JP3277582B2 - リボンカートリッジ - Google Patents
リボンカートリッジInfo
- Publication number
- JP3277582B2 JP3277582B2 JP01503793A JP1503793A JP3277582B2 JP 3277582 B2 JP3277582 B2 JP 3277582B2 JP 01503793 A JP01503793 A JP 01503793A JP 1503793 A JP1503793 A JP 1503793A JP 3277582 B2 JP3277582 B2 JP 3277582B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spool
- pair
- leaf spring
- portions
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Description
ープリンタ等のプリンタに用いられるリボンカートリッ
ジに関する。
用のリボンカートリッジには、イエロー,マゼンタ,シ
アン等の着色部から成る着色領域が連続したインクリボ
ンを、供給スプールと巻取りスプールとにそれぞれ巻き
付けたものが使用されている。これを、図21,図22
によって具体的に説明すると、図21中符号1はリボン
カートリッジであり、そのカートリッジ本体2は、合成
樹脂製のロアシェル10と、このロアシェル10に超音
波溶着等で接合される合成樹脂製のアッパシェル20と
で構成されている。
向する両側部11,12の両端側には、半円筒状に上方
に突出した一対の収納部13,14を一体成形してある
と共に、その中央には図示しない昇華型熱転写式カラー
プリンタのヘッド,プラテン挿入用の矩形の開口部15
を形成してある。また、上記一方の側部11の各収納部
13,14側にはU字状に凹んだ一対の軸受部11a,
11bをそれぞれ形成してあると共に、上記他方の側部
12の内面の各収納部13,14側には円筒状の一対の
軸受部12a,12bを該側部12の内壁に対して垂直
になるように一体突出成形してある。また、上記一方の
側部11の各軸受部11a,11bの内壁中央には、一
対の突起(一対の係止部)11c,11cを一体突出成
形してある。
対向する両側部21,22の両端側には、下方に円弧状
に湾曲した一対の収納部23,24をそれぞれ形成して
あると共に、その中央には図示しない昇華型熱転写式カ
ラープリンタのヘッド,プラテン挿入用の矩形の開口部
25を形成してある。上記一方の側部21の上記一対の
軸受部11a,11bに対向する位置には逆U字状に凹
んだ一対の軸受部21a,21bを形成してある。ま
た、この一方の側部21の各軸受部21a,21bの内
壁中央には一対の突起(一対の係止部)21c,21c
を一体突出成形してある。
納部13,14とアッパシェル20の一対の収納部2
3,24間には、合成樹脂製で円筒状の供給スプール3
0と巻取りスプール40を回転自在に収納してある。こ
の各スプール30,40には、イエロー(Y),マゼン
タ(M),シアン(C)の着色部から成る着色領域が連
続したインクリボン50をそれぞれ巻き付けてある。
筒状の胴部31,41より大径の大径円筒部32,42
になって上記各一対の軸受部11a,11b及び21
a,21b間に回転自在に支持されていると共に、その
内側に環円板状のフランジ部33,43を一体突出成形
してある。この各フランジ部33,43の外面側には溝
部(係合部)33c,43cを放射状に複数形成してあ
る。この各溝部33c,43cは上記各側部11,21
の内面に垂直に突出した各突起11c,21cに係脱自
在になっている。また、上記各スプール30,40の他
端側は環円板状のフランジ部34,44と中径軸部3
5,45と小径軸部36,46とで3段に形成してあ
り、この各小径軸部36,46が上記円筒状の一対の軸
受部12a,12bに遊嵌されて回転自在に支持してあ
る。更に、上記各スプール30,40の中径軸部35,
45と上記円筒状の一対の軸受部12a,12b間に
は、各小径軸部36,46を挿通する金属製の圧縮コイ
ルバネ90,90を介在してある。この各圧縮コイルバ
ネ90の押圧付勢力により上記各スプール30,40の
一端側のフランジ部33,43を各シェル10,20の
各側部11,21に圧接し、且つ、上記各フランジ部3
3,34の各溝部33c,43cが上記各側部11,2
1の各突起11c,21cに係止することにより、上記
各スプール30,40の空転(空回り)を防止してイン
クリボン50の弛みを阻止するようになっている。
35にはコードリング80を嵌合してある。このコード
リング80の外周面の半分はギヤ部80aになっている
と共に、残りの半分にはインクリボン50の種類,サイ
ズ,感度のリボン情報等を白/黒のバーコード形式で印
刷したバーコードラベル81を貼付してある。尚、この
コードリング80に対向する各シェル10,20には、
切欠部16,26を形成してある。
(a)〜(c)に示すように、巻取りスプール40(供
給スプール30も同様である)をロアシェル10に組み
込む際に、巻取りスプール40の小径軸部46を圧縮コ
イルバネ90に挿入させた状態で、ロアシェル10の他
方の側部12の円筒状の軸受部12bに、軸受部12b
の軸方向に沿って小径軸部46を挿入しなければなら
ず、巻取りスプール40の傾け角度を徐々に変えながら
挿入することになり、その組み入れ作業が難しいために
リボンカートリッジ1の組み立ての際の作業性が悪かっ
た。
は、インクリボン50がPET(ポリエチレンテレフタ
レート)製であり、その以外のカートリッジ本体2、各
スプール30,40等はHI−PS等で作られていて、
材料が異なって相溶性もないため、選別して処理しない
とリサイクルできない。さらにまた、ゴミとして焼却し
ようとした場合、上記HI−PSの熱量は15000k
cal/kgと高く、焼却炉を損傷させる虞れがあり、
容易に焼却処分できない不利点があった。
くして各スプールの空転を防止できると共に、使用後は
リサイクルして資源を有効活用したり或は容易に焼却処
分できるリボンカートリッジを提供するものである。
成は、カートリッジ本体の相対向して起立する両側部間
に、インクリボンをそれぞれ巻き付けた供給スプールと
巻取りスプールとを所定距離隔てて回転自在にそれぞれ
支持し、上記カートリッジ本体の一方の側部の内壁に一
対の係止部を形成し、この一対の係止部に上記各スプー
ルの一端側に突出形成されたフランジ部の係合部を係脱
自在にし、上記カートリッジ本体の他方の側部の内壁と
上記各スプールの他端側との間に、前記係合部を前記係
止部へ付勢するための弾性部材を介在させたリボンカー
トリッジにおいて、前記カートリッジ本体を、前記供給
スプールと前記巻取りスプールとを挟持する一対のシェ
ルで構成し、前記カートリッジ本体の他端側であって、
一対のシェルのうちのいずれか一方のシェルの側部の内
壁には、一対の軸受を構成するために他方のシェル側に
開口部を有する軸受部を設け、他方のシェルの側部の内
壁には、一対のシェルを組み立てたときに前記開口部を
閉塞して一対の軸受を構成するためのリブを設け、前記
弾性部材として略U字形の板バネを設け、当該板バネの
基部には前記夫々のスプールの軸部を挿入する軸係合部
を設けるとともに先端部は前記夫々の軸受部を跨ぐ二股
に形成し、前記軸係合部に前記夫々のスプールの軸部を
挿入した状態で、前記夫々のスプールの軸部を前記板バ
ネと共に前記軸受部に落とし込むことにより、前記スプ
ールの軸部を前記板バネを介して前記軸受部に装着した
ことを特徴とし、請求項4に係る発明の構成は、カート
リッジ本体の相対向して起立する両側部間に、インクリ
ボンをそれぞれ巻き付けた供給スプールと巻取りスプー
ルとを所定距離隔てて回転自在にそれぞれ支持し、上記
カートリッジ本体の一方の側部の内壁に一対の係止部を
形成し、この一対の係止部に上記各スプールの一端側に
突出形成されたフランジ部の係合部を係脱自在にし、上
記カートリッジ本体の他方の側部の内壁と上記各スプー
ルの他端側との間に、前記係合部を前記係止部へ付勢す
るための弾性部材を介在させたリボンカートリッジにお
いて、前記カートリッジ本体を、前記供給スプールと前
記巻取りスプールとを挟持する一対のシェルで構成し、
前記カートリッジ本体の他端側であって、一対のシェル
のうちのいずれ か一方のシェルの側部の内壁には、一対
の軸受を構成するために他方のシェル側に開口部を有す
る軸受部を設け、他方のシェルの側部の内壁には、一対
のシェルを組み立てたときに前記開口部を閉塞して一対
の軸受を構成するためのリブを設け、前記弾性部材とし
て逆U字形の板バネを設け、当該板バネの基部には前記
夫々のスプールの軸部が上方から遊嵌され得る孔部を設
けるとともに先端部は前記夫々の軸受部を跨ぐ二股に形
成し、前記軸受部を、二股に形成した先端部で跨いだ状
態で、前記軸受部に前記板バネを装着した後に、前記ス
プールの軸部を前記孔部に上方から落とし込んで前記軸
受部に載せることにより、前記スプールの軸部を前記板
バネを介して前記軸受部に装着したことを特徴とする。
他方の側部の内壁と上記各スプールの他端側との間に介
在される弾性部材を、略U字形の板バネで形成したの
で、各スプールと板バネをカートリッジ本体に組み込む
際に、板バネの軸係合部にスプールの軸部を挿入して各
スプールの他端側に板バネを装着したままで、カートリ
ッジ本体の他方の側部に位置する一方のシェルの軸受部
に、スプールの軸部を板バネと共に落し込むだけで済
み、請求項4に係る発明では、カートリッジ本体の他方
の側部の内壁と上記各スプールの他端側との間に介在さ
れる弾性部材を、逆U字形の板バネで形成したので、各
スプールと板バネをカートリッジ本体に組み込む際に、
カートリッジ本体の他方の側部に位置する一方のシェル
の軸受部に、逆U字形の板バネを、当該板バネの先端部
の二股の部分で夫々の軸受部を跨ぐ状態で装着し、その
後に当該板バネの基部の孔部に夫々のスプールの軸部を
上方から落とし込んで前記軸受部に載せるだけで済み、
いずれもリボンカートリッジの組み立てが容易である。
る。尚、従来の構成と同一部分には同一符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。
プリンタに用いられるリボンカートリッジであり、その
カートリッジ本体2を合成樹脂製のロアシェル10と合
成樹脂製のアッパシェル20とで構成してある点、これ
ら各シェル10,20の一方の側部11,21の各一対
の軸受部11a,21a間及び11b,21b間と上記
ロアシェル10の他方の側部12の一対の軸受部12
a,12bとにインクリボン50を巻き付けた供給スプ
ール30と巻取りスプール40とを回転自在に支持して
ある点、この供給スプール30の他端側の中径軸部35
にバーコードラベル81を貼付したコードリング80を
嵌合してある点は、従来の構成と同様である。
12の内壁に一体突出形成された上記一対の軸受部12
a,12bは上方が開口した略半円筒状に形成してあ
り、これに対向する上記アッパシェル20の一対の収納
部23,24の天井面側には上記一対の軸受部12a,
12b側まで延びる一対のリブ22a,22bを一体突
出成形してある。また、上記各スプール30,40の中
径軸部35,45の外端面と上記円筒状の一対の軸受部
12a,12bの間には、各小径軸部36,46を挿通
する合成樹脂製の板バネ(弾性部材)60,60を介在
してある。尚、この板バネ60を成す合成樹脂の材料と
しては、ポリオキシメチレン(POM),PBT等が最
適である。
うに、側面略U形に形成してあり、その各基部61に上
記各スプール30,40の各小径軸部36,46より少
し大径の軸係合部としての孔部61aを形成してある。
また、上記各板バネ60の先端側は二股に分かれるよう
に形成された一対の先端部62,62になっていて、上
記各軸受部12a,12bに下方より嵌め込まれるよう
になっている。この各板バネ60の押圧付勢力により上
記各スプール30,40の一端側のフランジ部33,4
3を各シェル10,20の各側部11,21に圧接し、
且つ、上記各フランジ部33,43の各溝部(係合部)
33c,43cが上記各側部11,21の各突起(係止
部)11c,21cに係止することにより、各スプール
30,40の空転(空回り)を防止してインクリボン5
0の弛みを阻止するようになっている。
1を組み立てる時の巻取りスプール40をロアシェル1
0に組み付ける場合に、図3(a)及び図4(a)に示
すように、上記巻取りスプール40の小径軸部46に板
バネ60の孔部61aを嵌め込む。そして、図3(b)
及び図4(b)に示すように、この巻取りスプール40
に板バネ60を嵌めたまま、巻取りスプール40をロア
シェル10の他方の側部12側に押し付けるようにして
巻取りスプール40の小径軸部46を上記他方の側部1
2の軸受部12bの方に落とし込むだけで、図3(c)
及び図4(c)に示すように、板バネ60が変形して巻
取りスプール40の小径軸部46が軸受部12bに納ま
ると共に、巻取りスプール40の大径円筒部42が上記
ロアシェル10の一方の側部11の軸受部11bに嵌め
込まれる。このとき、上記板バネ60の一対の先端部6
2,62は軸受部12bを跨ぐように挾んで他方の側部
12の内壁に当接している。この状態からアッパシェル
20を取付けると、該アッパシェル20のリブ22bに
より巻取りスプール40の小径軸部46がガタ付かない
ように位置規制されて回転自在に支持される。
介して上記巻取りスプール40の場合と同様にしてカー
トリッジ本体2を構成する各シェル10,20間に組み
付けられるが、この際、図5に示すように、板バネ60
の基部61は供給スプール30の小径軸部36と中径軸
部35の段差状の外端面に当接して中径軸部35の外周
面より上下方向に突出している。これにより、上記供給
スプール30の中径軸部35に嵌合したコードリンク8
0は上記板バネ60の基部61と供給スプール30のフ
ランジ部34により位置規制されて供給スプール30よ
り外れない。
側部12の一対の軸受部12a,12bの回りの内壁と
上記各スプール30,40の小径軸部36,46と中径
軸部35,45の段差状の外端面との間に介在される弾
性部材を、合成樹脂製で略U字形の各板バネ60で形成
したので、各スプール30,40と各板バネ60をカー
トリッジ本体2に組み込む際に、各スプール30,40
の小径軸部36,46に各板バネ60を嵌めたまま、ロ
アシェル10の他方の側部12の一対の軸受部12a,
12bの方へ落とし込むだけで済ますことができる。こ
れにより、リボンカートリッジ1全体を容易に組み立て
ることができ、その組み立て作業性を著しく向上させる
ことができる。
トリッジ1のカートリッジ本体2内において、供給スプ
ール30及び巻取りスプール40は、各板バネ60の押
圧付勢力によりその各一端側のフランジ部33,43を
各シェル10,20の各側部11,21に摺接している
と共に、該各フランジ部33,34の各溝部33c,4
3cを上記各側部11,21の各突起11c,21cに
係脱自在に係止している。これにより、上記各スプール
30,40の空転を防止することができ、不使用時のイ
ンクリボン50の弛みを阻止することができる。
示す。この板バネ60′は、図6に示すように、合成樹
脂により側面略U形に形成してあり、その基部61′に
各スプール30,40の各小径軸部36,46より少し
大径の軸係合部としての孔部61aを形成してある。こ
の基部61′は板バネ60′の先端側の二股に分かれる
ように形成された一対の先端部62,62の部分(他の
部分)よりも厚肉に形成してある。尚、板バネ60′の
基部61′は、各スプール30,40の移動に支障のな
い所定肉厚に設定されている。
1′を他の部分より厚肉にしたことにより、図7,図9
に示すように、各スプール30,40の各小径軸部3
6,46に各板バネ60′の孔部61aを嵌め込んだと
きに各スプール30,40の各小径軸部36,46と各
板バネ60′の孔部61aの嵌合(結合)面積を大きく
とることができる。その結果、上記各板バネ60′の重
心が各基部61′側に位置するので、各スプール30,
40の各小径軸部36,46に各板バネ60′は安定し
た状態で嵌合される。これにより、上記各スプール3
0,40をロアシェル10に組み付ける際に、各スプー
ル30,40を水平にしておけば、各板バネ60′が各
スプール30,40の小径軸部36,46から落下する
ことなくロアシェル10内に簡単に組み込まれ、前記板
バネ60を用いた場合と同様の作用効果を奏する。
0″を示す。この板バネ60″は、図10に示すよう
に、合成樹脂により側面略U形に形成してあり、その基
部61に各スプール30,40の各小径軸部36,46
より少し大径の軸係合部としての孔部61aを形成して
ある。各スプール30,40に用いられる各板バネ6
0″の先端側は二股に分かれるように形成された一対の
先端部62,62になっていて、上記各軸受部12a,
12bに下方より嵌め込まれるようになっている。ま
た、上記各板バネ60″の基部61は一対の先端部6
2,62間の中央側にコ字状に延びる各スプール結合部
63を一体突出形成してある。この各スプール結合部6
3の先端には、図12(e)に示す各スプール30,4
0の小径軸部36,46の端面に形成された係合孔部3
6a,46aに圧入,固定される球状の突起63aを一
体突出形成してあると共に、上部にはアッパシェル20
の各リブ22a,22bが入る矩形の孔部63bを形成
してある。
ル40をロアシェル10に組み付ける際に、図11
(a)及び図12(a)に示すように、上記巻取りスプ
ール40の小径軸部46に板バネ60″の孔部61aを
嵌め込む。次に、板バネ60″のスプール結合部63の
先端の突起63aを巻取りスプール40の小径軸部46
の端面の係合孔部46aに圧入して板バネ60″と巻取
りスプール40の小径軸部46とを結合する。そして、
図11(b)及び図12(b)に示すように、この巻取
りスプール40に板バネ60″を嵌めたまま、巻取りス
プール40をロアシェル10の他方の側部12側に押し
付けるようにして巻取りスプール40の小径軸部46を
上記他方の側部12の軸受部12bの方に落とし込むだ
けで、図11(c)及び図12(c)に示すように、板
バネ60″が変形して巻取りスプール40の小径軸部4
6が軸受部12bに納まると共に、巻取りスプール40
の大径円筒部42が上記ロアシェル10の一方の側部1
1の軸受部11bに嵌め込まれる。このとき、上記板バ
ネ60″の一対の先端部62,62は軸受部12bを跨
ぐように挾んで他方の側部12の内壁に当接している。
この状態からアッパシェル20を取付けると、該アッパ
シェル20のリブ22bにより巻取りスプール40の小
径軸部46がガタ付かないように位置規制されて回転自
在に支持される。尚、上記リブ22bは板バネ60″の
スプール結合部63に形成された矩形の孔部63bに入
り、巻取りスプール40や板バネ60″の動きを干渉す
ることはない。また、図13に示すように、供給スプー
ル30も、板バネ60″を介して上記巻取りスプール4
0の場合と同様にしてカートリッジ本体2を構成する各
シェル10,20間に組み付けられる。
70を示す。この板バネ70は、図14に示すように、
合成樹脂により側面略逆U形に形成してあり、その基部
71に各スプール30,40の各小径軸部36,46よ
り少し大径の矩形の孔部71aを形成してある。この各
スプール30,40に用いられる各板バネ70の先端側
には二股に分かれるように一対の先端部72,72を形
成してある。この一対の先端部72,72間の幅(距
離)はロアシェル10の各軸受部12a,12bの全幅
よりも若干狭くなっており、組み込まれたときに一対の
先端部72,72の弾性力によって上記各軸受部12
a,12bに下方より嵌め込まれて固定されるようにな
っている。さらに、板バネ70の一対の先端部72,7
2の先端には相対向するように突起72a,72aをそ
れぞれ一体突出形成してある。この各突起72a,72
aの間隔は上記各軸受部12a,12bの幅よりも狭く
なっており、各軸受部12a,12bの下部の半円筒状
の部分に外接して各板バネ70が各軸受部12a,12
bから外れないようになっている。
0をロアシェル10に組み付ける際に、図15(a)及
び図16(a),(b)に示すように、ロアシェル10
の軸受部12aに板バネ70を嵌め合わせておき、上記
供給スプール30の小径軸部36を板バネ70の孔部7
1aに嵌め込む。そして、図15(a)に示すように斜
めにP1方向に供給スプール30を押しつけ、その後P2
方向へ回転させてロアシェル10に収める。この状態を
図15(b)及び図16(c)に示す。コードリング8
0は供給スプール30のフランジ部34と板バネ70に
よって挾み込まれるため外れることはない。また、図1
5(b),図16(c)に示すように、板バネ70が変
形して供給スプール30の小径軸部36が軸受部12a
に納まると共に、供給スプール30の大径円筒部32が
上記ロアシェル10の一方の側部11の軸受部11aに
嵌め込まれる。このとき、上記板バネ70の一対の先端
部72,72は軸受部12aを跨ぐように挾んで他方の
側部12の内壁に当接している。この状態からアッパシ
ェル20を取付けると、該アッパシェル20のリブ22
aにより供給スプール30の小径軸部36がガタ付かな
いように位置規制されて回転自在に支持される。尚、巻
取りスプール40も、板バネ70を介して上記供給スプ
ール30の場合と同様にしてカートリッジ本体2を構成
する各シェル10,20間に組み付けられる。
12の一対の軸受部12a,12bの回りの内壁と各ス
プール30,40の小径軸部36,46と中径軸部3
5,45の段差状の外端面との間に介在される弾性部材
を、合成樹脂製で略逆U字形の各板バネ70で形成し、
この各板バネ70の基部71が二股に分かれていて各軸
受部12a,12bの両脇の幅より若干狭くなっている
ため、各軸受部12a,12bに嵌合されたとき二股部
分が広げられて弾性力が生じる。これにより、各板バネ
70が各軸受部12a,12bからそれぞれ外れにくく
なっている。更に各板バネ70の一対の先端部72,7
2の先端には各突起72a,72aが一体突出形成され
ており、この各突起72a,72aの間隔を各軸受部1
2a,12bの外形の幅より狭くし、しかも各軸受部1
2a,12bの下部の半円筒状の部分に外接するように
したので、各板バネ70が各軸受部12a,12bから
外れない。その結果、各板バネ70を各軸受部12a,
12bに嵌め込んで固定した後で各スプール30,40
の小径軸部36,46を各板バネ70の矩形の孔部71
aを介して各軸受部12a,12bに嵌め込み斜めに少
し押し込む。そして、各スプール30,40の大径円筒
部32,42をロアシェル10の一方の側部11の一対
の軸受部11a,11bにあて込むようにするだけの簡
単な作業により各スプール30,40をロアシェル11
に収めることができる。従って、リボンカートリッジ1
全体を容易に組み立てることができ、その組み立て作業
性を著しく向上させることができる。
トリッジ1′を示す。このリボンカートリッジ1′は、
上記実施例と同様に、ロアシェル10とアッパシェル2
0から成るカートリッジ本体2と、このカートリッジ本
体2内に、インクリボン50をそれぞれ巻き付けて所定
距離隔てて回転自在に支持された供給スプール30と巻
取りスプール40と、供給スプール30の小径軸部36
に嵌合されるコードリンク80等で構成されている。
るカートリッジ本体2と各スプール30,40とインク
リボン50及びコードリンク80等の総ての部品をポリ
エチレンテレフタレート(PET)で形成してある。詳
述すると、ロアシェル10、アッパシェル20、各スプ
ール30,40、コードリンク80等の成形部品は非晶
質PETで射出(モールド)成形する。この非晶質PE
T(未結晶PET)は結晶性,溶融粘度の低さや加水分
解性のために成形用の材料としてあまり使われていなか
ったが、PETの結晶性コントロールをポリマーの変性
によって、成形しやすいコポリエステルが開発(例え
ば、グリコール成分の1,4−シクロヘキサンジメタノ
ールを置換して、PETの結晶化速度を制御する方法に
より形成)されたので、上記リボンカートリッジ1′を
構成する全部の構成部品(インクリボン50を除く)を
上記開発された非晶質PETで形成した。この他の実施
例で使用する非晶質PETは、結晶化速度が無限に小さ
く、常に非結晶状態を保つ熱可塑性ポリエステルで密度
も変化しないものである。また、上記インクリボン50
は二軸延伸PETフィルムで形成してある。
PETフィルムと射出成形部品に使用した上記非晶質P
ETもベースはどちらもPETであるので、相溶性は問
題ない。従って、リボンカートリッジ1′の使用後の処
理として、粉砕し溶融して再利用できる。但し、インク
リボン50に残っている染料等の塗布した物質、射出成
形品に含まれていた発色物質のために着色されているリ
ボンカートリッジ1′の場合に透明材料には使えない。
また、リボンカートリッジ1′の使用後の処理として、
焼却する場合には、PETの焼却時に発生する熱量は約
5000kcal/kgで、紙(約4500kcal/
kg)とほぼ同等で焼却できるため、焼却炉をいためる
心配はない。
成する全部の部品をPETでつくることによって、使用
済みのリボンカートリッジ1′を再利用する際に、材料
の選別をすることなく、PETの単一樹脂としてリサイ
クルが可能となる。また、リサイクルしない場合に、焼
却してもその熱量は約5000kcal/kgと紙と同
等であり、焼却炉を損傷させることなく、燃えるゴミと
して容易に焼却処理できるメリットがあり、地球環境保
護に非常に役立つものである。
式のカラープリンタに用いられるリボンカートリッジに
ついて説明したが、溶融型熱転写式のカラープリンタに
用いられるリボンカートリッジ等の各種のリボンカート
リッジに適用することができるのは勿論である。また、
実施例ではロアシェルに一対の軸受部を設けてアッパシ
ェルにリブを設けた場合を示したが、逆にアッパシェル
に一対の軸受部を設けてロアシェルにリブを設けるよう
にしてもよい。
リボンカートリッジによれば、カートリッジ本体の他方
の側部の内壁と上記各スプールの他端側との間に介在さ
れる弾性部材を、略U字形の板バネで形成する一方、カ
ートリッジ本体を構成する一対のシェルの何れか一方に
は一対の軸受を構成するために開口部を有する軸受部を
設け、他方には一対のシェルを組み付けたときに前記開
口部を閉塞して一対の軸受を構成することになるリブを
設けたので、各スプールと板バネをカートリッジ本体に
組み込む際に、各スプールの他端側の軸部に板バネを装
着した状態で各スプールの軸部を板バネと共にカートリ
ッジ本体の他方の側部に位置する一方のシェルの軸受部
に落とし込んで装着することができ、リボンカートリッ
ジの組立作業を極めて容易に行なうことができる。ま
た、板バネの基部を他の部分より厚肉に形成したので、
板バネと各スプールの軸部との係合状態を安定させるこ
とができる。さらに、板バネの基部側に突起を形成し、
当該突起を各スプールの軸端に形成した係合孔部に圧入
して結合したので、各スプールと板バネをカートリッジ
本体に組み込む際に各スプールの係合孔部に板バネの突
起を圧入させて各スプールの軸部から板バネが脱落する
ことを確実に防止することができ、この点からもリボン
カートリッジの組み立て作業を極めて容易に行なうこと
ができる。
逆U字形に形成し、板バネの基部にスプールの軸部が上
方から遊嵌される孔部を形成するとともに板バネの先端
部を二股に形成して一方のシェルの各軸受部を跨ぐよう
にしたので、一方のシェルに板バネを装着した後に、板
バネの基部の孔部にスプールの軸部を上方から落とし込
んで軸受部に載せるだけで、スプールの軸部と板バネと
を一方のシェルの軸受部に装着することができ、リボン
カートリッジを極めて容易に組み立てることができる。
分解斜視図。
ッジに用いられる板バネの正面図,側面図,背面図。
ッジの巻取りスプールの組み付け状態を示す断面図。
は図3(b)に対応する斜視図、(c)は図3(c)に
対応する斜視図。
付け状態を示す断面図。
カートリッジに用いられる他の態様の板バネの正面図,
側面図,背面図,斜視図。
ネを用いたリボンカートリッジの巻取りスプールの組み
付け状態を示す断面図。
は図7(b)に対応する斜視図、(c)は図7(c)に
対応する斜視図。
ッジの供給スプールの組み付け状態を示す断面図。
ンカートリッジに用いられる別の態様の板バネの正面
図,側面図,背面図,斜視図。
バネを用いたリボンカートリッジの巻取りスプールの組
み付け状態を示す断面図。
(b)は図11(b)に対応する斜視図、(c)は図1
1(c)に対応する斜視図、(d)はスプールに上記別
の態様の板バネを結合した状態を示す断面図、(e)は
スプールの小径軸部側の斜視図。
リッジの供給スプールの組み付け状態を示す断面図。
ンカートリッジに用いられる更に別の態様の板バネの正
面図,側面図,背面図,斜視図。
を用いたリボンカートリッジの供給スプールの組み付け
状態を示す断面図。
一部を断面で示す平面図及び斜視図、(c)は図15
(c)に対応する一部を断面で示す斜視図。
ートリッジの供給スプールの組み付け状態を示す断面
図。
図。
図。
側から見た斜視図。
ンカートリッジの巻取りスプールの組み付け状態を示す
断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 カートリッジ本体の相対向して起立する
両側部間に、インクリボンをそれぞれ巻き付けた供給ス
プールと巻取りスプールとを所定距離隔てて回転自在に
それぞれ支持し、上記カートリッジ本体の一方の側部の
内壁に一対の係止部を形成し、この一対の係止部に上記
各スプールの一端側に突出形成されたフランジ部の係合
部を係脱自在にし、上記カートリッジ本体の他方の側部
の内壁と上記各スプールの他端側との間に、前記係合部
を前記係止部へ付勢するための弾性部材を介在させたリ
ボンカートリッジにおいて、前記カートリッジ本体を、前記供給スプールと前記巻取
りスプールとを挟持する一対のシェルで構成し、前記カ
ートリッジ本体の他端側であって、一対のシェルのうち
のいずれか一方のシェルの側部の内壁には、一対の軸受
を構成するために他方のシェル側に開口部を有する軸受
部を設け、他方のシェルの側部の内壁には、一対のシェ
ルを組み立てたときに前記開口部を閉塞して一対の軸受
を構成するためのリブを設け、 前記弾性部材として略U字形の板バネを設け、当該板バ
ネの基部には前記夫々のスプールの軸部を挿入する軸係
合部を設けるとともに先端部は前記夫々の軸受部を跨ぐ
二股に形成し、 前記軸係合部に前記夫々のスプールの軸部を挿入した状
態で、前記夫々のスプールの軸部を前記板バネと共に前
記軸受部に落とし込むことにより、前記スプールの軸部
を前記板バネを介して前記軸受部に装着した ことを特徴
とするリボンカートリッジ。 - 【請求項2】 上記板バネの軸係合部を形成した基部を
他の部分より厚肉に形成したことを特徴とする請求項1
記載のリボンカートリッジ。 - 【請求項3】 上記板バネの基部側に突起を形成し、当
該突起を上記各スプールの軸端に形成した係合孔部に圧
入して結合したことを特徴とする請求項1記載のリボン
カートリッジ。 - 【請求項4】 カートリッジ本体の相対向して起立する
両側部間に、インクリボンをそれぞれ巻き付けた供給ス
プールと巻取りスプールとを所定距離隔てて回転自在に
それぞれ支持し、上記カートリッジ本体の一方の側部の
内壁に一対の係止部を形成し、この一対の係止部に上記
各スプールの一端側に突出形成されたフランジ部の係合
部を係脱自在にし、上記カートリッジ本体の他方の側部
の内壁と上記各スプールの他端側との間に、前記係合部
を前記係止部へ付勢するための弾性部材を介在させたリ
ボンカートリッジにおいて、前記カートリッジ本体を、前記供給スプールと前記巻取
りスプールとを挟持する一対のシェルで構成し、前記カ
ートリッジ本体の他端側であって、一対のシェルのうち
のいずれか一方のシェルの側部の内壁には、一対の軸受
を構成するために他方のシェル側に開口部を有する軸受
部を設け、他方のシェルの側部の内壁には、一対のシェ
ルを組み立てたときに前記開口部を閉塞して一対の軸受
を構成するためのリブを設け、 前記弾性部材として逆U字形の板バネを設け、当該板バ
ネの基部には前記夫々のスプールの軸部が上方から遊嵌
され得る孔部を設けるとともに先端部は前記夫々の軸受
部を跨ぐ二股に形成し、 前記軸受部を、二股に形成した先端部で跨いだ状態で、
前記軸受部に前記板バネを装着した後に、前記スプール
の軸部を前記孔部に上方から落とし込んで前記軸受部に
載せることにより、前記スプールの軸部を前記板バネを
介して前記軸受部に装着した ことを特徴とするリボンカ
ートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01503793A JP3277582B2 (ja) | 1992-08-25 | 1993-02-02 | リボンカートリッジ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22448092 | 1992-08-25 | ||
JP4-224480 | 1992-08-25 | ||
JP01503793A JP3277582B2 (ja) | 1992-08-25 | 1993-02-02 | リボンカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06122240A JPH06122240A (ja) | 1994-05-06 |
JP3277582B2 true JP3277582B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=26351097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01503793A Expired - Fee Related JP3277582B2 (ja) | 1992-08-25 | 1993-02-02 | リボンカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3277582B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-02 JP JP01503793A patent/JP3277582B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06122240A (ja) | 1994-05-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0747733A (ja) | リボンカートリッジ | |
US5938351A (en) | Ink ribbon cartridge with ribbon tensioning structure | |
KR100210463B1 (ko) | 리본 카트리지 | |
US5865545A (en) | Ink ribbon cartridge for printer | |
JP3277582B2 (ja) | リボンカートリッジ | |
US5597249A (en) | Ink ribbon cartridge | |
KR20050042202A (ko) | 열전사인자기의 잉크리본카세트 보존기구 | |
JPH06246995A (ja) | インクリボンカートリッジのシェル | |
JPH0747732A (ja) | リボンカートリッジ | |
US5795083A (en) | Thermal transfer ribbon cassette | |
JPH0436283Y2 (ja) | ||
JPH05155122A (ja) | インクリボンカセット | |
JPH0679960A (ja) | リボンカートリッジ | |
JPH06238977A (ja) | インクリボンカートリッジ | |
JP3049907B2 (ja) | インクリボンカセット | |
JP2001205878A (ja) | プリントメディアカートリッジ | |
JPH0264959U (ja) | ||
JPH08282044A (ja) | インクリボンカセット | |
JPH05318865A (ja) | インクリボンカートリッジにおけるスプールの空転防止機構 | |
JPH0444375Y2 (ja) | ||
JPH10337923A (ja) | プリントメディアカートリッジ | |
JPH11115267A (ja) | 熱転写リボンカセット | |
JPH0655792A (ja) | リボンカートリッジ | |
JPH0632007A (ja) | リボンカートリッジ | |
JPH06238975A (ja) | リボンカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080215 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090215 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100215 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100215 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120215 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |