JP3271722B2 - 受信機 - Google Patents

受信機

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JP3271722B2
JP3271722B2 JP17733893A JP17733893A JP3271722B2 JP 3271722 B2 JP3271722 B2 JP 3271722B2 JP 17733893 A JP17733893 A JP 17733893A JP 17733893 A JP17733893 A JP 17733893A JP 3271722 B2 JP3271722 B2 JP 3271722B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はRDSデータを利用す
る受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパにおけるFM放送局の中に
は、RDSサービスを行っている局がある。このRDS
サービスは、本来のオーディオ信号にRDSデータを付
加して放送するものである。そして、そのRDSデータ
は、放送局や番組などに関するデジタルデータの集まり
であり、このRDSデータには、 PIコード ・・・ 放送局識別コード(プログラム
識別コード) PTYコード ・・・ 番組の内容を示す識別コード PSデータ ・・・ 放送局名を示す文字データ AFリスト ・・・ 代替周波数のリスト などのデータが含まれている。
【0003】ここで、PIコードは、国名コード、番組
コードなどを有する16ビットのデータであり、11回/秒
の割り合いで送信される。また、PTYコードは、ニュ
ース、ポップス、教育、スポーツ、インフォメーション
など、番組の内容あるいは種類を5ビットで示すコード
である。さらに、AFリストは、現在受信している番組
と同一の番組を放送している放送局の周波数のリストで
あり、最大25局分のデータを有する。
【0004】そして、このRDSデータにエラー訂正用
のエンコード処理が行われ、このエンコード処理の行わ
れたRDSデータにより、周波数が57kHz(これは、ス
テレオパイロット信号の周波数19kHzの3倍の値)のサ
ブキャリア信号が平衡変調され、その被変調信号が、主
信号であるモノラル信号あるいはステレオコンポジット
信号に加算されて周波数多重化され、この多重化信号が
FM波により送信される。
【0005】したがって、このRDSデータを利用すれ
ば、例えば自動車で移動中、その移動につれて受信中の
放送局の受信状態が悪くなっていくような場合でも、同
一番組で受信状態のよい他の放送局を簡単に、あるいは
自動的に選局することができる。また、例えばスポーツ
番組だけを選局するというようなこともできる。
【0006】なお、以下の説明においては、RDSサー
ビスを実施している放送局を「RDS局」と呼ぶ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、RDSデー
タ、例えばPTYコードを使用して選局を行う場合、次
のようにして、その選局を行うことができる。
【0008】1.受信周波数を、受信バンドの下限の周波
数から上限の周波数まで順にスキャンしていく。 2.上記1.項のスキャン中、放送を受信できたら、RDS
データからその放送が目的とする放送であるかどうかを
チェックする。 3.上記2.項のチェックの結果、受信した放送が目的とす
る放送のときには、スキャンを中止し、以後、その放送
の選局状態を保持する。 4.上記2.項のチェックの結果、受信した放送が目的とす
る放送ではないときには、スキャンを続行する。
【0009】ところが、上記のような選局を行う場合、
例えば、1つの周波数に対して、2.項のチェックが1秒
でできるとしても、目的とする放送を見つけるまでに20
局の周波数をチェックするとして、20秒の時間がかかっ
てしまう。
【0010】しかも、実際には、該当する放送がない場
合もあり、その場合には、さらに長い時間がかかってか
らやっと目的とする放送の受信できないことが分かるこ
とになる。
【0011】この発明は、以上のような問題点を解決し
ようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させる
と、放送局を識別する識別データと、同一番組を放送中
の放送局の周波数を示す周波数データとを、主信号と一
緒に送信するようにした放送の受信機において、シンセ
サイザ方式の受信回路10と、この受信回路10の受信
した放送波信号から、識別データ及び周波数データを復
調する復調回路32と、受信回路10の受信した放送波
信号の受信レベルを検出する検出回路35と、識別デー
タ及び周波数データを保持するメモリ44と、選局キー
KTNとを有し、メモリ44には、識別データごとに周波
数データを保持し、選局キーKTNが操作されたとき、識
別データ順に、かつ、各識別データにおける周波数デー
タごとに、この周波数データの示す周波数について、放
送の受信状態を順にチェックし、このチェックの結果、
対応する周波数データの周波数で放送を受信できると
き、その周波数における受信を行うようにしたものであ
る。
【0013】
【作用】メモリ44に保持されている周波数データが、
識別データごとに順に選局に使用され、受信に適した放
送局が選局されると、その受信状態が保持される。
【0014】
【実施例】図1において、受信回路10はシンセサイザ
方式に構成されているもので、アンテナ11の受信信号
が電子同調方式のアンテナ同調回路12に供給されて目
的とする周波数f12のFM放送波信号S12が取り出され
る。
【0015】そして、この信号S12が、高周波アンプ1
3を通じてミキサ回路14に供給されるとともに、VC
O21から周波数f21が、例えば、 f21=f12+f14 ・・・ (1) f14は中間周波数で、例えば、f14=10.7MHz の発振信号S21が取り出され、この信号S21がミキサ回
路14に局部発振信号として供給され、信号S12は、中
間周波数f14の中間周波信号S14に周波数変換される。
【0016】そして、この中間周波信号S14が、中間周
波アンプ15を通じてFM復調回路16に供給されてオ
ーディオ信号(モノラル信号あるいはステレオコンポジ
ット信号)S17と、RDSデータにより変調された被変
調信号S31とが取り出され、信号S17が、ローパスフィ
ルタ17及び低周波アンプ18を通じてスピーカ19に
供給される。
【0017】また、復調回路16からの被変調信号S31
が、バンドパスフィルタ31を通じて復調回路32に供
給されてRDSデータS32が復調され、このRDSデー
タS32がデコーダ回路33に供給され、デコーダ回路3
3からエラー訂正の行われたRDSデータS32が取り出
される。
【0018】さらに、復調回路16からそのFM復調出
力及び中間周波信号S14の一部が、検出回路35に供給
されて受信信号S12の受信レベル(受信電界強度)を示
す信号S35が取り出され、この検出信号S35がA/Dコ
ンバータ36に供給されてデジタルの検出信号S35にA
/D変換される。
【0019】そして、このとき、VCO21は、回路2
2〜25とともに、PLL20を構成している。すなわ
ち、VCO21からの信号S21が、可変分周回路22に
供給されて1/Nの周波数に分周され、この分周信号が
位相比較回路23に供給される。また、発振回路24か
ら基準周波数、例えば周波数50kHzの発振信号が取り出
され、この発振信号が比較回路23に供給される。そし
て、その比較出力がローパスフィルタ25を通じてVC
O21にその制御電圧として供給される。また、フィル
タ25の出力電圧が、同調回路12に選局電圧として供
給される。
【0020】したがって、定常状態においては、分周回
路22からの分周信号と、発振回路24の発振信号とは
周波数が等しいので、このときの発振信号S21の周波数
f21は、 f21=N×50[kHz] =N×0.05[MHz] ・・・ (2) となり、(1)、(2)式から f12=f21−f14 =N×0.05−10.7[MHz] ・・・ (3) となる。
【0021】したがって、分周比Nを、1964〜2374の間
において「1」ずつ変化させれば、局部発振周波数f21
が、98.2MHz〜118.7MHzの間を50kHzの間隔で変化す
るので、受信周波数f12は、87.5MHz〜108.0MHzの周
波数帯を50kHzの周波数ステップで、かつ、分周比Nに
対応して変化することになる。
【0022】さらに、40はシステムコントロール用の
マイクロコンピュータを示し、41はそのCPU、42
は各種の処理ルーチンが書き込まれているROM、43
はワークエリア用のRAM、44は各種のデータを記憶
するためのメモリで、これらメモリ42〜44はシステ
ムバス49を通じてCPU41に接続されている。
【0023】この場合、ROM42には、例えば図2に
示す処理ルーチン100などが書き込まれている。ま
た、メモリ44は、データの消去及び書き込みを電気的
に行うことのできるROMとされ、あるいは、図示はし
ないが、電池によりバックアップされたRAMとされ、
すなわち、メモリ44は不揮発性メモリとされ、電源を
オフにしたときでも、書き込まれたデータを保持できる
ようにされている。なお、メモリ44のデータの一例を
後述する。
【0024】また、51は出力ポート、52、53は入
力ポート、54はキーインターフェイス回路で、これら
回路51〜54はシステムバス49を通じてCPU41
に接続されている。そして、ポート51は分周回路22
に接続され、後述するプログラムが実行されて分周回路
22に分周比Nがセットされる。また、A/Dコンバー
タ36からの受信レベルの検出信号S35が、ポート52
に供給されるとともに、デコーダ回路33からのRDS
データS32がポート53に供給される。
【0025】さらに、インターフェイス回路54には、
選局キーKTN、PTYキーKPTYなどの各種の操作キー
が接続される。なお、これらの操作キーは、いずれもノ
ンロックタイプのプッシュスイッチにより構成される。
【0026】また、55はディスプレイコントローラ、
61は表示素子で、この表示素子61は、放送局名や受
信周波数などをデジタル表示するものである。
【0027】図3は、メモリ44のデータテーブルDTBL
の一例を示す。すなわち、このデータテーブルDTBLは、
縦方向に示すように、32局分のデータエリアA1〜A32
を有する。そして、その1局分のデータエリアA1〜A3
2のそれぞれは、横方向に示すように、PIコードのデ
ータエリアと、PTYコードのエリアと、PSデータの
エリアと、AFリストのエリアとを有する。さらに、そ
のAFリストのエリアは、エリアAF1〜AF25に分割
され、これらエリアAF1〜AF25にAFリストの25局
分の周波数データのそれぞれをアクセスすることができ
るものである。
【0028】なお、以下の説明においては、データテー
ブルDTBLには、図3に示すように、RDSデータが書き
込まれているものとする。
【0029】このような構成によれば、CPU41がR
OM42のプログラムを実行することにより、次のよう
な動作あるいは処理が行われる。
【0030】《データテーブルDTBLの更新》任意のRD
S局を受信しているときには、上述のように、オーディ
オ信号S17がスピーカ19に供給されるとともに、デコ
ーダ回路33からポート53を通じてマイコン40にR
DSデータS32が供給される。
【0031】そして、今、RDS局として、例えば「A
BC局」を受信しているとすれば、そのRDSデータS
32により、データテーブルDTBLのデータエリアA1にお
ける「ABC局」のPTYコード及びAFリストが更新
される。
【0032】同様にして、他のRDS局を選局すると、
そのRDS局のPTYコード及びAFリストが更新され
る。また、RDS局がEONサービスを実施していると
きには、そのEONサービスに該当するRDS局のPT
Yコード及びAFリストも更新される(EONサービス
は、RDSサービスの上位互換のデータサービスで、E
ONサービスを実施している放送局は、自局のRDSデ
ータに加えて、自局に関連する他局のRDSデータの一
部も一緒に送信する)。
【0033】ただし、この場合、1種類のPIコード
(等しいPIコード)は、データテーブルDTBLのデータ
エリアA1〜A32の1つを占めるようにされる。すなわ
ち、周波数が異なっても、同じPIコードが、データエ
リアA1〜A32の複数に登録されることのないようにさ
れる。
【0034】こうして、RDS局の受信中は、そのRD
Sサービス(及びEONサービス)により、データテー
ブルDTBLは常に更新されている。
【0035】《PIコードによる選局》任意のRDS
局、例えば、データテーブルDTBLのデータエリアA2の
うちの周波数が93MHzの「PQR局」を受信していると
き、選局キーKTNを押すと、ルーチン100の処理がス
テップ101からスタートし、次にステップ102にお
いて、現在受信しているRDS局の周波数を示すデータ
及びPIコードが、RAM43のデータエリアから退避
エリアに退避される。今の場合、「PQR局」の周波数
及びPIコードは、93MHz及び「1234」なので、こ
れらが退避される。
【0036】次に、ステップ103において、データテ
ーブルDTBLのPIコードのうち、現在受信しているRD
S局のPIコードの次に大きいPIコードが選択され
る。今の場合、現在受信しているRDS局が「PQR
局」で、そのPIコードは「1234」であり、このP
Iコードの次に大きいPIコードは、データエリアA4
の「LMN局」の「1256」なので、このPIコード
「1256」が選択される。
【0037】なお、以下の説明においては、データエリ
アA1〜A32のうち、ステップ103で選択されたPI
コードの書き込まれているデータエリアを、データエリ
アAmとする。今の例では、該当するデータエリアは、
データエリアA4であるから、m=4であり、Am=A4
である。
【0038】続いて、ステップ104において、ステッ
プ103におけるPIコードの選択が、データテーブル
DTBLに書き込まれているPIコードのすべてに対して行
われたかどうかがチェックされる。
【0039】そして、ステップ103におけるPIコー
ドの選択が、データテーブルDTBLに書き込まれているP
Iコードのすべてに対して行われていないときには、処
理はステップ104からステップ105に進み、このス
テップ105において、データテーブルDTBLのデータエ
リアA1〜A32のうち、(ステップ103で選択したP
Iコードの)データエリアAmに、AFリストが書き込
まれているかどうかがチェックされる。
【0040】そして、データエリアAmにAFリストが
書き込まれているときには、処理はステップ105から
ステップ111に進み、このステップ111において、
AFリストのエリアAF1〜AF25を指定する変数n
が、n=1にセットされる。
【0041】次にステップ112において、データエリ
アAmのAFリストのうち、第n番目のエリアAFnに周
波数のデータがあるかどうかがチェックされ、あるとき
には、処理はステップ112からステップ113に進
み、このステップ113において、ステップ112でチ
ェックしたエリアAFnから、ここに書き込まれている
周波数のデータが読み出される。今の場合、データエリ
アA4のPIコード「1256」が選択されているとと
もに、n=1なので、ステップ113において、データ
エリアA4のエリアAF1から、周波数データとして値90
MHzが読み出される。
【0042】そして、次にステップ114において、ス
テップ113で読み出された周波数データが、ポート5
1を通じてPLL22にセットされ、受信周波数f12
は、エリアAFnから読み出した周波数データの示す値
にセットされる。今の場合、f12=90MHzにセットされ
る。
【0043】続いてステップ115において、A/Dコ
ンバータ36からの受信レベルの検出信号S35が、ポー
ト52を通じてマイコン40に取り込まれ、現在の受信
周波数における受信レベルがチェックされる。
【0044】そして、この受信レベルが所定値未満のと
きには、処理はステップ115からステップ116に進
み、このステップ116において、変数nがインクリメ
ントされ、その後、ステップ117において、n≦25で
あるかどうかがチェックされ、n≦25のときには、処理
はステップ112に戻る。
【0045】したがって、今度の場合、n=2なので、
ステップ112〜114により、データエリアA4の第
2番目のエリアAF2に書き込まれている周波数94MHz
が選局されることになる。
【0046】こうして、以後、ステップ112〜117
が繰り返され、データエリアAmにおけるエリアAF1〜
AF25に書き込まれている周波数データが、順に読み出
され、その読み出された周波数における受信レベルがチ
ェックされていく。
【0047】また、ステップ112において、第n番目
のエリアAFnに周波数のデータがないときには、処理
はステップ112からステップ113〜ステップ115
をスキップしてステップ116に進む。
【0048】そして、ある受信周波数f12のとき、受信
レベルが所定値以上であったとすると、処理はステップ
115からステップ123に進み、このステップ123
によりルーチン100を終了する。
【0049】したがって、以後、ステップ114により
最後に選局されたRDS局が、そのまま受信されること
になる。
【0050】こうして、任意のRDS局を受信している
とき、選局キーKTNを押すと、それまで受信していたR
DS局の次にPIコードが大きく、かつ、受信状態の良
好なRDS局が選局される。
【0051】しかし、n=25になっても、受信状態の良
好なRDS局が選局されないときには、ステップ116
において、n=26になるとともに、これがステップ11
7において検出され、処理はステップ117からステッ
プ103に進み、このステップ103において、上述の
ように、これまでのPIコードの次に大きいPIコード
が選択され、以後、ステップ104以降の処理が繰り返
される。
【0052】したがって、あるPIコードのとき、受信
状態の良好なRDS局を受信できないと、次に大きいP
Iコードに変更され、そのPIコードについてAFリス
トのn=1から順に受信状態がチェックされていくこと
になる。そして、受信状態の良好なRDS局を受信でき
ると、以後、そのRDS局の受信状態が保持される。
【0053】しかし、データテーブルDTBLのデータエリ
アA1〜A32のうち、登録されているすべてのPIコー
ドに対して受信状態をチェックしても、受信状態の良好
なRDS局が受信できないときには、データテーブルDT
BLにおけるPIコードの選択が一巡する。
【0054】すると、これがステップ104において検
出され、処理はステップ104からステップ121に進
み、このステップ121において、ステップ102でR
AM43の退避エリアに退避した、以前に受信していた
RDS局の周波数を示すデータ及びPIコードが、RA
M43の退避エリアからデータエリアに復帰される。今
の場合、ステップ102で「PQR局」の周波数93MHz
及びPIコード「1234」をRAM43のデータエリ
アから退避エリアに退避したので、この周波数93MHz及
びPIコード「1234」が、RAM43の退避エリア
からデータエリアに復帰される。
【0055】そして、次にステップ122において、ス
テップ121で復帰したデータにしたがって選局が行わ
れ、選局キーKTNを押す以前に、すなわち、このルーチ
ン100が実行される以前に、選局されていたRDS局
が再び選局される。そして、その後、ステップ123に
より、このルーチン100を終了する。
【0056】したがって、選局キーKTNを押したが、受
信に適したRDS局が見つからないときには、それまで
受信していたRDS局に戻ることになる。
【0057】こうして、選局キーKTNを押すと、PIコ
ード単位で選局が行われることになり、すなわち、PI
コードの等しいRDS局があっても、リスナから見れ
ば、番組の異なるRDS局ごとに選局を行うことができ
る。また、その選局されるRDS局は、受信状態の良好
な局となる。
【0058】しかも、あらかじめデータテーブルDTBLに
登録されているRDS局に対してのみ、選局の処理が行
われるので、素早く選局することができる。さらに、受
信に適したRDS局を選局できないときでも、それを短
時間のうちに知ることができる。
【0059】《PTYコードによる選局》上述のルーチ
ン100は、PIコードにしたがって選局を行う場合の
一例であるが、図4に示すルーチン200は、PTYコ
ードにしたがって選局を行う場合の一例である。
【0060】すなわち、任意のRDS局、例えば、デー
タテーブルDTBLのデータエリアA2のうちの周波数が93
MHzの「PQR局」を受信しているとき、PTYキーK
PTYを押すと、ルーチン200の処理がステップ201
からスタートし、次にステップ202において、現在受
信しているRDS局の周波数を示すデータPIコード
及びPTYコードが、RAM43のデータエリアから退
避エリアに退避される。今の場合、「PQR局」の周波
PIコード及びPTYコードは、93MHz「123
4」及び「14」であるが、これらが退避される。
【0061】次に、ステップ203において、データテ
ーブルDTBLに、現在受信している番組と同じPTYコー
ドで別のPIコードがあるかどうかがチェックされ、該
当するPIコードがあるときには、処理はステップ20
3からステップ204に進む。今の場合、受信中のRD
S局はPTYコードが「14」で、PIコードが「123
4」であるが、データエリアA5にPTYコードが「1
4」で、別のPIコード「3456」があるので、処理
はステップ203からステップ204に進む。
【0062】そして、このステップ204において、そ
の該当するPIコードが選択され、その後、処理はステ
ップ206に進む。今の場合、ステップ204におい
て、PIコードとして「3456」が選択され、ステッ
プ206に進む。なお、このようにPTYコードが同じ
であっても異なるPIコードがあるとき、そのPIコー
ドを選択するのは、例えば、PTYコードが番組として
スポーツを示していても、一方のRDS局は野球、他方
のRDS局はサッカーのような場合があるからである。
【0063】また、ステップ203において、該当する
PIコードがないときには、処理はステップ203から
ステップ205に進み、このステップ205において、
現在受信している番組のPTYコードの次に大きいPT
Yコードを与えているRDS局のPIコードが選択され
る。今の場合、PTYコードは「14」なので、処理がス
テップ205に進んだとすれば、PTYコードは「15」
とされ、このPTYコードが「15」のRDS局、すなわ
ち、データテーブルDTBLのデータエリアA6の「UVW
局」のPIコード「4321」が選択される。そして、
その後、処理はステップ20に進む。
【0064】なお、ステップ205において、PTYコ
ードが「31」のとき、次に大きいPTYコードは「0」
とする。また、以下の説明においては、データエリアA
1〜A32のうち、ステップ204あるいは205で選択
されたPIコードの書き込まれているデータエリアを、
データエリアAmとする。
【0065】続いて、ステップ206において、ステッ
プ204におけるPIコードの選択が、データテーブル
DTBLに書き込まれているPIコードのすべてに対して行
われたかどうかがチェックされる。
【0066】そして、ステップ204あるいは205に
おけるPIコードの選択が、データテーブルDTBLに書き
込まれているPIコードのすべてに対して行われていな
いときには、処理はステップ206からステップ207
に進み、このステップ207において、データテーブル
DTBLのデータエリアA1〜A32のうち、(ステップ20
4あるいは205で選択したPIコードの)データエリ
アAmに、AFリストが書き込まれているかどうかがチ
ェックされる。
【0067】そして、データエリアAmにAFリストが
書き込まれているときには、処理はステップ207から
ステップ111に進み、以後、《PIコードによる選
局》の場合と同様にステップ111〜117が実行さ
れ、データエリアAmのAFリストにある周波数のRD
S局が順に選局されていく。
【0068】そして、受信周波数f12がある周波数のと
き、受信レベルが所定値以上であったとすると、処理は
ステップ115からステップ18に進み、このステッ
18において、PTYキーKPTYが押されているか
どうかがチェックされ、押されていないときには、処理
はステップ18からステップ19に進む。そして、
このステップ19において、ステップ115の次にス
テップ18が実行されてから所定の時間、例えば5秒
が経過したかどうかがチェックされ、5秒が経過してい
ないときには、処理はステップ19からステップ
8に戻る。
【0069】したがって、ステップ114により所定の
受信レベル以上のRDS局が選局されてから、5秒の
間、ステップ18、19が繰り返され、PTYキー
KPTYがモニタされることになる。
【0070】そして、その5秒の間にPTYキーKPTY
が押されないときには、すなわち、5秒が経過したとき
には、処理はステップ219からステップ123に進
み、このステップ123によりルーチン200を終了す
る。
【0071】したがって、以後、ステップ114により
最後に選局されたRDS局が、そのまま受信されること
になる。
【0072】こうして、任意の放送を受信していると
き、PTYキーKPTYを押すと、それまで受信していた
放送と同じ種類の番組であるが内容の異なる番組、ある
いは別の種類の番組のRDS局が選局される。
【0073】しかし、ステップ218、219が繰り返
されている間に、PTYキーKPTYが押されると、これ
がステップ218において検出され、処理はステップ2
18からステップ203に進み、上述のようにステップ
204あるいは205により次のPIコードが選択さ
れ、以後、ステップ206以降の処理が繰り返され、次
のRDS局が選局される。
【0074】また、データテーブルDTBLのデータエリア
A1〜A32のうち、登録されているすべてのPIコード
に対して受信状態をチェックしても、受信状態の良好な
RDS局が受信できないときには、データテーブルDTBL
におけるPIコードの選択が一巡する。
【0075】すると、これがステップ206において検
出され、以後、《PIコードによる選局》と同様にして
ステップ121〜123により、PTYキーKPTYを押
す前に選局されていたRDS局が再び選局され、その
後、このルーチン200を終了する。したがって、PT
YキーKPTYを押したが、目的とするRDS局が見つか
らないときには、それまで受信していたRDS局に戻る
ことになる。
【0076】こうして、PTYキーKPTYを押すと、リ
スナから見れば、番組の内容の異なるRDS局ごとに選
局を行うことができる。また、その選局されるRDS局
は、受信状態の良好な局となる。
【0077】《その他》上述においては、PIコードあ
るいはPTYコードを変更するとき、PIコードが大き
くなる方向にPIコードを変更したが、小さくなる方向
に変更することもできる。また、ルーチン100にも、
ステップ115に続いてステップ218、219を設け
ることもできる。さらに、ステップ218において、+
キー及び−キーをチェックし、+キーが押されたら次の
RDS局に進み、−キーが押されたら前のRDS局に戻
るようにすることもできる。
【0078】
【発明の効果】この発明によれば、リスナから見れば、
番組の異なるRDS局ごとに選局を行うことができる。
さらに、その選局されるRDS局は、受信状態の良好な
局となる。
【0079】しかも、あらかじめデータテーブルDTBLに
登録されているRDS局に対してのみ、選局の処理が行
われるので、素早く選局することができる。さらに、選
局に適したRDS局を受信できないときでも、それを短
時間のうちに知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による受信機の一例を示す系統図であ
る。
【図2】図1の受信機における処理の一例を示すフロー
チャートである。
【図3】図1の受信機におけるデータテーブルの一例を
示す図である。
【図4】図1の受信機における別の処理の一例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 受信回路 12 アンテナ同調回路 14 ミキサ回路 16 FM復調回路 19 スピーカ 20 PLL 21 VCO 22 可変分周回路 32 復調回路 33 デコーダ回路 35 検出回路 36 A/Dコンバータ 40 マイクロコンピュータ 41 CPU 42 ROM 43 RAM 44 メモリ 100 選局ルーチン 200 選局ルーチン KTN 選局キー KPTY PTYキー A1〜A32 データエリア DTBL データテーブル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/16 H03J 5/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放送局を識別するPIコードと、番組内容
    を示すPTYコードと、同一番組を放送中の放送局の周
    波数を示すAFリストとを、主信号と一緒に送信するよ
    うにしたRDS放送の受信機において、 シンセサイザ方式の受信回路と、 この受信回路の受信した放送波信号から、上記PIコー
    ド及び上記AFリストを復調する復調回路と、 上記受信回路の受信した上記放送波信号の受信レベルを
    示す検出信号を取り出す検出回路と、 上記RDS放送を実施している放送局について、その放
    送局ごとに、上記RDS放送のPIコード及び複数のA
    Fリストの組をデータテーブルとして保持するメモリ
    と、 上記検出回路の検出信号が示すレベルをチェックするレ
    ベルチェック回路と、選局のための選局キーと、 選局のための所定の制御を行う制御回路とを有し、 上記所定の制御が、 上記RDS放送を受信している場合に上記選局キーが操
    作されたとき、上記データテーブルから、その受信して
    いる放送の上記PIコードとは異なる値のPIコードを
    選択し、 この選択したPIコードと組となっているAFリストを
    順に読み出し、 この読み出したAFリストの示す周波数で受信を行って
    上記検出信号のレベルをチェックし、 このチェックしたレベルが所定値以上のとき、対応する
    周波数で上記RDS放送を実施している放送局を受信す
    る制御であるようにした受信機。
  2. 【請求項2】放送局を識別するPIコードと、番組内容
    を示すPTYコードと、同一番組を放送中の放送局の周
    波数を示すAFリストとを、主信号と一緒に送信するよ
    うにしたRDS放送の受信機において、 シンセサイザ方式の受信回路と、 この受信回路の受信した放送波信号から、上記PIコー
    ド及び上記AFリストを復調する復調回路と、 上記受信回路の受信した上記放送波信号の受信レベルを
    示す検出信号を取り出す検出回路と、 上記RDS放送を実施している放送局について、その放
    送局ごとに、上記RDS放送のPIコード及び複数のA
    Fリストの組をデータテーブルとして保持するメモリ
    と、 上記検出回路の検出信号が示すレベルをチェックするレ
    ベルチェック回路と、 選局のための選局キーと、 選局のための所定の制御を行う制御回路と を有し、 上記所定の制御が、 上記RDS放送を受信している場合に上記選局キーが操
    作されたとき、上記データテーブルから、その受信して
    いる放送の上記PTYコードと同じPTYコードであっ
    て、その受信している放送のPIコードとは別の値のP
    Iコードを選択し、 この選択したPIコードと組となっているAFリストを
    順に読み出し、 この読み出したAFリストの示す周波数で受信を行って
    上記検出信号のレベルをチェックし、 このチェックしたレベルが所定値以上のとき、対応する
    周波数で上記RDS放送を実施している放送局を受信す
    る制御であるようにした受信機。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の受信機に
    おいて、 上記選局キーが操作されたときに受信していたRDS放
    送のPIコード及びAFリストを退避し、 上記読み出したAFリストの示す周波数において、上記
    検出信号の示す受信レベルが所定値に達しなかったとき
    には、上記退避したPIコード及びAFリストを復帰さ
    せるようにした受信機。
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