JP3273920B2 - 弾性表面波フィルタ - Google Patents

弾性表面波フィルタ

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JP3273920B2 JP16782898A JP16782898A JP3273920B2 JP 3273920 B2 JP3273920 B2 JP 3273920B2 JP 16782898 A JP16782898 A JP 16782898A JP 16782898 A JP16782898 A JP 16782898A JP 3273920 B2 JP3273920 B2 JP 3273920B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1端子対弾性表面
波共振器を並列腕と直列腕に接続した単位フィルタを、
複数段連結してなる弾性表面波フィルタ、詳しくは、透
過周波数領域における入出力インピーダンスを望ましい
水準(例えば50Ω)に調整した弾性表面波フィルタに
関する。
【0002】
【従来の技術】圧電材料の表面を伝播する弾性表面波を
仲介して電気的な高周波信号を制御する様々な機能素
子、例えば、周波数選択素子、フィルタ素子、共振器、
遅延素子が実用化されており、TVのIFフィルタ、V
TRの発振器用の共振器、コードレス電話用VCO、移
動体無線のRF部のバンドパスフィルタ等に応用されて
いる。
【0003】これらの機能素子は、互い違いに組み合わ
せて圧電材料基板の表面に固定した一対の櫛形電極を1
組、または、弾性表面波の進行方向に並べて複数組有す
る。櫛形電極は、櫛形電極のピッチに依存した共振周波
数において、電気的な高周波信号を弾性表面波に変換
し、また、弾性表面波を電気的な高周波信号に逆変換す
る。
【0004】半導体製造技術から転用した微細加工技術
を用いて、櫛形電極のピッチを1μm以下にも設定でき
るため、弾性表面波を扱う素子は、機械的な寸法限界が
10μmを越える水晶共振器や圧電セラミック共振器に
比較して、高い周波数で機能させることができる
【0005】1端子対弾性表面波共振器は、圧電材料基
板の表面に固定された1組の櫛形電極で構成され、弾性
表面波による圧電材料基板の共振状態を利用して、特定
の周波数成分、すなわち、圧電材料の音響特性、櫛形電
極のピッチ等で定められた共振周波数に対する櫛形電極
間のインピーダンスを著しく低下させ、別の特定の周波
数成分、すなわち、反共振周波数に対する櫛形電極間の
インピーダンスを著しく増大させる。
【0006】従来の水晶振動子を用いた梯子型フィルタ
における水晶共振器を、1端子対弾性表面波共振器にそ
のまま置き換えた表面弾性波フィルタが、特開昭52−
19044号公報に提案されている。この形式の表面弾
性波フィルタは、構造が簡単で製作が容易であるにもか
かわらず、FM放送電波等の相当に高い周波数の領域に
おいても特定の帯域を高い精度で選択的に通過でき、通
過帯域における損失も小さい。
【0007】一方、本発明の出願人は、先に特願平4−
32270号において、この形式の表面弾性波フィルタ
を広帯域化し、さらに、多数の1端子対弾性表面波共振
器を同一基板上に配置して、弾性表面波フィルタ全体を
1つのパッケージに収納する技術を提案した。
【0008】この形式の弾性表面波フィルタは、所定の
共振周披数と反共振周波数を設定した1端子対弾性表面
波共振器を有する第1共振器を並列腕に接続し、第1共
振器の反共振周波数にはぽ一致させた共振周波数を設定
した1端子対弾性表面波共振器を有する第2共振器を直
列腕に接続した端子フィルタを、梯子型に1段以上連結
して構成され、フィルタ中心周披数f0 (MHz)を中心と
する所定幅の帯域を通過させるものである。この形式の
弾性表面波フィルタは、例えば、移動体無線のRF部の
バンドパスフィルタヘの応用が検討されている。
【0009】この形式の表面弾性波フィルタを無線機器
のRF部に使用する場合、捕捉した電波による微弱な電
気信号を取り扱うため、表面弾性波フィルタ自身の挿入
損失が低いと同時に、表面弾性波フィルタの入力側と出
力例の両方でRF回路側とのインピーダンスが良く整合
していることが必要である。
【0010】無線機器のRF部では、通常、バンドパス
フィルタの入力部における整合度に対してVSWR(電
圧定在波比)と言う一定の制限が設けられており、この
整合度を満たさない場合、すなわち、バンドパスフィル
タの入力側でインピーダンスが適合していない場合、バ
ンドパスフィルタの入力端における電力の反射が増大し
て十分な出力が得られない。
【0011】また、バンドパスフィルタの出力側でイン
ピーダンスが整合しない場合、バンドパスフィルタの出
力端に反射による大きな電圧定在波が形成され、下流段
の増幅器が破壊される可能性がある。
【0012】従って、無線機器のRF部に表面弾性波フ
ィルタを採用する場合、表面弾性波フィルタの入出力イ
ンピーダンスを調節して、フィルタ中心周波数を中心と
する所定幅の帯域で、許容できる所定の範囲内に納める
ことが重要な設計項目となる。例えば、移動体無線のR
F部のバンドパスフィルタでは、入出力インピーダンス
を50オームに整合することが重要な設計項目である。
【0013】1端子対弾性表面波共振器を梯子型に接続
した表面弾性波フィルタにおける一般的な入出力インピ
ーダンスの調整方法は、従来の水晶共振器を用いた梯子
型フィルタにおける入出力インピーダンスの調整方法を
そのまま転用した方法である。
【0014】すなわち、1端子対弾性表面波共振器をL
CR共振回路に置き換えた表面弾性波フィルタの等価回
路を用いて、表面弾性波フィルタの入出力インピーダン
スを代数演算し、望ましい入出力インピーダンスが得ら
れる1端子対弾性表面波共振器の電極対容量が決定され
る。そして、この電極対容量に基づいて電極対の対数と
開口寸法が設計される。
【0015】具体的には、通過帯域の中心周波数f0
対する角周波数をω0 とし、通過帯域を通じた望ましい
インピーダンスをRとするとき、梯子の並列腕に接続さ
れた1端子対弾性表面波共振器の電極対静電容量Cop(p
F)と、梯子の直列腕に接続された1端子対弾性表面波共
振器の電極対静電容量Cos(pF)の積が(1/ω0 22
となるように、電極対静電容量Copと電極対静電容量C
osの組み合わせを選択する。
【0016】電極対静電容量Copと電極対静電容量Cos
の積を(1/ω0 22 )とすれば弾性表面波フィルタの
入出力インピーダンスが通過帯域を通じてほぼRΩにな
る理由を次に説明する。
【0017】図8は一般的な梯子型バンドパスフィルタ
の構成を示す図、図9は図8の梯子型バンドパスフィル
タの特性を示す図である。図8中、(a) は一般的な梯子
型バンドパスフィルタの回路図、(b) は(a) 図の単位フ
ィルタ1段を等価回路表示した回路図である。また、図
9中、(a) は図8(a) における並列腕に接続された共振
器と直列腕に接続された共振器のインミタンス周波数特
性の線図、(b) 図は図8(a) の梯子型バンドパスフィル
タの通過特性を示す図である。
【0018】図8(a) において、一般的的な梯子型バン
ドパスフィルタは、単位フィルタ60を梯子型に多段に
連結して構成され、単位フィルタ60の梯子の直列腕に
は音響共振素子51、並列腕には音響共振素子41がそ
れぞれ接続される。
【0019】図8(b) において、図8(a) の音響共振素
子51は、インピーダンスZsのLC共振回路52に等価
回路表示される。LC共振回路52は、音響共振素子5
1の端子対静電容量Cosのコンデンサ55と並列に、容
量C1s のコンデンサ53とインダクタンスL1s の直列
共振回路を接続したもので、容量C1s およびインダク
タンスL1s は、LC共振回路52の周波数特性が音響
共振素子51の周波数特性に一致するように定められ
る。
【0020】一方、音響共振素子41は、インピーダン
スZpのLC共振回路42に等価回路表示される。LC共
振回路42は、音響共振素子41の端子対静電容量Cop
のコンデンサ45と並列に、容量C1pのコンデンサ43
とインダクタンスL1pの直列共振回路を接続したもの
で、容量C1p およびインダクタンスL1pは、このLC
共振回路42の周波数特性が音響共振素子41の周波数
特性に一致するように定められる。
【0021】図9(a) において、図8(a) の梯子型バン
ドパスフィルタに中心周波数f0 を中心とする通過帯域
を設定するために、単性フィルタ60を構成する音響共
振素子51の共振周波数frsと音響共振素子41の反共
振周波数fapを、中心周波数f0 の近傍ではぼ一致させ
る。
【0022】図9(b) において、図8(a) の梯子型バン
ドパスフィルタは、中心周波数f0を中心として、音響
共振素子51の反共振周波数fasをほぼ上限、音響共振
素子41の共振周波数frpをほぼ下限とする通過帯域を
有し、単位フィルタ60の段数を増せば、通過帯域と遮
断帯域の減衰量の差が拡大する。
【0023】さて、図8(a) の梯子型バンドパスフィル
タの入出力インピーダンスは、単位フィルタ60の入出
力インピーダンスに一致するから、梯子型バンドパスフ
ィルタの入出力インピーダンスが、その通過帯域(バン
ドパス帯域)を通じて公称インピーダンスRΩに一致す
るには、図8(b) の等価回路のLC共振回路42、52
について定K形フィルタの条件式、 Zs・Zp=R2 …(1) が満たされる必要がある(エレクトロニクス選書「フィ
ルタの理論と設計」、柳沢 他、産報出版、P203、(197
4).)。
【0024】ここで、(1) 式中のインピーダンスZs、Zp
は、図8(b) のLC共振回路52における共振周波数f
rsに相当する共振角周波数ωrs、反共振周波数fasに相
当する反共振角周波数ωas、および、LC共振回路42
における共振周波数frpに相当する共振角周波数ωrp、
反共振周波数fapに相当する反共振角周波数ωapを用い
て、 Zs=(ω2−ωrs2 )/[jω・Cos(ω2 −ωas2 )] …(2) Zp=(ω2 −ωrp2 )/[jω・Cop(ω2 −ωap2 )] …(3) と表現される。また、(2)、(3) 式中の共振周波数ωrs、
ωrp、反共振周波数ωas、ωapはそれぞれ、 ωrs=1/(L1s・C1s)1/2 …(4) ωrp=1/(L1p・C1p)1/2 …(5) ωas−ωrs(1+C1s/Cos)1/2 …(6) ωap−ωrp(1+C1s/Cop)1/2 …(7) である。ところで、図8(b) のLC共振回路52の共振
周波数ωrsとLC共振回路42の反共振周波数ωapはほ
ぼ一致させてあるから、ωrs−ωapとして、(1)式は、
次のように変形される。
【0025】 Zs・Zp=(ω2 −ωrp2 )/[ω2 CopCos(ωas2 −ω2 )] …(8) 一方、通過帯域の中心周波数f0 に対する角周波数を、
ω0(=2πf0) とすれば、 ω0 =ωrp≒ωas−ω0 …(9) の関係にあるから、Δω=(ωas−ωrp)/2と置け
ば、中心周波数f0 の近傍における(1) 式の条件は、さ
らに次のように変形される。
【0026】 Zs・Zp=(2ω2 −Δω)/[ω0 2・CopCos(2ω0 −Δω)] …(10) ここで、梯子型フィルタのおおよそその帯域幅を示すΔ
ωは、フィルタ中心周波数f0 に対する角周波数ω0
比べて小さく、2ω0 ≫Δωであるから、(10)式はさら
に次にように簡略化される。
【0027】 1/(ω0 2・Cop・Cos)≒R2 一定 …(11) つまり、フィルタの中心周波数f0 が決まれば、あとは
CopとCosの関係を調整すればインピーダンス整合を図
ることができる。
【0028】そして、必要な電極対静電容量C0 (Co
p、Cos)は、櫛形電極を構成する櫛の歯1本当りの静
電容量をC00とするとき、次式によって、電極対の対数
Nと開口長さにより設計される。
【0029】 C0 =2×C00×1×N …(12) ここで、櫛の歯1本当りの静電容量C00は、櫛の歯幅
と対向間隔が等しい場合には、 C00=2×10-2(pF/100μm) …(13) である(「電極つい数重みづけ法による携帯電話用 SAW
フィルタの開発」、佐藤良夫他、電気学会論文誌C、 1
11巻9号、pp396-403 、(1991).)。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電極対静電容
量Cop(pF)と電極対静電容量Cos(pF)の積が(1/ω0 2
2 )となる電極対静電容量Copと電極対静電容量Cos
の組み合わせを選択した設計であっても、弾性表面波フ
ィルタを実際に制作して入出力インピーダンスを計測し
てみると、弾性表面波フィルタの通過帯域を通じた入出
力インピーダンスは、必ずしも望ましいインピーダンス
Rの範囲内に納まらないことが判明した。
【0031】特に、直列腕の1端子対弾性表面波共振器
の電極対静電容量を低く設定した場合、すなわち、直列
腕の1端子対弾性表面波共振器の電極対の櫛型電極にお
いて対数Nが少なく、開口長1が短い場合、弾性表面波
フィルタの入出力インピーダンスは、許容できる範囲を
大幅に逸脱する。
【0032】従来の設計方法に基づいて製作された弾性
表面波フィルタにおいて、多くの場合、実測された入出
力インピーダンスは、許容できる範囲ではあるが最適で
はない。そして、弾性表面波フィルタを実際に製作した
後では、弾性表面波フィルタの帯域特性に悪影響を与え
ないで、独立に入出力インピーダンスだけを調整するこ
とは不可能である。
【0033】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、通過帯域を通じた入出力インピーダンスを、確
実に望ましいインピーダンスRの範囲に納めることがで
き、弾性表面波フィルタを装入する回路とのインピーダ
ンス整合度を自在に操作できて、通過帯域における入出
力インピーダンスの整合度を容易に高められる弾性表面
波フィルタ、特に、直列腕の1端子対弾性表面波共振器
における電極対静電容量を低く設定した場合でも所望の
入出力インピーダンス整合度を確保できる弾性表面波フ
ィルタを実現することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】請求項1の弾性表面波フ
ィルタは、所定の共振周波数と反共振周波数を設定した
1端子対弾性表面波共振器を有する第1共振器を並列腕
に接続し、第1共振器の反共振周波数にほぼ一致させた
共振周波数を設定した1端子対弾性表面波共振器を有す
る第2共振器を直列腕に接続した単位フィルタを、複数
連結する。
【0035】そして、各第1共振器の1端子対弾性表面
波共振器の電極対静電容量Cop(pF)と第2共振器の1端
子対弾性表面波共振器の電極対静電容量Cos(pF)との関
係を、一次式、 Cop=−0.28Cos+3448/f0 を中心として、 一次式、Cop=−0.28Cos+3448/f0 −746 /f0
から、 一次式、Cop=−0.28Cos+3448/f0 +746 /f0
の範囲に定めたものである。
【0036】請求項2の弾性表面波フィルタは、所定の
共振周波数と反共振周波数を設定した1端子対弾性表面
波共振器を有する第1共振器を並列腕に接続し、第1共
振器の反共振周波数にほぼ一致させた共振周波数を設定
した1端子対弾性表面波共振器を有する第2共振器を直
列腕に接続した単位フィルタを、複数段連結する。
【0037】そして、各第1共振器の1端子対弾性表面
波共振器の電極対静電容量Cop(pF)と第2共振器の1端
子対弾性表面波共振器の電極対静電容量Cos(pF)と望ま
しいフィルタ入出力インピーダンスR(Ω)との関係
を、一次式、 Cop=−0.28Cos+1.728×105 /(f0 R) を中心として、 一次式、Cop=−0.28Cos+1.728 ×105 /(f0 R)
−3.73×104 /(f0R)から、 一次式、Cop=−0.28Cos+1.728 ×105 /(f0
R)+3.73×104 /(f0R)の範囲に定めたものであ
る。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】ここで、1端子対弾性表面波共振器を有す
る共振器は、1端子対弾性表面波共振器を広帯域かつ高
抑圧化する目的で追加されたインダクタンス、1端子対
弾性表面波共振器の結線が持つインダクタンス等を含む
可能性を有する。また、フィルタ反射率に応じて定める
定数は、より一般的には、反射係数Γを用いて定義でき
る。
【0047】例えば、通常のRF回路では、許容できる
限界の反射係数ΓとVSWR(電圧定在波比)の関係
は、 Γ=(VSWR−1)/(VSWR+1) で表わされる。特に、移動体無線のRF部のバンドパス
フィルタの通常の仕様ではVSWR<2が基準になるこ
とが多く、この場合の許容できる限界の反射係数Γは
0.333である。
【0048】そして、許容できる限界の反射係数Γを
0.333とした場合、「帯状の範囲の上限および下限を定
める、許容できる限界の反射係数Γに応じて定めた定
数」は、フィルタ中心周波数f0 (MHz)、および望まし
いフィルタ入出力インピーダンスR(Ω)を用いて、実
験によって、 ±3.73×104 /(f0 ・R) となることが確認されている。
【0049】さらに、フィルタ入出力インピーダンスR
を50Ωに調整する場合、この定数は、実験によって、 ± 746/(f0 ) となることが確認されている。
【0050】
【作用】従来の弾性表面波フィルタでは、等価回路を用
いた解析的な演算操作に基づいて、電極対静電容量Cos
と電極対静電容量Copの関係を定め、入出力インピーダ
ンスを所定の値(例えば50Ω)に調整しているのに対し
て、本発明の弾性表面波フィルタでは、実験式を用いた
簡単な演算を通じて、電極対静電容量Cosと電極対静電
容量Copの関係を定めている。
【0051】この実験式は、電極対静電容量Cosと電極
対静電容量Copと入出力インピーダンスの関係を実験的
に求めたもので、電極対静電容量Cosと電極対静電容量
Copの組み合わせを種々に異ならせた弾性表面波フィル
タを実際に試作し、それぞれの弾性表面波フィルタにつ
いて入出力インピーダンスを測定した結果として得られ
たもので、入出力インピーダンスが所定の値となるため
の、電極対静電容量Cosと電極対静電容量Copの関係
を、使い易い一次式にまとめたものである。
【0052】従って、本発明の弾性表面波フィルタで
は、電極対静電容量Cosと電極対静電容量Copの組み合
わせ条件を、この実験式を用いて設定し、その後は、従
来の設計手法をそのまま用いて、圧電材料の選択、電極
対の対数と機械寸法の決定等を行なって、それぞれの電
極対静電容量を実現する。
【0053】このような操作を通じて、弾性表面波フィ
ルタのバンドパス帯域における入出力インピーダンスを
所望の値を中心とする許容範囲、例えば、任意に定めた
許容できる限界の反射係数Γを上限および下限とする範
囲に納める。
【0054】請求項1の弾性表面波フィルタでは、移動
無線のRF部のバンドパスフィルタを含む多くのバンド
パスフィルタにおける入出力インビーダンスが50Ωに
調整されることに着目して、入出力インピーダンスが5
0Ωを中心とする所定の範囲に納まる直列腕の1端子対
表面弾性波共振器の静電容量と並列腕の1端子対弾性表
面波共振器の静電容量との関係が実験式化されている。
【0055】請求項2の弾性表面波フィルタでは、入出
力インピーダンスを仕意のRΩに調整する場合の直列腕
の1端子対弾性表面波共振器の静電容量と並列腕の1端
子対弾性表面波共振器の静電容量との関係が実験式化さ
れている。
【0056】
【発明の実施の形態】図1は実施の形態の弾性表面波フ
ィルタの回路図、図2は1端子対弾性表面波共振器の構
成を示す図である。ここでは、通過帯域の中心周波数f
0 および通過帯域幅が共通だが、梯子の直列腕の1端子
対弾性表面波共振器の電極対静電容量Cosと並列腕の1
端子対弾性表面波共振器の電極対静電容量Copの組み合
わせがそれぞれ異なる多数の弾性表面波フィルタを製作
し、それぞれの弾性表面波フィルタの入出力インピーダ
ンスを測定した。
【0057】図1に示すように、実施例の弾性表面波フ
ィルタは、単位フィルタ33を梯子型に3段連結したも
のである。単位フィルタ33は、梯子の直列腕に1端子
対弾性表面波共振器23を、並列腕に1端子対弾性表面
波共振器13を接続して構成され、1端子対弾性表面波
共振器23の共振周波数frsと、1端子対弾性表面波共
振器13の反共振周波数fapとは、通過帯域の中心周波
数f0 =932MHzでほぼ一致させてある。インダクタ
ンスLi、Lo、Laは、後述するワイヤリングによって発生
した成分である。
【0058】図2において、LiTaO3の単結晶基板15の表
面には、一対の櫛形電極16、17が、櫛の歯を交互に
する形式で形成される。櫛形電極16、17は、同一の
ピッチλと櫛の歯の幅λ/4を有し、櫛の歯の対向間隔
はそれぞれλ/4である。一対の櫛形電極16、17
は、基板15上にAl薄膜(約3000Å)を形成し、フォト
リソグラフィー法で櫛形パターンを形成し、不必要部分
をエッチングして得た。
【0059】図1の弾性表面波フィルタに用いられる合
計6個の1端子対弾性表面波共振器13、23は、実際
には、 1.5mmx2mmの基板15上に、それぞれの弾性表
面波の進行方向を避ける形式で配置されており、基板1
5全体を1個のICパッケージに搭載して、基板15上
のボンディンデパッドからICパッケージ側のリードフ
レームまでを、図1のLi、Lo、Laの部分で、直径25μ
m、長さ約1mm位のワイヤにより接続している。従っ
て、インダクタンスLi、Lo、Laは、それぞれ、ワイヤに
よる約1.5nHである。
【0060】図2の1端子対弾性表面波共振器13、2
3は、櫛形電極16、17の周期λを異ならせること
で、それぞれの共振周波数frs、frp、反共振周波数f
as、fapを得ている。また、櫛形電極16、17の周期
λに関連づけて開口長1および対数nを定めて、それぞ
れの電極対静電容量Cos、Copを調整する。
【0061】まず、後述する図6のCop/Cos比=0.75
の直線に沿って定めたCosとCopの組み合わせ例3つの
実験結果を示す。
【0062】図3は電極対静電容量Cos、Copをそれぞ
れ 2.1pF、 1.6pFに設定した場合の説明図、図4は
電極対静電容量Cos、Copをそれぞれ 3.6pF、 2.7p
Fに設定した場合の説明図、図5は電極対静電容量Co
s、Copをそれぞれ 5.0pF、3.7pFに設定した場合の
説明図である。図3〜図5中、(a) は櫛形電極対の設定
条件、(b) は弾性表面波フィルタの周波数特性、(c) は
弾性表面波フィルタの入力インピーダンス特性、(d) は
弾性表面波フィルタの出力インピーダンス特性である。
【0063】また、(b)、(c)、(d) の線図中、▲1−▲
2の間が弾性表面波フィルタの通過帯域30MHzを示
す。さらに、(c)、(d) の線図は、中心を50Ωに定め
て、実軸と虚軸を含む0Ωから∽Ωまでのインピーダン
ス平面を円表示したスミスチャートと呼ばれる図で、弾
性表面波フィルタの入力(出力)インピーダンスは、周
波数の低い側から▲1−▲2の通過帯域30MHzを挟ん
で周波数の高い側まで曲線上を連続的に移動して示され
る。同図中、2点鎖線で示した円は、インピーダンス50
Ωの外部回路に対する電圧定在波比VSWR=2に相当
する、反射係数Г=0.333を示す。
【0064】図3〜図5における櫛形電極対の設定条件
は、後述する図6のCop/Cos比=0.75の直線に沿って
定めたCosとCopの組み合わせの例であり、図6では太
い○印または×印で示される。
【0065】図3において、電極対静電容量Cos、Cop
をそれぞれ 2.1pF、 1.6pFに設定した場合、Cop/
Cos=0.75の条件を満たすにもかかわらず、(c)、(d)の
曲線上の▲1と▲2の間に、Γ=0.333 の円から外へは
み出した部分があり、その他の部分もΓ=0.333 の円に
近いところに位置する。従って、通過帯域を通じてイン
ピーダンス整合が良いとは言えず、特に、はみ出した範
囲では、電圧定在波比VSWR<2の規格を満たさない
位、外部回路に対する弾性表面波フィルタのインピーダ
ンス整合が悪い。
【0066】図4において、電極対静電容量Cos、Cop
をそれぞれ 3.6pF、 2.7pFに設定した場合、Cop/
Cos=0.75の条件を満たし、かつ、(c) 、(d) の曲線上
の▲1と▲2の間の部分は、Γ=0.333 の円の内側のか
なり中心に近いところに位置する。従って、通過帯域を
通じて、外部回路に対する弾性表面波フィルタのインピ
ーダンス整合が良い。
【0067】図5において、電極対静電容量Cos、Cop
をそれぞれ 5.0pF、 3.7pFに設定した場合、Cop/
Cos=0.75の条件を満たすにもかかわらず、(c) 、(d)
の曲線上の▲1と▲2の間の部分は、Γ=0.333 の円に
近い所に位置しており、Γ=0.333 の円から外へはみ出
した部分もある。従って、通過帯域を通じてインピーダ
ンス整合が良いとは言えず、特に、はみ出した範囲で
は、電圧定在波比VSWR<2の規格を満たさない位、
外部回路に対する弾性表面波フィルタのインピーダンス
整合が悪い。
【0068】このようにして、Cop/Cos比を0.75以外
にも種々に異ならせ、かつ同一のCop/Cos比の中で、
CopとCosの組み合わせを種々に異ならせて弾性表面波
フィルタを製作し、弾性表面波フィルタの入出力インピ
ーダンスを測定した。
【0069】図6は、図3〜図5の測定結果(太い○印
または×印)を含む、電極対静電容量Copと電極対静電
容量Cosの組み合わせのそれぞれ異なる多数の弾性表面
波フィルタの入出力インピーダンスの測定結果の説明図
である。
【0070】図6において、Cop/Cos比を 2.0、 1.
5、 1.0、0.75、 0.5、0.25の6種類に異ならせ、か
つ、それぞれのCop/Cos比についてCopとCosの組み
合わせを異ならせた弾性表面波フィルタの入出力インピ
ーダンスを測定した結果、図中の○印の組み合わせ条件
では、望ましい50Ωのインピーダンスに対して通過帯域
を通じた電圧定在波比VSWR<2のインピーダンス整
合が得られ、X印の組み合わせ条件では電圧定在波比V
SWR<2のインピーダンス整合が完全には得られなか
った。
【0071】従って、50Ωのインピーダンスに対して通
過帯域を通じた電圧定在波比VSWR<2のインピーダ
ンス整合が得られる電極対静電容量Copと電極対静電容
量Cosの組み合わせは、図6の斜線部分にあると推定さ
れる。この斜線部分の中心は、図6から求めた実験式、 Cop=−0.28Cos+ 3.7 で表され、電圧定在波比VSWR<2を満たす境界の上
限と下限は、実験式、 Cop=−0.28Cos+ 3.7± 0.8で表わされる。
【0072】一方、入出力インピーダンスRを調整する
簡便な手法、すなわち、電極対静電容量Copと電極対静
電容量Cosの積が(1/ω0 22 )となるように、電極
対静電容量Copと電極対静電容量Cosの組み合わせを定
める手法によれば、望ましい入出力インピーダンスRに
50Ωが選択され、通過帯域の中心角周波数ω0 は2π・
932MHzだから、 Cop・Cos=1/ω0 22 =12 Cop=12/Cos である。この条件を図6に太い破線で示す。
【0073】簡便な手法によって求めた関係は、Cosが
比較的大きい領域では、本実施例で得られたCopとCos
の組み合わせ条件に良く一致するが、反面、Cosの小さ
な領域では、本実施例で得られたCopとCosの組み合わ
せ条件と大きく異なる。そして、図3〜図5のCop/C
os比=0.75の直線に沿って定めたCosとCopの組み合わ
せにおいても、入出力インピーダンスRが50Ωにより正
しく整合される組み合わせ条件は、太い破線上で選択さ
れた組み合わせ条件ではなく、むしろ図6の組み合わせ
条件(太い○印)である。
【0074】次に、中心周波数f0 =1900MHzの弾性
表面波フィルタについて同様な実験を行なった。図7
は、電極対静電容量Copと電極対静電容量Cosの組み合
わせの異なる弾性表面波フィルタの入出力インピーダン
スの測定結果の説明図である。
【0075】図7において、Cop/Cos比を、 2.0、
1.0、 0.6、0.25の4種類に異ならせ、かつ、それぞれ
のCop/Cos比についてCopとCosの組み合わせを異な
らせた弾性表面波フィルタの入出力インピーダンスを測
定した結果、図中の○印では、望ましい50Ωのインピ
ーダンスに対して通過帯域を通じた電圧在波比VSWR
<2のインピーダンス整合が得られ、×印では電圧定在
比VSWR<2のインピーダンス整合が完全には得ら
れなかった。
【0076】従って、50Ωのインピーダンスに対して通
過帯域を通じた電圧定在波比VSWR<2のインピーダ
ンス整合が得られる電極対静電容量Copと電極対静電容
量Cosの組み合わせは、図7の斜線部分にあると推定さ
れる。この斜線部分の中心は、実験式、 Cop=−0.28Cos+ 1.8 で表わされ、電圧定在波比VSWR<2を満たす境界の
上限と下限は、実験式、 Cop=−0.28Cos+ 1.8± 0.4で表される。
【0077】一方、入出力インピーダンスRを調整する
簡便な手法、すなわち、電極対静電容量Copと電極対静
電容量Cosの積が(1/ω0 22 )となるように、電極
対静電容量Copと電極対静電容量Cosの組み合わせを定
める手法によれば、望ましい入出力インピーダンスRに
50Ωが選択され、通過帯域の中心角周波数ω0 は2π・
1900MHzであるので、 Cop・Cos=1/ω0 22 =2.7 Cop=2.7/Cos である。この条件を図7に太い破線で示す。
【0078】ここでも、従来の手法によって求めた関係
は、Cosが比較的大きい領域では、本実施例で得られた
CopとCosの組み合わせ条件に良く一致するが、反面、
Cosの小さな領域では、本実施例で得られたCopとCos
の組み合わせ条件と大きく異なる。
【0079】結局、中心周波数f0 = 932MHzの場合と
中心周波数f0 =1900MHzの場合をまとめて表現すれ
ば、 Cop=−0.28Cos+3448/f0 ±746 /f0 となる。また、Cop・Cos=1/ω0 22 の関係から、 Cop=−0.28Cos+1.728 ×105 /(f0 R)±3.73×
104 /(f0 R) が得られる。
【0080】以上の説明はLiTaO3 を用いた場合である
が、本発明の関係式は基板材料の比誘電率に依存しない
ため、どのような基板材料に対しても成立つ関係であ
る。
【0081】請求項1の弾性表面波フィルタによれば、
弾性表面波フィルタの通過帯域を通じた入出力インピー
ダンスを、50Ωを中心とする任意の範囲内に納めること
ができる。また、弾性表面波フィルタの入出力インピー
ダンスを調整する簡便な設計手法、すなわち、Cop・C
os=1/ω0 2 2 の関係を用いるよりも、CopとCo
sの幅広い範囲で、精密に入出力インピーダンスを調整
できるので、VSWR値が小さく、しかも低損失なフィ
ルタを容易に実現できる。
【0082】請求項2の弾性表面波フィルタによれば、
弾性表面波フィルタの通過帯域を通じた入出力インピー
ダンスを、任意のRΩを中心とする任意の範囲内に納め
ることができる。また、弾性表面波フィルタの入出力イ
ンピーダンスを調整する簡便な設計手法、すなわち、C
op・Cos=1/ω0 2 2 の関係を用いるよりも、Co
pとCosの幅広い範囲で、精密に入出力インピーダンス
を調整できるので、VSWR値が小さく、しかも低損失
なフィルタを容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の弾性表面波フィルタの回路図であ
る。
【図2】1端子対弾性表面波共振器の構成を示す図であ
る。
【図3】実験例1(電極対静電容量Cos、Copをそれぞ
れ 2.1pF、 1.6pFに設定した場合)を示す図であ
る。
【図4】実験例2(電極対静電容量Cos、Copをそれぞ
れ 3.6pF、 2.7pFに設定した場合)を示す図であ
る。
【図5】実験例3(電極対静電容量Cos、Copをそれぞ
れ 5.0pF、 3.7pFに設定した場合)を示す図であ
る。
【図6】図3〜図5の入出力インピーダンスの測定結果
を示す図である。
【図7】f0 =1900MHzの場合の電極対静電容量Copと
電極対静電容量Cosの組み合わせの異なる弾性表面波フ
ィルタの入出力インピーダンスの測定結果の説明図であ
る。
【図8】一般的な梯子型バンドパスフィルタの構成を示
す図である。
【図9】図8の梯子型バンドパスフィルタの特性を示す
図である。
【符号の説明】13 1端子対弾性表面波共振器(第1共振器) 23 1端子対弾性表面波共振器(第2共振器) 33 単位フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高松 光夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−81823(JP,A) 特開 平9−270670(JP,A) 特開 平10−145172(JP,A) 特開 昭55−127719(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/64

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタ中心周波数f0 (MHz) を中心と
    する所定幅の帯域を通過させる弾性表面波フィルタにお
    いて、 所定の共振周波数と反共振周波数を設定した1端子対弾
    性表面波共振器を有する第1共振器を並列腕に接続し、
    第1共振器の反共振周波数にほぼ一致させた共振周波数
    を設定した1端子対弾性表面波共振器を有する第2共振
    器を直列腕に接続した単位フィルタを、複数段連結し、 各第1共振器の1端子対弾性表面波共振器の電極対静電
    容量Cop(pF)と第2共振器の1端子対弾性表面波共振器
    の電極対静電容量Cos(pF)との関係を、一次式、 Cop=−0.28Cos+3448/f0 を中心として、 一次式、Cop=−0.28Cos+3448/f0 −746 /f0
    ら、 一次式、Cop=−0.28Cos+3448/f0 +746 /f0
    範囲に定めて設定することを特徴とする弾性表面波フィ
    ルタ。
  2. 【請求項2】 フィルタ中心周波数f0 (MHz)を中心
    とする所定幅の帯域を通過させる弾性表面波フィルタに
    おいて、 所定の共振周波数と反共振周波数を設定した1端子対弾
    性表面波共振器を有する第1共振器を並列腕に接続し、
    第1共振器の反共振周波数にほぼ一致させた共振周波数
    を設定した1端子対弾性表面波共振器を有する第2共振
    器を直列腕に接続した単位フィルタを、複数段連結し、 各第1共振器の1端子対弾性表面波共振器の電極対静電
    容量Cop(pF)と第2共振器の1端子対弾性表面波共振器
    の電極対静電容量Cos(pF)と望ましいフィルタ入出力イ
    ンピーダンスR(Ω)との関係を、一次式、 Cop=−0.28Cos+1.728 ×105 /(f0 R) を中心として、 一次式、Cop=−0.28Cos+1.728 ×105 /(f0 R)
    −3.73×104 /(f0R)から、 一次式、Cop=−0.28Cos+1.728 ×105 /(f0 R)
    +3.73×104 /(f0R)の範囲に定めて設定すること
    を特徴とする弾性表面波フィルタ。
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