JP3278337B2 - 脱臭方法 - Google Patents
脱臭方法Info
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- Treating Waste Gases (AREA)
Description
る脱臭方法に係り、特に、下水処理場、し尿処理場、及
び各種工業製造事業場などで発生する排ガス中に含有す
る中性及びアルカリ性の臭気物質の脱臭技術に関する。
技術としては、燃焼法、湿式ガス吸収法、生物脱臭法、
乾式吸着法などがある。このうち、燃焼法は高濃度臭気
に、湿式ガス吸収法は中濃度臭気に、生物脱臭法は高濃
度〜低濃度臭気に、乾式吸着法は低濃度臭気に対して適
用するのが、一般に有利であると言われている。なお、
乾式吸着法は全ての臭気成分を閾値以下まで除去するこ
とが可能であるため、ポリッシャーとして他の技術と組
み合わせて使用される場合も多い。
が、普通の活性炭では吸着寿命が短いため薬品を担持さ
せたものが使用されており、これらの活性炭は添着炭と
呼称されている。硫化水素などの酸性臭気成分除去には
アルカリ添着炭、アンモニアなどのアルカリ性臭気成分
除去には酸添着炭、硫化メチルなどの中性臭気成分には
中性ガス用添着炭など、種々の薬品を添着して除去効果
を高めた活性炭が使用される。アルカリ添着炭としては
水酸化ナトリウムや水酸化カリウムを添着したもの、酸
添着炭としてはリン酸や硫酸を添着したもの、中性ガス
用添着炭としては臭素を添着したものなどが知られてい
る。
ガス用、酸性ガス用及び中性ガス用の3種類があり、そ
れぞれ、対象成分を閾値以下まで除去することが可能で
ある。しかしながら、実際の排ガス中にはアルカリ性臭
気成分、酸性臭気成分及び中性臭気成分が混在している
場合が殆どであり、1種類単独の添着炭では対応できな
いことが多い。このため、全ての臭気成分を除去するた
めには、アルカリ性ガス用、酸性ガス用及び中性ガス用
の3種類の添着炭をそれぞれ充填した3つの吸着塔が必
要となったり、1つの吸着塔に3種類の添着炭を充填す
るなどの措置が必要であった。
術の問題点を解決しようとするもので、中性臭気成分と
アルカリ性臭気成分とを単一の脱臭剤で除去することが
できる脱臭方法を提供することを課題とする。
に、本発明では、中性及びアルカリ性臭気物質を含有す
る気体を、臭化水素を5〜20重量%添着させた吸着剤
と接触させることを特徴とする臭気物質の脱臭方法とし
たものである。前記本発明において、吸着剤としては活
性炭がよく、また、除去できる臭気物質としては、硫化
アルキル、アンモニア又はアミン類等である。
トリメチルアミンのようなアルカリ性ガスに対する酸添
着炭、また、硫化水素のような酸性ガスに対するアルカ
リ添着炭の作用は、何れも酸−アルカリの中和反応によ
るものであり、添着薬品としても水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムを始めとするアルカリ性薬剤、リン酸、硫
酸を始めとする酸性薬剤などである。これに対し、硫化
メチル、二硫化メチルといった中性ガスの除去作用は、
酸化作用によるものと考えられている。しかしながら、
酸化剤を活性を失わない状態で活性炭に担持させること
は容易ではなく、現在、実用に耐えるものは臭素(Br
2 )を添着させたものに限られている。本発明は、中性
ガスを除去しうる薬品探索を永年に亘って行った結果、
臭化水素は酸化剤ではないにも拘わらず、臭化水素を添
着させた活性炭がアルカリ性臭気成分だけでなく、中性
臭気成分の除去にも有効であることを見出してなされた
ものである。
使用できる吸着剤の種類については活性炭、炭、ゼオラ
イトほか吸着性能を有するものであれば何でも良く、特
に限定するものではないが、比表面積が大きいものが有
利であることから、臭化水素を担持させる吸着剤として
は活性炭が最適である。活性炭の種類についても限定す
るものではないが、気相での反応が対象となることか
ら、椰子殻系が有利である。臭化水素の添着方法につい
ては、ガス状でも水溶液状でも使用できるが、臭化水素
水溶液として適用する方が安全性の面からも望ましい。
臭化水素添着量についても限定はしないが、乾燥活性炭
に対する重量比で5〜20重量%添着させることが望ま
しい。但し、この添着量は経済性を考えて適宜決定する
ことができる。
法については、いずれの方法でも適用できる。また、本
発明の脱臭剤は、本発明の脱臭剤の単独使用、もしくは
本発明の脱臭剤と、酸性臭気物質を除去するために無添
着炭あるいはアルカリ添着炭との併用使用がよいが、他
の酸添着炭及び他の中性ガス用添着炭との併用使用につ
いても妨げるものではない。さらに、本発明の脱臭剤は
中性臭気成分とアルカリ性臭気成分の同時除去が可能で
あるが、中性臭気成分単独の除去もしくはアルカリ性臭
気成分単独の除去を目的とした使用についても妨げるも
のではない。
る。 実施例1 臭化水素10重量%を添着した4×8メッシュの椰子殻
活性炭を、塔径0.6m×塔高3.4m(充填層高1.
0m、充填量0.28m3 )の吸着塔に充填し、硫化メ
チル20ppm、アンモニア20ppmを含有するガス
を、LV=0.3m/秒、SV=3,000/時間で通
気処理を行ったところ、2ヶ月経過後も以下の処理ガス
が得られた。 処理ガス濃度 硫化メチル:0.5ppm未満、 アンモニア:0.
5ppm未満、
活性炭を、塔径0.6m×塔高3.4m(充填層高1.
0m、充填量0.28m3 )の吸着塔に充填し、硫化メ
チル5ppm、アンモニア10ppmを含有するガス
を、LV=0.3m/秒、SV=3,000/時間で通
気処理を行ったところ、6ヶ月経過後も以下の処理ガス
が得られた。 処理ガス濃度 硫化メチル:0.5ppm未満、 アンモニア:0.
5ppm未満、
水素添着吸着剤は、中性臭気成分とアルカリ性臭気成分
の同時除去が可能であり、脱臭設備の簡素化及び省スペ
ース化の点で効果的である。
Claims (2)
- 【請求項1】 中性及びアルカリ性臭気物質を含有する
気体を、臭化水素を5〜20重量%添着させた吸着剤と
接触させることを特徴とする臭気物質の脱臭方法。 - 【請求項2】 前記中性臭気物質が、硫化アルキルであ
り、アルカリ性臭気物質が、アンモニア又はアミン類か
ら選ばれた一種以上であることを特徴とする請求項1記
載の臭気物質の脱臭方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35466695A JP3278337B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 脱臭方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35466695A JP3278337B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 脱臭方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09155149A JPH09155149A (ja) | 1997-06-17 |
JP3278337B2 true JP3278337B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=18439096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35466695A Expired - Lifetime JP3278337B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 脱臭方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3278337B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-14 JP JP35466695A patent/JP3278337B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09155149A (ja) | 1997-06-17 |
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