JP3275595B2 - 半導体センサの製造方法 - Google Patents

半導体センサの製造方法

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JP3275595B2 JP32528394A JP32528394A JP3275595B2 JP 3275595 B2 JP3275595 B2 JP 3275595B2 JP 32528394 A JP32528394 A JP 32528394A JP 32528394 A JP32528394 A JP 32528394A JP 3275595 B2 JP3275595 B2 JP 3275595B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトロケミカル・
エッチング(ECE)を用いて製造される例えば半導体
加速度センサ等の半導体センサの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体センサの製造方法を、特開
昭61−97572号公報に開示された半導体加速度セ
ンサの製造方法を例にとり図6の(a)〜(g)を用い
て説明する。同図において、まず(a)ではp型シリコ
ン基板41の上にn型シリコン層42を形成する。この
n型シリコン層42としては通常エピタキシャル層が使
われるが、拡散形成することもできる。またn型シリコ
ン層42表面には熱酸化によるSiO2 膜43が形成さ
れている。(b)において、n型シリコン層42の所定
領域にp型シリコン基板41に達するようなp型分離拡
散領域44を形成する。このp型分離拡散領域44は後
に述べる梁部50と重り部51の形状を決める溝部52
に対応した領域及びバイポーラIC構造の素子分離領域
に形成する。(c)において、表面SiO2 膜43を選
択的に除去し、梁部50の所定領域にp型ピエゾ抵抗5
3を拡散形成し、続いてn型シリコン層42に電気接続
するためのn+ 領域45を拡散形成する。(d)におい
て、ECEを行う際にn型シリコン層42に電圧を印加
するためのn+ 領域45及びp型ピエゾ抵抗53への電
気接続を行うために、表面SiO2 膜43を選択的にエ
ッチングしてコンタクトホールを形成し、その上にAl
等による電極配線46を形成する(p型ピエゾ抵抗53
への電極配線は図示せず)。(e)において、p型シリ
コン基板41の裏面にSiO2 膜やSi3 4 膜等から
なる耐エッチ・マスク膜47を形成し、梁部50と溝部
52に対応して部分的にエッチングを行い、耐エッチ・
マスク膜47にそれぞれ梁部開口48と溝部開口49を
形成する。なお、耐エッチ・マスク膜47としてはそれ
までの工程で形成された熱酸化膜を残しておいて、それ
を利用することもできる。(f)において、シリコン基
板表面をシリコン樹脂等の表面保護膜54で保護し、n
型シリコン層42に正の電圧を印加しつつ、裏面から強
アルカリの異方性エッチ液でECEを行う。ここでp型
シリコン基板41の面方位は(100)であり、エッチ
ングは耐エッチ・マスク膜47の梁部開口48と溝部開
口49から表面側に進み、n型シリコン層42に達した
所は該n型シリコン層42がパシベーション・ポテンシ
ャル以上にバイアスされているためにそのpn接合面で
停止する。一方、p型素子分離拡散領域44が形成され
ている溝部52においてはエッチングはそのまま進行
し、表面まで達する。このようにしてp型シリコン基板
41の厚さを有する重り部51が肉薄のn型シリコン層
42からなる梁部50によりシリコン基板の厚さを有す
るフレーム部に支持された構造体が形成される。次に
(g)において、裏面耐エッチ・マスク膜47と表面保
護膜54を除去することによりシリコンウェハのプロセ
スが完了する。この後、通常完成したシリコンウェハは
陽極接合等の技術を用いてパイレックスガラス等からな
る台座に装着された後パッケージ実装される(図示せ
ず)。
【0003】次に、図7、図8を基にECEの詳細につ
いて説明する。図7は図6(f)のECE時のシリコン
ウェハ上面図であり、シリコンウェハ55の中心部には
上で説明してきた加速度センサのチップ56が上下左右
に繰り返し配置されている。各チップの周囲にはECE
のバイアスのための配線電極46を外部に取り出せるよ
うにチップ間のスクライブラインをまたぐように該配線
電極46を相互接続するチップ間接続電極57が形成さ
れている。ここでは四辺にチップ間接続電極57が形成
された構成となっているが、必ずしも四辺すべてに形成
する必要はない。最外周のチップの外側のチップ間接続
電極57はチップ繰り返し配置領域を囲繞するように形
成されている外周部接続電極58に電気接続されてい
て、ここにウェハ内の全チップのECEバイアス用配線
電極46が電気接続された構成となっている。外周部接
続電極58の外側にはECE時針状電極64を立てるた
めの大面積のECE用パッド電極59が4箇所形成され
ていて、外周部接続電極58に電気的に接続されてい
る。またチップ繰り返し領域の外側のn型シリコン層4
2にはp型シリコン基板41に達するようなp型拡散層
60がp型素子分離拡散領域44と同一拡散工程で形成
されている。これはシリコンウェハ55端部の側面でn
型シリコン層42とp型シリコン基板41が短絡しない
ようにするためである。
【0004】このように形成されたシリコンウェハ55
は図8に示すようにウェハ・ホルダー63に組み込ま
れ、ECE用パッド電極59に針状電極64を立てた状
態でシリコン・エッチング液62で満たされたエッチン
グ槽61の中に入れられる。シリコン・エッチング液6
2としてはエチレンジアミン・ピロカテコール、KO
H、ヒドラジン等の強アルカリ性の異方性エッチング液
が用いられる。シリコン・エッチング液62の中にはシ
リコンウェハ55と対向させて対向電極64が入ってい
て、針状電極64が正となるように電源65が接続され
ている。このように各チップ56の梁部に対応したn型
シリコン層42をAl等の配線電極46で相互接続し、
ウェハ外周部のECE用パッド電極59まで引き出すこ
とにより容易にECEを行うことができる。なお、図8
では2電極法について説明したが、シリコンウェハ55
近傍のエッチング液62の電位を参照電極でモニター
し、対向電極66の電位を制御するような3電極法やさ
らにp型シリコン基板41の電位を制御する4電極法に
ついても同様に行うことができる。
【0005】このような半導体加速度センサの製造方法
は、一度のエッチングにより重り部を梁部で支持するよ
うな加速度センサの基本構造を同時形成できること、E
CEを用いることによりエピタキシャル層等の厚さで決
まる肉薄の梁を高精度に形成できるので高感度化が容易
なこと等の利点がある(加速度センサの感度は梁の厚さ
の2乗に反比例する)。またECEまでの工程は基本的
にはバイポーラ・プロセスと同じなので検出部と同一チ
ップ内に信号処理回路を内蔵するような集積化加速度セ
ンサを容易に実現することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の半導体加速度センサの製造方法にあっては、
各チップの梁部50を形成するためのn型シリコン層4
2に電圧印加するための配線電極46がウェハ内のチッ
プ繰り返し領域の外周部にまで引き出され、外周部p型
拡散領域60上に表面SiO2 膜43を介して形成され
た比較的大面積のECE用パッド電極59に接続されて
いて、ECE時にはこのECE用パッド電極59に針状
電極64を立てて、シリコンウェハをバイアスするよう
な構成となっていたため、ウェハ周辺部はピンセットに
よるハンドリング等によりピンホールの発生確率が極め
て高く、もしも比較的大面積のECE用パッド電極59
もしくはそこへの接続電極58の直下の表面SiO2
43に図9に示すようにピンホール67があるとECE
用パッド電極59側とp型シリコン基板41が外周部p
型拡散領域60を介して電気的に短絡され、ECE時に
過大なリーク電流が流れる。このため各チップ56のn
型シリコン層42の電位が設定値からずれるのでウェハ
内位置によってエッチングがpn接合面で停止しなくな
り、その結果エッチング制御が不能でウェハ段階の不良
となるため、歩留りが大幅に低下してしまうという問題
点があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、絶縁膜に生じたピンホール等によ
ってエレクトロケミカルエッチングのための外部接続用
パッド電極と一導電型半導体基板が短絡する確率を低減
してエレクトロケミカルエッチング工程の歩留りを大幅
に改善することができる半導体センサの製造方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、一導電型半導体基板の主面
上に反対導電型半導体層を形成する工程と、前記一導電
型半導体基板の裏面に選択的に耐エッチング用マスク膜
を形成する工程と、前記反対導電型半導体層に正の電圧
を印加しながら異方性エッチング液を用いて前記一導電
型半導体基板を裏面からエッチングするエレクトロケミ
カルエッチングにより前記一導電型半導体基板で構成さ
れた半導体ウェハ上に繰り返し配置される各センサチッ
プに外部からの力学量信号に応じて変位するような薄膜
構造体を形成する工程とを有する半導体センサの製造方
法において、前記半導体ウェハにおける前記センサチッ
プが繰り返し配置された領域の外周部に前記一導電型半
導体基板に達する一導電型拡散領域で挟まれて電気的に
フローティング状態の円環状反対導電型半導体層を形成
し、該円環状反対導電型半導体層上に絶縁膜を介して前
記エレクトロケミカルエッチングのための外部接続用パ
ッド電極を形成してなることを要旨とする。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の半導体センサの製造方法において、前記各センサチッ
プの周囲に電気的にフローティング状態のチップ周囲反
対導電型半導体層を形成し、該チップ周囲反対導電型半
導体層上に絶縁膜を介して前記エレクトロケミカルエッ
チングの際に前記各センサチップにおける前記反対導電
型半導体層を電気的に接続するためのチップ間接続電極
を形成してなることを要旨とする。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の半導体センサの製造方法において、前記半導体
センサは、前記反対導電型半導体層における溝部に対応
した領域に前記一導電型半導体基板に達する一導電型分
離拡散領域を形成する工程と、前記反対導電型半導体層
表面の梁部に対応する所定領域に一導電型ピエゾ抵抗を
拡散形成する工程とを有し、前記エレクトロケミカルエ
ッチングの工程において形成される前記溝部により前記
一導電型半導体基板の一部が分離されるように形成され
た重り部、該重り部を取り囲むように形成された肉厚の
フレーム部及び前記重り部を前記フレーム部に懸架・支
持する前記反対導電型半導体層からなる肉薄の単数もし
くは複数の梁部を備えた半導体加速度センサであること
を要旨とする。
【0011】請求項4記載の発明は、上記請求項1,2
又は3記載の半導体センサの製造方法において、前記一
導電型半導体基板は面方位が(100)のp型シリコン
基板であり、前記反対導電型半導体層はn型シリコンの
エピタキシャル層であることを要旨とする。
【0012】請求項5記載の発明は、上記請求項3記載
の半導体センサの製造方法において、前記フレーム部に
はバイポーラ素子からなる周辺回路を集積してなること
を要旨とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明において、エレクトロケミ
カルエッチングのための外部接続用パッド電極を、電気
的にフローティング状態の円環状反対導電型半導体層上
に絶縁膜を介して形成することにより、絶縁膜にピンホ
ールが生じても外部接続用パッド電極と一導電型半導体
基板とは電気的に短絡することがなく、エレクトロケミ
カルエッチング特性には何等の影響もなくなる。
【0014】請求項2記載の発明においては、エレクト
ロケミカルエッチング用のチップ間接続電極を、電気的
にフローティング状態のチップ周囲反対導電型半導体層
上に絶縁膜を介して形成することにより、絶縁膜にピン
ホールが生じてもチップ間接続電極と一導電型半導体基
板とが電気的に短絡することがなくなる。
【0015】請求項3記載の発明においては、重り部が
反対導電型半導体層の厚さで決まる肉薄の梁部でフレー
ム部に支持された構造の半導体加速度センサがエレクト
ロケミカルエッチング工程により歩留りよく製造され
る。
【0016】請求項4記載の発明においては、一導電型
半導体基板は面方位が(100)のp型シリコン基板と
し、反対導電型半導体層はn型シリコンのエピタキシャ
ル層とすることにより、エレクトロケミカルエッチング
で一導電型半導体基板の異方性エッチングが適切に進行
し、重り部及び肉薄の梁等が高精度に形成されて高感度
の加速度センサを製造することが可能となる。
【0017】請求項5記載の発明において、半導体加速
度センサの製造工程は、基本的にはバイポーラプロセス
と同様であるので、僅かな工程の追加によりフレーム部
にバイポーラ素子からなる周辺回路を容易に集積するこ
とが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図3は、本発明の第1実施例を示す図で
ある。図1は前記図7に対応したECE時のウェハ上面
図であり、図2は図1のA−A′素子断面図である。
【0019】まず構成を説明する。製造工程は前記図6
に示した従来例と殆んど同じであり、ウェハ周辺部の構
成だけが違っているので、以下異なる点についてのみ説
明する。図1、図2において、15はシリコンウェハ、
16は個々のセンサチップであり、シリコンウェハ15
の中心部に2次元的に繰り返し配置されている。各セン
サチップは従来例と同じくp型シリコン基板1上にn型
シリコン層2が形成されていて、溝部12及び素子分離
領域にp型シリコン基板1に達するようなp型分離拡散
領域4が形成され、梁部10と溝部12に梁部開口8と
溝部開口9を有する裏面耐エッチ・マスク膜7を通して
のECEにより溝部12のp型分離拡散領域4が除去さ
れて、重り部11を肉薄の梁部10で支持するような構
造体が形成されている。梁部10のn型シリコン層2の
表面には加速度検出のためのp型ピエゾ抵抗13が形成
されており、またECEの際の電圧印加のためにn+
散領域5が形成されている。n+ 拡散領域5は表面Si
2 膜3のコンタクトホールを介してAl等の配線電極
6に接続され、各センサチップ16の配線電極6はチッ
プ間接続電極17によりウェハ15内の全チップ16が
縦横に接続されて、チップ繰り返し配置領域の外側にあ
る外周部接続電極18を通ってECE用パッド電極19
に接続される構成となっている。チップ繰り返し配置領
域のすぐ外側にはチップ領域周囲p型拡散領域21が形
成されていて、外周部p型拡散領域20との間にn型シ
リコン層22が円環状に残された構成になっている。こ
の円環状n型シリコン層22の表面SiO2 膜3上にE
CE用パッド電極(外部接続用パッド電極)19と外周
部接続電極18が形成されている。
【0020】ECEの手順は従来例と殆んど同様で、シ
リコンウェハ15に表面保護膜14を付けた後ウェハ・
ホルダーに装着し、図8に示すようなエッチング槽に入
れてECE用パッド電極19を正バイアスしながらSi
2 膜やSi3 4 膜からなる裏面耐エッチ・マスク膜
7を通して異方性エッチングを行う。ウェハ外周部の裏
面は裏面耐エッチ・マスク膜7で覆われているのでここ
での表面側の拡散層の構成は基本的にはチップ繰り返し
配置領域における梁構造等には影響を及ぼさない。
【0021】次に作用を説明する。一般にフォトリソグ
ラフィではレジスト塗布工程においてゴミ、傷、塗むら
等によってピンホールが生じ易く、チップの歩留り低下
の一因となっている。ここで説明した半導体加速度セン
サの製造プロセスにおいても状況は同じであるが、特に
ECEのための配線電極形成直前のコンタクト・エッチ
ング工程では配線電極がウェハ内ですべて繋っているた
め、表面SiO2 膜にピンホールがあるとウェハ・レベ
ルのECE歩留りに影響する。例えばピンホールのた
め、配線電極とp型シリコン基板が短絡した場合にはn
型シリコン層に十分な正電圧を印加する通常のECEで
はp型シリコン基板もパシベーション・ポテンシャル以
上にバイアスされて、エッチングが進行しなくなる。ま
たn型とp型のパシベーション・ポテンシャルの中間に
バイアスする場合でも配線による電圧降下によって、n
型シリコン層でエッチングが停止するチップと停止しな
いチップが生じ、いずれにしろ歩留りを大幅に低下させ
る結果となる。
【0022】図3は本実施例においてウェハ周辺部にピ
ンホールがある場合のECE時の素子断面図である。表
面SiO2 膜3に生じているピンホール30の直下は外
周部p型拡散領域20とチップ領域周囲p型拡散領域2
1とで挟まれた円環状n型シリコン層22であり、これ
が配線電極と短絡しても円環状n型シリコン層22が電
気的にフローティングであるため、ECEの特性に全く
影響を及ぼさない。したがって、半導体加速度センサの
ようなECEを利用する製造プロセスにおいては大幅な
歩留り向上、コスト低下を図ることが可能となる。
【0023】図4には、本発明の第2実施例を示す。図
4は図1と同様なECE時のウェハ上面図であり、図1
との相違点だけを説明する。図1ではチップ繰り返し配
置領域の外周に帯状にチップ領域周囲p型拡散領域21
を設けた構成としたが、本実施例ではこのチップ領域周
囲p型拡散領域21を無くし、各チップ16の周囲にチ
ップ周囲p型分離拡散領域31を設け、その外側のスク
ライブ・ラインに対応した格子状領域をフローティング
のチップ周囲n型シリコン層32としたものである。こ
の構成ではウェハ15外周部でのECE用パッド電極1
9及び外周部接続電極18が表面SiO2 膜3のピンホ
ールによりp型シリコン基板1に短絡しない点では図1
の場合と同じであるが、さらにチップ間接続電極17が
p型シリコン基板1に短絡する確率を低減させることが
できる。図ではスクライブ・ライン全体がチップ周囲n
型シリコン層32となるような構成になっているが、ス
クライブ・ラインの一部だけをn型シリコン層とするよ
うな構成でも同様な効果を得ることができる。
【0024】図5は、上記第1、第2実施例に示したセ
ンサチップ16内に周辺回路を集積した場合の完成後の
素子断面図を示している。前述してきたような半導体加
速度センサの製造工程は基本的にバイポーラ・プロセス
と同様であり、僅かな工程追加により容易に回路素子を
形成することができる。図では簡単のため、単一のNP
Nトランジスタの断面図を示す。ここで33はn+ 埋め
込み層でありn型エピタキシャル層2形成前にSb拡散
等により形成する。p型ベース拡散層35はp型ピエゾ
拡散層13と同一拡散を用いることもできるが、別拡散
とすることもできる。n+ エミッタ拡散領域34とn+
コレクタ拡散領域36はECEバイアスのためn+ 拡散
領域5と同時形成することができる。またこれらの拡散
領域へのエミッタ電極37、ベース電極38及びコレク
タ電極39はECE用配線電極6と同一の電極層を用い
ることができる。回路を集積した場合もECEについて
は同様に行うことができる。また図では加速度検出部は
簡単のため、片持ち梁構造で示してきたが、両持ち梁構
造についても当然同様に適用することができる。
【0025】以上半導体加速度センサを例に各実施例に
ついて説明してきたが、本発明は圧力センサや振動ジャ
イロ等ECEにより薄膜構造体を形成するようなすべて
の半導体センサに適用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、半導体ウェハにおけるセンサチップが繰り
返し配置された領域の外周部に一導電型半導体基板に達
する一導電型拡散領域で挟まれて電気的にフローティン
グ状態の円環状反対導電型半導体層を形成し、該円環状
反対導電型半導体層上に絶縁膜を介してエレクトロケミ
カルエッチングのための外部接続用パッド電極を形成し
たため、絶縁膜にピンホールが生じても外部接続用パッ
ド電極と一導電型半導体基板が短絡する確率が低減して
エレクトロケミカルエッチング工程の歩留りを大幅に改
善することができる。
【0027】請求項2〜5記載の発明によれば、それぞ
れ上記請求項1記載の発明の効果に加えて、さらに以下
のような効果がある。
【0028】請求項2記載の発明によれば、前記各セン
サチップの周囲に電気的にフローティング状態のチップ
周囲反対導電型半導体層を形成し、該チップ周囲反対導
電型半導体層上に絶縁膜を介して前記エレクトロケミカ
ルエッチングの際に前記各センサチップにおける前記反
対導電型半導体層を電気的に接続するためのチップ間接
続電極を形成したため、絶縁膜にピンホールが生じて
も、チップ間接続電極の部分においても一導電型半導体
基板と短絡する確率が低減してエレクトロケミカルエッ
チング工程の歩留りをさらに大幅に改善することができ
る。
【0029】請求項3記載の発明によれば、前記半導体
センサは、前記反対導電型半導体層における溝部に対応
した領域に前記一導電型半導体基板に達する一導電型分
離拡散領域を形成する工程と、前記反対導電型半導体層
表面の梁部に対応する所定領域に一導電型ピエゾ抵抗を
拡散形成する工程とを有し、前記エレクトロケミカルエ
ッチングの工程において形成される前記溝部により前記
一導電型半導体基板の一部が分離されるように形成され
た重り部、該重り部を取り囲むように形成された肉厚の
フレーム部及び前記重り部を前記フレーム部に懸架・支
持する前記反対導電型半導体層からなる肉薄の単数もし
くは複数の梁部を備えた半導体加速度センサとしたた
め、重り部がエピタキシャル層等からなる反対導電型半
導体層の厚さで決まる肉薄の梁部でフレーム部に支持さ
れた構造の半導体加速度センサをエレクトロケミカルエ
ッチング工程で歩留りよく製造することができる。
【0030】請求項4記載の発明によれば、前記一導電
型半導体基板は面方位が(100)のp型シリコン基板
であり、前記反対導電型半導体層はn型シリコンのエピ
タキシャル層としたため、異方性エッチング液を用いた
エレクトロケミカルエッチングにより一導電型半導体基
板の異方性エッチングが適切に進行して肉薄の梁部等の
薄膜構造体が高精度に形成され、高感度の半導体センサ
を製造することができる。
【0031】請求項5記載の発明によれば、半導体加速
度センサの製造工程は、基本的にはバイポーラプロセス
と同様であるので、僅かな工程の追加により前記フレー
ム部にバイポーラ素子からなる周辺回路を容易に集積す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体センサの製造方法の第1実
施例におけるECE時の半導体ウェハ上面図である。
【図2】上記第1実施例においてECE時のセンサ素子
の断面図である。
【図3】上記第1実施例において表面SiO2 膜のピン
ホール対策を説明するための素子断面図である。
【図4】本発明の第2実施例においてECE時の半導体
ウェハ上面図である。
【図5】上記第1、第2実施例におけるセンサチップ内
に周辺回路を集積した例を示す素子断面図である。
【図6】従来の半導体加速度センサの製造方法を示す工
程図である。
【図7】上記従来例におけるECE時の半導体ウェハ上
面図である。
【図8】ECE装置を示す構成図である。
【図9】上記従来例における表面SiO2 膜のピンホー
ルによる短絡を説明するための図である。
【符号の説明】 1 p型シリコン基板 2 n型シリコン層 3 表面SiO2 膜(絶縁膜) 4 p型分離拡散領域 6 配線電極 7 裏面耐エッチ・マスク膜 8 梁部開口 9 溝部開口 10 梁部 11 重り部 12 溝部 13 p型ピエゾ抵抗 15 シリコンウェハ 16 センサチップ 17 チップ間接続電極 19 ECE用パッド電極(外部接続用パッド電極) 20 外周部p型拡散領域 21 チップ領域周囲p型拡散領域 22 円環状n型シリコン層 31 チップ周囲p型分離拡散領域 32 チップ周囲n型シリコン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/84 G01P 15/12 G01P 15/125

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型半導体基板の主面上に反対導電
    型半導体層を形成する工程と、前記一導電型半導体基板
    の裏面に選択的に耐エッチング用マスク膜を形成する工
    程と、前記反対導電型半導体層に正の電圧を印加しなが
    ら異方性エッチング液を用いて前記一導電型半導体基板
    を裏面からエッチングするエレクトロケミカルエッチン
    グにより前記一導電型半導体基板で構成された半導体ウ
    ェハ上に繰り返し配置される各センサチップに外部から
    の力学量信号に応じて変位するような薄膜構造体を形成
    する工程とを有する半導体センサの製造方法において、
    前記半導体ウェハにおける前記センサチップが繰り返し
    配置された領域の外周部に前記一導電型半導体基板に達
    する一導電型拡散領域で挟まれて電気的にフローティン
    グ状態の円環状反対導電型半導体層を形成し、該円環状
    反対導電型半導体層上に絶縁膜を介して前記エレクトロ
    ケミカルエッチングのための外部接続用パッド電極を形
    成してなることを特徴とする半導体センサの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記各センサチップの周囲に電気的にフ
    ローティング状態のチップ周囲反対導電型半導体層を形
    成し、該チップ周囲反対導電型半導体層上に絶縁膜を介
    して前記エレクトロケミカルエッチングの際に前記各セ
    ンサチップにおける前記反対導電型半導体層を電気的に
    接続するためのチップ間接続電極を形成してなることを
    特徴とする請求項1記載の半導体センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体センサは、前記反対導電型半
    導体層における溝部に対応した領域に前記一導電型半導
    体基板に達する一導電型分離拡散領域を形成する工程
    と、前記反対導電型半導体層表面の梁部に対応する所定
    領域に一導電型ピエゾ抵抗を拡散形成する工程とを有
    し、前記エレクトロケミカルエッチングの工程において
    形成される前記溝部により前記一導電型半導体基板の一
    部が分離されるように形成された重り部、該重り部を取
    り囲むように形成された肉厚のフレーム部及び前記重り
    部を前記フレーム部に懸架・支持する前記反対導電型半
    導体層からなる肉薄の単数もしくは複数の梁部を備えた
    半導体加速度センサであることを特徴とする請求項1又
    は2記載の半導体センサの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記一導電型半導体基板は面方位が(1
    00)のp型シリコン基板であり、前記反対導電型半導
    体層はn型シリコンのエピタキシャル層であることを特
    徴とする請求項1,2又は3記載の半導体センサの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記フレーム部にはバイポーラ素子から
    なる周辺回路を集積してなることを特徴とする請求項3
    記載の半導体センサの製造方法。
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