JPH0747732A - リボンカートリッジ - Google Patents

リボンカートリッジ

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JPH0747732A
JPH0747732A JP19504693A JP19504693A JPH0747732A JP H0747732 A JPH0747732 A JP H0747732A JP 19504693 A JP19504693 A JP 19504693A JP 19504693 A JP19504693 A JP 19504693A JP H0747732 A JPH0747732 A JP H0747732A
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真一 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に組み立てられ、インクリボンを巻き付
けた各スプールの空転が防止されるリボンカートリッジ
を提供する。 【構成】 樹脂製のカートリッジ本体2をロアシェル1
0とアッパシェル20とで構成する。各シェル10,2
0の一方の側部11,21の各一対の軸受部11a,2
1a間及び11b,21b間とロアシェル10の他方の
側部12の一対の軸受部12a,12bとにインクリボ
ン50を巻き付けた供給スプール30と巻取りスプール
40とを回転自在に支持する。ロアシェル10の他方の
側部12の一対の軸受部12a,12bの回りの内壁と
各スプール30,40の小径軸部36,46と中径軸部
35,45の段差状の外端面との間に介在される弾性部
材を、金属製で略U字形の各板バネ60で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、昇華型熱転写式カラ
ープリンタ等のプリンタに用いられるリボンカートリッ
ジに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、昇華型熱転写式カラープリンタ
用のリボンカートリッジには、イエロー,マゼンタ,シ
アン等の着色部から成る着色領域が連続したインクリボ
ンを、供給スプールと巻取りスプールとにそれぞれ巻き
付けたものが使用されている。これを、図30,図31
によって具体的に説明すると、図30中符号1はリボン
カートリッジであり、そのカートリッジ本体2は、合成
樹脂製のロアシェル10と、このロアシェル10に超音
波溶着等で接合される合成樹脂製のアッパシェル20と
で構成されている。
【0003】上記ロアシェル10の垂直に起立した相対
向する両側部11,12の両端側には、半円筒状に上方
に突出した一対の収納部13,14を一体成形してある
と共に、その中央には図示しない昇華型熱転写式カラー
プリンタのヘッド,プラテン挿入用の矩形の開口部15
を形成してある。また、上記一方の側部11の各収納部
13,14側にはU字状に凹んだ一対の軸受部11a,
11bをそれぞれ形成してあると共に、上記他方の側部
12の内面の各収納部13,14側には円筒状の一対の
軸受部12a,12bを該側部12の内壁に対して垂直
になるように一体突出成形してある。また、上記一方の
側部11の各軸受部11a,11bの内壁中央には、一
対の突起(一対の係止部)11c,11cを一体突出成
形してある。
【0004】上記アッパシェル20の垂直に起立した相
対向する両側部21,22の両端側には、下方に円弧状
に湾曲した一対の収納部23,24をそれぞれ形成して
あると共に、その中央には図示しない昇華型熱転写式カ
ラープリンタのヘッド,プラテン挿入用の矩形の開口部
25を形成してある。上記一方の側部21の上記一対の
軸受部11a,11bに対向する位置には逆U字状に凹
んだ一対の軸受部21a,21bを形成してある。ま
た、この一方の側部21の各軸受部21a,21bの内
壁中央には一対の突起(一対の係止部)21c,21c
を一体突出成形してある。
【0005】そして、これらロアシェル10の一対の収
納部13,14とアッパシェル20の一対の収納部2
3,24間には、合成樹脂製で円筒状の供給スプール3
0と巻取りスプール40を回転自在に収納してある。こ
の各スプール30,40には、イエロー(Y),マゼン
タ(M),シアン(C)の着色部から成る着色領域が連
続したインクリボン50をそれぞれ巻き付けてある。
【0006】上記各スプール30,40の一端側は、円
筒状の胴部31,41より大径の大径円筒部32,42
になって上記各一対の軸受部11a,11b及び21
a,21b間に回転自在に支持されていると共に、その
内側に環円板状のフランジ部33,43を一体突出成形
してある。この各フランジ部33,43の外面側には溝
部(係合部)33c,43cを放射状に複数形成してあ
る。この各溝部33c,43cは上記各側部11,21
の内面に垂直に突出した各突起11c,21cに係脱自
在になっている。また、上記各スプール30,40の他
端側は環円板状のフランジ部34,44と中径軸部3
5,45と小径軸部36,46とで3段に形成してあ
り、この各小径軸部36,46が上記円筒状の一対の軸
受部12a,12bに遊嵌されて回転自在に支持してあ
る。さらに、上記各スプール30,40の中径軸部3
5,45と上記円筒状の一対の軸受部12a,12b間
には、各小径軸部36,46を挿通する金属製の圧縮コ
イルバネ60′,60′を介在してある。この各圧縮コ
イルバネ60′の押圧付勢力により上記各スプール3
0,40の一端側のフランジ部33,43を各シェル1
0,20の各側部11,21に圧接し、且つ、上記各フ
ランジ部33,34の各溝部33c,43cが上記各側
部11,21の各突起11c,21cに係止することに
より、各スプール30,40の空転(空回り)を防止し
てインクリボン50の弛みを阻止するようになってい
る。
【0007】さらに、上記供給スプール30の中径軸部
35にはコードリング70を嵌合してある。このコード
リング70の外周面の半分はギヤ部70aになっている
と共に、残りの半分にはインクリボン50の種類,サイ
ズ,感度のリボン情報等を白/黒のバーコード形式で印
刷したバーコードラベル71を貼付してある。尚、この
コードリング70に対向する各シェル10,20には、
切欠部16,26を形成してある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のリボンカー
トリッジ1では、前述したように、各スプール30,4
0の各フランジ部33,43に放射状に複数形成された
うちの1つの各溝部33c,43cに一方の各側部1
1,21の突起11c,21cを係止させ、金属製の各
圧縮コイルバネ60′,60′の付勢力でそれらの係止
状態を維持することにより、上記各スプール30,40
の空転を防止するようにしているが、該各スプール3
0,40の空転を防止するための付勢力がスプールの位
置(スプールのストローク量)によって大きく変化し、
安定した付勢力の特性を得ることができなかった。
【0009】また、図31(a)〜(c)に示すよう
に、巻取りスプール40(供給スプール30も同様であ
る)をロアシェル10に組み込む際に、巻取りスプール
40の小径軸部46に圧縮コイルバネ60′をかけた状
態で該小径軸部46と圧縮コイルバネ60′をロアシェ
ル10の他方の側部12の円筒状の軸受部12bに組み
入れなければならないため、その組み入れ作業が難し
く、リボンカートリッジ1の組み立て作業性が悪かっ
た。
【0010】さらに、リボンカートリッジ1に用いられ
る弾性部材は本来プリンタに装着する前は、各シェル1
0,20の一方の側部11,21の内壁に各スプール3
0,40のフランジ部33,43を押し付けて空転を防
止するための付勢力と、プリンタに装着したとき該プリ
ンタの駆動部材を一定の力で押し返す力とが必要であ
る。しかし、従来の弾性部材である圧縮コイルバネ6
0′では、フックの法則により上記各スプール30,4
0を押し込むとともに付勢力が増大し、空転防止の力を
強くすればプリンタ装着時の反力が大きすぎ、逆にプリ
ンタ装着時の反力を規制すれば、空転防止の力が弱す
ぎ、効果的に付勢力を働かせることが困難であった。
【0011】そこで、この発明は、組み立て作業性を良
くして各スプールの空転を防止することができるリボン
カートリッジを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】カートリッジ本体の相対
向して起立する両側部間に、インクリボンをそれぞれ巻
き付けた供給スプールと巻取りスプールとを所定距離隔
てて回転自在にそれぞれ支持し、上記カートリッジ本体
の一方の側部の内壁に一対の係止部を形成し、この一対
の係止部に上記各スプールの一端側に突出形成されたフ
ランジ部の係合部を係脱自在にし、上記カートリッジ本
体の他方の側部の内壁と上記各スプールの他端側との間
で該各スプールの一端側を上記一方の側部の内壁側に付
勢させる弾性部材を介在したリボンカートリッジにおい
て、上記弾性部材を金属製で略U字形の板バネで形成
し、この板バネの基部に該各スプールの軸部が遊嵌する
孔部を形成すると共に、その先端部を二股に形成してカ
ートリッジ本体の他方の側部の内壁の各軸受部を跨ぐよ
うに構成してある。
【0013】
【作用】カートリッジ本体の他方の側部の内壁と上記各
スプールの他端側との間に介在される弾性部材を、金属
製で略U字形の板バネで形成し、この板バネの基部に該
各スプールの軸部が遊嵌する孔部を形成すると共に、そ
の先端部を二股に形成してカートリッジ本体の他方の側
部の内壁の各軸受部を跨ぐように構成したので、上記各
スプールと板バネをカートリッジ本体に組み込む際に、
各スプールの他端側に板バネを嵌めたままカートリッジ
本体の他方の側部の内壁に嵌め込むだけで済み、組み立
て易い。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に詳述す
る。尚、従来の構成と同一部分には同一符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。
【0015】図1において、1は昇華型熱転写式カラー
プリンタに用いられるリボンカートリッジであり、その
カートリッジ本体2を合成樹脂製のロアシェル10と合
成樹脂製のアッパシェル20とで構成してある点、これ
ら各シェル10,20の一方の側部11,21の各一対
の軸受部11a,21a間及び11b,21b間と上記
ロアシェル10の他方の側部12の一対の軸受部12
a,12bとにインクリボン50を巻き付けた供給スプ
ール30と巻取りスプール40とを回転自在に支持して
ある点、この供給スプール30の他端側の中径軸部35
にバーコードラベル71を貼付したコードリング70を
嵌合してある点は、従来の構成と同様である。
【0016】ここで、上記ロアシェル10の他方の側部
12の内壁に一体突出形成された上記一対の軸受部12
a,12bは上方が開口した略半円筒状に形成してあ
り、これに対向する上記アッパシェル20の一対の収納
部23,24の天井面側には上記一対の軸受部12a,
12b側まで延びる一対のリブ22a,22bを一体突
出成形してある。また、上記各スプール30,40の中
径軸部35,45の外端面と上記円筒状の一対の軸受部
12a,12bの間には、各小径軸部36,46を挿通
する金属製の板バネ(弾性部材)60,60を介在して
ある。
【0017】この各板バネ60は、図1,2に示すよう
に、側面U字形に形成してあり、その各基部61に上記
各スプール30,40の各小径軸部36,46より少し
大径の孔部61aを形成してある。また、上記各板バネ
60の先端側は二股に別れるように形成された一対の先
端部62,62になっていて、上記各軸受部12a,1
2bに下方より嵌め込まれるようになっている。さら
に、各板バネ60の一対の先端部62,62の各先端6
2aは外側(各軸受部12a,12b側)に逆U字状に
折り曲げ形成してある。この各板バネ60の押圧付勢力
により上記各スプール30,40の一端側のフランジ部
33,43を各シェル10,20の一方の各側部11,
21の内壁に圧接し、且つ、上記各フランジ部33,3
4の各溝部(係合部)33c,43cが上記各側部1
1,21の各突起(係止部)11c,21cに係止する
ことにより、各スプール30,40の空転(空回り)を
防止してインクリボン50の弛みを阻止するようになっ
ている。このとき、各板バネ60の一対の先端部62,
62の各先端62aのエッジ部分が各シェル10,20
の他方の各側部12,22の内壁に押し付けられて該各
板バネ60自体が回転しないようになっている。
【0018】以上実施例によれば、リボンカートリッジ
1を組み立てる時の巻取りスプール40をロアシェル1
0に組み付ける場合に、図3(a)及び図4(a)に示
すように、上記巻取りスプール40の小径軸部46に板
バネ60の孔部61aを嵌め込む。そして、図3(b)
及び図4(b)に示すように、この巻取りスプール40
に板バネ60を嵌めたまま、巻取りスプール40をロア
シェル10の他方の側部12側に押し付けるようにして
該側部12の内壁に板バネ60の各先端62aを押し付
け、斜めに巻取りスプール40の小径軸部46を上記他
方の側部12の軸受部12bの方に落とし込むだけで、
図3(c),図4(c)に示すように、板バネ60が変
形して巻取りスプール40の小径軸部46が軸受部12
bに納まると共に、巻取りスプール40の大径円筒部4
2が上記ロアシェル10の一方の側部11の軸受部11
bに嵌め込まれる。このとき、上記板バネ60の一対の
先端部62,62は軸受部12bを跨ぐように挾んで他
方の側部12の内壁に当接している。この状態からアッ
パシェル20を取付けると、該アッパシェル20のリブ
22bにより巻取りスプール40の小径軸部46がガタ
付かないように位置規制されて回転自在に支持される。
このとき巻取りスプール40自体も板バネ60の各先端
62aにより位置を規制され、不用意に回転するのを防
いでいる。
【0019】また、供給スプール30は、板バネ60を
介して上記巻取りスプール40の場合と同様にしてカー
トリッジ本体2を構成する各シェル10,20間に組み
付けられるが、この際、図5に示すように、板バネ60
の基部61は供給スプール30の小径軸部36と中径軸
部35の段差状の外端面に当接して中径軸部35の外周
面より上下方向に突出している。これにより、上記供給
スプール30の中径軸部35に嵌合したコードリンク7
0は上記板バネ60の基部61と供給スプール30のフ
ランジ部34により位置規制されて供給スプール30よ
り外れない。
【0020】このように、上記ロアシェル10の他方の
側部12の一対の軸受部12a,12bの回りの内壁と
上記各スプール30,40の小径軸部36,46と中径
軸部35,45の段差状の外端面との間に介在される弾
性部材を、金属製で略U字形の各板バネ60で形成した
ので、各スプール30,40と各板バネ60をカートリ
ッジ本体2に組み込む際に、各スプール30,40の小
径軸部36,46に各板バネ60を嵌めたまま、ロアシ
ェル10の他方の側部12の一対の軸受部12a,12
bの方へ落とし込むだけで済ますことができる。これに
より、リボンカートリッジ1全体を容易に組み立てるこ
とができ、その組み立て作業性を著しく向上させること
ができる。
【0021】このようにして組み立てられたリボンカー
トリッジ1のカートリッジ本体2内において、供給スプ
ール30及び巻取りスプール40は、各板バネ60の押
圧付勢力によりその各一端側のフランジ部33,43を
各シェル10,20の各側部11,21に摺接している
と共に、該各フランジ部33,34の各溝部33c,4
3cを上記各側部11,21の各突起11c,21cに
係脱自在に係止している。これにより、上記各スプール
30,40の空転を防止することができ、不使用時のイ
ンクリボン50の弛みを阻止することができる。
【0022】この第1の態様の弾性部材としての各板バ
ネ60は、図6に示すように、空転防止時の付勢力とプ
リンタ装着時の付勢力とが略同じである。これは、各板
バネ60の弾性力が各先端62a側の逆U字状の部分
(図2(b)に符号Aで示す部分)と基部61と各先端
部62とのU字状の部分(図2(b)に符号Bで示す部
分)の2つの部分A,Bの弾性力によって決まり、空転
防止のときは上記B部分が付勢力に支配的で、プリンタ
装着時は上記A部分が付勢力に支配的となる。これらの
2つの部分A,Bの力のバランスによって付勢力の特定
が一定となっている。
【0023】図7〜図10は、上記第1の態様の変形例
の板バネ60Aを示す。上記第1の態様の板バネ60は
一対の先端部62,62の各先端62a側のを外側に逆
U字状に折り曲げ形成したが、この金属製の板バネ60
Aは、図7〜10に示すように、各先端62a側を外側
にヘ字状に折り曲げ形成してある。そして、各板バネ6
0Aの一対の先端部62,62の各先端62aのエッジ
部分が各シェル10,20の他方の各側部12,22の
内壁に当接係止して該各板バネ60Aの弾性力で押し付
けられているので、不用意に各板バネ60Aが各軸受部
11b,12bの周囲を回転することがない。これによ
り、各板バネ60Aの位置を安定させることができるの
で、各スプール30,40に対する各板バネ60Aの弾
性力(スプールを空転しないように押える力)が安定し
て得られる。
【0024】図11〜図15は前記リボンカートリッジ
1に用いられる第2の態様の板バネ60Bを示す。この
金属製の板バネ60Bは、図11〜15に示すように、
一対の先端部62,62の基部61側を側面U字形に折
り曲げ形成してあると共に、一対の先端部62,62の
先端62a側と基部61を、図12(b)に示すよう
に、さらに外側に折り曲げ形成してある。また、板バネ
60Bの一対の先端部62,62の各先端62aはさら
に上方に垂直に折り曲げ形成してある。
【0025】そして、前記第1の態様の板バネ60と同
様に、組み立てられたリボンカートリッジ1のカートリ
ッジ本体2内において、供給スプール30及び巻取りス
プール40は、各板バネ60Bの押圧付勢力によりその
各一端側のフランジ部33,43を各シェル10,20
の各側部11,21に摺接していると共に、該各フラン
ジ部33,34の各溝部33c,43cを上記各側部1
1,21の各突起11c,21cに係脱自在に係止して
いる。これにより、上記各スプール30,40の空転を
防止することができ、不使用時のインクリボン50の弛
みを阻止することができる。このとき、各スプール3
0,40の位置によって空転を防止するための付勢力が
変化することがなく、各スプール30,40の空転防止
が確実にできる。
【0026】また、第2の態様の弾性部材としての板バ
ネ60Bは、図16に示すように、空転防止時の付勢力
とプリンタ装着時の付勢力とが略同じである。これは、
板バネ60Bの弾性力が先端部62側のへ字状の部分
(図12(b)に符号Aで示す部分)と、基部61及び
先端部62間のU字状の部分(図12(b)に符号Bで
示す部分)の2つの部分A,Bの弾性力によって決ま
り、空転防止のときは上記B部分が付勢力に支配的で、
プリンタ装着時は上記A部分が付勢力に支配的となる。
これらの2つの部分A,Bの力のバランスによって付勢
力の特定が一定となっている。
【0027】図17〜図22は前記リボンカートリッジ
1に用いられる第3の態様の板バネ60Cを示す。この
板バネ60Cは、図17,図18に示すように、金属
(SUS等)或は合成樹脂(POM等)により側面略U
字形に折り曲げ形成してあり、その各基部61に各スプ
ール30,40の各小径軸部36,46より少し大径の
孔部61aを形成してある。また、各板バネ60Cの先
端側は二股に別れるように形成された一対の先端部6
2,62になっていて、上記各軸受部12a,12bに
下方より嵌め込まれるようになっている。さらに、各板
バネ60Cの孔部61aの中心から略U字形に折り曲げ
られた曲折部62bの頂点までの長さを、図21に示す
ように、供給スプール30の中径軸部35に回転自在に
支持されたコードリング70の内径の半分の長さLと同
じくなるように形成してある。これにより、図21に示
すように、リボンカートリッジ1の組み立て前におい
て、供給スプール30側の板バネ60Cは、コードリン
グ70の内周面70aの中に入り込み、供給スプール3
0の中径軸部35からコードリング70が外れるのを防
止するようになっている。
【0028】そして、前記第1の態様の板バネ60の場
合と同様に、ロアシェル10の他方の側部12の一対の
軸受部12a,12bの回りの内壁と各スプール30,
40の小径軸部36,46と中径軸部35,45の段差
状の外端面との間に介在される弾性部材を、金属或は合
成樹脂で略U字形の各板バネ60Cで形成したので、各
スプール30,40と各板バネ60Cをカートリッジ本
体2に組み込む際に、各スプール30,40の小径軸部
36,46に各板バネ60Cを嵌めたまま、ロアシェル
10の他方の側部12の一対の軸受部12a,12bの
方へ落とし込むだけで済ますことができる。これによ
り、リボンカートリッジ1全体を容易に組み立てること
ができ、その組み立て作業性を著しく向上させることが
できる。特に、図21に示すように、リボンカートリッ
ジ1の組み立て前において、コードリング70の内周面
70aに供給スプール30側の板バネ60Cの曲折部6
2bが嵌合してコードリング70が供給スプール30の
中径軸部35から外れるのを防いでいるので、組み立て
作業が著しく容易になっている。
【0029】このようにして組み立てられたリボンカー
トリッジ1のカートリッジ本体2内において、供給スプ
ール30及び巻取りスプール40は、各板バネ60Cの
押圧付勢力によりその各一端側のフランジ部33,43
を各シェル10,20の各側部11,21に摺接してい
ると共に、各フランジ部33,34の各溝部33c,4
3cを上記各側部11,21の各突起11c,21cに
係脱自在に係止している。これにより、上記各スプール
30,40の空転を防止することができ、不使用時のイ
ンクリボン50の弛みを阻止することができる。一方、
組み立て前にコードリング70と嵌合していた供給スプ
ール30側の板バネ60Cは供給スプール30を各シェ
ル10,20内に組み込むことにより、図22に示すよ
うに、板バネ60Cの反力によって上記嵌合状態が外
れ、コードリング70が使用可能な状態になる。
【0030】図23〜図26は前記リボンカートリッジ
1に用いられる第4の態様の板バネ60Dを示す。この
板バネ60Dは、図23,24に示すように、金属或は
合成樹脂で側面逆U字形に形成してあり、その各基部6
1に各スプール30,40の各小径軸部36,46より
少し大径或は同一径の孔部61aを形成してある。ま
た、上記各板バネ60Dの先端部62は矩形状になって
下方に伸びている。この各板バネ60Dの先端部62に
対向するロアシェル10の他方の側部12の内壁には、
図23に示すように、上記各先端部62が嵌合する一対
の凹部12a′,12b′を形成してある。
【0031】そして、リボンカートリッジ1を組み立て
る時の巻取りスプール40をロアシェル10に組み付け
る場合に、図25(a)に示すように、巻取りスプール
40の小径軸部46に板バネ60Dの孔部61aを嵌め
込む。次に、巻取りスプール40に板バネ60Dを嵌め
たままの状態で該板バネ60Dの先端部62を上記ロア
シェル10の他方の側部12の凹部12b′に嵌合する
と、図25(b)に示すように、板バネ60Dの基部6
1及び先端部62が弾性変形して巻取りスプール40の
大径円筒部42を上記ロアシェル10の一方の側部11
の軸受部11bに押圧付勢する。このとき、板バネ60
Dの基部61の孔部61aが巻取りスプール40の小径
軸部46の軸受けの役目をする。これにより、リボンカ
ートリッジ1がプリンタに装着されたときに巻取りスプ
ール40が上方にずれるのを防いでいる。さらに、巻取
りスプール40が下方にずれるのは板バネ60Dの基部
61の孔部61aによって規制されている。また、供給
スプール30も板バネ60Dを介して巻取りスプール4
0と同様にしてカートリッジ本体2を構成する各シェル
10,20間に組み付けられる。これにより、前記第1
の態様の板バネ60の場合と同様の作用,効果を奏す
る。
【0032】尚、前記実施例によれば、昇華型熱転写式
のカラープリンタに用いられるリボンカートリッジにつ
いて説明したが、溶融型熱転写式のカラープリンタに用
いられるリボンカートリッジ等の各種のリボンカートリ
ッジに適用することができることは勿論である。
【0033】また、従来の圧縮コイルバネ60′を使用
してリボンカートリッジの組み立て作業性を向上させる
には、図27〜図29に示すスプール30′,40′を
用いるようにすればよい。即ち、各スプール30′,4
0′の中径軸部35,45を円筒状に形成し、その内周
面35a,45aに複数の突起35b,45bを一体突
出形成させる。そして、リボンカートリッジの組み立て
る際に、各スプール30′,40′の円筒状の中径軸部
35,45内に各突起35b,45bを介して各圧縮コ
イルバネ60′を保持することにより簡単に組み立てる
ことができる。
【0034】
【発明の効果】以上のようにこの発明のリボンカートリ
ッジによれば、カートリッジ本体の他方の側部の内壁と
上記各スプールの他端側との間に介在される弾性部材
を、金属製で略U字形の板バネで形成し、この板バネの
基部に該各スプールの軸部が遊嵌する孔部を形成すると
共に、その先端部を二股に形成してカートリッジ本体の
他方の側部の内壁の各軸受部を跨ぐように構成したの
で、各スプールと板バネをカートリッジ本体に組み込む
際に、各スプールの他端側に板バネを嵌めたままカート
リッジ本体の他方の側部の内壁に嵌め込むだけで済ます
ことができ、リボンカートリッジを極めて容易に組み立
てることができる。
【0035】また、上記板バネの一対の先端部の先端側
を上記カートリッジ本体の他方の側部の内壁側に更に折
り曲げ形成したので、上記板バネの先端のエッジ部分が
上記他方の側部の内壁に押圧係止されて不用意に板バネ
が軸受部の回りを回転することがなく、板バネの各スプ
ールを空転しないように押える力を安定させることがで
きる。これにより、各スプールの位置によって空転を防
止するための付勢力が変化することがなく、各スプール
の空転防止が確実にできる利点がある。
【0036】さらに、上記板バネの孔部から略U字形の
曲折部の頂点までの長さを、上記供給スプールに回転自
在に支持されたコードリングの内径の半分の長さと同じ
くなるように形成したことにより、供給スプールからコ
ードリングが外れてしまうのを板バネが防ぐので、リボ
ンカートリッジの組み立て効率を更に著しく向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すリボンカートリッジの
分解斜視図。
【図2】(a),(b),(c)は上記リボンカートリ
ッジに用いられる第1の態様の板バネの正面図,側面
図,背面図。
【図3】(a),(b),(c)は上記リボンカートリ
ッジの巻取りスプールの組み付け状態を示す断面図。
【図4】(a)は図3(a)に対応する平面図、(b)
は図3(b)に対応する斜視図、(c)は図3(c)に
対応する斜視図。
【図5】上記リボンカートリッジの供給スプールの組み
付け状態を示す断面図。
【図6】上記第1の態様と従来例のシェル内での弾性部
材の収縮量と付勢力の関係を比較する説明図。
【図7】(a),(b),(c)は上記第1の態様の変
形例の板バネの正面図,側面図,背面図。
【図8】(a),(b),(c)は上記変形例の板バネ
を用いたリボンカートリッジの巻取りスプールの組み付
け状態を示す断面図。
【図9】(a)は図8(a)に対応する平面図、(b)
は図8(b)に対応する斜視図、(c)は図8(c)に
対応する斜視図。
【図10】上記変形例の板バネを用いたリボンカートリ
ッジの供給スプールの組み付け状態を示す断面図。
【図11】上記リボンカートリッジに用いられる第2の
態様の板バネの斜視図。
【図12】(a),(b),(c)は上記第2の態様の
板バネの正面図,側面図,背面図。
【図13】(a),(b),(c)は上記第2の態様の
板バネを用いたリボンカートリッジの巻取りスプールの
組み付け状態を示す断面図。
【図14】(a)は図13(a)に対応する平面図、
(b)は図13(b)に対応する斜視図、(c)は図1
3(c)に対応する斜視図。
【図15】上記第2の態様の板バネを用いたリボンカー
トリッジの供給スプールの組み付け状態を示す断面図。
【図16】上記第2の態様と従来例のシェル内での弾性
部材の収縮量と付勢力の関係を比較する説明図。
【図17】上記リボンカートリッジに用いられる第3の
態様の板バネとスプールの分解斜視図。
【図18】(a),(b),(c)は上記第3の態様の
板バネの正面図,側面図,背面図。
【図19】(a),(b),(c)は上記第3の態様の
板バネを用いたリボンカートリッジの巻取りスプールの
組み付け状態を示す断面図。
【図20】(a)は図19(a)に対応する平面図、
(b)は図19(b)に対応する斜視図、(c)は図1
9(c)に対応する斜視図。
【図21】上記第3の態様の板バネを用いたリボンカー
トリッジの供給スプールの組み付け前の状態を示す断面
図。
【図22】上記第3の態様の板バネを用いたリボンカー
トリッジの供給スプールの組み付け後の状態を示す断面
図。
【図23】上記リボンカートリッジに用いられる第4の
態様の板バネのスプール等の分解斜視図。
【図24】(a),(b)は上記リボンカートリッジに
用いられる第4の態様の板バネの正面図,側面図。
【図25】(a),(b)は上記リボンカートリッジの
巻取りスプールの組み付け状態を示す断面図。
【図26】上記リボンカートリッジの巻取りスプールの
組み付け状態を示す部分斜視図。
【図27】弾性部材として圧縮コイルバネを用いる場合
に作業性を向上できるように改良したスプールの斜視
図。
【図28】上記改良したスプールに圧縮コイルバネを嵌
合した状態を示す断面図。
【図29】上記改良したスプールの組み付け状態を示す
断面図。
【図30】従来例のリボンカートリッジの分解斜視図。
【図31】(a),(b),(c)は上記従来例のリボ
ンカートリッジの巻取りスプールの組み付け状態を示す
断面図。
【符号の説明】
1…リボンカートリッジ 2…カートリッジ本体 11,21…一方の側部 11c,11c…一対の突起(一対の係止部) 12a,12b…一対の軸受部 21c,21c…一対の突起(一対の係止部) 12,22…他方の側部 30…供給スプール 33…フランジ部 33c…溝部(係合部) 40…巻取りスプール 43…フランジ部 43c…溝部(係合部) 50…インクリボン 60〜60D…板バネ(弾性部材) 61…基部 61a…孔部 62…先端部 62a…先端 62b…曲折部 70…コードリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジ本体の相対向して起立する
    両側部間に、インクリボンをそれぞれ巻き付けた供給ス
    プールと巻取りスプールとを所定距離隔てて回転自在に
    それぞれ支持し、上記カートリッジ本体の一方の側部の
    内壁に一対の係止部を形成し、この一対の係止部に上記
    各スプールの一端側に突出形成されたフランジ部の係合
    部を係脱自在にし、上記カートリッジ本体の他方の側部
    の内壁と上記各スプールの他端側との間で該各スプール
    の一端側を上記一方の側部の内壁側に付勢させる弾性部
    材を介在したリボンカートリッジにおいて、上記弾性部
    材を金属製で略U字形の板バネで形成し、この板バネの
    基部に該各スプールの軸部が遊嵌する孔部を形成すると
    共に、その先端部を二股に形成してカートリッジ本体の
    他方の側部の内壁の各軸受部を跨ぐように構成したこと
    を特徴とするリボンカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリボンカートリッジにお
    いて、上記板バネの一対の先端部の先端側を上記カート
    リッジ本体の他方の側部の内壁側に更に折り曲げ形成し
    たことを特徴とするリボンカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のリボンカートリッジにお
    いて、上記板バネの基部と先端部側とを更に外側にそれ
    ぞれ折り曲げ形成したことを特徴とするリボンカートリ
    ッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のリボンカートリッジにお
    いて、上記板バネの孔部から上記略U字形の曲折部の頂
    点までの長さを、上記供給スプールに回転自在に支持さ
    れたコードリングの内径の半分の長さと同じくなるよう
    に形成したことを特徴とするリボンカートリッジ。
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