01モードの単一モードを伝送するようにし
たNRDガイド(以下ハイパーNRDガイドという。)
が開発され、特開平09−102706号に示されてい
る。
ガイドによれば任意の曲率半径を有する伝送損失の少な
いベンドを設計することができ、モジュール全体を小型
化できるという効果を奏する。ところがベンド部におけ
る上記モード変換による伝送損失を考慮しなければ一般
にノーマルNRDガイドの方が伝送損失は小さい。
1つのミリ波モジュールを構成する場合、各コンポーネ
ント毎の寸法精度および各コンポーネントの組立精度に
応じて、導電体板および誘電体ストリップの接続面にお
いて、電磁波伝搬方向または電磁波伝搬方向に垂直な方
向に必然的に位置ずれが生じ、且つその位置ずれの大き
さがばらつく。この位置ずれの大きさによる、コンポー
ネント間の接続部における反射特性および通過特性はノ
ーマルNRDガイドの方が良好である。
接続可能な構造としたNRDガイドスイッチにおいて
も、スイッチオン(接続状態)における反射特性および
通過特性は、その2つのNRDガイドをそれぞれノーマ
ルNRDガイドとする方が良好な特性を示す。
定間隔に配置する2つのNRDガイドとしてノーマルN
RDガイドを用いる方が、ハイパーNRDガイドを用い
る場合より電界エネルギー分布が広がっているため、高
い寸法精度が要求されずに良好な特性が得られる。
す部分ではノーマルNRDガイドを用い、ハイパーNR
Dガイドの特性を活かす部分にはハイパーNRDガイド
を用いれば、全体として小型で特性に優れたミリ波集積
回路が得られることになる。
ハイパーNRDガイドが混在する非放射性誘電体線路部
品およびこれらの複数の部品を組み合わせて集積回路を
構成する際に、両NRDガイドの境界部分または接続部
における線路変換特性に優れた異種非放射性誘電体線路
変換部構造を提供することにある。
ドとハイパーNRDガイドの線路変換部を備えた非放射
性誘電体線路部品およびこれらの複数の部品を組み合わ
せてなる集積回路を提供することにある。
射性誘電体線路変換部は、対向する2つの導電体板の間
に誘電体ストリップを配して成る第1の非放射性誘電体
線路と、2つの導電体板の対向位置にそれぞれ溝を形成
して、当該対向する溝の間に、幅が前記溝の幅にほぼ等
しい誘電体ストリップを配して成る第2の非放射性誘電
体線路とを接続する異種非放射性誘電体線路変換部であ
って、第2の非放射性誘電体線路の誘電体ストリップの
幅から第1の非放射性誘電体線路の誘電体ストリップの
幅にまで、該誘電体ストリップの幅および前記溝の幅が
変化した第1の変換部と、第2の非放射性誘電体線路に
おける溝の深さにほぼ等しい深さの溝と、第1の非放射
性誘電体線路の誘電体ストリップとほぼ同じ幅の誘電体
ストリップとを備えた第2の変換部と、 第1の非放射性
誘電体線路の誘電体ストリップの幅にほぼ等しい幅の誘
電体ストリップを備え、前記第2の変換部の溝が、電磁
波の伝搬方向に略垂直で且つ前記導電体板の面方向に広
がった第3の変換部と、を有し、 第1の変換部での信号
の反射と第3の変換部での信号の反射とが相殺されるよ
うに、前記第2の変換部の電磁波伝搬方向の長さを定め
たことを特徴とする。
換部では第1の非放射性誘電体線路おける誘電体ストリ
ップの幅と、第2の非放射性誘電体線路における誘電体
ストリップの幅との変換が行われる。また第3の変換部
では第1の非放射性誘電体線路と溝を有する線路部分と
の変換が行われる。
における反射波と第3の変換部における反射波とが逆位
相で合成されるように第2の変換部の長さを定めること
によって、所定の周波数帯域において低反射の異種非放
射性誘電体線路変換部構造が得られる。
は、第2の非放射性誘電体線路から第1の非放射性誘電
体線路にかけて溝の幅を広げる変換部であるので、連続
的に設けてもよい。
換部構造では、前記第1の変換部は、前記第2の非放射
性誘電体線路の溝の幅をホーン状に広げ、その溝に沿っ
て誘電体ストリップの幅を広げた構造とし、前記第2の
変換部は、当該第2の変換部の溝の幅を、前記ホーン状
に広げた溝に引き続き前記第1の変換部から第1の非放
射性誘電体線路の誘電体ストリップに向かって広がる構
造とする。この構造により第1の非放射性誘電体線路と
第2の非放射性誘電体線路における誘電体ストリップの
幅が漸次変化することになり、その部分での大きな反射
が抑えられる。また第2の変換部においても、第1の非
放射性誘電体線路における溝のない部分から第2の非放
射性誘電体線路における溝を有する部分にかけて溝の幅
が漸次変化するため、この部分でも反射が抑えられる。
は、少なくとも2つの第1の非放射性誘電体線路同士の
接続部が選択的に対向するスイッチを構成し、前記第1
の非放射性誘電体線路のうちいずれか一方または両方に
請求項1または2の異種非放射性誘電体線路変換部を設
ける。これにより非放射性誘電体線路同士の接続部にお
けるスイッチ接続状態での伝搬特性が優れたものとな
り、且つそのスイッチ部分につながる線路としては第2
の非放射性誘電体線路を用いることになるので、第2の
非放射性誘電体線路が適する部品に非放射性誘電体線路
スイッチを設ける場合に有効となる。
は、前記接続部で選択的に対向する2つの第1の非放射
性誘電体線路のうち一方を、他方に対して第1の非放射
性誘電体線路の導電体板の面方向で且つ電磁波伝搬方向
に垂直な方向に相対的に移動するように回転させる。こ
の構造により、相対移動の途中においても低反射低損失
状態で接続が行われる。従って第2の非放射性誘電体線
路(ハイパーNRDガイド)につながるスイッチで、か
つ上記回転による連続的なスイッチングを行う場合に有
効となる。
は、2つの第1の非放射性誘電体線路を所定間隔で配置
して方向性結合器を構成するとともに、この2つの非放
射性誘電体線路の端部に請求項1または2に記載の異種
非放射性誘電体線路変換部を設ける。この構造により、
第1の非放射性誘電体線路の誘電体ストリップ同士の間
隔に要求される寸法精度を高くすることなく構成でき、
また異種非放射性誘電体線路変換部を小型に構成できる
ので、全体に小型で特性の安定した方向性結合器が得ら
れる。
は、前記第1の非放射性誘電体線路に誘電体共振器およ
び発振素子を結合させ、前記第1の非放射性誘電体線路
に請求項1または2に記載の異種非放射性誘電体線路変
換部を設ける。これによりオシレータが構成されるが、
非放射性誘電体線路に対して誘電体共振器を強く結合さ
せることができ、しかも、このオシレータに繋がる回路
を第2の非放射性誘電体線路で構成できるので、オシレ
ータを含む部品全体を小型に構成できる。
路用部品は、前記第1・第2の非放射性誘電体線路を用
いた集積回路用部品において、隣接する他の集積回路用
部品との接続部に前記第1の非放射性誘電体線路を設け
るとともに、当該第1の非放射性誘電体線路に請求項1
または2に記載の異種非放射性誘電体線路変換部を設け
る。この構成により、集積回路部品同士の接続部におけ
る位置ずれによる特性の劣化およびばらつきの問題が解
消され、しかも線路変換による特性の劣化がないので、
全体に高特性の非放射性誘電体線路集積回路が容易に得
られる。
路用部品は、前記接続部における第1の非放射性誘電体
線路の誘電体ストリップを、電磁波伝搬方向に管内波長
の1/4の奇数倍だけ互いに離れた複数の面で接続す
る。この構造により、接続部における反射が打ち消さ
れ、全体に低反射状態で接続される。
路は、請求項3〜8のいずれかに記載の非放射性誘電体
線路用部品を組み合わせて構成する。これにより、第1
と第2の非放射性誘電体線路の特性が活かされ、且つ線
路変換部での特性劣化のない集積回路が得られることに
なる。
異種非放射性誘電体線路変換部構造の例を図1〜図4を
参照して説明する。
Dガイド部分の断面図、図2はノーマルNRDガイド部
分の断面図である。何れのNRDガイドにおいても、上
下2枚の導電体板1,2の間に誘電体ストリップ3を配
置している。図2に示すノーマルNRDガイドでは、誘
電体ストリップ3の高さ寸法a2が導電体板1,2の間
隔と等しいが、図1に示すハイパーNRDガイドでは、
導電体板1,2に深さgの溝を形成していて、誘電体ス
トリップ3の存在しない領域での導電体板1,2の間隔
を誘電体ストリップ3の高さ寸法a1より短くしてい
て、誘電体ストリップの存在する領域をLSM01モー
ドの単一モードが伝搬する伝搬域としている。
RDガイドの線路変換部の構造を示す図であり、(A)
は上部の導電体板を取り除いた状態での平面図、(B)
は(A)におけるA−A′部分の断面図、(C)は
(A)におけるB−B′部分の断面図である。同図に示
すように、ハイパーNRDガイドとノーマルNRDガイ
ドの中間部分において第1の変換部は誘電体ストリップ
3のハイパーNRDガイド部分における幅b1をノーマ
ルNRDガイド部分における幅b2にまで、距離L1に
亘って変化させている。このように誘電体ストリップの
幅をテーパー状に変化させるのに伴い、上下の導電体板
1,2に設けた溝の幅も、この距離L1に亘ってb1か
らb2にまで変化させている。第2の変換部ではハイパ
ーNRDガイド部分の溝と同じ深さの溝を有し、その溝
の幅を第1の変換部から距離L2に亘って引続きテーパ
ー状(またはホーン状)に広げた形状とし、第3の変換
部においてWにまで広げている。また、この第2の変換
部においては、誘電体ストリップ3はノーマルNRDガ
イド部分における誘電体ストリップと同じ幅b2をもた
せている。第3の変換部においては、上下の導電体板
1,2の溝の幅を電磁波の伝搬方向に略垂直で且つ導電
体板1,2の面方向に広げるように構成している。
における反射波と第3の変換部における反射波とが逆位
相で合成されるように第2の変換部の長さL2を定める
ことによって、所定の周波数帯域において低反射の異種
非放射性誘電体線路変換部構造が得られる。また、第1
の変換部の長さL1は第1の変換部における反射量が第
3の変換部における反射量と同程度となるように設定す
る。
にして、3次元の有限要素法により求めた反射特性を図
4に示す。
mm、b1=1.8mm、g=0.5mm ノーマルNRDガイドの寸法a2=2.2mm、b2=
3.0mm 変換部の寸法L1=3.0mm、L2=2.5mm、W
=4.0mm 誘電体ストリップ3の比誘電率εr=2.04 ここで、比較のためにハイパーNRDガイドから直接ノ
ーマルNRDガイドへ変換したときの構造と反射特性を
図5および図6に示す。ハイパーNRDガイドとノーマ
ルNRDガイドの各部の寸法は先に示したものと同様で
ある。図6から明らかなように、ハイパーNRDガイド
から直接ノーマルNRDガイドへ変換した場合には、広
帯域にわたって大きな反射が生じる。これに対し第1の
実施形態では所定の周波数帯において低反射特性を得る
ことができる。
誘電体線路変換部構造について図7および図8を参照し
て説明する。
長さL1としたが、図7に示すように、第1の変換部の
長さL1を0としてもよい。この場合の反射特性を3次
元の有限要素法により求めた結果を図8に示す。なお、
L1=0であること以外は、各部の寸法は第1の実施形
態の場合と同様である。
に幅がなくても、所定の周波数帯域における反射特性を
低く設計できることがわかる。すなわち第1の変換部に
おける反射波と第3の変換部における反射波とが逆位相
で合成されるように第2の変換部の長さL2を定めるこ
とによって、所定の周波数帯域において低反射の異種非
放射性誘電体線路変換部構造が得られる。
変換部の溝の幅をテーパー状に変化させたが、この溝の
幅を変化させずに、第2の変換部の全長にわたって溝の
幅をノーマルNRDガイド部分における誘電体ストリッ
プの幅と等しくしてもよい。次に、第3の実施形態に係
る異種非放射性誘電体線路変換部の構造を図9に示す。
第1・第2の実施形態では、第1〜第3の変換部におい
て溝の幅を直線的に変化させるように形成したが、導電
体板に対してこのような溝を形成する際、例えばエンド
ミルを用いて切削加工する際、図9に示すように角部分
にR(丸み)がついたり、コーナー部分が鋭角にできな
い場合があるが、また誘電体ストリップについても、例
えばPTFEの板材からエンドミルを用いて誘電体スト
リップを切り出す際、エンドミルの半径に応じてコーナ
ー部分に丸みが生じる場合があるが、この様な場合でも
第1・第2に示した実施形態の場合と同等の特性が得ら
れる。
導電体板の間に単に誘電体ストリップを配しただけであ
ったが、ハイパーNRDガイドとノーマルNRDガイド
の何れか一方または両方に、導電体板に平行な誘電体基
板を配置してもよい。すなわち、2つの導電体板の間に
上下2分割した誘電体ストリップを介して誘電体基板を
挟み込むようにして、誘電体基板に所定の回路を構成し
た場合でも同様の効果が得られる。
マルNRDガイドは、2つの導電体板に全く溝を形成し
ない例を示したが、誘電体ストリップの固定を目的とし
て比較的浅い溝を設けてもよい。
ジュールの構成を図10〜図17を参照して説明する。
(ミリ波の送波および受波を行う面)の誘電体レンズ部
分を取り除き、さらに上部の導電体板を取り除いた状態
を示す図である。このミリ波レーダモジュールは、コン
ポーネント101,102、回転ユニット103、モー
タ104、これらを収納するケース105および図外の
誘電体レンズなどから構成している。コンポーネント1
01にはオシレータ、アイソレータおよび終端器を設け
ている。コンポーネント102にはカプラ、サーキュレ
ータおよびミキサを設けている。
を示す分解斜視図である。同図において1は下部導電体
板であり、同図においては省略しているが、上部導電体
板との間に誘電体ストリップ31,32,33,46を
配している。38は誘電体板であり、その表面に励振プ
ローブ39等の各種導電体パターンを形成している。こ
の誘電体基板38を誘電体ストリップ31と31′との
間に挟み込むように配置する。また37は誘電体共振器
であり、誘電体ストリップ31′および31の所定箇所
で結合する位置に配置する。36はガンダイオードブロ
ックであり、ガンダイオードの一方の電極を誘電体基板
38上の励振プローブ39に接続する。35はフェライ
ト共振器であり、このフェライト共振器と、3つの誘電
体ストリップと、図外のマグネットとによってサーキュ
レータを構成している。また誘電体ストリップ33の端
部には終端器34を設けていて、全体としてアイソレー
タを構成している。このような誘電体共振器を用いてオ
シレータを構成する場合、誘電体共振器37と結合する
部分のNRDガイドをノーマルNRDガイドとすること
によって、両者の結合を強くとることができるようにな
る。なお、誘電体ストリップ46は、コンポーネント1
02のカプラを構成する一方の誘電体ストリップに繋が
るものであり、その端部に終端器42を設けている。
NRDガイドについて、誘電体ストリップの中心部から
線路断面の横方向に広がる電界エネルギー分布を図21
に示す。両者を比較すれば明らかなように、ノーマルN
RDガイドはハイパーNRDガイドに比べて、同一距離
隔てて誘電体ストリップを配置した場合に、より強い結
合が得られ、距離の変化に対する結合の強さの変化がな
だらかになるため、図11に示した誘電体共振器37と
誘電体ストリップ31,31′間の相対位置関係の要求
寸法精度は低くなる。
SE01モードへのモード変換による問題を回避するた
め、またベンドを設ける必要があるため、その誘電体線
路をハイパーNRDガイドとしている。またこのコンポ
ーネント101に隣接する部分には上記コンポーネント
102が配置され、誘電体ストリップ32はそのコンポ
ーネント102の誘電体ストリップと対向して線路の接
続を行う。従って、この部分はノーマルNRDガイドの
構成としている。同図に示すように、この2箇所にノー
マルNRDガイドとハイパーNRDガイドとの線路変換
部を設けている。
を示す図であり、上部の導電体板を取り除いた状態での
平面図である。同図に示すように、ノーマルNRDガイ
ドによる誘電体ストリップ40,41の間隔gを長さL
にわたって近接させた部分で2つの線路間を結合させて
カプラを構成している。このカプラの入力側または出力
側ではそれぞれに線路変換部を設けてハイパーNRDガ
イドに変換している。60GHz帯で3dBカプラを設
計した場合、L=12.8mm、g=1.0mmとな
る。またg=0.5mmとした場合には、L=7.7m
mとなる。図21に示したように、ノーマルNRDガイ
ドはハイパーNRDガイドに比べて、同一距離隔てて誘
電体ストリップを配置した場合に、より強い結合が得ら
れ、距離の変化に対する結合の強さの変化がなだらかに
なるため、図12に示した誘電体ストリップ間の間隔g
に要求される寸法精度は低くなる。
けるサーキュレータ部分の構成はコンポーネント101
におけるアイソレータとほぼ同様であり、カプラ部分か
ら連続する誘電体ストリップ40、ミキサ部分から連続
する誘電体ストリップ45、もう1つの誘電体ストリッ
プ44、フェライト共振器43および図外のマグネット
により構成している。
電体レンズとの位置関係を示す図であり、ミリ波レーダ
モジュール全体の縦断面図として示している。図14は
上記回転ユニットの構成を示す斜視図である。
4の各側面とそれに平行な導体板との間に誘電体ストリ
ップを配することによってノーマルNRDガイドを構成
している。また、金属ブロック14の各側面とそれに平
行な導体板との間に誘電体共振器を設けて1次放射器を
構成している。この誘電体共振器の位置は回転ユニット
の回転軸方向にそれぞれずれた位置に設けていて、モー
タが回転ユニットを回転させることによって、誘電体レ
ンズの焦点位置における1次放射器の位置が回転軸に平
行な方向に順次切り替わるように構成している。
および1次放射器の構成を示す図であり、(A)は上面
図、(B)は断面図である。ここで61は円柱形状のH
E111モードの誘電体共振器であり、誘電体ストリッ
プ60の端部から所定距離離れた位置に設けている。こ
の誘電体共振器61の図における上部から電磁波の放射
および入射がなされるように、導体板5の一部に円錐形
状に開口した窓部を設けている。誘電体共振器61と導
体板5との間にはスリット板62を設けていて、このス
リット板62のスリット63によって放射パターンを制
御している。
それぞれのNRDガイドの接続部の構造を示す図であ
る。このように、回転ユニット側のNRDガイドおよび
これらに選択接続する部分のNRDガイドをノーマルN
RDガイドとし、回路部側にハイパーNRDガイドと、
そのハイパーNRDガイドとノーマルNRDガイドとの
線路変換部を設けている。
図である。このように、図10に示した回転ユニット1
03とコンポーネント102との間が誘電体線路スイッ
チとして作用し、回転ユニットに複数の誘電体線路およ
び1次放射器を設けて、回転させることにより、1次放
射器を順次切り替え、誘電体レンズに対する相対位置を
変化させることによって、ビームの指向性を順次変化さ
せる。
2つのNRDガイドのうち一方に線路変換部を設けた
が、各種コンポーネントを組み合わせる際、図18に示
すように、ノーマルNRDガイド同士で接続するため
に、それぞれの接続部に線路変換部を設けてもよい。こ
の構造により、コンポーネントAとコンポーネントBと
に多少の位置ずれが生じても、ハイパーNRDガイド同
士を接続する場合に比べて、その位置ずれによる特性変
化が少ないので、全体に特性ばらつきの少ないミリ波モ
ジュールを構成することができる。
NRDガイド同士の他の接続部の構造を示す斜視図、図
20は同接続部の平面図である。いずれも上部の導電体
板を取り除いた状態で示している。第1の実施形態で
は、2つの誘電体ストリップを単一の接続面で対向させ
た例を示したが、この図19、図20に示すように、誘
電体ストリップの接続面を2箇所設け、その接続面の距
離を、使用する周波数における管内波長の4分の1の奇
数倍としている。この構造により、温度変化により接続
面に生じる隙間が変化しても、2つの面でそれぞれ生じ
る反射波が逆位相で合成されることになるため、温度変
化に関わらず伝送特性が劣化しない。また、誘電体スト
リップ3a,3bの長さ方向の寸法が多少短くても伝送
特性が劣化しないため、誘電体ストリップの寸法公差を
緩くすることができる。そして、接続部はノーマルNR
Dガイドであるため、上下の導電体板同士に多少の隙間
があっても、伝送特性が劣化しない。そのため、導電体
板についても寸法公差を緩くでき、コンポーネント同士
の組み立てにおける要求精度が低くなる。
る2つの導電体板の間に誘電体ストリップを配して成る
第1の非放射性誘電体線路と、2つの導電体板の対向位
置にそれぞれ溝を形成して、当該対向する溝の間に誘電
体ストリップを配して成る第2の非放射性誘電体線路と
の接続部において、低反射状態で、線路変換を行うこと
ができる。
換部および第2の変換部におけるそれぞれの反射が抑え
られ、線路変換部全体の反射特性が向上する。
誘電体線路同士の接続部におけるスイッチ接続状態での
伝搬特性が優れたものとなり、且つそのスイッチ部分に
つながる線路として第2の非放射性誘電体線路(ハイパ
ーNRDガイド)を用いること可能となる。
の途中においても低反射低損失状態で接続が行われ、且
つ第2の非放射性誘電体線路(ハイパーNRDガイド)
を用いることが可能となる。
放射性誘電体線路の誘電体ストリップ同士の間隔に要求
される寸法精度を高くすることなく構成でき、また異種
非放射性誘電体線路変換部を小型に構成できるので、全
体に小型で特性の安定した方向性結合器が得られる。
誘電体線路に対して誘電体共振器を強く結合させたオシ
レータが構成でき、しかも、そのオシレータに繋がる回
路を第2の非放射性誘電体線路で構成できるので、オシ
レータを含む部品全体を小型に構成できる。
部品同士の接続部における位置ずれによる特性の劣化お
よびばらつきの問題が解消され、しかも線路変換による
特性の劣化がないので、全体に高特性の非放射性誘電体
線路集積回路が容易に得られる。
放射性誘電体線路集積回路部品を組み合わせる際、接続
部における反射が打ち消され、全体に低反射状態で接続
される。
2の非放射性誘電体線路の特性が活かされ、且つ線路変
換部での特性劣化のない集積回路が得られることにな
る。
構造を示す図
ルNRDガイドの変換部の構造を示す図
図
図
ントの分解斜視図
面図
Dガイドの接続部の構造を示す図
回路図
斜視図
図
ドにおける電界エネルギー分布の例を示す図
Claims (9)
- 【請求項1】 対向する2つの導電体板の間に誘電体ス
トリップを配して成る第1の非放射性誘電体線路と、2
つの導電体板の対向位置にそれぞれ溝を形成して、当該
対向する溝の間に、幅が前記溝の幅にほぼ等しい誘電体
ストリップを配して成る第2の非放射性誘電体線路とを
接続する異種非放射性誘電体線路変換部であって、 第2の非放射性誘電体線路の誘電体ストリップの幅から
第1の非放射性誘電体線路の誘電体ストリップの幅にま
で、該誘電体ストリップの幅および前記溝の幅が変化し
た第1の変換部と、 第2の非放射性誘電体線路における溝の深さにほぼ等し
い深さの溝と、第1の非放射性誘電体線路の誘電体スト
リップとほぼ同じ幅の誘電体ストリップとを備えた第2
の変換部と、第1の非放射性誘電体線路の誘電体ストリップの幅にほ
ぼ等しい幅の誘電体ストリップを備え、前記第2の変換
部の溝が、電磁波の伝搬方向に略垂直で且つ前記導電体
板の面方向に広がった 第3の変換部と、を有し、 第1の変換部での信号の反射と第3の変換部での信号の
反射とが相殺されるように、前記第2の変換部の電磁波
伝搬方向の長さを定めた ことを特徴とする、異種非放射
性誘電体線路変換部構造。 - 【請求項2】 前記第1の変換部は、前記第2の非放射
性誘電体線路の溝の幅をホーン状に広げ、その溝に沿っ
て誘電体ストリップの幅を広げた構造であり、 前記第2の変換部は、当該第2の変換部の溝の幅を、前
記ホーン状に広げた溝に引き続き前記第1の変換部から
第1の非放射性誘電体線路の誘電体ストリップに向かっ
て広げた構造としたことを特徴とする請求項1に記載の
異種非放射性誘電体線路変換部構造。 - 【請求項3】 少なくとも2つの第1の非放射性誘電体
線路同士の接続部が選択的に対向するスイッチを構成
し、前記第1の非放射性誘電体線路のうちいずれか一方
または両方に請求項1または2の異種非放射性誘電体線
路変換部を設けたことを特徴とする非放射性誘電体線路
部品。 - 【請求項4】 前記接続部で選択的に対向する2つの第
1の非放射性誘電体線路のうち一方を、他方に対して第
1の非放射性誘電体線路の導電体板の面方向で且つ電磁
波伝搬方向に垂直な方向に相対的に移動するように回転
させる構造としたことを特徴とする請求項3に記載の非
放射性誘電体線路部品。 - 【請求項5】 2つの第1の非放射性誘電体線路を所定
間隔で配置して方向性結合器を構成するとともに、この
2つの非放射性誘電体線路の端部に請求項1または2に
記載の異種非放射性誘電体線路変換部を設けたことを特
徴とする非放射性誘電体線路部品。 - 【請求項6】 前記第1の非放射性誘電体線路に誘電体
共振器および発振素子を結合させ、前記第1の非放射性
誘電体線路に請求項1または2に記載の異種非放射性誘
電体線路変換部を設けたことを特徴とする非放射性誘電
体線路部品。 - 【請求項7】 前記第1・第2の非放射性誘電体線路を
用いた集積回路用部品において、隣接する他の集積回路
用部品との接続部に前記第1の非放射性誘電体線路を設
けるとともに、当該第1の非放射性誘電体線路に請求項
1または2に記載の異種非放射性誘電体線路変換部を設
けたことを特徴とする非放射性誘電体線路集積回路用部
品。 - 【請求項8】 前記接続部における第1の非放射性誘電
体線路の誘電体ストリップを、電磁波伝搬方向に管内波
長の1/4の奇数倍だけ互いに離れた複数の面で接続し
たことを特徴とする請求項7に記載の非放射性誘電体線
路集積回路用部品。 - 【請求項9】 請求項3〜8のいずれかに記載の非放射
性誘電体線路用部品を組み合わせてなる非放射性誘電体
線路集積回路。
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