JP3270790B2 - 対話制御方法,対話制御装置および対話制御システム - Google Patents

対話制御方法,対話制御装置および対話制御システム

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JP3270790B2
JP3270790B2 JP03438594A JP3438594A JP3270790B2 JP 3270790 B2 JP3270790 B2 JP 3270790B2 JP 03438594 A JP03438594 A JP 03438594A JP 3438594 A JP3438594 A JP 3438594A JP 3270790 B2 JP3270790 B2 JP 3270790B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は通信路で結合されてい
る通信装置を用いて行う通信において,行おうとしてい
る対話がどの程度着信者の邪魔になるかを対話前に予測
し,着信者の邪魔になる度合(以下,侵略度という)が
高いと予測される場合には,適切なタイミングまで待っ
て目的の通信を行えるようにした対話制御方法,対話制
御装置および対話制御システムに関し,不必要に着信者
の邪魔をしないような通信の支援に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信路で結合されている通信装置を用い
て行う通信において,従来は,相手の都合が判らない発
信者が自分の都合で対話開始時間を決め,通信を実行す
るのが普通であった。
【0003】図11は,従来技術において発信から着信
者が通信目的を知るまでの概念図である。同図の(A)
は,発信者40が着信者41と通信を行うタイミングを
独断で決めたところを,同図の(B)は,発信者40が
独断で決めたタイミングで,着信者41に対し対話意志
があることを話したところを示している。
【0004】図11(A)のように,発信者40は,着
信者41の忙しさなどの着信者41への侵略度に影響を
与える情報について発信前に知ることができないため,
自分の都合だけを考えて通信を実行し,図11(B)の
ように,着信者41がどのような状態の時にも発信者4
0が決めたタイミングで,着信者41に対し発信者40
の対話意志を表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は以上のよ
うに構成されているので,発信者は着信者の状態等を考
慮することなく,自分の都合で通信のタイミングを決定
し,着信者はいかなる状態の時にも,任意の相手から任
意の用件で割り込みがかけられ,しかも用件は対話の開
始後にしか知ることができなかった。そのため,着信者
側で対話を選択することができず,着信者が手を離せな
かったり,忙しかったりする状況の時に,発信者の勝手
な都合により緊急でない用事を持ち込み,着信者に迷惑
がかかることがあるという問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので,通信手段による対話が着信者の
邪魔をする度合を予測し,その予測に従って適切なタイ
ミングを選んで通信を行うことで,不必要な邪魔を防止
できるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は,電子的な手
段を用いて対話を行うシステムにおいて,対話に先立
ち,対話相手の名前と対話の用件とからなる対話要求情
報を入力する対話要求入力手段と,発信者により実施さ
れなかった対話についての対話要求情報を記憶し保持す
る対話要求情報記憶手段と,少なくとも着信者の忙しさ
の度合に関する情報を含む着信者情報の変化を監視する
着信者情報変化監視手段と,着信者情報に変化が生じた
時,変化後の着信者情報と前記対話要求情報記憶手段に
記憶されている対話要求情報とから予測した着信者の邪
魔になる度合を発信者に提示する侵略度提示手段とを備
えることを主要な特徴とする。
【0008】
【作用】互いに離れた状態にあり,電子的な手段を用い
て対話を行う場合,対話要求情報記憶手段により,発信
者によって実施されなかった対話の対話要求情報を記憶
し,着信者情報変化監視手段により着信者情報の変化を
監視し,着信者情報に変化が生じると,侵略度提示手段
により,変化後の着信者情報と記憶された対話要求情報
とから予測した着信者への侵略度を発信者に提示して対
話実行の是非を考えさせる。これにより,着信者の邪魔
にならないタイミングにずらして目的の通信を実行する
ことが可能となる。
【0009】
【実施例】図1は,本発明の原理的構成例を示す図であ
る。このシステムは,例えば図1(A)に示すように,
対話制御装置10と,ディスプレイ11と,キーボード
またはボタン等からなる入力装置12と,送受話器13
とを備えた発信/着信装置を,電話回線やその他の通信
網14で接続した構成になっている。発信/着信装置
は,パーソナルコンピュータのようなものでもよい。
【0010】対話制御装置10は,図1(B)に示すよ
うに対話要求入力手段15,対話要求情報記憶手段1
6,着信者情報変化監視手段17,侵略度提示手段18
を持つ。対話要求入力手段15は,発信者から対話に先
立ち対話相手の名前と対話の用件とからなる対話要求情
報を入力する手段である。ここで対話相手の名前は,実
名に限らず,ハンドル名やID番号など対話相手を識別
できる情報であればよい。対話の用件は,対話の緊急性
または重要性に関して対話の内容がどのような種類のも
のかを識別できるものであればよい。
【0011】対話要求情報記憶手段16は,発信者によ
り実施されなかった対話についての対話要求情報を記憶
し保持するものである。着信者情報変化監視手段17
は,着信者の忙しさの度合,発着信者間の人間関係,着
信者の対話の必要度に関する情報などからなる着信者情
報の変化を監視する手段である。侵略度提示手段18
は,着信者情報に変化が生じた時,変化後の着信者情報
と対話要求情報記憶手段16に記憶されている対話要求
情報とから着信者の邪魔になる度合である侵略度を予測
し,その予測した侵略度を発信者に提示する手段であ
る。
【0012】対話要求入力手段15および侵略度提示手
段18は,発信側の対話制御装置10にあるが,対話要
求情報記憶手段16,着信者情報変化監視手段17は,
発信側に限らず着信側の対話制御装置10にあってもよ
い。また,中継装置やセンタ装置等に設けることも考え
られる。
【0013】対話制御装置10は,対話に先立ち対話要
求入力手段15により入力された対話相手の名前と用件
とからなる対話要求情報と,着信者があらかじめ入力し
ている少なくとも着信者の忙しさの度合に関する情報を
含む着信者情報とから,発信者が行おうとしている対話
が着信者の邪魔になる度合(侵略度)を対話前に予測す
る。その情報を発信者に提示して発信者に対話の実行ま
たは保留を判断させる。または,侵略度が大きい場合に
自動的に対話実行を保留するようにしてもよい。それに
より対話が実施されなかった場合,その対話の対話要求
情報を対話要求情報記憶手段16に記憶する。その後,
着信者情報変化監視手段17により着信者情報の変化が
検出されたとき,変化後の着信者情報と,対話要求情報
記憶手段16に記憶している対話要求情報とから着信者
の邪魔になる度合を予測して,その予測した情報を侵略
度提示手段18により発信者に提示または再提示する。
【0014】この発明のさらに具体的な実施例を,以下
に説明する。図2は本発明の第1の実施例を示すブロッ
ク図,図3は本発明の実施例で用いる各タイプの通信条
件を示す図,図4は本発明の一実施例として説明する通
信のケースの例を示す図,図5は本発明の第1の実施例
における動作およびデータの流れを示す図である。
【0015】図2に示す発信装置20において,対話要
求入力部21は,発信者が対話相手の名前,対話内容か
らなる対話要求を装置に入力するための手段である。入
力方法は,例えばキーボード,ボタン,タッチパネルに
よるメニュー選択等,任意である。着信者情報入手部2
2は,対話要求入力部21で入力された対話相手の忙し
さや発着信者間の人間関係,現在待っている対話に関す
る情報からなる着信者情報を通信を介して入手する手段
である。通信条件算出部23は,発信者が対話要求入力
部21に入力した対話要求と,着信者情報入手部22に
より入手した着信者情報とから相手の邪魔にならないの
に必要な通信条件を算出する手段である。
【0016】対話要求送信部24は,対話要求入力部2
1で入力された対話要求と発信者の名前,および通信条
件算出部23で算出された通信条件を着信装置30に送
信する手段である。対話許可受信部25は,着信装置3
0から送信された対話許可を受信する手段である。対話
許可受諾告知部26は,対話許可受信部25で受信した
対話許可を発信者に告知する手段である。
【0017】また,着信装置30において,対話要求受
信部31は,発信装置20の対話要求送信部24から送
信された対話要求・発信者名・通信条件を受信する手段
である。対話要求データベース(DB)32は,対話要
求受信部31で受信した対話要求,発信者名および通信
条件を記憶しておく記憶手段である。着信者情報変化監
視部33は,着信者の忙しさや着信者が考える発信者と
の人間関係,着信者が現在待っている対話に関する情報
の変化を監視する手段である。通信条件検索部34は,
着信者情報変化監視部33により着信者情報に変化が確
認された時に,その変化が通信条件を満たす対話要求が
あるかを,対話要求データベース32について検索する
手段である。対話許可送信部35は,通信条件検索部3
4で,その通信条件を満たす対話要求が前に送られてき
ていることが確認されると,その発信者宛に対話を許可
する旨を送信する手段である。
【0018】本実施例では,各タイプの対話に対して,
相手の邪魔にならないのに必要な着信者情報の条件,す
なわち通信条件があらかじめ定められている。その通信
条件の例を図3に示す。
【0019】入力された対話要求に対する通信条件は,
その対話の用件(内容)と事前にまたは対話要求があっ
た際に着信者情報入手部22により入手した着信者情報
とから,通信条件算出部23が例えばテーブル化された
情報等にもとづいて算出する。または,判断事項の情報
を数値化しておき,所定の演算によって算出するように
してもよい。
【0020】ここで判断される着信者情報として,例え
ば着信者が対話を待っていたか,特に対話を待っていた
わけではないかという情報,現在着信者が忙しいか暇か
という情報がある。また,対話要求の対話内容として,
遊びの話であるか仕事の話であるかなどの種類がある。
図3(A)では,「邪魔にならない」を○,「どちらと
もいえない」を△,「邪魔になる」を×で表している。
例えば着信者が特に待っているわけではなく,かつ忙し
い場合,対話内容が遊びの話であれば「×:邪魔にな
る」であるので,「邪魔にならない」ための通信条件
は,着信者の状態が「忙しい」から「暇」に変化するこ
とである。この通信条件は,例えば図3(B)に示すよ
うに,「まったく邪魔にならない」から「非常に邪魔に
なる」まで,さらに多段階に分類されるものでもよい。
また,発着信者間の人間関係によって条件を変えること
ができる。
【0021】例えば,図4に示すような通信のケースに
ついて,以下に説明する。この例では,発信者40はス
キー旅行を知らせるための対話を望んでおり,この対話
は特に急ぐ必要はない。一方,着信者41は現在忙し
く,発信者40との間の人間関係は浅い。また,現在待
っている対話(自分から望んでいる対話)はない。
【0022】着信者の邪魔になる度合(侵略度)を5段
階で表すとすると,図4に示すような通信のケースは,
5段階中最高の侵略度ということになる。したがって,
着信者41が邪魔にならないようにするためには,着信
者41の忙しさが低く(暇に)なるまで,発信者40の
対話要求を待たせる必要がある。
【0023】この図4に示した通信パターンで通信を行
う場合に,本装置がとる動きを図5に示す〜に従っ
て以下に説明する。 発信者40はまず初めに,対話要求入力部21によ
り,対話相手の名前とその対話の相手への侵略度を予測
するのに必要な対話内容の情報とからなる対話要求を装
置に入力する。この例では,R氏宛で「スキー旅行」と
入力される。
【0024】 この入力を受けた装置は,着信者情報
入手部22により,侵略度の予測に必要な着信者41の
忙しさ等の情報を入手する。 そして,通信条件算出部23により,その対話が相
手の邪魔にならないのに必要な通信条件を算出する。こ
の例では,着信者41の「忙しい」「待っている対話な
し」「S氏との関係は浅い」を入手するが,邪魔になら
ないのに必要な通信条件の算出では,図3(A)の「遊
び」の欄を見ると,邪魔にならないためには忙しさが暇
になる時しかないことが判るので,「忙しさ→暇」を通
信条件とする。
【0025】 その後,対話要求送信部24により,
着信装置30へ,対話要求・発信者名・通信条件を送信
する。 着信装置30では,対話要求受信部31により,送
信されてきた対話要求・発信者名・通信条件を受信し,
対話要求データベース32に記憶する。この例では,
「発信者名:S氏」「内容:スキー旅行」「通信条件:
忙しさ→暇」が送信されてくるので,それを記憶する。
【0026】 着信者情報変化監視部33は,着信者
41の入力等により着信者情報が変化するのを監視し,
着信者情報の変化が確認されると,通信条件検索部34
に通知する。
【0027】 通信条件検索部34は,これまでに送
られてきた対話要求データベース32に記憶されている
対話要求の中で,着信者情報の変化が通信条件を満たす
ものを検索する。この例では,着信者41の忙しさが
「忙しい」から「暇」に変わったので,その変化が通信
条件を満たすものを検索する。
【0028】 通信条件を見たすものが存在すれば,
対話許可送信部35により,その対話要求を発信した発
信装置20に対して対話許可を送信する。 発信装置20側では,対話許可受信部25により対
話許可を受信し,対話許可受諾告知部26により,R氏
との対話許可が出た旨を発信者40に告知する。
【0029】こうして,発信者40は,目的の対話を適
切なタイミングで実行することになる。この実施例によ
れば,通信条件に応じた対話許可の制御が可能である。
なお,対話許可に代えて,例えば5段階で表される侵略
度を着信装置30で算出し,または算出に必要な情報を
発信装置20に送信して,発信装置20で侵略度を算出
し,それを発信者40に提示するようにしてもよい。
【0030】図6は本発明の第2の実施例を示すブロッ
ク図,図7および図8は本発明の第2の実施例における
動作およびデータの流れを示す図である。図6に示す発
信装置50において,対話要求入力部51は,発信者が
対話相手の名前,対話内容からなる対話要求を装置に入
力するための手段である。対話実行選択部52は,発信
者が対話要求入力部51で入力した対話を実行するかど
うかを選択する手段である。発呼選択部53は,対話実
行選択部52で選択された結果が,「対話実行」の場合
には,発呼部55に発呼命令を出し,対話保留の場合に
は,対話要求入力部51で入力された対話要求を対話要
求データベース54に格納する手段である。対話要求デ
ータベース54は,対話が保留にされた場合に,その対
話要求を記憶しておく記憶手段である。発呼部55は,
対話の実行が決まった時に,相手に発呼する手段であ
る。
【0031】また,ユーザ情報受信部56は,ネットワ
ークにつながっている他のユーザの忙しさや他のユーザ
との人間関係やそのユーザが待っている対話に関する情
報からなるユーザ情報が変化した場合に,その情報を入
手する手段である。未実施対話要求検索部57は,ユー
ザ情報受信部56で受信したユーザ情報の相手が,対話
要求データベース54に記憶されている未実施の対話の
相手であるかどうかを調べる手段である。侵略度提示部
58は,未実施対話要求検索部57による検索の結果,
受け取ったユーザ情報の相手が未実施の対話の相手であ
る場合に,ユーザ情報変化後の侵略度を発信者に提示す
る手段である。
【0032】着信装置60において,ユーザ情報変化監
視部61は,忙しさや他者との人間関係,待っている対
話からなるユーザ情報の変化を監視する手段である。ユ
ーザ情報変化送信部62は,ユーザ情報変化監視部61
で変化を察知した場合に,その変化したユーザ情報を他
のユーザに送信する手段である。ユーザ情報データベー
ス63は,現在のユーザ情報を保持する記憶手段であ
る。着呼部64は,他装置からの発呼を受け付ける手段
である。
【0033】前述した図4に示す通信パターンについて
通信を行う場合に,本装置がとる動きを図7および図8
に従って以下に説明する。 発信者40はまず初めに,図7(A)に示すよう
に,対話相手の名前とその対話の相手への侵略度を予測
するのに必要な対話内容の情報とからなる対話の要求
を,対話要求入力部51により発信装置50に入力す
る。
【0034】 次に,発信者40の指示を受けて対話
実行選択部52により対話実行の選択が行われ,その結
果,発呼選択部53により発呼または対話要求データベ
ース54への対話要求の記憶が実行される。この例で
は,R氏宛で「スキー旅行」と入力され,対話実行は
「保留」が選択されたために,装置は対話要求を対話要
求データベース54に記憶する。
【0035】 着信装置60では,図7(B)に示す
ように,ユーザ情報変化監視部61でユーザ情報の変化
を監視し,ユーザ情報が更新された場合には,その更新
された情報をユーザ情報変化送信部62により他のユー
ザに送信する。この例では,着信者41の忙しさが「忙
しい」から「暇」に変わっており,その更新に伴って発
信装置50にその情報が送信される。
【0036】 発信装置50側では,図8(A) に示
すように,着信者40の更新されたユーザ情報をユーザ
情報受信部56により受信すると,未実施対話要求検索
部57により,受信したユーザ情報の送り主が,未実施
の対話の相手に含まれているかどうかを対話要求データ
ベース54を用いて調べる。その結果,未実施の対話の
相手であると判断された場合には,受信したユーザ情報
を侵略度提示部58に送り,違うと判断された場合に
は,何も行わず受信したユーザ情報を破棄する。この例
では,ユーザ情報を送信してきたR氏は,未実施の対話
の相手に含まれると判断される。
【0037】 受信したユーザ情報が未実施の対話の
相手に含まれる場合には,侵略度提示部58により,発
信者40に受信したユーザ情報または侵略度を提示し,
発信者40に対話実行の是非を考えさせる。この例で
は,R氏が暇になったために,侵略度の予測は「5段階
中2(邪魔にならない)」であることを発信者40に知
らせる。なお,この侵略度は,図3に示す通信条件等と
同様に,対話内容やユーザ情報の項目ごとにテーブル化
されてあらかじめ定められた情報等によって算出するこ
とができる。また,侵略度の算出方法を,例えばテーブ
ルの更新等によりユーザカスタマイズできるようにする
とさらに便利である。これは他の実施例でも同様であ
る。
【0038】 図8(B)では,発信者40は侵略度
の提示を見て,対話実行を選択している。対話実行選択
部52は,発呼選択部53に対話実行が選択されたこと
を通知する。発呼選択部53から発呼部55が呼び出さ
れて,相手の着信装置60に対する発呼が実行される。
【0039】 着信装置60では,着呼部64により
着呼する。こうして,発信者40は,目的の対話を適切
なタイミングで実行することになる。この実施例によれ
ば,提示された侵略度を見て,発信側で記憶した対話要
求を実行するか保留するかを選択することができる。
【0040】図9は本発明の第3の実施例を示すブロッ
ク図,図10は本発明の第3の実施例における動作およ
びデータの流れを示す図である。図9に示す発信装置7
0において,対話要求入力部71は,発信者が対話相手
の名前,対話内容からなる対話要求を装置に入力するた
めの手段である。対話実行選択部72は,発信者が対話
要求入力部71で入力した対話を実行するかどうかを選
択する手段である。発呼選択部73は,対話実行選択部
72で選択された結果が,「対話実行」の場合には,発
呼部74に発呼命令を出し,「対話保留」の場合には,
対話要求入力部71で入力された対話要求をセンタ装置
80へ送る手段である。発呼部74は,対話の実行が決
まった時に,相手装置に発呼する手段である。
【0041】また,ユーザ情報変化受信部75は,セン
タ装置80にある対話要求データベース81に記憶され
ている未実施の対話の相手のユーザ情報が変化した時
に,その情報をセンタ装置80から受信する手段であ
る。侵略度提示部76は,ユーザ情報変化受信部75で
受信した未実施の対話の相手のユーザ情報をもとに,侵
略度を計算し,その結果を発信者に提示する手段であ
る。
【0042】センタ装置80において,対話要求データ
ベース81は,発信装置70において対話の実行が保留
された場合に,その対話要求を記憶しておく記憶手段で
ある。ユーザ情報データベース82は,各ユーザの現在
のユーザ情報を保持する記憶手段である。ユーザ情報変
化送信部83は,変化のあったユーザが着信者として対
話要求データベース81に記憶されている対話要求があ
るかどうかを調べ,もしあればその対話要求のあった発
信装置70に,そのユーザ情報の変化を送信する手段で
ある。
【0043】着信装置90において,ユーザ情報変化監
視部91は,忙しさや他者との人間関係,待っている対
話かどうかなどのユーザ情報の変化を監視する手段であ
る。着呼部92は,他装置からの発呼を受け付ける手段
である。
【0044】前述した図4に示す通信パターンについて
通信を行う場合に,本装置がとる動きを図10に示す
〜に従って以下に説明する。 発信者40はまず初めに,図10に示すように,対
話相手の名前とその対話の相手への侵略度を予測するの
に必要な対話内容の情報とからなる対話要求を,対話要
求入力部71により装置に入力する。この例では,R氏
宛で「スキー旅行」と入力されている。
【0045】 次に,発信者40の指示を受けて対話
実行選択部72により対話実行の選択が行われる。この
例では,対話実行は「保留」が選択され,その結果,発
呼選択部73によりセンタ装置80に対して対話要求が
送信される。
【0046】 対話要求を受信したセンタ装置80
は,対話要求データベース81に対話要求を記憶する。 着信装置90において,ユーザ情報変化監視部91
により,ユーザ情報の変化が察知された時には,センタ
装置80へそのユーザ情報の変化を送る。この例では,
着信者41の忙しさが「忙しい」から「暇」に変わって
いる。
【0047】 センタ装置80では,着信装置90か
ら送られたユーザ情報により,ユーザ情報データベース
82のデータを更新する。 こうして,あるユーザのユーザ情報が更新される
と,センタ装置80内のユーザ情報変化送信部83は,
ユーザ情報に更新があったユーザを着信者とする対話要
求が対話要求データベース81に記憶されていないかを
調べ,その結果,そのような対話要求が存在することが
判ると,その対話要求の発信装置70へ着信者のユーザ
情報の変化を送信する。この例では,R氏を着信者41
とする対話要求が対話要求データベース81に記憶され
ているので,その対話要求の発信者40であるS氏のも
とに更新後のR氏のユーザ情報が送信される。
【0048】 発信装置70では,センタ装置80か
ら送信されたユーザ情報を,ユーザ情報変化受信部75
により受信すると,そのユーザ情報をもとに侵略度提示
部76により侵略度の計算を行い,その結果を発信者4
0に提示する。この例では,送信されてきたR氏の忙し
さは「暇」であり,侵略度の計算結果が「5段階中2
(邪魔にならない)」ことを示したとして,その旨を発
信者40に提示している。
【0049】 その後,発信者40は,改めて発呼す
るか否かを選択する。この例では,発信者40は対話実
行を選択し,対話実行選択部72は対話実行のため発呼
部74を呼び出す。
【0050】 発呼部74の発呼により,着信装置9
0では着呼部92が着呼する。こうして,発信者40
は,目的の対話を適切なタイミングで実行することにな
る。この実施例によれば,センタ装置80でユーザ情報
を一律に管理するので,管理が容易である。
【0051】上記実施例において,発信装置70に対話
要求が入力されたとき,対話実行の選択前に着信者情報
に基づいて侵略度を提示するようにし,その後,対話が
保留された場合にはその着信者のユーザ情報の変化を受
信したときに,侵略度提示部76によって侵略度を再提
示するようにしてもよい。前述した第2の実施例も同様
である。
【0052】
【発明の効果】以上のように,この発明によれば,相手
の邪魔にならないで目的の対話を行うための通信条件を
算出し,その通信条件が満たされた時を見計らって発信
者に通信許可を出し,通信を実行させることができ,時
期的に相応しくない通信での着信者の現在の状態への妨
害の減少が可能となる。
【0053】また,発信者が対話を保留したほうがいい
かどうかを,侵略度によって判断できるので,発信者側
の対話要求の緊急度または重要性に応じた対処も可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の実施例で用いる各タイプの通信条件を
示す図である。
【図4】本発明の一実施例として説明する通信のケース
の例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例における動作およびデー
タの流れを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例における動作およびデー
タの流れを示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例における動作およびデー
タの流れを示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図10】本発明の第3の実施例における動作およびデ
ータの流れを示す図である。
【図11】従来技術において発信から着信者が通信目的
を知るまでの概念図である。
【符号の説明】
10 対話制御装置 11 ディスプレイ 12 入力装置 13 送受話器 14 通信網 15 対話要求入力手段 16 対話要求情報記憶手段 17 着信者情報変化監視手段 18 侵略度提示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−11854(JP,A) 特開 平4−43751(JP,A) 特開 昭63−86648(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 1/00,1/24 H04M 1/58 - 1/62 H04M 1/66 - 1/78 H04M 3/42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子的な手段を用いて対話を行うシステ
    ムにおける対話制御方法において, 対話に先立ち入力された対話相手の名前と用件とからな
    る対話要求情報と,着信者があらかじめ入力している少
    なくとも着信者の忙しさの度合に関する情報を含む着信
    者情報とから,発信者が行おうとしている対話が着信者
    の邪魔になる度合を対話前に予測し, その予測により実施されなかった対話の対話要求情報を
    記憶し, 前記着信者情報に変化が生じたときに,変化後の着信者
    情報と記憶している対話要求情報とから着信者の邪魔に
    なる度合を予測して,その予測した情報を発信者に提示
    することを特徴とする対話制御方法。
  2. 【請求項2】 対話要求によって発信側と着信側との間
    の対話を制御する対話制御装置において, 対話に先立ち,対話相手の名前と対話の用件とからなる
    対話要求情報を入力する対話要求入力手段と, 実施されなかった対話についての前記対話要求情報を記
    憶し保持する対話要求情報記憶手段と, 着信者の忙しさの度合,および発着信者間の人間関係も
    しくは着信者の対話の必要度に関する情報のいずれかま
    たは双方からなる情報を含む着信者情報の変化を監視す
    る着信者情報変化監視手段と, 前記着信者情報に変化が生じた時,変化後の着信者情報
    と前記対話要求情報記憶手段に記憶されている対話要求
    情報とから予測した着信者の邪魔になる度合を発信者に
    提示する侵略度提示手段とを備えたことを特徴とする対
    話制御装置。
  3. 【請求項3】 発信装置からの対話要求によって発信装
    置と着信装置との間で対話を行う対話制御システムにお
    いて, 前記発信装置は, 対話に先立ち,対話相手の名前と対話の用件とからなる
    対話要求情報を入力する対話要求入力手段と, 着信者の忙しさの度合,および発着信者間の人間関係も
    しくは着信者の対話の必要度に関する情報のいずれかま
    たは双方からなる情報を含む着信者情報を入手する着信
    者情報入手手段と, 入力した対話要求情報と入手した着信者情報とから,こ
    れらに対応してあらかじめ定められた通信条件を算出す
    る通信条件算出手段と, 前記対話要求情報と前記通信条件とを前記着信装置へ送
    信する対話要求送信手段と, 前記着信装置から対話許可に関する情報を受信する対話
    許可受信手段と, 対話許可に関する情報を受信した際に,対話許可受諾を
    告知する対話許可受諾告知手段とを備え, 前記着信装置は, 前記発信装置からの対話要求情報と通信条件とを受信す
    る対話要求受信手段と, 受信した対話要求情報と通信条件とを記憶し保持する対
    話要求記憶手段と, 着信者情報の変化を監視する着信者情報変化監視手段
    と, 着信者情報の変化が検出されたときに,前記対話要求記
    憶手段における対話要求情報において着信者情報の変化
    が通信条件を満たすものを検索する通信条件検索手段
    と, 通信条件を満たす対話要求情報があるとき,その発信装
    置へ対話許可に関する情報を送信する対話許可送信手段
    とを備えたことを特徴とする対話制御システム。
  4. 【請求項4】 発信装置からの対話要求によって発信装
    置と着信装置との間で対話を行う対話制御システムにお
    いて, 前記発信装置は, 対話に先立ち,対話相手の名前と対話の用件とからなる
    対話要求情報を入力する対話要求入力手段と, 入力した対話要求情報に関する対話を実行するかどうか
    を選択する対話実行選択手段と, 実行されずに保留された対話要求情報を記憶し保持する
    対話要求記憶手段と, 対話の実行が選択された場合に相手装置に対し発呼し,
    対話の実行が保留された場合にその保留された対話の対
    話要求情報を前記対話要求記憶手段に格納する発呼制御
    手段と, 着信者の状況または着信者を含む他のユーザの状況が変
    化したときに,その変化したユーザ情報を入手するユー
    ザ情報受信手段と, 受信したユーザ情報が前記対話要求記憶手段に記憶され
    ている対話要求情報の相手に関するものであるか否かを
    調べる未実施対話要求検索手段と, 受信したユーザ情報が未実施の対話の相手に関するもの
    である場合に,ユーザ情報と対話要求情報とから,着信
    者の邪魔になる度合を予測し,発信者に提示する侵略度
    提示手段とを備え, 前記着信装置は, ユーザ情報を保持するユーザ情報記憶手段と, ユーザ情報の変化を監視するユーザ情報変化監視手段
    と, 変化したユーザ情報を他のユーザまたは事前に対話要求
    情報の通知があった相手装置へ送信するユーザ情報変化
    送信手段とを備えたことを特徴とする対話制御システ
    ム。
  5. 【請求項5】 発信装置からの対話要求によって発信装
    置と着信装置との間で対話を行う対話制御システムにお
    いて, 前記発信装置から受信した対話要求情報を記憶し保持す
    る対話要求記憶手段と,ネットワークに接続されるユー
    ザの忙しさを含む状況に関するユーザ情報に変化があっ
    た場合に前記対話要求記憶手段を検索し,変化したユー
    ザ情報を相手とする対話要求情報があれば,それを送信
    した発信装置に対し変化したユーザ情報を送信するユー
    ザ情報変化送信手段とを有するセンタ装置を備えるとと
    もに, 前記発信装置は, 対話に先立ち,対話相手の名前と対話の用件とからなる
    対話要求情報を入力する対話要求入力手段と, 入力した対話要求情報に関する対話を実行するかどうか
    を選択する対話実行選択手段と, 対話の実行が選択された場合に相手装置に対し発呼し,
    対話の実行が保留された場合にその保留された対話の対
    話要求情報を前記センタ装置へ送信する発呼制御手段
    と, 前記センタ装置から送信されたユーザ情報を受信するユ
    ーザ情報変化受信手段と, 受信したユーザ情報と対話要求情報とから,着信者の邪
    魔になる度合を予測し,発信者に提示する侵略度提示手
    段とを備え, 前記着信装置は, ユーザ情報の変化を監視し,変化があった場合に前記セ
    ンタ装置へ変化したユーザ情報を送信するユーザ情報変
    化監視手段と, 前記発信装置からの発呼を受け取る着呼手段とを備えた
    ことを特徴とする対話制御システム。
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