JP3273450B2 - エレベータの上下開閉式ドア装置 - Google Patents
エレベータの上下開閉式ドア装置Info
- Publication number
- JP3273450B2 JP3273450B2 JP07579293A JP7579293A JP3273450B2 JP 3273450 B2 JP3273450 B2 JP 3273450B2 JP 07579293 A JP07579293 A JP 07579293A JP 7579293 A JP7579293 A JP 7579293A JP 3273450 B2 JP3273450 B2 JP 3273450B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- door
- sprocket
- oil
- pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
- Elevator Door Apparatuses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの上下開閉
式ドア装置に関する。
式ドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実公昭55−543号公報
に記載されているように、ドア上端部を吊り持つチェー
ンを介してドアを上下方向に開閉するようにしたエレベ
ータの上下開閉式ドア装置が提案されている。このよう
なエレベータの上下開閉式ドア装置では、前記のチェー
ン、およびチェーンと係合するスプロケット間の摩擦低
減、およびチェーン自体の防錆や摩耗低減を図るため、
定期的に潤滑油などの油をチェーンやスプロケットに供
給するようになっている。
に記載されているように、ドア上端部を吊り持つチェー
ンを介してドアを上下方向に開閉するようにしたエレベ
ータの上下開閉式ドア装置が提案されている。このよう
なエレベータの上下開閉式ドア装置では、前記のチェー
ン、およびチェーンと係合するスプロケット間の摩擦低
減、およびチェーン自体の防錆や摩耗低減を図るため、
定期的に潤滑油などの油をチェーンやスプロケットに供
給するようになっている。
【0003】そして従来、前記の給油を行なう際、停止
した乗かご上に保守員が乗って、ドアを閉じた状態で手
差しで油差しから各チェーンの数個所および各スプロケ
ットに油を垂れ流すようになっていた。
した乗かご上に保守員が乗って、ドアを閉じた状態で手
差しで油差しから各チェーンの数個所および各スプロケ
ットに油を垂れ流すようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のエレベータの上下開閉式ドア装置では、チェーンや
スプロケットに給油する際、これらのチェーンやスプロ
ケットが停止していることから、チェーンやスプロケッ
トの給油を必要とする個所のうちの一部のみに給油が行
なわれ、すなわち、給油を必要とする個所の全体にわた
って均一に油が行き渡らないという問題があった。ま
た、乗かご上に保守員が乗って手差しで順次給油を行な
うことから、この給油にかなりの時間を要し、エレベー
タを長く停止させる必要があった。特に2枚ドアの場
合、この2枚ドアに4本のチェーンが備えられて給油個
所が多いことから、前記の給油にかなりの時間を要する
という問題が顕著であった。
来のエレベータの上下開閉式ドア装置では、チェーンや
スプロケットに給油する際、これらのチェーンやスプロ
ケットが停止していることから、チェーンやスプロケッ
トの給油を必要とする個所のうちの一部のみに給油が行
なわれ、すなわち、給油を必要とする個所の全体にわた
って均一に油が行き渡らないという問題があった。ま
た、乗かご上に保守員が乗って手差しで順次給油を行な
うことから、この給油にかなりの時間を要し、エレベー
タを長く停止させる必要があった。特に2枚ドアの場
合、この2枚ドアに4本のチェーンが備えられて給油個
所が多いことから、前記の給油にかなりの時間を要する
という問題が顕著であった。
【0005】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、ドアを吊り持つ
チェーンなどの動作時に、このチェーンなどの給油を迅
速に行なうことのできるエレベータの上下開閉式ドア装
置を提供することにある。
に鑑みてなされたもので、その目的は、ドアを吊り持つ
チェーンなどの動作時に、このチェーンなどの給油を迅
速に行なうことのできるエレベータの上下開閉式ドア装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、ドアの上端部を吊るチェーンと、このチェ
ーンと係合するスプロケットとを有し、前記チェーンを
介して前記ドアを上下方向に開閉するようにしたエレベ
ータの上下開閉式ドア装置において、前記ドア近傍に配
管を敷設するとともに、この配管に、前記チェーンおよ
びスプロケットの少なくとも一方に向けて油を吐出する
ノズルを設け、一方、前記配管に油を送り出すポンプを
接続し、前記ドアの開閉回数が所定回数に到達した場
合、前記ドアの開閉に応じて前記ポンプを起動して前記
チェーン及びスプロケットの少なくとも一方に給油する
ようにした構成にしてある。
に本発明は、ドアの上端部を吊るチェーンと、このチェ
ーンと係合するスプロケットとを有し、前記チェーンを
介して前記ドアを上下方向に開閉するようにしたエレベ
ータの上下開閉式ドア装置において、前記ドア近傍に配
管を敷設するとともに、この配管に、前記チェーンおよ
びスプロケットの少なくとも一方に向けて油を吐出する
ノズルを設け、一方、前記配管に油を送り出すポンプを
接続し、前記ドアの開閉回数が所定回数に到達した場
合、前記ドアの開閉に応じて前記ポンプを起動して前記
チェーン及びスプロケットの少なくとも一方に給油する
ようにした構成にしてある。
【0007】
【作用】本発明は上記のように構成したので、チェーン
を介してドアが開閉するとき、給油装置から油が送り出
されて、チェーンおよびスプロケットの少なくとも一
方、例えば両方に向けて油が供給される。これによっ
て、チェーンなどの動作中に、このチェーンなどの給油
を行なうことができる。また、保守員が手差しでチェー
ンなどの給油を順次行なう場合と比べて、給油に要する
時間が短くて済む。
を介してドアが開閉するとき、給油装置から油が送り出
されて、チェーンおよびスプロケットの少なくとも一
方、例えば両方に向けて油が供給される。これによっ
て、チェーンなどの動作中に、このチェーンなどの給油
を行なうことができる。また、保守員が手差しでチェー
ンなどの給油を順次行なう場合と比べて、給油に要する
時間が短くて済む。
【0008】
【実施例】以下、本発明のエレベータの上下開閉式ドア
装置の実施例を図に基づいて説明する。図1は本発明の
エレベータの上下開閉式ドア装置の一実施例に備えられ
るドアの部分を示す斜視図、図2は図1の上下開閉式ド
ア装置に備えられるポンプおよび配管を示す説明図であ
る。
装置の実施例を図に基づいて説明する。図1は本発明の
エレベータの上下開閉式ドア装置の一実施例に備えられ
るドアの部分を示す斜視図、図2は図1の上下開閉式ド
ア装置に備えられるポンプおよび配管を示す説明図であ
る。
【0009】図1に示すエレベータの上下開閉式ドア装
置は、下階の階床1の出入口を開閉する下ドア2および
上ドア3と、下ドア2の上端部を吊り持つ第1のチェー
ン4および第2のチェーン5と、上ドア3の上端部を吊
り持つ第3のチェーン6と、これらのチェーン4〜6の
各一端にブラケット7を介して張力を付与するドアウエ
イト8と、前記のチェーン4〜6を駆動する駆動部9と
を有している。
置は、下階の階床1の出入口を開閉する下ドア2および
上ドア3と、下ドア2の上端部を吊り持つ第1のチェー
ン4および第2のチェーン5と、上ドア3の上端部を吊
り持つ第3のチェーン6と、これらのチェーン4〜6の
各一端にブラケット7を介して張力を付与するドアウエ
イト8と、前記のチェーン4〜6を駆動する駆動部9と
を有している。
【0010】この駆動部9は、図示しない乗かごの係合
装置と係合する係合子11と、この係合子11に両端が
連結されるループ状の駆動チェーン12と、上ドア3両
側端の上方にそれぞれ設けられ、前記の駆動チェーン1
2が巻掛けられる一対の駆動スプロケット13、14
と、駆動チェーン12が係合するアイドラスプロケット
15とからなっている。前記のブラケット7の直上に
は、前記のチェーン4〜6がそれぞれ巻掛けられるスプ
ロケット16、17、18が設けられ、これらのスプロ
ケット16〜18は軸19を介して前記の駆動スプロケ
ット13と一体的に回転するようになっている。
装置と係合する係合子11と、この係合子11に両端が
連結されるループ状の駆動チェーン12と、上ドア3両
側端の上方にそれぞれ設けられ、前記の駆動チェーン1
2が巻掛けられる一対の駆動スプロケット13、14
と、駆動チェーン12が係合するアイドラスプロケット
15とからなっている。前記のブラケット7の直上に
は、前記のチェーン4〜6がそれぞれ巻掛けられるスプ
ロケット16、17、18が設けられ、これらのスプロ
ケット16〜18は軸19を介して前記の駆動スプロケ
ット13と一体的に回転するようになっている。
【0011】上述した下ドア2の上端部両側には、外方
へ突出し、第1のチェーン4、第2のチェーン5の各他
端が連結されるブラケット21、22がそれぞれ設けら
れており、第1のチェーン4は、前記のスプロケット1
6を介してブラケット7と連結され、一方、第2のチェ
ーン5は、前記のブラケット22の上方に設けられるス
プロケット23、アイドラスプロケット24、25、2
6、および前記のスプロケット17を介してブラケット
7と連結されている。前記のスプロケット23は、軸2
7を介して前記の駆動スプロケット14と一体的に回転
するようになっている。
へ突出し、第1のチェーン4、第2のチェーン5の各他
端が連結されるブラケット21、22がそれぞれ設けら
れており、第1のチェーン4は、前記のスプロケット1
6を介してブラケット7と連結され、一方、第2のチェ
ーン5は、前記のブラケット22の上方に設けられるス
プロケット23、アイドラスプロケット24、25、2
6、および前記のスプロケット17を介してブラケット
7と連結されている。前記のスプロケット23は、軸2
7を介して前記の駆動スプロケット14と一体的に回転
するようになっている。
【0012】上述した上ドア3の上端部両側には、前記
の第3のチェーン6が巻掛けられるアイドラスプロケッ
ト31、32が設けられている。この第3のチェーン6
の一端は、前記のアイドラスプロケット26の軸33に
回転可能に支持される他のアイドラスプロケット34、
および前記のスプロケット18を介してブラケット7と
連結される。一方、前記の第3のチェーン6の他端は、
図示しない昇降路壁面に固設されるブラケット35と連
結される。なお、スプロケット13〜18なども、図示
しない昇降路壁部により回転可能に支持されている。
の第3のチェーン6が巻掛けられるアイドラスプロケッ
ト31、32が設けられている。この第3のチェーン6
の一端は、前記のアイドラスプロケット26の軸33に
回転可能に支持される他のアイドラスプロケット34、
および前記のスプロケット18を介してブラケット7と
連結される。一方、前記の第3のチェーン6の他端は、
図示しない昇降路壁面に固設されるブラケット35と連
結される。なお、スプロケット13〜18なども、図示
しない昇降路壁部により回転可能に支持されている。
【0013】この上下開閉式ドア装置では、下階の階床
1に図示しない乗かごが到着した後、この乗かごの係合
装置が係合子11と係合して、この係合子11を図1の
左方向へ移動させる。これに伴い、駆動チェーン12が
図1の反時計方向へ回動し、駆動スプロケット13、軸
19を介してスプロケット16〜18が回転駆動され、
同時に、他の駆動スプロケット14、軸27を介してス
プロケット23も回転駆動される。前記のスプロケット
16、17、23の回転により、第1のチェーン4、第
2のチェーン5が同等の速度で駆動されて下ドア2が上
昇する。また、前記のスプロケット18の回転により第
3のチェーン6も駆動されて上ドア3が上昇する。この
とき、第1のチェーン4および第2のチェーン5の両方
を駆動することにより下ドア2が開き、第3のチェーン
6の一端のみを駆動することにより上ドア3が開くこと
から、上ドア3の移動速度は下ドア2の移動速度の半分
となっている。
1に図示しない乗かごが到着した後、この乗かごの係合
装置が係合子11と係合して、この係合子11を図1の
左方向へ移動させる。これに伴い、駆動チェーン12が
図1の反時計方向へ回動し、駆動スプロケット13、軸
19を介してスプロケット16〜18が回転駆動され、
同時に、他の駆動スプロケット14、軸27を介してス
プロケット23も回転駆動される。前記のスプロケット
16、17、23の回転により、第1のチェーン4、第
2のチェーン5が同等の速度で駆動されて下ドア2が上
昇する。また、前記のスプロケット18の回転により第
3のチェーン6も駆動されて上ドア3が上昇する。この
とき、第1のチェーン4および第2のチェーン5の両方
を駆動することにより下ドア2が開き、第3のチェーン
6の一端のみを駆動することにより上ドア3が開くこと
から、上ドア3の移動速度は下ドア2の移動速度の半分
となっている。
【0014】そして、本実施例の上下開閉式ドア装置
は、図2に示すように、機械室床41に設置され、前記
のドア2、3の開閉時に油を送り出すポンプ42と、こ
のポンプ42から送り出される油を導く配管43とを備
えている。前記の機械室床41に設置されるエレベータ
用制御盤44は、ドア2、3などの開閉動作をカウント
するカウンタを有し、このカウンタで所定回数、例えば
50回をカウントしたとき作動指令を前記のポンプ42
に出力し、すなわち、ドア2、3などが50回開閉する
毎に給油を行なうようになっている。
は、図2に示すように、機械室床41に設置され、前記
のドア2、3の開閉時に油を送り出すポンプ42と、こ
のポンプ42から送り出される油を導く配管43とを備
えている。前記の機械室床41に設置されるエレベータ
用制御盤44は、ドア2、3などの開閉動作をカウント
するカウンタを有し、このカウンタで所定回数、例えば
50回をカウントしたとき作動指令を前記のポンプ42
に出力し、すなわち、ドア2、3などが50回開閉する
毎に給油を行なうようになっている。
【0015】上述した配管43は、昇降路壁部に沿って
下階の階床1まで延設される縦配管48と、この縦配管
48より各階床で分岐される分岐管49〜52と、各分
岐管49〜52にそれぞれ介設される開閉弁53〜56
とが含まれる。これらの開閉弁53〜56は、前記の制
御盤44により信号線45を介して制御されるようにな
っている。
下階の階床1まで延設される縦配管48と、この縦配管
48より各階床で分岐される分岐管49〜52と、各分
岐管49〜52にそれぞれ介設される開閉弁53〜56
とが含まれる。これらの開閉弁53〜56は、前記の制
御盤44により信号線45を介して制御されるようにな
っている。
【0016】例えば、下階の階床1に設けられる前記の
分岐管49には、図1に示すように、上ドア3が開閉す
る際、たわみながら上ドア3に追従するフレキシブルホ
ース61が接続されるとともに、昇降路壁部にそれぞれ
固設される第1のジャンクション62および連結管63
を介して、第2のジャンクション64も接続される。
分岐管49には、図1に示すように、上ドア3が開閉す
る際、たわみながら上ドア3に追従するフレキシブルホ
ース61が接続されるとともに、昇降路壁部にそれぞれ
固設される第1のジャンクション62および連結管63
を介して、第2のジャンクション64も接続される。
【0017】前記のフレキシブルホース61の一端に、
第3のジャンクション65が接続され、この第3のジャ
ンクション65に、先端がそれぞれアイドラスプロケッ
ト31、32と対向するノズル66、67が接続されて
いる。また、前記の第1のジャンクション62に、先端
がそれぞれスプロケット14、23と対向するノズル6
8、69が接続され、前記の第2のジャンクション64
に、先端がそれぞれスプロケット13、16〜18と対
向するノズル70〜73が接続され、これらのノズル6
6〜73は図示しない逆止弁を内蔵している。なお、こ
の階床1より上方の階床(図示せず)の分岐管50〜5
2に接続される部分も同様に構成されている。
第3のジャンクション65が接続され、この第3のジャ
ンクション65に、先端がそれぞれアイドラスプロケッ
ト31、32と対向するノズル66、67が接続されて
いる。また、前記の第1のジャンクション62に、先端
がそれぞれスプロケット14、23と対向するノズル6
8、69が接続され、前記の第2のジャンクション64
に、先端がそれぞれスプロケット13、16〜18と対
向するノズル70〜73が接続され、これらのノズル6
6〜73は図示しない逆止弁を内蔵している。なお、こ
の階床1より上方の階床(図示せず)の分岐管50〜5
2に接続される部分も同様に構成されている。
【0018】上記したポンプ42と配管43とノズル6
6〜73は、ドア2,3が開閉するときに油をチェーン
4,5,6,12およびスプロケット13,14,16
〜18,23,31,32の少なくともいずれかに油を
供給する給油装置を構成している。
6〜73は、ドア2,3が開閉するときに油をチェーン
4,5,6,12およびスプロケット13,14,16
〜18,23,31,32の少なくともいずれかに油を
供給する給油装置を構成している。
【0019】この実施例にあっては、まずポンプ42、
配管43、制御盤44および信号線45を取付けた後、
ポンプ42を駆動するとともに開閉弁53を開き、配管
43内を油で満たして各階床ごとに試運転を行なう。例
えば下階の階床1では、第1のジャンクション62を介
してノズル68、69まで油を送り、第2のジャンクシ
ョン64を介してノズル70〜73まで油を送り、第3
のジャンクション65を介してノズル66、67まで油
を送る。そして、これらのノズル66〜73から油が吐
出されるとき、ポンプ42の駆動を停止して開閉弁53
を閉じる。このとき、ノズル66〜73内の逆止弁によ
り、これらのノズル66〜73内に油が満たされた状態
に保たれる。そして、この階床1より上方の階床(図示
せず)の分岐管50〜52に接続される部分にも、同様
の手順で油を供給する。
配管43、制御盤44および信号線45を取付けた後、
ポンプ42を駆動するとともに開閉弁53を開き、配管
43内を油で満たして各階床ごとに試運転を行なう。例
えば下階の階床1では、第1のジャンクション62を介
してノズル68、69まで油を送り、第2のジャンクシ
ョン64を介してノズル70〜73まで油を送り、第3
のジャンクション65を介してノズル66、67まで油
を送る。そして、これらのノズル66〜73から油が吐
出されるとき、ポンプ42の駆動を停止して開閉弁53
を閉じる。このとき、ノズル66〜73内の逆止弁によ
り、これらのノズル66〜73内に油が満たされた状態
に保たれる。そして、この階床1より上方の階床(図示
せず)の分岐管50〜52に接続される部分にも、同様
の手順で油を供給する。
【0020】その後、下階の階床1に乗かごが到着して
制御盤44から開指令が出力されると、上述したように
チェーン4〜6を介してドア2、3が開かれるととも
に、ポンプ42が起動し、開閉弁53が開くことから、
ポンプ42から送り出される油は、縦配管48、分岐管
49、ジャンクション62、64、65を介して送ら
れ、ノズル66〜73から一斉に油が吐出される。これ
に伴い、ノズル66、67から、アイドラスプロケット
31、32、および第3のチェーン6に向けて油が吐出
され、ノズル68から、駆動スプロケット14、および
駆動チェーン12に向けて油が吐出され、ノズル69か
ら、スプロケット23、および第2のチェーン5に向け
て油が吐出され、ノズル70から、他の駆動スプロケッ
ト13、および駆動チェーン12に向けて油が吐出さ
れ、ノズル71から、スプロケット16、および第1の
チェーン4に向けて油が吐出され、ノズル72から、ス
プロケット17、および第2のチェーン5に向けて油が
吐出され、ノズル73から、スプロケット18、および
第3のチェーン6に向けて油が吐出される。このような
給油は、ドア2、3の開閉動作が終了するまで行なわれ
る。
制御盤44から開指令が出力されると、上述したように
チェーン4〜6を介してドア2、3が開かれるととも
に、ポンプ42が起動し、開閉弁53が開くことから、
ポンプ42から送り出される油は、縦配管48、分岐管
49、ジャンクション62、64、65を介して送ら
れ、ノズル66〜73から一斉に油が吐出される。これ
に伴い、ノズル66、67から、アイドラスプロケット
31、32、および第3のチェーン6に向けて油が吐出
され、ノズル68から、駆動スプロケット14、および
駆動チェーン12に向けて油が吐出され、ノズル69か
ら、スプロケット23、および第2のチェーン5に向け
て油が吐出され、ノズル70から、他の駆動スプロケッ
ト13、および駆動チェーン12に向けて油が吐出さ
れ、ノズル71から、スプロケット16、および第1の
チェーン4に向けて油が吐出され、ノズル72から、ス
プロケット17、および第2のチェーン5に向けて油が
吐出され、ノズル73から、スプロケット18、および
第3のチェーン6に向けて油が吐出される。このような
給油は、ドア2、3の開閉動作が終了するまで行なわれ
る。
【0021】このように構成した実施例では、チェーン
4〜6、12およびスプロケット13、14、16〜1
8などの動作中に、これらのチェーン4〜6、12やス
プロケット13、14、16〜18の給油を自動的に行
なうことができる。また、複数のノズル66〜73をそ
れぞれ適切な位置にあらかじめ設け、これらのノズル6
6〜73から油を一斉に吐出することにより動作中のチ
ェーン4〜6およびスプロケット16〜18などの給油
を行なうことから、保守員が手差しで給油を順次行なう
場合と比べて、給油に要する時間が短くて済む。
4〜6、12およびスプロケット13、14、16〜1
8などの動作中に、これらのチェーン4〜6、12やス
プロケット13、14、16〜18の給油を自動的に行
なうことができる。また、複数のノズル66〜73をそ
れぞれ適切な位置にあらかじめ設け、これらのノズル6
6〜73から油を一斉に吐出することにより動作中のチ
ェーン4〜6およびスプロケット16〜18などの給油
を行なうことから、保守員が手差しで給油を順次行なう
場合と比べて、給油に要する時間が短くて済む。
【0022】なお、本実施例では制御盤44からの作動
指令に応じてポンプ42を起動させるとともに開閉弁5
3〜56を開くようにしたが、保守員が乗かご上に乗っ
て乗かご上のドア開釦の操作と、前記のポンプ42およ
び開閉弁53〜56の操作とを行なうようにしても同様
の効果を得ることができる。さらに、本実施例ではポン
プ42を機械室床41に設置したが、この機械室床41
に設ける代わりに、ポンプ42を乗かご上に設けて、ポ
ンプ42に分岐管49を直接接続して給油するようにし
てもよい。この場合は、各階床ごとに保守員が乗かご、
ドアおよびポンプ42を操作しながら給油を行なうこと
ができる。
指令に応じてポンプ42を起動させるとともに開閉弁5
3〜56を開くようにしたが、保守員が乗かご上に乗っ
て乗かご上のドア開釦の操作と、前記のポンプ42およ
び開閉弁53〜56の操作とを行なうようにしても同様
の効果を得ることができる。さらに、本実施例ではポン
プ42を機械室床41に設置したが、この機械室床41
に設ける代わりに、ポンプ42を乗かご上に設けて、ポ
ンプ42に分岐管49を直接接続して給油するようにし
てもよい。この場合は、各階床ごとに保守員が乗かご、
ドアおよびポンプ42を操作しながら給油を行なうこと
ができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、チ
ェーンやスプロケットの動作時に、これらのチェーンや
スプロケットの給油を行なうことができ、したがって、
チェーンやスプロケットの給油個所の全体にわたって均
一に給油できる。また、前記の給油を迅速に行なえるこ
とから、エレベータを長く停止させてエレベータ利用者
に迷惑を掛けることもない。
ェーンやスプロケットの動作時に、これらのチェーンや
スプロケットの給油を行なうことができ、したがって、
チェーンやスプロケットの給油個所の全体にわたって均
一に給油できる。また、前記の給油を迅速に行なえるこ
とから、エレベータを長く停止させてエレベータ利用者
に迷惑を掛けることもない。
【図1】本発明のエレベータの上下開閉式ドア装置の一
実施例に備えられるドアの部分を示す斜視図である。
実施例に備えられるドアの部分を示す斜視図である。
【図2】図1の上下開閉式ドア装置に備えられるポンプ
および配管を示す説明図である。
および配管を示す説明図である。
2、3 ドア 4〜6 チェーン 12 チェーン 13、14 駆動スプロケット 16〜18 スプロケット 31、32 アイドラスプロケット 42 ポンプ 43 配管 48 縦配管 49〜52 分岐管 53〜56 開閉弁 61 フレキシブルホース 62 ジャンクション 63 連結管 64、65 ジャンクション 66〜73 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−286599(JP,A) 実開 昭62−157871(JP,U) 実開 平1−100958(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/00 - 13/30 F16N 1/00 - 39/08
Claims (1)
- 【請求項1】 ドアの上端部を吊るチェーンと、このチ
ェーンと係合するスプロケットとを有し、前記チェーン
を介して前記ドアを上下方向に開閉するようにしたエレ
ベータの上下開閉式ドア装置において、 前記ドア近傍に配管を敷設するとともに、この配管に、
前記チェーンおよびスプロケットの少なくとも一方に向
けて油を吐出するノズルを設け、一方、前記配管に油を
送り出すポンプを接続し、前記ドアの開閉回数が所定回
数に到達した場合、前記ドアの開閉に応じて前記ポンプ
を起動して前記チェーン及びスプロケットの少なくとも
一方に給油するようにしたことを特徴とするエレベータ
の上下開閉式ドア装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07579293A JP3273450B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | エレベータの上下開閉式ドア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07579293A JP3273450B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | エレベータの上下開閉式ドア装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06286958A JPH06286958A (ja) | 1994-10-11 |
JP3273450B2 true JP3273450B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=13586422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07579293A Expired - Fee Related JP3273450B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | エレベータの上下開閉式ドア装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3273450B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112744680B (zh) * | 2021-01-07 | 2022-06-14 | 威海固恒建筑机械有限公司 | 一种施工升降机翻转式笼门 |
-
1993
- 1993-04-01 JP JP07579293A patent/JP3273450B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06286958A (ja) | 1994-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5803149A (en) | Jack shaft garage door operator | |
US9010026B2 (en) | Driven member positioner | |
US2882044A (en) | Garage door actuating device | |
JP3273450B2 (ja) | エレベータの上下開閉式ドア装置 | |
US2936830A (en) | Opening and locking brace for canopy type doors | |
USRE40001E1 (en) | Jack shaft garage door operator | |
KR19990072984A (ko) | 차단기및차단기에의한차량제어시스템 | |
US3499478A (en) | Door assembly | |
US5261186A (en) | Fire door closure reset system | |
KR102365502B1 (ko) | 가축용 양방향 안전 유도몰이장치 및 이를 이용한 양방향 가축 안전 몰이 방법 | |
JP2905707B2 (ja) | パルス循環式索道の搬器扉開閉装置 | |
JPS5853913Y2 (ja) | 扉開閉装置 | |
US2517768A (en) | Overhead transporting door for garages and the like | |
US6125675A (en) | Wire draw machine with integral coil-supporting table | |
JP2579751Y2 (ja) | 電動式水平養生ネット装置 | |
JPH089115Y2 (ja) | 油圧タグラインの油圧回路 | |
JPS6346399Y2 (ja) | ||
JPH05256078A (ja) | 天井収納梯子装置 | |
RU208549U1 (ru) | Установка для намотки шланга | |
US2159522A (en) | Door-operating apparatus | |
JP2582105B2 (ja) | 防火シャッター装置 | |
JPH06115862A (ja) | エレベーターのかごドア装置 | |
JP2003192259A (ja) | 小荷物専用昇降機用出し入れ口装置 | |
JP3045654B2 (ja) | 貨物車輌荷室のシャッタ扉装置 | |
US1576398A (en) | Door-actuating mechanism |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |