JP3276878B2 - 中空成形体及びその製造方法並びに製造用の金型装置 - Google Patents
中空成形体及びその製造方法並びに製造用の金型装置Info
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
- B29C45/1705—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles using movable mould parts
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Description
法によって製造される中空成形体及びその製造方法並び
に製造用金型装置に関するものである。
な一対の金型の合わせ面に形成したキャビティに溶融合
成樹脂を未充満の状態(例えばキャビティの容積の50〜
80%程度)で注入し、次いで、キャビティ内にガスを噴
出させて、溶融合成樹脂をキャビティの内面に押し付け
ることによって中空成形体を製造するものである。
ンのような安価な素材を使用して、単純な断面形状で強
度の高い中空成形体を製造できる利点がある。このた
め、例えば椅子用脚体のように、従来は6ナイロンや66
ナイロン等のエンジニアリングプラスチックを素材とし
て射出成形法で製造していた物品に適用すると、大幅な
コストダウンが可能になる。
援射出成形法によって製造される中空成形体は、単純な
中空断面形状に過ぎないため、強度アップに限界がある
と言う問題があった。特に、平面視で放射状に延びる棒
状水平部を備えた椅子用脚体のように細長い部分を備え
た中空成形体や、家具の天板のような広い面積の板状中
空成形体の場合、強度アップの方策が要請される。
方又は両方の金型41,42 に、キャビティ43内に突出する
板状等のコア44を設けておくと、ノズル45からのガスの
噴出によって溶融合成樹脂Rがコア44を包むような状態
になるため、中空成形体46に、その中空部内に突出する
補強用リブ47を一体成形することができる。
に、リブ47には、コア44が抜け出た後の穴48が外向きに
開口した状態になるため、強度アップに限界があると共
に美感の点でも問題がある。
けるにおいて、リブによる補強効果を格段に向上させる
と共に、美感も向上することを目的とするものである。
を中空に形成すると共に、その適宜箇所に、中空部内に
突出するリブを一体成形して成る合成樹脂製の中空成形
体に関する。この発明において、前記リブは、中空状で
かつ先端と付け根部とが閉じた形状に形成されており、
更に、前記リブが位置している部分の外側に、成形に際
してガスを噴出させるためのノズルが抜けた後を囲う外
向きの突起が形成されている。
合わせ面にキャビティを形成した一対の金型を使用し
て、両金型を密着させた状態でキャビティ内に溶融合成
樹脂を未充満の状態で注入してから、キャビティ内にガ
スを噴出させることにより、溶融合成樹脂を中空状に膨
らませ、樹脂が硬化してから両金型を離反させて型抜き
する中空成形体の製造方法に関する。
に、キャビティ内に突出する板状等の可動コアを設けて
おいて、キャビティにコアを突出させた状態で、可動コ
アの先端に開口させたノズルからガスを噴出させて溶融
合成樹脂を膨らませることにより、前記コアを包むリブ
を一体成形し、次いで、両金型を冷却して樹脂を硬化さ
せる途次において、前記リブが硬化し切る前に前記コア
をリブから引き抜くことにより、リブを、中空状でかつ
先端と付け根部とが塞がった形状に形成し、その後に両
金型を離反して型抜きする点に特徴を有する。
合わせ面にキャビティを形成した一対の金型を備え、両
金型のうち何れか一方又は両方に、キャビティ内に注入
された溶融合成樹脂を膨らませるためのガスを噴出させ
るノズルを備えて成る中空成形体製造用の金型装置に関
する。
か一方又は両方に、成形体に内向き突出したリブを成形
するための板状等の可動コアを、キャビティ内に突出・
後退動自在となるように設け、この可動コアに、前記ノ
ズルを、可動コアの先端面から開口するように設けてお
り、更に、両金型を冷却して樹脂を硬化させる途次にお
いて、可動コアを包む樹脂が硬化し切るよりも前に可動
コアを後退させることにより、前記リブが中空状でかつ
閉塞した状態に形成されるように制御される点に特徴を
有する。
ブは、中空状でありながら外向きに開口した穴が空くこ
とはなく、全体を中実に一体成形したのと同じ状態にな
るから、リブ及びその周辺部は著しく変形しにくい状態
になる。従って請求項1によると、中空成形体の強度を
格段に向上できると共に、外観を向上できる効果を有す
る。
面が最も早く硬化し、リブは中空成形体の内部に突出し
ているため硬化するのが最も遅い。従って、樹脂の硬化
過程において、リブの箇所は軟らかくその他の部位は硬
化した状態が存在する。
用により全体として窄まるような内部応力が生じてい
る。このため、リブの箇所だけがまだ完全に硬化してい
ない状態でコアをリブから抜き去ると、中空成形体に生
じた内部応力により、リブを中空状でしかも閉じた状態
に形成することができる。
上した中空成形体を、容易に製造できる。
の箇所がまだ完全に固まらない状態で両金型を離反する
ことにより、コアをリブから抜き外すことも可能である
が、中空成形体の形態によっては、リブの箇所が完全に
固まらない状態で金型を離反させると中空成形体に変形
等が生じる虞もある。
造する場合、一対の金型を離反して型抜きするに際し
て、突き出しピンによって金型から成形体を突き出すこ
とが一般的であるため、樹脂が完全に硬化していない状
態で金型を離反すると、突き出しピンによって中空成形
体の外面が傷付けられる場合がある。
対の金型を密着させたままでコアをリブから抜き去るこ
とができるから、型抜きの確実性・容易性を損なうこと
なく、リブを閉じた状態に形成することができる。従っ
て請求項3によると、中空成形体の形態に関係なく、強
度を格段に向上した状態で容易かつ確実に製造できる効
果を有する。
づいて説明する。図1〜図9で示すのは本発明を椅子の
脚体に適用した第1実施形態であり、このうち図1は椅
子1の斜視図である。
としての脚体3とを備えており、脚体3は、中央に位置
した上向き開口の筒部4と、筒部4から放射状に延びる
5本の棒状水平部5とから成っている。各棒状水平部5
の先端にはキャスター6を取付けている。図示していな
いが、脚体3の筒部4にはガスシリンダ等の脚柱を取付
けており、これを蛇腹状のカバー7で覆っている。
3における棒状水平部5の破断斜視図である。両図に示
すように、各棒状水平部5は中空状に形成されており、
その底板5aの内面には、平面視で棒状水平部5の中心線
に沿って略全長にわたって延びるリブ8を突設してい
る。
した形態であり、両板部8aの付け根が互いに密着して中
空状の断面形状になっている。このため、棒状水平部5
の下面には、両板部8aの合わせ面の線9が直線状に延び
ている。
及び製造用金型装置を説明する。図4(A)は金型装置と脚
体3との分離断面図、図4(B)は(A) のB-B 視底面図、図
4(C)は(A) のC-C 視平面図、図5のうち(A) は図4のV-
V 断面図、(B) は (A)の平面図である。
の上金型11と、脚体3に下方から嵌まる形状の下金型12
とを備えている。上金型11の中心部には中子13を設け、
これに溶融合成樹脂Rの注入口(ゲート)14を下向き開
口させている。なお、筒部4は上下に開口させても良
い。
ティ(脚体3の各棒状水平部5を形成するためのキャビ
ティ)15の箇所には、前記リブ8を成形するための板状
の可動コア16を、棒状水平部成形用キャビティ15に向け
て突出・後退動自在に装着している。
成形用キャビティ15内に噴出させるためのノズル17を埋
設している。ノズル17は各可動コア16の長手方向に沿っ
た3箇所の部位に設けており、可動コア16の上端面から
若干突出させている。
ず、必要に応じて任意に設定できることは言うまでもな
い。下金型12のうち各棒状水平部成形用キャビティ15の
先端に位置した部位には、脚体3の各棒状水平部5にキ
ャスター取付け穴22を形成するためのピン23を突設して
いる。
のうち棒状水平部成形用キャビティ15の股部には、それ
ぞれ仕切体25を上向きに突設している。各仕切体25は板
状に形成されており(棒状でも良い)、上金型11との間
に若干の隙間が空くような高さ寸法に設定している。ま
た、各仕切り体25は筒部成形用キャビティ24の外周縁よ
りも若干内側に配置している。
ち、先ず、図6に示すように、可動コア16を突出させた
状態で上下金型12を密着させ、その状態で中子13のゲー
ト14から、ポリプロピレン等の溶融合成樹脂Rをキャビ
ティ24,15 内に例えば40〜100kg /cm2 程度の圧力で例
えば50〜70%程度注入する。
形用キャビティ15の各ノズル14から窒素ガス等のガスを
噴出させる。噴射圧力は樹脂の注入圧力よりも低い20〜
30kg/cm2 程度で良い。これにより、各棒状水平部成形
用キャビティ15の箇所で溶融合成樹脂Rが中空状に膨ら
むと共に、溶融合成樹脂Rが可動コア16を包む状態にな
ってリブ8が形成される。
るにおいて、図6に示すように、溶融合成樹脂Rが中子
13に最も近い内側のノズル17を越えて流入したら、その
内側のノズル17からガスを噴出させ、次いで、一点鎖線
で示すように、溶融合成樹脂Rが中央部のノズル17を通
過して流入したら、その中央部のノズル17からガスを噴
出させ、それから、二点鎖線で示すように、溶融合成樹
脂Rが中子13から最も遠いノズル17を通過したら、その
最も遠いノズル17からガスを噴出させると言うように、
溶融合成樹脂Rの流入状態に合わせてガスを各ノズル17
から順次噴出させるようにしている。
態に合わせて複数のノズル17からガスを順番に噴出させ
ると、ガスの噴出圧力が低くても能率良く溶融合成樹脂
Rを中空状に膨らませることができる(一般のガス支援
式射出成形法では500 Kg/cm2 程度の高圧であるが、本
実施形態では20〜30Kg/cm2 程度の低圧で良い)。その
結果、金型11,12 の加工精度を高くしたり頑丈な構造に
することなく、脚体3等の中空成形体を能率良く製造で
きる。
を突設すると、各棒状水平部成形用キャビティ15内にガ
スを噴出させたとき、隣合った棒状水平部成形用キャビ
ティ15間に溶融合成樹脂Rが流れ移動することが阻止さ
れるため、各棒状水平部5の肉厚を均一化できる。
させて樹脂Rを脚体3の形状に成形してから、両金型1
1,12 に冷却水を通して冷却することにより樹脂Rを固
まらせる。この場合、樹脂Rの熱は金型11,12 を通して
吸収されるから、各棒状水平部5は金型11,12 に密着し
た外面部分が先に硬化し、リブ8の部分が最も遅く硬化
する。
だ柔らかく、しかも他の部分が概ね硬化した状態で、図
8及び図9(A)に示すように可動コア16を後退させて、可
動コア16及びノズル17をリブ8から抜き外す。
して、棒状水平部5には、これを内向きに窄まらせるよ
うな内部応力が発生するため、リブ8は、図9(B)に示す
ように、その左右板部8aの付け根を密着させた状態に閉
じ、その状態で固まる。
て型抜きする。これにより、中空状で閉じた状態のリブ
8を内向き突設した脚体3が製造される。下金型12の筒
部成形用キャビティ24に突起25を設けたため、図2や図
4に示すように、筒部4には下向き開口の穴26が形成さ
れる。
ば、リブ8を開口した状態に成形してから、リブ8の箇
所だけ加熱して軟化させ、その状態で棒状水平部5を両
側から押圧すると言う方法も可能であるが、本発明の製
法によると、成形工程においてリブ8を閉じ加工できる
ため、能率が良いと共に加工精度も良い。
により、両金型11,12 を密着させたままでリブ8を閉じ
加工することができるから、脚体3の全体が固まってか
ら型抜きすることができる。
防止するための仕切体25を突設した場合、この仕切体25
を可動式にして、樹脂が硬化しきる前に抜き外すことに
より、穴26を閉塞させても良い。
例である第2実施形態(請求項1の実施形態)である。
この実施形態では、棒状水平部5における底板5aのう
ち、ノズル17が抜け出た後の箇所に外向きの突起28を一
体成形している。
場合であったが、本発明は、例えば図11(A) に示す机の
中空状脚体30や中空状天板31、図11(B) に示す中空板3
2、図11(C) に示す二重床用の中空フロアーパネル34な
ど、種々の中空成形体の構造・製法・成形装置に適用で
きる。
の形状でも良い。また、一つの物品に異なった断面形状
のリブを形成しても良い。
図である。
(A) のB-B 視底面図、(C) は(A) のC-C 視平面図であ
る。
面図である。
る。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】内部を中空に形成すると共に、その適宜箇
所に、中空部内に突出するリブを一体成形して成る合成
樹脂製の中空成形体であって、 前記リブは、中空状でかつ先端と付け根部とが閉じた形
状に形成されており、更に、前記リブが位置している部
分の外側に、成形に際してガスを噴出させるためのノズ
ルが抜けた後を囲う外向きの突起が形成されていること
を特徴とする中空成形体。 - 【請求項2】密着・離反自在で且つ合わせ面にキャビテ
ィを形成した一対の金型を使用して、両金型を密着させ
た状態でキャビティ内に溶融合成樹脂を未充満の状態で
注入してから、キャビティ内にガスを噴出させることに
より、溶融合成樹脂を中空状に膨らませ、樹脂が硬化し
てから両金型を離反させて型抜きする中空成形体の製造
方法であって、 いずれか一方又は両方の金型に、キャビティ内に突出す
る板状等の可動コアを設けておいて、キャビティにコア
を突出させた状態で、可動コアの先端に開口させたノズ
ルからガスを噴出させて溶融合成樹脂を膨らませること
により、前記コアを包むリブを一体成形し、次いで、両
金型を冷却して樹脂を硬化させる途次において、前記リ
ブが硬化し切る前に前記コアをリブから引き抜くことに
より、リブを、中空状でかつ先端と付け根部とが塞がっ
た形状に形成し、その後に両金型を離反して型抜きする
ことを特徴とする中空成形体の製造方法。 - 【請求項3】密着・離反自在で且つ合わせ面にキャビテ
ィを形成した一対の金型を備え、両金型のうち何れか一
方又は両方に、キャビティ内に注入された溶融合成樹脂
を膨らませるためのガスを噴出させるノズルを備えて成
る中空成形体製造用の金型装置であって、 前記両金型のうちいずれか一方又は両方に、成形体に内
向き突出したリブを成形するための板状等の可動コア
を、キャビティ内に突出・後退動自在となるように設
け、この可動コアに、前記ノズルを、可動コアの先端面
から開口するように設けており、更に、両金型を冷却して樹脂を硬化させる途次におい
て、可動コアを包む樹脂が硬化し切るよりも前に可動コ
アを後退させることにより、前記リブが中空状でかつ閉
塞した状態に形成されるように制御される ことを特徴と
する中空成形体製造用の金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7984397A JP3276878B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 中空成形体及びその製造方法並びに製造用の金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10272643A JPH10272643A (ja) | 1998-10-13 |
JP3276878B2 true JP3276878B2 (ja) | 2002-04-22 |
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ID=13701494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7984397A Expired - Fee Related JP3276878B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 中空成形体及びその製造方法並びに製造用の金型装置 |
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---|---|
JP (1) | JP3276878B2 (ja) |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP7984397A patent/JP3276878B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH10272643A (ja) | 1998-10-13 |
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