JP3269324B2 - 水性樹脂分散体 - Google Patents
水性樹脂分散体Info
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Description
る。また、本発明は金属用の水性の下塗り剤に関する。
塗り剤や塗料は加工性、耐内容性、塗膜物性に優れ、金
属用特に缶用塗料として使用されているが、芳香族系エ
ポキシ樹脂自体は水性の媒体に溶解ないし分散しない。
境公害等の観点から水系の金属用の下塗り剤や塗料が検
討されており、芳香族系エポキシ樹脂を主成分とする下
塗り剤や塗料についても種々の提案がなされている。例
えば、芳香族系エポキシ樹脂を界面活性剤を用いて水中
に分散させる方法が知られているが、界面活性剤の作用
により下塗り剤や塗料の貯蔵安定性や塗膜物性に悪影響
を及ぼす傾向がある。
持つアクリル系樹脂で変性した自己乳化型芳香族系エポ
キシ樹脂なども種々提案されて来ている。例えば、特開
昭53−14963号公報および特開昭55−9433
号公報にはアクリル系樹脂と芳香族系エポキシ樹脂とを
反応させたカルボキシル基過剰の部分反応物(この方法
を「エステル化法」という。)が、アンモニアもしくは
アミンの存在下で水性媒体中に安定に分散し得ることが
示されている。特開昭57−105418号公報および
特開昭58−198513号公報には、芳香族系エポキ
シ樹脂と(メタ)アクリル酸を部分反応させてなる一分
子中にエポキシ基とアクリロイル基とを有する低分子化
合物と、アクリル酸もしくはメタアクリル酸を含むモノ
マー混合物を重合し(この方法を「変性エステル化法」
という。)、塩基性化合物で中和して得られる水性の分
散体組成物が開示されている。また、特開昭53−12
28号公報には、芳香族系エポキシ樹脂の存在下でベン
ゾイルパーオキサイドなどのフリーラジカル発生剤を用
いてカルボン酸モノマーを含むモノマー混合物を重合す
ることにより得られるグラフト化されたエポキシ樹脂
(この方法を「グラフト法」という。)が塩基を含む水
性媒体中に安定に分散され得ることが示されている。
系エポキシ樹脂は塗料中に界面活性剤を含まないのでそ
れ自体強固な塗膜が得られるが、実用的により速い硬化
速度を得るために、通常、硬化性の良い水溶性のアミノ
樹脂が配合される。アミノ樹脂を配合することにより、
ある程度までは、塗膜の物性を低下させることなく塗料
の硬化速度を向上させることができるが、硬化速度にお
いて実用上満足し得る量を用いた場合、密着性、加工性
が低下し、特に缶内面用の塗料としては、加熱殺菌処理
によって缶内容物中にアミノ樹脂に起因する低分子化合
物が溶出し衛生面における問題点を有していた。自己乳
化型芳香族系エポキシ樹脂にフェノール樹脂を配合する
ことも知られているが、通常のフェノール樹脂は硬化速
度が遅く、速硬化性の改良には寄与できないと考えられ
ていた。
接着缶用下塗り剤として用いた場合、下地缶素材および
ポリアミド系接着剤に対し充分な接着力が得られなかっ
た、また、短時間に焼付けに適したものも得られなかっ
た。
己乳化型芳香族系エポキシ樹脂水性樹脂分散体を用い
て、その硬化速度及び接着性を向上させることである。
また、本発明の目的としては、塗膜の密着性および加工
性を向上させることである。さらに、本発明の目的とし
ては、水溶性アミノ樹脂を併用することに伴う衛生上の
問題点を克服したものである。
脂(A)、芳香族エポキシ樹脂(B)及びフェノール樹
脂からなる自己乳化型芳香族系エポキシ樹脂水性分散体
において、フェノール樹脂としてビスフェノールF反応
生成物(C)を用いることを特徴とするものである。本
発明のビスフェノールF反応生成物(C)は、ビスフェ
ノールFとホルムアルデヒドとの反応生成物であり、こ
れを必要に応じてエーテル化した一般式(II)で示さ
れるものである。
であり、nは0又は1以上の整数であり、R1、R2、
R3、R4は各々独立して水素又は低級アルキル基を示
す。但し、R1、R2、R3、R4の少なくともひとつ
は水素である。)
(C)は、次の式(I)で示される化合物、即ち、一般
式(II)で示される化合物におけるnが0のものの含
有量が39重量%以下、好ましくは、15〜39重量
%、より好ましくは20〜39重量%であることを特徴
とするものである。
であり、R1、R2、R3、R4は各々独立して水素又
は低級アルキル基を示す。但し、R1、R2、R3、R
4の少なくともひとつは水素である。) すなわち、本発明は、アクリル系樹脂(A)と、芳香族
系エポキシ樹脂(B)と、前記式(I)で表される化合
物がビスフェノールF反応生成物の39重量%以下であ
るビスフェノールF反応生成物(C)とを、pHが4〜
11となる量のアンモニアもしくはアミン類の存在下に
水性媒体中に分散せしめてなる水性樹脂分散体に関す
る。また、当該水性樹脂分散体からなる水性下塗り剤に
関する。
単独で媒体中に添加してもよいが、これらをさらに反応
させて水性樹脂分散体とすることもできる。このような
予備的な反応は水性樹脂分散体の特性を失わない限りに
おいて、前記の(A)、(B)及び(C)の任意の組合
せで、また、任意の順序で行うこともできる。例えば、
前記アクリル樹脂(A)と前記芳香族系エポキシ樹脂
(B)とを予め反応させて部分結合物(P)とし、これ
に前記ビスフェノールF反応生成物(C)を添加するこ
ともできる。これらの予備反応は通常のグラフト化法、
エステル化法や変性エステル化法等により行うことがで
きる。また、前記アクリル樹脂(A)と前記芳香族系エ
ポキシ樹脂(B)とを会合状態として、それに前記ビス
フェノールF反応生成物(C)を加え分散させることも
できる。
属用の水性の下塗り剤を提供するもでもある。本発明の
水性の下塗り剤はピール強度、耐水性、耐食性、フレー
バーなどにおいて従来の自己乳化型芳香族系エポキシ樹
脂水性分散体からなるものよりも優れたものである。
アクリル酸、メタアクリル酸などの一塩基性カルボン酸
モノマーとその他の共重合性モノマーからなるモノマー
混合物を有機溶剤中でアゾビスイソブチロニトリル、ベ
ンゾイルバーオキサイドなどの通常のラジカル重合開始
剤を用いて80℃ないし150℃の温度で共重合せしめ
ることにより得ることができる。当該アクリル系樹脂
(A)は、一分子中に10〜70重量%の一塩基性カル
ボン酸モノマー単位を含むものが好ましい。
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸n−アミル、アクリル酸イソアミル、アクリル
酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸n−オクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸ド
デシルなどのアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−アミル、メ
タクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、
メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸デシ
ル、メタクリル酸ドデシルなどのメタクリル酸エステル
類、スチレン、ビニルトルエン、2−メチルスチレン、
t−ブチルスチレン、クロルスチレンなどのスチレン系
モノマー、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒ
ドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メ
タクリル酸ヒドロキシプロピルなどのヒドロキシ基含有
モノマー、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N
−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのN−置
換(メタ)アクリル系モノマー、アクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸グリシジルなどのエポキシ基含有モノ
マー、並びにアクリロニトリルなどの1種又は2種以上
から選択することができる。
モノマー量に対して10ないし70重量%が好ましく、
特に好ましくは20〜50重量%であり、10重量%よ
り少ないと、水性媒体中における樹脂の分散安定性、塗
装した塗膜の金属に対する密着性や耐溶剤性およびフレ
ーバー適性などがいずれも悪くなるので好ましくなく、
逆に、70重量%より多いと、塗膜の耐水性および耐ボ
イル性などが悪くなるので好ましくない。
2,000〜100,000、好ましくは5,000〜
50,000の範囲のものが好ましく、数平均分子量が
2,000より小さいと塗膜の架橋密度が増大する結
果、加工性に支障をきたし、また、50,000、特に
100,000より大きくなると芳香族エポキシ樹脂
(B)との反応時ゲル化を生じやすくなる傾向がある。
(B)はビスフェノールAやビスフェノールFなどのフ
ェノール類とエピハロヒドリンとをアルカリ触媒の存在
下に縮合させて得られるものが好ましく、1分子中に平
均0.2個ないし1.5個のエポキシ基を有し、好まし
くは0.4〜1.2個のエポキシ基を有し、さらに好ま
しくは0.4〜1.0のエポキシ基を有し、数平均分子
量が300以上、好ましくは900以上のもの、より好
ましくは2,000以上のもの、さらに好ましくは2,
000〜20,000のものが使用される。市販品とし
ては、シェル化学株式会社のエピコート828、エピコ
ート1001、エピコート1004、エピコート100
7、エピコート1009、エピコート1010、エピコ
ート4009、エピコート4010、フェノキシアソシ
エート株式会社製のPKHH、東都化成株式会社製のY
DF2004、ZX−1356、YP−50S、ZX−
1395などがある。また、芳香族系エポキシ樹脂とし
て上記芳香族エポキシ樹脂のエポキシ基に脱水ヒマシ
油、大豆油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸などの植物油脂肪酸も
しくはビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂などの変性剤を反応せしめた変
性エポキシ樹脂も使用することもできる。
ポキシ樹脂(B)とを、予め部分反応させて部分結合物
(P)としておくこともできる。部分結合物(P)を得
る方法としては特に制限はなく、通常の部分的な反応に
より行うことができる。例えば、先に挙げた従来からの
方法であるエステル化法、変性エステル化法、グラフト
法などを挙げることができる。これらの反応は、好まし
くは後述するような親水性溶剤中で50ないし150℃
で10分間ないし5時間反応させることにより行うこと
ができる。
物(C)は、ビスフェノールFをホルムアルデヒドの存
在下に反応させて得られる反応生成物である。さらに、
必要にならばこれを通常のエーテル化法によりエーテル
化することができる。当該反応生成物を一般式で示せ
ば、次式(II)で表すことができる。式中の繰り返し
単位中のm、pの値はすべての繰り返し単位において同
一である必要はなく、これらの数値は各繰り返し単位に
おいてある程度のヒドロキシメチル化、さらにはそのエ
ーテル化の程度を模式的に示しているに過ぎない。
であり、nは0又は1以上の整数であり、R1、R2、
R3、R4は各々独立して水素又は低級アルキル基を示
す。但し、R1、R2、R3、R4の少なくともひとつ
は水素である。)
スフェノールFとホルムアルデヒドとを、ビスフェノー
ルF1モルに対してホルムアルデヒドを0.05〜2.
0モル、好ましくは1.0〜2.0モルおよび、アルカ
リ触媒0.3〜2.0モル、好ましくは1.0〜2.0
モルを使用して、反応温度50〜80℃で1〜5時間、
より好ましくは55〜70℃で2〜4時間反応させるこ
とにより得ることができる。また、更にこれをエーテル
化する場合には、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノールなどの低級アルカノールを用いてエーテ
ル化することができる。
カリウムのような強塩基が望ましいが、炭酸ナトリウ
ム、アンモニア等も単独あるいは混合で使用することが
できる。ホルムアルデヒドは、ホルマリン、パラホルム
アルデヒドとしても使用することができる。
シメチル化(メチロール化)よりもビスフェノールFの
縮合反応が比較的優位となり、式(I)で示されるビス
フェノールFの環上がヒドロキシメチル化されただけの
単量体の生成が比較的少なくなる。本発明は、下記式
(I)で示される単量体の含有量が反応生成物全体の3
9重量%以下であることを特徴とするものでもある。好
ましくは式(I)で示される単量体含有量が15〜39
重量%、より好ましくは単量体含有量が20〜39重量
%のものである。
であり、R1、R2、R3、R4は各々独立して水素又
は低級アルキル基を示す。但し、R1、R2、R3、R
4の少なくともひとつは水素である。) 式(I)で示される化合物のうちの好ましいものとして
次式(III)で示される化合物を挙げることができ
る。
であり、R1、R2は各々独立して水素又は低級アルキ
ル基を示す。) 式(III)で示される化合物はフェノール核の水酸基
がエーテル化されていないものであり、さらに好ましい
化合物としては式(III)のR1、R2のいずれもが
水素である、即ち、エーテル化されていないものを挙げ
ることができる。エーテル基の低級アルキル基として
は、炭素数1から10程度のアルキル基が挙げられ、好
ましくは炭素数1から7、さらに好ましくは1から4の
ものを挙げることができる。具体的には、例えば、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、ブ
チル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル
基、t−ブチル基、ペンチル基、n−ペンチル基、i−
ペンチル基、neo−ペンチル基、sec−ペンチル基
などを挙げることができる。好ましくはブチル基を挙げ
ることができる。
(I)で表わされる化合物の生成量は、GPC測定によ
り確認することができる。また、メチロール濃度につい
ては核磁気共鳴スペクトルで確認することができる。
割合は、アクリル樹脂1に対して重量部で0.2〜3.
0、好ましくは0.2〜2.0、より好ましくは0.4
〜1.5である。
樹脂(B)との使用割合は、(A)と(B)とが固形分
比で2対1ないし1対6である。反応は、オキシラン%
の測定、粘度測定あるいはゲルパーミエションクロマト
グラフィ(GPC)による分子量分布の測定等により制
御することができる。部分反応物の最終的なオキシラン
基の含有率は、芳香族系エポキシ樹脂のオキシラン含有
量に対する減少率として5ないし95%、より好ましく
は30ないし70%である。オキシラン基の減少率が5
%より小さいとアクリル系樹脂−芳香族系エポキシ樹脂
部分反応物が水性媒体中に十分に自己乳化できず保存中
に分離する傾向があり、また95%より大きいと塗膜の
加工性が悪くなる傾向がある。
カルボキシル基過剰の複合樹脂組成物(D)に最終組成
物のpHが4ないし11となる量のアンモニアもしくは
アミン類を加え水性媒体中に分散せしめることもでき
る。上記アミン類としては例えば、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、ブチルアミン等のアルキルアミン
類、2−ジメチルアミノエタノール、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール
等のアルコールアミン類、モルホリン等が使用される。
またエチレンジアミン、ジエチレントリアミン等多価ア
ミンも使用できる。
0重量%以上が水である水単独もしくは親水性有機溶剤
との混合物を意味し、親水性有機溶剤としてはメタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−
ブタノール、イソブタノール等のアルキルアルコール
類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、エ
チルカルビトール等のエーテルアルコール類、メチルセ
ロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート等の
エーテルエステル類、その他ジオキサン、ジメチルホル
ムアミド、ダイアセトンアルコール等が使用される。
塗工性を改良するための界面活性剤、消泡剤などを添加
して下塗り剤塗料として用いることができる。適用され
る基材としては、未処理鋼板、処理鋼板、亜鉛鉄板、ブ
リキ板などの金属板が適しており、塗装方法としては、
ナチュラルロールコーター、リバースロールコーターな
どのロール塗装が好ましいが、浸せき塗装、スプレー塗
装、電着塗装なども可能である。また焼付条件は、板温
度210〜280℃で10〜60秒で焼付・乾燥させる
か、あるいは温度150℃ないし230℃、時間として
は2ないし30分の範囲から選ぶことができる。
て、適当な防錆剤、顔料、充填剤などを配合して防錆プ
ライマー、などに使用することもできる。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、製造例、実施例及び比較例中の「部」、「%」はそ
れぞれ「重量部」、「重量%」を示す。
00℃に加熱し、(1)〜(4)の混合溶液を100℃
で3時間を要して滴下し、滴下1時間後に(6)を添加
し、更に1時間後に(7)を添加し同温度で1時間保持
して、固形分30%、酸価196、数平均分子量120
00のアクリル樹脂(Al)溶液をを得た。
流下で110℃に加熱溶解し、固形分40%、エポキシ
当量2850、数平均分子量3750、1分子あたり
1.3のエポキシ基を有すエポキシ樹脂(B1)溶液を
得た。
を仕込み、窒素気流下で110℃に加熱溶解し、固形分
40%、エポキシ当量27700、数平均分子量135
00、1分子あたり0.5のエポキシ基を有すエポキシ
樹脂(B2)溶液を得た。
を仕込み、窒素気流下で110℃に加熱溶解し、固形分
40%、エポキシ当量55000、数平均分子量100
00、1分子あたり0.2のエポキシ基を有すエポキシ
樹脂(B3)溶液を得た。
で60℃にて5時間反応させた後、塩酸にて中和し、キ
シレン/n−ブタノール/シクロヘキサノン=1/1/
1と多量の水を加えて5時間放置し、生成塩を含む水層
を分離除去し、更に減圧脱水して固形分約35%のビス
フェノールF反応生成物(C1)溶液を得た。GPCに
て分子量を測定したところ、単量体メチロール化物30
%、2量体メチロール化物20%、3量体メチロール化
物20%、4量体以上のメチロール化物30%であると
判明した。
み、窒素気流下で70℃にて3時間反応させた後、塩酸
にて中和し、キシレン/n−ブタノール/シクロヘキサ
ノン=1/1/1と多量の水を加えて5時間放置し、生
成塩を含む水層を分離除去し、更に減圧脱水して固形分
約35%のビスフェノールF反応生成物(C2)溶液を
得た。GPCにて分子量を測定したところ、単量体メチ
ロール化物20%、2量体メチロール化物15%、3量
体メチロール化物25%、4量体以上のメチロール化物
40%であると判明した。
で60℃にて5時間反応させた後、塩酸にて中和し、キ
シレン/n−ブタノール/シクロヘキサノン=1/1/
1と多量の水を加えて5時間放置し、生成塩を含む水層
を分離除去し、更に減圧脱水した後、100℃にて3時
間反応させ、ブチルエーテル化して固形分約35%のビ
スフェノールF反応生成物(C3)溶液を得た。GPC
にて分子量を測定したところ、単量体メチロール化物2
5%、2量体メチロール化物25%、3量体メチロール
化物20%、4量体以上のメチロール化物30%である
と判明した。
み、窒素気流下で50℃にて2時間反応させた後、塩酸
にて中和し、キシレン/n−ブタノール/シクロヘキサ
ノン=1/1/1と多量の水を加えて5時間放置し、生
成塩を含む水層を分離除去し、更に減圧脱水して固形分
約35%のビスフェノールF反応生成物(C4)溶液を
得た。GPCにて分子量を測定したところ、単量体メチ
ロール化物45%、2量体メチロール化物25%、3量
体メチロール化物20%、4量体以上のメチロール化物
10%であると判明した。
み、窒素気流下で50℃にて2時間反応させた後、塩酸
にて中和し、キシレン/n−ブタノール/シクロヘキサ
ノン=1/1/1と多量の水を加えて5時間放置し、生
成塩を含む水層を分離除去し、更に減圧脱水して固形分
約35%のビスフェノールA反応生成物(C5)溶液を
得た。GPCにて分子量を測定したところ、単量体メチ
ロール化物75%、2量体メチロール化物15%、3量
体メチロール化物10%、であると判明した。
加熱し3時間反応させ、60℃迄冷却し更に(4)を添
加し良く攪拌後に(5)を徐々に添加し、また(6)を
添加し、減圧下50〜60℃で水とともに溶剤を抜き、
(7)を添加し、(8)で固形分を調整して1分子あた
り平均1.3個のエポキシ基を有すエポキシ樹脂と部分
結合した溶剤含有量8%、固形分25%の水性分散体組
成物を得た。
加熱し3時間反応させ、その後に(4)を添加し、更に
(5)を添加し良く攪拌後に(6)を徐々に添加し、ま
た(7)を添加し、減圧下50〜60℃で水とともに溶
剤を抜き、(8)を添加し、(9)で固形分を調整して
1分子あたり平均0.9個のエポキシ基を有すエポキシ
樹脂と部分結合した溶剤含有量8%、固形分25%の水
性分散体組成物を得た。
0.5個のエポキシ基を有すエポキシ樹脂と部分結合し
た溶剤含有量8%、固形分25%の水性分散体組成物を
得た。
1.3個のエポキシ基を有すエポキシ樹脂と部分結合し
た溶剤含有量8%、固形分25%の水性分散体組成物を
得た。
加熱し3時間反応させ、その後に(4)を添加し、更に
(5)を添加し良く攪拌後に(6)を徐々に添加し、ま
た(7)を添加し、減圧下50〜60℃で水とともに溶
剤を抜き、(8)を添加し、(9)で固形分を調整して
1分子あたり平均0.9個のエポキシ基を有すエポキシ
樹脂と部分結合した溶剤含有量8%、固形分25%の水
性分散体組成物を得た。
0〜130℃まで上昇させ、窒素気流下で反応を進め、
酸価が0.2以下になった時点で冷却し、100℃にて
(6)を添加し、更に100℃に保ち攪拌しながら
(7)〜(11)の混合液を2時間かけて滴下し、滴下
後1時間後に(12)を添加し、更に1時間後に(1
3)を添加し同温度を保ちながら1時間攪拌し50℃ま
で冷却した。続けて(14)を添加し、攪拌しながら
(15)を徐々に添加し、また(16)を添加し、減圧
下50〜60℃で水とともに溶剤を抜き、(17)を添
加し、(18)で固形分を調整して、1分子あたり平均
1.1個のエポキシ基を有すエポキシ樹脂と部分結合し
た溶剤含有量8%、固形分25%の水性分散体組成物を
得た。
0℃まで上昇させ、窒素気流下で溶解し110℃にて
(4)〜(8)の混合液を2時間かけて滴下し、滴下後
1時間後に(9)を添加し、更に1時間後に(10)を
添加し同温度を保ちながら1時間攪拌し50℃まで冷却
した。続けて(11)を添加し、攪拌しながら(12)
を徐々に添加し、また(13)を添加し、減圧下50〜
60℃で水とともに溶剤を抜き、(14)を添加し、
(15)で固形分を調整して、1分子あたり平均1.3
個のエポキシ基を有す溶剤含有量8%、固形分25%の
水性分散体組成物を得た。
0.5個のエポキシ基を有すエポキシ樹脂と部分結合し
た溶剤含有量8%、固形分25%の水性分散体組成物を
得た。
加熱し3時間反応させ、60℃迄冷却し更に(4)を添
加し良く攪拌後に(5)を徐々に添加し、また(6)を
添加し、減圧下50〜60℃で水とともに溶剤を抜き、
(7)を添加し、(8)で固形分を調整して1分子あた
り平均1.3個のエポキシ基を有すエポキシ樹脂と部分
結合した溶剤含有量8%、固形分25%の水性分散体組
成物を得た。
加熱し3時間反応させ、60℃迄冷却し更に(4)を添
加し良く撹拌後に(5)を徐々に添加し、また(6)を
添加し、減圧下50〜60℃で水とともに溶剤を抜き、
(7)を添加し、(8)で固形分を調整して1分子あた
り平均1.3個のエポキシ基を有すエポキシ樹脂と部分
結合した溶剤含有量8%、固形分25%の水性分散体組
成物を得た。
物について塗料として貯蔵安定性を評価し、また、下記
の条件で作成した試験パネルについて塗膜の諸物性を評
価した。結果を表1に示す。
ロム処理鋼板上に2.5〜3.0μの乾燥塗膜にローラ
ー塗装した後、板温度が250℃迄25秒にて焼付乾燥
して試験パネルを作成した。
である。 (1)塗料の貯蔵安定性:50℃の恒温器に保存し、定
期的に外観、性状を評価した。 貯蔵安定性良好 ・・・○ 貯蔵中にゲル化、沈降、分離等の異常を生じた・・・× (2)ピール強度:12アミノラウリン酸ポリマー(相
対粘度2.3)フィルムをはさみ、200℃で30秒間
熱プレスで圧着し冷却した後、接着巾5mmに切断して
資料片とし、これを、25℃の雰囲気温度下においてシ
ョッパー型抗張力試験機でT字型剥離試験を行った。ま
た、接着試料を90℃の熱水中に浸漬し、冷却乾燥後2
5℃でT字型剥離試験を行った。 (3)耐水性:125℃、40分水中処理し、塗膜の表
面状態を判定する。 (4)加工性:塗装板を大きさ40mm×50mmに切
断し、塗膜を外側にして、試験部位が40mmになるよ
うに2つ折りにし、この2つ折りにした試験片の間に厚
さ0.30mmのアルミ板を挟み、3Kg荷重を45c
mの高さより折り曲げ部に落下させた。その後、折り曲
げ部の外側に食塩水をしみ込ませたスポンジを押し当て
る。該スポンジのもう一方の側は電極としての金属板に
接触しており、該金属板と折り曲げの先端部間に、6V
×10秒間通電し、10秒後の該金属板と折り曲げ部間
の電流値を測定した。 (5)耐食塩性:塗膜面にナイフを使用して×印の切り
目を入れた試験片を1%の食塩水中で125℃、40分
間処理を行い50℃−1週間保存し、×印部近傍の腐食
程度を判定する。 異常のないもの ・・・○ 僅かに腐食の見られるもの ・・・△ 著しく腐食のみられるもの ・・・× (6)耐フレーバー阻害性(フレーバーと略す):試験
片塗膜を塗布面積1cm2当たり、活性炭で処理した水
道水が1mlになるように、該処理水を満たした耐熱ガ
ラス製ボトルに入れ、蓋をして、125℃−45分間殺
菌処理後、内溶液のフレーバー(風味)の変化を判定し
た。 全く変化なし ・・・○ 僅かに変化あり ・・・△ 著しく変化あり ・・・×
ものは比較例のものに比べて、特に耐食性、耐水性、加
工性、ピール強度において優れており、さらにエポキシ
基の含量が0.2〜1.0のものについては加工性とピ
ール強度において格段に優れていることがわかる。
ポキシ樹脂水性樹脂分散体の有する特徴を保持しつつ、
フェノール樹脂として単量体成分が39重量%以下のビ
スフェノールF反応生成物(C)を使用することによ
り、特に下塗り剤として極めて優れたものを提供するも
のである。
Claims (6)
- 【請求項1】 カルボキシル基を含有するアクリル系樹
脂(A)と、一分子中にエポキシ基を0.2ないし1.
5個含む芳香族系エポキシ樹脂(B)と、ビスフェノー
ルFとホルムアルデヒドとを反応させてなる反応生成物
であって、下記式(I)で表される化合物の含有量が3
9重量%以下であるビスフェノールF反応生成物(C)
とを、pHが4〜11となる量のアンモニアもしくはア
ミン類の存在下に水性媒体中に分散せしめてなる水性樹
脂分散体。 【化1】 (式中、a、bは、各々独立して1又は2であり、
R1、R2、R3、R4は各々独立して水素又は低級ア
ルキル基を示す。但し、R1、R2、R3、R4の少な
くともひとつは水素である。) - 【請求項2】 カルボキシル基を含有するアクリル系樹
脂(A)と、一分子中にエポキシ基を0.2ないし1.
5個含む芳香族系エポキシ樹脂(B)との部分結合物
(P)と、ビスフェノールFとホルムアルデヒドとを反
応させてなる反応生成物であって、下記式(I)で表さ
れる化合物の含有量が39重量%以下であるビスフェノ
ールF反応生成物(C)とを、pHが4〜11となる量
のアンモニアもしくはアミン類の存在下に水性媒体中に
分散せしめてなる水性樹脂分散体。 【化2】 (式中、a、bは、各々独立して1又は2であり、
R1、R2、R3、R4は各々独立して水素又は低級ア
ルキル基を示す。但し、R1、R2、R3、R4の少な
くともひとつは水素である。) - 【請求項3】 ビスフェノールF反応生成物(C)が、
式(I)で表される化合物の含有量が当該ビスフェノー
ルF反応生成物の15から39重量%である請求項1又
は2に記載の水性樹脂分散体。 【化3】 (式中、a、bは、各々独立して1又は2であり、
R1、R2、R3、R4は各々独立して水素又は低級ア
ルキル基を示す。但し、R1、R2、R3、R4の少な
くともひとつは水素である。) - 【請求項4】 芳香族系エポキシ樹脂(B)が、一分子
中にエポキシ基を0.4ないし1.2個含む芳香族系エ
ポキシ樹脂(B)である請求項1から3のいずれか1項
に記載の水性樹脂分散体。 - 【請求項5】 芳香族系エポキシ樹脂(B)の数平均分
子量が2,000ないし20,000である請求項1か
ら4のいずれか1項に記載の水性樹脂分散体。 - 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
水性樹脂分散体からなる金属用水性下塗り剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09577095A JP3269324B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 水性樹脂分散体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09577095A JP3269324B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 水性樹脂分散体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08259664A JPH08259664A (ja) | 1996-10-08 |
JP3269324B2 true JP3269324B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=14146730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09577095A Expired - Lifetime JP3269324B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 水性樹脂分散体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3269324B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP4870864B2 (ja) * | 2000-06-26 | 2012-02-08 | 中央理化工業株式会社 | 樹脂分散液 |
DE102012200853A1 (de) * | 2012-01-20 | 2013-07-25 | Tesa Se | Vernetzer-Beschleuniger-System für Polyacrylate |
-
1995
- 1995-03-17 JP JP09577095A patent/JP3269324B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08259664A (ja) | 1996-10-08 |
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