JP3270321B2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP3270321B2 JP02629996A JP2629996A JP3270321B2 JP 3270321 B2 JP3270321 B2 JP 3270321B2 JP 02629996 A JP02629996 A JP 02629996A JP 2629996 A JP2629996 A JP 2629996A JP 3270321 B2 JP3270321 B2 JP 3270321B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/33Moulds having transversely, e.g. radially, movable mould parts

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンダーカット部
を有した成形品を成形する射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】コアプレートに取り付けられたスライド
プレートを金型の開閉動作に連動させて成形品のアンダ
ーカット部の成形処理を行うようにしている射出成形用
金型として、押切り部における押切り量を調整可能にし
た技術が知られている。図10はこの種の従来の射出成
形用金型の一例によるその開状態を示す断面図、図11
は図10の射出成形用金型の閉状態を示す断面図であ
る。
【0003】図10,図11において、1はキャビ入れ
子をなしているキャビティプレート、2はコア入れ子を
なしていてキャビティプレート1に対して図の上下方向
に開閉可能にしているコアプレートである。3はスライ
ドコアで、図の左右にスライド可能にコアプレート2に
取り付けられていて、その右側部とコアプレート2との
間で成形品のアンダーカットによる型を形成可能にして
いる。4はアンダーカットによる押切り部Aを形成する
ようにしている突起、5はスライドコア3に対するスト
ッパである。6はアンギュラピンで、コアプレート2の
開閉作動方向とスライドコア3の開閉作動方向との合成
方向に延長してキャビティプレート2に取り付けられて
いる。7はアンギュラピン6を案内する案内穴である。
9はキャビティ空間及び注入された樹脂である。8はロ
ッキングブロックで、コアプレート2が閉のときにその
傾斜面8aがスライドコア3の傾斜面3aと当接した状
態でスライドコア3がコアプレート2の係止面2aに対
して位置決めされて突起4による押切り部Aの形成条件
を設定し、且つスライドコア3を樹脂の充填圧力によっ
て図の左方向に開かないように確実に係止する。
【0004】上記の押切り部Aは、隙間をなくして且つ
樹脂の充填圧力によって開くことのないよう、所定の押
切り量を必要としている。この押切り量は、スライドコ
ア3のスライド量と金型の各部品の寸法・位置精度等と
これらの積み上げによって決る。図12,図13は押切
り量を調整可能にした一方式による従来の射出成形用金
型の開状態を示す断面図(一部分解斜視図)である。以
降に説明する各図面に関して、図10,図11と同等の
機能部材に対しては、下位数が共通の2桁の数字による
符号を付して同一名で表し、その説明を適宜省略する。
図12,図13において、11,21はキャビティプレー
ト、12はコアプレート、13はスライドコア、16はアンギ
ュラピン、18,28はロッキングブロックである。ロッキ
ングブロック18,28はそれぞれのボルト30,31によって
キャビティプレート11,21に取り付けられている。押切
り量を調整するに当たっては、金型部品を全て高精度に
仕上げるのではなく、スライドコア13の傾斜面13bとロ
ッキングブロック18,28のそれぞれの傾斜面18c,28c
を研削して組み付けた時点で、光明丹を用いて押切り量
を目視で定量化して調整している。この調整作業は1回
で仕上がるときもあれば、数回かかるときもある。
【0005】図14,図15は図12,図13における
と同様に押切り量を調整可能にした他の方式による従来
の射出成形用金型の開状態を示す断面図である。図1
4,図15において、32,35は前記と同様なスライドコ
ア、33,36はスライドコア32,35に対して前記の傾斜面
18c,28cと同様な傾斜面を形成するための当て板であ
る。当て板33,36はボルト34によって各スライドコア3
2,35にそれぞれ取り付けられている。押切り量を調整
するに当たっては、当て板33,36の表面を研削して組み
付けた時点で、前記と同様に押切り量を目視で定量化し
て調整している。この調整作業も同様に数回かかるとき
もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成において
は、スライドコアやロッキングブロックが大きく、又、
重い場合には特に金型を分解するだけで多くの時間を要
し、又、研削加工量の精度を出すのが困難であり、加工
コストもかかる。スライドコアの金型構造が複雑な場合
においてもスライド量を高精度化するのが困難であり、
更にその構成部品が多い場合には、組み付け誤差により
押切り部の押切り量がその都度変ってしまうという不具
合があった。これらの問題点を解決するために、特開昭
63−296914号公報においては、スライド駒(コ
ア)とプレートとの間に弾性体を介在させ、金型の閉成
ストロークによって弾性体を変形させ、この変形に伴う
伝達力でスライド駒(コア)を所定の方向に移動させる
機構を備えたものが開示されている。
【0007】しかしながら上記の開示された技術は、金
型構造が複雑であるから、金型が大きくならざるを得な
い。又、スライドの移動量を高精度に調整することが困
難であり、特に大きなスライド駒(コア)を用いたもの
では片当りする可能性もある。又、その弾性体が劣化し
てこれを交換する際に、金型の分解が必要になる。本発
明は、上記の課題を解決するために、コアプレートとキ
ャビティープレートと、コアプレートに取り付けられ成
形品のアンダーカット部の型を形成しているスライドコ
アと、金型の開閉動作に連動させてスライドコアを開閉
作動させるようにしているアンギュラーピンとを備えた
射出成形用金型において、スライドコアを所要の位置に
確実に係止せしめ、且つ樹脂の充填圧力によってスライ
ドコアが開くことなく、そして構成が簡単であって、ス
ライドコアのスライド量を調整する作業を不要にしたも
のにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のために請
求項1記載の発明は、互に開閉可能にしているコアプレ
ートとキャビティープレートと、金型の主開閉作動方向
と交差する方向にスライド可能にコアプレートに取り付
けられ成形品のアンダーカット部の型を形成していて該
スライドによるアンダーカット部の型の開閉を可能にし
たスライドコアと、キャビティープレートに取り付けら
れ主開閉作動方向とスライドコアの開閉作動方向との合
成方向に延長していて主開閉動作をスライドコアの開閉
動作に変換せしめるべくスライドコアを案内しているア
ンギュラーピンとを備えた射出成形用金型において、キ
ャビティプレートとスライドコアは、前記合成方向とほ
ぼ平行であって金型が閉状態において互に対向する傾斜
面を有し、該各傾斜面の間に介在していて金型が閉状態
においてキャビティプレートとスライドコアとの間で挟
圧状態をなし且つ該挟圧方向の形状を可変にしてなる形
状可変部材を設け、形状可変部材として金属板を用い、
形状可変部材中又は形状可変部材の周辺に該形状可変部
材を熱伸縮させるための加熱調整機構を備えたことを特
徴とするものである。
【0009】そして請求項2記載の発明は、請求項1に
おいて、複数個の形状可変部材が各傾斜面の間に介在し
ていることを特徴とするものである。そして請求項3記
載の発明は、請求項1及び請求項2において、キャビテ
ィプレートの傾斜面は金型が開状態において露出される
部位に形成されてなり形状可変部材が該傾斜面に着脱可
能に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0010】
【0011】
【0012】そして請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3において、加熱調整機構は、形状可変部材中
又は形状可変部材の周辺に伝熱パイプを介した伝熱手段
を備えてなることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照しつつ説明する。図1は本発
明の第1の実施の形態例を示す射出成形用金型の開状態
を示す断面図、図2は図1の射出成形用金型の閉状態を
示す断面図である。図1,図2において、41はキャビテ
ィプレート、42はコアプレート、43はスライドコア、44
はアンダーカットにより押切り部Aを形成するようにし
ている突起、46はアンギュラピン、47はアンギュラピン
46を案内する案内穴、49はキャビティ空間及び注入され
た樹脂である。上記のスライドコア43と突起44の組は必
要に応じて同様な形態で複数組配設される。
【0014】キャビティプレート41とスライドコア43
は、コアプレート42による主開閉作動の閉状態において
これを係止させるようにしている主作動係止面41a,43
aを備え、且つアンギュラーピン46とほぼ平行であって
金型が閉状態において互に隙間を有して平行に対向する
傾斜面41b,43bを備えている。48は傾斜面41b,43b
間に備えた板状の弾性体よりなる形状可変部材で、傾斜
面41bに取り付けられていて、その表面が傾斜面43bと
平行であって、金型が閉状態においてキャビティプレー
ト41とスライドコア43との間で挟圧状態をなし、その挟
圧によって圧縮されるようにしている。上記の傾斜面41
b,43bと形状可変部材48の表面とは、金型が閉状態に
移行する際に該移行に伴って挟圧が増大すべく、アンギ
ュラピン46との距離がアンギュラピン46の基部から先端
側に行くにつれて広くなるようにその傾斜角度が設定さ
れている。上記の形状可変部材48は、傾斜面41bに着脱
可能に取り付けられていて金型が開状態において露出さ
れるので、金型が摩耗して押切り部Aの押切り量の調整
を要するときなどに、金型を分解することなしに、形状
可変部材48を容易に交換することが可能である。
【0015】金型が閉じる際には、コアプレート42が図
のX方向に移動し、アンギュラピン46がスライドコア43
に挿入され、スライドコア43がアンギュラピン46に案内
されて図のY方向に移動する。このとき、スライドコア
43の移動量はアンギュラピン46の取り付け角度と上記の
案内される行程の長さとによって決り、スライドコア43
は所定の移動量をもって突起44がコアプレート42の係止
面42aに当接して停止し、キャビティ空間49及び押切り
部Aが形成される。キャビティ空間49に樹脂が充填され
る際に、押切り部Aに隙間があると樹脂が流れ込んでし
まうので、これを回避するために、本発明においてはそ
の隙間を0.02mm以下補償するのに要する圧縮量を
もって形状可変部材48が圧縮された状態で各主作動係止
面41aと43aとが当接して停止するようにしている。よ
って金型が閉じているときに、押切り部Aには形状可変
部材48の弾性変形により生じる圧力が伝達されて、その
隙間がなくなり、樹脂が射出・充填される際に、その型
圧力によってスライドコア43が開くことはなくなる。従
って金型の個々の部品を高精度に仕上げなくても押切り
部Aの押切り量を無調整で設定できると共に、型の精度
が向上する。
【0016】図3は本発明の第2の実施の形態例を示す
射出成形用金型の閉状態を示す断面図であり、図1,図
2と異なる部分を中心に記載している。図中、51はキャ
ビティプレート、52はコアプレート、53はスライドコ
ア、56はアンギュラピン、57はアンギュラピン56を案内
する案内穴である。58は図13におけるロッキングブロ
ック28と同様なロッキングブロックで、キャビティプレ
ート51に取り付けられている。スライドコア53とロッキ
ングブロック58は、スライドコア53を閉状態に係止せし
めるために、アンギュラピン56の延長方向とほぼ平行で
あって金型が閉状態において互に接合するそれぞれの傾
斜面53b,58cを有している。上記の傾斜面53bと58b
とは、金型が閉状態に移行する際に該移行に伴って押圧
が増大すべく、アンギュラピン46との距離がアンギュラ
ピン46の基部から先端側に行くにつれて広くなるように
その傾斜角度が設定されている。59は板状の弾性体より
なる形状可変部材で、キャビティプレート51とロッキン
グブロック58との間にボルト37によって取り付けられて
いて、金型が閉状態において挟圧状態をなし且つ該挟圧
方向の形状を可変にしている。
【0017】上記の図3の金型においても図1,図2の
金型に準じて各部の条件が設定されて、同様に作用す
る。
【0018】
【実施例】次に本発明の第1の実施の形態の実施例を説
明する。図4は本発明の第1の実施の形態の射出成形用
金型における形状可変部材の一実施例を示す断面図であ
り、金型の閉状態を示している。図中、61はキャビティ
プレート、62はコアプレート、63はスライドコア、66は
アンギュラピン、67はアンギュラピン66を案内する案内
穴である。68は市販のゴムばねよりなる形状可変部材
で、ゴム材を支持している一方の支持板68aがキャビテ
ィプレート61の傾斜面61bにねじ止めされて取り付けら
れ、他方の支持板68bをスライドコア63の傾斜面63bに
当接させている。
【0019】図5は本発明の第1の実施の形態の射出成
形用金型における形状可変部材の他の実施例を示す断面
図であり、金型の閉状態を示している。図中、71はキャ
ビティプレート、72はコアプレート、73はスライドコ
ア、76はアンギュラピン、77はアンギュラピン76を案内
する案内穴である。78は市販の皿ばねよりなる形状可変
部材で、一端がキャビティプレート71の傾斜面71bにね
じ止めされて取り付けられ、他端をスライドコア73の傾
斜面73bに当接させている。
【0020】上記の図4,図5における各形状可変部材
68,78は、市販のばねを用いているので、入手し易く、
よって小ロットの成形を行うようにしている金型に有利
である。図6は本発明の第1の実施の形態の射出成形用
金型における形状可変部材の更に他の実施例を示す断面
図であり、金型の閉状態を示している。図中、81はキャ
ビティプレート、82はコアプレート、83はスライドコ
ア、86はアンギュラピン、87はアンギュラピン86を案内
する案内穴である。88は金属のばねよりなる形状可変部
材で、一端がキャビティプレート81の傾斜面81bにねじ
止めされて取り付けられている。89は耐摩耗性の材料よ
りなるばね支持板で、一方の端面をスライドコア83の傾
斜面83bに摺動可能に当接させ他方の端面に形状可変部
材88の他端を係止させて、傾斜面63bと形状可変部材88
との間に介在している。ばね支持板89の材料としては例
えば、高マンガン鋼,WC(炭化タングステン)等のセ
ラミックス,金属−セラミックス合金等が使用される。
【0021】数万乃至数十万以上の成形を行うような場
合には、形状可変部材が摩耗したり劣化することが考え
られるが、上記の図6における形状可変部材88とばね支
持板89との組は、ばね支持板89に耐摩耗性の材料を用い
たので、その耐久性を向上させることができる。又、上
記の図4,図5,図6の構成によれば、形状可変部材が
プレートの外側に設置されているので、形状可変部材が
劣化したり破損した場合に、金型を分解することなく、
成形過程において交換が可能になる。又、多数の押切り
部が存在する場合において、一部の形状可変部材の圧力
を調整する必要が生じたようなときに、その所要な形状
可変部材のみを容易に交換することができる。
【0022】図7は本発明の第2の実施の形態の射出成
形用金型における形状可変部材の一実施例を示す断面図
であり、金型の閉状態を示している。図中、91はキャビ
ティプレート、92はコアプレート、93はスライドコア、
96はアンギュラピン、97はアンギュラピン96を案内する
案内穴、98は図12におけるロッキングブロック18と同
様なロッキングブロックで、キャビティプレート91に対
して金型の開閉方向に移動可能に取り付けられている。
そしてスライドコア93とロッキングブロック98は、スラ
イドコア93を閉状態に係止せしめるために、アンギュラ
ピン96の延長方向とほぼ平行であって金型が閉状態にお
いて互に接合するそれぞれの傾斜面93b,98cを有して
いる。上記の傾斜面93b,98bとは、金型が閉状態に移
行する際に該移行に伴って挟圧が増大すべく、アンギュ
ラピン96との距離がアンギュラピン96の基部から先端側
に行くにつれて広くなるようにその傾斜角度が設定され
ている。99は金属製のばねよりなる形状可変部材で、キ
ャビティプレート91とロッキングブロック98との間に取
り付けられていて、金型が閉状態において金型の開閉方
向に挟圧状態をなして圧縮されるようにしている。
【0023】図8は本発明の第2の実施の形態の射出成
形用金型における形状可変部材の他の実施例を示す断面
図であり、金型の閉状態を示している。図中、101はキ
ャビティプレート、102はコアプレート、103はスライド
コア、106はアンギュラピン、107はアンギュラピン106
を案内する案内穴、108は図3におけるロッキングブロ
ック58と同様なロッキングブロックで、キャビティプレ
ート101に対して金型の開閉方向に移動可能に取り付け
られている。そしてスライドコア103とロッキングブロ
ック108は、図3におけると同様なそれぞれの傾斜面103
b,108cを有している。109は金属製のばねよりなる形
状可変部材で、キャビティプレート101とロッキングブ
ロック108との間に取り付けられていて、金型が閉状態
において金型の開閉方向に挟圧状態をなして圧縮される
ようにしている。
【0024】図9は本発明の第2の実施の形態の射出成
形用金型における形状可変部材の更に他の実施例を示す
断面図であり、金型の閉状態を示している。図中、111
はキャビティプレート、112はコアプレート、113はスラ
イドコア、116はアンギュラピン、117はアンギュラピン
116を案内する案内穴、118は図8におけるロッキングブ
ロック108と同様なロッキングブロックである。スライ
ドコア113とロッキングブロック118は、図3におけると
同様なそれぞれの傾斜面113b,118cを有している。11
9は空気ばねよりなる形状可変部材で、キャビティプレ
ート111とロッキングブロック118との間に取り付けられ
ていて、金型が閉状態において金型の開閉方向に圧縮状
態になるように空気圧が設定されている。
【0025】前記の、図1,図2における形状可変部材
48と図3における形状可変部材59としては、例えばゴム
板が使用されるが、同様な形状で、キャビティプレート
41とスライドコア43の材料よりも十分に熱膨張率の大き
い金属板、例えばアルミニウム,銅,鉛,亜鉛等を使用
してもよい。図1,図2に示した形状可変部材49の形状
でゴム板を使用したのものについては、適宜の硬度のゴ
ムを選定することによって、その圧力を適正に設定する
ことが可能になると共に、図4,図5,図6の構成にお
けると同様な効果が期待できる。
【0026】又、図1,図2における形状可変部材49
と、図3における形状可変部材59として、熱膨張率の大
きい金属を用い、その周辺に図示しない加熱調整機構を
備えて、形状可変部材49,59を熱伸縮制御することによ
って、上記同様の効果を期待することができる。上記の
加熱調整機構としては例えば温水パイプあるいはヒート
パイプが使用される。金属の形状可変部材はゴムに比べ
て硬度が高いので、高圧の射出成形にも対応できる。
【0027】
【発明の効果】請求項1、請求項2及び請求項4記載の
発明によれば、コアプレートとキャビティープレート
と、コアプレートに取り付けられ成形品のアンダーカッ
ト部の型を形成しているスライドコアと、金型の主開閉
作動方向とスライドコアの開閉作動方向との合成方向に
延長していて主開閉動作に連動させてスライドコアを開
閉作動させるようにしているアンギュラピンとを備えた
射出成形用金型において、前記合成方向とほぼ平行であ
って金型が閉状態において互に対向する傾斜面をキャビ
ティプレートとスライドコアとを備え、該各傾斜面の間
に形状可変部材を介在させて、金型が閉状態において該
形状可変部材が挟圧状態で位置決めされるようにしたの
で、スライドコアが所要の位置に確実に係止され、且つ
樹脂の充填圧力によってスライドコアが開くことなく、
そして構成が簡単であって、スライドコアのスライド量
を調整する作業が不要になる。また、形状可変部材とし
て金属板を用いたので、高圧の射出成形にも対応でき
る。 また、形状可変部材中又は形状可変部材の周辺に該
形状可変部材を熱伸縮させるための加熱調整機構を備え
たので、形状可変部材を熱伸縮制御することによって、
スライドコアが所要の位置に係止すべく、適正に調整す
ることが可能になる。
【0028】そして請求項3記載の発明によれば、キャ
ビティプレートの傾斜面が金型が開状態において露出さ
れる部位に形成され、形状可変部材が該傾斜面に着脱可
能に取り付けられているので、金型を分解することなし
に、形状可変部材を容易に交換することが可能である。
【0029】
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例を示す射出成形用
金型の開状態を示す断面図である。
【図2】図1の射出成形用金型の閉状態を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態例を示す射出成形用
金型の閉状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の射出成形用金型に
おける形状可変部材の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の射出成形用金型に
おける形状可変部材の実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の射出成形用金型に
おける形状可変部材の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の射出成形用金型に
おける形状可変部材の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の射出成形用金型に
おける形状可変部材の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の射出成形用金型に
おける形状可変部材の実施例を示す断面図である。
【図10】従来の射出成形用金型の一例によるその開状
態を示す断面図である。
【図11】図10の射出成形用金型の閉状態を示す断面
図である。
【図12】押切り量を調整可能にした従来の射出成形用
金型の開状態を示す断面図(一部分解斜視図)である。
【図13】押切り量を調整可能にした従来の射出成形用
金型の開状態を示す断面図(一部分解斜視図)である。
【図14】押切り量を調整可能にした従来の射出成形用
金型の開状態を示す断面図である。
【図15】押切り量を調整可能にした従来の射出成形用
金型の開状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,41,51,61,71,81,91,101,111 キ
ャビティプレート 2,12,42,52,62,72,82,92,102,112 コアプ
レート 2a,42a 係止面 3,13,32,35,43,53,63,73,83,93,103,113
スライドコア 3a,8a,13b,18c,28c,41b,43b,53b,58
c,61b,63b,71b,73b,83b,93b,98c,103
b,108c,113b,118c 傾斜面 4,44 突起 5 ストッパ 6,16,46,56,66,76,86,96,106,116 アンギ
ュラピン 7,47,57,67,77,87,97,107,117 案内穴 9,49 キャビティ空間(樹脂) 8,18,28,58,98,108,118 ロッキングブロック 30,31,34,37 ボルト 33,36 当て板 41a,43a 主作動係止面 48,59,68,78,88,99,109,119 形状可変部材 68a,68b 支持板 89 ばね支持板 A 押切り部
フロントページの続き (72)発明者 柴田 清人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 田中 正治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 実開 平5−44517(JP,U) 実開 平2−65523(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互に開閉可能にしているコアプレートとキ
    ャビティープレートと、金型の主開閉作動方向と交差す
    る方向にスライド可能にコアプレートに取り付けられ成
    形品のアンダーカット部の型を形成していて該スライド
    によるアンダーカット部の型の開閉を可能にしたスライ
    ドコアと、キャビティープレートに取り付けられ主開閉
    作動方向とスライドコアの開閉作動方向との合成方向に
    延長していて主開閉動作をスライドコアの開閉動作に変
    換せしめるべくスライドコアを案内しているアンギュラ
    ピンとを備えた射出成形用金型において、 キャビティプレートとスライドコアは、前記合成方向と
    ほぼ平行であって金型が閉状態において互に対向する傾
    斜面を有し、該各傾斜面の間に介在していて金型が閉状
    態においてキャビティプレートとスライドコアとの間で
    挟圧状態をなし且つ該挟圧方向の形状を可変にしてなる
    形状可変部材を設け、 形状可変部材として金属板を用い、 形状可変部材中又は形状可変部材の周辺に該形状可変部
    材を熱伸縮させるための加熱調整機構を備えた ことを特
    徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】複数個の形状可変部材が各傾斜面の間に介
    在していることを特徴とする請求項1記載の射出成形用
    金型。
  3. 【請求項3】キャビティプレートの傾斜面は金型が開状
    において露出される部位に形成されてなり形状可変部
    材が該傾斜面に着脱可能に取り付けられていることを特
    徴とする請求項1及び請求項2記載の射出成形用金型。
  4. 【請求項4】加熱調整機構は、形状可変部材中又は形状
    可変部材の周辺に伝熱パイプを介した伝熱手段を備えて
    なることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の射出
    成形用金型。
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