JP3275801B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP3275801B2
JP3275801B2 JP27682197A JP27682197A JP3275801B2 JP 3275801 B2 JP3275801 B2 JP 3275801B2 JP 27682197 A JP27682197 A JP 27682197A JP 27682197 A JP27682197 A JP 27682197A JP 3275801 B2 JP3275801 B2 JP 3275801B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭において
使用される加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波磁界により負荷鍋に渦電流
を誘起して加熱する加熱コイルと、ハロゲンやシーズヒ
ータ等の発熱源を同一本体内に収納した複合型の加熱調
理器が開発されている。これらには、安全に関する様々
な機能が備わっており、例えば、電源スイッチをオフし
た後も直前の調理にてトッププレートが高温状態である
旨の表示を行う機能や、ヒータ加熱を終了後に本体内部
の急激な温度上昇を防ぐために所定温度未満になるまで
冷却ファンを継続して駆動する機能等がある。
【0003】以下に従来構成の加熱調理器について図9
を用いて説明する。図9は従来構成の加熱調理器を示す
図である。図9において、1は交流電源、2は電源スイ
ッチ、3は誘導加熱部で、整流器30、加熱コイル3
1、スイッチング素子32、およびインバータ回路33
で構成されており、スイッチング素子32を開閉させて
加熱コイル31に数十KHzの高周波電流を印加するこ
とにより加熱コイル31と磁気結合する負荷鍋4を誘導
加熱する。なお、誘導加熱部3の入力の一端は電源スイ
ッチ2を介して交流電源1へ接続し、誘導加熱部3の入
力の他端は交流電源1の他端に直接接続する構成となっ
ている。5は負荷鍋4を積載するトッププレートで、加
熱コイル31と負荷鍋4の間に位置する。
【0004】6は制御電源部で、交流電源1から電源ス
イッチ2を介して入力し20Vの直流電圧(以下VD1
と称す)を出力する第1の電源回路61、第一の電源回
路61から入力し5Vの直流電圧(以下VD2と称す)
を出力する第2の電源回路62、交流電源1から直接入
力し12Vの直流電圧を(以下VD3と称す)出力する
第3の電源回路63等で構成されている。
【0005】7はロースタ加熱部でヒータ71と交流電
源1を通電制御するリレー72、リレー72の接点を開
閉駆動するリレー駆動回路73で構成されており、リレ
ー72の接点を閉じることでヒータ71と交流電源1を
通電しロースタ庫内を熱して魚焼き等の調理を行う。
【0006】8は表示部で発光ダイオード(以下LED
と称す)等で構成されており、トッププレート5が高温
状態であることを表示する高温表示手段81、電源スイ
ッチ2の開閉状態を表示する電源スイッチ状態表示手段
82、誘導加熱部3の出力状態を表示する誘導加熱部表
示手段83、ロースタ加熱部7の出力状態を表示するロ
ースタ加熱部表示手段84で構成されている。
【0007】9は入力手段で、誘導加熱部3またはロー
スタ加熱部7の出力等の設定入力を行う。10は第1の
感温素子で、トッププレート5下部に配置され負荷鍋4
の温度を間接的に検知し、またトッププレート5の温度
を直接検知する。11は高温表示駆動部で、コンパレー
タIC111、トランジスタQ111およびQ112、
抵抗等で構成されており、第1の感温素子10からの入
力に基づきトッププレート5の温度が所定温度(約65
℃)以上のときにトランジスタQ111をオンにし、ト
ランジスタQ112をオンさせて高温表示手段81の構
成要素であるLED81を点灯させる。なお、高温表示
駆動部11は所定周期にて「L」出力するパルス回路1
11を内蔵することで、トランジスタQ112を所定周
期で強制的にオフする構成とし、誘導加熱部3およびロ
ースタ加熱部7のどちらも加熱停止しているときは前記
の作用によりLED81を所定周期にて点滅させてい
る。
【0008】12はスイッチング素子32等を冷却する
冷却ファンの構成要素であるファンモータ、13はファ
ンモータ12と交流電源1を通電制御するフォトトライ
アックIC131等で構成されるファンモータ駆動部、
14はロースタ庫内近傍に設けられ前記ロースタ庫内の
温度を検知する第2の感温素子、15はファンモータ駆
動検知部で、第2の感温素子14からの入力に基づきロ
ースタ庫内が所定温度(約90℃)以上ならばファンモ
ータ12を駆動するようファンモータ駆動部13にファ
ンモータオン信号を出力する。また、ファンモータ駆動
検知部15は、タイマー手段151を内蔵することで、
所定時間(10分)以上経過すると前記ファンモータオ
ン信号の出力を停止する構成とし、ファンモータ12の
最大駆動時間を前記所定時間としている。なお、タイマ
ー手段151はリセット入力を備えており所定の信号を
入力すると時間計測をリセットして新たに前記所定時間
の計測を行うことが可能である。
【0009】16は、前記の構成手段を統括的に制御す
る制御手段で、マイクロコンピュータやコンパレータ等
で構成されており、入力手段9からの入力信号に基づき
誘導加熱部3およびロースタ加熱部7を出力制御し、表
示部8を制御して誘導加熱部3およびロースタ加熱部7
の出力状態を表示し、ダイオードD131を介しファン
モータ駆動部13を制御してファンモータ12を駆動
し、タイマー手段151へリセット信号を出力し、さら
に高温表示駆動部11内のパルス回路111が常時オー
プン出力になるよう制御して誘導加熱部3またはロース
タ加熱部7のどちらかが加熱するときに第1の感温素子
10でトッププレート5の高温を検知するとLED81
を点灯表示させている。
【0010】また、制御手段16は、動作中は常時電源
スイッチ状態表示手段82の構成要素であるLED82
を点灯させる。すなわち、電源スイッチ2がオンのとき
は制御電源部6からVD1およびVD2が出力されて制
御手段16が動作しLED82が点灯するが、電源スイ
ッチ2がオフのときは制御電源部6からVD1およびV
D2が出力されなくなって制御手段16が動作停止しL
ED82が消灯する。この動作により、電源スイッチ状
態表示手段82にて電源スイッチ2のオンオフ状態を表
示している。
【0011】また、制御手段16は、誘導加熱部3やロ
ースタ加熱部7の駆動を停止し入力手段9から加熱開始
を示す信号が入力されるのを待つ待機モードや、7段階
の出力設定を有して入力手段9から入力する信号に基づ
き前記7段階の出力設定のうち任意のものを選択し誘導
加熱部3の出力を制御するIH加熱モードや、6段階の
出力設定を有して入力手段9から入力する信号に基づき
前記6段階の出力設定のうち任意のものを選択しロース
タ加熱部7のリレー72をオンオフ制御するロースタモ
ードといった複数の動作モードを有している。
【0012】そして、高温表示手段81、第1の感温素
子10、高温表示駆動部11、ファンモータ駆動部1
3、第2の感温素子14、およびファンモータ駆動検知
部15は、電源スイッチ2がオフのときも動作可能とす
るために第3の電源回路63の出力であるVD3を動作
電源とし、電源スイッチ2がオフの場合でも、トッププ
レート5が高温状態にあるときはその旨を高温表示手段
81にて表示し機器を使用する者が不意にトッププレー
ト5に触れて火傷するのを防いだり、直前までロースタ
加熱部7が駆動していてロースタ庫内が高温状態にある
ときはファンモータ12を駆動してロースタ庫内からの
輻射熱で機器内部の雰囲気温度が上昇するのを防ぎスイ
ッチング素子32等を耐熱保護している。
【0013】また、その他の構成手段は、電源スイッチ
2がオフのときは機器が使用不可能であることを機器を
使用する者に示すため、構成素子の特性に応じて第1の
電源回路61の出力であるVD1または第2の電源回路
62の出力であるVD2を動作電源として、電源スイッ
チ2がオフのときは動作しないようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来構成では、電源スイッチ2がオンのときのみ電源とし
て動作可能な第1の電源回路61および第2の電源回路
62と、電源スイッチ2の状態に拘わらず電源として動
作可能な第3の電源回路63のように、電源手段を2系
統必要とし機器構成の複雑化、部品点数の増大およびコ
スト高を招いている。また、前記課題を解決するため、
前記の構成手段の全ての動作電源を第3の電源手段63
のような電源スイッチ2の状態に拘わらず電源となり得
るものから入力するだけでは、電源スイッチ2がオフの
ときにも制御手段16や表示部8等が動作してしまい、
交流電源1と誘導加熱部3およびロースタ加熱部7との
通電が遮断され加熱不可能であるにも拘わらず機器とし
て動作し使い勝手が悪い。さらに、制御手段16の動作
モードがIH加熱モードまたはロースタモードにあると
きに電源スイッチ2をオフからオンに変更すると、オン
に変更直後から誘導加熱部3またはロースタ加熱部7が
駆動してしまい大変危険である。また、前記の構成手段
の全ての動作電源を第1の電源回路61または第2の電
源回路62のような電源スイッチ2がオンのときのみ電
源となり得るものから入力してしまうと、電源スイッチ
2がオフのときに高温表示手段81やファンモータ12
を駆動することができず、機器を使用する者がトッププ
レート5に触れて火傷したり、機器内部の温度が過度に
上昇してスイッチング素子32等を耐熱破壊してしまう
恐れがあるという課題があった。
【0015】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、電源スイッチ2の状態に関わりなく所定の電圧を出
力する電源回路のみを動作源とする構成にして電源スイ
ッチ2がオフのときも表示部8またはファンモータ12
を駆動できるとともに、電源スイッチ2をオフにすると
制御手段16は誘導加熱部3やロースタ加熱部7等の駆
動を停止するとともに入力手段9の受け付けを禁止し、
電源スイッチ2をオフからオンに変更すると制御手段1
6は待機モードに移行して入力手段9の受け付けを可能
にすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、電源スイッチを介して交流電源と接続され
る加熱部と、前記電源スイッチを介さずに前記交流電源
と接続される制御電源部と、前記交流電源の零電圧点に
同期し前記電源スイッチの開閉状態に応じて異なるパル
ス信号を出力する零電圧検知手段と、前記零電圧検知手
段の出力信号に基づき前記電源スイッチの開閉状態を検
知する電源スイッチ状態検知手段と、前記制御電源部か
ら電力供給を受けつつ前記加熱部の出力を制御する制御
手段とを備え、前記制御手段は、前記電源スイッチ状態
検知手段の出力信号に基づき前記電源スイッチが開状態
であると検知すると前記加熱部の駆動を停止し加熱命令
を受け付けないオフモードを設定し、前記電源スイッチ
が開状態から閉状態になるのを検知すると前記加熱部の
駆動を停止して加熱命令を待つ待機モードを設定してな
る加熱調理器とする。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、電源ス
イッチを介して交流電源と接続される加熱部と、前記電
源スイッチを介さずに前記交流電源と接続される制御電
源部と、前記交流電源の零電圧点に同期し前記電源スイ
ッチの開閉状態に応じて異なるパルス信号を出力する零
電圧検知手段と、前記零電圧検知手段の出力信号に基づ
き前記電源スイッチの開閉状態を検知する電源スイッチ
状態検知手段と、前記制御電源部から電力供給を受けつ
つ前記加熱部の出力を制御する制御手段とを備え、前記
制御手段は、前記電源スイッチ状態検知手段の出力信号
に基づき前記電源スイッチが開状態であると検知すると
前記加熱部の駆動を停止し加熱命令を受け付けないオフ
モードを設定し、前記電源スイッチが開状態から閉状態
になるのを検知すると前記加熱部の駆動を停止して加熱
命令を待つ待機モードを設定してなる加熱調理器とする
ものであり、零電圧検知手段は交流電源の零電圧点に同
期して繰り返し信号を出力し、また電源スイッチの開閉
状態の変化に対し瞬時に出力信号を切り替えることがで
きる。そして、電源スイッチ状態検知手段が零電圧検知
手段から入力する信号に基づき電源スイッチの開閉状態
を検知して信号出力しかつ前記信号を制御手段が入力す
るので、制御手段は瞬時にかつレベル判定とは異なり正
確に電源スイッチの開閉状態を識別することができ、電
源スイッチの開閉状態の変化に対し素早く機器の動作モ
ードを対応させることができる。
【0018】請求項2に記載の発明は、交流電源を全波
整流する整流器の一方の入力端に直列接続された電源ス
イッチと、前記電源スイッチを介さずに前記交流電源と
接続される制御電源部と、前記整流器により全波整流さ
れた電圧の陰極側を基準電圧点とするとともに前記電源
スイッチの交流電源側入力端及び前記電源スイッチの接
続されない側の交流電源入力端に接続され交流電源から
の入力電圧を全波整流し抵抗分圧した電圧を入力してパ
ルス信号を出力する零電圧検知手段と、前記零電圧検知
手段の出力信号に基づき前記電源スイッチの開閉状態を
検知する電源スイッチ状態検知手段と、前記制御電源部
から電力供給を受けつつ前記電源スイッチ状態検知手段
の出力信号に基づく所定の動作モード実行する制御手段
とを備えてなる加熱調理器としたものであり、零電圧検
知手段は電源スイッチの開状態では交流電源の半波波形
に対応した信号を出力し、電源スイッチの閉状態では交
流電源の全波波形に対応した信号を出力し、更に交流電
源の停電状態に対応した信号も出力してそれぞれに異な
った信号を出力することができる。したがって、電源ス
イッチ状態検知手段は零電圧検知手段から入力する信号
に基づき電源スイッチの開閉状態を瞬時にまたは容易に
識別でき、電源スイッチの開閉状態の識別誤りを少なく
して制御手段は電源スイッチの開閉状態に対し的確に動
作モードを変更することができる。
【0019】請求項3に記載の発明は、交流電源を全波
整流する整流器の出力を高周波に変換して加熱コイルに
印加する誘導加熱部を含む加熱部を有してなる請求項2
記載の加熱調理器とするものであり、零電圧検知手段は
インバータ回路等を具備する誘導加熱部に用いられてい
る整流器およびその周辺への印加電圧を測定して電源ス
イッチの開閉状態を識別しているので、誘導加熱部およ
び零電圧検知手段で1つの整流器を共有し更に機器の構
成を簡略化することができる。また、電源スイッチが閉
状態のときは全波整流波形に基づくパルス信号に関連し
た制御信号を与えマイクロコンピュータ等の集積回路を
用いて誘導加熱部を動作させることが可能であり制御の
応答速度を高めることができる。そして、電源スイッチ
が開状態のときは半波整流波形に基づくパルス信号を与
えて同様にマイクロコンピュータ等を動作させ加熱部以
外の回路を動作させることができる。したがって、同一
のマイクロコンピュータで電源スイッチの開閉状態に対
応した動作を精度良く行うことが可能となり機器の構成
を簡略化することができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、前記電源スイッ
チ状態検知手段は前記零電圧検知手段から入力する信号
および加熱部の入力電圧の大きさを検知する入力電圧検
知手段から入力する信号に基づき前記電源スイッチの開
閉状態を検知するものであり、電源スイッチ状態検知手
段は零電圧検知手段と入力電圧検知手段による複数の構
成手段にて電源スイッチの開閉状態を監視するので、よ
り正確にかつ安定して電源スイッチの開閉状態を識別す
ることができる。
【0021】請求項5に記載の発明は、前記電源スイッ
チ状態検知手段は前記入力電圧検知手段から入力する信
号と前記零電圧検知手段から入力する信号が共に前記電
源スイッチの閉状態を示す信号である場合は前記電源ス
イッチが閉状態であると検知し、前記入力電圧検知手段
から入力する信号と前記零電圧検知手段から入力する信
号の何れか一方が前記電源スイッチの開状態を示す信号
である場合は前記電源スイッチが開状態であると検知す
るものであり、電源スイッチの開状態の識別を迅速に行
うとともに、開状態の識別を閉状態の識別よりも優先さ
せることにより、誤って開状態を閉状態と認識するのを
防止し機器の安全性を高めることができる。
【0022】請求項6に記載の発明は、表示部を備え
て、前記制御手段が前記零電圧検知手段から入力する信
号に基づき前記交流電源の停電を検知後少なくとも前記
加熱部および前記表示部の駆動を停止するものであり、
同一の零電圧検知手段にて電源スイッチの開閉状態およ
び停電状態を識別することができるので、回路構成を簡
略化することができる。また、零電圧検知手段から入力
する信号に基づき交流電源の停電状態を検知するので停
電の検知速度が早くなり、停電検知後加熱部および表示
部の駆動を停止するので制御電源部の出力する電力を蓄
電するコンデンサ等の蓄電素子に蓄えられた電力の消費
を抑制し、より長時間の停電に対して制御手段の動作を
確保することができる。
【0023】請求項7に記載の発明は、前記制御手段は
前記零電圧検知手段または前記電源スイッチ状態検知手
段から入力する信号に応じて前記電源スイッチの開状態
と閉状態で異なる方法にて前記零電圧検知手段から入力
する信号をカウントし時間計測を行うものであり、零電
圧検知手段の出力する信号が電源スイッチの開閉状態に
より異なる場合においても、制御手段は零電圧検知手段
または電源スイッチ状態検知手段から入力する信号に基
づき電源スイッチの開閉状態を検知し、電源スイッチの
開閉状態に応じて異なる方法にて零電圧検知手段の出力
する信号をカウントするので、電源スイッチの開閉状態
に拘わらず時間計測を行うことができる。
【0024】請求項8に記載の発明は、前記制御手段が
前記零電圧検知手段から入力する信号をカウントして所
定の要素を点滅表示する単一または複数要素で構成され
る表示部を備え、前記制御手段は前記零電圧検知手段ま
たは前記電源スイッチ状態検知手段から入力する信号に
応じて前記電源スイッチの開状態と閉状態で異なる方法
にて前記零電圧検知手段から入力する信号をカウントし
前記表示部の点滅表示を行うものであり、零電圧検知手
段の出力する信号が電源スイッチの開閉状態により異な
る場合においても、制御手段は零電圧検知手段または電
源スイッチ状態検知手段から入力する信号に基づき電源
スイッチの開閉状態を検知し、電源スイッチの開閉状態
に応じて異なる方法にて零電圧検知手段の出力する信号
をカウントするので、電源スイッチの開閉状態に拘わら
ず所定の周期で表示部を点滅させることができる。
【0025】請求項9に記載の発明は、単一または複数
要素で構成される表示部を備え、前記制御手段は前記表
示部を制御しかつ前記オフモードを設定したときは前記
表示部の一部または全部の要素を駆動停止するものであ
り、電源スイッチが開状態のときに制御手段は機器を使
用する者に注意を促すための表示等の所定の表示を点灯
可能としつつ、加熱部の出力に関する表示を消灯して加
熱部が加熱不可能な状態にあることを明示するととも
に、表示部の駆動に必要な電流を削減して機器を使用し
ないときの消費電力を抑えることができる。また、零電
圧検知手段の出力する信号に基づきオフモードを設定す
ると、電源スイッチの閉状態から開状態への変化を迅速
かつ精度良く検知できるので、遅延なく表示部の一部ま
たは全部を消灯して機器を使用する者に的確に電源スイ
ッチが開状態にあることを報知することができる。
【0026】請求項10に記載の発明は、前記表示部は
前記電源スイッチの開閉状態を示す表示を行う電源スイ
ッチ状態表示手段を備え、前記制御手段は前記電源スイ
ッチ状態検知手段から入力する信号に基づき前記電源ス
イッチ状態表示手段を制御するものであり、例えば制御
手段は電源スイッチが閉状態のときは電源スイッチ状態
表示手段を点灯し、電源スイッチが開状態のときは電源
スイッチ状態表示手段を消灯するように制御して、機器
を使用する者が電源スイッチの開閉状態を遅延なく電源
スイッチ状態表示手段にて一目で認識できる。
【0027】請求項11に記載の発明は、前記制御手段
は前記電源スイッチが閉状態のときの最新の前記加熱部
の出力等の動作状態を記憶保持し、前記電源スイッチが
閉状態から開状態へ変化するのを検知後所定時間以内に
前記電源スイッチが開状態から閉状態へ変化するのを検
知すると、前記記憶保持している動作状態に基づき前記
加熱部の出力等の制御を行うものであり、電源スイッチ
が閉状態から開状態へ移行しても所定時間以内に再度閉
状態へ戻ると、制御手段は記憶保持している動作状態に
基づき加熱部の出力等の制御を行うので、所定時間以内
の電源スイッチの開閉操作で機器の動作状態が変化する
のを防ぎ、電源スイッチの開閉操作時の誤動作または電
源スイッチに短時間触れて誤動作するのを防ぐことがで
きる。
【0028】
【実施例】(実施例1) 以下本発明の第1の実施例について、図1を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の第1の実施例における加熱
調理器を示す図である。なお、本実施例において、図9
に示す従来例と同じ機能を有するものは同一の符号を付
し説明を省略する。本実施例の特徴的構成は、以下の通
りである。まず、制御電源部6を電源スイッチ2を介さ
ず交流電源1から直接入力して20Vの直流電圧(以下
VD1と称す)を出力する第1の電源回路61、第一の
電源回路61から入力し5Vの直流電圧(以下VD2と
称す)を出力する第2の電源回路62だけで構成する。
また、インバータ回路33への入力電圧を検知し検知電
圧に応じたアナログ信号を出力する入力電圧検知手段1
7と、交流電源1の零電圧を検知しパルス信号を出力す
る零電圧検知手段18、および入力電圧検知手段17か
らの入力信号と零電圧検知手段18からの入力信号に基
づき電源スイッチ2の開閉状態を検知する電源スイッチ
状態検知手段19を新たに設ける。さらに、制御手段1
6に、従来例に示す待機モード、IH加熱モード、ロー
スタモードに加えて、誘導加熱部3、ロースタ加熱部
7、誘導加熱部表示手段83、およびロースタ加熱部表
示手段84を全て駆動停止するオフモードを新たに設け
て、制御手段16は電源スイッチ状態検知手段から入力
する信号に基づき電源スイッチ2がオフであると検知す
るとオフモードを設定し、電源スイッチ2がオフからオ
ンになるのを検知すると、まず待機モードを設定しその
後に入力手段9から入力する信号に基づきIH加熱モー
ドまたはロースタモードを設定する構成とする。さら
に、AD変換器等で構成され、第1の感温素子10また
は第2の感温素子14で検知する温度をそれぞれ所定桁
数(8ビット)のデジタル信号に変換する第1の温度検
知手段20および第2の温度検知手段21を新たに設け
て、制御手段16が第1の温度検知手段20から入力す
る信号に基づき高温表示駆動部11を制御し、第2の温
度検知手段21から入力する信号に基づきファンモータ
駆動部13を制御する構成として、ファンモータ駆動検
知部15を廃止しかつ高温表示駆動部11の構成を簡略
化したことである。
【0029】また、図2は入力電圧検知手段17および
零電圧検知手段18の回路構成を示す図である。まず、
整流器30により全波整流された電圧の陰極側を基準電
圧点(以下GNDと称す)とし、各構成手段はこのGN
Dを基準に制御を行う。そして、図2に示すように、入
力電圧検知手段17は、インバータ回路33への入力電
圧V1をダイオードD172を介して直列接続する抵抗
R171およびR172で分圧し、抵抗R173を介し
てコンデンサC171へ入力させる。また、零電圧検知
手段18は、交流電源1の電圧AC1−AC2の極性に
より抵抗R181またはR182とダイオードD181
を介して抵抗R183およびR184が直列接続し、コ
ンパレータIC181が交流電源1からの入力電圧を
((R181またはR182)+R183)およびR1
84で分圧した電圧と、R185およびR186で規定
される一定電圧を大小比較し、「オープン」信号または
「L」信号を出力する。
【0030】以上のように構成された加熱調理器につい
て、図3および図4を用いてその動作を説明する。図3
は入力電圧検知手段17および零電圧検知手段18の出
力を示す図である。まず、入力電圧検知手段17の出力
について説明する。電源スイッチ2がオンのときは、イ
ンバータ回路33への入力電圧V1は、図3(a)に示
す交流電源1からの入力電圧を整流器30により全波整
流して、図3(b)に示すような波形となる。入力電圧
検知手段17は、この電圧V1をR171、D172、
およびR172の直列回路により分圧し、C171へ充
電するとともに電源スイッチ状態検知手段19へ出力す
る。図2に示すように、D172のアノード側電圧をV
11、C171の電圧をV12とすると、インバータ回
路33への入力電圧V1がピーク値(図3(b)のP
点)近傍では、V11>V12になりR173を介して
C171へ充電されるが、それ以外ではV11<V12
となりD172の作用によりV12はC171、R17
3、R172による放電波形となる。すなわち、R17
3を小さく、R172を大きく定数設定すると、図3
(c)に示すようにインバータ回路33への入力電圧V
1のピーク値に比例したほぼ直流の電圧を出力すること
ができる。しかし、電源スイッチ2がオフのときは、イ
ンバータ回路33への入力電圧V1は0Vとなり、入力
電圧検知手段17の出力電圧であるV12もC171、
R173、R172により放電されてやがて0Vとな
る。なお、D171は保護用ダイオードであり、電源ス
イッチ状態検知手段19に入力される電圧V12の最大
値をVD2程度に抑えている。
【0031】つぎに、零電圧検知手段18の出力につい
て説明する。図2に示すように、電源スイッチ2がオン
のときは、交流電源1の低電位側の出力がGNDとな
る。R181、R182>>(R183+R184)に
なるように設定すると、交流電源1の電圧が図3(a)
の極性1のときは、およそR182、D181、R18
3、およびR184の直列回路により交流電源1からの
入力電圧を分圧した電圧がコンパレータIC181の負
入力に入力される。図3(a)の極性2のときは、今度
はおよそR181、D181、R183、およびR18
4の直列回路により交流電源1からの入力電圧を分圧し
た電圧がIC181の負入力に入力される。すなわち、
R181=R182になるように定数設定すると、交流
電源1からの入力電圧を全波整流し抵抗分圧した電圧が
IC181の負入力に入力される。そして、IC181
は、この負入力と正入力であるR185およびR186
による一定電圧値とを比較して「オープン」信号または
「L」信号を出力し、図3(d)に示すようなパルス波
形を形成して、制御手段16および電源スイッチ状態検
知手段19へ出力する。(以下この出力をV21と称
す)しかし、電源スイッチ2がオフになると、極性1の
場合は、電源スイッチ2がオンのときと同様に、R18
2、D181、R183、およびR184の直列回路に
より分圧された電圧がIC181の負入力に入力される
が、極性2の場合は、GNDが交流電源1の出力と遮断
され、D181の作用によりIC181の負入力は0V
となる。従って、零電圧検知手段18の出力は、図3
(e)に示すように、図3(d)に対して極性2の部分
を「H」出力にした波形となる。なお、C181は対雑
音用コンデンサであり、R187はIC181の入力電
流を制限し、R186はIC181が「オープン」信号
を出力するときにV21が「H」出力になるよう設けら
れている。
【0032】つぎに、電源スイッチ状態検知手段19の
動作について図4を用いて説明する。図4は電源スイッ
チ状態検知手段19の動作を示すフローチャートであ
る。図4に示すように、電源スイッチ状態検知手段19
はステップ1にて零電圧検知手段18からの入力V21
が「L」から「H」へ立ち上がるのをモニタし、前記立
ち上がりを検知すると、ステップ2にて5ms(但し交
流電源1が50Hzのとき)待機して交流電源1のピー
ク値近傍になるまで待機する。そして、ステップ3およ
びステップ4にて零電圧検知手段18からの入力V21
および入力電圧検知手段17からの入力V12を順次モ
ニタする。なお、ステップ2にて5msだけ待機してい
るのは、入力電圧検知手段17からの入力V12が図3
(c)に示すようなリップルを含むアナログ信号であ
り、電源スイッチ状態検知手段19が前記アナログ信号
のピーク値を読み取るためである。
【0033】さて、交流電源1が定格電圧のときに入力
電圧検知手段17の出力V12=5.0V(=VD2)
となるようにR171およびR172の定数を設定する
と、電源スイッチ2がオンの場合は、図3(c)および
(d)に示すようにV12=5.0V(≧2.5V)か
つV21=「L」であることより、ステップ5へ分岐し
て電源スイッチ2がオンであることを示す電源スイッチ
オン信号を出力する。しかし、電源スイッチ2がオフの
場合は、V12=0V(<2.5V)となり、また図3
(e)に示すようにV21=「H」であるので、ステッ
プ6へ分岐して電源スイッチ2がオフであることを示す
電源スイッチオフ信号を出力する。
【0034】ここで、入力電圧検知手段17または零電
圧検知手段18のどちらか一方すなわちステップ3また
はステップ4のどちらか一方でのみ電源スイッチ2のオ
ンオフ検知を行うことも可能であるが、前記2つの構成
手段の入力信号を共に判定基準とすることにより、雑音
等の影響でどちらか一方の構成手段が誤動作した場合で
ももう一方の構成手段にて電源スイッチ2のオンオフ検
知を行うことができるので、より正確にかつ安定した電
源スイッチ2のオンオフ検知を実現できる。
【0035】また、ステップ3およびステップ4に示す
ように、入力電圧検知手段17および零電圧検知手段1
8が共に電源スイッチ2のオンを示す信号のときに電源
スイッチ状態検知手段19は電源スイッチ2がオンであ
ると検知し、入力電圧検知手段17または零電圧検知手
段18の何れか一方が電源スイッチ2のオフを示す信号
のときに電源スイッチ状態検知手段19は電源スイッチ
2がオフであると検知することにより、電源スイッチ2
のオフ検知をオン検知よりも優先させて雑音等の影響に
対し制御手段16は電源スイッチ2がオフであるときの
オフモードを設定し機器の安全性を高めることができ
る。
【0036】また、電源スイッチ2をオンからオフに変
更すると、入力電圧検知手段17の出力V12はC17
1、R173、R172による放電にて緩やかに下降
し、インバータ回路33の入力端子間にコンデンサが設
けられている場合はその下降度合いが更に緩やかになっ
て、電源スイッチ2をオフにしてからV12<2.5V
になるまでかなりの時間を要するのに対し、零電圧検知
手段18の出力V21は瞬時にして図3(d)に示す波
形から図3(e)に示す波形に切り替えることができ
る。すなわち、電源スイッチ状態検知手段19は入力電
圧検知手段17から入力する信号よりも零電圧検知手段
18から入力する信号の方にて、より迅速にかつ正確に
電源スイッチ2の状態変化を検知することができる。
【0037】そして、電源スイッチ状態検知手段19か
ら前記電源スイッチオン信号を入力すると、制御手段1
6は入力手段9より入力する信号に基づきIH加熱モー
ドまたはロースタモードを選択して誘導加熱部3または
ロースタ加熱部7の出力を制御するとともに、誘導加熱
部表示手段83またはロースタ加熱部表示手段84を制
御して誘導加熱部3またはロースタ加熱部7の出力状態
を表示することができる。また、制御手段16は、入力
手段9より入力する信号に基づき誘導加熱部3またはロ
ースタ加熱部7の出力を変更することも可能である。さ
らに、制御手段16は、誘導加熱部3またはロースタ加
熱部7が駆動するときは、ファンモータ駆動部13へ
「H」信号を出力しトランジスタQ131をオンしてフ
ォトトライアックIC131を動作させファンモータ1
2を駆動する。さらに、制御手段16は、第1の温度検
知手段20からの入力信号に基づきトッププレート5が
高温状態であることを検知すると高温表示駆動部11へ
「H」信号を出力しトランジスタQ112をオンして高
温表示手段81であるLED81を点灯させる。
【0038】しかし、電源スイッチ状態検知手段19か
ら前記電源スイッチオフ信号を入力すると、制御手段1
6はオフモードを設定して、誘導加熱部3およびロース
タ加熱部7を直ちに駆動停止するとともに、誘導加熱部
表示手段83およびロースタ加熱部表示手段84を消灯
する。また、制御手段16は、入力手段9からの入力受
け付けを禁止しオフモードを維持して、入力手段9を操
作しても誘導加熱部3またはロースタ加熱部7を駆動で
きなくする。
【0039】そして、制御手段16は、オフモードのと
きに電源スイッチ状態検知手段19から前記電源スイッ
チオン信号を入力すると、電源スイッチ2がオフからオ
ンに変化したと検知してオフモードから待機モードに移
行する。その後に入力手段9より入力する信号に基づき
IH加熱モードまたはロースタモードへ移行することが
できる。
【0040】以上のような構成により、電源スイッチ2
の状態に関わりなく直流電圧を発生させる制御電源部6
の出力VD1およびVD2を制御手段16の動作電源と
する構成においても、制御手段16は電源スイッチ2の
オフを検知してオフモードを設定し、誘導加熱部3およ
びロースタ加熱部7の駆動を停止することができる。ま
た、電源スイッチ2がオフのときは、制御手段16は入
力手段9からの入力受け付けを禁止して安全性を高める
とともに、電源スイッチ2がオフであるために機器が使
用不可能な状態であることを機器を使用する者に明示す
ることができる。さらに、制御手段16は電源スイッチ
2のオフを検知して誘導加熱部表示手段83およびロー
スタ加熱部表示手段84を消灯させることにより、誘導
加熱部3およびロースタ加熱部7が加熱不可能である旨
の表示を行うことができる。
【0041】さらに、制御手段16は電源スイッチ2が
オフからオンになるのを検知すると待機モードを設定す
ることにより、電源スイッチ2をオンにした途端に誘導
加熱部3またはロースタ加熱部7が加熱開始するのを防
いで安全を確保することができる。さらに、電源スイッ
チ2オンにて制御手段16がIH加熱モードまたはロー
スタ加熱モードを設定しているときに、電源スイッチ2
をオフにしその後オンにするといった操作により、制御
手段16の設定するモードを待機モードに戻して機器の
動作状態を初期化することができる。
【0042】また、電源スイッチ2の状態に関わりなく
直流電圧を発生させる制御電源部6の出力VD1および
VD2を制御手段16の動作電源とする構成なので、電
源スイッチ2がオフのときでも制御手段16は動作可能
であり、従来例に対してファンモータ駆動検知部15を
廃止しかつ高温表示駆動部11の構成を簡略化して部品
点数およびコストを削減しつつ、電源スイッチ2がオフ
のときでも第1の温度検知手段20からの入力信号に基
づきトッププレート5が高温であることを検知して高温
表示駆動部11を制御し高温表示手段81を点灯した
り、第2の温度検知手段21からの入力信号に基づきロ
ースタ庫内が高温であることを検知してファンモータ駆
動部13を制御しファンモータ12を駆動することがで
きる。
【0043】さらに、制御手段16は電源スイッチ2の
オフを検知してオフモードを設定しているときにトップ
プレート5が高温であることを検知すると、高温表示手
段81を点滅にて表示するよう高温表示駆動部11を制
御することにより、電源スイッチ2がオフのときの高温
表示を更に強調することができる。
【0044】さらに、制御手段16は零電圧検知手段1
8より入力するパルス信号に関連づけて誘導加熱部3や
ロースタ加熱部7等を制御することも可能であり、電源
スイッチ2がオンのときは図3(d)に示すように零電
圧検知手段18は交流電源1の零電圧点に同期してパル
ス信号を出力するので、制御手段16は誘導加熱部3の
出力を交流電源1の半周期毎に調節して応答速度を高め
たり、リレー72の接点を交流電源1の零電圧点にて開
閉するようリレー駆動回路73を制御してリレー72の
接点寿命を向上したり、ファンモータ駆動部13を位相
制御してファンモータ12の回転数制御を行ったり、ト
ライアックを備えた場合にはパルス駆動して消費電流を
抑えたりすることができる。また、電源スイッチ2がオ
フのときも図3(e)に示すように交流電源1の極性に
対応し零電圧点に同期して「H」または「L」に変化す
るパルス信号を出力するので、制御手段16は高温表示
手段81を所定周期で点滅表示する等の制御を行うこと
ができる。
【0045】(実施例2) 以下本発明の第2の実施例について、図1を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の第2の実施例における加熱
調理器を示す図である。本実施例の特徴的構成は、制御
手段16が零電圧検知手段18から入力するパルス信号
のカウント方法を2通り保持し、第2の感温素子14が
高温のときのファンモータを駆動する最大時間(10
分)を計測するときに、電源スイッチ状態検知手段19
から入力する信号に基づき前記2通りのカウント方法の
中から1つを選択して時間計測を行う構成としたことで
ある。
【0046】以上のように構成された加熱調理器につい
て、図3および図5を用いてその動作を説明する。図5
は制御手段16の時間計測方法を示すフローチャートで
ある。図5に示すように、まず、ステップ11で零電圧
検知手段18からの入力V21が「L」から「H」へ立
ち上がるのを検知する。そして前記立ち上がりを検知す
ると、ステップ12で電源スイッチ状態検知手段19か
ら入力する信号に基づき電源スイッチ2のオンオフ状態
を識別する。そして、電源スイッチ2がオンであると検
知するとステップ13でカウンタAを+1し、電源スイ
ッチ2がオフであると検知するとステップ14でカウン
タAを+2する。これにより、交流電源1の1周期=2
0ms(50Hz)の間に、電源スイッチ2がオンのと
きは図3(d)に示すように+1と+1の2回実行され
て合計+2され、電源スイッチ2がオフのときは図3
(e)に示すように+2が1回だけ実行される。すなわ
ち、電源スイッチ2のオンオフ状態に拘わらず、交流電
源1の1周期の間にカウンタAを+2することができ
る。また、ステップ15およびステップ16で誘導加熱
部3またはロースタ加熱部7が出力オンのときはカウン
タA=0に初期化することにより、時間計測を誘導加熱
部3およびロースタ加熱部7の両方が出力オフしてから
開始することができる。
【0047】そして、誘導加熱部3およびロースタ加熱
部7の両方が出力オフのときに、ステップ18にて第2
の温度検知手段21から入力する信号に基づき第2の感
温素子14≧90℃を検知し、かつステップ19でカウ
ンタA<10分と判定すると、ステップ1aでファンモ
ータ12をオンするようにファンモータ駆動部13を制
御する。
【0048】以上のような構成により、電源スイッチ2
の状態に関わりなく直流電圧を発生させる制御電源部6
の出力VD1またはVD2を制御手段16の動作電源と
する構成においても、電源スイッチ2の状態に関係なく
一定時間の計測が可能となり、誘導加熱部3およびロー
スタ加熱部7による加熱を停止した後に、第2の感温素
子14<90℃になるまでのファンモータ12駆動時間
を電源スイッチ2のオンオフ状態に拘わらず最大10分
間に設定することができる。
【0049】なお、本実施例2では、加熱停止時におけ
るファンモータ12の最大駆動時間についてのみ記載し
ているが、所定時間経過すると自動的に誘導加熱部3ま
たはロースタ加熱部7を加熱停止するタイマー機能等の
用途においての時間計測にも同様の効果を得ることがで
きる。
【0050】(実施例3) 以下本発明の第3の実施例について、図1を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の第3の実施例における加熱
調理器を示す図である。本実施例の特徴的構成は、制御
手段16はトッププレート5が高温であると検知したと
きに、IH加熱モードまたはロースタ加熱モードを設定
しているときは高温表示手段81を点灯し、待機モード
またはオフモードを設定しているときは高温表示手段8
1を点滅する。そして、制御手段16は零電圧検知手段
18から入力するパルス信号のカウント方法を2通り保
持し、高温表示手段81を点滅表示するときに、電源ス
イッチ状態検知手段19から入力する信号に基づき前記
2通りのカウント方法の中から1つを選択して点滅周期
の計測を行う構成としたことである。
【0051】以上のように構成された加熱調理器につい
て、図3および図6を用いてその動作を説明する。図6
は制御手段16のLED点滅周期計測方法を示すフロー
チャートである。図6に示すように、まず、ステップ2
1で零電圧検知手段18からの入力V21が「L」から
「H」へ立ち上がるのを検知する。そして前記立ち上が
りを検知すると、ステップ22で電源スイッチ状態検知
手段19からの入力信号に基づき電源スイッチ2のオン
オフ状態を識別し、電源スイッチ2がオンであると検知
するとステップ23でカウンタBを+1し、電源スイッ
チ2がオフであると検知するとステップ24でカウンタ
Bを+2する。これにより、交流電源1の1周期=20
ms(50Hz)の間に、電源スイッチ2がオンのとき
は図3(d)に示すように+1と+1の2回実行されて
合計+2され、電源スイッチ2がオフのときは図3
(e)に示すように+2が1回だけ実行される。すなわ
ち、電源スイッチ2のオンオフ状態に拘わらず、交流電
源1の1周期の間にカウンタBを+2することができ
る。また、ステップ25およびステップ26でカウンタ
B≧2sになるとカウンタB=0に初期化することによ
り、カウンタBを2s周期でオーバーフローする構成と
することができる。
【0052】そして、ステップ27にて第1の温度検知
手段20から入力する信号に基づき第1の感温素子10
≧65℃を検知し、誘導加熱部3およびロースタ加熱部
7の両方が出力オフのときは、ステップ2aでカウンタ
Bを参照し、1s毎に高温表示手段81であるLED8
1をステップ2bにて点灯またはステップ2cにて消灯
する。
【0053】以上のような構成により、電源スイッチ2
の状態に関わりなく直流電圧を発生させる制御電源部6
の出力VD1またはVD2を制御手段16および高温表
示手段81の動作電源とする構成においても、電源スイ
ッチ2の状態に関係なく一定周期にて高温表示手段81
を点滅表示させることができる。
【0054】(実施例4) 以下本発明の第4の実施例について、図1を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の第4の実施例における加熱
調理器を示す図である。本実施例の特徴的構成は、表示
部8が電源スイッチ2の状態を表示する電源スイッチ状
態表示手段82を備え、制御手段16が電源スイッチ状
態検知手段19からの入力信号に基づき電源スイッチ状
態表示手段82を制御することである。
【0055】以上のように構成された加熱調理器につい
て、図7を用いてその動作を説明する。図7は制御手段
16による電源スイッチ状態表示手段82の制御に関す
るフローチャートである。図7に示すように、制御手段
16はステップ31で電源スイッチ状態検知手段19よ
り入力する信号をステップ32で判定し、入力信号=電
源スイッチオン信号ならばステップ33へ分岐して電源
スイッチ状態表示手段82であるLED82を点灯し、
入力信号=電源スイッチオフ信号ならばステップ34へ
分岐してLED82を消灯させる。
【0056】以上のような構成により、電源スイッチ2
の状態に関わりなく直流電圧を発生させる制御電源部6
の出力VD1またはVD2を制御手段16および電源ス
イッチ状態表示手段82の動作電源とする構成において
も、電源スイッチ2がオンのときは電源スイッチ状態表
示手段82を点灯し、電源スイッチ2がオフのときは電
源スイッチ状態表示手段82を消灯して、電源スイッチ
状態表示手段82により電源スイッチ2のオンオフ状態
を表示することができる。
【0057】(実施例5) 以下本発明の第5の実施例について、図1を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の第5の実施例における加熱
調理器を示す図である。本実施例の特徴的構成は、制御
手段16は約22ms以上の間、零電圧検知手段18か
らの入力V21の「L」から「H」への立ち上がりを検
知しない場合に交流電源1が停電であると判断し、誘導
加熱部3およびロースタ加熱部7の出力をオフし、ファ
ンモータ12をオフするようにファンモータ駆動部13
を制御し、表示部8内の全ての構成手段を消灯するよう
に制御することである。
【0058】以上のように構成された加熱調理器につい
て、図2および図3を用いてその動作を説明する。ま
ず、前提として、制御電源部6にはコンデンサC61お
よびC62が設けられており、交流電源1が瞬時だけ停
電したときは、C61およびC62に蓄電された電力に
て制御手段16等の回路動作を行う構成となっている。
交流電源1が正常である場合は、図3(d)および
(e)に示すように、制御手段16は20msに少なく
とも1回は零電圧検知手段18からの入力V21の
「L」から「H」への立ち上がりを検知する。しかし、
交流電源1が停電すると、図2に示す交流電源1の電圧
を分圧したコンパレータIC181の負入力は0Vとな
り、零電圧検知手段18の出力は「H」にて固定される
ので、制御手段16は「L」から「H」への立ち上がり
を検知できない。
【0059】そこで、交流電源1の1周期(=20ms
但し50Hz)に対しばらつき等を考慮した停電検知時
間(=22ms)を設定し、制御手段16は前記停電検
知時間以上の間、零電圧検知手段18からの入力V21
の「L」から「H」への立ち上がりを検知しなければ交
流電源1が停電していると判断する。そして、制御手段
16は交流電源1の停電を検知すると、誘導加熱部3、
ロースタ加熱部7、ファンモータ12、表示部8に関わ
る全ての負荷回路をオフし、C61およびC62に蓄電
された電力の消費を最小限に抑える。
【0060】以上のような構成により、電源スイッチ2
の状態に関わりなく直流電圧を発生させる制御電源部6
の出力VD1またはVD2を制御手段16の動作電源と
する構成においても、迅速に交流電源1の停電を検知し
て全負荷をオフし、誘導加熱部3およびロースタ加熱部
7の駆動を停止して機器の安全性を確保するとともに、
停電時の電力消費を抑えてより長時間の停電に対し制御
手段16の動作確保を図ることができる。また、零電圧
検知手段18にて電源スイッチ2の開閉状態および交流
電源1の停電状態を識別することができるので、交流電
源1の停電を検知するために新たに構成手段を設ける必
要はなく回路構成を簡略化することができる。
【0061】(実施例6) 以下本発明の第6の実施例について、図1を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の第6の実施例における加熱
調理器を示す図である。本実施例の特徴的構成は、制御
手段16が、電源スイッチ状態検知手段19から入力す
る信号に基づき電源スイッチ2のオフを検知しても所定
時間(1.0s)の間は、電源スイッチ2のオフを検知
する前のモードを設定モードとして保持し、前記所定時
間後は前記設定モードを待機モードに初期化する構成と
したことである。
【0062】以上のように構成された加熱調理器につい
て、図8を用いてその動作を説明する。図8は制御手段
16の設定保持動作に関するフローチャートである。図
8に示すように、制御手段16は、まずステップ41に
て設定モードを待機モードに初期化し、その後に以下の
動作を開始する。ステップ42にて入力手段9から入力
する信号に基づき設定モードを待機モードから誘導加熱
部3を所定出力にて駆動するIHモードまたはロースタ
加熱部7を所定出力にて駆動するロースタモードに変更
する。そして、ステップ43で制御手段16は前記設定
モードに基づき誘導加熱部3の出力を制御し、またはロ
ースタ加熱部7のヒータ71への通電をオンオフするよ
うにリレー駆動回路73を制御する。また、ステップ4
4で所定時間1.0s計測のためのタイマ1を0にクリ
アしておく。
【0063】そして、ステップ45にて電源スイッチ状
態検知手段19から入力する信号に基づき電源スイッチ
2のオンを検知すると、ステップ42へ戻ってステップ
42〜ステップ44の動作を繰り返し行う。しかし、ス
テップ45にて電源スイッチ2のオフを検知すると、ス
テップ46へ分岐して制御手段16はオフモードを設定
し誘導加熱部3およびロースタ加熱部7等の駆動を停止
するとともに、ステップ47にてタイマ1を動作開始す
る。そして、ステップ48で1.0s経過を検知する
と、前記設定モードを待機モードに初期化する。この動
作(ステップ45〜ステップ49)は、ステップ45で
電源スイッチのオンを検知するまで繰り返し行われる。
【0064】つまり、電源スイッチ2のオフを検知して
から1.0s以内に電源スイッチ2のオンを検知する
と、ステップ49を行うことなくステップ42へ戻るの
で、前記設定モードは電源スイッチのオフを検知する前
すなわちステップ45〜ステップ48の処理を行う前の
状態にて保持されている。
【0065】以上のような構成により、電源スイッチ2
の状態に関わりなく直流電圧を発生させる制御電源部6
の出力VD1またはVD2を制御手段16の動作電源と
する構成において、電源スイッチ2がオンからオフへ変
化しても、所定時間(1.0s)以内に再度オンへ戻す
と制御手段16は電源スイッチ2がオフする前のモード
にて誘導加熱部3およびロースタ加熱部7の駆動を再開
し、前記所定時間(1.0s)後に電源スイッチ2をオ
ンにすると制御手段16は待機モードを設定して誘導加
熱部3およびロースタ加熱部7を駆動停止から動作開始
することができる。
【0066】なお、本実施例1〜6において、交流電源
1の周波数を50Hzとしているが60Hzについて
も、図4ステップ2の待機時間5msを4.15msに
変更し、図5および図6にて1s=100カウントを1
s=120カウントに変更することにより、同様の効果
を得ることができる。また、制御手段16は零電圧検知
手段18より入力する信号に基づき交流電源1の周波数
が50Hz/60Hzのどちらであるかを判別し、判別
した周波数に応じて前記の図4ステップ2の待機時間
(5ms/4.15ms)および、図5と図6の1sカ
ウント数(100カウント/120カウント)を選択す
る構成とすることも可能である。
【0067】さらに、本実施例では零電圧検知手段18
が出力するパルス信号を形成するための回路構成として
必要な整流器を誘導加熱部3の整流器30と共有して機
器構成の簡略化を図っているが、誘導加熱部3を備えな
い場合においても整流器30のみ本実施例と同じ箇所に
設けることにより同様の効果を得ることができる。
【0068】さらに、電源スイッチ2のオンオフ検知の
ために入力電圧検知手段17を設けているが、交流電源
1の電圧に基づく誘導加熱部3の出力補正の為に既に入
力電圧検知手段17と同様の構成手段を有する場合はそ
れで兼ねることができる。
【0069】さらに、制御手段16、入力電圧検知手段
17、零電圧検知手段18、電源スイッチ状態検知手段
19、第1の温度検知手段20、および第2の温度検知
手段21の一部または全部の構成手段を、マイクロコン
ピュータにて実現できることは明らかである。
【0070】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、制御電源部の構成を簡素化し、部品点数の縮小お
よびコスト安を実現し、また、電源スイッチが開状態の
ときでも制御手段は動作可能とできる。また、電源スイ
ッチの開閉状態の変化に対し素早くかつ正確に機器の動
作モードを対応させることができる。
【0071】また、請求項2記載の発明によれば、零電
圧検知手段は電源スイッチの開閉状態および交流電源の
停電状態においてそれぞれ異なる信号を出力し、電源ス
イッチ状態検知手段を経由して制御手段は電源スイッチ
の開閉状態を瞬時にまたは容易に検知することができ、
請求項1と同等の効果を実現しつつ、例えば高温表示手
段を備えて制御手段はトッププレートが高温状態にある
ときに、電源スイッチが閉状態ならば前記高温表示手段
を点灯にて表示し、電源スイッチが開状態ならば前記高
温表示手段を点滅にて表示することにより、電源スイッ
チが開状態のときの高温表示をより際立たせて機器を使
用する者が気づき易くすることができる。
【0072】また、請求項3記載の発明によれば、零電
圧検知手段は電源スイッチの開閉状態および交流電源の
停電状態においてそれぞれ異なる信号を出力して、請求
と同様の効果を実現しつつ誘導加熱部および零電圧
検知手段で1つの整流器を共有し回路構成を更に簡略化
することができる。また、同一の制御手段で電源スイッ
チの開閉状態に対応した動作を精度良く行うことが可能
となり機器の構成を簡略化することができる。
【0073】また、請求項4記載の発明によれば、より
正確にかつ安定した電源スイッチの開閉状態検知を行う
ことができる。
【0074】また、請求項5記載の発明によれば、電源
スイッチが開状態であることを迅速に検知できるととも
に、開状態の識別を閉状態の識別よりも優先させること
により雑音等の影響に対して制御手段は電源スイッチが
開状態であるときのオフモード動作を設定し機器の安全
性を高めることができる。
【0075】また、請求項6記載の発明によれば、同一
の零電圧検知手段にて交流電源の停電を検知し回路構成
を簡略化するとともに、交流電源が停電したときに機器
の安全性を確保しかつ電力消費を抑えてより長時間の停
電に対して制御手段の動作確保を図ることができる。
【0076】また、請求項7記載の発明によれば、制御
手段は零電圧検知手段または電源スイッチ状態検知手段
から入力する信号に応じて電源スイッチの開状態と閉状
態で異なる方法にて零電圧検知手段から入力する信号を
カウントし時間計測を行う構成により、電源スイッチの
開閉状態に拘わらず一定の時間計測を行うことができ
る。
【0077】また、請求項8記載の発明によれば、制御
手段は零電圧検知手段または電源スイッチ状態検知手段
から入力する信号に応じて電源スイッチの開状態と閉状
態で異なる方法にて零電圧検知手段から入力する信号を
カウントし表示部の点滅表示を行う構成により、電源ス
イッチの開閉状態に拘わらず一定周期で表示部を点滅さ
せることができ、表示部の視認性を高めることができ
る。
【0078】また、請求項9記載の発明によれば、制御
手段は電源スイッチ状態検知手段から入力する信号に基
づき電源スイッチが開状態であることを検知すると表示
部の一部または全部の要素を駆動停止する構成により、
電源スイッチが開状態のときは高温表示等の表示を点灯
可能としつつ、加熱部の出力に関する表示を消灯して表
示部にて加熱部が加熱不可能である旨を表示することが
でき、表示部の表示内容を充実させることができる。
【0079】また、請求項10記載の発明によれば、機
器を使用する者が電源スイッチ状態表示手段にて遅延な
く一目で電源スイッチの開閉状態を認識することが可能
となる。
【0080】また、請求項11記載の発明によれば、所
定時間以内の電源スイッチ操作で機器の動作状態が変化
するのを防き、不意の電源スイッチ操作に対する復帰機
能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の加熱調理器の回路構成
【図2】同、加熱調理器の要部の回路構成図
【図3】同、加熱調理器の動作波形図
【図4】同、加熱調理器の電源スイッチ状態の検知動作
を示すフローチャート
【図5】本発明の第2の実施例の加熱調理器の時間計測
を示すフローチャート
【図6】本発明の第3の実施例の加熱調理器のLED点
滅等に関するフローチャート
【図7】本発明の第4の実施例の加熱調理器の電源スイ
ッチ状態の表示等に関するフローチャート
【図8】本発明の第6の実施例の加熱調理器の設定保持
動作に関するフローチャート
【図9】従来例の加熱調理器の回路構成図
【符号の説明】
1 交流電源 2 電源スイッチ 3 誘導加熱部 4 負荷鍋 5 トッププレート 6 制御電源部 7 ロースタ加熱部 8 表示部 9 入力手段 10 第1の感温素子 11 高温表示駆動部 12 ファンモータ 13 ファンモータ駆動部 14 第2の感温素子 16 制御手段 17 入力電圧検知手段 18 零電圧検知手段 19 電源スイッチ状態検知手段 20 第1の温度検知手段 21 第2の温度検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲野 昭久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 野田 効司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−288087(JP,A) 特開 平4−162389(JP,A) 特開 平2−172180(JP,A) 特開 平7−272847(JP,A) 特開 平7−288179(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源スイッチを介して交流電源と接続さ
    れる加熱部と、前記電源スイッチを介さずに前記交流電
    源と接続される制御電源部と、前記交流電源の零電圧点
    に同期し前記電源スイッチの開閉状態に応じて異なるパ
    ルス信号を出力する零電圧検知手段と、前記零電圧検知
    手段の出力信号に基づき前記電源スイッチの開閉状態を
    検知する電源スイッチ状態検知手段と、前記制御電源部
    から電力供給を受けつつ前記加熱部の出力を制御する制
    御手段とを備え、前記制御手段は、前記電源スイッチ状
    態検知手段の出力信号に基づき前記電源スイッチが開状
    態であると検知すると前記加熱部の駆動を停止し加熱命
    令を受け付けないオフモードを設定し、前記電源スイッ
    チが開状態から閉状態になるのを検知すると前記加熱部
    の駆動を停止して加熱命令を待つ待機モードを設定して
    なる加熱調理器。
  2. 【請求項2】 交流電源を全波整流する整流器の一方の
    入力端に直列接続された電源スイッチと、前記電源スイ
    ッチを介さずに前記交流電源と接続される制御電源部
    と、前記整流器により全波整流された電圧の陰極側を基
    準電圧点とするとともに前記電源スイッチの交流電源側
    入力端及び前記電源スイッチの接続されない側の交流電
    源入力端に接続され交流電源からの入力電圧を全波整流
    し抵抗分圧した電圧を入力してパルス信号を出力する零
    電圧検知手段と、前記零電圧検知手段の出力信号に基づ
    き前記電源スイッチの開閉状態を検知する電源スイッチ
    状態検知手段と、前記制御電源部から電力供給を受けつ
    つ前記電源スイッチ状態検知手段の出力信号に基づく所
    定の動作モード実行する制御手段とを備えてなる加熱調
    理器。
  3. 【請求項3】 流電源を全波整流する整流器の出力を
    高周波に変換して加熱コイルに印加する誘導加熱部を含
    む加熱部を有してなる請求項2記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 加熱部の入力電圧の大きさを検知する入
    力電圧検知手段を備え、電源スイッチ状態検知手段は、
    零電圧検知手段および前記入力電圧検知手段の出力信号
    に基づき電源スイッチの開閉状態を検知してなる請求項
    または3に記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 電源スイッチ状態検知手段は、入力電圧
    検知手段の出力信号と零電圧検知手段の出力信号が共に
    電源スイッチの閉状態を示す場合は前記電源スイッチが
    閉状態であると検知し、前記両出力信号の何れか一方が
    前記電源スイッチの開状態を示す場合は前記電源スイッ
    チが開状態であると検知してなる請求項4記載の加熱調
    理器。
  6. 【請求項6】 少なくとも加熱部の加熱状態を表示する
    表示部を備え、零電圧検知手段の出力信号に基づき交流
    電源の停電を検知した後、少なくとも前記加熱部および
    表示部の駆動を停止してなる請求項1または3〜5のい
    ずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 零電圧検知手段の出力信号をカウントし
    て時間計測を行う時間計測手段を備え、前記時間計測手
    段は、電源スイッチ状態検知手段の出力信号に応じてカ
    ウント方法を変更してなる請求項1〜6のいずれか1項
    に記載の加熱調理器。
  8. 【請求項8】 時間計測手段の出力信号に応じた点滅周
    期を有する表示部を備えてなる請求項7記載の加熱調理
    器。
  9. 【請求項9】 少なくとも加熱部の加熱状態を表示する
    表示部を備え、制御手段は、オフモードを設定したとき
    に前記表示部の少なくとも一部を駆動停止してなる請求
    項1または3〜8のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  10. 【請求項10】 少なくとも電源スイッチの開閉状態を
    示す表示部を備えてなる請求項1〜9のいずれか1項に
    記載の加熱調理器。
  11. 【請求項11】 制御手段は、電源スイッチが閉状態の
    ときの加熱部の最新の出力等の動作状態を記憶保持し、
    前記電源スイッチが閉状態から開状態へ変化するのを検
    知した後、所定時間以内に前記電源スイッチが閉状態へ
    変化するのを検知すると、記憶していた動作状態に基づ
    き前記加熱部の出力等を制御してなる請求項1または3
    〜10のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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