JP3271690B2 - 車上装置及び車両制御装置 - Google Patents

車上装置及び車両制御装置

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JP3271690B2
JP3271690B2 JP2976496A JP2976496A JP3271690B2 JP 3271690 B2 JP3271690 B2 JP 3271690B2 JP 2976496 A JP2976496 A JP 2976496A JP 2976496 A JP2976496 A JP 2976496A JP 3271690 B2 JP3271690 B2 JP 3271690B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車上装置及び車両
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両制御装置、例えば自動列車停
止装置(以下「ATS装置」という。)は、車上子が地
上子と結合したときに、常時発振周波数が地上子の共振
周波数に変周される変周現象を利用して、車上側で地上
側からの制御情報を受信し、その制御情報に応じた車両
制御を行なう。このようなATS装置は、鉄道技術者の
ための電気概論・信号シリーズNo.7・「ATS・AT
C」(日本鉄道電気技術協会発行)の第6頁〜第19頁
に詳述されている。
【0003】車上装置は、増幅回路と、その帰還回路を
構成する車上子とを含み、増幅回路及び車上子により発
振回路を構成する。発振回路は、常時はある定まった発
振周波数で発振しているが、車上子が地上子と結合した
ときに、常時発振周波数が地上子の共振周波数で発振
(変周)する。この変周作用に基づき、車上側で速度制
御等が行なわれる。
【0004】車上子は、互いに電磁結合する一対のコイ
ルによって構成され、車体の床下に配置される。一対の
コイルは、発振状態を維持し、かつ、変周現象が生ずる
ように、一定の結合度を有するように調整される必要が
ある。一対のコイルの結合度の調整は、二次側のコイル
の誘導電圧が一定の幅内に入るように調整することによ
って、実行される。車上子の結合度の調整作業に当たっ
ては、車上子接続箱から車上子に接続されるコネクタを
外し、そのコネクタを結合度試験器に接続し、結合度試
験器の測定結果を見ながら、一対のコイルの電磁結合
を、調整バーの位置を変えることにより調整して行な
う。
【0005】ところが、車上子接続箱は、通常、車体の
下側に設けられている。従って、車上子を結合試験器に
接続するためには、車輌の下に潜り込んで、車上子に接
続されているコネクタを、車上子接続箱から外さなけれ
ばならない。このため、作業場所の制約を受け、作業性
が著しく悪くなる。しかも、車上子設置場所に金属物等
がある場合には、誤った結合度に調整されてしまうこと
がある。
【0006】更に、車上子の結合度は常時は監視されて
いないので、結合度の変動を検知できず、保守時期の判
断が困難である。このため、保守作業が頻繁に必要とな
る。また、コネクタを頻繁に抜き差しすると、接触不良
等を招き、信頼性が低下する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、車上
子の結合度を容易に調整し得る車上装置及び車両制御装
置を提供することである。
【0008】本発明のもう一つの課題は、車上子の保守
時期を知り得る車上装置及び車両制御装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る車上装置は、複数の増幅回路と、車上
子と、モニタ回路とを含む。前記複数の増幅回路は、縦
続接続され、多段増幅回路を構成している。前記車上子
は、互いに結合する一対のコイルを含む。一方のコイル
は前記複数の増幅回路のうち、最終段の増幅回路の出力
側に接続される。他方のコイルは初段の増幅回路の入力
側に接続される。これにより、前記多段増幅回路に対す
る帰還回路を構成している。
【0010】前記多段増幅回路及び前記車上子は、常時
は、定められた常時発振周波数で発振する発振回路を構
成する。前記モニタ回路は、入力側が前記最終段の増幅
回路よりも手前に位置する増幅回路の出力側に接続さ
れ、入力された信号に応じたモニタ信号を出力する。
【0011】上述したように、車上子は、互いに結合す
る一対のコイルを含み、一方のコイルが最終段の増幅回
路の出力側に接続され、他方のコイルが初段の入力側に
接続され、多段増幅回路の帰還回路を構成する。多段増
幅回路及び車上子は、定められた発振周波数で発振する
発振回路を構成する。この構成によれば、最終段の増幅
回路よりも手前に位置する増幅回路から、常時発振時は
一対のコイルの結合度に応じて直線的に変化する出力電
圧を得ることができる。
【0012】モニタ回路は、最終段の増幅回路よりも手
前に位置する増幅回路の出力側に接続され入力された信
号に応じたモニタ信号を出力する。モニタ信号は、一対
のコイルの結合度に応じて直線的に変化するので、モニ
タ信号を監視しながら一対のコイルの結合度を調整でき
る。このため、従来とは異なって、コネクタを車上子接
続箱から外して結合度試験器に接続する作業が不要とな
り、車上子の結合度を容易に調整することができる。し
かも、作業場所の制約がなくなり、誤った結合度に調整
されることもなくなる。
【0013】モニタ信号は一対のコイルの結合度に応じ
て直線的に変化するから、モニタ信号が所定の値だけ変
化した時点で車上子の保守時期を知ることができる。
【0014】本発明に係る車両制御装置は、車上装置
と、地上装置とを含む。車上装置は、上述した本発明に
係る車上装置で構成される。前記地上装置は、前記車上
装置の前記車上子と結合する地上子を有する。この構成
によれば、車上子の結合度を容易に調整できると共に、
車上子の保守時期を知ることができる。
【0015】本発明の他の特徴及びそれによる作用効果
は、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る車上装置の構
成を示すブロック図である。本発明に係る車上装置は、
複数の増幅回路11〜14と、車上子2と、モニタ回路
3とを含む。
【0017】増幅回路11〜14は、縦続接続され、多
段増幅回路を構成する。増幅回路11〜14は、例え
ば、演算増幅器(オペアンプ)を用いて構成できる。
【0018】車上子2は、ピッチ間隔L1を隔てて互い
に結合する一対のコイル21、22を含み、一方のコイ
ル21が最終段の増幅回路14の出力側に接続され、他
方のコイル22が初段の増幅回路11の入力側に接続さ
れて、多段増幅回路に対する帰還回路を構成する。
【0019】増幅回路11〜14及び車上子2は、定め
られた常時発振周波数foで発振する発振回路を構成す
る。常時発振周波数foは、常時発振周波数を構成し、
例えば「G現示」情報に対応する103KHz に設定され
る。多段増幅回路は、常時発振周波数foの発振信号S2
を出力する。
【0020】モニタ回路3は、最終段の増幅回路14よ
りも手前に位置する増幅回路、図1に示す例では増幅回
路12の出力側に接続され、増幅回路12から供給され
るの入力信号に応じたモニタ信号S1を出力する。
【0021】上述したように、車上子2は、互いに結合
する一対のコイル21、22を含み、一方のコイル21
が最終段の増幅回路14の出力側に接続され、他方のコ
イル22が初段の増幅回路の入力側に接続され、増幅回
路11〜14に対する帰還回路を構成する。増幅回路1
1〜14及び車上子2は、常時は、定められた常時発振
周波数foで発振する発振回路を構成する。この構成に
よれば、各段の増幅回路11〜14、例えば増幅回路1
2の出力端から、一対のコイル21、22の結合度Mに
応じて直線的に変化する出力電圧Voを得ることができ
る。この点について、図2を参照して更に具体的に説明
する。
【0022】図2は車上子の結合度と増幅回路の出力電
圧との関係を示す図である。図において、横軸は、車上
子2を構成する一対のコイル21、22の結合度を示
す。結合度Mはコイル22の受信電圧で示してある。縦
軸は、増幅回路11の出力電圧Voを示す。図示するよ
うに、増幅回路12の出力電圧Voは、車上子2の結合
度Mに比例して変化する。
【0023】モニタ回路3は、最終段の増幅回路14よ
りも手前に位置する増幅回路、例えば増幅回路12の出
力側に接続され、入力される信号Voに応じたモニタ信
号S1を出力する。ここで、モニタ信号S1出力のもとと
なる電圧Voは、図2に図示したように、一対のコイル
21、22の結合度Mに応じて直線的に変化するから、
モニタ信号S1も一対のコイル21、22の結合度Mに
応じて直線的に変化することになる。従って、モニタ信
号S1を監視しながら一対のコイル21、22の結合度
を調整できる。このため、従来とは異なって、コネクタ
を車上子接続箱から外して結合度試験器に接続する作業
が不要となり、車上子2の結合度の調整を容易に行なう
ことができる。しかも、作業場所の制約がなくなり、誤
った結合度に調整されることもなくなる。
【0024】モニタ信号S1は、図2を参照して説明し
たように、一対のコイル21、22の結合度Mに応じて
直線的に変化するから、モニタ信号S1が所定の値だけ
変化した時点で車上子2の保守時期を知ることができ
る。例えば、車上子2の結合度Mが正常状態で85mVに
調整されている場合は、結合度Mが±5mV変化した時点
で車上子2の保守時期を知ることができる。
【0025】図1に示すモニタ回路3は、リニアアンプ
で構成される。この構成によれば、モニタ回路3は、増
幅回路11〜14及び車上子2による発振回路に影響を
与えることがなく、直線性の高いモニタ信号S1を出力
することができる。
【0026】図1に示す車上装置は、フィルタ回路4を
含む。フィルタ回路4は、初段の増幅回路11の入力側
に設けられ、常時発振周波数foの周波数帯域の周波数
信号を通過させる。フィルタ回路4は、バンドパスフィ
ルタ、櫛形フィルタ等で構成できる。この構成によれ
ば、常時発振周波数foの安定した発振信号S2が得ら
れ、信頼度の高いモニタ信号S1を得ることができる。
【0027】図1に示す車上装置は、更に、少なくとも
2つのトランス51、52を含む。トランス51は、最
終段の増幅回路14の出力側と車上子2の一方のコイル
21との間に設けられる。トランス52は、車上子2の
他方のコイル22とフィルタ回路4との間に設けられ
る。この構成によれば、増幅回路11〜14と車上子2
との間の絶縁ができ、安定した発振信号S2を得ること
ができる。
【0028】増幅回路11〜14が演算増幅器(オペア
ンプ)で構成されている場合は、各段の増幅回路の入力
インピーダンスを高くし、かつ、出力インピーダンスを
低くすることができるので、中段に位置する増幅回路1
2から安定した出力電圧Voを得ることができる。
【0029】出力電圧Voを取り出す増幅回路12の後
段に位置する増幅回路、例えば増幅回路13は、電圧制
限機能を有する。この構成によれば、一定レベルの発振
信号S2を得ると共に、車上子2と地上子8との距離L2
に対して直線的に変化する出力電圧Voを得ることがで
きる。
【0030】図3は本発明に係る車上装置の別の実施例
と、地上装置を構成する地上子8とを含む車両制御装置
の構成を示すブロック図である。車上装置Aは、図1に
示した構成に加えて、制御回路9を有する。地上子8
は、地点検出及び制御情報の伝送のために、地上側の特
定の地点に設けられる。制御回路9は、モニタ信号S1
が入力され、少なくとも2つの基準レベルVk1、Vk2を
有し、モニタ信号S1のレベルが第1の基準レベルVk1
と第2の基準レベルVk2との間から外れた場合に異常検
知信号S3を出力する。
【0031】この構成によれば、車上子2の劣化によ
り、調整済の結合度Mに一定量の変化が生じた場合、異
常検知信号S3を出力することができるから、車上子2
の劣化に伴う車両制御装置のシステムダウンが発生する
前に、車上子2の保守時期を知り、対策を講じることが
できる。また、車両の走行中も常時地上子の結合度Mが
監視されるので、地上側から車上側に伝送される制御情
報の信頼性が向上する。
【0032】図3に示す車上子2は、一対のコイル2
1、22が地上側と対向するように設けられ、地上側に
設けられた地上子8の同調コイル81と電磁結合する。
【0033】制御回路9は、モニタ信号S1のレベルが
第1の基準レベルVk1及び第2の基準レベルVk2よりも
高い第3の基準レベルVk3を越えたときに、地上子8を
検知し、地上子8の位置に応じた地点制御信号S4を出
力する。地点制御信号S4は、例えば振り子電車におい
て、その速度をカーブ走行に適した速度に制限し、車体
をカーブ走行に適した姿勢に制御する制御信号として使
用できる。
【0034】ここで、車上子2が地上子8の同調コイル
81と電磁結合した場合は、一対のコイル21、22が
相互間の直接的な結合に加え地上子8の同調コイル81
とも結合し、モニタ信号S1が車上子2と地上子8との
結合度に応じて変化する。一般には、車上子2が地上子
8と結合した場合には、モニタ信号S1のレベルが車上
子2の結合度の変化を監視する第1の基準レベルVk1及
び第2の基準レベルVk2よりも高くなる。このため、モ
ニタ信号S1のレベルが第1の基準レベルVk1及び第2
の基準レベルVk2よりも高い第3の基準レベルVk3を越
えたときに、地上子8を検知できる。これにより、増幅
回路11〜14及び車上子2による発振回路に変周現象
が生じない場合でも地点検出が可能となり、制御情報量
を減少させることなく走行地点を検出し、その走行地点
において緻密な車両制御を行なうことができる。しか
も、この場合、レールや枕木等による影響を受けること
なく、地点検知を確実に実行することができる。この点
について、図4を参照して更に詳しく説明する。
【0035】図4は被検出体の種類を変えた場合の増幅
回路12の出力電圧Voの変化を示す図である。図にお
いて、横軸は、車上子2と被検出体との間の距離L2
(図3参照)を示す。縦軸は、増幅回路12の出力電圧
Voを示す。特性Qoは常時発振周波数に対する出力特性
を示し、特性Q1は共振周波数103KHzの地上子と結合
した場合の出力特性を示し、特性Q2はレールや枕木等
を模した鉄板と結合した場合の出力特性を示している。
地上子は、同調コイルとコンデンサとを含み、両者によ
る共振周波数が103KHzに設定されている。距離L1
は、通常の使用状態に対応して160mm〜260mmに設
定される。
【0036】図4に示すように、常時発振出力特性Qo
は、距離L2の変化にかかわらず、出力電圧Voがほぼ
一定となる特性を示し、しかも、鉄板結合時の出力特性
Q2及び地上子結合時の出力特性Q1よりも、出力電圧V
oが低くなる。一対のコイル21、22を監視するため
の第1の基準レベルVk1及び第2の基準レベルVk2
は、鉄板結合時の出力特性Q2及び地上子結合時の出力
特性Q1によって得られる出力電圧Voよりも低いレベル
の範囲内において、常時発振出力特性Qoの両側に設定
する。
【0037】一方、共振周波数103KHzの地上子の場
合は、地上子結合時の出力特性Q1で示されるように、
レールや枕木等を模した鉄板の場合の鉄板結合時の出力
特性Q2よりも、高い出力電圧Voが得られる。従って、
判定レベルVk3を、鉄板結合時の出力特性Q2と、地上
子結合時の出力特性Q1との間に設定することにより、
レールや枕木等による影響を受けることなく、地上子を
確実に検出することができる。
【0038】次に、図3に示された実施例において、更
に限定された態様について説明する。まず、一対のコイ
ル21、22は疎結合している。この構成によれば、一
対のコイル21ー22間の疎結合に対し、地上子8の結
合による影響を及ぼすことができる。一対のコイル2
1、22と地上子8との結合は、図4に図示された出力
特性Qoと出力特性Q1との対比から明らかなように、一
対のコイル21、22の相互間の結合よりも密結合とな
るから、地上子8及び一対のコイル21、22を含めた
車上子全体の結合度が、一対のコイル21、22と地上
子8との間の結合によって支配され、車上子全体として
の結合度が実質的に高くなる。これにより、大きな出力
電圧Voの変化を得ることができる。従って、地上子8
を確実に検出でき、信頼度の高い地点検出信号S1を得
ることができる。
【0039】地上子8は、複数のコンデンサ821〜82n
と、切換回路83とを含む。切換回路83は制御信号S
5に対応してコンデンサ821〜82nの一つと同調コイル
81とを接続し、当該組み合わせに応じた共振周波数f
1 〜fnを設定する。増幅回路11〜14及び車上子2
は、車上子2が地上側に設けられた地上子8と結合した
ときに、発振周波数foが地上子8の共振周波数f1 〜
fn に変周する変周式発振回路を構成する。最終段の増
幅回路14の出力は、出力端子に導びかれる。最終段の
増幅回路14の出力は、後段に接続される図示しないフ
ィルタにより周波数弁別され、各周波数に対応した制御
情報に変換される。これにより、従来のATS装置と同
様に、制御信号S5に対応した制御情報を地上側から車
上側に伝送できる。
【0040】増幅回路12の後段に位置する増幅回路、
例えば増幅回路14は、電圧加算機能を有し、車両制御
情報に対応する重畳信号S6が入力され、常時発振周波
数fo、f1 〜fn に対応する発振信号S2及び重畳信号
S6を加算して出力する。重畳信号S6は、常時発振周波
数fo、f1 〜fn とは異なる周波数の周波数信号とし
て与えられる。これにより、従来のATS制御用の制御
情報に加え、更に高度な車両制御を可能にし得る車両制
御情報を伝送できる。
【0041】図5は車上装置の具体的一例を示す回路図
である。図において、図1及び図3と同一参照符号は同
一性ある構成部分を示している。図5では、図1及び図
3に示すモニタ回路3を省略して示してある。
【0042】増幅回路11は、抵抗R1〜R5、コンデン
サC1〜C3及びオペアンプIC1を含んで構成され、反
転増幅回路を構成する。
【0043】増幅回路12は、抵抗R6〜R10、コンデ
ンサC4〜C6及びオペアンプIC2を含んで構成され、
反転増幅回路を構成する。オペアンプIC2は、出力端
が端子67に接続され、出力電圧Voを出力する。
【0044】増幅回路13は、抵抗R11〜R17、コンデ
ンサC7〜C9及びオペアンプIC3を含んで構成され、
反転増幅回路を構成する。増幅回路13は、増幅の結
果、発振信号S2の電圧が電源電圧Vd1以上になると電
圧制限がかかるように構成される。
【0045】増幅回路14は、抵抗R18〜R25、コンデ
ンサC10〜C12及びオペアンプIC4を含んで構成さ
れ、反転増幅回路を構成する。
【0046】抵抗R1〜R25、コンデンサC1〜C12の各
定数は、フィルタ4と組み合わせて常時発振周波数fo
で発振するように設定される。
【0047】電力増幅回路PAは、増幅回路14から供
給される発振信号S2の電力増幅を行ない、トランス5
1の一次巻線511に電力増幅された発振信号S2を供給す
る。電力増幅回路PAは、抵抗R26〜R38、コンデンサ
C13〜C18、トランジスタT1〜T5及びダイオードD1
を含んで構成される。電力増幅された発振信号S2は、
トランス51の二次巻線512を介して端子61、62に
導かれる。トランス51の二次巻線512には、抵抗R51
が接続される。端子61、62は、車上子2の一方のコ
イル21(図1、図3参照)が接続される端子である。
【0048】端子64、65は、車上子2の他方のコイ
ル22(図1、図3参照)が接続される端子である。端
子64、65は、トランス52の一次巻線521に接続
される。トランス52の二次巻線522は、抵抗R40を介
してバンドパスフィルタ4の入力側に接続される。バン
ドパスフィルタ4は、中心選択周波数が常時発振周波数
foに対応して設定される。バンドパスフィルタ4の出
力側には抵抗R41が接続され、抵抗R41の端子電圧が増
幅回路11の入力電圧を構成する。
【0049】端子63は、トランス51の二次巻線512
の中点に接続される。端子63及び端子69は、0Vラ
インに接続される。端子68は端子61に接続される。
端子68及び端子69は、発振信号S2の有無を監視す
る端子である。
【0050】トランス51の三次巻線513は、抵抗R61
の両端及び抵抗R62、R63の直列回路の両端に接続され
る。抵抗R63の両端は、バンドパスフィルタ42の入力
側に接続される。バンドパスフィルタ42の中心選択周
波数は、常時発振周波数fo及び共振周波数f1 〜fnに
対応して設定される。バンドパスフィルタ42の出力側
は、端子71、72に接続される。これにより、車上子
2が地上子8と結合し、常時発振周波数foが地上子8
の共振周波数f1に変周された場合は、バンドパスフィ
ルタ42の出力がなくなり、従来と同様のATS制御情
報を得ることができる。
【0051】ATS制御情報が複数の共振周波数f1 〜
fnで与えられる場合は、バンドパスフィルタ4及びバ
ンドパスフィルタ43の中心選択周波数を共振周波数f
1 〜fnに設定すればよい。これにより、従来のATS
装置と同様に、発振信号S2の周波数が地上子8の共振
周波数f1 〜fnに変周された場合は、その周波数f1〜
fnに応じたATS制御情報を得ることができる。
【0052】端子66は、トランス52の一次巻線521
の中点に接続される。一次巻線521の中点は、0Vライ
ンに接続される。トランス52の二次巻線522の一端
は、0Vラインに接続される。
【0053】重畳信号S6は、端子73、74に入力さ
れる。端子73、74は、抵抗R71の両端に接続され
る。端子73は、コンデンサC71、R72及びR73を介し
てオペアンプIC4の負入力端子に接続される。重畳信
号S6は、増幅回路14で電圧増幅され、電力増幅回路
PAで電力増幅され、トランス51の一次巻線511に供
給される。バンドパスフィルタ43の入力側は、抵抗R
63の両端に接続される。バンドパスフィルタ43の中心
選択周波数は、重畳信号S6及び変周信号(共振周波
数)f1〜fnの周波数に対応して設定される。バンドパ
スフィルタ43の出力側は、端子75、76に接続され
る。これにより、端子75、76から車両制御情報を得
ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下のような効果が得られる。 (a)車上子の結合度を容易に調整し得る車上装置及び
車両制御装置を提供できる。 (b)車上子の保守時期を知り得る車上装置及び車両制
御装置を提供できる。 (c)各走行地点において緻密な車両制御を可能にし得
る車両制御装置を提供できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車上装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】車上子の結合度と中段増幅回路の出力電圧との
関係を示す図である。
【図3】本発明に係る車両制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】車上子が地上子と結合した場合の中段増幅回路
の出力電圧を示す図である。
【図5】車上装置の具体的一例を示す回路図である。
【符号の説明】
11〜14 増幅回路 2 車上子 21、22 コイル 3 モニタ回路 8 地上子 9 制御回路 fo 発振周波数 Vo 増幅回路出力 S1 モニタ信号 S2 発振信号 S3 異常検知信号 S4 地点制御信号 Vk1 第1の判定レベル Vk2 第2の判定レベル Vk3 第3の判定レベル

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の増幅回路と、車上子と、モニタ回
    路とを含む車上装置であって、 前記複数の増幅回路は、縦続接続され、多段増幅回路を
    構成しており、 前記車上子は、互いに結合する一対のコイルを含み、一
    方のコイルは前記複数の増幅回路のうち、最終段の増幅
    回路の出力側に接続され、他方のコイルは初段の増幅回
    路の入力側に接続され、前記多段増幅回路に対する帰還
    回路を構成しており、 前記多段増幅回路及び前記車上子は、常時は、定められ
    た発振周波数で発振する発振回路を構成しており、 前記モニタ回路は、入力側が前記最終段の増幅回路より
    も手前に位置する増幅回路の出力側に接続され、入力さ
    れた信号に応じたモニタ信号を出力するものである車上
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車上装置であっ
    て、 前記モニタ回路は、リニアアンプで構成される車上装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された車上装置であっ
    て、 フィルタ回路を含んでおり、 前記フィルタ回路は、前記初段の増幅回路の入力側に設
    けられ、前記発振周波数の周波数帯域の周波数信号を通
    過させる車上装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された車上装置であっ
    て、 少なくとも2つのトランスを含んでおり、 前記トランスの一つは、前記最終段の増幅回路の出力側
    と前記車上子の一方のコイルとの間に設けられており、 前記トランスのもう一つは、前記車上子の他方のコイル
    と前記フィルタ回路との間に設けられている車上装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載された車上
    装置であって、 前記増幅回路のそれぞれは、演算増幅器により構成され
    る車上装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された車上装置であっ
    て、 前記モニタ回路の入力側が接続されている前記増幅回路
    の後段に位置する前記増幅回路は、電圧制限機能を有す
    る車上装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載された車上装置であっ
    て、 更に制御回路を有しており、前記制御回路は、前記モニ
    タ信号が入力され、少なくとも2つの基準レベルを有
    し、前記モニタ信号のレベルが第1の基準レベルと第2
    の基準レベルとの間から外れた場合に異常検知信号を出
    力する車上装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された車両制御装置であ
    って、 前記制御回路は、前記モニタ信号のレベルが前記第1の
    基準レベル及び第2の基準レベルよりも高い第3の基準
    レベルを越えたときに、前記地上子を検知し、前記地上
    子の位置に応じた地点制御信号を出力する車上装置。
  9. 【請求項9】 車上装置と、地上装置とを含む車両制御
    装置であって、 前記車上装置は、請求項1〜7の何れかに記載された車
    上装置で構成されており、前記地上装置は、前記車上装
    置の前記車上子と結合する地上子を有する車輌制御装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載された車両制御装置で
    あって、 前記地上子は、前記車上子と電磁結合する同調コイルを
    有する車両制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載された車両制御装置
    であって、 前記地上子は、複数のコンデンサと、切換回路とを含
    み、前記切換回路が制御信号に対応して前記コンデンサ
    の一つと前記同調コイルとを接続し、当該組み合わせに
    応じた共振周波数を設定するものであり、前記車上装置
    は、前記車上子が前記地上子と結合したとき、前記発振
    周波数が前記地上子の共振周波数に変周される車両制御
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載された車両制御装置で
    あって、 前記モニタ回路の入力側が接続されている前記増幅回路
    の後段に位置する前記増幅回路は、電圧加算機能を有
    し、車両制御情報に対応する重畳信号が入力され、発振
    周波数に対応する発振信号及び前記重畳信号を加算して
    出力する車両制御装置。
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