JP5833939B2 - 列車制御装置および列車制御システム - Google Patents
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Description
第1の実施形態について図を参照し、説明する。図1は、第1の実施形態の列車制御システムの全体構成を示す図である。図2は、第1の実施形態の列車制御システムの制御装置の動作を示す図である。
図1は、車体100、車上子101、地上子102、車輪103、レール104、制御装置110、受信レベル判定回路111、レベルA判定回路112、レベルB判定回路113、レベルC判定回路114、記録情報調整部115、メモリ部116で構成される。
例えば、受信レベル判定部111は、車上子101と地上子102の受信状態を検知するための任意に決めた判定レベルA、B、Cの所定値を有している。最も強い受信状態を判定するレベルがA、次にB、次にCという所定値である。そのため、受信レベル判定部111では、車上子101が地上子102の直上を通過する際に、車上子で受け取る受信状態が判定レベルA、判定レベルB、判定レベルCに達すると、それぞれの判定レベルが検出されることになる。受信レベル判定部111では、受信状態が達した判定レベルと受信状態がそれぞれの所定値に達した検出回数を、カウント値として記録調整部115へ出力する。記録調整部115は、受信レベル判定部111より出力されるカウント値を予め設定するタイミングごとにメモリ部116へ出力する。メモリ部116は、記録調整部115より入力されるカウント値を記憶する。
以上述べた実施形態の制御システムによれば、車上子と地上子の受信状態を複数のレベルで検出、記録することにより、通常の走行によって伝送品質の測定が可能な列車制御システムを提供することが可能となる。
第2の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図3は、第2の実施形態の列車制御システムの全体構成を示す図である。尚、図1乃至2と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、制御装置200は制御判定回路201、記録情報調整部202、メモリ部203を有している。
車上子101と地上子102の結合によって得られた地上情報は制御判定回路201及び、受信レベル判定回路111に送信される。例えば、列車100がある地上子102上を通過すると、車上子101とその地上子102が結合する。このとき、所定時間内で4つの地上情報が得られた場合、車上子101から制御判定回路201へ4つの地上情報が送られる。制御判定回路201では、取得した4つの地上情報のうち2つが同じ地上情報であった場合、制御判定回路201で受け取った地上情報を正常フレームとして判断し、通常の運行・走行制御のための情報として使用する。制御判定回路201は、所定時間内で得られた地上情報のうち少なくとも2つが同じ情報があれば、その地上情報を正常フレームと判断する。また、正常フレームとして判断されなかった地上情報は異常フレームと判断される。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の制御システムによれば、車上子と地上子の受信状態を複数のレベルで検出、記録することにより、通常の走行によって伝送品質の測定が可能な列車制御システムを提供することが可能となる。
第3の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図4は、第3の実施形態の列車制御システムの全体構成を示す図である。尚、図1及び図3と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
制御装置300は、レベルA判定回路112、レベルB判定回路113、レベルC判定回路114を有する受信レベル判定部111、制御回路301、記録情報調整部302、メモリ部303を含む構成である。
制御回路301は例えば、記録データとして「時刻」、「列車速度」、「キロ程」、「採用電文」等の外部より入力される情報を有している。制御回路301の情報は、定期的にメモリ部303へ入力される。また、記録情報調整部302の記録タイミングと同様のタイミングでメモリ部303へ入力することや、制御回路301からの情報を記録情報調整部302の電文に付与し、その後情報が付与された電文をメモリ部303へ入力することも可能である。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の制御システムによれば、車上子と地上子の受信状態を複数のレベルで検出、記録することにより、通常の走行によって伝送品質の測定が可能な列車制御システムを提供することが可能となる。さらに、「時刻」、「列車速度」、「キロ程」、「採用電文」等の情報を記録する。
第4の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図6は、第4の実施形態の列車制御システムの全体構成を示す図である。尚、図1乃至4と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
制御装置400は、第1受信レベル判定回路401と第2受信レベル判定回路402、記録情報調整部403、メモリ部404を有する構成となっている。第1受信レベル判定回路401はレベルA判定回路401a、レベルB判定回路401b、レベルC判定回路401cを有し、第2受信レベル判定回路402は、レベルA´検知回路402、
レベルB´検知回路402b、レベルC´検知回路402cを有している。
第1受信レベル判定回路401と第2受信レベル判定回路402は判定結果は、記録情報調整部403へ入力される。記録情報調整部403では、第1受信レベル判定回路401及び第2受信レベル判定回路402からのカウント値が入力されている場合は、第1受信レベル判定回路401からのカウント値が優先され、メモリ部404へ入力され、記録される。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の制御システムによれば、車上子と地上子の受信状態を複数のレベルで検出、記録することにより、通常の走行によって伝送品質の測定が可能な列車制御システムを提供することが可能となる。さらに、2つの受信レベル判定部を設けることで情報を補完し、情報の精度を向上することが可能となる。またカウントタイミングをずらして情報を取得する場合はより多くの情報を得ることが可能となる。
第5の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図5は、第5の実施形態の列車制御システムを示す図である。尚、図1乃至4および図6と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、制御装置400は、第1受信レベル判定回路401と第2受信レベル判定回路402、第1記録情報調整部410、第1メモリ部411、第2記録情報部412、第2メモリ部413、情報総合部415を有する構成となっている。第1受信レベル判定回路401はレベルA判定回路401a、レベルB判定回路401b、レベルC判定回路401cを有し、第2受信レベル判定回路402は、レベルA´検知回路402a、レベルB´検知回路402b、レベルC´検知回路402cを有している。
このような構成の列車制御システムでは、第1受信レベル判定回路401と第2受信レベル判定回路402で地上子102からの信号の検出を行い、その情報を第1メモリ部411と第2メモリ部413のそれぞれで記録する。第1受信レベル判定回路401と第2受信レベル判定回路402で取得した情報が第1メモリ部411と第2メモリ部413で記録された後、情報総合部415に入力される。情報総合部415で記録された、第1受信レベル判定回路401と第2受信レベル判定回路402からの情報は、第4の実施形態と同様に地上子102から車上子101が取得した情報を完成するように処理される。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の制御システムによれば、車上子と地上子の受信状態を複数のレベルで検出、記録することにより、通常の走行によって伝送品質の測定が可能な列車制御システムを提供することが可能となる。さらに、2つの受信レベル判定部を設けることで情報を記録するという作用に冗長性を持たせることが可能となる。
101 車上子
102 地上子
102a 地上子A
102b 地上子B
103 車輪
104 レール
110 制御装置
111 受信レベル判定回路
112 レベルA判定回路
113 レベルB判定回路
114 レベルC判定回路
115 記録情報調整部
116 メモリ部
200 制御装置
201 制御判定回路
202 メモリ部
300 制御装置
301 制御回路
302 記録情報調整部
303 メモリ部
400 制御装置
401 第1受信レベル判定回路
401a レベルA判定回路
401b レベルB判定回路
401c レベルC判定回路
402 第2受信レベル判定回路
402a レベルA´検知回路
402b レベルB´検知回路
402c レベルC´検知回路
403 記録情報調整部
404 メモリ部
410 第1記録情報調整部
411 第1メモリ部
412 第2記録情報調整部
413 第2メモリ部
Claims (4)
- 車体に取り付けられ、地上に設置された地上子から地上情報を受信する車上子と、
前記受信した地上情報の受信レベルと予め定められた複数のレベル基準値とを比較して、受信した地上情報の受信レベル評価値を所定のタイミングで求める受信レベル判定手段と、
前記受信した地上情報が複数ある場合は、この複数の地上情報のうちの少なくとも2つが同じである場合に正常と判断し、前記複数の地上情報が全て異なる場合に異常と判断する判定手段と、
前記前記受信した地上情報、受信レベル判定手段で求めた受信レベル評価値、および前記判定手段での判定結果を対応付けて記憶部に記憶させる情報調整手段と
を備えたことを特徴とする列車制御装置。 - 前記受信した地上情報の受信レベルと前記予め定められた複数のレベル基準値とを比較して、受信した地上情報の第2の受信レベル評価値を所定のタイミングで求める第2の受信レベル判定手段を更に備え、
前記情報調整手段は、少なくとも前記受信レベル判定手段から受信レベル評価値が得られた場合は、この受信レベル評価値を前記記憶部に記憶させ、前記受信レベル判定手段から受信レベル評価値が得られず前記第2の受信レベル判定手段から第2の受信レベル評価値が得られた場合は、この第2の受信レベル評価値を前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項1に記載の列車制御装置。 - 地上に設置された地上子と、
車体に取り付けられ、前記地上子から地上情報を受信する車上子と、
前記受信した地上情報の受信レベルと予め定められた複数のレベル基準値とを比較して、受信した地上情報の受信レベル評価値を所定のタイミングで求める受信レベル判定手段と、
前記受信した地上情報が複数ある場合は、この複数の地上情報のうちの少なくとも2つが同じである場合に正常と判断し、前記複数の地上情報が全て異なる場合に異常と判断する判定手段と、
前記前記受信した地上情報、受信レベル判定手段で求めた受信レベル評価値、および前記判定手段での判定結果を対応付けて記憶部に記憶させる情報調整手段と
を備えたことを特徴とする列車制御システム。 - 前記受信した地上情報の受信レベルと前記予め定められた複数のレベル基準値とを比較して、受信した地上情報の第2の受信レベル評価値を所定のタイミングで求める第2の受信レベル判定手段を更に備え、
前記情報調整手段は、少なくとも前記受信レベル判定手段から受信レベル評価値が得られた場合は、この受信レベル評価値を前記記憶部に記憶させ、前記受信レベル判定手段から受信レベル評価値が得られず前記第2の受信レベル判定手段から第2の受信レベル評価値が得られた場合は、この第2の受信レベル評価値を前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とする請求項3に記載の列車制御システム。
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