JP3269302B2 - 鉛蓄電池 - Google Patents

鉛蓄電池

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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は正極用格子にPb−Sb
系合金を用い、負極用格子にPb−Ca系合金を用いた
鉛蓄電池の電解液の減液抑制に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉛蓄電池においては無保守化に対
する要求が強くなってきており、様々な技術的改良が行
われてきた。この技術的改良の1つとして正極用格子に
はこれまでと同様Pb−Sb系合金を用い、負極用格子
としてはPb−Sb系合金を使用せず、Pb−Ca系合
金を用いるいわゆるハイブリッド電池により従来よりも
電解液の減液が少なくなり保守頻度の少ない鉛蓄電池を
得ることができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ハイブリッド
電池は負極用格子としてPb−Ca系合金を用いている
ため、初期段階においては水素過電圧が高く、良好な減
液特性を示すが、充放電での連続使用によって正極用格
子の腐食は次第に進行して格子よりSbが溶出し、これ
が負極板に析出する。これにより水素過電圧が低下して
減液特性は悪化していく。さらに、近年になって都市や
都市近郊での交通渋滞等の使用条件の悪化により電池周
囲温度の高温化へと至り正極用格子中のSb溶出と、負
極板への溶出Sbの析出が促進され、結局電解液の減液
を促進して結果的には従来のハイブリッド電池では十分
に保守頻度の少ない電池とはなりえなかった。
【0004】そのため、従来からハイブリッド電池にお
いて正極板用格子中のSb量を減らすことによって電解
液の減液を少なくする試みが行われてきたが、格子の結
晶構造が変化したために正極格子強度の低下や耐腐食性
の低下による電池の短寿命化もあり、格子中のSb量を
減らす技術にも限界が生じた。
【0005】そこで、ハイブリッド電池の電解液の減液
特性を改善するための別の手段として、正極用格子から
溶出したSbが負極板に析出してもSb自身が水素発生
反応に対して不活性となるようにすることが考えられ
る。
【0006】本発明では上記のハイブリッド電池の寿命
を維持した上で電解液の減液特性を改善することが課題
となっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の鉛蓄電
池は上記課題を解決するべく、正極板用格子体としてP
b−Sb系合金、負極板用格子体としてPb−Ca系合
金を用いたハイブリッド電池において、硫酸塩またはカ
ルボン酸塩を有するフッ素系界面活性剤の少なくとも1
種を電池系内に存在させることを特徴とする。
【0008】なお、前記フッ素系界面活性剤は負極活物
質1g当たり0.15〜0.20mg存在させるように
することが好ましい。
【0009】また、前記フッ素系界面活性剤は、電解
液、セパレータあるいは極板内等、電池系内のでこかに
存在させればよいが、負極板内に存在させることが最も
好ましい。
【0010】
【作用】このように、ハイブリッド電池系内に硫酸塩ま
たはカルボン酸塩を有したフッ素系界面活性剤を存在さ
せることにより、この界面活性剤が負極板に析出したS
bを水素発生反応に対して不活性にしてハイブリッド電
池の減液特性を改善することができる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例について説明する。
【0012】本実施例では、正極板用格子体としてPb
−Sb系合金、負極板用格子体としてPb−Ca系合金
を鋳造し、これら格子体に鉛粉、硫酸、水で練り合わせ
たペーストを充填して正極板と負極板を得た。
【0013】ここでの負極板には硫塩酸を含むフッ素系
界面活性剤(C8 17SO3 H)およびカルボン酸塩を
含むフッ素系界面活性剤(C8 17COOH)を、負極
活物質1g当たり、各々、無添加あるいは0.05m
g,0.10mg,0.15mg,0.20mg,0.
25mg,0.30mg,0.50mg添加とし、公称
仕様55D23タイプの電池を作成した。なお、界面活
性剤の中で硫酸塩あるいはカルボン酸塩は30wt%で
あり、残りは水分となっている。
【0014】次に、減液特性を調べるために、試験条件
としては60℃定電圧過充電(13.6Vmax/12
V電池)試験を行い、減液特性の比較を行った。図1か
らも明らかなように硫酸塩またはカルボン酸塩を含むフ
ッ素系界面活性剤を添加した場合の方が電解液の減液抑
制効果が大きくなることがわかる。なお、図1中曲線a
は硫酸塩を有する界面活性剤を添加した場合、曲線bは
カルボン酸塩を有する界面活性剤を添加した場合を示
す。
【0015】なお、硫酸塩とカルボン酸塩とでは少し効
果に差が見られるが、硫酸塩の場合は0.15mg以上
の添加で、また、カルボン酸塩の場合は0.20mg以
上の添加で減液抑制効果が大きくなることがわかった。
ただし、各々の塩とも0.15mg、0.20mg以上
添加しても図1のように減液抑制効果はこれ以上向上し
なかった。
【0016】界面活性剤の添加による効果のメカニズム
としては硫酸塩からくるスルホン酸基またはカルボン酸
塩からくるカルボニル基と電気泳動により負極板へ移動
してきたSbイオンとの間にて配位結合が生じてその結
果としてSbの働きが抑え込まれてSbを水素発生反応
に対して不活性なものにしていると考えられる。
【0017】また、このフッ素系界面活性剤は、これま
での普通の炭化水素系界面活性剤と違って構造的にも高
温下で長期間安定であり、分解もしにくいため、長時間
に渡って効果の継続が期待できる。実際に官能基に硫酸
塩をもつフッ素系界面活性剤と炭化水素系界面活性剤を
負極板にそれぞれ負極活物質1g当たり0.20mg添
加して公称55D23タイプの電池を作成し、この両方
について60℃定電圧過充電(13.6Vmax/12
V電池)試験を行って効果の差を調べた。図2の結果か
ら炭化水素系界面活性剤は充電初期ではフッ素系界面活
性剤と同様の効果が見られるが、充電時間の経過と共に
電解液の減液抑制効果が少なくなっていることがわか
る。これは、充電時間の経過と共に界面活性剤の分解が
進み、効果が薄れたと考えられる。なお、図2中曲線c
はフッ素系界面活性剤を添加した場合、曲線dは炭化水
素系界面活性剤を添加した場合を示す。
【0018】以上のように本発明のフッ素系界面活性剤
の添加効果により減液抑制効果が向上されることがわか
った。
【0019】なお、本実施例ではフッ素系界面活性剤を
効果が大きいと思われる負極活物質中に添加したが、こ
れを正極板中、電解液中、セパレータ中、その他電池系
内のどこに添加しても、Sbイオンが電解液中を拡散す
るため、上記のどの方法でも十分な効果が得られるもの
と考えられる。
【0020】また、本実施例ではC8 17SO3 HやC
8 17COOHのように飽和脂肪族系のフッ素系界面活
性剤(Cn 2n+1,n=8)についてのみ記載したが、
減液抑制効果については官能基で決まることから、配列
している炭素数つまりはn数は6〜12のように変わっ
ても効果自体は同じと考えられる。また、構造が不飽和
脂肪族あるいは芳香族系であっても官能基が硫酸塩ある
いはカルボン酸塩であれば、上記実施例と同様の効果が
期待できる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によればS
bの負極板への析出による水素過電圧の低下を抑えるこ
とができ、ハイブリッド電池の減液特性を改善すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フッ素系界面活性剤の添加量と減液抑制効果の
関係を示す特性図
【図2】フッ素系界面活性剤と炭化水素系界面活性剤の
減液抑制効果を比較した特性図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−162649(JP,A) 特開 昭57−80670(JP,A) 特開 昭57−174856(JP,A) 特開 平2−236968(JP,A) 特開 平6−196200(JP,A) 特開 平6−267582(JP,A) 特開 平7−130392(JP,A) 特開 平8−83621(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/06 H01M 2/16 H01M 4/62 H01M 4/73

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極板用格子体としてPb−Sb系合
    金、負極板用格子体としてPb−Ca系合金を用いたハ
    イブリッド電池において、硫酸塩またはカルボン酸塩を
    有するフッ素系界面活性剤の少なくとも1種を電池系内
    に存在させたことを特徴とする鉛蓄電池。
  2. 【請求項2】 前記フッ素系界面活性剤を負極活物質1
    g当たり0.15〜0.20mg存在させるようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の鉛蓄電池。
  3. 【請求項3】 前記フッ素系界面活性剤を電解液内に存
    在させたことを特徴とする請求項1または2記載の鉛蓄
    電池。
  4. 【請求項4】 前記フッ素系界面活性剤をセパレータ内
    に存在させたことを特徴とする請求項1または2記載の
    鉛蓄電池。
  5. 【請求項5】 前記フッ素系界面活性剤を極板内に存在
    させたことを特徴とする請求項1または2記載の鉛蓄電
    池。
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JP7002332B2 (ja) * 2015-02-26 2022-01-20 ダラミック エルエルシー 鉛蓄電池とともに使用される改良された水分損失セパレータ、改良された水分損失性能のためのシステム、ならびにその製造方法および使用方法

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