JP3270669B2 - ハイマウントストップランプ - Google Patents

ハイマウントストップランプ

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JP3270669B2
JP3270669B2 JP28810895A JP28810895A JP3270669B2 JP 3270669 B2 JP3270669 B2 JP 3270669B2 JP 28810895 A JP28810895 A JP 28810895A JP 28810895 A JP28810895 A JP 28810895A JP 3270669 B2 JP3270669 B2 JP 3270669B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車後部の制動
灯よりも高い位置に取り付けるハイマウントストップラ
ンプに係り、特にバンタイプの自動車のリアウインドー
近傍の天井面に吊り下げて固定するハイマウントストッ
プランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、後続車両に対しての視認性を
向上させるために、自動車後部に取り付ける制動灯に加
えて、後続車両の運転者の視線位置に相当するように車
体の高い位置に取り付けられるハイマウントストップラ
ンプが多用されている。この種のハイマウントストップ
ランプ51は、図10及び図11に示すように、ボディ
52の前面開口部にレンズ53を嵌合接着して内側に灯
室を形成し、該灯室内に光源を配置する構造に成ってい
る。
【0003】この種のハイマウントストップランプ51
は、車体AのリアウインドーR近傍の天井面Bに穿設し
た固定孔Cに対して、ボディ52上面の所定部位に複数
の取付孔54を透設した突片55を上方へ向けて突出形
成し、該突片55と上記天井面Bの固定孔Cに断面形状
がL字状のブラケット56を介在させ、それぞれボルト
・ナット等の固定部材57によって螺合締結する方法に
よってリアウインドーR近傍の天井面Bに吊り下げるよ
うに固定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
構成したハイマウントストップランプ51は、天井面B
への取り付けに際して、先ず、車体Aの天井面Bの固定
孔Cにブラケット56を固定部材57によって螺合締結
し、次に、このように固定したブラケット56に対して
ハイマウントストップランプ51の突片55を同じく固
定部材57によって螺合締結して固定するという作業が
必要であるため、これら多数の固定部材57,57…の
螺合締結作業が煩雑であるという問題を有していた。
【0005】また、このようにブラケット56を介在し
て天井面Bから吊り下げられたハイマウントストップラ
ンプ51は、このブラケット56部分が自動車の走行時
の振動に共振してブレを生じ、その灯火がチラついて後
続車両の運転者に対して著しく眩目性が高まるという欠
点を有していた。しかも、このようにボディ52上面に
突片55を形成したものは、単に車室内における見栄え
が悪いというだけでなく、この突片55部分で折れ曲が
ったり、又は破損したりすることもあり、強度的に信頼
性が低いという問題も有していた。
【0006】本発明は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、単純な構成にすることにより、車体天井面へ
の取り付けに際しての作業性を向上させ、自動車の走行
時のブレを防止すると共に、強度的に信頼性の高いハイ
マウントストップランプを提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るハイマウントストップランプは、光源
とレンズとボディとを備え、車両室内の天井面に吊り下
げ固定するハイマウントストップランプにおいて、前記
ボディを、上ボディと下ボディによって形成すると共
に、前記下ボディの底面から上ボディの上面側に向けて
立ち上がるように筒状の凹部を形成し、該凹部の上端面
にボルト挿通用の透孔を透設し、かつ該透孔の上方に位
置する上記上ボディの上面壁に貫通孔を透設したことを
要旨とするものである。
【0008】上記構成によれば、下ボディの底面から上
ボディの上面側に向けて立ち上がるように形成した筒状
凹部の下部から、ボルト挿通用の透孔及び貫通孔に向け
てボルトを挿通し得る構造に成っているため、ボルトを
該凹部に挿通させながら差し込み、そのままボルトの螺
子部を透孔と貫通孔を通して車体天井面の固定孔にねじ
込むことにより、迅速かつ簡単にハイマウントストップ
ランプを車体の天井面に取り付けることができる。特
に、下ボディの下面側からボルトによって、車体天井面
に固定し得る構造であるため、ハイマウントストップラ
ンプを車体の天井面に強固に固定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るハイマウント
ストップランプの発明の実施の形態を図面に従って説明
する。図1乃至図7は、本発明に係るハイマウントスト
ップランプの第一の発明の実施の形態を示すものであ
る。図面において、1は、バンタイプの自動車Aのリア
ウインドーR近傍の天井面Bに吊り下げて固定するハイ
マウントストップランプであり、2はこのハイマウント
ストップランプ1を構成するアクリル等の合成樹脂製の
ボディである。このボディ2は、上ボディ2aと下ボデ
ィ2bをそれぞれの接合縁部で接着剤等により嵌合接着
して一体化したもので、開口部にはアクリル等の合成樹
脂で形成したレンズ3を被覆して密閉された灯室4を形
成すると共に、内部に光源用のバルブ5を装着した構造
になっている。本発明の実施の形態では、上ボディ2a
の上面から灯室4内下方に向けて突出させた取付片2c
にバルブ5を取り付けてある。従って、バルブ5を点灯
すると、照明光がそのまま、又はこの照明光と共に灯室
4内面に構成された反射面(図示していない)上で反射
した反射光がレンズ3を経由して灯室4の前方へ照射さ
れる。
【0010】6は、上記下ボディ2bの底面から上ボデ
ィ2aの上面に向けて立ち上がるように一体的に形成し
た一対の筒状の凹部である。これらの各筒状凹部6の上
端面6aには後述するボルト12の挿通用の透孔7が透
設してある。また、この筒状凹部6は、その形状が本発
明の実施の形態のように円筒形状である場合以外に、そ
の断面形状が六角形状又は八角形状に形成されたもので
あってもよい。また、本発明の実施の形態では上方向に
筒径が徐々に細くなるように形成してあるが、同一径の
ままの形状であってもよいことは勿論である。
【0011】また、8は、この透孔7の上方に位置する
上ボディ2aの上面壁に透設したボルト12の挿通用の
貫通孔である。この第一の発明の実施の形態では、上ボ
ディ2aには、上記筒状凹部6の上端面6aが接触し得
るように、上ボディ2aの上面壁から更に上方へ向けて
突出するように略直方体形状の凸部9をこのハイマウン
トストップランプ1の照射方向に対して横方向になるよ
うに形設してある。この凸部9は、例えば天井面Bに凹
凸部又は段差があるようなときにも、このハイマウント
ストップランプ1を該凹凸部又は段差に干渉されずに天
井面Bに固定することができるようにするためのもので
ある。従って、この凸部9の突出量(突出高さ)h1及
び筒状凹部6の高さh2とは、本発明に係るハイマウン
トストップランプ1を取り付ける位置、即ち車体A天井
面Bの凹凸又は段差の形状に応じて適宜決定されるもの
である。また、この凸部9の上端面9aの内面に上記筒
状凹部6の上端面6aが接触すると共に、筒状凹部6の
透孔7と貫通孔8のそれぞれの中心が略一致し得るよう
に構成してある。
【0012】10は、上ボディ2aに形設した凸部9の
貫通孔8に形成したランス仮止め用の切欠である。この
ランス仮止め用の切欠10は、下ボディ2bの筒状凹部
6の上端面6aに突出形設した係合片11に嵌脱自在に
係合し得るように構成したものである。このランス仮止
め用の切欠10と係合片11によって、上ボディ2aと
下ボディ2bとはその接合縁で接着剤による固定をして
いなくても、この上ボディ2aと下ボディ2bとが離脱
しないという作用を奏するものである。因みに、ハイマ
ウントストップランプ1を車体Aの天井面Bの固定孔C
にボルト12で固定した後は、下ボディ2bの筒状凹部
6の上端面6aの透孔7部分と上ボディ2aの凸部9の
貫通孔8部分がこのボルト12頭部と天井面Bの固定孔
Cで強固に挟持固定されるという効果を有する。
【0013】上記ランス仮止め用の切欠10と係合片1
1とは、上ボディ2aと下ボディ2bの両方に設けるこ
とが望ましいが、この仮止め構造がなくても、上ボディ
2aの凸部9に対して、下ボディ2bの筒状凹部6の上
部が軽く接触嵌合し、しかもこのボディ2の下側から天
井面Bの固定孔Cに対して取り付け固定する構造である
ため、取り付け作業に際して、上ボディ2aの凸部9に
対して、下ボディ2bの筒状凹部6が簡単には離脱する
ことはない。
【0014】本発明に係る上ボディ2aと下ボディ2b
との接合は、図5に示すように、上ボディ2aと下ボデ
ィ2bとを連結する固定ねじ13で締結してある。この
固定ねじ13は、上ボディ2aの下方へ向けて筒状に形
成した凹部14の挿通孔15から、下ボディ2bの上方
へ突出するように形成したボス16のねじ孔17に締結
するようになっている。従って、固定ねじ13を締め過
ぎることがなく、また逆に上ボディ2aと下ボディ2b
との接合縁で開いてしまうという不具合を防止すること
ができる。しかも、この発明の実施の形態では、この1
箇所の固定ねじ13であっても、前述した下ボディ2b
の筒状凹部6,6と上ボディ2aとの接合部分が2箇所
あるため、合計3箇所で上ボディ2aと下ボディ2bと
を締め付けることになる。従って、上ボディ2aと下ボ
ディ2bの接合状態は強度的に信頼性が高いものとなっ
ている。
【0015】図6及び図7は、本発明に係るハイマウン
トストップランプのコネクターの構造を示すものであ
る。18は、バルブ5に接続するコネクターであり、片
方の筒状凹部6と並列するように上記上ボディ2aの凸
部9に灯室4内へ向けて下方へ形設した取付筒19に嵌
脱自在に取り付けたものである。この取付筒19には、
先に行くほど細くなるように内径を2段階の太さに形成
した段差19aを設け、凸部9の開口20から灯室4内
方へ向けて容易に嵌合し得ると共に、この段差19a部
分で止まるようになっている。また、このコネクター1
8には、バルブ5のコード21の先端に接続したターミ
ナル22,22を挿入連結する。このコード21は、取
付片2cの側部に形成した切欠23に掛け止めてコード
21が弛まないようになっている。而して、コード21
が灯具の外部へ飛び出さないような構造であるため、ハ
イマウントストップランプ1の外観意匠性が向上するだ
けでなく、コード23が断線するおそれがない。更に、
コネクター18は、天井面Bの固定孔C方向へ突出する
ように構成されているので、車体側に対してそのコード
が弛まないように配線することができる。
【0016】而して、本発明に係るハイマウントストッ
プランプ1を天井面Bに取り付けるときは、先ず、バル
ブ5をソケット5aに挿入し、このソケット5aを取付
片2cに装着し、バルブ5のコード21を切欠23に掛
け止める。このコード21先端のターミナル22は、上
ボディ2aの取付筒19に取り付けたコネクター18に
接続する。次に、上ボディ2aと下ボディ2bとを固定
ねじ13で止めてハイマウントストップランプ1を組み
立てる。このようにして組み立てハイマウントストップ
ランプ1を天井面Bの所定位置に配置し、次に筒状凹部
6内において、ドライバーと共にボルト12を透孔7に
向けて差し込み、そのままボルト12の螺子部12a
を、透孔7と貫通孔8を通って天井面Bの固定孔Cにね
じ込むことにより、ハイマウントストップランプ1の車
体A天井面Bへの取り付け固定を完了する。特に、この
ハイマウントストップランプ1は、そのボディ2の略中
央部分で上ボディ2aの上面壁がそのまま車体A側の天
井面Bと密着するように固定されるので、従来のように
ブラケットを介してボディを車体の天井面に取り付け固
定する構造に比較して、自動車走行中のブレの発生を効
果的に防止することができる。特に、本発明に係るハイ
マウントストップランプ1は、上述したように下ボディ
2bの筒状凹部6の上端面6aの透孔7部分と上ボディ
2aの凸部9の貫通孔8部分をボルト12頭部と天井面
Bの固定孔Cで強固に挟持固定する構成のものであるた
め、これらの筒状凹部6の上端面6aが凸部9の貫通孔
8に当接して、ボルト12を締め過ぎることを防止する
ことができる。従って、上ボディ2aと下ボディ2bに
歪みを生ずるおそれがなく、また、上ボディ2aと下ボ
ディ2bとの接合縁で開いてしまうという不具合もな
い。
【0017】図8は、本発明に係るハイマウントストッ
プランプの第二の発明の実施の形態を示すものであり、
第一の発明の実施の形態と異なる部分のみを説明する。
この第二の発明の実施の形態における筒状凹部26は、
下ボディ2bの底面から上ボディ2aの上面に向けて立
ち上がるように形設するが、この筒状凹部26の上端面
26aが第一の発明の実施の形態のように上ボディ2a
の凸部9の上端面9aの内面に接触するように長く形成
したものではなく、ボディ2の略中間位置程度の高さま
での長さを有するように短く形設したことに構造的な特
徴を有するものである。これらの各筒状凹部26の上端
面26aには、第一の発明の実施の形態と同様にボルト
12挿通用の透孔7を透設し、また、この透孔7の上方
に位置する上ボディ2aの上面壁に貫通孔24を透設し
たものである。このように構成すれば、段差がない平面
状の天井面Bに対して、ハイマウントストップランプ1
の上ボディ2aの上面壁全体で強固に固定することがで
きるという特徴がある。
【0018】図9は、本発明に係るハイマウントストッ
プランプの第三の発明の実施の形態を示すものであり、
同じく第一の発明の実施の形態と異なる部分のみを説明
する。この第三の発明の実施の形態における筒状凹部3
6は、下ボディ2bの底面から上ボディ2aの上面に向
けて立ち上がるように形成し、更に、その先端が上ボデ
ィ2aの上面壁に開設した開口部25から突出するよう
に長く形設したことを構造的な特徴とするものである。
これらの各筒状凹部36の上端面36aにも、第一と第
二の発明の実施の形態と同様にボルト挿通用の透孔7を
透設してある。このように突出した筒状凹部36は、天
井面Bに凹凸又は段差があるときに他の部分に干渉され
ずに、このハイマウントストップランプ1を天井面Bに
固定することができるという作用を奏する。更に、この
筒状凹部36が上ボディ2aの開口部25に軽く嵌合し
ているため、取り付け作業に際して、上ボディ2aから
下ボディ2bが簡単には離脱することはないものであ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明に係るハイマウントストップラン
プは、以上のように構成したから、筒状凹部内にボルト
をドライバーと共に挿通させながら差し込み、そのまま
ボルトの螺子部を車体の天井面の固定孔にねじ込むこと
ができるものであるため、迅速かつ簡易にハイマウント
ストップランプを車体の天井面に取り付けることができ
る。
【0020】また、ハイマウントストップランプのボデ
ィの略中央部分で強固に吊り下げ固定する構造であるた
め、従来のようにブラケットを介してボディを車体の天
井面に取り付け固定する構造に比較して、部品の点数が
低減するだけではなく、ボディの上面壁がそのまま天井
面と密着固定する構造であるため、強度的に高くなり、
自動車走行中のブレの発生を防止すると共に、従来のよ
うにブラケット部分が破損するという不具合も防止する
ことができる。
【0021】更に、吊り下げ固定に用いるボルト等の固
定部材の頭部が、筒状凹部内部に隠れる構造であるた
め、ハイマウントストップランプの見栄えが向上する等
の優れた効果を有するものであり、本発明実施後の効果
は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハイマウントストップランプを自
動車のリアウインドー近傍の天井面に吊り下げ固定した
発明の実施の形態を示す一部切欠した側面図である。
【図2】同じくハイマウントストップランプの正面図で
ある。
【図3】同じくハイマウントストップランプの分解斜視
図である。
【図4】図2のA−A線拡大断面図である。
【図5】図2のB−B線拡大断面図である。
【図6】図2のC−C線拡大断面図である。
【図7】コネクターの取付状態を示す上ボディの要部斜
視図である。
【図8】本発明に係るハイマウントストップランプの第
二の発明の実施の形態を示す側断面図である。
【図9】本発明に係るハイマウントストップランプの第
三の発明の実施の形態を示す側断面図である。
【図10】従来のハイマウントストップランプを示す側
面図である。
【図11】従来のハイマウントストップランプをブラケ
ットを介在して天井面に取り付ける状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ハイマウントストップランプ 2 ボディ 2a 上ボディ 2b 下ボディ 3 レンズ 4 灯室 6,26,36 筒状凹部 6a,26a,36a 筒状凹部の上端面 7 透孔 8 貫通孔 12 ボルト 24 貫通孔 25 開口部 A 自動車 B 天井面 C 固定孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60Q 1/26 - 1/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源とレンズとボディとを備え、車両室
    内の天井面に吊り下げ固定するハイマウントストップラ
    ンプにおいて、 前記ボディを、上ボディと下ボディによって形成すると
    共に、前記下ボディの底面から上ボディの上面側に向け
    て立ち上がるように筒状の凹部を形成し、 該凹部の上端面にボルト挿通用の透孔を透設し、かつ該
    透孔の上方に位置する上記上ボディの上面壁に貫通孔を
    透設したことを特徴とするハイマウントストップラン
    プ。
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