JPS6346399Y2 - - Google Patents

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JPS6346399Y2
JPS6346399Y2 JP7644183U JP7644183U JPS6346399Y2 JP S6346399 Y2 JPS6346399 Y2 JP S6346399Y2 JP 7644183 U JP7644183 U JP 7644183U JP 7644183 U JP7644183 U JP 7644183U JP S6346399 Y2 JPS6346399 Y2 JP S6346399Y2
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refueling
hose
refueling nozzle
switch
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガソリン給油所等に適用される懸垂
式給油装置に係り、特に外力によりホースが無理
に引き出されたとき該ホースの切断、給油ノズル
の継手外れ等によつて生じる油の流出事故を未然
に防止するのに好適な懸垂式給油装置に関するも
のである。
一般に、ガソリン給油所に用いられるこの種の
懸垂式給油装置は、一端がタンクに連なり他端が
給油所高所に開口する配管と、該配管の途中に設
けられ、ポンプ用モータにより駆動されるポンプ
と、前記給油所高所に設けられたホースリール
と、該ホースリールに巻回され、一端が前記配管
の他端と接続され他端に給油ノズルが設けられた
ホースと、昇降スイツチの操作により前記ホース
リールを正逆回転駆動せしめて前記給油ノズルを
昇降させる昇降用モータと、前記ホースリールの
回転に応じて開閉し、給油ノズルが前記ホースリ
ール近傍の格納位置、地上から約1.8mの待機位
置、車両に給油すべき給油位置を検出する位置検
出スイツチ機構と、給油ノズルが給油位置となつ
たとき該位置検出スイツチ機構がこれを検出して
前記ポンプ用モータを駆動せしめるポンプ制御回
路とからなり、前記昇降スイツチのうち、例えば
給油所事務室内、建屋側壁等に設けられたメイン
昇降スイツチを作動することにより、給油ノズル
を格納位置と待機位置との間で昇降させ、また給
油ノズル近傍のホース途中または給油ノズルに設
けられた手元昇降スイツチを作動することによ
り、給油ノズルを待機位置と給油位置との間で昇
降させ、給油位置となつたときにはポンプ用モー
タを駆動せしめるように構成したものが知られて
いる。
しかし、このような給油装置では、給油位置に
おいて給油ノズルを車両の燃料タンクに挿入した
状態で誤まつて車両が発進した場合には、ホース
に無理な外力が作用して該ホースが切断する等の
危険がある。
前述の問題点を解決するため、従来例えば特開
昭57−175597号公報に示す如く外力によつてホー
スが給油位置からさらに引張られたときには、こ
れを検出して給油を停止するように構成したもの
が知られている。しかし、上記従来技術によるも
のは、トラツク等の大型車両が地上から1.8mの
待機位置にある給油ノズルを引掛けてホースが無
理に引き出されてしまつた場合には、給油ノズル
が給油位置となつたときに位置検出スイツチ機構
がこれを検出し、あたかも手元昇降スイツチによ
つて給油ノズルを引き出したかの如くポンプ制御
回路が作動してしまう。この結果、ホース内に加
圧状態の油が充満されることになり、何らかの都
合で給油ノズルが開弁したり、待機位置から無理
に引張られたホースが切断したり、給油ノズルの
継手が外れたりした場合には、油が流出してしま
う欠点があつた。一方、上記従来技術によるもの
は、トラツク等の大型車両の幌が地上から3m程
度の格納位置にある給油ノズルを引掛けてホース
を無理に引張つた場合にも、給油ノズルが給油位
置となつたときには前述と同様の事故を起こす欠
点がある。
本考案は、前述した従来技術の欠点に鑑みなさ
れたもので、給油ノズルがいかなる位置にあろう
とも、昇降スイツチを操作することによつて昇降
用モータの下降信号が出力されていないときには
ポンプの駆動を不可能とするようにした懸垂式給
油装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本考案が採用する
構成の特徴は、昇降用モータを下降回転するため
の信号が出力されていないときに、位置検出スイ
ツチ機構からの検出信号の状態が変化したときに
は、ポンプ用モータの駆動を禁止する安全回路を
設けたことにある。
以下、本考案について図面に示す実施例に基づ
いて述べる。
図面において、給油所敷地1には事務室等を備
えた建屋2が設けられ、該建屋2の上方には天
井、キヤノピ、梁等からなる高所3が形成されて
いる。前記建屋2に沿つて配管4が設けられ、該
配管4の一端は敷地1の地下に設置されたタンク
5内に開口し、その他端は高所3に開口し後述の
ホース昇降機6に接続されている。そして、配管
4の途中にはポンプ用モータ7によつて駆動され
るポンプ8、給油量を計測する流量計9が設けら
れ、該流量計9には流量発信器10が付設されて
いる。
前記ホース昇降機6は第2図に詳述する如く、
下面が長溝状のホース通路11Aとなつた長箱状
のケーシング11を有し、該ケーシング11内に
は支持枠12を介してホースリール13が回転自
在に軸支されている。そして、ホースリール13
にはホース14が巻回され、該ホース14の一端
は前記配管4の他端開口側と接続され、かつ該ホ
ース14の他端はホース通路11Aを介して吊下
され、その先端には給油ノズル15が接続されて
いる。
16は前記ケーシング11内において支持枠1
2に取付けられた正逆回転可能な昇降用モータ、
17は該モータ16の回転を減速する減速機構を
示し、該減速機構17の出力軸18にはスプロケ
ツト19が遊嵌され、該スプロケツト19はトル
クリミツタ20によつて該出力軸18と動力伝達
可能に連結されている。ここで、前記トルクリミ
ツタ20は第3図に示す如くスプロケツト19の
一側において出力軸18に固着された摩擦板20
Aと、該スプロケツト19の他側において出力軸
18に遊嵌された摩擦板20Bと、該摩擦板20
Bの背面側に設けられた押圧力設定用の皿ばね2
0Cと、摩擦板20A,20B間でスプロケツト
19を挾持するように皿ばね20Cの背面側にお
いて出力軸18に螺着されたねじ20Dとから構
成され、通常の昇降動作時には昇降用モータ16
の回転は減速機構17、出力軸18、トルクリミ
ツタ20を介してスプロケツト19に伝達される
が、後述する如くホース14に過大な外力が作用
してホースリール13が回転したときにはスプロ
ケツト19は摩擦板20A,20B間で滑り、昇
降用モータ16が負荷とならないようにしてい
る。
一方、21はホースリール13の回転軸(図示
せず)に固着されたスプロケツト、22は各スプ
ロケツト19,21間に巻回されたチエーンを示
し、前述の如く該スプロケツト19が回転するこ
とによつてチエーン22、スプロケツト20を介
してホースリール13を回転することができる。
また、23はケーシング11内において支持枠
12に設けられた位置検出スイツチ機構で、該位
置検出スイツチ機構23は第4図に詳述する如く
例えば耐圧防爆構造からなるケーシング24と、
該ケーシング24内に配設された歯車25と、該
歯車25と噛合する歯車26A,26B,26C
と、該各歯車26A,26B,26Cに同軸に設
けられ異なる位置にカム溝を有するカム27A,
27B,27Cと、該各カム27A,27B,2
7Cによつて作動するカムスイツチ28A,28
B,28Cとから構成される。ここで、カムスイ
ツチ28Aは第1図中において給油ノズル15が
ホース昇降機6近傍の格納位置Aまで上昇したと
き閉成する格納位置検出スイツチを構成し、カム
スイツチ28Bは同じく給油ノズル15が地上か
ら約1.8mの待機位置Bとなつたとき閉成する待
機位置検出スイツチを構成し、さらにカムスイツ
チ28Cは同じく給油ノズル15が車両に給油す
べき給油位置Cとなつたとき閉成する給油位置検
出スイツチを構成する。そして、前述の歯車25
はスプロケツト21に同軸に設けられた歯車2
9、該歯車29と歯車25との間に介在する歯車
群30を介して連結され、ホースリール13の回
転を検出することにより給油ノズル15の位置を
検出しうるようになされている。
かくして、ホース昇降機6はホース14が巻回
されたホースリール13、昇降用モータ16、減
速機構17、出力軸18に遊嵌されたスプロケツ
ト19、トルクリミツタ20、チエーン22、ス
プロケツト21等から構成され、さらにホースリ
ール13の回転を検出するための位置検出スイツ
チ機構23が付設されている。なお、第2図中3
1はホース14をケーシング11のホース通路1
1Aに沿つて水平方向に移動させるための横移動
用台車である。
一方、第1図中において32は建屋2の側壁ま
たは事務室内等に設けられたメイン昇降スイツチ
で、該メイン昇降スイツチ32は給油ノズル15
を格納位置Aから待機位置Bまで下降させる下降
スイツチ32Aと、給油ノズル15を待機位置B
から格納位置Aまで上昇させる上昇スイツチ32
Bとから構成されている。
また、33は給油ノズル15に、または該給油
ノズル15の近傍においてホース14の途中に設
けられた手元昇降スイツチで、該スイツチ33は
給油ノズル15を待機位置Bから給油位置Cまで
下降させるために紐34によつて作動することが
できる下降スイツチ33Aと、給油ノズル15を
給油位置Cから待機位置Bまで上昇させる上昇ス
イツチ33Bとから構成されている。
さらに、35は建屋2の高所等顧客の見易い位
置に設けられた表示計で、該表示計35は例えば
建屋2の事務室内等に設けられた制御盤36に内
蔵された計数回路、駆動回路(いずれも図示せ
ず)を介して流量発信器10と接続され、該流量
発信器10からの流量信号に比例した給油量を表
示するように構成されている。なお、制御盤36
は事務室内等に設けるものに限ることなく、表示
計35内に設けてもよい。以上の構成は従来技術
と変るところがない。
次に、第5図は制御盤36内に設けられたポン
プ用モータ7および昇降用モータ16からなるモ
ータを制御するための制御回路を示し、該制御回
路は位置検出スイツチ機構24の各スイツチ28
A,28B,28C、メイン昇降スイツチ32の
各スイツチ32A,32B、手元昇降スイツチ3
3の各スイツチ33A,33Bからの信号が入力
されることにより下降信号または上昇信号を出力
して昇降用モータ16を正逆転制御すると共に、
給油ノズル15が給油位置Cとなつたときにポン
プ駆動信号を出力してポンプ用モータ7を駆動す
るモータ制御回路37と、該モータ制御回路37
からのポンプ駆動信号によりポンプ用モータ7と
商用電源E1との間を接続し、該モータ7を回転
するポンプ用モータ駆動回路38と、前記モータ
制御回路37からの下降信号によつて昇降用モー
タ16と商用電源E2との間を接続してこれを下
降回転させ、モータ制御回路37からの上昇信号
によつて昇降用モータ16と商用電源E2との間
を接続してこれを上昇回転させる昇降用モータ駆
動回路39と、第5図中の一点鎖線で示す如く本
考案の特徴部分をなす安全回路40とから大略構
成される。なお、前記モータ制御回路37、ポン
プ用モータ駆動回路38、昇降用モータ駆動回路
39の機能は従来技術のものと実質的に変るとこ
ろがない。
しかして、前述の安全回路40は、第1に給油
ノズル15が格納位置A、待機位置B、給油位置
Cのいずれかにある場合、昇降用モータ16を下
降回転するための下降スイツチ32A,33Aの
いずれもが作動していないのに、ホース14が無
理に引張られ、トルクリミツタ20を介してホー
スリール13、位置検出スイツチ機構23が作動
し、カムスイツチ28A,28B,28Cの全部
が開成したときには、ポンプ用モータ7の駆動を
禁止し、必要に応じて音声、ランプ、ブザー等で
警報を発する安全機能と、第2に給油ノズル15
が待機位置Bまたは給油位置Cのいずれかにある
場合、昇降用モータ16を上昇回転するための上
昇スイツチ32B,33Bのいずれかを作動した
にもかかわらず、給油ノズル15が車両等に引掛
けられたままとなり、正常作動時において該上昇
スイツチ32B,33Bを作動したときには位置
検出機構23のカムスイツチ28A,28B,2
8Cの全部がカム27A,27B,27Cのカム
溝から乗り上つて開成する時間からさらに所定の
遅延時間が経過した後に、警報を発して作業者に
知らせ、必要に応じて昇降用モータ16、ポンプ
用モータ7の駆動を停止する安全機能とを併せ有
する。
これらの各安全機能を発揮するための具体的回
路として、安全回路40はノツト回路41,4
2,43,44、オア回路45,46,47、ア
ンド回路48,49,50,51,52、上昇信
号が入力された後に前述した所定時間経過後に遅
延出力する遅延回路53、入力に対してトリガ出
力するトリガ回路54、フリツプフロツプ回路5
5(以下、FF回路55という)、ホース昇降時の
異常動作に対して警報を発する警報器56、該警
報器56の作動後前記FF回路55をリセツト状
態に復帰させる復帰スイツチ57から構成され
る。なお、前記警報器56としては例えば音声合
成装置、ブザー、ランプ等が使用され、音声合成
装置を使用するときには音声によつて警報を発
し、ブザー、ランプの場合には警報音、点滅光等
で警報を発することができる。また、復帰スイツ
チ56は第1図に示す如く建屋2の壁面、給油所
事務室内等に設けられる。
ここで、格納位置検出用カムスイツチ28A、
待機位置検出用カムスイツチ28B、給油位置検
出用カムスイツチ28Cはモータ制御回路37と
接続されると共にノツト回路41,42,43を
それぞれ介してアンド回路48の入力側と接続さ
れ、また前記カムスイツチ28B、28Cはオア
回路45を介しアンド回路50の入力側と接続さ
れている。前記アンド回路49,50の出力側は
オア回路46、トリガ回路54を介してFF回路
55のセツト端子55Aと接続されている。ま
た、メイン昇降スイツチ32の各スイツチ32
A,32B、手元昇降スイツチ33の各スイツチ
33A,33Bはそれぞれモータ制御回路37の
入力側と接続されている。一方、該モータ制御回
路37の出力側は下降信号線58、上昇信号線5
9、ポンプ駆動信号線60を有し、前記下降信号
線58は昇降用モータ制御回路39と接続される
と共に上昇信号線59はアンド回路51を介して
該制御回路39と接続され、前記ポンプ駆動信号
線60はアンド回路52を介してポンプ用モータ
駆動回路38と接続されている。一方、下降信号
線58はオア回路47、ノツト回路44を各して
オア回路46の入力側と接続され、上昇信号線5
8は遅延回路53を介してアンド回路50の入力
側と接続されている。さらに、FF回路55のリ
セツト端子55Bと接続され、そのセツト出力端
子55Cは警報器56と接続され、そのリセツト
出力端子55Dはアンド回路51,52の入力側
と接続されている。
本考案は以上のように構成されるが、次にこの
作動について述べる。
まず、通常の給油動作について述べるに、正常
時には復帰スイツチ57によつてFF回路55は
リセツト状態にあり、リセツト出力端子55Dか
らの出力によつてアンド回路51,52はゲート
を開きうる状態にある。いま、給油ノズル15を
格納位置Aから待機位置Bに下降させるには、メ
イン昇降スイツチ32の下降スイツチ32Aを押
動する。これによつてモータ制御回路37から下
降信号線58を介して昇降用モータ駆動回路39
に下降信号が出力され、昇降用モータ16が下降
回転し、減速機構17、出力軸18、トルクリミ
ツタ20、スプロケツト19、チエーン22、ス
プロケツト21を順次介してホースリール13を
下降回転する。一方、ホースリール13の下降回
転と同時にスプロケツト21に噛合する歯車2
9、歯車群30、歯車25を介して位置検出スイ
ツチ機構23の歯車26A,26B,26Cが回
転し、昇降用モータ16の下降回転後まもなく格
納位置検出用カムスイツチ28Aはカム27Aの
カム溝から乗り上げ開成する。ホースリール13
の回転に伴なつてホース14が下降し、給油ノズ
ル15が待機位置Bとなると、待機位置検出用カ
ムスイツチ28Bがカム26Bのカム溝に嵌入し
て閉成して第4図の状態となる。この結果、モー
タ制御回路37からの下降信号が停止して給油ノ
ズル15は第1図の状態で停止する。この際、下
降過程でカムスイツチ28A,28B,28Cが
すべて開成したときノツト回路41,42,43
からの出力によつてアンド回路48のゲートが開
く。また、下降信号線58からの下降信号によつ
てオア回路47を介してノツト回路44に入力さ
れるが、該ノツト回路44から信号は出力されな
いから、アンド回路49のゲートは開かず、FF
回路55はリセツト状態に保持されている。
また、待機位置Bにある給油ノズル15を給油
位置Cまで下降させるには、紐34を引くことに
より手元昇降スイツチ33の下降スイツチ33A
を閉成する。これによつて、モータ制御回路37
から下降信号が出力され、昇降用モータ16を下
降回転し、前述と同様にホースリール13を下降
回転し、給油ノズル15を下げる。該給油ノズル
15が給油位置Cとなると給油位置検出用カムス
イツチ28Cが閉成し、モータ制御回路37から
の下降信号が停止し、昇降用モータ16は停止す
る。これと同時に、モータ制御回路37からはポ
ンプ駆動信号線60を介してポンプ駆動信号が出
力され、この信号はアンド回路52を介してポン
プ用モータ駆動回路38に入力され、ポンプ用モ
ータ7を起動してポンプ8を作動する。
以上によつて給油装置は給油可能状態となるか
ら、給油ノズル15を車両の燃料タンクに挿入し
て開弁すると、タンク5内の油液は配管4、ポン
プ8、流量計9、ホース14を介して給油され、
流量計9による被測流量は流量発信器10から制
御盤36に出力され、さらに表示計35に入力さ
れて刻々表示される。所望の給油量に達したとき
給油ノズル15を閉弁すれば、一の給油作業が終
了する。
次に、前述のようにして給油作業が終つた後、
給油位置Cにある給油ノズル15を待機位置Bま
で引き上げるには、上昇スイツチ33Bを閉成す
る。これによつてモータ制御回路37から上昇信
号線59、アンド回路51を介して上昇信号が出
力され、昇降用モータ16を回転し、ホースリー
ル13を上昇回転する。一方、ホースリール13
の上昇回転と同時に位置検出スイツチ機構23が
作動し、昇降用モータ16の上昇回転後まもなく
給油位置検出用カムスイツチ28Cはカム27C
のカム溝から乗り上げて開成し、給油ノズル15
が待機位置Bとなると待機位置検出用カムスイツ
チ28Bが閉成する。このため、モータ制御回路
37からの上昇信号が停止して給油ノズル15は
第1図の状態で停止する。
この際、上昇過程でカムスイツチ28A,28
B,28Cがすべて開成したときノツト回路4
1,42,43からの出力によつてアンド回路4
8のゲートが開く。また、上昇信号線59からの
上昇信号によつてオア回路47を介してノツト回
路44に入力されるが、該ノツト回路44から信
号は出力されないから、アンド回路49のゲート
は開かず、FF回路55はリセツト状態に保持さ
れている。一方、上昇信号線59からの上昇信号
は遅延回路53を介して所定の遅延時間、即ち正
常動作時において上昇スイツチ32B,33Bを
作動したときカムスイツチ28A,28B,28
Cの全部がカム27A,27B,27Cのカム溝
から乗り上つて開成するであろう時間から所定の
遅延時間経過後にアンド回路50に入力される
が、この時点ではカムスイツチ28Cは昇降用モ
ータ16の上昇回転後まもなくカム27Cのカム
溝から乗り上つて開成してしまつているため、該
カムスイツチ28Cと遅延回路53とからの入力
が一致することがなく、アンド回路50のゲート
が開くことはない。従つて、FF回路55はリセ
ツト状態に保持されている。さらに、上昇スイツ
チ33Bを閉成した時点で、またはカスイツチ2
8Cが開成した時点で、モータ制御回路37から
のモータ駆動信号の出力が停止され、ポンプ用モ
ータ7の駆動を停止し、ポンプ8の駆動を止め
る。
さらに、給油所の閉店に際して待機位置Bにあ
る給油ノズル15を格納位置Cに上昇させるには
メイン昇降スイツチ32の上昇スイツチ32Bを
閉成する。これによつて、モータ制御回路37か
ら上昇信号が出力され、ホースリール13を上昇
回転し、給油ノズル15を引き上げる。該給油ノ
ズル15が格納位置Aとなると給油位置検出用カ
ムスイツチ28Aが閉成し、昇降用モータ16を
停止する。このときも、カムスイツチ28A,2
8B,28Cがすべて閉成したときアンド回路4
8のゲートを開くが、ノツト回路44から信号が
出力されず、アンド回路49はゲートを開かない
から、FF回路55はリセツト状態に保持されて
いる。一方、遅延回路53の遅延時間後にアンド
回路50に信号が入力されるが、このときはカム
スイツチ28Bは開成しているからアンド回路5
3から信号が出力されず、この場合もFF回路5
5はリセツト状態に保持されている。
而して、給油ノズル15が格納位置A、待機位
置B、給油位置Cのいずれかにある場合に、外力
によつてホース14が無理に引張られてしまつた
場合の作用について述べる。
即ち、第6図に示す如く給油ノズル15が格納
位置Aにあつて格納位置検出用カムスイツチ28
Aが閉成しているものとする。この状態で給油ノ
ズル15が大型車両の幌に引掛けられてホース1
4が引張られると、ホースリール13が無理に下
降回転してスプロケツト21、チエーン22を介
してスプロケツト19が回転する。このとき、昇
降用モータ16は停止しているから出力軸18も
回転せず、スプロケツト19はトルクリミツタ2
0の摩擦板20A,20B間で滑りつつ回転し、
ホース14は無理に引き出される。このように、
ホースリール13の回転によつてこれに連なる位
置検出スイツチ機構24が作動し、カムスイツチ
28Aがカム27Aのカム溝から乗り上つて該ス
イツチ28Aが開成すると、このとき他のカムス
イツチ28B,28Cも開成しているから、各ノ
ツト回路41,42,43から信号が出力され、
アンド回路48のゲートを開く。一方、このとき
にはモータ制御回路37から下降信号は出力され
ていないから、ノツト回路44から信号が出力さ
れてアンド回路49のゲートを開いており、前記
アンド回路48からの出力は該アンド回路49、
オア回路46を介してトリガ回路54に入力さ
れ、該トリガ回路54から出力されるトリガは
FF回路55のセツト端子55Aに入力され、該
FF回路55をセツト状態にする。この結果、セ
ツト出力端子55Cから信号が出力されて警報器
56を作動し、作業者に給油ノズル15が引掛つ
ていることを告知する。
この際、給油ノズル15が待機位置Bから給油
位置Cまで無理に引張られ、給油位置検出用カム
スイツチ28Cが閉成しても、このときにはFF
回路55のリセツト出力端子55Dから信号は出
力されておらず、従つてアンド回路51,52の
ゲートを閉じているから、第6図中点線示す如く
カムスイツチ28Cが給油位置Cとなつたときポ
ンプ駆動回路37から出力されるポンプ駆動信号
は該アンド回路52で阻止され、ポンプ用モータ
7は起動されない。従つて、誤まつて給油ノズル
15が開弁されたり、またホース14が切断され
ても、油液の流出量を最小限にすることができ
る。また、この状態で下降スイツチ32A,33
Aまたは上昇スイツチ32B,33Bが閉成され
ても、アンド回路51のゲートも閉じているか
ら、昇降用モータ16も起動されない。
そこで、警報器56によつて事故を知つた作業
者は幌に引掛つた給油ノズル15を外し、その後
復帰スイツチ57を作動すればFF回路55は再
びリセツト状態に戻り、警報器56が停止すると
共に、アンド回路51,52のゲートが開き、原
状に復帰する。
なお、前述の説明では給油ノズル15が格納位
置Aから引張られた場合について述べたが、待機
位置Bまたは給油位置Cから引張られた場合の作
動についても全く同様であるので省略する。以上
の動作が安全回路40の第1の安全機能である。
次に、給油ノズル15が給油位置Cまたは待機
位置Bにある場合に、給油ノズル15が車両等に
引掛けられ、上昇スイツチ32Bまたは33Bを
閉成したにも拘わらず該給油ノズル15が上昇動
作しない場合の作用について述べる。
即ち、第7図に示す如く給油ノズル15が給油
位置Cにあつて給油位置検出用カムスイツチ28
Cが閉成しており、またポンプ駆動信号が出力さ
れている。しかして、この状態で給油ノズル15
が車両の燃料タンクに引掛つているものとする。
いま、上昇スイツチ33Bを閉成するとモータ
制御回路37から上昇信号が出力され、アンド回
路51、昇降モータ駆動回路39を介して昇降用
モータ16を上昇回転する。しかし、給油ノズル
15は燃料タンクに引掛つているから、ホース1
4が引張られるもホースリール13およびチエー
ン22を介してこれに連なるスプロケツト19は
回転せず、昇降用モータ16の出力軸18は摩擦
板20A,20Bによつてスプロケツト19の周
囲を滑りつつ回転するのみである。従つて、ホー
スリール13の回転に連動する位置検出スイツチ
機構23も作動せず、カムスイツチ28Cは閉成
状態を継続する。
しかして、モータ制御回路37からの上昇信号
は遅延回路53を介してアンド回路50に入力さ
れる。この際、遅延回路53の遅延時間は、第7
図中に示す如く、正常動作時にカムスイツチ28
Cがカム27Cのカム溝から乗り上つて開成する
であろう時間から所定時間t秒後に信号を出力す
るように設定されているが、このときにはカムス
イツチ28Cは閉成状態にあるから、アンド回路
50のゲートを開き、該アンド回路50からの出
力はオア回路46からトリガ回路54に入力さ
れ、これからのトリガはFF回路55のセツト端
子55Aに入力され、該FF回路55をセツト状
態にする。この結果、セツト出力端子55Cから
信号が出力されて警報器56を作動し、作業者に
給油ノズル15が引掛けられたことを告知する。
同時に、FF回路55のリセツト出力端子55
Dからの信号の出力は停止するから、アンド回路
51,52のゲートを閉じ、ポンプ駆動回路37
から出力される上昇信号およびポンプ駆動信号は
各アンド回路51,52で阻止され、昇降用モー
タ16、ポンプ用モータ7は共に停止する。この
結果、昇降用モータ16がトルクリミツタ20の
摩擦板20A,20Bによつてスプロケツト19
を摺接しつつ回転する際の過負荷を防止する。ま
た、ポンプ用モータ7も停止するから、誤まつて
給油ノズル15が開弁しても油液の流出を最小限
とすることができる。
かくして、警報器56によつて事故を知つた作
業者は、燃料タンクに引掛つた給油ノズル15を
外し、その後復帰スイツチ57を作動すればFF
回路55は再びリセツト状態に戻り、警報器56
が停止すると共に、アンド回路51,52のゲー
トが開き、原状に復帰する。
なお、前述の説明では給油ノズル15が給油位
置Cで引掛つた場合について述べたが、待機位置
Bで引掛つた場合の作動についても全く同様であ
るので省略する。以上の動作が安全回路40の第
2の安全機能である。
なお、前述の説明では安全回路40は給油ノズ
ル15が無理に引張られる場合の第1の安全機能
と、給油ノズル15が引掛つて上昇しない場合の
第2の安全機能を併せ有するものとして述べた
が、本考案においては第1の安全機能のみを有す
ればよく、第2の安全機能を省略する回路構成と
してもよい。また、本考案の実施例では第5図の
制御回路は論理素子を用いるものとして述べた
が、マイクロコンピユータによつて構成してもよ
く、また等価な他のハード回路に置換して構成し
てもよい。
本考案に係る懸垂式給油装置は以上詳細に述べ
た如くであつて、下降信号が出力されていないに
も拘わらず給油ノズルが引張られたときにはポン
プ用モータの駆動を停止することができるから、
多量の油液の流出を未然に防止し、安全性を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は懸垂式給油装置の全体構成図、第2図
はホース昇降機の断面図、第3図はトルクリミツ
タを示す第2図中の左側面図、第4図は位置検出
スイツチ機構の断面図、第5図は制御回路図、第
6図および第7図はそれぞれ安全回路の作動を説
明する説明図である。 1……敷地、2……建屋、3……高所、4……
配管、5……タンク、6……ホース昇降機、7…
…ポンプ用モータ、8……ポンプ、9……流量
計、13……ホースリール、14……ホース、1
5……給油ノズル、16……昇降用モータ、17
……減速機構、18……出力軸、19,21……
スプロケツト、20……トルクリミツタ、24…
…位置検出スイツチ機構、25,26A,26
B,26C,29,30……歯車、27A,27
B,27C……カム、28A,28B,28C…
…カムスイツチ、32……メイン昇降スイツチ、
33……手元昇降スイツチ、35……表示計、3
6……制御盤、37……モータ制御回路、38…
…ポンプ用モータ駆動回路、39……昇降用モー
タ駆動回路、40……安全回路、53……遅延回
路、54……トリガ回路、56……警報器、57
……復帰スイツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一端がタンクに連なり他端が給油所高所に開口
    する配管と、該配管の途中に設けられ、ポンプ用
    モータにより駆動されるポンプと、前記給油所高
    所に設けられたホースリールと、該ホースリール
    に巻回され、一端が前記配管の他端と接続され他
    端に給油ノズルが設けられたホースと、昇降スイ
    ツチの操作により前記ホールリールを正逆回転駆
    動せしめて前記給油ノズルを昇降させる昇降用モ
    ータと、前記給油ノズルの所定の昇降位置を検出
    するため、前記ホースリールの回転に応じて検出
    信号を出力する位置検出スイツチ機構とを設けて
    なる懸垂式給油装置において、前記昇降用モータ
    を下降回転させるための信号が出力されていない
    ときに、前記給油ノズルの所定昇降位置からの移
    動を検知して、前記位置検出スイツチ機構からの
    検出信号の状態が変化したときには前記ポンプ用
    モータの駆動を禁止する安全回路を設けたことを
    特徴とする懸垂式給油装置。
JP7644183U 1983-05-20 1983-05-20 懸垂式給油装置 Granted JPS59181098U (ja)

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JPS59181098U JPS59181098U (ja) 1984-12-03
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JPH084480Y2 (ja) * 1989-06-20 1996-02-07 トキコ株式会社 給油装置
JP5511217B2 (ja) * 2009-04-27 2014-06-04 トキコテクノ株式会社 懸垂式燃料供給装置

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