JP3271396B2 - 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ - Google Patents

絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ

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JP3271396B2
JP3271396B2 JP27471193A JP27471193A JP3271396B2 JP 3271396 B2 JP3271396 B2 JP 3271396B2 JP 27471193 A JP27471193 A JP 27471193A JP 27471193 A JP27471193 A JP 27471193A JP 3271396 B2 JP3271396 B2 JP 3271396B2
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    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバイポーラトランジスタ
の表面部にMOS構造を有し、電圧駆動のスイッチング
素子として用いられる絶縁ゲート型バイポーラトランジ
スタ (以下IGBTと記す) に関する。
【0002】
【従来の技術】近年スイッチング素子として伝導度変調
を利用したMOSFET、いわゆるIGBTが注目され
ている。IGBTはMOSFET同様に入力インピーダ
ンスが高く、またバイポーラトランジスタと同様にオン
抵抗が低くできる。図2はIGBTの基本構造を示す。
この構造においては、n- 基板1の表面層内にpベース
層2、さらにそのpベース層の表面層内にn+ エミッタ
層3とがそれぞれ選択的に形成されている。pベース層
2のn- 基板1とn+ エミッタ層3ではさまれた表面部
分はチャネル領域4となる部分で、その上にゲート絶縁
膜5を介して、ゲート電極6が形成され、ゲート端子G
に接続されている。n+ エミッタ層3の一部にはpベー
ス層2と共通にエミッタ電極7が接触し、エミッタ端子
Eに接続されている。エミッタ電極7はゲート電極6と
絶縁膜51で絶縁されている。一方、n- 基板1の他側に
は高不純物濃度のn+ バッファ層8が設けられ、さらに
+バッファ層8の下面側にp+ コレクタ層9が形成さ
れていてコレクタ端子Cに接続されるコレクタ電極10が
接触している。
【0003】このようなIGBTでは、ゲート・エミッ
タ間の電圧印加により、エミッタ層3からチャネル領域
4を通ってn- 層1に注入される電子による電流は、n
+ バッファ層8を通過する。その際、n+ バッファ層8
とp+ コレクタ層9との間のn+ /p+ 接合のビルトイ
ン電圧を電子を蓄積させることで回復し、p+ コレクタ
層9への電子の注入がおこり、それに呼応してp+ コレ
クタ層9からバッファ層8およびn- 層1へ正孔の注入
がおこる。その結果として、n+ バッファ層8およびn
- 層1に伝導度変調がおこる。n+ バッファ層8とn-
層1に注入された正孔電流は、pベース層2のn+ エミ
ッタ層3直下を通りエミッタ電極7へ抜ける。エミッタ
電極7はpベース層2とn+ エミッタ層3を短絡してい
るので、p+ コレクタ層9、n+ バッファ層およびn-
層1、pベース層2、n+ エミッタ層3からなるpnp
n構造のサイリスタ動作を阻止し、ゲート・エミッタ間
電位をゼロにすることで素子をターンオフすることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】IGBTは、近年装置
の小型化に伴いスイッチング周波数の高周波化が進めら
れており、発生損失の増加が発生する。図3(a) は、I
GBTの電流、電圧、ゲート電圧の定常波形を示し、そ
のA部を拡大して示した図3(b) に見られるように、発
生損失は過渡損失、定常損失、ターンオフ損失の3種類
に分配される。少数キャリアの注入を伴う素子では、低
周波の場合図4(a) 、高周波の場合図4(b) に示すよう
に、電流Iの立ち上がり時に電圧Vが発生する。IGB
Tでは、ゲート電圧6への電圧印加によりp+ コレクタ
層9、n- 層1、pベース層2で形成されるpnpトラ
ンジスタを駆動し、n- 層1、n+ バッファ層8に伝導
度変調を発生させて定常電圧の低下を図る。しかし、高
周波になって電流変化率が大きくなると、IGBTの伝
導度変調が間に合わなくなり、外部からは強制的に電流
が印加されるが、IGBTでは電流輸送を電界で保証す
るために素子間に発生する電位が大きくなる。そのあと
定常時になっても、時間が短いと伝導度変調が起きずに
電流が遮断されるために過渡損失および定常損失の増加
を招く。また、高周波化に伴いスイッチング損失が大き
くなり、総合損失の増加を招くことになり、安全動作領
域が小さくなる。
【0005】本発明の目的は、上記の問題に立脚し、総
合損失を小さくして安全動作領域の大きいIGBTを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、第一導電形の主層と、その主層の一側
の表面層に選択的に形成された第二導電形のベース層
と、そのベース層の表面層に選択的に形成された第一導
電形のエミッタ層と、主層の他側に形成された第一導電
形で主層より高不純物濃度のバッファ層と、そのバッフ
ァ層の反主層側に形成された第二導電形のコレクタ層と
を有する半導体基体表面の主層の表面層露出部とエミッ
タ層の間にはさまれた部分であるチャネル領域上にゲー
ト絶縁膜を介してゲート電極が設けられ、エミッタ層お
よびチャネル領域以外のベース層に共通にエミッタ電極
が接触し、コレクタ層にコレクタ電極が接触するIGB
Tにおいて、主層の表面層に主層より高不純物濃度の第
一導電形層およびその層に隣接する第二導電形層が選択
的に形成され、それらの第一導電形層、第二導電形層に
共通に接触し、コレクタ電極に接続された引き抜き電極
が設けられ、ベース層、主層及び第二導電形層からなる
横方向のトランジスタを備えたものとする。あるいは、
主層の表面層にベース層と間隔を介して主層より高不純
物濃度の第一導電形層が選択的に形成され、その第一導
電形層に接触し、コレクタ電極に接続された引き抜き電
極が設けられ、エミッタ層、ベース層、主層及び第一導
電形層からなる横方向のMOSFETを備えたものとす
る。また、別の本発明は、主層の表面層にベース層と間
隔を介して主層より高不純物濃度の第一導電形層が選択
的に形成され、その第一導電形層にその層とショットキ
ーバリアを形成するショットキー電極が接触し、そのシ
ョットキー電極に接触し、コレクタ電極に接続された引
き抜き電極が設けられたものとする。さらに、主層の表
面層にベース層と間隔を介して主層より高不純物濃度の
第一導電形層およびその層に隣接して第二導電形層が選
択的に形成され、その第二導電形層の表面層に選択的に
第一導電形の第二エミッタ層が形成され、半導体基体表
面の第二導電形層の第一導電形層および第二エミッタ層
の間にはさまれた部分である第二チャネル領域上にゲー
ト絶縁膜を介して第二ゲート電極が設けられ、第二エミ
ッタ層および第二チャネル領域以外の第二導電形層に共
通に接触し、コレクタ電極に接続された引き抜き電極が
設けられたものとする。
【0007】
【作用】第一導電形の主層の表面に第二導電形のベース
層と間隔を介して第二導電形層を形成すれば、横方向の
バイポーラトランジスタが構成される。あるいは、ゲー
ト電極の他側でベース層と間隔を介して第一導電形層を
形成すれば横方向のMOSFETが構成される。そして
これらのバイポーラトランジスタあるいはMOSFET
の他方の電極をコレクタ電極に接続すれば、これらのト
ランジスタがIGBTの主バイポーラトランジスタの動
作を補強する動作をするので、過渡損失および定常損失
が低下する。また、ターンオフ時にこれらのトランジス
タから主層の多数キャリアが高速に引き抜かれるため、
スイッチング損失が低下する。多数キャリアを引き抜く
ことにより自動的に少数キャリアも引き抜いて安全動作
領域が拡大する。さらに、横方向MOSFETにショッ
トキーバリアダイオードを加えることにより、ターンオ
フ時に伝導度変調を促進することができる。あるいは、
横方向バイポーラトランジスタに主層から多数キャリア
を引き抜く径路をつくるMOSFETを加えることによ
り、スイッチング特性を一層改善することができる。
【0008】
【実施例】図1は第一の本発明の一実施例を示し、図2
と共通の部分に同一の符号が付されている。このIGB
Tの図2に示した従来のIGBTと異なるところは、n
-層1の表面層内のゲート電極6の一方の側にn+ 層1
1、p+ 層12を形成し、コレクタ電極10と接続される電
極13をこの両層11、12に接触させて、コレクタ電極10と
同電位にしていることである。この素子をオンさせる場
合は、ゲート電極6に閾値以上の電圧を印加してチャネ
ル領域4に反転層を形成し、エミッタ層3とn- 層1と
電気的に短絡させる。n- 層1に流入した電子電流は、
2方向に分配される。一部は、n+ バッファ層8を経て
+ コレクタ層9へ注入される。p+ コレクタ電極10、
エミッタ電極7にはそれぞれプラス、マイナスの電位が
印加されており順方向の電圧になっている。これによっ
て、n- 層1には伝導度変調による正孔電流が発生す
る。また、エミッタ電極7からn- 層1に流入した電子
電流は内蔵されているp+ コレクタ層9、n+ バッファ
層8およびn- 層1、pベース層2で形成されるpnp
トランジスタのベース電流となり、このpnpトランジ
スタが動作してオンする。n- 層1に流入した電子電流
の他の部分はゲート酸化膜5の下、絶縁層52の下を通り
+ 層11、p+ 層12を通過する。n+ 層11、p+ 層12は
コレクタ電極10と同電位となっている。このため、 +
層12、n- 層1、pベース2で形成される横方向のp
npトランジスタが、上記の縦方向のpnpトランジス
タと並列接続されることになる。横方向で形成されるト
ランジスタは、縦方向のトランジスタと違い、p+ 層が
直接n- ベース層と接触していて正孔の注入が制限され
ていないために電流増幅率が高くなる。図5は、この素
子のオン損失波形を示し、電流Iの立ち上がり時の電圧
Vの上昇が低く、過渡損失および定常損失が低減する。
また、IGBTのターンオフ時にn- 層1、n+ バッフ
ァ層8に発生した電子電流はコレクタ電極10へ、正孔電
流はエミッタ電極7に引き抜かれる。n+ バッファ層8
の不純物濃度を高くすることにより、その際のバッファ
層中にある正孔電流を高くすることが試みられる。しか
し、このことは過渡損失および定常損失の増加を招く。
表面にコレクタ電極に接続される電極13を設けることに
より、ターンオフ時の電子電流を高速に引き抜くことが
できる。またn+ 層11がp+ 層12と電極13により短絡さ
れてコレクタショート構造となっているため、オン、オ
フ時の損失を示す図7の点71に見られるように、点70の
従来素子に比して綜合損失が低く、安全動作領域が広
い。
【0009】図8は第二の本発明の一実施例を示す。こ
の場合は、n- 層1の表面層にn層21のみを形成し、そ
れに引き抜き電極13を接触させている。この素子のター
ンオン時にn- 層1に流入した電子電流の他の部分が、
ゲート酸化膜5直下から絶縁層52の下を通り、コレクタ
電極10と同電位のn層21に流入する。すなわち、エミッ
タ電極7、n+ エミッタ層3、pベース層2、ゲート酸
化膜5、ゲート電極6、n- 層1、n層21、引き抜き電
極13で形成される横方向のMOSFETが、縦方向のp
npトランジスタと並列接続されたことになる。MOS
FETは電流の立ち上がり時の動作抵抗がpnpトラン
ジスタより小さく、ユニポーラ動作のため、図6のオン
損失波形に示すように電流変化に追従して電位が上昇し
ており、過渡損失が低くなる。また、ターンオフ時にn
- 層1に発生した電子電流が、n層21を通ってコレクタ
電極10に接続された電極13へ高速に引き抜かれるため、
図7に点72で示すように損失が低減され、安全動作領域
が拡大される。
【0010】図9は第三の本発明の一実施例を示す。こ
の場合は、n層21に、半導体との電子親和力あるいは仕
事関数の差の大きい金属からなるショットキー電極14を
介して引き抜き電極13が設けられる。この素子のターン
オン時にn- 層1に流入した電子電流の他の部分が、ゲ
ート酸化膜5直下から絶縁層52の下を通り、n層21、シ
ョットキー電極14、引き抜き電極13へと抜ける。すなわ
ち、エミッタ電極7、n+ エミッタ層3、pベース層
2、ゲート酸化膜5、ゲート電極6、n- 層1、n層2
1、ショットキー電極14、引き抜き電極13によって形成
されるMOSFETが、縦方向のpnpトランジスタと
並列接続されることになる。このMOSFETを、第二
の本発明のMOSFETと同様に、電流の立ち上がり時
の動作抵抗が小さく、図10のオン損失波形に示すように
電流が小さいときにも電流変化に追従して電位が上昇し
ており、過渡損失の低下が達成される。またショットキ
ー障壁をもつ場合には、多数キャリアである電子により
電界が発生するために拡散理論で指摘される値よりも大
きい少数キャリア電流が流れる。全電流に対する少数キ
ャリア電流の割合の比をγとすると、 γ=Ni×NiJ/bNd×NdJns で示される。ここで、Ni、Ndは真性キャリア濃度お
よび不純物濃度、bは移動度の比、Jnsはショットキ
ーダイオードの飽和電流密度、Jはダイオードの順方向
電流密度である。上式から、少数キャリア電流は順方向
電流の増加に伴い増加することがわかる。すなわち、シ
ョットキー性のある電極をコレクタ電極に設けると、エ
ミッタ領域から注入された電子電流に対しこの電極から
正孔の注入が発生する。従って電流密度の増加に伴い絶
縁層52の下でもわずかに伝導度変調が発生する。この時
は、むしろ横方向のMOSFETよりはpnpトランジ
スタとして動作するため、図10に示すように定常損失の
低下をはかることが出来る。ターンオフする際にはコレ
クタ電極を表面にも形成しているために電子電流を表面
からも引き抜くことができるために高速ターンオフが可
能となり、図7の点73に示すように綜合損失の改善がで
き、安全動作領域の拡大ができる。
【0011】図12は第四の本発明の一実施例を示す。こ
の場合は、図1の素子のp+ 層12の表面層にn+ エミッ
タ層31およびp++層32を形成し、p+ 層12のn+ 層11と
+第二エミッタ層31に挟まれた部分の上にゲート酸化
膜53を介して端子G2に接続された第二ゲート電極61が
端子G1に接続されたゲート電極6のほかに設けられて
いる。引き抜き電極13は、n+ 第二エミッタ層およびp
++層32に共通に接触している。この素子をオンさせるに
は、ゲート電極6のみに閾値以上の電圧を印加する。そ
れによってn- 層1に流入した電子電流の一部はn+
ッファ層8、p + コレクタ層9へ注入される。他の部分
はゲート酸化膜5直下、絶縁層52直下を通り、n+ 層1
1、p+ 層12、p++層32へ抜ける。従って、縦方向のp
npトランジスタと横方向のpnpトランジスタが形成
されることになる。横方向のpnpトランジスタは、n
+ エミッタ層3、n転したチャネル領域4、n- 層1、
+層11、p+ 層12、p++層32で形成される。このトラ
ンジスタでは、コレクタ電極10に接続された引き抜き電
極13がp++層32を介してp+ 層12に接触し、正孔の注入
がn- 層1へ行われるが、正孔の注入を制限するn+
が縦方向トランジスタのときのn+ 層8のように全面に
なく、n+ 層11として一部にあるだけなので、電流増幅
率が大きいため、図11に示すように定常損失と過渡損失
の低減が図れる。また、ターンオフ時には第二ゲート電
極61に閾値以上の電圧を印加することでp+ 層12の第二
チャネル領域41に反転層が形成され、n- 層1中に発生
した電子電流を高速に引き抜くことができるので、図7
の点74に示すようにオン損失特性を改善することが可能
になる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、IGBTに、エミッタ
層から注入される電流を縦方向に導く主バイポーラトラ
ンジスタのほかに、横方向に導くバイポーラあるいはM
OSトランジスタを内蔵させることにより主バイポーラ
トランジスタの動作を補強し、ターンオフ時のキャリア
引き抜きにも役立つため、過渡損失、定常損失、ターン
オフ損失が低減し、安全動作領域の拡大したIGBTが
得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の本発明の一実施例のIGBTの断面図
【図2】従来のIGBTの断面図
【図3】IGBTの電流、電圧、ゲート電圧の波形を示
し、(a) が定常波形図、(b) が(a) のA部の拡大図
【図4】オン損失波形を示し、(a) が低周波オン損失波
形図、(b) が高周波オン損失波形図
【図5】図1のIGBTのオン損失波形図
【図6】図8のIGBTのオン損失波形図
【図7】各本発明の実施例および従来例のIGBTのオ
ン、オフ損失図
【図8】第二の本発明の一実施例のIGBTの断面図
【図9】第三の本発明の一実施例のIGBTの断面図
【図10】図9のIGBTのオン損失波形図
【図11】図12のIGBTのオン損失波形図
【図12】第四の本発明の一実施例のIGBTの断面図
【符号の説明】
1 n- 層 2 pベース層 3 n+ エミッタ層 31 第二エミッタ層 32 p++層 5、53 ゲート酸化膜 6 ゲート電極 61 第二ゲート電極 7 エミッタ電極 8 n+ バッファ層 9 p+ コレクタ層 10 コレクタ電極 11 n+ 層 12 p+ 層 13 引き抜き電極 14 ショットキー電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島袋 浩 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−57360(JP,A) 特開 平4−324978(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一導電形の主層と、その主層の一側の表
    面層に選択的に形成された第二導電形のベース層と、そ
    のベース層の表面層に選択的に形成された第一導電形の
    エミッタ層と、主層の他側に形成された第一導電形で主
    層より高不純物濃度のバッファ層と、そのバッファ層の
    反主層側に形成された第二導電形のコレクタ層とを有す
    る半導体基体表面の主層の表面層露出部とエミッタ層の
    間にはさまれた部分であるチャネル領域上にゲート絶縁
    膜を介してゲート電極が設けられ、エミッタ層およびチ
    ャネル領域以外のベース層に共通にエミッタ電極が接触
    し、コレクタ層にコレクタ電極を接触するものにおい
    て、主層の表面層にベース層と間隔を介して主層より高
    不純物濃度の第一導電形層およびその層に隣接する第二
    導電形層が選択的に形成され、それらの第一導電形層、
    第二導電形層に共通に接触し、コレクタ電極に接続され
    た引き抜き電極が設けられ、ベース層、主層及び第二導
    電形層からなる横方向のトランジスタを備えたことを特
    徴とする絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】第一導電形の主層と、その主層の一側の表
    面層に選択的に形成された第二導電形のベース層と、そ
    のベース層の表面層に選択的に形成された第一導電形の
    エミッタ層と、主層の他側に形成された第一導電形で主
    層より高不純物濃度のバッファ層と、そのバッファ層の
    反主層側に形成された第二導電形のコレクタ層とを有す
    る半導体基体表面の主層の表面層露出部とエミッタ層の
    間にはさまれた部分であるチャネル領域上にゲート絶縁
    膜を介してゲート電極が設けられ、エミッタ層およびチ
    ャネル領域以外のベース層に共通にエミッタ電極が接触
    し、コレクタ層にコレクタ電極を接触するものにおい
    て、主層の表面層にベース層と間隔を介して主層より高
    不純物濃度の第一導電形層が選択的に形成され、その第
    一導電形層に接触し、コレクタ電極に接続された引き抜
    き電極が設けられ、エミッタ層、ベース層、主層及び第
    一導電形層からなる横方向のMOSFETを備えたこと
    を特徴とする絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  3. 【請求項3】第一導電形の主層と、その主層の一側の表
    面層に選択的に形成された第二導電形のベース層と、そ
    のベース層の表面層に選択的に形成された第一導電形の
    エミッタ層と、主層の他側に形成された第一導電形で主
    層より高不純物濃度のバッファ層と、そのバッファ層の
    反主層側に形成された第二導電形のコレクタ層とを有す
    る半導体基体表面の主層の表面層露出部とエミッタ層の
    間にはさまれた部分であるチャネル領域上にゲート絶縁
    膜を介してゲート電極が設けられ、エミッタ層およびチ
    ャネル領域以外のベース層に共通にエミッタ電極が接触
    し、コレクタ層にコレクタ電極を接触するものにおい
    て、主層の表面層にベース層と間隔を介して主層より高
    不純物濃度の第一導電形層が選択的に形成され、その第
    一導電形層にその層とショットキーバリアを形成するシ
    ョットキー電極が接触し、そのショットキー電極に接触
    し、コレクタ電極に接続された引き抜き電極が設けられ
    たことを特徴とする絶縁ゲート型バイポーラトランジス
    タ。
  4. 【請求項4】第一導電形の主層と、その主層の一側の表
    面層に選択的に形成された第二導電形のベース層と、そ
    のベース層の表面層に選択的に形成された第一導電形の
    エミッタ層と、主層の他側に形成された第一導電形で主
    層より高不純物濃度のバッファ層と、そのバッファ層の
    反主層側に形成された第二導電形のコレクタ層とを有す
    る半導体基体表面の主層の表面層露出部とエミッタ層の
    間にはさまれた部分であるチャネル領域上にゲート絶縁
    膜を介してゲート電極が設けられ、エミッタ層およびチ
    ャネル領域以外のベース層に共通にエミッタ電極が接触
    し、コレクタ層にコレクタ電極を接触するものにおい
    て、主層の表面層にベース層と間隔を介して主層より高
    不純物濃度の第一導電形層およびその層に隣接して第二
    導電形層が選択的に形成され、その第二導電形層の表面
    層に選択的に第一導電形の第二エミッタ層が形成され、
    半導体基体表面の第二導電形層の第一導電形層および第
    二エミッタ層の間にはさまれた部分である第二チャネル
    領域上にゲート絶縁膜を介して第二ゲート電極が設けら
    れ、第二エミッタ層および第二チャネル領域以外の第二
    導電形層に共通に接触し、コレクタ電極に接続された引
    き抜き電極が設けられたことを特徴とする絶縁ゲート型
    バイポーラトランジスタ。
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