JP3277753B2 - 映像素材編集システム - Google Patents

映像素材編集システム

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JP3277753B2
JP3277753B2 JP11258795A JP11258795A JP3277753B2 JP 3277753 B2 JP3277753 B2 JP 3277753B2 JP 11258795 A JP11258795 A JP 11258795A JP 11258795 A JP11258795 A JP 11258795A JP 3277753 B2 JP3277753 B2 JP 3277753B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放送局などで使用さ
れる映像素材編集システム、特に、大量に映像素材が格
納されたサーバに対し複数の編集装置が接続可能な映像
素材編集システムに関する。
【0002】
【従来の技術】放送局などでは、複数の映像素材を適宜
に繋ぎ合わせ適当な処理を施し1本の放映テープとする
ような編集作業が頻繁に行なわれる。図8は、このとき
に使用される編集システムの一例を示す。1台の編集機
(エディタ)100に複数台(この例においては2台)
の再生用ビデオテープレコーダ101、102が接続さ
れる。また、エディタ100は、記録用のビデオテープ
レコーダ103にも接続される。
【0003】編集作業を行なうオペレータによって、ビ
デオテープレコーダ101、102に、編集対象となる
映像素材が記録されたビデオテープがセットされる。こ
れらテープがセットされたビデオテープレコーダ10
1、102は、オペレータによって操作され、再生され
た映像信号A、Bがそれぞれエディタ100に供給され
る。エディタ100は、オペレータによって操作され、
供給された映像信号が編集される。これは例えば、供給
された映像信号Aに対し映像信号Bが適宜なタイミング
で繋ぎ合わされ、さらに、フェードイン/フェードアウ
トなどの画像効果の処理を施される、といったようなも
のである。この編集された結果の映像信号A/Bは、エ
ディタ100から出力され、ビデオテープレコーダ10
3に供給され、編集済映像として記録される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来で
は、エディタは、外部とのインターフェイスを取ること
のない独立した存在であった。そのため、編集に使用し
たい素材の選択は、編集を行なう人がその素材の入った
媒体(例えば、ビデオテープ)を、大量の素材のストッ
クの中から捜し出し、エディタに接続された記録/再生
装置(例えば、ビデオテープレコーダ)に持ち込むこと
によって行なわれていた。そのため、素材の選択が容易
に行なえない問題点があった。
【0005】この問題点を解決するために、映像素材が
大量記録可能で、それら記録された映像素材から目的の
素材を捜し出し自由に取り出すことのできるようなサー
バを利用したシステムが考えられている。このようなサ
ーバとエディタとでインターフェイスを取ることによっ
て、サーバ内の映像素材を自由に使用することが可能と
なるので、上述したような独立した編集システムに比
べ、素材の選択および使用が容易に行なえることが可能
となる。
【0006】ところで、このようなサーバを利用したシ
ステムにおいては、1つのサーバに対し、複数のエディ
タが接続され、それぞれ互いに独立した編集作業が行な
われる。また、このサーバには、編集済の映像素材も供
給され記録される。さらにまた、このサーバから、記録
された編集済の映像素材が別の、例えば、放映システム
に送出される。
【0007】このようなシステムを実現するためには、
エディタは、同じサーバの資源を利用する他の機器、例
えば、接続されている他のエディタ、あるいは映像を別
の放映システムに送出するための制御機器に対して、排
他制御や経路制御といった資源利用の調整を図る必要が
有る。また、サーバ内の映像素材を、サーバの機器を制
御し取り出す際に、サーバの機器制御部に対し、制御用
のコマンドのやり取りを行なう必要がある。
【0008】このエディタは、必ずしもサーバと共に用
いられるわけではなく、上述した従来例で示したような
方法で独立して使用されることもある。そのため、上述
したような、他の機器に対する排他制御や経路制御とい
った資源利用の調整、ならびに、サーバの機器制御など
の機能を、エディタの本体機能として予め組み込むと、
機能の無駄が生じる問題点があった。
【0009】したがって、この発明の目的は、エディタ
をサーバと共に使用し、エディタが容易にサーバの資源
を利用することができるような映像素材編集システムを
提供することにある。
【0010】また、この発明の目的は、エディタがサー
バと共に使用できるようにされていても、エディタ単体
での独立した使用が可能であり、且つその場合において
も、エディタ本体には、本来のエディタとして不要な、
他の機器に対する資源利用の調整やサーバの機器制御な
どの機能を持っていないような映像素材編集システムを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、大量に映像素材が格納されたサー
バに対し複数の編集装置が接続可能であるような映像素
材編集システムにおいて、大量の映像素材が格納可能で
あって、インターフェイスをそれぞれ有する1あるいは
複数の映像記録再生手段からなる映像蓄積手段と、映像
蓄積手段を管理および制御するサーバマネージメントシ
ステムと、映像素材を記録可能なローカル記録手段を有
する映像素材編集のための1あるいは複数のエディタ
と、エディタとは独立した存在とされると共に、エディ
タからの映像蓄積手段に対する要求を受け取り、要求に
基づきサーバマネージメントシステムとのコマンドのや
り取りを行なうエディタマネージャと、サーバマネージ
メントシステムにより制御され、複数の映像素材経路を
選択する映像素材経路選択手段と、サーバマネージメン
トシステムにより制御され、複数の制御信号経路を選択
する制御信号経路選択手段とを有することを特徴とした
映像素材編集システムである。
【0012】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、エディタマネージャは、サーバマネージメン
トシステムと通信することによって、エディタからの要
求によって該エディタが映像蓄積手段の資源をアクセス
するときに、該エディタがローカル記録手段に対しアク
セスするのと同様な方法でアクセス可能とすることを特
徴とした映像素材編集システムである。
【0013】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、エディタマネージャは、サーバマネージメン
トシステムと通信することによって、エディタからの要
求によって映像蓄積手段に格納された映像素材をエディ
タのローカル記録手段に転送することを特徴とした映像
素材編集システムである。
【0014】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、エディタマネージャは、複数のエディタから
の要求を取りまとめて実行することを特徴とした映像素
材編集システムである。
【0015】
【作用】この発明による映像素材編集システムは、他の
機器とのインターフェイスを司るサーバマネージメント
システムと通信可能なエディタマネージャを有している
ために、エディタ本体に余分な機能を付加すること無
く、エディタをサーバと共に使用することができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、図面を参照し
ながら説明する。図1は、この実施例による映像素材編
集システムの概略を示す。1は、サーバマネージメント
システムである。この図におけるサーバマネージメント
システム(以下、SMSと称する)1は、図1において
は省略されているが、大量の映像素材が記録可能なサー
バと結合されており、エディタなどのアプリケーション
からの制御コマンドを受け付け、それに従いサーバの資
源を制御する。2および3は、映像素材の編集を行なう
エディタであり、映像素材を一時記録するための記録装
置(ローカルストレージ)を有している。また、この概
略図においては、このエディタ2、3にはこれを操作す
るオペレータも含まれる。
【0017】4は、映像素材の属性情報などが管理され
ているデータベースであって、例えば、放送局全体の運
営のためのシステムに含まれるものであり、この発明と
は本質的には別個の存在である。エディタ2あるいはエ
ディタ3から、必要な映像素材の検索要求がデータベー
ス4に送出され、データベース4からは、検索要求に対
する結果データがエディタ2あるいはエディタ3に返さ
れる。この検索結果に基づき、エディタ2あるいはエデ
ィタ3からエディタマネージャ5に、素材転送要求が送
出される。
【0018】このエディタマネージャ5は、この編集シ
ステム内における各エディタに、サーバとの容易なイン
ターフェイスを提供するものである。すなわち、このエ
ディタマネージャ5は、サーバ資源およびローカルスト
レージ間における映像信号ラインおよびコントロールラ
インの接続情報、後述するリソースマネージャ6と通信
するためのコマンドセット、および、実際にサーバ資源
を使用するためにSMS1に送信する、サーバ制御用の
コマンドセットを有している。このように、このエディ
タマネージャ5がこれらの接続情報およびコマンドセッ
トを有しているので、エディタ2、3は、このエディタ
マネージャ5およびSMS1を介してサーバにアクセス
することによって、容易にサーバ内の映像素材を使用す
ることができる。
【0019】また、複数のエディタがサーバの資源を使
用する場合、通信経路、使用ドライブなどの資源使用の
競合が起きる場合がある。この競合を避けるため、上述
のリソースマネージャ6によって資源使用の管理が行な
われる。
【0020】上述の編集システムによってサーバの資源
を利用する場合の手順について説明する。この場合、サ
ーバに記録されている映像素材をファイルとしてエディ
タ2のローカルストレージに転送する方法と、エディタ
2からサーバを直接的に操作する方法の、2通りの方法
が考えられる。
【0021】先ず、サーバに記録されている素材をエデ
ィタ2のローカルストレージに転送する場合について説
明する。最初に、サーバに記録されている映像素材の中
からエディタ2での編集に使用する素材が決定される。
これは例えば、データベース4を検索することによって
行なわれる。こうして決定された映像素材を示す情報
(ファイル名など)および転送先(この場合エディタ2
が持つローカルストレージ)がエディタ2からエディタ
マネージャ5に対し通知される。
【0022】この通知を受けたエディタマネージャ5に
よって、リソースマネージャ6に対し、素材転送に使用
されるサーバの資源が利用できるように、資源予約要求
が送出される。この資源予約要求を受け取ったリソース
マネージャ6によって、エディタ2からサーバまでの通
信経路、あるいは要求された映像素材へのアクセス状況
などの、サーバ資源の使用状況が調べられる。リソース
マネージャ6は、例えば、通信経路に対しては開いてい
る経路を要求に対して割り当て、また、サーバに記録さ
れている映像素材へのアクセスに関しては排他制御など
を行い、エディタマネージャ5に対し、サーバ資源使用
許可を送出する。
【0023】このようにして、リソースマネージャ6か
らサーバ資源使用許可を受け取ったエディタマネージャ
5は、SMS1に対してサーバコントロールコマンドを
送出し、サーバからエディタ2への映像素材の転送が割
り当てられた経路により開始される。
【0024】続いて、エディタ2からサーバを直接的に
操作し、それによってサーバから映像素材を得る場合に
ついて説明する。このように、エディタからサーバを直
接的に操作することを、ダイレクトコントロールと称す
る。
【0025】最初は、上述した映像素材の転送の場合と
同様、サーバに記録されている映像素材の中からエディ
タ2での編集に使用する素材がデータベース4の検索な
どにより決定される。素材が決定されると、エディタ2
からエディタマネージャ5に対し、映像素材を示すファ
イル名などの情報、この映像信号の受け入れ口、および
ダイレクトコントロールの際使用される制御線(制御ラ
イン)が通知される。この通知を受け取ったエディタマ
ネージャ5によって、リソースマネージャ6に対し、ダ
イレクトコントロールの際に使用されるサーバの資源の
資源予約要求が送出される。
【0026】この資源の資源予約要求を受け取ったリソ
ースマネージャ6によって、上述した映像素材転送の場
合と同様にして、サーバ資源の使用状況が調べられる。
そして、映像素材の受け入れ口および制御ラインについ
ては、空いているものが割り当てられ、サーバへのアク
セスに関しては、排他制御などが行なわれる。このよう
に、リソースマネージャ6によってサーバ資源の使用が
許可されたら、エディタマネージャ5に対し、資源予約
受理が送出される。
【0027】この資源予約受理を受け取ったエディタマ
ネージャ5によって、SMS1に対し、サーバ機器制御
用コマンドが送出され、ダイレクトコントロールの設定
が実行される。これにより、エディタ2とサーバとの制
御ラインが確保され、サーバがエディタ2から直接的に
操作される。そのため、ここでのサーバの制御は、単に
映像素材の転送に止まらず、通常のビデオテープレコー
ダで実現可能な操作、例えば、映像素材の記録、リワイ
ンド、早送り、あるいは一時停止といった操作が可能で
ある。すなわち、このエディタ2は、サーバを利用して
映像素材の編集作業が可能である。こうしてサーバが制
御され得られた映像素材は、リソースマネージャ6によ
って割り当てられた映像素材の受け入れ口に転送され
る。
【0028】図2は、図1で示した編集システムのより
詳細な構成例である。エディタマネージャ10、リソー
スマネージャ11、サーバ12、およびエディタ13
a、13b、13cがイーサネットなどによるネットワ
ーク14によって接続されている。この図ではエディタ
がネットワーク14に3台接続されているが、これはこ
の例に限らず、システムの許容する範囲で何台でも接続
できる。また、エディタマネージャ10およびリソース
マネージャ11は、それぞれ独立したハードウェアのよ
うに示したが、これらは1台のパーソナルコンピュータ
上の2つのソフトウェアとしてもよい。
【0029】ユーザによって操作されるエディタ13
a、13b、13cは、映像素材を一時記録するための
ローカルストレージ15a、15b、15cをそれぞれ
有している。これらローカルストレージ15a、15
b、15cは、例えばRS−422などの制御ラインで
エディタ13a、13b、13cとそれぞれ接続され、
この制御ラインを介して送信される制御用のコマンドに
よって制御される。これらエディタおよびローカルスト
レージの組は、それぞれに接続される接続線の脱着のみ
で容易に拡張および切り離しなどが可能とされる。
【0030】サーバ12は、サーバマネージメントシス
テム(SMS)16、複数の映像素材記録媒体(ストレ
ージ)およびこれらストレージに対しデータの読み出し
/書き込みを行なうための、ストレージに対応したドラ
イブ17、18、19、映像信号の経路の制御のための
AVラウタ20、およびドライブ17、18、19に対
するダイレクトコントロールのためのコントロール信号
の制御のためのCTLラウタ21から構成される。
【0031】なお、ここでは、AVラウタ20に対し、
複数のストレージおよびこれらに対応するドライブ(以
下、単にドライブと記す)が3組接続されているが、こ
れはこの例に限らず、このシステムの許容する範囲内で
あれば何台でも接続可能とされ、さらに、規模の拡張な
どが自由とされる。また、この発明による編集システム
の特徴として、これら複数のドライブは、それぞれ異な
るインターフェイスを有していてもよい。例えば、ドラ
イブ17がSCSIインターフェイスを持つハードディ
スク、ドライブ18が同じくSCSIインターフェイス
を持つ光磁気ディスク(MO)、ドライブ19がRS−
422のインターフェイスを持つカートマシンとしても
よい。
【0032】SMS16からドライブ17、18、19
に対し、制御信号がそれぞれ供給される。また、SMS
16からCTLラウタ21に対し、制御信号が供給され
る。さらに、このSMS16からは、ローカルストレー
ジ15a、15b、15cに対しても制御信号が供給さ
れる。
【0033】エディタ13a、13b、13cからCT
Lラウタ21に対し、制御信号がそれぞれ供給される。
CTLラウタ21からドライブ17、18、19に対
し、制御信号がそれぞれ供給される。なお、図2におい
ては、繁雑さを避けるために、これら制御信号の経路を
1本の線として示す。
【0034】AVラウタ20には、ドライブ17、1
8、19のそれぞれの入出力が接続される。また、それ
と共に、AVラウタ20には、ローカルストレージ15
a、15b、15cのそれぞれの入出力が接続される。
なお、図2においては、繁雑さを避けるために、これら
入出力の経路を1本の線として示す。
【0035】ところで、このような編集システムに使用
されるサーバでは、この例に示されるように、複数の異
なるインターフェイスを持つドライブが用いられること
が多い。これらの異なるインターフェイスを有するドラ
イブでは、制御のためのコマンド体系も異なる。また、
この編集システムには複数のエディタが接続可能とされ
ているため、これら複数のドライブおよび複数のエディ
タ間での接続経路の管理も必要である。さらに、このよ
うなシステムに用いられるドライブやエディタは、容易
に変更および拡張可能とされているのが望ましい。
【0036】この発明においては、これら異なるインタ
ーフェイス、コマンド体系を有するドライブの統括的な
制御、および複数のドライブおよび複数のエディタ間で
の接続経路の管理のために、既に提案されている、MT
P(Maltimedia Transfer Protocol)と称されるプロト
コルが用いられている。これは、上述したようなシステ
ムにおいて、アプリケーションソフトウェアが各種ハー
ドウェアの拡張に柔軟に対応するための機能を有するコ
マンド群である。上述した図1においては、エディタマ
ネージャ5とSMS1との間で、また、この図2におい
ては、後述するが、エディタマネージャ10とSMS1
6との間でこのプロトコルが適用される。以下に、この
MTPについての説明を行なう。
【0037】このMTPにおいては、ストレージ、ある
いは信号経路などのデバイスをストリームの概念に置き
換え、ファイルにアクセスするのと同様にして該当する
ストリームをオープンし、オープンされたストリームの
使用権を得、その後、オープンしたストリームに対して
指示を出し、制御するようにしている。
【0038】これらの情報のアプリケーションソフトウ
ェアへの通知、ならびにアプリケーションソフトウェア
の動作に必要となる基本的なコマンド群MTPがエディ
タマネージャ10に実装されている。このMTPが実装
されたエディタマネージャ10を介してSMS16にア
クセスすることによって、エディタ13a、13b、1
3cのオペレータは、SMS16のプラットフォームに
関知する必要はない。このSMS16から下位側のハー
ドウェアおよびソフトウェアがサーバ12である。
【0039】MTPは、アプリケーションソフトウェア
がサーバ12のハードウェアの拡張に柔軟に対応するた
めの機能を有するコマンド群であり、また、。MTP
は、サーバ内部に存在する映像音声信号への操作をリア
ルタイムで効率的かつ容易に行なうことを目的としたコ
マンド群からなるプロトコルである。アプリケーション
ソフトウェアは、MTPに規定されるコマンド群を用い
てサーバ12内部の映像/音声信号やその経路を間接的
に制御する。すなわち、上述したような、ファイルにア
クセスするのと同様にして該当するストリームをオープ
ンし、その後、オープンしたストリームに対して指示を
出し、制御することがMTPによってなされる。このた
め、アプリケーションソフトウェアは、ハードウェアの
拡張に対して柔軟に対応することが可能となる。
【0040】上述のこのMTPによる制御を概略的に表
したのが図3である。この図に示されるアプリケーショ
ンソフトウェア30は、上述の図2においては、例え
ば、エディタマネージャ10に相当する。アプリケーシ
ョンソフトウェア30からMTPに従ったオープンのコ
マンドが送られると、その各々に対して特有のSID
(Stream ID)をMTP31aおよびSMS31bがリタ
ーンする。アプリケーションソフトウェア30は、各種
のファイルを再生/記録/送信/受信/読み取り/書込
みするために必要な全てのストリームをオープンする必
要がある。ここで、ストリームとは、ファイル、ルー
ト、入力チャンネル、出力チャンネル、コントローラ等
を意味する。このストリームのオープンは、ハードウェ
アとの直接的なインターフェイスを有するルートIDC
を介して行なわれる。
【0041】必要な全てのストリームをオープンするこ
とができたら、MTP31a、SMS31bは、各々の
リソースに対するSIDを用意する。そして、アプリケ
ーションソフトウェア30は、二つのストリーム(スト
リーム1および2)の間を接続するためのコマンド COM
BINEを送出する。コマンド COMBINEは、二つのオブジェ
クトを接続して、且つこれらを一緒に動作させる。この
コマンド COMBINEは、映像/音声信号のルーティングの
みならず、制御側ストリームと被制御側ストリーム間、
例えばコントロールパネルとビデオテープレコーダとを
接続するためにも用いることができる。
【0042】MTP31aおよびSMS31bは、オー
プンされた各ストリームに対して独自のSIDを用意す
る。すなわち、アプリケーションソフトウェア30が複
数のストリームをオープンしたら、それぞれのストリー
ムが別個のSIDを持つことになる。アプリケーション
ソフトウェア30もSIDを指定するだけで各々のスト
リームを指定することができる。
【0043】図4は、MTP31a、SMS31bとア
プリケーションソフトウェア30の通信を行なうための
接続を示す。この通信のトランスポートレイヤについて
は、任意のプロトコルを使用できる。しかしながら、上
述したように、物理的接続としてイーサネットを使用
し、プロトコルとしてTCP/IPを採用した場合に
は、効率良く動作させることができる。
【0044】図4における第1の接続は、コマンドを送
信するためのもので、第2の接続は、コマンドに対する
回答を送信するためのものである。これらのコマンドお
よび回答は、ASCIIコードで表現される。ASCI
Iコードを使用することによって、デバッギングおよび
ロギングが容易となる利点がある。第3の接続は、デー
タを送信し、また、受信するためのものである。この接
続は、比較的大量のデータ(バイナリ)を転送する必要
がある場合に設定される。第1および第2の接続は、常
に必要とされる。
【0045】次に、図2に示す編集システムにおける、
サーバ12の資源の利用方法の一例について説明する。
ここでは、エディタ13aのオペレータによって、サー
バ12のドライブ18に記録されている映像素材を、サ
ーバ12からエディタ13aのローカルストレージ15
aに転送する際のシーケンスを説明する。図5は、この
ときのシーケンスを示す。
【0046】先ず、最初のシーケンスであるSEQ1に
おいて、エディタ13aからエディタマネージャ10に
対し、ネットワーク14を介して映像素材の転送要求が
送出される。この、サーバ内の素材のローカルストレー
ジへの転送要求には、素材のファイル名の指定、および
転送先のローカルストレージの指定が必要とされる。こ
の場合、例えば、ファイル名が別のシステムのデータベ
ースから検索され、また、転送先のローカルストレージ
がエディタ13aに対応するローカルストレージ15a
のアドレスで指定される。
【0047】この転送要求を受け取ったエディタマネー
ジャ10からエディタ13aに対し、転送要求受理が通
知される(SEQ2)。同時に、エディタマネージャ1
0からリソースマネージャ11に対し、転送に使用する
資源の予約を行なうための資源予約要求が送出される
(SEQ3)。この資源予約要求には、上述した、素材
のファイル名および転送先のローカルストレージのアド
レスが含まれる。
【0048】この資源予約要求を受け取ったリソースマ
ネージャ11によって、このシステムのリソースの利用
状況が調べられる。すなわち、資源予約要求に含まれる
ファイル名およびアドレス情報に従い、この要求を受け
取った時点での回線の使用状況およびサーバ12に対す
るアクセス状況が調べられる。そして、空いている資源
があれば資源の割り当てが成され、SEQ4において、
資源予約受理がエディタマネージャ10に送出される。
このとき、空いている資源が無ければ、その旨エディタ
マネージャ10を介しエディタ13aに対し通知され
る。
【0049】このSEQ4までのシーケンスでは、ネッ
トワーク14で適用されるプロトコルが用いられる。こ
の例においては、ネットワーク14がイーサネットであ
るので、例えばTCP/IPがプロトコルとして用いら
れる。一方、以下に説明するSEQ5〜SEQ17の、
エディタマネージャ10およびSMS16とのやり取り
のシーケンスでは、上述したように、プロトコルにMT
Pが用いられる。
【0050】SEQ4で資源予約受理を受け取ったエデ
ィタマネージャ10によって、SMS16に対し、転送
元ファイルのオープン要求が送出される(SEQ5)。
この場合、転送元ファイルとは、エディタ13aから転
送を要求された、サーバ12内の素材ファイル名を指
す。このオープン要求を受け取ったSMS16によっ
て、SEQ4によって割り当てられた素材ファイル名に
基づき、ドライブ18がファイルとしてオープンされ
る。このファイルのオープンは、MTPによりストリー
ムと認識され、ストリームID(SID)1が与えら
れ、この与えられたSID1がエディタマネージャ10
に返される(SEQ6)。
【0051】次のSEQ7において、転送元ファイルの
SID1を得たエディタマネージャ10からSMS16
に対し、転送先ファイルのオープン要求が送出される。
この転送先ファイルとは、サーバ12からの映像素材が
転送される、転送先のローカルストレージ15aを指
す。MTPにおいては、このように、対象が実際のファ
イルではなくストレージでも、それをファイルとして扱
う。このオープン要求を受け取ったSMS16によって
転送先のローカルストレージ15aがファイルとしてオ
ープンされる。このファイルのオープンは、MTPによ
ってストリームと認識され、SID2が割り当てられ、
この割り当てられたSID2がエディタマネージャ10
に返される(SEQ8)。
【0052】次のSEQ9において、オープンされた転
送元ファイルから転送先ファイルへの映像素材の転送の
ための経路の接続要求COMBINE が送出される。この接続
要求を受け取ったSMS16によって、AVラウタ20
に対し制御信号が送出される。このAVラウタ20は、
制御信号によってその複数の入出力の接続を選択し切り
替えるものである。この制御信号を受けとったAVラウ
タ20によって、SEQ4において割り当てられた資源
に従い映像信号の経路が選択され、要求された経路の接
続が実行される。すなわち、SID1およびSID2が
COMBINE によって接続される。この接続要求の完了がス
テータスとされエディタマネージャ10に返される(S
EQ10)。
【0053】このようにして転送元ファイルおよび転送
先ファイルが接続されると、次のSEQ11において、
エディタマネージャ10から転送先ファイルでのデータ
受け入れ要求が送出される。このデータ受け入れ要求を
受け取ったSMS16によって、転送先ファイルである
ローカルストレージ15aに対し、データ受け入れ可能
とするよう制御信号が送出される。この制御信号によっ
て、ローカルストレージ15aがデータ受け入れ可能と
される。このコマンド実行の状況がステータスとされエ
ディタマネージャ10に返される(SEQ12)。
【0054】転送先ファイルが受け入れ可能とされる
と、次のSEQ13において、エディタマネージャ10
からSMS16に対し、転送元ファイルでのデータ送り
出し要求が送出される。このデータ送り出し要求を受け
取ったSMS16によって、転送元ファイルであるサー
バ12内のドライブ18に対し、所定のファイルを転送
するよう制御信号が送出される。この制御信号によっ
て、ドライブ18から希望の素材ファイルがAVラウタ
20によって選択された経路に従い送出される(SEQ
14)。送出されたこの素材ファイルは、既に受け入れ
可能とされたローカルストレージ15aに転送され、記
録媒体に記録される。
【0055】こん、映像素材がサーバ12からローカル
ストレージ15aに転送されている間、SMS16およ
びドライブ18との間で、制御信号がやり取りされる。
この制御信号のやり取りによって、この素材データの転
送の終了がSMS16に検知されると、SMS16から
エディタマネージャ10に対しデータ転送の終了が通知
される(SEQ15)。この終了の通知を受け取ったエ
ディタマネージャ10によって、このデータ転送のため
にオープンされたファイルのクローズの要求がSMS1
6に対し送出される(SEQ16)。
【0056】このクローズ要求を受け取ったSMS16
によって、ファイルのクローズが行なわれる。すなわ
ち、COMBINE によって接続されたデータ転送経路が切り
離され、同時に、転送先ファイルであるローカルストレ
ージ15aおよび転送元ファイルであるドライブ18が
クローズされる。また、SEQ6、SEQ8で割り当て
られたSID1およびSID2が解放される。このクロ
ーズした結果がクローズ完了ステータスとされエディタ
マネージャ10に返される(SEQ17)。
【0057】上述したように、SEQ5からこのSEQ
17までのエディタマネージャ10とSMS16との間
でのやり取りがMTPを用いて行なわれる。続くSEQ
18以降では、ネットワーク14で通常使用されるプロ
トコルが用いられる。
【0058】このようにして、このデータ転送のために
オープンされたファイルがクローズされ、データ転送経
路が切り離される。すると、次のSEQ18で、エディ
タマネージャ10からリソースマネージャ11に対し、
SEQ3においてこのデータ転送のために予約された資
源の予約解除要求が送出される。この予約解除要求を受
け取ったリソースマネージャ11によって資源の予約が
解除され、エディタマネージャ10に通知される(SE
Q19)。次のSEQ20において、この予約解除通知
を受け取ったエディタマネージャ10からエディタ13
aに対しファイル転送終了が通知され、一連のファイル
転送のシーケンスが全て終了する。
【0059】次に、図2に示す編集システムにおける、
サーバ12の資源の利用方法の他の例について説明す
る。ここでは、エディタ13aのオペレータがエディタ
13aを介し、上述したダイレクトコントロールによっ
てサーバ12を直接的に操作し、ドライブ18に記録さ
れている映像素材を入手する場合について説明する。図
6は、このときのシーケンスを示す。
【0060】先ず、最初のシーケンスであるSEQ30
において、エディタ13aからエディタマネージャ10
に対し、ダイレクトコントロール要求が送出される。こ
のとき、この要求されたダイレクトコントロールがサー
バ12内の素材の読み込みであれば、ダイレクトコント
ロールの対象となる希望の素材ファイル名、映像信号を
供給するための映像入力チャンネル、およびサーバ12
の制御に使用される、例えばRS−422といったコン
トロールポートが指定される。また、サーバ12内に対
する素材の書き込みであれば、書き込む素材のファイル
名、映像出力チャンネル、制御に使用されるコントロー
ルポートが指定される。以下、サーバ12の制御のため
のコントロールポートを制御ライン、映像入力チャンネ
ル若しくは映像出力チャンネルを映像ラインと称する。
【0061】このダイレクトコントロールにおいては、
サーバ12の操作が素材ファイルの受け入れ側であるエ
ディタ13aから直接的に行なわれる。そのため、上述
のファイル転送の例のような素材ファイルの受け入れ側
についての指定は、特に行なう必要がない。このダイレ
クトコントロール要求を受け取ったエディタマネージャ
10からエディタ13aに対し、ダイレクトコントロー
ル要求受理が通知される(SEQ31)。
【0062】同時に、エディタマネージャ10からリソ
ースマネージャ11に対し、転送に使用する資源の予約
を行なうための資源予約要求が送出される(SEQ3
2)。この資源予約要求には、上述した、素材のファイ
ル名、映像ライン、および制御ラインが含まれる。
【0063】この資源予約要求を受け取ったリソースマ
ネージャ11によって、このシステムのリソースの利用
状況が調べられる。すなわち、資源予約要求に含まれる
ファイル名および各ライン情報に従い、この要求を受け
取った時点での回線の使用状況およびサーバ12に対す
るアクセス状況が調べられる。そして、空いている資源
があれば資源の割り当てが成され、SEQ33におい
て、資源予約受理がエディタマネージャ10に送出され
る。このとき、空いている資源が無ければ、その旨エデ
ィタマネージャ10を介しエディタ13aに対し通知さ
れる。
【0064】この例においても、上述のファイル転送の
例と同様、このSEQ33までのシーケンスでは、ネッ
トワーク14で適用されるプロトコルが用いられ、以下
に説明するSEQ34〜SEQ43の、エディタマネー
ジャ10およびSMS16とのやり取りのシーケンスで
は、プロトコルにMTPが用いられる。
【0065】次のSEQ34において、SEQ33で資
源予約受理を受け取ったエディタマネージャ10によっ
て、SMS16に対し、ダイレクトコントロールの対象
となる素材ファイルのオープン要求が送出される。この
オープン要求を受け取ったSMS16によって、SEQ
33でリソースマネージャ11によって割り当てられた
素材ファイル名に基づき、サーバ12内のドライブ18
がファイルとしてオープンされる。このファイルのオー
プンは、MTPによりストリームと認識され、ストリー
ムID(SID)3が割り当てられ、この割り当てられ
たSID3がエディタマネージャ10に返される(SE
Q35)。
【0066】次のSEQ36において、素材ファイルの
SID3を得たエディタマネージャ10からSMS16
に対し、映像ラインのオープン要求が送出される。この
オープン要求を受け取ったSMS16によって、SEQ
33でリソースマネージャ11によって割り当てられた
映像ラインに基づき、所定の映像ラインがファイルとし
てオープンされる。このファイルのオープンは、MTP
によってストリームと認識され、SID4が与えられ、
この与えられたSID4がエディタマネージャ10に返
される(SEQ37)。
【0067】同様に、次のSEQ38においても、エデ
ィタマネージャ10からSMS16に対し、制御ライン
のオープン要求が送出される。このオープン要求を受け
取ったSMS16によって、SEQ33でリソースマネ
ージャ11によって割り当てられた制御ラインに基づ
き、所定の制御ラインがファイルとしてオープンされ
る。このファイルのオープンは、MTPによってストリ
ームとして認識され、SID5が割り当てられ、この割
り当てられたSID5がエディタマネージャ10に返さ
れる(SEQ39)。
【0068】次のSEQ40において、エディタマネー
ジャ10からSMS16に対し、オープンされた対象素
材ファイルに対する映像ラインの接続要求COMBINE が送
出される。この接続要求を受け取ったSMS16によっ
て、AVラウタ20に対し制御信号が送出される。この
制御信号を受け取ったAVラウタ20によって、SEQ
32で割り当てられた資源に従い映像ラインが選択さ
れ、要求された経路の接続が実行される。すなわち、こ
のSEQ41で、SID3およびSID4がCOMBINE に
よって接続される。この接続結果が接続完了ステータス
とされエディタマネージャ10に返される(SEQ4
1)。
【0069】この接続結果を表すステータスがエディタ
マネージャ10に受け取られると、次のSEQ42にお
いて、エディタマネージャ10からSMS16に対し、
オープンされた対象素材ファイルに対応するドライブ1
8に対する制御ラインの接続要求COMBINE が送出され
る。SEQ43において、この接続要求を受け取ったS
MS16によって、CTLラウタ21に対し制御信号が
送出される。
【0070】このCTLラウタ21は、上述したAVラ
ウタ20と同様、制御信号によってその複数の入出力の
接続を選択し切り替えるものである。SEQ43におい
て、この制御信号を受け取ったCTLラウタ21によっ
て、SEQ33で割り当てられた資源に従い映像信号の
経路が選択され、要求された経路の接続が実行される。
すなわち、SID3およびSID5がCOMBINE によって
接続される。この接続結果がステータスとされエディタ
マネージャ10に返される(SEQ43)。
【0071】このSEQ43までで、ダイレクトコント
ロールの設定のシーケンスが終了する。このシーケンス
の終了がエディタマネージャ10からエディタ13aに
通知される(SEQ44)。このように、MTPを用い
ダイレクトコントロールの設定が成されることによっ
て、エディタ13aから希望する素材ファイルまでの、
映像ラインおよび制御ラインが設定される。これによ
り、エディタ13aにおいてサーバ12内のドライブ1
8に対しダイレクトコントロールが実行され、エディタ
13aから直接的にサーバ12内のドライブ18が操作
可能となる。
【0072】ただしこの場合、エディタ13aおよびド
ライブ18間の経路は、単に接続が確保されているだけ
であるので、ドライブ18の操作には、このドライブ1
8の操作のためのコマンドをエディタ13aのオペレー
タが知っている必要がある。この操作コマンドがエディ
タ13aから、COMBINE で接続された制御ラインを介し
ドライブ18に供給され、ドライブ18がエディタ13
aのオペレータに直接的に操作される。
【0073】エディタ13aにおける編集作業が終了す
ると、エディタ13aからエディタマネージャ10に対
し、ダイレクトコントロールの終了要求が送出される
(SEQ45)。この終了要求を受け取ったエディタマ
ネージャ10によって、このダイレクトコントロールの
ためにオープンされたファイルのクローズの要求がMT
Pを用いSMS16に対し送出される(SEQ46)。
このクローズ要求を受け取ったSMS16によって、フ
ァイルのクローズが行なわれる。すなわち、COMBINE に
よって接続された映像ラインおよび制御ラインが切り離
され、対象素材ファイルがクローズされる。このクロー
ズした結果がステータスとされエディタマネージャ10
に返される(SEQ47)。
【0074】オープンしたファイルが全てクローズされ
ると、エディタマネージャ10からリソースマネージャ
11に対し、SEQ33においてこのデータ転送のため
に予約された資源の予約解除要求が送出される。この予
約解除要求を受け取ったリソースマネージャ11によっ
て資源の予約が解除され、エディタマネージャ10に通
知される(SEQ49)。次のSEQ50において、こ
の予約解除通知を受け取ったエディタマネージャ10か
らエディタ13aに対し、ダイレクトコントロールの終
了が通知され、一連のダイレクトコントロールのシーケ
ンスが全て終了する。
【0075】次に、この実施例の変形例について説明す
る。図7は、この変形例の構成の一例を示す。上述した
図2に示す実施例の構成においては、各エディタが有す
るローカルストレージ15a、15b、15cに対し、
サーバ12の機器管理部であるSMS16からの制御ラ
インが接続されている。それに対し、図7に示すこの変
形例においては、エディタ13a、13b、13cがそ
れぞれ有するローカルストレージ15a、15b、15
cに対し、エディタマネージャ10から制御ラインが接
続される。
【0076】上述した図2に示す例においては、ローカ
ルストレージ15a、15b、15cは、SMS16と
制御ラインで接続されることによってサーバ12の一部
と見做される。それに対し、この変形例では、各エディ
タが有するローカルストレージ15a、15b、15c
は、サーバ12から完全に独立している。したがって、
図2に示す例と比較した場合、エディタ側の拡張性に優
れているという利点がある。これは特に、サーバ12と
エディタマネージャ10およびエディタ13a、13
b、13cが離れた場所に存在する場合に効果が大き
い。
【0077】ただし、この変形例においては、例えばサ
ーバ12からの素材ファイル転送の場合において、SM
S16の制御によるサーバ12の動作と、エディタマネ
ージャ10の制御によるエディタ13a、13b、13
cの動作とをリンクさせなければならない。そのため、
多少図2に示す実施例と比較して、処理が複雑になる。
なお、ダイレクトコントロールの場合には、ローカルス
トレージ15a、15b、15cのオープン制御をエデ
ィタマネージャ10が行なう点を除いて、図2に示す実
施例と比較して、大きな処理の違いは無い。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、この発明において
は、エディタからのサーバに対する操作は、一旦エディ
タマネージャを介して行なわれる。このエディタマネー
ジャは、アプリケーションソフトウェアがサーバのハー
ドウェアの拡張に柔軟に対応するための機能を有するコ
マンド群であるMTPを実装している。そして、実際の
サーバに対する操作は、このエディタマネージャおよび
サーバを制御するSMSとの間で、このMTPを用いて
行なわれる。
【0079】したがって、この発明を用いることによっ
て、エディタに限らず、本来それ自身独立して動作する
ことを前提としているアプリケーションソフトウェア
が、大量の映像素材を操作対象とするためにサーバの資
源を使用したいという要求が発生した場合に、アプリケ
ーションソフトウェア側で複雑なインターフェイスを用
意すること無く、簡単にサーバの資源を使用することが
できる効果がある。
【0080】また、エディタのサーバ資源の利用は、M
TPが実装されたエディタマネージャを介して行なわれ
る。したがって、エディタがMTPを知らなくてもサー
バの資源を利用することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による映像素材編集システムの概略を
示す略線図である。
【図2】この発明による映像素材編集システムの構成の
一例を示すブロック図である。
【図3】MTPによる制御を概略的に示す略線図であ
る。
【図4】MTP、SMSとアプリケーションソフトウェ
アの通信を行なうための接続を示す略線図である。
【図5】サーバからエディタのローカルストレージに映
像素材ファイルを転送する際のシーケンスを説明するた
めの略線図である。
【図6】エディタからダイレクトコントロールによって
サーバから映像素材を入手する場合のシーケンスを説明
するための略線図である。
【図7】この発明による映像素材編集システムの構成の
変形例を示すブロック図である。
【図8】従来技術における映像素材編集システムの一例
を示す図である。
【符号の説明】
10 エディタマネージャ 11 リソースマネージャ 12 サーバ 13a、13b、13c エディタ 15a、15b、15c ローカルストレージ 16 SMS

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大量に映像素材が格納されたサーバに対
    し複数の編集装置が接続可能であるような映像素材編集
    システムにおいて、 大量の映像素材が格納可能であって、インターフェイス
    をそれぞれ有する1あるいは複数の映像記録再生手段か
    らなる映像蓄積手段と、 上記映像蓄積手段を管理および制御するサーバマネージ
    メントシステムと、 映像素材を記録可能なローカル記録手段を有する映像素
    材編集のための1あるいは複数のエディタと、 上記エディタとは独立した存在とされると共に、上記エ
    ディタからの上記映像蓄積手段に対する要求を受け取
    り、該要求に基づき上記サーバマネージメントシステム
    とのコマンドのやり取りを行なうエディタマネージャ
    と、 上記サーバマネージメントシステムにより制御され、複
    数の映像素材経路を選択する映像素材経路選択手段と、 上記サーバマネージメントシステムにより制御され、複
    数の制御信号経路を選択する制御信号経路選択手段とを
    有することを特徴とした映像素材編集システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の映像素材編集システム
    において、 上記エディタマネージャは、 上記サーバマネージメントシステムと通信することによ
    って、上記エディタからの要求によって該エディタが上
    記映像蓄積手段の資源をアクセスするときに、該エディ
    タが上記ローカル記録手段に対しアクセスするのと同様
    な方法でアクセス可能とすることを特徴とした映像素材
    編集システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の映像素材編集システム
    において、 上記エディタマネージャは、 上記サーバマネージメントシステムと通信することによ
    って、上記エディタからの要求によって上記映像蓄積手
    段に格納された映像素材を上記エディタのローカル記録
    手段に転送することを特徴とした映像素材編集システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1および請求項2および請求項3
    に記載の映像素材編集システムにおいて、 上記エディタマネージャは、 上記複数のエディタからの上記要求を取りまとめて実行
    することを特徴とした映像素材編集システム。
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