JP3269111B2 - ステアリングホイール成形用金型 - Google Patents

ステアリングホイール成形用金型

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JP3269111B2 JP10491592A JP10491592A JP3269111B2 JP 3269111 B2 JP3269111 B2 JP 3269111B2 JP 10491592 A JP10491592 A JP 10491592A JP 10491592 A JP10491592 A JP 10491592A JP 3269111 B2 JP3269111 B2 JP 3269111B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば自動車用ステアリ
ングホイールを成形するためのステアリングホイール成
形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステアリングホイールのホイール
リング部の非意匠面(運転者から見て下面)には、運転
時の操作性を向上させるために、一般に複数の指掛用の
凹部が等間隔毎に形成されている。
【0003】このような凹部を有するステアリングホイ
ールは、例えば上型と下型とからなる金型を用いて製造
される。下型は前記ホイールリング部の意匠面側の部分
を形成するための成形凹部を備えている。また、上型は
前記ホイールリング部の非意匠面側の部分を形成するた
めの成形凹部を備えている。そして、上下両型を型締め
すると、前記両成形凹部によりホイールリング部に対応
したキャビティが構成される。
【0004】図5はその上型31の底面図である。上型
31の成形凹部32には、指掛用の凹部を形成するため
の複数の凸部33が等間隔毎に設けられている。成形凹
部32には、キャビティに未反応ポリウレタンを導くた
めのランナー34及びゲート35が接続されている。一
般に、ステアリングホイールの意匠性を向上させるため
には、ゲート35に対応した部分に生ずるバリが目立た
ないことが望ましい。また、溶融樹脂がゲート35を円
滑に流れるためには、同ゲート35のキャビティ側開口
部ができるだけ広いことが望ましい。これらの観点か
ら、該ゲート35は、キャビティ側ほど幅が広くなる一
対のテーパ面35aを備え、しかもゲート35全体が薄
く形成されている。
【0005】前記金型を用いてステアリングホイールの
ホイールリング部を成形する際には、キャビティの所定
の箇所に金属製の芯金を配置して上下両型を型締めし、
未反応ポリウレタンを前記ランナー34及びゲート35
を介してキャビティ内に射出する。そして、キャビティ
内に未反応ポリウレタンが充填されたところで、これを
反応硬化させ、金型から取り出すと、芯金が樹脂にて被
覆されたステアリングホイールが得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では、ステアリングホイールにおける前記ゲート35
近傍部分に空洞状の成形不良が発生し、これが製品の外
観品質を低下させるおそれがあった。
【0007】上記の不具合は、次に示す理由により発生
するものと考えられる。すなわち、ステアリングホイー
ルの成形材料として用いられる未反応ポリウレタンは、
他の溶融樹脂(ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等)に
比べて極めて粘度が低い。従って、ゲート35を通過す
る際の速度は他の樹脂の場合よりも速い。一方、前記ゲ
ート35はキャビティに向かってほぼテーパ状に広がっ
ている。このため、ゲート35のテーパ面35aに沿っ
て流れ、前記キャビティ内に流入した未反応ポリウレタ
ンは、同図矢印Aで示すように、前記凸部33に当た
り、その流動が阻害されることになる。この流動の阻害
により乱流が発生し、キャビティ内の空気を巻き込む。
その結果、空気がキャビティ内に残ったまま成形が行わ
れてしまい、空洞状の成形不良が発生するものと考えら
れる。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、未反応ポリウレタンを
用いたステアリングホイールの成形に際し、成形不良が
発生するのを未然に防止し、ひいては外観品質の向上を
図ることの可能なステアリングホイール用金型を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ステアリングホイール成形用のキャビテ
ィに、ホイールリング部の非意匠面に複数の指掛用の凹
部を形成するための凸部を設け、前記キャビティには、
同キャビティに未反応ポリウレタンを導くためのランナ
ー及びゲートを接続したステアリングホイール成形用金
型において、前記ゲートを、前記ランナーから前記キャ
ビティに向かって幅の拡がる拡開部と、前記拡開部及び
前記キャビティ間に位置するとともに、両側面が前記キ
ャビティの外周に対しほぼ直交し、かつ、その両側面に
沿って延びる延長線が隣接する前記凸部間に位置する整
流部とにより構成したことをその要旨とする。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、射出された未反応ポリウ
レタンはランナーを通り、ゲートに導入される。そし
て、拡開部において、未反応ポリウレタンはランナーか
らキャビティに向かって拡がるようにして流れる。次い
で、整流部において、未反応ポリウレタンはキャビティ
の外周に対しほぼ直交して流れる。この未反応ポリウレ
タンがキャビティ内に充填されると、非意匠面に複数の
指掛用の凹部を有するホイールリング部が形成される。
【0011】この成形時において、整流部の両側面に沿
って流れ、キャビティ内に流入する未反応ポリウレタン
は、キャビティの外周に対しほぼ直交する方向に、か
つ、隣接する凸部間に流れる。このため、未反応ポリウ
レタンは直接凸部に当たることはない。従って、成形時
にキャビティ内の空気を巻き込むことに起因する空洞状
の成形不良は発生しにくくなる。
【0012】
【発明の効果】従って、本発明のステアリングホイール
成形用金型によれば、未反応ポリウレタンを用いたステ
アリングホイールの成形に際し、成形不良が発生するの
を未然に防止することができ、ひいては外観品質の向上
を図ることができるという優れた効果を奏する。
【0013】
【実施例】以下、本発明のステアリングホイール成形用
金型を具体化した一実施例を図1〜4に基づいて説明す
る。
【0014】図2は本実施例のステアリングホイール成
形用金型を用いて形成されたステアリングホイールを模
式的に示す背面図であり、図3は図2中のホイールリン
グ部の側面図である。ステアリングホイール1は、円環
状のホイールリング部2と、同ホイールリング部2のほ
ぼ中心に位置するボス部3と、ホイールリング部2及び
ボス部3を連結するスポーク部4とを備えている。
【0015】ホイールリング部2の意匠面D(図3の下
面)は、その表面が滑らかに形成されている。一方、ホ
イールリング部2の非意匠面U(図3の上面)には、複
数の凹部5が等間隔毎に形成されている。そして、運転
時には、同凹部5に指が掛けられ、良好な操作性が得ら
れるようになっている。
【0016】前記ホイールリング部2は、芯金2aと、
同芯金2aを覆うポリウレタン樹脂よりなる被覆材2b
とによって形成されている。次に、上記のステアリング
ホイール1を成形するための金型について図1,4を参
照して説明する。図4に示すように、この金型6は前記
ホイールリング部2の非意匠面U側の部分を形成するた
めの成形凹部7を有する上型8と、意匠面D側の部分を
形成するための成形凹部9を有する下型10とから構成
されている。前記成形凹部7には、前述した指掛用の凹
部5を形成するための凸部11が等間隔毎に設けられて
いる。そして、上下両型8,10を型締めすると前記両
成形凹部7,9により前記ホイールリング部2に対応し
たキャビティCが形成されるようになっている。
【0017】図1に示すように、上型8には図示しない
射出機から射出された未反応ポリウレタンが通過するラ
ンナー12が形成されている。同じく上型8には、ラン
ナー12及び前記キャビティCを連通するゲート13が
形成されている。このゲート13は、拡開部14と整流
部15とからなる。すなわち、前記拡開部14は、前記
ランナー12から前記キャビティCに向かって幅の拡が
る一対のテーパ面14aを備えている。また、整流部1
5は、前記拡開部14及びキャビティC間に位置してい
る。整流部15の両側面は前記拡開部14からキャビテ
ィCの外周に対しほぼ直交している。しかも、整流部1
5の両側面に沿って延びる延長線YはキャビティC内の
隣接する凸部11間に位置している。さらに、前記拡開
部14及び整流部15は全体として薄く形成されてい
る。
【0018】次に、前記の構成よりなる金型6を用いて
ステアリングホイール1を成形する際の作用及び効果に
ついて説明する。まず、前記キャビティCの所定の箇所
に芯金が位置するように、前記上型8及び下型10を相
互に型締めし、射出機(図示せず)から未反応ポリウレ
タンを射出する。すると、同ポリウレタンは、ランナー
12を経て、前記ゲート13の拡開部14に供給され
る。この拡開部14において、未反応ポリウレタンはラ
ンナー12からキャビティCに向かって拡がるようにし
て流れ、整流部15に至る。この整流部15において、
未反応ポリウレタンはキャビティCの外周に対しほぼ直
交する方向に向かって流れ、やがてキャビティC内に供
給される。
【0019】このとき、整流部15の両側面に沿って流
れ、キャビティC内に流入する未反応ポリウレタンは、
キャビティCの外周に対しほぼ直交して流れ、しかも、
隣接する凸部11間に流れる。このため、未反応ポリウ
レタンは直接凸部11に当たることはなく、同キャビテ
ィC内において滑らかに流動する。従って、この射出成
形時において、未反応ポリウレタンがキャビティC内の
空気を巻き込むのを防止することができ、結果として空
洞状の成形不良が発生するのを未然に防止することがで
きる。
【0020】そして、キャビティCが未反応ポリウレタ
ンにより充填された後、該ポリウレタンを反応硬化さ
せ、金型6から取り出し、ホイールリング部2の非意匠
面Uに複数の指掛用の凹部5が形成されたステアリング
ホイール1が得られる。
【0021】このようにして得られたステアリングホイ
ール1は、空洞状の成形不良は形成されず、良好な外観
品質を呈する。なお、前記ステアリングホイール1は、
その一側面に生じたゲートバリB(図3参照)を無くす
ために仕上げ加工に供される。この仕上げ加工の際に、
ゲートバリBは、従来とほぼ同等の厚み及び長さを有し
ており、すなわち、ゲートバリBはできるだけ薄く形成
されている。従って、容易に仕上げ加工を施すことがで
き、かつ、仕上げ後は前記ゲートバリBの痕跡がほとん
ど残らない。
【0022】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、上型8にゲート13を形成した
が、該ゲート13を下型10に形成してもよい。
【0023】(2)前記実施例におけるゲート13を金
型の複数箇所に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるステアリングホイー
ル成形用金型の部分底面図である。
【図2】一実施例におけるステアリングホイールの底面
図である。
【図3】一実施例におけるステアリングホイールの側面
図である。
【図4】一実施例におけるステアリングホイール成形用
金型のキャビティを示す縦断面図である。
【図5】従来技術におけるステアリングホイール成形用
金型の底面図である。
【符号の説明】
1…ステアリングホイール、2…ホイールリング部、5
…凹部、12…ランナー、13…ゲート、14…拡開
部、15…整流部、C…キャビティ、U…非意匠面、Y
…延長線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:30 B29L 31:30 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/10,39/26 B29C 45/00 - 45/14 B29C 45/26 B62D 1/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイール(1)成形用のキ
    ャビティ(C)に、ホイールリング部(2)の非意匠面
    (U)に複数の指掛用の凹部(5)を形成するための凸
    部(11)を設け、前記キャビティ(C)には、同キャ
    ビティ(C)に未反応ポリウレタンを導くためのランナ
    ー(12)及びゲート(13)を接続したステアリング
    ホイール成形用金型において、 前記ゲート(13)を、 前記ランナー(12)から前記キャビティ(C)に向か
    って幅の拡がる拡開部(14)と、 前記拡開部(14)及び前記キャビティ(C)間に位置
    するとともに、両側面が前記キャビティ(7)の外周に
    対しほぼ直交し、かつ、その両側面に沿って延びる延長
    線(Y)が隣接する前記凸部(11)間に位置する整流
    部(15)とにより構成したことを特徴とするステアリ
    ングホイール成形用金型。
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