JP3278356B2 - 誘導加熱式炊飯器 - Google Patents

誘導加熱式炊飯器

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JP3278356B2 JP18917296A JP18917296A JP3278356B2 JP 3278356 B2 JP3278356 B2 JP 3278356B2 JP 18917296 A JP18917296 A JP 18917296A JP 18917296 A JP18917296 A JP 18917296A JP 3278356 B2 JP3278356 B2 JP 3278356B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導加熱式炊飯器、
特に、内鍋の均等加熱に適した誘導加熱式炊飯器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導加熱式炊飯器では、図6に示
すように、有底筒状の保護枠1内に収容される内鍋2
を、保護枠1の底面に渦巻き状に配設した誘導加熱コイ
ル3に通電することにより、誘導加熱するようになって
いる。誘導加熱コイル3の下方にはフェライト4が配設
され、誘導加熱時に発生する磁界が外部、特に、下面側
に配設した制御装置5等に悪影響を及ぼさないようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記誘
導加熱式炊飯器のフェライト4は保護枠1に固定されて
いる。このため、誘導加熱時に発生する磁力線が、図7
に示すように、フェライト4側に引っ張られる結果、周
方向に偏ったものとなる。したがって、内鍋2の底面
は、図8のグラフに示すように、フェライト4のある部
分は温度が高く、ない部分は低くなり、周方向の温度分
布のばらつきが発生する。しかも、この温度分布のばら
つきは、図9に示すように、内鍋2の底面の径方向にも
発生する。これは、誘導加熱コイル3の渦巻きの中央部
分に所定径のスペースが形成されているため、通電によ
り発生する磁力線が不均一となるからである。この中央
部分のスペースは、誘導加熱コイル3のコイル径が小さ
くなると鍋との磁気結合が小さくなり、その材料効果が
少ない等の理由により必要なものである。この結果、内
鍋の温度は、中央部で低く、中間部で高くなり、好まし
い炊飯状態が得られないという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、誘導加熱による内鍋の
温度分布を均等にして好ましい炊飯状態を得ることので
きる誘導加熱式炊飯器を提供することを課題とする。
【0005】前記課題を達成するため、本発明では、有
底筒状の保護枠と、該保護枠に収容される内鍋と、前記
保護枠の底面に渦巻き状に巻回した状態で配設され、前
記内鍋を誘導加熱するコイルと、該コイルの下方で、そ
の巻回中心側から外径側に向かって配設されたフェライ
トとを備えた誘導加熱式炊飯器において、前記フェライ
トを、前記コイルの巻回中心を中心として、前記内鍋に
対して相対的に回転可能に配置されるフェライトと、前
記内鍋に対して一定の位置関係にあるフェライトとで構
成したものである。
【0006】この構成により、内鍋の底面での周方向に
於ける温度分布は均一なものとなる。また、内鍋に対し
て相対的に回転するフェライトが、一定の位置関係にあ
るフェライトにより発生した磁界を乱し、均一な誘導加
熱を可能とする。
【0007】前記フェライトは、径方向に所定間隔で分
離して配設してもよい。この構成によれば、周方向のみ
ならず、径方向の磁束密度を均一化することもでき、さ
らに均一加熱が可能となる。
【0008】前記フェライトを回転駆動する駆動手段
は、保護枠の下方空間に配設され、他の主要部品は、保
護枠の前方空間に配設されているのが好ましい。この構
成によれば、炊飯器自身を大型化することなく、余分な
内部空間を有効利用して各部品を配設することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0010】図1は、本発明に係る誘導加熱式炊飯器の
概略図である。この誘導加熱式炊飯器は、大略、炊飯器
本体11と、その内部に配設される有底筒状の保護枠1
2と、この保護枠12に取出可能に収容される内鍋13
と、その上方開口部を開閉する蓋体14とから構成され
ている。
【0011】前記保護枠12の下面には、誘導加熱コイ
ル15が配設されている。この誘導加熱コイル15は、
コイルを内外周2箇所の渦巻き状に巻回したものであ
る。
【0012】また、誘導加熱コイル15の下方には、図
2に示すように、その巻回中心側から放射線状に等角度
で延びる4本のフェライト16がそれぞれ配設されてい
る。フェライト16は透磁率の高い磁性体であるため、
誘導加熱コイル15から発生する磁力線を集中させて、
炊飯器本体11の下方側に漏洩することを防止する。一
方、内鍋13の底面では、フェライト16の影響を受
け、磁束密度に周方向のばらつきが生じ、フェライト1
6との対向位置に近ければ近い程高くなっている。
【0013】前記フェライト16はフェライトカバー1
7によって保持されている。フェライトカバー17は皿
状で、その外周縁部を炊飯器本体11の外胴11aの内
周面に設けたガイド溝部18に保持され、周方向に回転
自在である。但し、ガイド溝部18は、外胴11aの全
周に亘って設けても、部分的(例えば、3等分や4等分
等)に設けても構わない。また、前記フェライトカバー
17の底面中心にはモータ19の回転軸19aが連結さ
れている。フェライト16は、モータ19の駆動によ
り、内鍋13に対して周方向に回転移動する。これによ
り、内鍋13の底面に発生する磁力線が移動し、その周
方向の磁束密度が均一となる。
【0014】前記モータ19は、制御装置20からの制
御信号に基づいて駆動制御される。この制御装置20
は、その冷却のためのファン21と共に、炊飯器本体1
1の前面側に配設されている。通常、制御装置20及び
ファン21は保護枠12の下方空間に配設されている
が、前記位置により、炊飯器本体11の高さ寸法を増大
させることなく、モータ19を配設するスペースを確保
することが可能である。また、前記制御装置20には、
保護枠12の側壁下方から突出させた温度センサ22で
検出される内鍋温度が入力されている。制御装置20
は、この内鍋温度に基づいて前記誘導加熱コイル15へ
の通電を制御する。
【0015】なお、23は、炊飯状況や時間等を表示す
る液晶パネルである。
【0016】前記構成の誘導加熱式炊飯器では、内鍋1
3に所定量の米及び水を収容し、炊飯スイッチを操作す
ると、炊飯制御が開始される。炊飯制御は、予熱制御処
理、強火制御処理、弱火制御処理、蒸らし制御処理によ
り行う。
【0017】炊飯の開始当初の予熱制御処理では、内鍋
13には米以外に水が収容されているので、内鍋13の
底温度の分布に拘わらず、対流により内部温度のばらつ
きは生じにくい。しかし、強火制御処理に移行すれば、
米への吸水や蒸発により水量が減少し、対流しにくい状
態あるいは対流のない状態となる。これにより、内鍋1
3の内部温度には、フェライト16の影響による周方向
のばらつきが生じる。この温度分布のばらつきは、炊飯
状態に悪影響を及ぼし、炊き上がったご飯の風味を損な
う原因となる。
【0018】そこで、温度センサ22での検出温度が所
定温度、すなわち内鍋13が加熱されることにより水分
が少なくなり(あるいは、なくなり)、対流が期待でき
ないと判断される温度(あるいは、その温度に到達する
前の所定温度)となれば、モータ19を駆動することに
よりフェライト16の回転を開始する。この場合、フェ
ライト16は、一定速度で回転させてもよいし、一定角
度回転させる毎に所定時間停止させるようにしてもよ
い。
【0019】このようにしてフェライト16の回転が開
始されると、内鍋13の底面に発生する磁力線が所定箇
所に集中することがなくなり、図3中、実線で示すよう
に、内鍋13の底面での温度分布が均一となる。したが
って、内鍋13の内部温度もばらつきがなくなり、好ま
しい炊飯状態を得ることができる。そして、強火制御処
理が終了すれば、弱火制御処理、蒸らし工程に順次移行
して炊飯制御を終了する。このようにして得られたご飯
は、強火制御処理において均一な加熱を行うことができ
たので、風味に優れたおいしいものである。
【0020】なお、前記実施の形態では、フェライト1
6は、フェライトカバー17の上面に配設するようにし
たが、放射状に配設しているのであれば、下面等いずれ
の場所であってもよい。また、フェライトカバー17
は、前述の皿形状以外にも、フェライト16を保持する
部分だけとした放射形状等、種々の形状でよい。
【0021】また、前記フェライト16の本数にも制限
はなく、長さ、径方向の配設位置も自由である。この場
合、前記フェライト16を内外周側に分離して配設する
ようにすれば、周方向のみならず、径方向の温度分布を
も均一にすることができる。すなわち、内鍋13の底面
での温度分布は、図4中、2点鎖線で示すように、中央
部及び外周部で低く、中間部で高くなっている。そこ
で、温度の高くなる中間部にフェライト16が位置しな
いように、径方向でこのフェライト16を分離して設け
ることにより、図4中、実線で示すように、径方向の温
度分布を均一とすることができる。
【0022】また、前記フェライト16は、回転移動す
るものだけでなく、従来同様、固定したものを有してい
てもよい(図5参照)。固定したフェライト16は、従
来同様に下方側への磁束の漏れを防止し、回転するフェ
ライト16は、そのとき内鍋13に発生する磁界を乱し
て均一なものとする。この場合、回転するフェライト1
6は、1つだけであってもよい。
【0023】また、前記フェライト16の回転時期は、
前述のように、強火制御処理(いわゆる中パッパ)のみ
に限らず、他の処理で行ってもよいことは勿論である。
【0024】さらに、前記実施の形態では、フェライト
16を回転させるようにしたが、内鍋13を回転させる
ようにしたり、両者を回転させるようにしてもよく、さ
らには少なくともいずれか一方を、一定範囲で正逆回転
させるようにしても構わない。要は、内鍋13とフェラ
イト16との位置関係を相対的に移動させることによ
り、磁界が均一に発生するようにすればよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る誘導加熱式炊飯器によれば、フェライトを回転さ
せることにより、内鍋の周方向の温度分布を均一にして
いるので、炊飯ムラがなく、おいしいご飯を炊くことが
できる。
【0026】また、長さの異なるフェライトをランダム
に配設したので、より内鍋を均等に加熱することができ
る。
【0027】また、フェライトを径方向に所定間隔で分
離して配設したので、内鍋の周方向のみならず、径方向
の温度分布をも均一にして加熱することができ、より一
層おいしくご飯を炊くことができる。
【0028】さらに、フェライトを回転する駆動手段以
外の主要部品を、炊飯器本体の前方空間に配設するよう
にしたので、炊飯器本体内の余剰空間を有効利用して大
型化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る誘導加熱式炊飯器の概略断面図
である。
【図2】 図1の内鍋の底面図である。
【図3】 図2の内鍋底面の温度分布を示すグラフであ
る。
【図4】 内鍋の断面図及び温度分布を示すグラフであ
る。
【図5】 他の実施の形態に係る誘導加熱式炊飯器の概
略断面図である。
【図6】 従来例に係る誘導加熱式炊飯器の概略断面図
である。
【図7】 図6の内鍋底面の磁束密度を示す底面図であ
る。
【図8】 図6の内鍋底面の温度分布を示すグラフであ
る。
【図9】 従来例に係る内鍋の断面図及び温度分布を示
すグラフである。
【符号の説明】
11 炊飯器本体 12 保護枠 13 内鍋 15 誘導加熱コイル 16 フェライト 17 フェライトカバー 19 モータ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状の保護枠と、該保護枠に収容さ
    れる内鍋と、前記保護枠の底面に渦巻き状に巻回した状
    態で配設され、前記内鍋を誘導加熱するコイルと、該コ
    イルの下方で、その巻回中心側から外径側に向かって配
    設されたフェライトとを備えた誘導加熱式炊飯器におい
    て、 前記フェライトを、前記コイルの巻回中心を中心とし
    て、前記内鍋に対して相対的に回転可能に配置されるフ
    ェライトと、前記内鍋に対して一定の位置関係にあるフ
    ェライトとで構成したことを特徴とする誘導加熱式炊飯
    器。
  2. 【請求項2】 前記フェライトは、径方向に所定間隔で
    分離して配設されていることを特徴とする請求項1に記
    載の誘導加熱式炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記フェライトを回転駆動する駆動手段
    は、保護枠の下方空間に配設され、他の主要部品は、保
    護枠の前方空間に配設されていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の誘導加熱式炊飯器。
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