JP3276057B2 - 3次元仮想世界表示システム - Google Patents

3次元仮想世界表示システム

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JP3276057B2
JP3276057B2 JP14182296A JP14182296A JP3276057B2 JP 3276057 B2 JP3276057 B2 JP 3276057B2 JP 14182296 A JP14182296 A JP 14182296A JP 14182296 A JP14182296 A JP 14182296A JP 3276057 B2 JP3276057 B2 JP 3276057B2
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洋一 加藤
岳志 山名
博哉 谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークによ
ってサーバ計算機と参加者ごとの端末計算機とを接続し
て各端末計算機に仮想世界を表示することにより、離れ
た場所にいる多人数の参加者が同時に同一の仮想世界に
参加して参加者間でのコミュニケーションや情報検索を
可能にする3次元仮想世界表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】多人数参加型の仮想世界表示システムと
は、仮想世界への参加者一人一人に端末計算機を割り当
て、多数の参加者の端末計算機とそれを制御するサーバ
計算機とをネットワークによって接続し、各端末計算機
の画面内に、仮想世界とそこに参加する各参加者の化身
とを表示するものである。そして、参加者が自分自身の
端末計算機に対して行った操作によって、その参加者の
化身が仮想世界内で移動ししてその移動が他の参加者の
端末計算機での表示内容に反映し、また、音声(例えば
会話などや画像などによる通信が行われる。仮想世界内
での参加者の視点の位置と向きに応じて見えるであろう
画像が、その参加者の端末計算機上に表示される。会話
などは、例えば、端末計算機に接続したマイクロホンで
参加者の実際の音声を取得し、それを他の参加者の端末
計算機のスピーカから出力されるようにすればよい。仮
想世界の表示での各参加者の識別を容易にするため、各
参加者の姿は3次元CG(コンピュータ・グラフィク
ス)によって生成した化身として表わされ、化身の顔の
部分には、端末計算機に接続したビデオカメラによって
撮影されたその参加者の実際の顔映像がマッピングされ
る。
【0003】このようなシステムを構築した場合、サー
バ計算機は、仮想世界での背景となる物体の配置を決め
てそのデータを各端末計算機に配信するほか、各端末計
算機からの参加者の移動情報や顔映像、音声データなど
を集めてそれを他の端末計算機に送信するなどの処理を
実行する。従来は、仮想世界全てに対し1つのサーバ計
算機が用いられてきたため、サーバ計算機の処理能力の
限界により、仮想世界に同時に参加できる参加者の数が
限られていた。このため、システム規模を大きくでき
ず、また、仮想世界の賑わいを実現できない、という問
題点があった。
【0004】仮想世界に参加できる人数を増やすために
は、サーバ計算機を複数個用いればよい。サーバ計算機
を複数個設ける構成として、1つの仮想世界に対してこ
の仮想世界のコピー(すなわちパラレルワールド)を複
数個用意し、各コピーごとにサーバ計算機を対応させる
構成が考えられる。各コピー(パラレルワールド)で
は、背景となる物体の配置が同一であるが、そこに参加
する参加者が異なっている。各コピーごとにサーバ計算
機を対応させた場合には、もし、その仮想世界が広けれ
ば、ある参加者が他の参加者と接触する機会はサーバ計
算機が1つである場合と同じであるので、仮想世界を賑
わすという目的には対応できない。
【0005】また、仮想世界を複数の領域に分割して各
領域ごとにサーバ計算機を割り当てることにより、複数
個のサーバ計算機を用いる方法もある。この方法では、
仮想世界全体の参加人数を多くするためには各領域を小
さくしなければならないが、参加者間の接触は同じ領域
に属しているものどうしで可能なことから、仮想世界内
では近くにいるはずなのに所属する領域が違うために相
手を認識することができないという状況が発生する。ま
た、重なりを許さない方法で領域分割を行えば、領域の
境界近傍では、境界を越えてきた他の参加者の化身が急
に目の前に出現するという状況が発生し、不自然な印象
を与える。
【0006】図6(a)は、仮想世界を複数の領域に分割
する従来の3次元仮想世界表示システムの構成を示すブ
ロック図、図6(b)はこの3次元仮想世界表示システム
での領域分割を説明する図である。ここでは、参加者の
数が8人であって、仮想世界94が2つの領域(領域1
と領域2)に分割されているものとする。
【0007】ネットワーク93には、領域1に対応する
1番目のサーバ計算機911と領域2に対応する2番目
のサーバ計算機912と、参加者ごとの端末計算機921
〜928が接続されている。図において丸付き数字の
〜はそれぞれ参加者を表わしている。ここで、領域1
に4人の参加者〜がいて、領域2に4人の参加者
〜がいるとすると、1番目のサーバ計算機911は参
加者〜の各端末計算機と通信し、2番目のサーバ計
算機912は参加者〜の各端末計算機と通信する。
図6(a)において矢印とともに記載された丸付き数字
は、この状態で、どの参加者に関する情報がどの方向に
流れているかを示している。
【0008】このとき参加者の端末計算機921
は、周囲にいる参加者として領域1内の他の参加者,
,が表示されている。ここで、端末計算機922を介
して指示を入力することによって参加者が領域2に入
ると、境界を越えた時点で、突然、参加者〜が表示
されることなって、周囲にいる参加者が全く変わってし
まうことになる。
【0009】仮想世界を分割したある領域に対して複数
のサーバ計算機を用い、サーバ計算機ごとに参加者を分
散させることも可能であるが、その場合には、上述のパ
ラレルワールドの場合と同様に、通信しているサーバ計
算機が異なれば、複数の参加者が同じ領域中にいたして
も、互いに仮想世界内で認識できないことになる。ま
た、参加者がある領域から別の領域に入り、すぐに元の
領域に戻ったような場合を考えると、元の領域に戻った
ときに、初めにその領域にいたときに接続していたのと
は別のサーバ計算機の配下に入ることもあり得る。その
場合、参加者から見れば、ちょっと隣の領域に行って戻
ってみたら周りには以前とは全く違った参加者達がい
た、ということが起きる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、参加
者の数を増やすことができ、かつ、領域間での参加者の
移動に伴う不自然さが解消された3次元仮想世界表示シ
ステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の3次元仮想世界
表示システムは、複数の参加者に対応し、サーバ計算機
と、参加者ごとに設けられ仮想世界を表示するとともに
参加者の操作によって仮想世界内での当該参加者の視点
の位置と向きとを変更し当該参加者の視点の位置と向き
との情報を周期的にサーバ計算機に伝送する端末計算機
とを有し、サーバ計算機が、各端末計算機から定期的に
伝送されてくる情報を収集し、収集した各参加者に関す
る情報を各端末計算機に伝送し、各端末計算機が、サー
バ計算機から伝送されてきた情報を基に、仮想世界内に
他の参加者の化身を描画する3次元仮想世界表示システ
ムにおいて、仮想世界が複数の領域に分割されるととも
に隣接する領域間で相互に重なり合う部分を有し、領域
ごとに対応してサーバ計算機が設けられ、各サーバ計算
機が対応する領域内の参加者に関する情報を扱い、仮想
世界内で複数の領域に属する小領域にある参加者に対応
する端末計算機が、その複数の領域にそれぞれ対応する
サーバ計算機のいずれとも通信することを特徴とする。
このように構成することにより、異なる領域に属しては
いるが仮想世界内で近くにいる参加者を認識することが
可能になり、領域間の移動に伴って急に参加者が目の前
に現れたりあるいは周りにいる参加者が急に変わるとい
った不自然さが抑制される。
【0012】本発明では、参加可能人数を増やすため
に、仮想世界の複数個のコピーを用意してそれぞれパラ
レルワールドとし、パラレルワールドごとに、複数の領
域に分割し、同一のパラレルワールド内で隣接する領域
間で相互に重なり合う部分を有するようにしてもよい。
さらに、異なるパラレルワールド間での参加者のコミュ
ニケーションを確保するために、各サーバ計算機から定
期的にそのサーバ計算機に属する参加者のリストの伝送
を受けることによって全参加者のリストを保持し、参加
者ごとに当該参加者が参加すべきパラレルワールドを指
定するマスタサーバを設け、仮想世界に新規に参加する
参加者はまずマスタサーバに通信して属するべきパラレ
ルワールドの指定を受け、端末計算機からの要求に応じ
てマスタサーバが全参加者のリストをその端末計算機に
伝送し、端末計算機からの要求に応じてマスタサーバが
その端末計算機に対応する参加者が属するパラレルワー
ルドの変更を行うようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0014】《第1の実施の形態》図1(a)は、本発明
の第1の実施の形態の3次元仮想世界表示システムの構
成を示すブロック図、図1(b)はこの3次元仮想世界表
示システムでの領域分割を説明する図である。
【0015】ここでは仮想世界14は、領域1と領域2
の2つの領域に分割されているが、領域間の境界近傍で
はこれら2つの領域1と領域2が重なり合っており、2
つの領域に重複して属する小領域が形成されている。図
において、左肩上がりの斜線が付された部分は領域1の
境界を示し、右肩上がりの斜線が付された部分は領域2
の境界を示し、交差斜線が付された部分は領域1と領域
2に共通な境界を示している。本実施の形態では、領域
間で相互に重なりあう部分が生じるように仮想世界を領
域に分割しているので、仮想世界の任意の点は1つ以上
の領域に属することになり、ある領域に属する点であっ
てもその点が他の領域に属する場合が起こり得る。そこ
で以下の説明では、ある領域に属しある領域には属さな
い、という場合分けによって生じる、上述した領域を細
分化した部分のことを小領域という。
【0016】このような2つの領域に対応して2つのサ
ーバ計算機111,112が設けられており、ネットワー
ク13にはこれらサーバ計算機111,112と参加者ご
との端末計算機121〜128が接続されている。1番目
のサーバ計算機111は領域1を制御するためのもので
あり、2番目のサーバ計算機112は領域2を制御する
ためのものである。図において丸付き数字の〜はそ
れぞれ参加者を表わしている。
【0017】各端末計算機121〜128は、対応する参
加者からの操作によって仮想世界内でのその参加者の視
点に位置や向きを任意に変化させることができるのもの
であり、その参加者の視点の位置や向きを周期的にサー
バ計算機に伝送し、サーバ計算機から周期的に送られて
くる他の参加者の視点の位置や向きの情報を基に、仮想
世界内に他の参加者の化身を描画するものである。一
方、各サーバ計算機11 1,112は、各端末計算機から
ぞれぞれ周期的に送られてくる参加者の位置及び向きの
情報を収集し、このように収集した情報を周期的に配下
の全端末計算機に伝送するものであり、さらに、仮想世
界内で背景となる物体の位置などのデータを配下の全端
末計算機に配信するものである。ここで配下の端末計算
機とは、そのサーバ計算機の制御する領域内にいる参加
者に対応すると端末計算機のことであり、すなわち、そ
のサーバ計算機と通信することになっている端末計算機
のことである。
【0018】ここで、領域1であって領域2でない小領
域(図示A)に2人の参加者,がいて、領域1と領
域2の両方に属する小領域(図示B)に4人の参加者
,,,がいて、領域2であって領域1でない小領
域(図示C)に2人の参加者,がいるとすると、1
番目のサーバ計算機111は参加者,,,,,の
各端末計算機と通信し、2番目のサーバ計算機112
参加者,,,,,の各端末計算機と通信する。
言い替えれば、図示小領域A内の参加者(例えば参加者
)の端末計算機は1番目のサーバ計算機111のみと
通信し、この端末計算機には領域1内の参加者すなわち
参加者,,,,,の化身を表示する。同様に、
図示小領域C内の参加者(例えば参加者)の端末計算
機は2番目のサーバ計算機112のみと通信し、この端
末計算機には領域2内の参加者すなわち参加者,,
,,,の化身を表示する。これに対し、図示小領
域B内の参加者(例えば参加者)に端末計算機は、両
方のサーバ計算機111,112と通信し、この端末計算
機には領域1と領域2の少なくとも一方に属する参加者
(この場合は全参加者〜)の化身を表示する。付言
すれば、両方の領域に属する小領域(図示B)での背景
となる物体の配置に関するデータは、両方のサーバ計算
機111,112に格納されることになり、また、この小
領域内の参加者に関しては同一のデータが両方のサーバ
計算機111,112に保持されることになる。
【0019】このように、複数の領域に分ける際に領域
が相互に重なり合うようにし、複数の領域に重複してい
る小領域に位置している参加者については対応するサー
バ計算機のいずれとも通信するように構成することによ
り、各参加者は、仮想世界内でその参加者の周辺にいる
他の参加者の全てを認識して接触することが可能とな
る。これは、単一の領域にしか属していない小領域の外
側には複数の領域に属する小領域が存在するから、小領
域に注目して考えると、各参加者は、自分の所在する小
領域と、その小領域に隣接する小領域とを必ず認識する
ことができるからである。同様の理由により、他の参加
者の領域間の移動によって、目の前にその移動してきた
参加者が突然現れるということも防止される。少なくと
も、隣接する小領域に入ってきた段階で、移動してきた
参加者を認識することができるからである。自らが移動
した場合であっても、領域の境界を越えた瞬間に周りの
参加者が急激に変わることはなく、小領域を越えるごと
に遠くにいる参加者が変化して、認識できる参加者が徐
々に変化する。
【0020】《第2の実施の形態》次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。この実施の形態では、
仮想世界の複数個のコピー(パラレルワールド)を生成
するとともに、各パラレルワールドごとに、領域間で相
互に重なりあう部分が生じるようにパラレルワールドを
領域に分割し、各パラレルワールドでの各領域ごとにサ
ーバ計算機を1つずつ対応させたものである。このよう
に構成することにより、重なり合うように領域に分割し
た場合に比べ、さらに、参加者数の増大に対応できるよ
うになる。なお、領域分割の位置は、パラレルワールド
によらず同じであっても、パラレルワールドごとに異な
っていてもよい。
【0021】以下、パラレルワールドの数が2で、各パ
ラレルワールドごとに2つの領域が設けられ、かつ参加
者数が8人である場合について、説明する。図2(a)
は、本発明の第2の実施の形態の3次元仮想世界表示シ
ステムの構成を示すブロック図、図2(b)はこの3次元
仮想世界表示システムでの領域分割を説明する図であ
る。この3次元仮想世界表示システムは、第1の実施の
形態のシステムと同様のものであるが、仮想世界14が
1番目のパラレルワールドP1と2番目のパラレルワー
ルドP2とによって構成され、パラレルワールドP1,P2
のそれぞれが2つの領域(領域1,領域2)に分割さ
れ、それにともなって、サーバ計算機の数が4個である
点で相違する。図において、左肩上がりの斜線が付され
た部分は領域1の境界を示し、右肩上がりの斜線が付さ
れた部分は領域2の境界を示し、交差斜線が付された部
分は領域1と領域2に共通な境界を示している。
【0022】ネットワーク13に接続された4個のサー
バ計算機211,1,211,2,212,1,212,2のうち、サ
ーバ計算機211,1は1番目のパラレルワールドP1での
領域1(図示破線S1,1で表わされる部分)を制御する
ものであり、サーバ計算機211,2は2番目のパラレル
ワールドP2での領域1(図示破線S1,2で表わされる部
分)に対するものであり、サーバ計算機212,1は1番
目のパラレルワールドP1での領域2に対するもの(図
示破線S2,1で表わされる部分)であり、サーバ計算機
212,2は2番目のパラレルワールドP2での領域2に対
するもの(図示破線S2,2で表わされる部分)である。
【0023】この実施の形態では、パラレルワールドP
1,P2のそれぞれにおいて、上述の第1の実施の形態の
場合と同様に動作が行われ、パラレルワールドP1,P2
の相互間では参加者の接触は行われない。
【0024】《第3の実施の形態》上述の第2の実施の
形態は、異なるパラレルワールドに属する参加者を認識
できない構成であったが、この第3の実施の形態は、参
加者の指示に応じて、異なるパラレルワールドにその参
加者が移動できるように構成されている。図3は、第3
の実施の形態の3次元仮想世界表示システムの構成を示
すブロック図である。
【0025】この3次元仮想世界表示システムは、図2
(a)に示す表示システムに対し、マスタサーバ22をネ
ットワーク13に追加接続した構成となっている。マス
タサーバ22は、仮想世界14の全体にわたってどの参
加者がどのパラレルワールドのどの領域にいてどのサー
バ計算機と通信しているかの管理情報を保持し、参加者
に対するパラレルワールド番号を管理するものであっ
て、各サーバ計算機からそのサーバ計算機配下の参加者
の番号や氏名のリストを周期的に受信して管理情報を更
新し、端末計算機からの要求に応じて管理情報をその端
末計算機に伝送するものである。さらに、参加者がある
端末計算機を用いて仮想世界に最初に参加するときは、
マスタサーバ計算機からパラレルワールド番号の指定を
受けて指定されたパラレルワールドにその参加者が加入
するようにし、またマスタサーバ22は、端末計算機か
らの要求に応じてその端末計算機の参加者のパラレルワ
ールド番号を変更する。ここでパラレルワールド番号と
は、パラレルワールドごとに付与された番号であって、
各参加者が属することになるパラレルワールドを特定す
るために使用される。
【0026】新規参加者に対してパラレルワールド番号
を付与するときには、マスタサーバ22は、各パラレル
ワールドの参加者数が平均化するように適切なパラレル
ワールド番号を付与し、また、端末計算機からパラレル
ワールド番号の変更が要求された場合には、パラレルワ
ールドや各サーバ計算機の参加上限人数などを考慮し
て、その要求に対する許可/不許可を決定する。
【0027】また、本実施の形態では、各サーバ計算機
211,1,211,2,212,1,212,2は、配下の端末計算
機から周期的に伝送されてく各参加者の視点の位置と向
きの情報を保管し、これらの情報を周期的に配下の端末
計算機に伝送するとともに、所属する端末計算機のリス
ト(すなわち参加者のリスト)を定期的にマスタサーバ
22に伝送するように構成されている。図2(b)に示す
ように参加者が配置しているとして、このように定期的
にサーバ計算機からマスタサーバ22に伝送される情報
の内容が、図3において参加者を示す丸付き数字で表わ
されている。
【0028】以下、この3次元仮想世界表示システムの
動作を説明する。まず、ある参加者がこの仮想世界に対
して新規に加入する場合の、その参加者の端末計算機の
動作について説明する。
【0029】参加者の端末計算機は、マスタサーバ22
と通信して、パラレルワールド番号の指定を受け(ステ
ップ101)、仮想世界での現在の位置とパラレルワー
ルド番号とから、所属するサーバ計算機を決め(ステッ
プ102)、所属するサーバ計算機に、自分の視点の位
置と向きに関する情報を送る(ステップ103)。そし
て、所蔵するサーバ計算機から、そのサーバ計算機に属
する他の参加者の化身の位置と向きの情報を受信し(ス
テップ104)、その受信した情報に基づいて、仮想世
界と他の参加者の化身との描画を行う(ステップ10
5)。その後、参加者が入力した操作に基づいて、視点
の、次の位置と向きとを決定して(ステップ106)、
ステップ102に戻る。
【0030】次に、異なるパラレルワールドにいる他の
参加者とのコミュニケーションを行うための動作につい
て、説明する。
【0031】参加者が端末計算機を介してマスタサーバ
22に対して通信して全参加者リストを要求すると、マ
スタサーバ22は全参加者リストをその端末計算機に送
信し、その端末計算機はその全参加者リストを表示する
(ステップ111)。参加者は、表示されたリストを見
て通信しようとする相手の参加者を決定し(ステップ1
12)、その相手の参加者の属するサーバ計算機の配下
に移りたいという要求をマスタサーバ22に送信する。
マスタサーバ22は、サーバ計算機やパラレルワールド
ごとの参加上限人数などを考慮して要求の許可/不許可
を決定してその決定を端末送信機に送信する(ステップ
113)。許可は、その端末計算機に割り当てられたパ
ラレルワールド番号を変更することによって行われる。
【0032】マスタサーバの決定が許可か不許可かを判
断し(ステップ114)、不許可の場合にはそのまま処
理を終了し、端末計算機は、許可されたサーバ計算機に
対してその参加者の視点の位置と向きに関する情報を送
信することにより、許可されたサーバ計算機の配下に移
り(ステップ115)、移動先のサーバ計算機から、そ
のサーバ計算機に属する他の参加者の化身の位置と向き
の情報を受信し(ステップ116)、その受信した情報
に基づいて、仮想世界と他の参加者の化身との描画を行
い(ステップ117)、処理を終了する。
【0033】本実施の形態では、参加者の属するサーバ
計算機が異なるとき、特に所属するパラレルワールドが
異なるときに参加者相互が仮想世界内で認識できないと
いう問題点を、参加者が属するパラレルワールドを指定
するためのパラレルワールド番号を管理し各参加者に関
する管理情報を格納するマスタサーバを設け、要求に応
じてパラレルワールド番号を変更することによって、解
決している。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、サーバ計
算機の数を増やすことで参加者の数を増やすことがで
き、かつ、領域間での参加者の移動に伴う不自然さが解
消されるようになるという効果がある。また、マスタサ
ーバを設けることにより、パラレルワールドの制約を越
えて任意の参加者間でのコミュニケーションが可能にな
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態の3次元仮想
世界表示システムの構成を示すブロック図、(b)は第
1の実施の形態での領域分割を説明する図である。
【図2】(a)は本発明の第2の実施の形態の3次元仮想
世界表示システムの構成を示すブロック図、(b)は第
2の実施の形態での仮想世界のコピーと領域分割を説明
する図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の3次元仮想世界表
示システムの構成を示すブロック図である。
【図4】第3の実施の形態での各端末計算機の動作を示
すフローチャートである。
【図5】第3の実施の形態で他のサーバ計算機に移ると
きの端末計算機の動作を示すフローチャートである。
【図6】(a)は仮想世界を複数の領域に分割する従来の
3次元仮想世界表示システムの構成を示すブロック図、
(b)はこの3次元仮想世界表示システムでの領域分割を
説明する図である。
【符号の説明】
111〜118,211,1,211,2,212,1,212,2
ーバ計算機 121〜128 端末計算機 13 ネットワーク 14 仮想世界 22 マスタサーバ 101〜106,111〜117 ステップ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−9223(JP,A) 特開 平8−161249(JP,A) 特開 平8−69545(JP,A) 箕浦大祐、山名岳志ら,「多人数参加 型3次元仮想空間における大規模人数表 示方法」,電子情報通信学会論文誌D− II,NTT R&D,Vol.47,N o.4,1998,pp.962−971 清末悌之、菅原昌平ら,「インタース ペースのアーキテクチャ」,NTT R &D,Vol.47,No.4, (1989),pp.459−464 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 G06F 13/00 G06T 17/40 H04N 7/15

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の参加者に対応し、サーバ計算機
    と、参加者ごとに設けられ仮想世界を表示するとともに
    前記参加者の操作によって前記仮想世界内での当該参加
    者の視点の位置と向きとを変更し当該参加者の視点の位
    置と向きとの情報を周期的に前記サーバ計算機に伝送す
    る端末計算機とを有し、 前記サーバ計算機が、前記各端末計算機から定期的に伝
    送されてくる情報を収集し、収集した各参加者に関する
    情報を前記各端末計算機に伝送し、前記各端末計算機
    が、前記サーバ計算機から伝送されてきた情報を基に、
    前記仮想世界内に他の参加者の化身を描画する3次元仮
    想世界表示システムにおいて、 前記仮想世界が複数の領域に分割されるとともに隣接す
    る領域間で相互に重なり合う部分を有し、 前記領域ごとに対応して前記サーバ計算機が設けられ、
    前記各サーバ計算機が対応する領域内の参加者に関する
    情報を扱い、 前記仮想世界内で複数の領域に属する小領域にある参加
    者に対応する前記端末計算機が、その複数の領域にそれ
    ぞれ対応するサーバ計算機のいずれとも通信することを
    特徴とする3次元仮想世界表示システム。
  2. 【請求項2】 複数の参加者に対応し、サーバ計算機
    と、参加者ごとに設けられ仮想世界を表示するとともに
    前記参加者の操作によって前記仮想世界内での当該参加
    者の視点の位置と向きとを変更し当該参加者の視点の位
    置と向きとの情報を周期的に前記サーバ計算機に伝送す
    る端末計算機とを有し、 前記サーバ計算機が、前記各端末計算機から定期的に伝
    送されてくる情報を収集し、収集した各参加者に関する
    情報を前記各端末計算機に伝送し、前記各端末計算機
    が、前記サーバ計算機から伝送されてきた情報を基に、
    前記仮想世界内に他の参加者の化身を描画する3次元仮
    想世界表示システムにおいて、 前記仮想世界の複数個のコピーが用意されてそれぞれパ
    ラレルワールドとし、各パラレルワールドが複数の領域
    に分割されているとともに、同一のパラレルワールド内
    で隣接する領域間で相互に重なり合う部分を有し、 前記パラレルワールドを単位として、前記領域ごとに対
    応して前記サーバ計算機が設けられ、前記各サーバ計算
    機が対応する領域内の参加者に関する情報を扱い、 前記仮想世界内で複数の領域に属する小領域にある参加
    者に対応する前記端末計算機が、その複数の領域にそれ
    ぞれ対応するサーバ計算機のいずれとも通信することを
    特徴とする、3次元仮想世界表示システム。
  3. 【請求項3】 前記各サーバ計算機から定期的にそのサ
    ーバ計算機に属する参加者のリストの伝送を受けること
    により全参加者のリストを保持し、参加者ごとに当該参
    加者が参加すべきパラレルワールドを指定するマスタサ
    ーバをさらに有し、 前記仮想世界に新規に参加する参加者はまず前記マスタ
    サーバに通信して属するべきパラレルワールドの指定を
    受け、 前記マスタサーバが、端末計算機からの要求に応じて前
    記全参加者のリストをその端末計算機に伝送し、前記端
    末計算機からの要求に応じてその端末計算機に対応する
    参加者が属するパラレルワールドの変更を行う、請求項
    2に記載の3次元仮想世界表示システム。
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