JP3289880B2 - Mos制御サイリスタ - Google Patents

Mos制御サイリスタ

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JP3289880B2
JP3289880B2 JP21419296A JP21419296A JP3289880B2 JP 3289880 B2 JP3289880 B2 JP 3289880B2 JP 21419296 A JP21419296 A JP 21419296A JP 21419296 A JP21419296 A JP 21419296A JP 3289880 B2 JP3289880 B2 JP 3289880B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOS制御サイリスタ
に関するもので、低オン電圧特性を損ねることなく、可
制御電流の改善を図り、大電流遮断に適するようにし
て、産業用電力システムへの応用を目指すものである。
【従来の技術】
【0002】 電力用半導体素子であるGTOサイリス
タは、モータの速度制御及びインバータなどの大電力制
御が可能であるが、ターンオフの際のゲート制御電力が
大きくなる欠点があり、この問題を克服するため、MO
Sゲートを採用し、ゲート制御電力の低減化を図ったM
OS制御サイリスタが開発されている。しかしながら、
現在のMOS制御サイリスタにおいては、ターンオフ可
能なアノード電流はかなり小さく、可制御電流密度は数
10A/cm2 程度となっている。
【0003】 この原因について、アノードエミッタを
第1エミッタ領域、カソードエミッタを第2エミッタ領
域とするMOS制御サイリスタを考察すると、ターンオ
フの際のMOSゲート制御によってカソード接合を短絡
する場合に、引出し抵抗成分となるMOSゲート直下の
チャネル抵抗成分以外に、カソードエミッタ直下の第2
ベース領域に寄生する大きなベース引出し抵抗が存在す
るためと考えられる。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】 しかし、可制御電流の向上のために、第
2ベース領域のベース幅を大きくしたり、不純物密度を
増加させるなどの手段により、ベース抵抗を単に低減化
させたのでは、カソードエミッタから注入され第1ベー
ス領域へ到達する電子の到達率が低下し、結果的にオン
電圧の増大をもたらしてしまう。さらに、ベース領域の
不純物密度を増加させた場合は、ターンオフに用いるM
OSFETのチャネル部のキャリヤ移動度の増大をもた
らし、チャネル抵抗の増大を引き起こし、十分な可制御
電流の向上が期待できない。
【0005】
【発明の目的】 したがって本発明においては、サイリ
スタ構造のオン電圧を損ねることなく、実効的にキャリ
ヤ引き出し抵抗を減少させて、かつターンオフに用いる
MOSFETの配置に工夫を行って、上記MOS制御サ
イリスタの可制御電流の増大化を図り、大電流遮断に適
する半導体装置を提供することを目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】 前述のような課題を解
決するために、本発明においては、前述の第2ベース領
域における寄生ベース抵抗の直接的な低減化は行わず、
ターンオフの際の引出し抵抗を実効的に低減化する工夫
を施しており、その基本原理は以下の通りとなる。
【0007】 デバイスのオン状態においては、ターン
オフ過程で第2ベース領域における引出し抵抗の大きく
なる領域には、キャリヤが直接到達しない様な工夫を
し、かつターンオフ過程で引き出す必要のあるキャリヤ
を、キャリヤ引出し領域のMOSゲート下のチャネルに
近接する低抵抗の経由領域を通過させて供給している。
したがって、従来のMOS制御サイリスタとは異なり、
ターンオフ時においては寄生ベース抵抗の問題がなく、
低抵抗のキャリヤ経由領域から効率の良いキャリヤ引出
しが可能となる。なお、カソードエミッタ直下のベース
抵抗は、大きくともターンオフの際の大きな支障とはな
らないので、カソードエミッタから第1ベース領域への
電子の到達率が大きくなり、オン電圧の低減化にも貢献
する。
【0008】 また本発明においては、ターンオフの際
に第2ベース領域の引出し抵抗が大きくなる領域へのキ
ャリヤの直接到達を抑制する具体的な方法として、第2
エミッタ領域に対向する位置で、かつ第1エミッタ領域
に隣接させて、高密度領域のB1 + 領域、あるいはショ
ットキバリヤ領域を形成する方法を採用している。
【0009】 請求項1ないし請求項3の発明に関して
は、第1エミッタ側の第1ベース領域内に高密度領域の
1 + 領域を設ける場合であり、それぞれ、ターンオフ
の際にキャリヤを効率良く排出するために、MOSFE
Tの配置に関して工夫を行っている。
【0010】 請求項4ないし請求項6の発明は第1エ
ミッタ側にショットキバリヤ領域を設ける場合であり、
MOSFETの配置に関しては、それぞれ請求項1、2
及び3の発明と同一となっている。
【0011】
【発明の特徴及び作用】 以下に、六つの各請求項にか
かる発明に関して、それぞれ詳細な特徴点について述べ
る。特徴点を述べるにあたって、先ず図1〜図6に示す
電極と金属配線の参照記号について説明すると、T1
第1エミッタ領域E1 に形成された電極、T2 は第2エ
ミッタ領域E2 に形成された電極、Gonはターンオン用
のMOSゲート電極、Goff はターンオフ用のMOSゲ
ート電極、GMOS はターンオン及びターンオフ用共通の
MOSゲート電極、Ginj は短絡用のMOSゲート電
極、Gは第2ベース領域に設ける通常のゲート電極、L
1 は領域D上に形成された電極とカソードエミッタ電極
2 間を接続する金属配線、L2 は領域ES とゲート電
極Gとの間を接続する金属配線、Ec は領域Cと領域E
D とを短絡する電極をそれぞれ示す。なお、MOSゲー
ト電極は半導体と導電膜との間に電気絶縁膜を介在させ
た通常の構造のものであるので、説明を省略する。
【0012】 請求項1の発明の特徴は、図1に示すよ
うに、第1ベース領域B1 内にキャリア阻止用の領域B
1 + を設けることで、サイリスタのオン状態において
は、ターンオフの際に引出し抵抗が大きくなる第2ベー
ス領域B2 へキャリヤが直接供給されるのを抑制して、
キャリヤ引出しの際の寄生ベース抵抗を低減させる点に
ある。領域B1 + は、第1エミッタ領域E1 から注入さ
れるキャリヤにとって、ポテンシャルが高く注入しにく
い領域となり、かつ不純物密度が大きいので、仮に注入
が生じても再結合しやすい領域にもなっている。そのた
め、領域B1 + を第2エミッタ領域E2 の中央直下に設
けることで、引出し抵抗の大きくなる第2エミッタ領域
2 の中央直下に直接向かうキャリヤを抑制できる。し
たがって、第1エミッタ領域E1 から注入されたキャリ
ヤのほとんどは、領域B1 + の存在しない上方の第2ベ
ース領域B2 に到達し、その第2ベース領域を横方に流
れて第2エミッタ領域E2 側に供給されることになる。
この横方の流れの生ずる位置に、ターンオフ時のキャリ
ヤ引出し用のMOSFETを配置することにより、ター
ンオフの際のキャリヤ引出しが効率良く達成できる。
【0013】 請求項2の発明の特徴の第1点は、図2
に示すように、請求項1の発明の阻止領域B1 + に領域
Dを付加するとともに、金属配線L1 により第2エミッ
タ領域E2 と短絡することにより、キャリヤが第1エミ
ッタ領域E1 から注入され、ターンオフ過程で引出し抵
抗の大きくなる第2エミッタ領域E2 の中央領域へ向か
うキャリヤの一部を、オン状態において積極的に領域D
から排出している点にある。この作用により、請求項1
の発明に比べ、キャリヤの引出しの際の寄生ベース抵抗
の低減が促進される。
【0014】 その特徴の第2点は、キャリア阻止用の
領域B1 + の存在しない上方の第2ベース領域B2 と第
2エミッタ領域E2 側の第2ベース領域B2 の間に、領
域Dとは電気的に分離されかつ第2ベース領域B2 と一
体構造をなす正孔供給経路を設けている点にある。
【0015】 上記特徴の第1点及び第2点の作用によ
り、オン状態において、第1エミッタ領域E1 から注入
されて第2エミッタ領域E2 直下に到達するキャリヤの
ほとんどは、領域B1 + の存在しない上方の第2ベース
領域B2 に達し、この第2ベース領域B2 と第2エミッ
タ領域E2 下の第2ベース領域B2 を連結する正孔供給
経路を経由させることが可能となる。したがって、請求
項1の発明に比べ、ターンオフ時の引出しキャリヤを、
オン状態において制御性よく限定させて供給できる。
【0016】 その第3の特徴は、キャリヤ排出領域D
と第2ベース領域B2 の間隙部表面にMOSゲートG
MOS のMOSFETを配置している点にある。ターンオ
フに際しては、MOSゲートGMOS 直下に第2の導電形
の反転層を形成することにより、第2ベース領域B2
ソース領域及び排出領域Dをドレイン領域とするMOS
FETが導通するので、第2ベース領域B2 を横方向に
流れているキャリヤの引出しを効率良く行える。
【0017】 請求項3の発明においても、請求項1及
び2の発明と同様に、第1ベース領域B1 内に、領域B
1 + を設けることで、サイリスタのオン状態において
は、ターンオフの際に引出し抵抗が大きくなる領域への
キャリヤの直接供給を抑制している。
【0018】 請求項3の発明の大きな特徴は、図3に
示すように、領域B1 +の存在しない第1ベース領域B
1 の上方の主表面に、第2ベース領域B2 と同一伝導形
の領域Cを設け、ターンオフ時に第2エミッタ接合を短
絡するMOSゲ−トGoff を有するMOSFETを備
え、かつ金属配線L2 を通して領域Cと第2ベース領域
2 の電気的な短絡と開放を制御するMOSゲ−トG
inj を有するMOSFETを集積化した点にある。MO
Sゲ−トGinj を有するMOSFETは、領域C上にそ
れぞれソース領域ES 及びドレイン領域ED を持ち、そ
れぞれ、ソース領域ES は金属配線L2 により第2ベー
ス領域B2 と、ドレイン領域EDは電極EC により領域
Cと短絡している。このMOSFETは、サイリスタの
オン及びオフ状態に合わせて、領域Cから第2ベース領
域B2 へのキャリヤの供給と遮断の制御を行うものであ
る。
【0019】 以下に、MOSゲ−トGinj を含むMO
SFETの作用について説明する。サイリスタのオン状
態においては、第1エミッタ領域E1 から注入されるキ
ャリヤは、阻止領域B1 + の上方の第2ベース領域B2
には到達しにくく、逆に阻止領域B1 + の存在しない上
方の領域Cには到達しやすい。したがって、オン状態
に、領域Cと第2ベース領域B2 をMOSゲ−トGinj
のMOSFETをオンさせて短絡することにより、キャ
リヤの供給が促進され、サイリスタの低抵抗特性が達成
できる。反対に、ターンオフ過程においては、第2エミ
ッタ領域E2 及び第2ベース領域B2 の短絡を行うMO
SゲートGoff のターンオフ信号に同期させて、上記M
OSゲ−トGinj のMOSFETをオフさせることによ
り、第2ベース領域B2 に到達するキャリヤ量を大幅に
低下させ、ターンオフの著しい促進が達成できる。
【0020】 以上のように、請求項3の発明の工夫に
より、オン状態においては、第2ベース領域へMOSゲ
−トGinj を有するMOSFETをオンさせて、キャリ
ヤの供給を行い、ターンオフ時にはこのMOSFETを
オフさせて、キャリヤを遮断することにより、サイリス
タのオン及びオフ状態に合わせて内部キャリヤの供給量
が制御でき、オン電圧とターンオフ性能の両立が期待で
きる。
【0021】 請求項4ないし請求項6の発明に関して
は、請求項1ないし請求項3の発明における第1ベース
領域B1 内の領域B1 + に代えて、第2エミッタ領域E
2 に対向する第1エミッタ領域E1 側に少数キャリヤの
非注入領域のショットキバリヤ領域MS を設けている
が、少数キャリヤの非注入領域を第2エミッタ領域直下
に設けることにより、引出し抵抗が大きくなる領域への
キャリヤ到達を抑制している点においては、請求項1な
いし請求項3の発明と同様となる。さらに、請求項4な
いし請求項6の発明にかかるMOSFETの配置及び動
作原理に関しては、それぞれ、請求項1ないし請求項3
の発明と全く同様であるので説明を省略する。
【0022】 請求項3及び請求項6の発明における特
徴は、サイリスタのオン状態及びオフ状態に同期させ
て、第2ベース領域B2 へのキャリア供給及び遮断の制
御を行う工夫を取り入れたものであり、その手段とし
て、第2のベース領域B2 へのキャリアの供給及び遮断
を制御するMOSゲ−トGinj を有するMOSFETを
領域C上に形成している。この作用により、オン状態の
性能とターンオフ性能の両立が可能となる。
【0023】 しかしながら、MOSゲ−トGinj のM
OSFETを領域C上に形成する場合には、このMOS
FETのソース領域ES 及び領域C、さらに第1ベース
領域B1 及び第1エミッタ領域E1 の四つの領域で構成
される寄生サイリスタ構造が形成されてしまう。したが
って、寄生サイリスタ構造の第2ベース領域B2 に相当
する領域Cを、高密度あるいは深い拡散層で形成し、寄
生サイリスタ構造によるラッチアップ動作を防止する必
要がある。
【0024】 請求項7の発明においては、MOSゲ−
トGinj を有するMOSFETの領域C上ではなく、第
2ベース領域B2 上に形成することを特徴とするもので
ある。この作用により、寄生サイリスタ構造が形成され
ないので、ラッチアップ動作による悪影響をもたらすこ
となく、ターンオフ特性を改善できる。
【0025】 以上、本発明においては、実効的に引出
し抵抗を激減できるため、従来のMOS制御サイリスタ
の可制御電流の大幅な改善が可能となり、さらに、オン
電圧に悪影響をもたらさないので、ターンオフ性能とは
両立が困難であった低オン電圧化も実現できる。
【0026】
【実施例】 以下、本発明によるMOS制御サイリスタ
の各実施例について説明する。
【0027】 (請求項1の発明に対応する実施例)図
7は、請求項1の発明に対応するMOS制御サイリスタ
をシリコン(Si)の縦型構造で実現した単一構造の一実
施例を示す断面構造図である。この図においては、図1
の第1エミッタ領域E1 及び第1ベース領域B1 がそれ
ぞれ、P伝導形のPE + 領域及びN伝導形のNB 領域に
対応し、第2エミッタ領域E2 及び第2ベース領域B2
がそれぞれ、N伝導形のカソードエミッタ領域NE +
びP伝導形の領域PB に対応している。
【0028】 また、図1の第1エミッタ領域から注入
され第2ベース領域に到達するキャリヤの阻止領域B1
+ は、図7においてはN伝導形の領域NB + に対応して
いる。ターンオフの際に、第2エミッタ領域であるカソ
ードエミッタ領域NE + 及び第2ベース領域PB を短絡
するMOSFETは、PベースPB上に集積化したMO
SゲートGoff のNチャネルMOSFETに対応する。
このMOSFETは、ソース領域をカソードエミッタ領
域NE + とし、ドレイン領域をPベース内に形成した領
域ND + としている。さらに、サイリスタのターンオン
用のMOSゲートGonも集積化しており、このMOSF
ETは、それぞれソース領域がPベース内に形成した領
域NS + 、ドレイン領域が領域NB に相当している。
【0029】 次にこの実施例のMOS制御サイリスタ
の製作について説明する。抵抗率約100Ωcm、厚み
約200μmのN伝導形シリコン基板をベース領域NB
とし、下面から領域NB + のN伝導形選択拡散を行う。
この場合、オン状態において、ターンオフ時に引出し抵
抗が大きくなるPベース領域PB の中央直下への正孔直
接供給を抑制するために、領域NB + については、この
領域内で十分正孔が消滅するよう、そのプロセス終了後
の表面密度は約5×1018cm-3程度、かつ深さ約20
μm程度に形成する必要がある。
【0030】 次に下面及び上面に高密度のP伝導形拡
散を行って、図示のようにアノードエミッタ領域PE +
及びPベース領域PB の一部となるPシンカ部を形成す
る。この場合、デバイスの低オン電圧化のために、アノ
ードエミッタ領域PE + の表面密度は高密度の1×10
20cm-3、かつ深さは約10μm程度に形成する。
【0031】 上記P伝導形拡散を行った後に、ゲート
酸化膜を約1000Å程度の厚さ形成し、さらに通常の
2重拡散MOSFETの製作に用いられる自己整合プロ
セスにより、ポリシリコンゲート、Pベース領域PB
びカソードエミッタ領域NE + を形成する。プロセス終
了後のPベース領域PB の表面密度は1×1018cm-3
程度で、深さは約5μm程度とし、領域ND + の表面密
度は1×1020cm-3程度、深さは約2μm程度に形成
する。最終的に、コンタクトホール及び各電極を形成す
ることにより、図7の請求項1の発明における縦形のM
OS制御サイリスタが実現できる。なお、ターンオン用
のMOSゲートGonはNベース領域NB とPベース領域
B とN伝導形の領域Ns + とに跨がって形成され、ま
たターンオフ用のMOSゲートGoff はカソードエミッ
タ領域NE + とPベース領域PB とN伝導形の領域ND
+ とに跨がって形成される。
【0032】 次に、このデバイスの動作機構について
説明する。アノードA及びカソードK間にデバイスの順
耐圧以下の電圧が印加され、かつ二つのMOSゲートG
on及びGoff に印加されるカソード電位を基準とする電
圧が0Vの場合は、デバイスはオフ状態となる。この状
態で、MOSゲートGonに正電圧を印加すると、Pベー
ス領域PB とNベース領域NB が形成する逆バイアス接
合をMOSゲートGon直下のN伝導形反転層が短絡する
ように働くので、カソード及びアノード接合に順バイア
スが印加されるようになり、デバイスはオン状態に移行
する。
【0033】 オン状態においては、カソードエミッタ
領域NE + からの電子注入及びアノードエミッタ領域P
E + からの正孔注入が生じている。本実施例のデバイス
においては、領域NB + はアノードエミッタ領域PE +
から注入された正孔に対しては、通過の阻止領域となる
ため、領域NB + 上方のターンオフの際に引出し抵抗が
大きくなるカソードエミッタ領域NE + の中央直下に直
接正孔が到達するのを抑制できる。したがって、アノー
ドエミッタ領域PE + から注入された正孔のほとんど
は、領域NB + の存在しない上方のPベースPB 領域に
主に到達し、横方向に領域PB を流れ、カソードエミッ
タ領域NE + に供給される。この横方向の流れの生ずる
位置に、ターンオフ時のキャリヤ引出し用のMOSFE
Tを配置することにより、ターンオフの際のキャリヤ引
出しが効率良く達成できる。
【0034】 ターンオフは、MOSゲートGoff に正
電圧を印加することにより、カソードエミッタ接合をG
off 直下のN伝導形反転層により短絡することにより行
う。本実施例のデバイスにおいては、領域NB + 上方の
ターンオフの際に引出し抵抗が大きくなるカソードエミ
ッタ中央直下に直接正孔が到達するのを抑制しているの
で、効率の良いターンオフ動作が期待できる。
【0035】 本デバイスにおいては、動作機構上Nベ
ース領域NB の厚みが小さい程、アノードからの注入正
孔がカソードエミッタ領域NE + の直下のPベース領域
B に直接到達するのをより効率良く抑制できる。この
ために、製作にあたっては、エピタキシャル成長によ
り、Nベース領域NB の厚みを小さく形成するほうが望
ましく、さらに高耐圧化のために、図8に示すようにア
ノ−ドエミッタ領域PE + にN伝導形のNバッファ領域
buffを設ける必要がある。
【0036】 次に、図8により、請求項1の発明を、
エピタキシャル成長を用いて実現した実施例について述
べる。本実施例においては、図8において各領域の図1
との対応は図7の場合と同様であるが、アノ−ドエミッ
タ領域PE + にNバッファ領域Nbuffを設けている点が
異なる。なお、図7で用いた記号と同一の記号について
は相当する部材を示すものとする。
【0037】 本実施例の製作にあたっては、抵抗率
0.01Ωcm程度のP伝導形基板を用い、一方の主表
面を鏡面仕上げした後、その面に不純物密度約1016
-3程度、厚み10μm程度のNバッファ領域Nbuff
エピタキシャル成長により形成する。次に、エピタキシ
ャル成長層の表面から選択的に、N伝導形不純物の拡散
により領域NB + を形成し、さらにNベース領域となる
領域NB を再度エピタキシャル成長により抵抗率約50
Ωcm、厚み100μm程度に形成する。したがって、
領域NB + は埋込拡散層となり、アノードから注入され
た正孔の通過阻止領域として作用させるために、そのプ
ロセス終了後のピーク密度が5×1018cm-3程度、厚
みが20μm程度になるよう形成する。また、Nバッフ
ァ領域Nbuffに関しては、パンチスル降伏を防止するた
めに、オフ状態における中央接合から伸びてくる空乏層
がアノードエミッタ領域PE + へ到達させない程度の厚
みで、かつこの領域での正孔の再結合効果を抑制するた
めに、平均密度は約1×1017cm-3以下、かつ厚み1
0μm 程度に形成する必要がある。
【0038】 次に、エピタキシャル成長層表面から、
Pベース領域PB の一部となるPシンカ部を形成し、以
下図7の実施例と全く同様なプロセスを行うことで、図
8の実施例が実現できる。この実施例においては、エピ
タキシャル成長を用いているが、図7の場合と同様に、
N伝導形基板を用いて、領域NB + 、Nバッファ領域N
buff及びアノードエミッタ領域PE + をそれぞれ拡散プ
ロセスによっても形成可能となる。図8の実施例のデバ
イスの動作原理は、図7の場合と全く同様であるので説
明を省略する。
【0039】 次に、同様に請求項1の発明におけるM
OS制御サイリスタを横形構造で実現した単一構造の一
実施例を図9に示す。デバイス内の各領域及びMOSゲ
ートなどについての図1との対応については、実施例の
図7と全く同様である。なお、図8で用いた記号と同一
の記号については相当する部材を示すものとする。
【0040】 製作にあたっては、N/N+ エピタキシ
ャル成長ウェハを用いる。このウェハのN+ 基板の抵抗
率は0.01Ωcm、厚みは400μm程度であり、エ
ピタキシャル成長層の抵抗率は50Ωcmで、厚みは5
0μm程度である。このN+ 基板が、請求項1の発明に
おける第1エミッタ領域から注入されるキャリヤの阻止
領域B1 + に対応する領域NB + となる。製作プロセス
は、エピタキシャル成長層をNベース領域NB として、
この表面からアノードエミッタ領域PE + 及びPベース
領域PB の一部となるPシンカ部を選択拡散により開始
する。
【0041】 この実施例は図7及び図8に示した実施
例と同様に、自己整合プロセスにより、通常のポリシリ
コンゲート、Pベース領域PB 及びカソードエミッタ領
域NE + を形成し、コンタクトホール及び電極を形成す
ることにより実現できる。この横形デバイスの動作原理
などは、図7及び図8に示した縦形デバイスの実施例と
全く同様であるが、Nベース領域NB に相当するエピタ
キシャル成長層の厚みを薄く形成できるので、アノード
エミッタ領域PE + から横方向に注入するキャリヤが、
寄生引出し抵抗の大きなカソードエミッタ直下のPベー
ス領域PB へ直接到達するのを、より効率良く抑制でき
る特徴を持つ。
【0042】 (請求項2の発明に対応する実施例)図
10は、請求項2の発明におけるMOS制御サイリスタ
をシリコン(Si)の縦型構造で実現した単一構造の一実
施例を示す断面構造図である。この図においては、図2
の第1エミッタ領域E1 及び第1ベース領域B1 がそれ
ぞれ、アノードエミッタ領域PE + 及び第1ベース領域
B に対応し、第2エミッタ領域E2及び第2ベース領
域B2 がそれぞれ、カソードエミッタ領域NE + 及び第
2ベース領域PB に対応している。図2の第1エミッタ
領域から注入されて第2ベース領域に到達するキャリヤ
の阻止領域B1 + は、図10においては阻止領域NB +
に対応し、排出領域DはP伝導形の排出領域PD に対応
する。この排出領域PDは、金属配線L1 によりカソー
ドエミッタ領域NE + と短絡されている。また、デバイ
スのターンオンに用いるMOSFETのソース領域NS
+ がPベース領域PB 上に形成されている。MOSゲー
トに関しては、図2と同一であり、ターンオン及びター
ンオフの共通ゲートとなるGMOS である。このMOSゲ
ートGMOSは、領域NS + 、排出領域PD 、Nベース領
域NB 、Pベース領域PB 及びカソードエミッタ領域N
E + の五つの領域に跨がって形成される。この実施例の
MOS制御サイリスタの製作については、構造は異なる
が、請求項1の発明を示す図7のもののプロセスと全く
同様であるので説明を省略する。
【0043】 次に、図10に示す実施例のデバイスの
動作原理について説明する。アノードA及びカソードK
間にデバイスの順耐圧以下の電圧が印加され、かつMO
SゲートGMOS に印加される電圧がカソード電位を基準
として0Vの場合には、デバイスはオフ状態となる。こ
の状態で、MOSゲートGMOS に正電圧を印加すると、
MOSゲートGMOS 直下のN伝導形反転層が、Pベース
領域PB とNベース領域NB とで形成される逆バイアス
接合を短絡するように働くので、カソード及びアノード
接合に順バイアスが印加されるようになり、デバイスは
オン状態に移行する。
【0044】 オン状態においては、カソードエミッタ
領域NE + からの電子の注入及びアノードエミッタ領域
E + からの正孔の注入が生じている。本実施例のデバ
イスにおいては、領域NB + はアノードエミッタ領域か
ら注入された正孔に対しては、通過の阻止領域となり、
かつ注入された正孔の一部を領域PD から排出している
ので、ターンオフの際に領域NB + 上方のカソードエミ
ッタ領域における引出し抵抗が大きくなる中央直下部分
に直接正孔が到達するのを著しく抑制している。したが
って、アノードエミッタ領域PE + から注入された正孔
のほとんどは、領域NB + の存在しない上方のPベース
領域PB に主に到達し、カソードエミッタ側の領域PB
に横方向に流れて供給される。この横方の流れの生ずる
位置に、ターンオフ時のキャリヤ引出し用のMOSFE
Tを配置することにより、ターンオフの際のキャリヤ引
出しが効率良く達成できる。
【0045】 ターンオフは、MOSゲートGMOS に負
電圧を印加し、Pベース領域とカソードエミッタ接合と
をMOSゲートGMOS 直下のP伝導形反転層により短絡
することにより行う。このターンオフ動作により、領域
B + の存在しない上方のPベース領域PB からカソー
ドエミッタ領域NE + 側の領域PB に横方向に供給され
る正孔が効率良く引きだされ、カソードエミッタ中央直
下の寄生ベース抵抗の問題がほとんどないので、ターン
オフ性能の向上が期待される。
【0046】 請求項2に対応する発明として、図8に
示した請求項1の発明と同様に、アノ−ドエミッタにN
バッファ領域Nbuffを設けたデバイスも実現できること
は言うまでもない。また請求項1におけるMOS制御サ
イリスタを横形構造で実施した図9と同様に、請求項2
の発明として図11に示すように、横形構造のデバイス
も実現可能である。なお、図10で用いた記号と同一の
記号については相当する部材を示すものとする。
【0047】 (請求項3の発明に対応する実施例)図
12は、請求項3の発明におけるMOS制御サイリスタ
をシリコン(Si)の縦型構造で実現した単一構造の一実
施例を示す断面構造図である。この図においては、請求
項3の発明を示す図3の第1 エミッタ領域E1 及び第1
ベース領域B1 がそれぞれ、アノードエミッタ領域PE
+ 及び第1ベース領域NB に対応し、第2エミッタ領域
2 及び第2ベース領域B2 がそれぞれ、カソードエミ
ッタ領域NE + 及び2ベース領域PB 領域に対応してい
る。図3の第1エミッタ領域から注入され第2ベース領
域に到達するキャリヤの阻止領域B1 + は、図12にお
いては阻止領域NB + に対応し、領域Cは領域PC に対
応する。第2ベース領域PB には、ターンオフ時にカソ
ードエミッタ接合を短絡するMOSゲートGoff のMO
SFETが形成されている。
【0048】 このMOSFETのソース領域及びドレ
イン領域は、それぞれカソードエミッタ領域NE + 及び
N伝導形の領域N2D + であり、このドレイン領域N2D +
はゲート電極GによりPべース領域PB と短絡されてい
る。また、領域PC には、サイリスタのオン及びオフ状
態に同期させて、金属配線L2 を通して領域PC と領域
B の電気的な短絡及び開放を制御するMOSゲートG
inj をもつMOSFETも集積化している。このMOS
ゲートGinj を有するMOSFETのソース領域は領域
B と金属配線L2 で短絡されている領域NS + であ
り、一方ドレイン領域は領域PC と金属電極EC で短絡
されている領域ND + である。さらに、サイリスタをタ
ーンオンさせるMOSゲートGonのMOSFETも集積
化しており、このソース領域はMOSゲートGinj を含
むMOSFETのソース領域も兼ねる領域NS + であ
り、ドレイン領域は領域NB となる。集積化してある三
つのMOSゲートは、すべてN伝導形反転層を形成させ
て動作させる。
【0049】 本発明による図12の実施例において
は、領域PC からPべース領域PB へのキャリア供給及
び遮断を制御するMOSゲートGinj を有するMOSF
ETを領域PC 上に形成している。このために、MOS
FETのソース領域NS + 及び領域PC 、さらに領域N
B 及び第1エミッタ領域PE + が構成する寄生サイリス
タ構造が形成されてしまう。したがって、ターンオフ過
程で、この寄生サイリスタ構造がラッチアップするのを
防止するために、領域NS + 直下の領域PC を高密度の
深い拡散層に形成している。
【0050】 本実施例のMOS制御サイリスタの製作
についても、請求項1の発明を示す図7、及び請求項2
の発明を示す図10の半導体装置とそのプロセスは全く
同様であるので説明を省略する。
【0051】 次に、図12に示す発明のデバイスの動
作原理について説明する。アノードA及びカソードK間
にデバイスの順耐圧以下の電圧が印加され、かつすべて
のMOSゲートに印加されるカソード電位を基準とする
電圧が0Vの場合は、デバイスはオフ状態となる。本デ
バイスのオンオフ制御は、基本的には図13に示すよう
な各MOSゲートに印加する信号電圧を用いて行う。
【0052】 ターンオンは、MOSゲートGon及びG
inj に正のパルス電圧を印加することにより行う。この
信号パルスにより、PベースPB 領域とNベースNB
域とで形成する逆バイアス接合を、MOSゲートGon
下のN伝導形反転層が短絡するように働くので、カソー
ド及びアノード接合に順バイアス電圧が印加されて、デ
バイスはオン状態に移行していく。このターンオン過程
では、カソードエミッタ領域NE + からの電子注入及び
アノードエミッタ領域PE + からの正孔注入が生じてい
るが、本実施例のデバイスにおいては、領域NB + はア
ノードエミッタ領域から注入された正孔に対しては、通
過の阻止領域となるので、アノードエミッタ領域から注
入された正孔のほとんどは、領域NB の存在しない上方
の領域PC に主に到達する。この状態においては、MO
SゲートGinjにも正電圧が印加されているので、領域
C に入る正孔電流はMOSゲートGinj を含むMOS
FETを通してPベースへ供給され、その結果、サイリ
スタフィードバック作用により、デバイスはオン状態と
なる。
【0053】 MOSゲートGonに印加される電圧が0
Vになっても、MOSゲートGinj に正の電圧が印加さ
れている場合は、領域PC から領域PB への正孔の供給
がMOSゲートGinj を含むMOSFETを通して行わ
れるので、カソードエミッタ領域NE + からの電子の注
入が生じて、サイリスタはオン状態を維持する。このオ
ン状態にあるデバイスにおいて、MOSゲートGinj
印加電圧を除去すれば、MOSFETを通しての領域P
C から領域PB への正孔の補給は遮断される。その結
果、領域PC に入る正孔電流は再びNベース領域NB
注入して、拡散効果でPベース領域へ供給されることに
なり、その場合のPベース領域への供給量は激減するこ
とになる。したがって、サイリスタのフィードバック作
用が抑制され、サイリスタはオフしやすい状態となる。
【0054】 しかしながら、もしMOSゲートGinj
のゲート電圧を除去してMOSFETをオフさせたとし
ても、領域NS + 、領域PC 、領域NB 及び領域PE +
で構成される寄生サイリスタ構造がラッチアップして導
通状態になっている場合は、領域PC から領域PB への
正孔の供給が遮断されないために、ターンオフ性能の向
上は期待できない。したがって、本実施例のように、寄
生サイリスタ構造のラッチアップを防止する必要があ
る。
【0055】 このような対策を施した上で、ターンオ
フはMOSゲートGinjの印加電圧を除去すると同時
に、MOSゲートGoff に正電圧を印加することにより
行う。すなわち、MOSゲートGinj の印加電圧の除去
により、サイリスタをターンオフしやすい状態にさせな
がら、MOSゲートGoff によりカソードエミッタ接合
を短絡するターンオフ動作を行う。
【0056】 本実施例のデバイスの工夫点は、前述し
たように、領域NB + を設けることにより、アノードエ
ミッタ領域PE + から注入されたキャリヤが、ターンオ
フの際に引出し抵抗が大きくなるカソードエミッタ領域
E + の中央直下へ直接到達するのを抑制し、かつター
ンオフの際の引出しキャリヤを領域PC 及びMOSゲー
トGinj のMOSFETを通してPベースへ供給してい
る点にある。さらに、領域NS + 、領域PC 、領域NB
及び領域PE + で構成される寄生サイリスタ構造のラッ
チアップを防止した上で、オン状態においては、MOS
ゲートGinj のMOSFETをオンさせてPベース領域
へキャリヤを供給し、ターンオフ時には、このMOSF
ETをオフさせてキャリヤを遮断することにより、サイ
リスタのオン及びオフ状態に合わせて内部キャリヤの供
給量が制御でき、オン状態の性能とターンオフ性能の両
立が期待できる。請求項3の発明における図12の実施
例においては、MOSゲートGinj を有するMOSFE
TはN伝導形の反転層の場合であるが、もちろん図14
のように、P伝導形の反転層を用いても実現可能とな
る。この図14において、図12で示した記号と同一の
記号は相当する部材を示すのものとする。
【0057】 また、請求項3の実施例として、図8に
示した請求項1の実施例と同様に、アノ−ドエミッタ領
域PE + にNバッファ領域Nbuffを設けたデバイスも実
現できることは言うまでもない。また、請求項1の発明
におけるMOS制御サイリスタを横形構造で実現した図
9の実施例と同様に、請求項3の実施例として図15の
ように、横形デバイスも実現可能である。この図15に
おいても、図12で示した記号と同一の記号は相当する
部材を示すのものとする。
【0058】 本発明における請求項1ないし請求項3
の実施例に関しては、第1エミッタ領域から注入される
キャリヤの通過を阻止し、ターンオフの際に第2ベース
領域の引出し抵抗が大きくなる領域へのキャリヤの直接
到達を抑制させる方法として、第2エミッタ領域に対向
する位置に、かつ第1エミッタ領域に隣接させて、高密
度の領域NB + を採用した場合であり、それぞれMOS
FETの配置に関して工夫を行ったものである。
【0059】 請求項4ないし請求項6の発明は、上記
の発明と同じ作用を行わせる方法として、NB + 領域に
代えて、カソードエミッタ領域NE + の中央直下の第1
エミッタ側にキャリヤの非注入領域であるショットキバ
リヤ領域MS を設けたものである。このショットキバリ
ヤ領域MS は一般的な方法で形成され、N伝導形の領域
B との表面にメタルシリサイド層を形成するクロム又
はモリブデンのような金属を形成し、その上にアノード
電極Aを形成したものであり、メタルシリサイド層をベ
ースとするショットキバリヤ領域MS を得ることができ
る。また、請求項4、5及び6の発明は、MOSFET
の配置に関しては、それぞれ請求項1ないし請求項3と
同一となっており、プロセス並びに動作も同様であるの
で実施例の構造図(図16〜20)のみ示す。これら図
において、図12で示した記号と同一の記号は相当する
部材を示すのものとする。
【0060】 (請求項7に発明にかかる実施例)図2
1は、請求項7の発明を請求項3の発明に適用させた場
合であり、MOS制御サイリスタをシリコン(Si)の
縦形構造で実現した単一構造の一実施例を示す断面構造
図である。この図においては、請求項3の発明にかかる
実施例の図12で示した記号と同一の記号は、相当する
部材を示すものとする。
【0061】 図21の実施例におけるプロセス及び基
本的な動作原理については、実施例の図12の場合と同
様であるので説明は省略する。次にこの実施例の特徴を
説明する。この実施例では、領域PC から第2べース領
域PB へのキャリア供給及び遮断を制御するMOSゲー
トGinj を有するMOSFETを領域PB上に形成して
いるのが特徴となる。このために、図12の実施例とは
異なり、領域PB へのキャリア供給経路に寄生サイリス
タ構造をもたないので、ターンオフ時に悪影響を与える
ことなく領域PB へのキャリアの遮断が確実に行え、タ
ーンオフ特性が改善される。
【0062】 また、請求項3の発明におけるMOS制
御サイリスタを横形で実現した図15の実施例と同様
に、請求項7の実施例として、図22に示すように、横
形デバイスも実現可能である。この図22においても、
図12で示した記号と同一の記号は相当する部材を示す
ものとする。
【0063】 図23は、請求項7の発明を請求項6の
発明に適用した場合であり、MOS制御サイリスタを
(Si)縦形構造で実現した単一構造の一実施例を示す
断面構造図である。この図においては、請求項3の発明
にかかる実施例を示す図12及び請求項6の発明に係る
実施例を示す図20に示した記号と同一の記号は、相当
する部材を示すものとする。
【0064】 図23に示す実施例の特徴は、請求項6
の実施例を示す図20と同様に、デバイスのアノード側
に少数キャリアの非注入領域となるショットキバリア領
域MS を設けたものである。基本的な動作原理について
は、本発明の図12に示す実施例の場合と同様であるの
で説明は省略する。本実施例においても、図22の実施
例と同様に、横形デバイスも実現可能となる。
【0065】 なお、図7ないし図23に示した実施例
において、P伝導形領域とN伝導形領域とをそれぞれ入
れ換えても、前述と同様な効果を有するデバイスを得る
ことができる。
【0066】
【発明の効果】 本発明によれば、サイリスタ構造のオ
ン電圧を損ねることなく、実効的にキャリヤ引き出し抵
抗を減少させることができ、かつターンオフに用いるM
OSFETの配置に工夫を行うことで、可制御電流の増
大化を図り、大電流遮断に適したMOS制御サイリスタ
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるキャリヤ阻止領域を持ち、第1
の伝導形の反転層によりターンオフ制御を行うMOS制
御サイリスタの基本的説明を行うための図面である。
【図2】 本発明によるキャリヤ阻止領域を持ち、第2
の伝導形の反転層を形成して半導体領域Dからキャリヤ
引き出しによるターンオフ制御を行うMOS制御サイリ
スタの基本的説明を行うための図面である。
【図3】 本発明によるキャリヤ阻止領域を持ち、かつ
第1の伝導形の反転層を形成するMOSFETを用いて
領域Cと領域B2 の電気的な短絡・開放制御を付加した
MOS制御サイリスタの基本的説明を行うための図面で
ある。
【図4】 本発明によるショットキバリヤ領域を持ち、
第1の伝導形の反転層によりターンオフ制御を行うMO
S制御サイリスタの基本的説明を行うための図面であ
る。
【図5】 本発明によるショットキバリヤ領域を持ち、
第2の伝導形の反転層を形成して半導体領域Dからキャ
リヤ引き出しによるターンオフ制御を行うMOS制御サ
イリスタの基本的説明を行うための図面である。
【図6】 本発明によるショットキバリヤ領域を持ち、
かつ第1の伝導形の反転層を形成するMOSFETを用
いて領域Cと領域B2 の電気的な短絡・開放制御を付加
したMOS制御サイリスタの基本的説明を行うための図
面である。
【図7】 本発明によるキャリヤ阻止領域を持ち、N伝
導形反転層によりターンオフ制御を行うMOS制御サイ
リスタの一実施例を示す図面である。
【図8】 本発明によるキャリヤ阻止領域を持ち、N伝
導形反転層によりターンオフ制御を行うMOS制御サイ
リスタのバッファ層を有する一実施例を示す図面であ
る。
【図9】 本発明によるキャリヤ阻止領域を持ち、N伝
導形反転層によりターンオフ制御を行うMOS制御サイ
リスタの横形構造の一実施例を示す図面である。
【図10】 本発明によるキャリヤ阻止領域を持ち、P
伝導形反転層を形成して半導体領域PD からキャリヤ引
出しによるターンオフ制御を行うMOS制御サイリスタ
の一実施例を示す図面である。
【図11】 本発明によるキャリヤ阻止領域を持ち、P
伝導形反転層を形成して半導体領域PD からキャリヤ引
出しによるターンオフ制御を行うMOS制御サイリスタ
の横形構造の一実施例を示す図面である。
【図12】 本発明によるキャリヤ阻止領域を持ち、N
伝導形反転層を形成して領域PC と領域PB の電気的な
短絡・開放制御を付加し、かつターンオフ用のN伝導形
反転層を形成するMOSFETによりターンオフ制御を
行うMOS制御サイリスタの一実施例を示す図面であ
る。
【図13】 本発明による図12のMOS制御サイリス
タの各ゲートに印加する信号波形と、アノード電流の関
係を示す図面である。
【図14】 本発明によるキャリヤ阻止領域を持ち、P
伝導形反転層を形成するMOSFETを用いて領域PC
とPベース層の電気的な短絡・開放制御を付加し、かつ
N伝導形反転層を形成するMOSFETを用いてターン
オフ制御を行うMOS制御サイリスタの一実施例を示す
図面である。
【図15】 本発明によるキャリヤ阻止領域を持ち、N
伝導形反転層を形成して領域PC と領域PB の電気的な
短絡・開放制御を付加し、かつターンオフ用のN伝導形
反転層を形成するMOSFETによりターンオフ制御を
行うMOS制御サイリスタの横形構造の一実施例を示す
図面である。
【図16】 本発明によるショットキバリヤ領域を持
ち、N伝導形反転層を形成するMOSFETを用いてタ
ーンオフ制御を行うMOS制御サイリスタの一実施例を
示す図面である。
【図17】 本発明によるショットキバリヤ領域を持
ち、N伝導形反転層を形成するMOSFETを用いてタ
ーンオフ制御を行うMOS制御サイリスタの横形構造の
一実施例を示す図面である。
【図18】 本発明によるショットキバリヤ領域を持
ち、N伝導形反転層を形成するMOSFETを用いてタ
ーンオフ制御を行うMOS制御サイリスタの横形構造に
おける他の一実施例を示す図面である。
【図19】 本発明によるショットキバリヤ領域を持
ち、N伝導形反転層を形成して領域PC と領域PB の電
気的な短絡と開放制御を行い、かつターンオフ用のN伝
導形反転層を形成するMOSFETによりターンオフ制
御を行うMOS制御サイリスタの一実施例を示す図面で
ある。
【図20】 本発明によるショットキバリヤ領域を持
ち、P伝導形反転層を形成して半導体領域PD からキャ
リヤ引き出しによるターンオフ制御を行うMOS制御サ
イリスタの一実施例を示す図面である。
【図21】 本発明によるキャリア阻止領域を持ち、N
伝導形反転層を形成して領域PC と領域PB の電気的な
短絡及び開放制御機能を付加するMOSFETを領域P
B に配置した横形MOS制御サイリスタの一実施例を示
す図面である。
【図22】 本発明によるキャリア阻止領域を持ち、N
伝導形反転層を形成して領域PC と領域PB の電気的な
短絡及び開放制御機能を付加するMOSFETを領域P
B に配置した横形MOS制御サイリスタの一実施例を示
す図面である。
【図23】 本発明によるショットキバリア領域を持
ち、N伝導形反転層を形成して領域PC と領域PB の電
気的な短絡及び開放制御を付加するMOSFETを領域
B に配置した横形MOS制御サイリスタの一実施例を
示す図面である。
【符号の説明】
1 + 、B1 、E2 、E2S、E2D・・・第1の伝導形の
半導体領域(図7以降においては順にNB + 、NB 、N
E + 、NS + 、ND + に相当) E1 、B2 、C、D・・・第2の伝導形の半導体領域
(図7以降においては順にPE + 、PB 、PC 、PD
相当) B1 + ・・・高濃度の第1の伝導形の半導体領域(図7
以降においてはNB + に相当) Nbuff・・・・第1の伝導形の半導体バッファ領域 T1 、A・・・半導体領域E1 に設けた電極 T2 、K・・・半導体領域E2 に設けた電極 Gon・・・ターンオン用MOSゲート電極 Goff ・・・ターンオフ用MOSゲート電極 Ginj ・・・領域Cと領域B2 の短絡・開放制御用MO
Sゲート電極 GMOS ・・・ターンオン及びターンオフ共通のMOSゲ
ート電極 G・・・領域B2 に設けた電極 MS ・・・ショットキバリア領域 L1 ・・・領域Dと電極T2 の短絡用金属配線 L2 ・・・領域ES とゲート電極Gの短絡用金属配線 EC ・・・領域Cと領域ED の短絡電極、あるいは領域
C上に設けられた電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 國島 明弘 (56)参考文献 特開 平6−69496(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/749 H01L 29/74 H01L 29/78 655

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の伝導形の半導体基板領域を第1ベ
    ース領域B1 とし、第1ベース領域B1 の一方の主表面
    側に、第1の伝導形とは逆の第2の伝導形の第1エミッ
    タ領域E1 を有し、他方の主表面側に第2の伝導形の第
    2ベース領域B2と第2ベース領域B2 内に第1の伝導
    形の第2エミッタ領域E2 を有する縦形のサイリスタ構
    造であって、これらサイリスタをオン状態及びオフ状態
    に制御するMOSFETを備えるMOS制御サイリスタ
    において、 第2エミッタ領域E2 に対向する第1ベース領域B1
    に第1の伝導形で高密度の領域B1 + を第1エミッタ領
    域E1 に隣接させて配置すると共に、ターンオン用のM
    OSゲートGon及びターンオフ用のMOSゲートGoff
    により第1の伝導形の反転層を形成するMOSFETを
    備え、前記領域B1 + が第1エミッタ領域E1 から注入
    されるキャリヤが第2ベース領域B2 に到達するのを阻
    止することを特徴とするMOS制御サイリスタ。
  2. 【請求項2】 第1の伝導形の半導体基板領域を第1ベ
    ース領域B1 とし、第1ベース領域B1 の一方の主表面
    側に、第1の伝導形とは逆の第2の伝導形の第1エミッ
    タ領域E1 を有し、他方の主表面側に第2の伝導形の第
    2ベース領域B2と第2ベース領域B2 内に第1の伝導
    形の第2エミッタ領域E2 を有する縦形のサイリスタ構
    造であって、これらサイリスタをオン状態及びオフ状態
    に制御するMOSFETを備えるMOS制御サイリスタ
    において、 第2エミッタ領域E2 に対向する第1ベース領域B1
    に第1の伝導形で高密度の領域B1 + を第1エミッタ領
    域E1 に隣接させて配置すると共に、第2ベース領域B
    2 に取り囲まれ、かつ第2ベース領域B2 とは電気的に
    短絡されない第2の伝導形の領域Dを第2ベース領域B
    2 の形成される主表面側に設け、領域Dを第2エミッタ
    領域E2 と金属配線L1 で短絡し、ターンオフの際のキ
    ャリヤの引出しを、第2ベース領域B2 と領域Dとの間
    の第1ベース領域B1 表面に形成されるMOSゲートG
    MOS 直下の第2の伝導形の反転層により行い、またこの
    MOSゲートGMOS が第1の伝導形の反転層を形成させ
    ることにより、ターンオン制御も可能とすることを特徴
    とするMOS制御サイリスタ。
  3. 【請求項3】 第1の伝導形の半導体基板領域を第1ベ
    ース領域B1 とし、第1ベース領域B1 の一方の主表面
    側に、第1の伝導形とは逆の第2の伝導形の第1エミッ
    タ領域E1 を有し、他方の主表面側に第2の伝導形の第
    2ベース領域B2と第2ベース領域B2 内に第1の伝導
    形の第2エミッタ領域E2 を有する縦形のサイリスタ構
    造であって、これらサイリスタをオン状態及びオフ状態
    に制御するMOSFETを備えるMOS制御サイリスタ
    において、 第2エミッタ領域E2 に対向する第1ベース領域B1
    に第1の伝導形で高密度の領域B1 + を第1エミッタ領
    域E1 に隣接させて配置すると共に、第1ベース領域B
    1 内の第2ベース領域B2 を有する主表面側に第2ベー
    ス領域B2 と同一伝導形の領域Cを形成し、ターンオフ
    の際に第2ベース領域B2 と第2エミッタ領域E2 とを
    短絡する第1の伝導形の反転層を形成するMOSゲ−ト
    off を有するMOSFETを備え、かつ金属配線L2
    を通して領域C及び第2ベース領域B2 の電気的な短絡
    と開放を制御するMOSゲ−トGinj 及びターンオンの
    際に第1の伝導形の反転層を形成するMOSゲ−トGon
    を有するMOSFETを備えることを特徴とするMOS
    制御サイリスタ。
  4. 【請求項4】 第1の伝導形の半導体基板領域を第1ベ
    ース領域B1 とし、第1ベース領域B1 の一方の主表面
    側に、第1の伝導形とは逆の第2の伝導形の第1エミッ
    タ領域E1 を有し、他方の主表面側に第2の伝導形の第
    2ベース領域B2と第2ベース領域B2 内に第1の伝導
    形の第2エミッタ領域E2 を有する縦形のサイリスタ構
    造であって、これらサイリスタをオン状態及びオフ状態
    に制御するMOSFETを備えるMOS制御サイリスタ
    において、 第2エミッタ領域E2 に対向する主表面側に、第1ベー
    ス領域B1 への少数キャリヤの非注入領域となるショッ
    トキバリヤ領域MS を第1エミッタ領域E1 に隣接させ
    て配置し、ターンオン用のMOSゲートGon及びターン
    オフ用のMOSゲートGoff により第1の伝導形の反転
    層を形成してターンオン、ターンオフを可能とするMO
    SFETを備えることを特徴とするMOS制御サイリス
    タ。
  5. 【請求項5】 第1の伝導形の半導体基板領域を第1ベ
    ース領域B1 とし、第1ベース領域B1 の一方の主表面
    側に、第1の伝導形とは逆の第2の伝導形の第1エミッ
    タ領域E1 を有し、他方の主表面側に第2の伝導形の第
    2ベース領域B2と第2ベース領域B2 内に第1の伝導
    形の第2エミッタ領域E2 を有する縦形のサイリスタ構
    造であって、これらサイリスタをオン状態及びオフ状態
    に制御するMOSFETを備えるMOS制御サイリスタ
    において、 第2エミッタ領域E2 に対向する主表面側に、第1ベー
    ス領域B1 への少数キャリヤの非注入領域となるショッ
    トキバリヤ領域MS を第1エミッタ領域E1 に隣接させ
    て配置すると共に、第2ベース領域B2 の形成される主
    表面側に、第2ベース領域B2 に取り囲まれかつ第2ベ
    ース領域B2 とは電気的に短絡させない第2の伝導形の
    領域Dを設け、領域Dを第2エミッタ領域E2 と金属配
    線L1 で短絡し、そしてターンオフの際のキャリヤの引
    出しを、MOSゲートGMOS により第2ベース領域B2
    と領域Dとの間の第1ベース領域B1 表面に形成される
    第2の伝導形の反転層で行い、さらにこのMOSゲート
    MOS が第1の伝導形の反転層をも形成させることによ
    りターンオン制御も可能にすることを特徴とするMOS
    制御サイリスタ。
  6. 【請求項6】 第1の伝導形の半導体基板領域を第1ベ
    ース領域B1 とし、第1ベース領域B1 の一方の主表面
    側に、第1の伝導形とは逆の第2の伝導形の第1エミッ
    タ領域E1 を有し、他方の主表面側に第2の伝導形の第
    2ベース領域B2と第2ベース領域B2 内に第1の伝導
    形の第2エミッタ領域E2 を有する縦形のサイリスタ構
    造であって、これらサイリスタをオン状態及びオフ状態
    に制御するMOSFETを集積化するMOS制御サイリ
    スタにおいて、 第2エミッタ領域E2 に対向する主表面側に、第1ベー
    ス領域B1 への少数キャリヤの非注入領域となるショッ
    トキバリヤ領域MS を第1エミッタ領域E1 に隣接させ
    て配置すると共に、第1ベース領域B1 内の第2ベース
    2 を有する主表面側に第2ベース領域B2 と同一伝導
    形の領域Cを形成し、さらにターンオフの際に第2ベー
    ス領域B2 及び第2エミッタ領域E2 を短絡する第1の
    伝導形の反転層を形成させるMOSゲ−トGoffを有す
    るMOSFETを備え、かつ金属配線L2 を通して領域
    C及び第2ベース領域B2 の電気的な短絡と開放を制御
    するMOSゲ−トGinj と第1の伝導形の反転層を形成
    させるターンオン用のMOSゲ−トGonとを有するMO
    SFETを備えることを特徴とするMOS制御サイリス
    タ。
  7. 【請求項7】 請求項3及び請求項6のいずれかにおい
    て、領域C及び第2ベース領域B2 の電気的な短絡と開
    放を制御するMOSゲ−トGinj を有するMOSFET
    を第2ベース領域B2 上に形成することを特徴とするM
    OS制御サイリスタ。
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