JP3278640B2 - 動吸振器の取付構造 - Google Patents

動吸振器の取付構造

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JP3278640B2
JP3278640B2 JP24004299A JP24004299A JP3278640B2 JP 3278640 B2 JP3278640 B2 JP 3278640B2 JP 24004299 A JP24004299 A JP 24004299A JP 24004299 A JP24004299 A JP 24004299A JP 3278640 B2 JP3278640 B2 JP 3278640B2
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dynamic vibration
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豊彦 東田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重量鉄骨H型鋼に
より鉄骨躯体を構成し、交通振動を低減すべく振動抑制
装置である動吸振器を配した三階建て住宅の構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】人口の密集化および地価の高騰等によ
り、市街地の狭小地に2世代、若しくは3世代住宅を目
的とした三階建て住宅が建設される傾向がある。人口の
密集化は、建設作業の増加、工場および事業所周辺の宅
地化、交通量の増加を招き、振動公害が問題視されてき
ている。振動公害は主に、建設作業、工場、事業所、道
路交通を発生源とするものである。これらの振動が建物
に伝達され建物内の住人に違和感を与える場合がある。
構造物に加わる振動を低減する方法としては、特開平9
−13740に示す基礎と構造物の間に減衰装置を配す
るものや、特開平10−82208に示す建物の屋上に
振動制御を配置するものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から、ラーメン工
法の鉄骨構造躯体を用いた三階建て住宅は周知とされて
いるが、これらはマンションや集合住宅等のような、多
数の家族が居住するような建物に関するものであり、一
戸建ての三階建て住宅の場合には、それに見合ったコス
トと、構造の三階建て住宅の設計とプランニングが必要
となってくるのである。前述の特開平9−13740に
示す技術では、十分な振動除去を行うのが困難であり、
地震による建物への負荷を軽減できても、交通振動など
の振動公害に適応するのは困難である。
【0004】さらに、特開平10−82208に示す技
術では、ビルなどの質量の大きな建物の振動制御を行う
ものであり、振動制御を住宅に配設しただけでは、住宅
のようなビルよりはるかに質量の小さい建物において、
特に交通振動等の微振動を除去するのは困難である。上
記のように、従来の技術では立地条件に左右されず、自
由な居住空間の設計ができ、住人が快適に生活を行える
住宅を建設するのは困難である。本発明は、梁勝ちの構
造を使用することで、住宅内部の構成の自由度を増すと
ともに、振動に対して強い住宅を提供するものである。
そして、交通振動など住宅に伝達される振動は、住宅の
最も高い場所(屋上等)において揺れが大きくなること
に鑑みて、三階建て住宅の屋上等に動吸振器を設置する
とともに、次に示す手段により振動吸収性の向上と住宅
の強度、防水性等の確保を可能とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する請求項1においては、通し梁1a・
・・を主体とし、各階の柱15・・・は分断された柱
で、前記通し梁1a・・・の上下に接合される梁勝ちラ
ーメン構造の鉄骨躯体構造の住宅であって、該住宅のフ
ラット屋根の住宅の屋上31に動吸振器26を設置する
構成において、住宅の屋上31に断熱材51を配置しな
い設置開口部53を形成し、該設置開口部53の軽量気
泡コンクリート50の上に下地合板54を載置固定し、
該下地合板54上に動吸振器26の取付台60を固定す
るものである
【0006】請求項2においては、鉄骨構造により躯体
を構成した住宅であって、フラット屋根の住宅の屋上3
1に動吸振器26を設置する構成において、住宅の屋上
31は軽量気泡コンクリート50上に断熱材51を載置
し、該断熱材51の上に防水シート52を被装し、該屋
上31に断熱材51を除いて動吸振器26を配置する為
の設置開口部53を構成し、該設置開口部53内に下地
合板54を載置固定し、該下地合板54の上に動吸振器
26の取付台60を載置し、該取付台60をボルト56
を介して下地合板54に固定し、更に前記下地合板54
はALC釘57を介して軽量気泡コンクリートに固定し
たものである
【0007】請求項3においては、前記設置開口部53
は防水シート52及び断熱材51を取り除くことにより
形成したことを特徴とする請求項2記載の動吸振器の取
付構造である
【0008】請求項4においては、前記設置開口部53
を防水シート52で被装し、該防水シート52上に前記
動吸振器26の取付台60を設置したことを特徴とする
請求項2記載の動吸振器の取付構造である
【0009】請求項5においては、前記設置開口部53
上に直接に下地合板54を載置し、該下地合板54上に
前記動吸振器26の取付台60を設置したことを特徴と
する請求項2記載の動吸振器の取付構造である
【0010】請求項6においては、鉄骨構造により躯体
を構成した住宅であって、フラット屋根の住宅の屋上3
1に動吸振器26を設置する構成において、住宅の屋上
31は軽量気泡コンクリート50上に断熱材51を載置
し、該断熱材51の上に防水シート52を被装し、該屋
上31に断熱材51を除いて動吸振器26を配置する為
の設置開口部53を構成し、該設置開口部53内に下地
合板54を載置固定し、該下地合板54の上に動吸振器
26の取付台60を載置し、該取付台60をボルト56
を介して下地合板54に固定し、前記下地合板54の四
方を囲むように、前後左右方向の移動を規制するガイド
プレート62を配設し、該ガイドプレート62をALC
釘57を介して軽量気泡コンクリート上に固定すること
により、下地合板54を固定するものである
【0011】請求項7においては、前記設置開口部53
は防水シート52及び断熱材51を取り除くことにより
形成したことを特徴とする請求項6記載の動吸振器の取
付構造である
【0012】請求項8においては、前記設置開口部53
を防水シート52で被装し、該防水シート52上に前記
動吸振器26の取付台60を設置したことを特徴とする
請求項6記載の動吸振器の取付構造である
【0013】請求項9においては、前記設置開口部53
上に直接に下地合板54を載置し、該下地合板54上に
前記動吸振器26の取付台60を設置したことを特徴と
する請求項6記載の動吸振器の取付構造である
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。図1は三階建て住宅の構成を示す俯瞰図、図2は本
発明に用いる住宅の通し梁1aと、一階柱12と二階柱
15の部分の柱・梁接合部の構造を示す斜視図、図3は
住宅の振動の受け止め方を示した模式図、図4は動吸振
器の作動構成を示す模式図、図5は動吸振器の制振機構
を示す模式図、図6は屋上に動吸振器を配置した住宅を
示す斜視図、図7は設置開口部を設けた屋上の断面図、
図8は設置開口部の斜視図、図9は防水シートを被装し
た設置開口部の断面図、図10は下地合板を載置した設
置開口部の断面図、図11は同じく斜視図、図12は取
付台及び下地合板の固定状態を示す断面図、図13は取
付台の斜視図、図14は取付台を載置した設置開口部の
断面図、図15は取付台上に動吸振器を載置した状態を
示す斜視図、図16はガイドプレートにより下地合板を
固定した実施例の斜視図、図17は同じく断面図、図1
8は径の細いアンカーにより取付台を固定した実施例の
斜視図、図19は同じく断面図、図20は動吸振器の防
水作業の構成を示す側面断面図、図21は動吸振器の防
水構成を示す側面断面図である。
【0015】図1および図2において、本発明に用いる
三階建て住宅のラーメン工法について説明する。基礎2
5上には柱12が立設されており、該柱12上には通し
梁1aが固設されている。そして、通し梁1aの上には
柱15が立設されており、柱15の上端には通し梁1b
が横設されている。さらに、通し梁1b上には柱16が
立設されており、柱16の上端には通し梁1cが横設さ
れている。本発明に用いる三階建て住宅のラーメン工法
は、図1において、その要部が図示されているように、
通し梁1a・1b・1cを主体とする構成としている。
通し梁1a・1b・1cを主体として、一階柱12と二
階柱15と三階柱16は、分断された柱であり、図2の
如く、通し梁1aの上下に接合される構造であるので、
一階柱12の上に、二階柱15があり、二階柱15の上
に三階柱16がある必要がない。各階で必要な柱の本数
を決めるので、上方階へ行くに連れて、分断柱の数を少
なくすることが出来るのである。
【0016】次に、本発明に用いる住宅の耐振動構成に
ついて説明する。まず、梁勝ち構造による耐振特性につ
いて、図3を用いて説明する。バランスの悪い住宅21
bにおいては、振動を受けた場合には、建物にねじれが
生じやすい。この場合に発生する振動にはねじれの要素
が加わるため、振動の成分が多くなるとともに、時間的
な変化が複雑であり、振動を抑制することが困難であ
る。また、住宅にかかる負荷が大きい。梁勝ちラーメン
構造の住宅21では、各階において必要な数の柱を配設
し、各階における住宅のバランスを取りやすい構成にな
っている。梁に沿って柱が配設されるため、水平方向に
対するバランスおよび剛性が高く、振動を水平に受け止
めることが容易となる。これにより、住宅の受ける振動
を単純化でき、該振動を容易に抑制することができる。
また、住宅の受ける負荷を軽減でき、住宅の耐久性を向
上できる。
【0017】住宅の上部には、図4に示す如く動吸振器
26が配設されており、振動源から地盤を介して住宅に
伝達される振動が動吸振器26により解消されるもので
ある。このとき、動吸振器26は住宅の揺れに対して最
適に調整されている。動吸振器26による振動の解消機
構について説明する。図4(a)に示す状態の住宅に、
図4(b)に示すような振動が伝達されると図4(c)
に示すように住宅が揺れ始める。住宅が揺れることによ
り、動吸振器26に揺れが伝達され、図4(d)に示す
ように、動吸振器26が伝達された揺れに対して逆位相
の力を住宅に与えるため、図4(e)に示すように住宅
の揺れを解消できるのである。
【0018】次に動吸振器の構成について説明する。動
吸振器は、一般的に弾性部材S、減衰部材Dおよび質量
体Mにより構成されており、その結合方法は図5(a)
に示す、弾性部材S、減衰部材Dおよび質量体Mを直線
的に接続することも可能である。また、図5(b)に示
す、弾性部材Sと減衰部材Dを並列に接続して、質量体
Mに接続する方法などがある。また、一般に、質量対M
の質量は住宅の1パーセントとされている。さらには、
図5(a)および(b)に示す1方向の振動を吸収する
動吸振器を2つ配設し、前後左右方向の振動を吸収させ
ることも可能である。もしくは、図5(c)に示す、1
つの質量体Mに前後左右方向にそれぞれ一対の弾性部材
Sおよび減衰部材Dを接続し、1つの動吸振器により、
前後左右方向の振動を吸収することもできる。1つの質
量体に前後左右方向に作用する一対の弾性部材Sおよび
減衰部材Dを接続したものを用いることにより、動吸振
器の配置スペースを小さくでき、設置が容易になる。本
発明は、動吸振器を特に限定するものではなく、住宅に
配置可能であり、交通振動などの振動を効率的に吸収で
きるものであれば良い。
【0019】前述の、動吸振器は一般的に弾性部材、減
衰部材および質量体により構成されるため、一定の周波
数特性を有する。周波数特性は、質量体が変位しやすい
周波数であり、弾性部材および減衰部材の特性(弾性係
数、摩擦係数もしくは粘度)を変化させることにより、
調節できるものである。また、減衰部材により、振動を
摩擦力もしくは粘性抵抗を通じて熱エネルギーに変換し
て、振動の低減を行うため、該減衰部材が作動するため
の、ある程度のストロークを必要とするものである。こ
のため、動吸振器により吸収を行う振動は、ある程度周
期の大きいものとなる。振動公害の対象範囲は、一般に
1〜80Hzのものとされているが、本発明に用いる住
宅においては、大きな交通振動などの1〜6Hzの振動
が伝達される。動吸振器はこの範囲の周波数において、
特に、住人が感じやすい2〜5Hzの周波数に対応する
ものであれば良い。この範囲において、住宅の揺れが動
吸振器により低減されるものである。
【0020】次に、本発明に係る動吸振器26の取付構
造について説明する。図6はフラット屋根の住宅の屋上
31に動吸振器26を配置した一実施例であり、動吸振
器26を住宅のもっとも高い位置に配設している。振動
伝達により住宅に発生する振幅は、基礎部より上方にな
るにつれて大きくなる。このため、動吸振器26を住宅
のもっとも高い位置に配設することにより、住宅に伝播
される振動を効率的に吸収することができる。動吸振器
26の振動吸収力を最大限活用するためには、このよう
にフラット屋根の住宅の屋上31に配置する他、屋上の
床下に収納することも可能であるし、また、勾配屋根の
住宅においては、小屋裏や屋根上など様々な配置が可能
であり、同様の効果が得られるものである。
【0021】フラット屋根の住宅の屋上31は、図7に
示すように軽量気泡コンクリート50(以下、ALCと
呼ぶ)上に、断熱材51を敷きつめて断熱層を形成し、
さらにその上部を防水シート52で覆うことにより構成
されている。そしてこのような構成の屋上31に前記動
吸振器26を設置する場合には、まず、図7及び図8で
示すように、屋上31の適切な位置において防水シート
52及び断熱材51を取り外すことにより、設置開口部
53を形成する。設置開口部53の大きさ、形状は特に
限定されるものではなく、設置する動吸振器26の形
状、または設置台数等に応じて適宜調整する。また、住
宅の建設時において動吸振器26を設置することが決ま
っているのであれば、屋上31に当初から設置開口部5
3を形成すればよいのであって、この場合には上述した
ような防水シート52、断熱材51の除去作業は不要で
ある。以上の構成により、設置開口部53内において後
述する動吸振器の取付台60を安定して支持することが
可能となり、また、動吸振器26を設置開口部53内に
埋没させることにより、上下高さを低くすることが可能
となり、横風を受ける面積を小さくして耐久性を強化す
るとともに、メンテナンス性にも優れた構成となった。
また、断熱材51及び防水シート52はカッター等を用
いて容易に取り外しが可能であり、設置開口部53の形
成が容易で、且つ低コストで取付台60の設置が可能と
なった。
【0022】次に図9で示すように、設置開口部53に
防水シート52aを敷いてALC50に対する防水処理
を施す。防水シート52aは図9及び図11で示すよう
に外縁部分を長めに形成し、設置開口部53周囲の防水
シート52上に被さるようにして固着させ、住宅に対す
る防水効果を確実なものとしている。そして、図10及
び図11で示すように、防水シート52aを敷いた設置
開口部53上に下地合板54・55を載置する。ただ
し、後述するように、動吸振器26は最終的にカバー7
1で被装され、さらに防水処理が施されるため、ALC
50上に直接下地合板54・55を載置することも可能
である。
【0023】下地合板54は図12で示すように、防水
シート52aを敷いたALC50上に載置される。本実
施例においては、防水シート52a上にシリコン系の接
着材を塗布することにより、下地合板54をALC50
上に固定している。また、該下地合板54には、適所に
ボルト頭部を収容するための座堀54a・54a・・・
が形成されており、下地合板54の下部側から該座堀5
4aにボルト56を挿入している。また、下地合板54
の上部には、さらに下地合板55が積重ねられており、
該下地合板55には前記下地合板54に形成された座堀
54a・54a・・・と平面視で同一位置に、ボルト孔
55a・55a・・・が形成されている。そして、座堀
54aから上方に突出する前記ボルト56の先端がボル
ト孔55a内を貫通してさらに下地合板55の上面側に
突出している。
【0024】そして、下地合板55の適所には、その上
面側からALC釘57・57・・・を打ち込んでいる。
ALC釘57は下地合板54・55を貫通させて、さら
に防水シート52aを貫通して、ALC50に打ち込ま
れ、下地合板54・55を確実にALC50に固定可能
としているのである。本発明においては径の細いアンカ
ーであるALC釘57を使用することにより、ALC5
0に与える影響を小さくしているものである。なお、下
地合板54・55間にも同様にシリコン系の接着材を塗
布することにより、合板間の接合状態を強固にするとと
もに、耐水性を向上させている。
【0025】以上の構成によりALC50上に載置され
た下地合板55上に、前記動吸振器26の取付台60を
載置するのである。取付台60は、本実施例において
は、複数のH型鋼61・61・・・より構成されてお
り、図12乃至図14に示すようにH型鋼61の下部プ
レート61aが前述したボルト56により固定される。
下部プレート61aには設置した状態において、前述し
た下地合板55のボルト孔55aと同位置にボルト56
の径よりも、やや大き目の取付孔61b・61b・・・
が穿設されており、下地合板55の上面側に突出した前
記ボルト56が該取付孔61bを貫通して上方に突出
し、その端部をナットで固定している。
【0026】このような構成とすることにより、動吸振
器26から発生した振動を、取付台60からボルト56
・56・・・を介して効率的に下地合板54・55に伝
達することが可能となり、さらに、ALC釘57・57
・・・を介してALC50側に効率よく伝達することが
可能となり、動吸振器26による振動吸収力を充分に発
揮することが可能となった。また、径の太いアンカーボ
ルト等を使用していた場合には、床、屋根等の強度に影
響を与える場合があるが、本発明においては、その問題
を解消し、住宅強度を高く維持した状態で、動吸振器の
設置を可能とした。
【0027】このようにして、設置開口部53に載置固
定された取付台60上には、図15で示すように動吸振
器26の本体が設置されるのである。図15において
は、4本のH型鋼61・61・・・を略四方形に組み立
てることにより取付台60を形成しているが、この形状
は載置される動吸振器26の形状に合わせて適宜変更す
ればよい。また、H型鋼の代わりに角パイプ等を利用す
ることも可能であり、その形状は特に限定するものでは
ない。
【0028】本発明の動吸振器26は上記の如く、下地
合板54・55上に載置される構成となっているので、
動吸振器26の重量を床、屋根に分散させることで、動
吸振器26の設置に伴う住宅の強度上の問題を解消し
た。また、動吸振器26の振動を下地合板54・55を
介して平面的に伝達することで、動吸振器26の振動を
確実に住宅に伝達可能となった。
【0029】次に図16乃至図19を用いて動吸振器2
6の取付構造の別実施例について説明する。図16及び
図17においては、前述した実施例と同様に、取付台6
0がボルト56により下地合板54・55に載置固定さ
れている。そして、下地合板54・55にはALC釘5
7が打ち込まれず、該下地合板54・55の四方を囲む
ように、ガイドプレート62・62・・・が配設されて
いる。ガイドプレート62は断面略L字状のプレートで
あり、その一面をALC50(防水シート52aに被装
されている。)上に当接させるとともに、他の一面を下
地合板54・55の側面側に当接させている。そして、
ALC50に設置している面には適所に取付孔が穿設さ
れており、該取付孔においてALC釘57・57・・・
を打ち込んで、屋上面に固定しているのである。
【0030】このような構成とすることにより、動吸振
器26はガイドプレート62・62・・・により、前後
左右方向への移動が規制されて固定され、また動吸振器
26の自重により上下方向の移動は規制されて、確実に
固定されるのである。このような構成とすることで、動
吸振器26の振動が下地合板54・55及びガイドプレ
ート62・62・・・を介して効率的に住宅側に伝達さ
れて、動吸振器26の振動吸収力を充分に発揮可能とな
った。また、下地合板54・55はALC釘57によっ
てALC50側に固定されていないため、取外しが容易
となりメンテナンス性に優れた構成となった。
【0031】また、図18及び図19に示す実施例にお
いては、前述した実施例と同様に、下地合板54・55
がALC釘57を介してALC50側に固定されてい
る。そして、図19に示すように取付台60は、ALC
釘57によって下地合板54・55及びALC50に固
定する構成としている。このような構成とすることで、
動吸振器26の振動がALC釘57・57・・・を介し
て直接ALC50に伝達されるため、動吸振器26の振
動を効率的に住宅側に伝達する構成となった。
【0032】本発明の動吸振器26は上記の如く、下地
合板54・55上に載置される構成となっているので、
動吸振器26の重量を床、屋根に分散させることで、動
吸振器26の設置に伴う住宅の強度上の問題を解消し
た。また、動吸振器26の振動を下地合板54・55を
介して平面的に伝達することで、動吸振器26の振動を
確実に住宅に伝達可能となった。
【0033】上記の如く、動吸振器26を設置した後
に、図20および図21に示す如く、下地合板54・5
5およびH型鋼61をカバー71により覆装し、該カバ
ー71を防水シート52aにシール剤等により接着固設
する。カバー71の外側下部に断熱材51を配設し、カ
バー71側方の凹部を埋め、断熱材51およびカバー7
1の下部側面を防水シート52cにより覆装し、該防水
シート52cをカバー71および防水シート52に接着
する。これにより、動吸振器26の防水を行うことがで
きるとともに、ALC50に対する防水処理を行うこと
ができる。
【0034】上記の動吸振器26は前述の如く、受け身
的に振動を吸収するものであり、受動型のものである。
質量体に振動が伝達されて、減衰部材により振動のエネ
ルギーを吸収するものである。しかし、動吸振器として
は質量体およびモータにより構成される能動型のものも
存在する。この動吸振器はセンサにより住宅に伝達され
た振動を検知し、この振動を、質量体をモータにより駆
動し、変位させることにより、解消するものである。こ
の動吸振器においては、質量体を能動的に駆動するた
め、該質量体の質量を小さくできる。本実施例において
は、動吸振器を受動型のものから能動型のものに取り替
えることも可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので以下の
ような効果を奏するものである。請求項1に記載の如
、通し梁1a・・・を主体とし、各階の柱15・・・
は分断された柱で、前記通し梁1a・・・の上下に接合
される梁勝ちラーメン構造の鉄骨躯体構造の住宅であっ
て、該住宅のフラット屋根の住宅の屋上31に動吸振器
26を設置する構成において、住宅の屋上31に断熱材
51を配置しない設置開口部53を形成し、該設置開口
部53の軽量気泡コンクリート50の上に下地合板54
を載置固定し、該下地合板54上に動吸振器26の取付
台60を固定する構成としたので、動吸振器の重量を、
下地合板を介して平面的に分散するこ とが可能となり、
住宅の屋上に動吸振器を設置した場合にかかる負荷を軽
減できるようになったのである。 また、フラット屋根の
住宅の屋上に設置開口部を形成し、該設置開口部上に動
吸振器の取付台を設置したので、設置開口部内において
取付台を安定して支持することが可能となり、また、動
吸振器を設置開口部内に埋没させることにより、上下高
さを低くすることが可能となり、メンテナンス性にも優
れた構成となったのである。
【0036】請求項2に記載の如く、鉄骨構造により躯
体を構成した住宅であって、フラット屋根の住宅の屋上
31に動吸振器26を設置する構成において、住宅の屋
上31は軽量気泡コンクリート50上に断熱材51を載
置し、該断熱材51の上に防水シート52を被装し、該
屋上31に断熱材51を除いて動吸振器26を配置する
為の設置開口部53を構成し、該設置開口部53内に下
地合板54を載置固定し、該下地合板54の上に動吸振
器26の取付台60を載置し、該取付台60をボルト5
6を介して下地合板54に固定し、更に前記下地合板5
4はALC釘57を介して軽量気泡コンクリートに固定
した構成としたので、動吸振器から発生した振動を、ボ
ルトを介して効率的に下地合板に伝達することが可能と
なり、動吸振器による振動吸収力を充分に発揮すること
が可能となったのである。 また、前記下地合板は径の細
いアンカーを介して軽量気泡コンクリート上に載置固定
する構成としたので、動吸振器の振動をアンカーを介し
て住宅に効率よく伝達することが可能となり、動吸振器
による振動吸収力を充分に発揮することが可能となった
のである。 また、径の太いアンカーボルト等を使用して
いた場合には、床、屋根等の強度を低下させる原因とな
っていたが、本発明においては、その問題を解消し、住
宅強度を高く維持した状態で、動吸振器の設置が可能と
なったのである。
【0037】請求項3に記載の如く、前記設置開口部5
3は防水シート52及び断熱材51を取り除くことによ
り形成したので、設置開口部の形成が容易となり、低コ
ストで取付台の設置が可能となったのである。
【0038】また、請求項4に記載の如く、前記設置開
口部を防水シートで被装し、該防水シート上に前記動吸
振器の取付台を設置したので、防水効果を充分に維持し
ながら動吸振器を屋上部に設置可能とすることが出来た
ものである。
【0039】請求項5に記載の如く、前記設置開口部5
3上に直接に下地合板54を載置し、該下地合板54上
に前記動吸振器26の取付台60を設置したので、動吸
振器の重量を床、屋根に分散させることで、動吸振器の
設置に伴う住宅の強度上の問題を解消することが出来た
ものである。
【0040】また、請求項6に記載の如く、鉄骨構造に
より躯体を構成した住宅であって、フラット屋根の住宅
の屋上31に動吸振器26を設置する構成において、住
宅の屋上31は軽量気泡コンクリート50上に断熱材5
1を載置し、該断熱材51の上に防水シート52を被装
し、該屋上31に断熱材51を除いて動吸振器26を配
置する為の設置開口部53を構成し、該設置開口部53
内に下地合板54を載置固定し、該下地合板54の上に
動吸振器26の取付台60を載置し、該取付台60をボ
ルト56を介して下地合板54に固定し、前記下地合板
54の四方を囲むように、前後左右方向の移動を規制す
るガイドプレート62を配設し、該ガイドプレート62
をALC釘57を介して軽量気泡コンクリート上に固定
することにより、下地合板54を固定する構成としたの
で、動吸振器の振動をガイドプレートを介して効率よく
住宅に伝達することが可能となった。また、動吸振器の
取外しが容易であるので、メンテナンス性に優れた構成
となったのである。
【0041】また、請求項7に記載の如く、前記設置開
口部53は防水シート52及び断熱材51を取り除くこ
とにより形成したので、設置開口部の形成が容易とな
り、低コストで取付台の設置が可能となったのである。
【0042】また、請求項8に記載の如く、前記設置開
口部を防水シートで被装し、該防水シート上に前記動吸
振器の取付台を設置したので、防水効果を充分に維持し
なが ら動吸振器を屋上部に設置可能とすることが出来た
ものである。
【0043】請求項9に記載の如く、前記設置開口部5
3上に直接に下地合板54を載置し、該下地合板54上
に前記動吸振器26の取付台60を設置したので、動吸
振器の重量を床、屋根に分散させることで、動吸振器の
設置に伴う住宅の強度上の問題を解消することが出来た
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】三階建て住宅の構成を示す俯瞰図
【図2】本発明に用いる住宅の通し梁1aと、一階柱1
2と二階柱15の部分の柱・梁接合部の構造を示す斜視
図。
【図3】住宅の振動の受け止め方を示した模式図。
【図4】動吸振器の作動構成を示す模式図。
【図5】動吸振器の制振機構を示す模式図。
【図6】屋上に動吸振器を配置した住宅を示す斜視図。
【図7】設置開口部を設けた屋上の断面図。
【図8】設置開口部の斜視図。
【図9】防水シートを被装した設置開口部の断面図。
【図10】下地合板を載置した設置開口部の断面図。
【図11】同じく斜視図。
【図12】取付台及び下地合板の固定状態を示す断面
図。
【図13】取付台の斜視図。
【図14】取付台を載置した設置開口部の断面図。
【図15】取付台上に動吸振器を載置した状態を示す斜
視図。
【図16】ガイドプレートにより下地合板を固定した実
施例の斜視図。
【図17】同じく断面図。
【図18】径の細いアンカーにより取付台を固定した実
施例の斜視図。
【図19】同じく断面図。
【図20】動吸振器の防水作業の構成を示す側面断面
図。
【図21】動吸振器の防水構成を示す側面断面図。
【符号の説明】
26 動吸振器 31 屋上 50 ALC 51 断熱材 52 防水シート 52a 防水シート 53 設置開口部 54 下地合板 54a 座堀 55 下地合板 55a ボルト孔 56 ボルト 57 ALC釘 60 取付台 61 H型鋼 62 ガイドプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16B 5/00 F16B 5/00 C 5/02 5/02 Z F16F 15/02 F16F 15/02 C (56)参考文献 特開 平9−279682(JP,A) 特開 平11−201222(JP,A) 特開 平5−118161(JP,A) 特開 平9−256675(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/98 E04B 5/43 E04B 7/18 E04H 1/02 E04H 9/02 F16B 5/00 F16B 5/02 F16F 15/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通し梁1a・・・を主体とし、各階の柱
    15・・・は分断された柱で、前記通し梁1a・・・の
    上下に接合される梁勝ちラーメン構造の鉄骨躯体構造の
    住宅であって、該住宅のフラット屋根の住宅の屋上31
    に動吸振器26を設置する構成において、住宅の屋上3
    1に断熱材51を配置しない設置開口部53を形成し、
    該設置開口部53の軽量気泡コンクリート50の上に下
    地合板54を載置固定し、該下地合板54上に動吸振器
    26の取付台60を固定することを特徴とする動吸振器
    の取付構造。
  2. 【請求項2】 鉄骨構造により躯体を構成した住宅であ
    って、フラット屋根の住宅の屋上31に動吸振器26を
    設置する構成において、住宅の屋上31は軽量気泡コン
    クリート50上に断熱材51を載置し、該断熱材51の
    上に防水シート52を被装し、該屋上31に断熱材51
    を除いて動吸振器26を配置する為の設置開口部53を
    構成し、該設置開口部53内に下地合板54を載置固定
    し、該下地合板54の上に動吸振器26の取付台60を
    載置し、該取付台60をボルト56を介して下地合板5
    4に固定し、更に前記下地合板54はALC釘57を介
    して軽量気泡コンクリートに固定したことを特徴とする
    動吸振器の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記設置開口部53は防水シート52及
    び断熱材51を取り除くことにより形成したことを特徴
    とする請求項2記載の動吸振器の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記設置開口部53を防水シート52で
    被装し、該防水シート52上に前記動吸振器26の取付
    台60を設置したことを特徴とする請求項2記載の動吸
    振器の取付構造。
  5. 【請求項5】 前記設置開口部53上に直接に下地合板
    54を載置し、該下地合板54上に前記動吸振器26の
    取付台60を設置したことを特徴とする請求項2記載の
    動吸振器の取付構造。
  6. 【請求項6】 鉄骨構造により躯体を構成した住宅であ
    って、フラット屋根の住宅の屋上31に動吸振器26を
    設置する構成において、住宅の屋上31は軽量気泡コン
    クリート50上に断熱材51を載置し、該断熱材51の
    上に防水シー ト52を被装し、該屋上31に断熱材51
    を除いて動吸振器26を配置する為の設置開口部53を
    構成し、該設置開口部53内に下地合板54を載置固定
    し、該下地合板54の上に動吸振器26の取付台60を
    載置し、該取付台60をボルト56を介して下地合板5
    4に固定し、前記下地合板54の四方を囲むように、前
    後左右方向の移動を規制するガイドプレート62を配設
    し、該ガイドプレート62をALC釘57を介して軽量
    気泡コンクリート上に固定することにより、下地合板5
    4を固定することを特徴とする動吸振器の取付構造。
  7. 【請求項7】 前記設置開口部53は防水シート52及
    び断熱材51を取り除くことにより形成したことを特徴
    とする請求項6記載の動吸振器の取付構造。
  8. 【請求項8】 前記設置開口部53を防水シート52で
    被装し、該防水シート52上に前記動吸振器26の取付
    台60を設置したことを特徴とする請求項6記載の動吸
    振器の取付構造。
  9. 【請求項9】 前記設置開口部53上に直接に下地合板
    54を載置し、該下地合板54上に前記動吸振器26の
    取付台60を設置したことを特徴とする請求項6記載の
    動吸振器の取付構造。
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