JP3268625B2 - 3次元画像表示装置 - Google Patents

3次元画像表示装置

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JP3268625B2 JP28711095A JP28711095A JP3268625B2 JP 3268625 B2 JP3268625 B2 JP 3268625B2 JP 28711095 A JP28711095 A JP 28711095A JP 28711095 A JP28711095 A JP 28711095A JP 3268625 B2 JP3268625 B2 JP 3268625B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータで表
現、処理された3次元物体を表示する3次元画像表示装
置に関し、より詳細には、移動するスクリーン面を光ビ
ーム、或いは点照射光により走査する体積走査型の当該
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空間に3次元像を再現させるディ
スプレイとして、体積走査法による3次元ディスプレイ
がある。この方式の3次元ディスプレイは、立体視用の
眼鏡などの特殊な装置を必要とすることがなく、また、
自然な焦点合わせを可能とする3次元画像が表示でき
る、などといった特徴がある。図36に、この従来の体
積走査方式による3次元画像表示装置の概略図を示す。
図36では、説明を簡単にするために、5枚の切断面像
を表示する例を示している。3次元画像表示装置101
は、レーザ光源102、変調器104、XY偏向器10
5、制御コンピュータ107、画像データメモリ10
9、移動平面スクリーン111から基本的に構成されて
いる。まず、表示したい3次元画像データ108(図で
は球状物体)を用意する。図36中の移動平面スクリー
ン111は、Aの位置からEの位置まで一定速度で移動
し、瞬時にAの位置に戻るという動作を繰り返す。移動
平面スクリーン111の各位置A〜Eに対応した3次元
画像の切断面像A´〜E´を、制御コンピュータ107
によって変調器104およびXY偏向器105を制御
し、レーザ光106をラスタスキャンにより移動平面ス
クリーン111に順次投射していく。この時、移動平面
スクリーン111の移動速度、及びレーザ光106の走
査速度が十分に高速で相互に同期がとれていれば、移動
平面スクリーン111の面積×移動ストロークの空間
に、目の残像現象により3次元画像110が表示でき
る。
【0003】この従来例では、上述したように、スクリ
ーンをある位置まで一定速度で移動し、その後瞬時に最
初の位置まで戻すこと、すなわちスクリーンを時間に対
して鋸波状にかつ高速に移動させる方式を用いている。
他の従来例としては、図37に示すように、回転角に比
例して高さが連続的に変化する螺旋の性質を利用したス
クリーン112が用いられる。つまり、このスクリーン
112を回転軸113で回転させることにより、時間に
対して鋸波状に運動する平面スクリーンと同等の働きを
させることができる。
【0004】これらの従来の装置では、スクリーン11
1,112のレーザ光の投射点からの反射・散乱光はあ
らゆる方向に向かうことから、この装置によって得られ
る3次元画像は、原理上裏側が透けて見える半透明像と
なる問題点があった。これにより、予め切断像をもつC
T像などの3次元表示、航空管制レーダなどの空間的な
位置関係を示すディスプレイ、などのようにその応用が
限定されるものであった。
【0005】また、特開平6−82612号公報には、
回折格子アレイを用いた立体像表示装置が開示されてい
る。これは、回折格子からなるセルを平面状の基板に複
数個配列した回折格子アレイにおいて、前記セルを分割
し、この各分割領域を各視差画像のピクセルに対応させ
ることで立体像を表示している。この方式は、視差を持
つ画像の表示ができるという特徴がある。図39は、こ
の回折格子アレイの概略図を示すものである。回折格子
からなるセル131を、平面状の基板132に複数個配
列し、上記セルを勾配および格子間隔が近い領域で空間
的に分割し、この各分割領域を各視差画像に対応させた
回折格子アレイを得ている。この回折格子アレイ121
を基本デバイスとして用いて、視差を持つ立体像の表示
を可能としている。
【0006】図38は、回折格子アレイ121を用いた
立体像表示装置の概略図を示すものである。この立体像
表示装置は、回折格子アレイ121と、回折格子アレイ
121の後面に設けられた空間光変調素子である液晶表
示素子122と、液晶表示素子122の後面に設けられ
たカラーフィルタ層123とから構成されている。この
立体像表示装置において、微小領域について考えると、
白色の入射光に対して、カラーフィルタ層123により
入射光の中からある波長が選択され、液晶表示装置12
2により光の透過/遮断が選択されて、透過した光は回
折格子アレイ121に到達する。ここで、回折格子アレ
イ121は、光透過性の樹脂板等で形成されており、到
達した光は透過時に回折される。この時、回折光の出射
方向は、この微小領域の勾配と格子間隔により回折角と
して決まる。そして、この回折角の方向から観察する
と、この微小領域が選択された波長の色で光って見え
る。
【0007】また、従来において、2次元または3次元
の画像表示装置で隠線/隠面消去が行われているが、そ
こに用いられるものとして、Zバッファ法がある。これ
は、画像データメモリの各画素に対応した奥行き方向の
距離データを記録するメモリである。新たに画素データ
を画像データメモリに出力するとき、Zバッファのデー
タと比較して、視点から距離が近いときにだけ画像デー
タメモリとZバッファメモリとの内容を更新する方法で
ある。
【0008】そして、従来の体積走査方式システムによ
って得られる3次元画像は、上述したように、原理上裏
側が透けて見える半透明像となる欠点があったために、
予め切断像をもつCT像などの3次元表示,航空管制レ
ーダなどの空間的な位置関係を示すディスプレイなどの
ように、応用が限定されていたので、これを解消するた
めに、隠線/隠面消去などを行うこともできたが、その
場合は、視点が一箇所に限られており、複数の人が同時
に見ることができなかった。
【0009】また、特開平6−82612号公報に開示
されているディスプレイにより得られる画像は、レンチ
キュラーステレオグラムと同じく、完全な3次元画像で
はなく、ステレオグラム画像であった。そのため、3次
元画像の表示面と表示物体の位置がずれていた。さら
に、隠線/隠面処理を行う際に、Zバッファ法では視点
の方向が限られていて、複数の人が同時に見ることがで
きる画像を得ることができなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の技術における問題点に鑑みてなされたもので、その
課題は、表示される画像が半透明像とならないような表
示の条件を選択することも可能となるようにして、自然
な3次元画像を得て、その応用範囲を拡大することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、スク
リーンと、該スクリーン面上の照射位置を指定可能にす
るとともに、該指定位置の光に変調を与えることによ
り、変調光が発生されるようにした変調光発生手段と、
所定の空間を体積走査するように前記スクリーンを移動
させる手段と、3次元画像データを入力するデータ入力
手段と、前記スクリーンに前記3次元画像データに基づ
いて画像表示を行うように上記各手段を制御する制御手
段とを備える3次元画像表示装置において、前記スクリ
ーンが複数の表示画素からなり、さらに該表示画素が複
数の回折素子からなるとともに、該回折素子に照射され
る光を発生させる前記変調光発生手段における光の変調
の制御が、前記3次元画像データに基づいて該回折素子
の単位で前記制御手段によって行われるようにし、画素
を構成する各回折素子の特性を変えて作ることにより、
該回折素子ごとに表示画素に作用する光の出力光が異な
る方向を向くようにし、しかも、その出力回折光を制御
手段により制御することができるので、種々の表示内容
に対応して手段を適応させることができ、より現実に近
い表示が可能となるものである。
【0012】請求項2の発明は、上記請求項1の発明に
おいて、前記変調光発生手段が干渉性を有する光ビーム
を発生する手段と、前記光ビームを変調する変調手段
と、該変調手段からの前記光ビームを2次元走査させる
走査手段とし、変調光発生手段の機能をそれぞれ分担す
るかかる要素手段によって構成されるようにしたもので
ある。
【0013】請求項3の発明は、上記請求項1の発明に
おいて、前記変調光発生手段が、前記スクリーン面全体
を同時に照射し得る光発生手段と、前記スクリーンと一
体化可能にして該光発生手段からの光の透過率を空間的
に変調可能な変調手段により構成されるようにし、走査
光学系が不要でよりコンパクトとするものである。
【0014】請求項4の発明は、上記請求項3の発明に
おいて、前記光の透過率を空間的に変調可能な変調手段
として液晶パネルを用いるようにし、走査光学系が不要
でよりコンパクトな3次元画像表示装置の具体化を可能
とするものである。
【0015】請求項5の発明は、上記請求項1の発明に
おいて、前記変調光発生手段が前記スクリーンと一体化
可能にして各照射位置に配され各々の発光が変調可能な
複数の発光素子により構成されるようにし、走査光学系
やスクリーン面全体を照明するための光ビーム径拡大光
学系が不要でコンパクトとするものである。
【0016】請求項6の発明は、上記請求項5の発明に
おいて、前記複数の発光素子としてレーザ発光アレイを
用いるようにし、変調を高速化し得るものである。
【0017】請求項7の発明は、上記請求項5の発明に
おいて、前記複数の発光素子としてLEDアレイを用い
るようにし、変調を高速化し、かつ安価に提供し得るも
のである。
【0018】請求項8の発明は、上記請求項1ないし7
のいずれかの発明において、前記回折素子に入射させる
光を平行光とし、この光によってスクリーンの走査を行
う間、スクリーン上で光の作用を受ける表示面を有効に
利用することになるので、装置空間の利用効率が高く、
必要とする回折素子の作成も容易になし得るものであ
る。
【0019】請求項9の発明は、上記請求項8の発明に
おいて、前記平行光を回折素子に斜めに入射させる光と
するようにしたものである。
【0020】請求項10の発明は、上記請求項9の発明
において、前記斜めに入射させる光を生じる手段を前記
回折素子と一体化可能な手段とするようにしたものであ
る。
【0021】請求項11の発明は、上記請求項10の発
明において、前記回折素子と一体化可能な手段として光
ファイバ束を用いるようにしたものである。
【0022】請求項12の発明は、上記請求項1ないし
11のいずれかの発明において、前記回折素子を要素ホ
ログラムとし、製作が容易で素子性能の良い当該表示画
素及び当該スクリーンをもつものとなし得る。
【0023】請求項13の発明は、上記請求項1ないし
12のいずれかの発明において、前記回折素子をブレー
ズド回折格子とし、+1次回折光以外の回折光を生じさ
せないようにしたものである。
【0024】請求項14の発明は、上記請求項1ないし
13のいずれかの発明において、前記制御手段が、前記
3次元画像データに基づいて前記表示画素における複数
の回折素子から出射し得る各回折光の中で隠線/隠面に
あたる回折光の方向を決定し、その決定に従って前記表
示画素における各回折素子に照射する光の変調を制御
し、隠線/隠面消去を行うようにしたものである。
【0025】請求項15の発明は、上記請求項14の発
明において、隠線/隠面にあたる前記回折光の方向は、
前記各回折素子から出射し得る光の光線追跡を用いて該
光線の3次元画像による遮断を求めることにより決定さ
れるようにしたものである。
【0026】請求項16の発明は、上記請求項15の発
明において、前記光線追跡の際に前記3次元画像を複数
の領域に分割するようにしたものである。
【0027】請求項17の発明は、上記請求項16の発
明において、前記3次元画像データとして画像の奥行き
情報を用いるようにしたものである。
【0028】請求項18の発明は、上記請求項1ないし
17のいずれかの発明において、前記スクリーンにおけ
る複数の表示画素を2次元の表示領域を構成するように
分布させるとともに、該スクリーンを移動させる前記移
動手段を残りの1次元に移動させるようにし、2次元の
表示領域を構成するスクリーンで、しかも、集合表示画
素を有する該スクリーンにより、製作が容易でより表示
性能の良い当該3次元画像表示装置を得ようとするもの
である。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、本発明の3次元画像表示
装置の実施の形態の概略図を示すものである。図1で
は、説明を簡単にするために、5枚の切断面像を表示す
る例を示している。3次元画像表示装置1は、レーザ光
源2、変調器4、XY偏向器5、制御コンピュータ7、
画像データメモリ9、移動平面スクリーン11、及び投
射レンズ12、画像データ作成用コンピュータ7′から
基本的に構成されている。また、図2は、移動平面スク
リーン11に関する模式図で、同図に示すように、移動
平面スクリーン11は、多数の画素(例えば、100×
100画素)から構成されており(図2(II))、その
画素は多数の回折素子(図では、5×5の回折素子)か
ら構成されている(図2(III))。なお、制御コンピ
ュータ7と画像データ作成用コンピュータ7′は、同一
のコンピュータでも良い。図1において、まず、表示し
たい3次元画像データ8(図では球状物体)を画像デー
タメモリ9に用意する。ここで用意する3次元画像デー
タ8は、従来例の3次元画像データに加えて、表示しよ
うとする画像の各点(各画像)の位置関係のデータも含
めて持っている。これにより、表示物体の裏側が透けて
見えないように表示することもできるようになる。
【0030】移動平面図スクリーン11は、図2(I)
に示されるようにAの位置からEの位置まで一定速度で
移動し、瞬時にAの位置に戻るという動作を繰り返す。
その過程で、図1に示すように、移動平面スクリーン1
1の各位置A〜Eに対応した3次元画像の切断面像A´
〜E´が形成される。これは、制御コンピュータ7によ
って変調器4およびXY偏向器5を制御し、レーザ光6
をラスタスキャンにより移動平面スクリーン11に順次
投射していくことによる。ここで、前出の従来技術の方
式ではレーザ光のラスタスキャンによって表示される画
像の1画素は、レーザ光をあらゆる方向(スクリーンに
対して上面方向)に拡散しているのに対し、本発明では
1画素を多数の回折素子に分割し、分割された回折素子
からの各回折光が1点から放射されるビームとなるよう
に1画素から反射される光の方向を制御している。基本
的には、各点(ポリゴンデータの場合は各面)が見える
か見えないかを判断し、その画素のどの回折素子にレー
ザ光を照射するか決定し制御する。したがって、従来技
術方式では画素単位でラスタスキャンしていたものを、
必然的に本発明方式では、回折素子単位にラスタスキャ
ンすることになる。
【0031】この時、移動平面スクリーン11の移動速
度、及びレーザ光6の走査速度が十分に高速で相互に同
期がとれていれば、移動平面スクリーン6の面積×移動
ストロークの空間に、目の残像現象により3次元画像1
0が表示できる。なお、投射レンズ12は、移動平面ス
クリーン11にレーザ光6を、ほぼ垂直に入射させるた
めに設置してあるもので、この実施形態において望まし
い条件となる。ただし、移動平面スクリーンの構造によ
っては、必ずしもレーザ光を垂直入射させる必要はな
い。図4は、移動平面スクリーン11に対し斜めにレー
ザ光を入射させた場合の3次元画像表示装置である(こ
の点に関する説明は、後述する(第5の実施の形態)の
記載参照)。
【0032】次に、その移動平面スクリーン11の構造
について説明する。この3次元画像表示装置1に用いら
れる移動平面スクリーン11は、図2(II)に示すよう
に、多数の画素(例えば、100×100画素)Pxy
から構成されており、その画素は多数の回折素子(図2
(III)では、5×5の回折素子)から構成されてい
る。この実施の形態では、回折素子として、微小な回折
格子としての機能を有する要素ホログラム(ホログラフ
ィック素子)hxyを用いた。各画素Pxyは、画像を
表示するレーザ光の移動平面スクリーン11への入射角
が走査の間一定であれば、同じ画素の繰り返しとなる。
すなわち、画素Pxyを横100画素、縦100画素、
計1万画素並べて、移動平面スクリーン11を構成す
る。レーザ光の入射角が画素によって異なる場合は、そ
の入射角に応じて、各画素を構成する要素ホログラムを
補正する必要がある。または、表示する3次元画像デー
タを補正してもよい。ここでは、簡単化するために、レ
ーザ光の入射角は、すべての画素に対して等しくほぼ9
0゜であるとする。この場合、同じ画素の繰り返しで移
動平面スクリーン11を構成できる。
【0033】それぞれの回折素子を構成する要素ホログ
ラムhxyは、異なる方向にレーザ光を回折することを
可能となされるが、ここで、この画素を構成する要素ホ
ログラムhxyによって、レーザ光がどの様に回折され
るかを図3を用いて説明する。図3は、図1のM−M´
断面において、移動平面スクリーン11の各位置(A〜
E)における、画素PAM〜画素PEMと画素を構成する要
素ホログラムhxy等によって回折されたレーザ光30
等の状況を示したものである。表示する3次元画像を球
とし、Aの位置で画素PAMで接しているとする。画素P
AMは、移動平面スクリーン11より上面のあらゆる方向
から見ることができるため、画素PAMの中の要素ホログ
ラムにはすべて、レーザ光を照射し、光をあらゆる方向
に回折させる。画素PB1Mでは、スクリーンより上面に
ある部分で、一部隠れるため、画素の右端の要素ホログ
ラム部分HB1にはレーザ光を照射しない。画素PB2M
同様に、左端の要素ホログラム部分HB2にはレーザ光を
照射しない。同様に、画素PC1M、PC2Mについては、さ
らに表示物体によって隠れる視野範囲は広くなるため、
それぞれ右端と左端の2列HC1,HC2の要素ホログラム
をレーザ光で照射しない。画素PD1M,PD2Mについて
は、画素PC1M,PC2Mよりさらに表示物体によって隠れ
る視野範囲は広くなるため、それぞれ右端と左端の3列
D1,HD2の要素ホログラムをレーザ光で照射しない。
画素PEMについては、表示物体の最下部であるため、外
側1列の要素ホログラムを照射する。すなわち、表示画
像自身で隠された方向HEには、光を反射しないよう
に、要素ホログラムの照射、非照射を選択する。実際の
3次元表示動作は、前述の図1による表示動作で明らか
にした方法で、任意に選択できる視点データと3次元画
像データに基づいて制御コンピュータは各画素における
各要素ホログラムのかかる照射、非照射を決め、変調器
4を制御し、これによって、裏側が透けて見えるような
半透明像ではなく、実際の物体と同じような3次元画像
を観察することができる。
【0034】ここに、画像データメモリ9に蓄積されて
いる3次元画像データ8からの上記した制御を行うため
のデータの作成は、画像データ作成用コンピュータ7′
で行われる。この作成方法を以下に示す。図5及び図6
は、x方向がXmax画素(本実施例ではXmax=10
0)、y方向がYmax画素(本実施例ではYmax=10
0)の画像を、奥行きz方向がZmax画素(本実施例で
はZmax=5)、要素ホログラムは、各画素Hmax個(本
実施例ではHmax=5×5)で表示するときの処理手順
を示したものである。画像表示しようとする物体の数
は、Omax(本実施例ではOmax=1)とする。
【0035】まず、処理S101ではz方向の座標を0
に、処理S102ではy方向の座標を0に、処理S10
3ではx方向の座標を0に設定する。次に、画素のx,
y,z方向の座標ごとの処理を行う。処理S104で
は、画像データを元に、その座標に表示する物体がある
かを調べる。表示物体がないときは、何も表示する必要
がないので、その画素の処理は終了し、次の座標の処理
をするため、処理S116へ移る。何かあるときは、そ
の画素を構成するすべての要素ホログラムについて、光
を照射するかどうかを処理S105以降で調べる。一つ
の画素内の要素ホログラムには、あらかじめ1番から始
まる番号を付けておく。処理S105では、その要素ホ
ログラムの番号Hに1を設定する。各要素ホログラム
は、その回折方向が決まっている。その回折方向は、あ
る程度の広がりを持っており、本実施例では、その中心
方向で代表させるが、それ以外の方向で代表させても良
い。例えば、画像に上下方向の視差を持たせない場合
は、上下方向へ少しずれた方向を採用しても良い。
【0036】回折方向は、図3では、例えば、回折レー
ザ光30として示されている。その回折方向に沿って要
素ホログラムからの距離Lを設定する。処理S106
で、L=0とする。表示物体には、あらかじめ1番から
始まる番号を付けておく。処理S107では、物体番号
O=1とする。処理S108では、要素ホログラムから
距離Lの座標に物体番号Oの物体があるのか画像信号を
参照して調べ、要素ホログラムの座標からの光がそこで
遮られているときは処理S114へ、また、遮られてい
ないときは処理S109へ分岐する。処理S109で
は、さらに次の物体を調べるために物体番号Oに1を加
える。処理S110では、Oを更新しても、OがOmax
以下かを調べる。Omax以下の場合は、処理S108へ
戻り、それ以外の場合は処理S111へ移る。
【0037】処理S111では、光線追跡で次の座標を
調べるために、Lを次の座標まで更新する。処理S11
2では、Lを更新した結果、3次元表示装置の走査範囲
(表示範囲)を出ていないかを調べる。まだ出ていない
時は、処理S107へ戻る。出ている時は、その要素ホ
ログラムから出た光は何によっても遮られなかった、す
なわち表示されるべきだということがわかる。表示など
の処理を行うため、S113へ移る。処理S113で
は、実際に光を照射し回折させるか、メモリなどにその
情報を記録する。その後、処理S114へ移る。
【0038】例えば、図3において、画素PAMを構成す
る要素ホログラムで回折させたレーザ光は、何によって
も遮られない。よって、これらの要素ホログラムには、
レーザ光を照射するべきであることがわかる。また、画
素PBIMを構成する要素ホログラムで回折されるレーザ
光のうちの、部分HBIの要素ホログラムで回折されるレ
ーザ光は、自分自身によって遮られることがわかる。し
たがって、この部分HBIの要素ホログラムには、レーザ
光を照射しない。処理S114では、次の要素ホログラ
ムを調べるために、要素ホログラム番号に1を加える。
そして、処理S115で新たな要素ホログラム番号がH
maxを越えていないか調べ、越えていないときは、次の
要素ホログラムの処理のため、処理S106へ戻る。越
えていた時は、次の座標を調べるために処理S116へ
移る。
【0039】処理S116では、次の画素へ移るために
xへ1を加える。処理S117では、xを更新した結
果、xがXmax以上になっていないかを調べる。Xmax以
上の場合は、処理S118へ移り、それ以外の場合は処
理S104へ戻る。処理S118から処理S121は、
y,z方向に対してx方向と同様な処理を行う。以上の
ようにすることで、要素ホログラムの照射,非照射を選
択することができる。
【0040】この実施の形態では、物体の数Omaxは1
つだったが、図7のように、3個の場合や、それ以外の
任意の個数の物体に関して本方法が使用できる。
【0041】次に、移動平面スクリーン11を構成する
要素ホログラムhxy、画素Pxyの作製方法について
説明する。まず、移動平面スクリーン11を構成する画
素Pxyがすべて同じ場合について説明する。この場合
は、初めに1画素ホログラムhxyを作製し、その作製
した1画素Pxyを移動平面スクリーン11全体に1画
素づつ転写していくことで、移動平面スクリーン11を
作製する。初めに、要素ホログラムhxyの作製方法に
ついて説明する。図8、及び図9に示す配置の光学系に
より、フォトポリマーからなるホログラム用感光材料を
露光した。ホログラム感光材料としてフォトポリマーを
用いた。例えば、HRF-7000X015-20(デュポン製)が使
用できる。
【0042】図8は、図2(III)のM−M´断面の要
素ホログラムh13〜h53のうち、要素ホログラムh13
作製する場合の状況を示している。ホログラム作製部h
´23〜h´53は、まだ感光させていないホログラム材料
65の部分を示している。図8において、レーザ装置4
1から出射したレーザ光66はミラー43を介してビー
ムスプリッタ44で分割される。ビームスプリッタ44
を透過したレーザ光は、ビームスプリッタ45,46,
47,48,49へ向かう。まず、要素ホログラムh13
を作製するために、シャッタ55を開き、ビームスプリ
ッタ45で反射したレーザ光50のみをホログラム感光
材料65の要素ホログラムh13の位置に照射する。この
とき、ホログラム感光材料65へのレーザ光50の入射
角は、図1のレーザ光6のスクリーンへの入射角と等し
く約90゜に設定する。一方、ビームスプリッタ44で
反射したレーザ光67は、ミラー60で反射され、対物
レンズ61、コリメートレンズ62でビーム径を拡大
し、ミラー63、集光レンズ64により集光されたレー
ザ光68として、要素ホログラムh13の位置に照射され
る。それぞれのレーザ光が干渉し、リップマンタイプ
(体積型)の要素ホログラムh13が作製できる。
【0043】次に、要素ホログラムh23を作製する場合
を図9に示す。まずホログラム感光材料65の位置を、
レーザ光68が、要素ホログラムh23の位置に照射され
るように移動する。また、要素ホログラムh13作製時と
同様に、レーザ光51がホログラム感光材料65に、ほ
ぼ90゜で入射するように、ホログラム感光材料65の
傾きも調整する。シャッタ55を閉め、シャッタ56を
開くとビームスプリッタ46で反射されたレーザ光51
がシャッタ56を通過し、要素ホログラムh23の位置に
照射され、要素ホログラムh23が作製できる。同様にし
て、ホログラム感光材料65の位置と傾きを変えなが
ら、他の要素ホログラムも作製できる。例えば、5×5
=25個の要素ホログラム(図2(III))を作製し
て、1画素が完成する。ここに、集光レンズ64の開口
数は、一つの要素ホログラムhxyが見える視域を決定
しており、要素ホログラムhxyの数との積で1画素P
xyの視域が決まる。1画素Pxyの視域はほぼ画像全
体の視域を決定する。したがって、画像全体に必要な視
域と要素ホログラムhxyの数とから、集光レンズ64
の開口数は決定される。
【0044】次に、1画素Pxyをスクリーンとなるホ
ログラム感光材料に転写していく方法を説明する。図1
0に、その光学系の配置を示す。図10において、レー
ザ装置81から出射したレーザ光82は、対物レンズ8
3、コリメートレンズ84でビーム径を拡大し、ミラー
85により反射され、遮光板86を介して、移動平面ス
クリーン11を形成するホログラム感光材料87の1画
素分Pxyの領域に照射される。ホログラム感光材料8
7の裏側には、上記のようにして作製したホログラム感
光材料65(画素Pxy)が設置されている。レーザ光
89がホログラム感光材料65に書き込まれた回折格子
によって、レーザ光90として回折され、ホログラム感
光材料87へ入射する。ここで、レーザ光88とレーザ
光90が干渉し、ホログラム感光材料にホログラム感光
材料65の回折格子が転写される。次に遮光板86とホ
ログラム感光材料65の位置を変えて同様の作業を繰り
返すことにより、移動スクリーン11が作製できる。
【0045】そして、図8のレーザ装置41、および図
10のレーザ装置81は、図1のレーザ光源2と基本的
には同一波長のものを用いる。具体的には、半導体レー
ザ励起Nd:YAGグリーンレーザ(波長:532n
m)を用いた。従って、このレーザ光源を用いれば、緑
色のモノクロ3次元画像を表示できる。以上に述べたよ
うにして構成された3次元画像表示装置は、スクリーン
の移動速度、及びレーザの走査速度が十分に高速で相互
に同期がとれていれば、スクリーンの面積×スクリーン
の移動ストロークの空間に、目の残像現象により3次元
像が表示できる。
【0046】カラー化する場合は、3次元画像表示装置
に、赤、緑、青の3つのレーザ光源と、赤、緑、青に対
応した要素ホログラムから構成された移動平面スクリー
ン11を用意すればよい。赤、緑、青に対応した要素ホ
ログラムは、レーザ光源しとして、種々の波長を発振で
きる色素レーザ装置を用意し、波長611nm(赤)、
544nm(緑)、453nm(青)を用い、図8,図
9と同一光学系配置で露光し、作製する。また、赤、
緑、青と別々のレーザ光源を用意してホログラムを作製
してもよい。移動平面スクリーン11も、種々の波長を
発振できる色素レーザ装置を用いて、先に作製した赤、
緑、青に対応した要素ホログラムを用いて、図10の光
学系配置で露光し、作製する。赤、緑、青に対応した3
枚のスクリーンを重ねて、カラー用の移動平面スクリー
ン11が完成する。この移動平面スクリーン11は、回
折効率のピークを複数の波長域に有するとともに、該複
数の波長の光を混色させた光が実質的に中性色(白色
光)となるようにしている。カラーに対応した3次元表
示装置に使用するレーザ光源には、モノクロの場合と同
様に、移動平面スクリーン11を作製したレーザ装置と
同じ波長の光源を使用する。
【0047】従来例として述べた図37に示す移動平面
スクリーンの代わりに用いた、回転角に比例して高さが
連続的に変化する螺旋の性質を利用したスクリーンを本
発明におけるスクリーンとして用いることもできる。ま
た、回折素子として、リップマンタイプの要素ホログラ
ムを用いたが、フレネルタイプの要素ホログラムや回折
格子を用いてもよい。すなわち、リップマンタイプの要
素ホログラムを用いた場合は、移動平面スクリーンは反
射型スクリーンとなるが、フレネルタイプの要素ホログ
ラムや回折格子を用いて、反射型や透過型の移動平面ス
クリーンを用いることもできる。
【0048】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、移動平面スクリーンは、そのスクリーンに作り込ま
れる回折素子は反射型(リップマンタイプ)となってい
るので、スクリーンとしても反射型となっており、ま
た、レーザ光をスクリーン全体にわたって走査する走査
手段を必要としている。この実施の形態では、上記した
走査,変調手段に代えて、光ビームの径を拡大する手段
と、液晶パネルのように透過率を空間的に変調する手段
を変調光発生手段として用いる例を示し、それを図面を
参照して説明する。図11は、本発明による3次元画像
表示装置の構成図である。レーザ光源2からのレーザ光
3は、ミラー13を経て対物レンズ201によって発散
球面波になり、投射レンズ12によりビーム径が広げら
れたレーザ光202に変換される。レーザ光202は、
移動平面スクリーン211と一体化された液晶パネル2
03全体に照射される。
【0049】移動平面スクリーン211は、第1の実施
の形態で用いた反射型(リップマンタイプ)でなく、透
過型(フレネルタイプ)である。液晶パネルは、透過す
るレーザ光の強度を液晶パネルの画素ごとに変調できる
ものである。液晶パネルの画素ピッチは、図12に示す
ように、移動平面スクリーン211に作り込まれた回折
素子のピッチと同じであり、液晶パネル203の画素と
移動平面スクリーン211の回折素子が重なるように一
体化されている。また、液晶パネル203の開口率は大
きい方が望ましい。このような構成をしている移動平面
スクリーン211と液晶パネル203にレーザ光202
が照射されると、液晶パネル203の画素ごとに強度が
変調され、液晶パネルを制御する制御コンピュータ7に
よって指定された画素の回折素子の部分のみに所望の光
強度でレーザ光が照射される。
【0050】このようにして、レーザ光を走査すること
なく、必要な回折素子のみに光を照射することができ、
3次元画像を表示することができる。
【0051】(第3の実施の形態)第1の実施の形態と
第2の実施の形態では、レーザ光源からの光のビームに
よるスクリーン面上の照射位置を変えることや照射強度
を変調したが、この実施の形態では、発光ダイオードア
レイもしくは半導体レーザアレイを移動平面スクリーン
と一体化し、発光素子に流す電流値を変えて、各画素毎
に照射する光強度を直接に変調するものであり、この実
施の形態について以下に説明する。
【0052】図13は、本発明による3次元画像表示装
置の構成図である。移動平面スクリーン211は、第2
の実施の形態と同様に、透過型(フレネルタイプ)の回
折素子からなっている。移動平面スクリーン211は、
発光素子アレイ301と一体化されている。発光素子ア
レイ301のピッチは、移動平面スクリーン211の回
折素子のピッチと同じであり、発光素子アレイ301の
発光素子と移動平面スクリーン211の回折素子は、重
なるように一体化されている。また、発光素子アレイ3
01の発光素子1つ1つには、コリメートレンズがつい
ており、発光素子アレイ301からの光が平行光束にな
るようにしてある。
【0053】図14は、一体化している移動平面スクリ
ーン211と発光素子アレイ301の断面図である。発
光素子制御手段である制御コンピュータ7によって指定
された画素205の回折素子204に対応する発光素子
に電流を流すことにより、指定された回折素子204の
みに所望の光強度で光を照射することができる。このよ
うにして、光を走査することなく、必要な回折素子のみ
に光を照射することができ、3次元画像を表示すること
ができる。
【0054】(第4の実施の形態)第1の実施の形態で
は、かかる3次元画像表示装置に用いる移動平面スクリ
ーンは、反射型(リップマンタイプ)の回折素子から成
り、レーザ光による2光束の干渉縞を感光材料に露光す
る方法によって作ることができることを説明したが、こ
の移動平面スクリーンは、フレネルタイプの回折素子に
アルミ等の金属蒸着膜を付けて反射型として使用しても
よい。また、第2の実施の形態,第3の実施の形態で
は、フレネルタイプの回折素子を透過型として使用する
ことが望ましく、また、このフレネルタイプの回折素子
は量産にすぐれているので、安価で提供できるという利
点もある。
【0055】ここで、発明において用いられるフレネル
タイプのホログラムについて添付した図面をもとに説明
する。フレネルタイプの要素ホログラムの作製は、図1
5のように可干渉性のある光ビームを2分割し、一方を
光束1の平行光束とし、他方を光束2の発散光束として
感光材料の同一領域に入射させ、その干渉縞を記録す
る。図15では、1画素が縦3×横3の計9個の要素ホ
ログラムで構成されているとし、画素中央の要素ホログ
ラムを2光束干渉で作製している。この発散光の広がり
角が、この要素ホログラムによる再生光の視域を決定し
ている。その他の要素ホログラムは、同様に平行光と発
散光の2光束を感光材料の同じ側から入射させることで
作製されるが、光束2の入射方向が要素ホログラムごと
に異なる。例えば、左上の要素ホログラムの作製には、
手前右からの発散光をその領域に照射し、左手前の要素
ホログラムの作製には、右奥からの発散光を照射する。
このようにして、1画素を構成する9個の要素ホログラ
ムの露光が終了したら、次の画素の要素ホログラムを作
製して行き、要素ホログラムパネル(スクリーン)を作
製する。すべての要素ホログラムの露光が終了したら現
像・定着を行う。
【0056】次に、このようにして作製されたフレネル
タイプの要素ホログラムの再生について説明する。図1
6に示すように、再生には作製した時と同じ平行光束3
を再生させたい要素ホログラムに照射する。ホログラム
再生光は、作製時の光束2の波面と同じであるので、感
光材料の光束3の入射側と反対側に発散光として再生さ
れることになる。先の説明では、光束1,3を感光材料
に対して垂直入射するように記述したが、感光材料に対
して斜めに入射させてもよい。また、この要素ホログラ
ムを反射型として用いる場合には、この要素ホログラム
の表面にアルミなどの金属膜(反射膜)を蒸着すること
で、反射タイプの回折素子として用いることも可能であ
る。
【0057】その他の回折素子としては、計算機によっ
て計算されたホログラムを電子線やレーザ光を用いて描
画して回折素子を作製する方法やバイナリーオプティッ
クスの技術を用いて作製されるものもある。これらの回
折素子は、表面レリーフ型の回折素子とすることができ
ることから、エンボス法によって安価に大量生産するこ
とが可能である。次に、移動平面スクリーンの作成に関
し、電子線描画装置等を使って作り込むフレネルタイプ
の回折素子の格子定数と刻線の方向について説明する。
【0058】図17は、1つの回折素子と光線の位置関
係を示した図である。回折素子は、xyz座標空間のx
y平面に貼り付いており(格子面に立てた法線の単位ベ
クトルはz軸の正の向きと同じ向きである)、刻線の方
向は、回折素子の面内で回折格子の刻線に垂直にとった
単位ベクトルa→で表される(a→はxy面内であ
る)。ベクトルa→は、x軸とγの角を有するものとす
る。また、回折素子に入射・回折する光線の伝播方向
は、それぞれの平面波の法線の単位ベクトルs→,s′
→で表す。ここで、回折光の次数をmとすると、回折平
面波の伝播方向s′→は数1で表される。
【0059】 s′→=s→+(m×λ/d)a→ …(数1)
【0060】次に、図18に示すように、θとφで表さ
れる極座標で、これらのベクトルを成分で表現すると、
例えば、s→=(cosθ×sinφ,sinθ,cosθ×cos
φ)となる。ここで、s→に対しては、座標変数θとφ
を、s′→に対しては、θ′とφ′を用いることにす
る。同様にして、s′→,a→をベクトルの成分で表現
したものを数1に代入してdとγを算出すると、数2と
数3のようになる(本実施の形態では、+1次の回折光
を用いるので、m=1とした)。
【0061】
【数1】
【0062】このように、xyz座標空間のxy平面に
配置された回折素子において、伝播方向がs→=(cos
θ×sinφ,sinθ,cosθ×cosφ)である入射光線に対
して、回折光の伝播方向がs′→=(cosθ′×sin
φ′,sinθ′,cosθ′×cosφ′)となるようにする
には、数2と数3で決まる格子定数dとγで表される刻
線の方向を持った回折素子であればよい。また、各回折
素子の視域を広げるために、それぞれ幅をもつθ′と
φ′の値に対応するdとγを適当にサンプリングして、
それらの格子定数dと刻線の方向γである回折素子を基
板の同一領域に多重に記録した回折素子を用いることも
できる。もしくは、それぞれ幅をもつθ′とφ′の値に
対応するdとγの値の範囲の中で、それぞれのdとγの
値を連続的に変化させるようにして基板に溝を切って作
成した回折素子を使用することもできる。
【0063】(第5の実施の形態)第1の実施の形態で
移動平面スクリーンにフレネルタイプの回折素子を用い
る3次元画像表示装置と、第2の実施の形態と第3の実
施の形態の3次元画像表示装置の説明では、移動平面ス
クリーンを構成している回折素子には、入射光線は回折
素子に対して垂直に入射している。回折素子による光の
回折では、図20のように、通常+1次の光以外にも、
0次や−1次、また、それ以上の高次の回折光が生じ
る。これらの次数の回折光は、本発明の3次元画像表示
装置においては、不要な光であるので、移動平面スクリ
ーンの表示面側で、それらの不要な光を遮るようにすれ
ば良い。また、これらの回折光は、+1次光の回折方向
の領域を狭めている。すなわち、回折素子が作り込まれ
ている移動平面スクリーン11に対して、図19のよう
に、3次元座標をとり、入射角を90°とした場合、0
次光と±1次光は、図20の方向に出射する。そのため
に、+1次光の回折方向は、0次光とx軸で挟まれる角
α=90°の範囲に制限される。したがって、3次元画
像表示装置としての視域角は、90°と制限を受けてし
まう。そこで、図21のように回折素子(移動平面スク
リーン)に対して、入射角を(90°−α)にしてやる
ことで、+1次光の回折方向の制限を緩和させることが
可能となり、図22に示すように、入射光線501は、
移動平面スクリーン511を構成する回折素子503に
よる+1次光を−1次光と0次光と分離しつつ、視域の
広い3次元画像表示の実現が可能となる。
【0064】(第6の実施の形態)第5の実施の形態で
は、移動平面スクリーンに斜めに光を入射して、3次元
画像表示装置の視域を広げることを説明したが、この実
施の形態では、その具体化手段について説明する。第1
の実施の形態で移動平面スクリーンにフレネルタイプの
回折素子を用いる3次元画像表示装置と、第2の実施の
形態と第3の実施の形態の3次元画像表示装置におい
て、移動平面スクリーンに光を斜めに入射させるために
は、移動平面スクリーン11の移動方向から逸れた方向
にあるXY偏向器5と投射レンズ12によってレーザ光
6を走査しなければならないが、移動平面スクリーン1
1が移動しているために、レーザ光6の走査領域が広く
なり、また、レーザ光走査による回折素子の選択の制御
が困難になる。
【0065】そこで、図23に示すように、移動平面ス
クリーン511の光線入射側に光線600の伝播方向を
曲げるような光ファイバ束601を配置することで、移
動平面スクリーンに対して光を垂直入射しても、回折素
子503には、斜めから光が入射することになり、+1
次光の出射領域が広がる。光ファイバ束601に入射す
る光が光ファイバの中心線に対して傾斜しているので、
その光は、光ファイバのコアークラッディング界面で繰
り返し内部反射することにより、光ファイバ内を通って
伝わる。
【0066】また、光ファイバ束601は、第2の実施
の形態と第3の実施の形態の3次元画像表示装置の移動
平面スクリーンに配置することによって、それぞれ図2
4と図25に示すようにして、+1次光を−1次光と0
次光と分離しつつ、視域の広い3次元画像表示装置の作
成が可能となる。また、この場合、移動平面スクリーン
511と光ファイバ束601と液晶パネル203もしく
は発光素子アレイ301は一体化することが望ましい。
この実施の形態では、光を斜めに入射させる手段として
光ファイバ束を用いたが、光を曲げるものであるなら
ば、この限りではない。
【0067】(第7の実施の形態)この実施の形態で
は、第1の実施の形態で移動平面スクリーンにフレネル
タイプの回折素子を用いる3次元画像表示装置と第2の
実施の形態と第3の実施の形態の3次元画像表示装置に
おいて、移動平面スクリーンに作り込む回折素子がブレ
ーズド回折素子であることを特徴とする3次元画像表示
装置について説明する。ブレーズド回折素子は、回折効
率を高めるために作られるものであって、回折素子表面
での光の反射方向もしくは屈折方向と回折素子による+
1次光の伝播方向を同じにしたものである。このブレー
ズド回折素子を本発明である3次元画像表示装置の移動
平面スクリーンに作り込むことで、光の利用効率の高
い、明るい表示画像を得ることができる。
【0068】先ず、はじめに、第1の実施の形態の移動
平面スクリーンにフレネルタイプの透過型の回折素子を
用いる3次元画像表示装置と第2の実施の形態と第3の
実施の形態の3次元画像表示装置において、移動平面ス
クリーンに作り込む回折素子が、ブレーズド回折素子で
ある場合を説明する。図26は、ブレーズ角φであり、
格子定数dの回折素子に平面波が下方から垂直入射し、
回折素子によって偏向角θに曲げられている様子を表し
ている図である(この実施の形態で用いているφとθ
は、第4の実施の形態で用いている意味とは異なるもの
である)。図27は、回折素子を構成している1つの刻
線表面での光の屈折の様子を表している図である。図2
6から回折素子による入射角と格子定数と+1次回折角
の関係式が数4であることがわかる。 sinθ=λ/d …(数4) また、図27から、空気の屈折率をn1、回折素子の材
料の屈折率をn1とした場合の屈折の法則から、数5が
わかる。 n1sinφ=n2sin(φ+θ) …(数5) 数4から偏向角θによって決まる格子定数dの式が数6
であることがわかる。 d=λ/sinθ …(数6) また、数5から偏向角θによって決まるブレーズ角φの
式が数7であることがわかる。
【0069】
【数2】
【0070】ここで、ブレーズ角φと偏向角θと格子定
数dのとり得る値には、空気と回折素子の材料の境界面
による全反射によって制限を受け、それぞれの範囲は、
空気の屈折率n1を1、回折素子の材料をガラスとして
その屈折率を1.5とし、光の波長を0.532μmとし
た場合には、以下の通りになる。 0≦φ≦41.8° 0≦θ≦48.2° d≧0.71μm このように、偏向角θにある程度の制限がかかるが、数
6と数7で決まるブレーズド回折素子を上記制限の範囲
内での偏向角θに対応するブレーズ角φと格子定数dを
変えて、多数、移動平面スクリーン上に作り込むことに
よって、0次光の発生しない、光の利用効率の高い3次
元画像表示装置が実現可能となる。
【0071】次に、第1の実施の形態で、移動平面スク
リーンにフレネルタイプの反射型の回折素子を用いる3
次元画像表示装置について説明する。図28は、ブレー
ズ角φであり、格子定数dの回折素子に平面波が上方か
ら垂直入射し、回折素子によって反射し、偏向角θに曲
げられている様子を表している図である。図29は、回
折素子を構成している1つの刻線表面での光の反射の様
子を表している図である。
【0072】図28から回折素子による入射角と格子定
数と+1次回折角の関係式が数8であることがわかる。 sinθ=λ/d …(数8) また、図29から、反射の法則により、数9がわかる。 θ/2=φ …(数9) 数8から偏向角θによって決まる格子定数dの式が数1
0であることがわかる。 d=λ/sinθ …(数10) また、数9から偏向角θによって決まるブレーズ角φの
式が数11であることがわかる。 φ=θ/2 …(数11) ここで、偏向角θとブレーズ角φと格子定数dのとり得
る値の範囲は、以下の通りになる。 0≦φ≦90° 0≦θ≦45° dはすべての値をとり得る このように、数10と数11で決まるブレーズド回折素
子を偏向角θに対応するブレーズ角φと格子定数dを変
えて、多数、移動平面スクリーン上に作り込むことによ
って、0次光の発生しない光の利用効率の高い視域の広
い3次元画像表示装置が実現可能となる。
【0073】次に、これらブレーズド回折素子の作成方
法について述べる。ブレーズド回折格子は、図30に示
すように、フォトレジスト塗布工程,露光工程,現像工
程,ブレーズ加工工程,レプリカ工程を経て作成され
る。はじめに、フォトレジスト塗布工程により、波長レ
ベルの精度で研磨されたガラス基板上に、フォトレジス
トを薄膜状に塗布し、プリベークを行う。次に、露光工
程によって、レーザ光による2光束干渉により、数6ま
たは数10によって決まる格子定数に干渉縞の間隔が合
うように干渉光学系を組み、露光を行う。露光された基
板は現像され、半正弦波状の断面を持つグレーティング
溝パターンに変換される。次に、ブレーズ加工工程で、
基板斜め方向からイオンビームを照射し、基板に三角形
状の溝を形成させる。最後に、レプリカ工程によってネ
ガマスターが作成され、エンボスによるレプリカが作成
される。また、反射型の場合には、作成されたブレーズ
ド回折素子表面には、アルミ等の金属膜を蒸着すれば良
い。このように、レプリカ工程によって、この回折素子
の複製は容易にできるので、移動平面スクリーンの量産
は可能である。
【0074】(第8の実施の形態)この実施の形態で
は、第1の実施の形態に伴って行われたと同様の制御デ
ータ作成において、さらに、制御データ作成方法として
光線追跡の際に、3次元画像を複数のブロックに分割す
るようにした実施の形態を説明する。図31は、x方向
がXmax画素(この実施の形態では、Xmax=100)、
y方向がYmax画素(この実施の形態では、Ymax=10
0)の画像を、奥行きz方向がZmax画素(この実施の
形態では、Zmax=5)、要素ホログラムは各画素Hmax
個(この実施の形態では、Hmax=5×5)で表示する
ときの処理手順を示したものである。表示物体は、図7
に示した物体O1,O2,O3で説明する。物体の数
は、Omax(この実施の形態では、Omax=3)である。
そして、表示する部分をいくつかの領域に分割する。こ
の実施の形態では、図7を図33のような9つのボクセ
ル(図中で縦3個、横3個、奥行き方向は1個)に分割
する。説明のため、ボクセルには、V1からV9まで番
号を付ける。物体O1はV4に、物体O2はV8に、物
体O3はV6,V9に含まれている。Vmaxをボクセル
の個数(この実施の形態では、Vmax=9)とする。
【0075】図31の処理S201では、z方向の座標
を0に、処理S202では、y方向の座標を0に、処理
S203では、x方向の座標を0に設定する。次に、画
素のx,y,z方向の座標ごとの処理を行う。処理S2
04では、画像データを元に、その座標に表示する物体
があるかを調べる。表示物体がないときは、何も表示す
る必要がないので、その画素の処理は終了し、次の座標
の処理をするため、処理S216へ移る。何かあるとき
は、その画素を構成するすべての要素ホログラムについ
て、光を照射するかどうかを処理S205以降で調べ
る。一つの画素内の要素ホログラムには、あらかじめ1
番から始まる番号を付けておく。
【0076】次に、処理S205では、その要素ホログ
ラムの番号Hに1を設定する。各要素ホログラムは、そ
の回折方向が決まっている。その回折方向は、ある程度
の広がりを持っており、この実施の形態では、その中心
方向で代表させるが、それ以外の方向で代表させても良
い。例えば、画像に上下方向の視差を持たせない場合
は、上下方向へ少しずれた方向を採用しても良い。回折
方向は、図3では、例えば、回折レーザ光30として示
されている。その回折方向に沿って要素ホログラムから
の距離Lを設定する。処理S206で、L=0とする。
表示物体には、あらかじめ1番から始まる番号を付けて
おく。処理S222では、要素ホログラムから距離Lの
座標が含まれるボクセル番号Vを得る。処理S207で
は、物体番号O=1とする。処理S223では、物体番
号Oの物体が、そのボクセルに含まれているかを調べ
る。含まれている場合は、そこで物体番号Oの物体に遮
られているか調べるため、処理S224へ移る。含まれ
ていないときは、その処理は省略できるので、処理S2
09へ移る。
【0077】処理S224から、以降の処理は、要素ホ
ログラムからの光が遮られているかを調べることにあ
る。LをL2に代入する。処理S208では、要素ホロ
グラムから距離L2の座標に物体番号Oの物体があるの
か、画像信号を参照して調べ、要素ホログラムの座標か
らの光がそこで遮られているときは、処理S214へ、
また遮られていないときは、処理S225へ分岐する。
処理S225では、光線追跡で次の座標を調べるため
に、L2を次の座標まで更新する。処理S226では、
L2を更新した結果、現在調べているボクセルを出てい
ないかを調べる。まだ出ていない時は、処理S208へ
戻る。出たときは、次の物体を調べるため、処理S20
9へ移る。処理S209では、さらに次の物体を調べる
ために、物体番号Oに1を加える。処理S210では、
Oを更新しても、OがOmax以下かを調べる。Omax以下
の場合は、処理S223へ戻り、それ以外の場合は、処
理S211へ移る。
【0078】次に、処理S211では、次のボクセルを
調べるためにLを更新する。処理S212では、Lを更
新した結果、3次元表示装置の走査範囲(表示範囲)を
出ていないかを調べる。まだ出ていない時は、処理S2
22へ戻る。出ている時は、その要素ホログラムから出
た光は、何にも遮られなかった、すなわち表示されるべ
きだということがわかる。そして、表示などの処理を行
うため、S213へ移る。処理S213では、実際に光
を照射し、回折させるか、メモリなどにその情報を記録
する。その後、処理S214へ移る。
【0079】次に、処理S214では、次の要素ホログ
ラムを調べるために、要素ホログラム番号に1を加え
る。そして、処理S215で新たな要素ホログラム番号
がHmaxを越えていないか調べ、越えていないときは、
次の要素ホログラムの処理のため、処理S206へ戻
る。越えていた時は、次の座標を調べるために処理S2
16へ移る。処理S216では、次の画素へ移るために
xへ1を加える。処理S217では、xを更新した結
果、xがXmax以上になっていないかを調べる。Xmax以
上の場合は、処理S218へ移り、それ以外の場合は、
処理S204へ戻る。処理S218から処理S221
は、y,z方向に対してx方向と同様な処理を行う。
【0080】次いで、処理S206,S222,S20
7,S223,S224,S208,S225,S22
6,S209,S210,S211,S212,S21
3,S214,S215を、図33の実施の形態に合わ
せて説明する。ここでは、物体O1を構成する点Pを画
素点として構成する要素ホログラムを処理する場合で、
要素ホログラムのうち、5つ、すなわち、図33で回折
方向をR1からR5を例に取ることとする。
【0081】まず、R1の光線追跡をする。処理S22
2でR1が最初に通過するボクセルがV4であるという
ことがわかる。処理S207で処理物体をO1にする。
次に、処理S223で物体O1がボクセルV4に含まれ
ていることがわかる。そして、処理S208,S22
5,S226の繰り返しの結果、R1は物体O1には遮
られないことがわかる。処理S209,S210で物体
番号を更新し、次は物体O2について調べる。処理S2
23において、物体O2はボクセルV4には含まれな
い。従って、処理S224,S208,S225,S2
26は不要だから、処理S209へ移る。次に、物体O
3について調べるが、これもボクセルV4には含まれな
いので、物体O2のときと同様の処理となる。
【0082】次に、R1はボクセルV1を通過する。こ
こには、物体はないので、物体O1,O2,O3とも処
理S223における判別で処理S209へ移る。次に、
R1はボクセル2を通過する。ここにも物体はないの
で、ボクセルV1のときの処理と同様である。そして、
S212における判別で走査部分を出たことがわかるの
で、処理S213へ移る。このあと、処理S214へ移
り、次の要素ホログラムの処理を行う。
【0083】R2の光線追跡では、通過するボクセルが
V4,V5,V2,V3の順になることを除けば、R1
の場合と同様である。R3の光線追跡では、R3はボク
セルV4をR1と同様に通過する。次に、V5を通過し
V6に至る。V6には、物体O1,O2は含まれない。
よって、これらに対しては、処理S224,S208,
S225,S226は不要である。次に、物体O3はボ
クセルV6に含まれている。処理S208における物体
O3に遮られていないかの判別において、R3はO3に
よって遮られているということがわかる。よって、この
回折方向に対応する要素ホログラムには、レーザ光を照
射しない。R4の光線追跡では、R4はボクセルV4を
R1と同様に通過する。次に、V5を通過しV8に至
る。V8には、物体O2だけが含まれる。物体O2に対
する処理S208,S225,S226の繰り返しによ
り、R4は物体O2には遮られないことがわかる。そし
て、次のボクセルV9に移る。V9には物体がないの
で、R4は走査部分を出る。よって、この回折方向に対
応する要素ホログラムには、レーザ光を照射する。
【0084】R5の光線追跡では、R5はボクセルV4
をR1と同様に通過する。次に、V7を通過しV8へ至
る。V8には、物体O2だけが含まれる。物体O2に対
する処理S208,S225,S226の繰り返しによ
り、R4は物体O2には遮られることがわかる。よっ
て、この回折方向に対応する要素ホログラムには、レー
ザ光を照射しない。この処理をS215ですべての要素
ホログラムについて行うまで繰り返えされる。以上のよ
うにすることで、要素ホログラムの照射,非照射を選択
することができる。なお、この実施の形態では、説明を
簡単にするために、領域は2次元で分割したが、3次元
に分割した場合も全く同様である。また、物体の数は3
個で説明したが、何個(1個の場合も含む)のときにも
同様の手順で行うことが可能である。
【0085】(第9の実施の形態)これまでに述べたと
同様の制御データ作成において、隠線/隠面消去に画像
の奥行き情報を用いた第9の実施の形態を説明する。こ
の実施の形態では、最初に複数の視点を仮定する。その
視点は、本3次元画像表示装置から同一の距離の球面上
にとり、その距離は実際に使用するときの3次元画像観
測者の平均的な観測距離とするが、この距離は任意に設
定することも可能であるし、必ずしも3次元画像表示装
置から同一距離の球面上にとる必要もない。また、視点
の個数は3次元画像装置の走査部の表面の全画素数(走
査部は100×100×5だから表面の画素数は100
×100×2+100×5×4=24000)と同じと
するが、この個数は任意に設定しても良い。また、その
視点の位置は、ここでは装置からみたときに、全立体角
に均一に分布するようにするが、この分布も必ずしも均
一にする必要はない。そして、移動平面スクリーン11
の走査位置ごとに、全画素を構成する全要素ホログラム
が、要素ホログラムの回折方向に基づき、それぞれどの
視点から最も良く見えるかにより、どの視点に属するか
を決めておく。これを図34を例に用いて説明する。
【0086】図34は、3次元画像表示装置の走査空間
の一部と、視点方向70,71と、ある画素72の3つ
の走査位置における要素ホログラムの回折方向を示した
ものである。実際の縮尺は無視して画像72を拡大して
図示している。ここでは、要素ホログラム75(走査位
置A),要素ホログラム76(走査位置B),要素ホロ
グラム77(走査位置C)が視点方向70に属してい
る。視点には、1番から順番に番号をつける。そして、
すべての視点に対して、その視点に属する要素ホログラ
ムと走査位置の組合せのリストを作成する。そのリスト
中で、その組合せは視点から近い順に並べておき、リス
トの先頭を1番として順番に番号をつける。また、奥行
き情報を記録する奥行きバッファを準備する。奥行きバ
ッファは、視点と同じ数の要素からなり、1番から番号
をつける。1つの要素には、同じ番号の視点から見える
要素ホログラムと走査位置の組合せをリスト中の番号で
記録する。
【0087】この実施の形態では、物体の点上の要素ホ
ログラム毎に処理を行う。その座標と要素ホログラム番
号から、どの視点に属するか決まっていて、その視点の
リスト中での番号がわかる。また、その視点の奥行きバ
ッファを参照することで、記録されている要素ホログラ
ムと走査位置の組合せの番号がわかる。そして、これら
2つの番号を比較し、処理中の要素ホログラムの番号の
方が小さいとき、つまり、処理中の要素ホログラムの方
が視点から見て手前にあるときだけ、奥行きバッファを
更新することで、隠線/隠面処理を行う。すなわち、新
たな物体を表示するときは、すでに処理された物体より
手前にあるかどうかを、要素ホログラムと走査位置毎に
奥行きバッファを元に比較し、手前にある要素ホログラ
ムだけ更新する。これを、すべての物体について行う。
【0088】この手順を、図35を用いて詳細に説明す
る。図35は、この実施の形態で物体を表示するときの
処理手順を示したものである。先に示した図7の物体O
1,O2,O3を表示する時を例にとり説明する。ま
ず、処理S301では、奥行きバッファを初期化する。
リスト中の番号より大きな値を入れる。処理S302で
は、処理する物体を決める。ここでは、O1,O2,O
3の順に行う。処理S303では、クリッピングを行
う。表示する物体がディスプレイの走査範囲からはみ出
ている部分は表示しない。表示する物体のすべての部分
が走査範囲からはみ出ている場合は、次の物体を処理す
るため、処理S312へ分岐する。処理S304では、
表示する物体上の処理する点を選ぶ。処理S305で
は、処理物体上の処理する要素ホログラムを選ぶ。処理
S306では、処理する点と処理する要素ホログラムか
ら視点を求める。処理S307では、奥行き情報を決定
する。視点毎のリスト中の番号で決定する。
【0089】そして、処理S308では、奥行き情報の
比較をし、新しい要素ホログラムの方が手前にあるかの
判断を行う。奥行きバッファに記録されているものと、
選択した要素ホログラムに対して処理S307で求めた
奥行き情報を比較し、新しい奥行き情報の方が小さいか
どうかを比較することで行う。そうでない場合は、処理
S310へ移る。処理S309では、奥行きバッファを
処理S307で決定した値で更新する。処理S310で
は、全ての要素ホログラムを処理したかを判断する。処
理が終っていない場合は、処理S305へ戻る。終って
いる時は、処理S311へ移る。処理S311では、物
体を構成する全ての点を処理したかどうかを判断する。
処理が終っていない場合は、処理S304へ戻る。終っ
ているときは、処理S312へ移る。処理S312で
は、すべての物体の処理が終ったかどうかを判断する。
処理が終っていない場合は、処理S302へ戻る。以上
のようにすることで、すべての視点に対する走査位置と
要素ホログラムの組合せが決まる。
【0090】そして、これを3次元画像として表示する
ときには、以下のように行う。視点毎に奥行きバッファ
の値を取り出し、その値から照射を行うべき走査位置と
要素ホログラムの組合せが得られる。これは、制御コン
ピュータ7にデータを送る前に、あらかじめ並べかえを
行い、要素ホログラムと走査位置ごとに照射,非照射を
決める。このとき、ある視点の奥行きバッファが初期値
(リスト中の番号より大きな値)のままのときは、その
視点に属する要素ホログラムと走査位置の組合せは、す
べて非照射ということである。以上のようにすること
で、要素ホログラムの照射,非照射を選択することがで
きた。これらの処理は、すべて並列に動作させ、高速化
することが可能である。ただし、処理S308と処理S
309の間に、並列動作している他の点に対する奥行き
バッファの更新が入らないようにする必要がある。
【0091】(第10の実施の形態)第7の実施の形態
から第9の実施の形態において、隠線/隠面は、視点か
ら一つの物体に遮られているところまで考えて、隠線/
隠面を消去するようにし、隠線/隠面に更に隠された隠
線/隠面は表示しない。しかしながら、この実施の形態
では、さらに、以下に示すような処理を使用可能とする
とよく、これによって、この装置の利用範囲を一層広げ
ることが可能となる。 ・輝度を変えた表示 隠線/隠面処理の結果、本来なら表示しないところも表
示する。その際に、輝度を表の点と平均して表示して、
半透明の表示とする。 ・間引いて表示 ワイヤーフレームで表示するときに、隠線処理の結果、
本来なら表示しないところも表示する。その際に、直線
を鎖線で表示する。鎖線の点を打つ部分の輝度は、表の
点と平均した表示にする。以上の処理を行うには、第7
の実施の形態と第8の実施の形態においては、光線追跡
を他の物体または自分自身の他の部分に2回遮られるま
で行えば良い。また、第9の実施の形態においては、奥
行きバッファを2個用意すれば良い。
【0092】
【発明の効果】
請求項1の発明:スクリーンの表示画素を構成する回折
素子の集合体の各回折素子の出力回折光を異なるいろい
ろな方向に向けて出力することができる上に、その回折
光の制御を行うことができるので、種々の表示内容に対
応して手段を適応させること、例えば、ある視点から隠
れるはずの表示部を実現するために隠れる方向へ回折光
が出力されないように制御するといったことを行うこと
ができ、実際に物体を観察するのと同じ3次元画像を表
示することができる。したがって、多くの表示内容及び
視点に対応することが可能となり、応用範囲が広がるこ
とになる。
【0093】請求項2の発明:上記請求項1の発明の効
果に加えて、変調光発生手段の機能を光ビーム発生手
段,光変調手段、及び2次元走査手段という各要素で分
担して構成しているので、それぞれを変更可能な部品と
して、しかも、既存の部品によっても供給できる。
【0094】請求項3の発明:上記請求項1の発明の効
果に加えて、光の透過率を空間的に変調する透過率変調
手段と一体化した所定の空間を移動するスクリーンを有
し、前記スクリーンが複数の画素から構成され、さらに
前記画素が複数の回折素子から構成されているので、走
査光学系が不要でよりコンパクトな3次元画像表示装置
を実現できる。
【0095】請求項4の発明:上記請求項3の発明の効
果に加えて、光の透過率を空間的に変調する手段に液晶
パネルを用いることにより、走査光学系が不要であり、
コンパクトな3次元画像表示装置の具体化を可能にす
る。
【0096】請求項5の発明:上記請求項1の発明の効
果に加えて、当該3次元画像表示装置において、光を発
生する複数の発光素子と、画像信号に応じて、前記発光
素子の光強度を変調する発光素子制御手段と、3次元画
像を表示するために、前記発光素子と一体化した所定の
空間を移動するスクリーンを有し、前記スクリーンが複
数の画素から構成され、さらに前記画素が複数の回折素
子から構成されているので、走査光学系や光ビーム径拡
大光学系が不要であり、コンパクトな3次元画像表示装
置を実現できる。
【0097】請求項6の発明:上記請求項5の発明の効
果に加えて、当該3次元画像表示装置によれば、複数の
発光素子がレーザ素子アレイを用いているので、走査光
学系や光ビーム径拡大光学系が不要であり、コンパクト
であり、さらにレーザ素子は高速に変調することが可能
なので、移動平面スクリーンの移動方向に対する画像の
解像度を大きくすることができる。
【0098】請求項7の発明:上記請求項5の発明の効
果に加えて、当該3次元画像表示装置によれば、複数の
発光素子がLEDアレイを用いているので、走査光学系
や光ビーム径拡大光学系が不要であり、コンパクトであ
り、さらにLEDは高速に変調することが可能なので、
移動方向に対する画像の解像度を大きくすることがで
き、しかも安価となし得るものである。
【0099】請求項8の発明:上記請求項1ないし7の
発明の効果に加えて、光ビームの平行走査を一定の範囲
で単純に繰り返すことで体積走査の全範囲でスクリーン
の表示を有効に利用することになるので、装置空間の利
用効率が高く、また、要素ホログラムの作成過程も同じ
光学的条件で行なわれることから、その作成も容易なも
のとなる。
【0100】請求項9の発明:上記請求項8の発明の効
果に加えて、回折素子に光を斜めに入射させる手段を設
けているので、画像表示の視域を広げることができる。
【0101】請求項10の発明:上記請求項9の発明の
効果に加えて、回折素子に光を斜めに入射させる手段を
回折素子に一体化させているので、画像表示の視域を広
げることができ、コンパクトな3次元画像表示装置を実
現できる。
【0102】請求項11の発明:上記請求項10の発明
の効果に加えて、回折素子に光を斜めに入射させる手段
に光ファイバ束を用いているので、移動平面スクリーン
に光を垂直入射させつつも、画像表示の視域を広げるこ
とができ、コンパクトな3次元画像表示装置を実現でき
る。
【0103】請求項12の発明:上記請求項1ないし1
1の発明の効果に加えて、写真法で作成した要素ホログ
ラムを回折素子とすることによって製作時と同じ光学的
条件で特定の方向への回折ビームを出力することがで
き、製作が容易で効率の良い回折素子で装置を構成する
こととなり表示性能のより良い装置を得ることができ
る。
【0104】請求項13の発明:上記請求項1ないし1
2の発明の効果に加えて、回折素子がブレーズド回折格
子を用いているので、光の利用効率の高い、非常に明る
い画像の表示が可能となる。また、+1次回折光以外の
回折光が生じないので、視域の広い3次元画像表示装置
を実現できる。
【0105】請求項14の発明:上記請求項1ないし1
3の発明の効果に加えて、視点データ及び3次元画像デ
ータに基づいて、隠線/隠面消去を行うことによって、
任意の視点から実際に物体を観察した場合の3次元画像
を表示し得ることになって、様々な分野において、より
広い応用範囲を持つことになる。
【0106】請求項15の発明:上記請求項14の発明
の効果に加えて、隠線/隠面消去の具体化を可能にす
る。
【0107】請求項16の発明:上記請求項15の発明
の効果に加えて、光線追跡の際の手順を簡単化すること
によって、実施を容易にする。
【0108】請求項17の発明:上記請求項14の発明
の効果に加えて、隠線/隠面消去を具体化する場合の手
順を簡単化することによって、実施を容易にする。
【0109】請求項18の発明:上記請求項1ないし1
7の発明の効果に加えて、スクリーンが平面或いは螺旋
面といった2次元の表示領域を持っているので、残りの
1次元にスクリーンを移動(回転)させることで体積走
査が可能となり、また、2次元のスクリーンは、格別に
製作が困難ではないので、表示性能のより良い、安定し
た画像の表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ビーム走査による3次元画像表示装
置の実施の形態の概略図である。
【図2】本発明の3次元画像表示装置における移動平面
スクリーンの構成に関する模式図である。
【図3】本発明の3次元画像表示装置における移動平面
スクリーンの動作状態を示す図である。
【図4】図1において、移動平面スクリーン11に対し
斜めにレーザ光を入射させた場合を示す図である。
【図5】画像データ作成の処理手順を示すフローチャー
ト(部分)である。
【図6】画像データ作成の処理手順を示すフローチャー
ト(部分)である。
【図7】画像データ化された複数の3次元物体の配置の
一例を表現する概念図である。
【図8】本発明で用いる移動平面スクリーンを構成する
要素ホログラムの製作方法を示す図である。
【図9】本発明で用いる移動平面スクリーンを構成する
要素ホログラムの製作方法で、図8の次の過程を示す図
である。
【図10】本発明で用いる移動平面スクリーンの製作方
法を示す図である。
【図11】本発明の光透過率変調方式の3次元画像表示
装置の実施の形態の概略図である。
【図12】図11の方式において液晶パネルを用いた実
施の形態の要部概略図である。
【図13】本発明の発生変調方式の3次元画像表示装置
の実施の形態の概略図である。
【図14】図13の方式において発光素子アレイを用い
た実施の形態の要部概略図である。
【図15】本発明に用いるフレネルタイプ要素ホログラ
ムの作製法を説明するための図である。
【図16】本発明に用いるフレネルタイプ要素ホログラ
ムの再生法を説明するための図である。
【図17】1つの回折素子と光線の位置関係を説明する
ための図である。
【図18】極座標上の回折光のベクトル表現を説明する
ための図である。
【図19】移動平面スクリーン11上の座標のとり方を
説明するための図である。
【図20】移動平面スクリーン11への入射光線と回折
光の関係を説明するための図である。
【図21】光線を斜めに入射させた場合の実施の形態を
示す図である。
【図22】斜入射を本発明の回折素子スクリーンに適用
した場合の実施の形態における作用を説明するための図
である。
【図23】光ファイバ束により斜入射を行う図22と同
様の説明図である。
【図24】図12において光ファイバ束により斜入射を
行うようにした実施の形態を示す図である。
【図25】図13において光ファイバ束により斜入射を
行うようにした実施の形態を示す図である。
【図26】透過型であるブレーズド回折素子の作用を説
明するための図である。
【図27】透過型であるブレーズド回折素子の作用をよ
り詳細に説明するための図である。
【図28】反射型であるブレーズド回折素子の作用を説
明するための図である。
【図29】反射型であるブレーズド回折素子の作用をよ
り詳細に説明するための図である。
【図30】ブレーズド回折素子の作成方法を過程に従っ
て示す図である。
【図31】光線追跡法によって隠線/隠面消去を行うた
めの制御データ作成の処理手順を示すフローチャート
(部分)である。
【図32】光線追跡法によって隠線/隠面消去を行うた
めの制御データ作成の処理手順を示すフローチャート
(部分)である。
【図33】画像データ化された複数の3次元物体の配置
の一例を表現する概念図で、ボクセル(分割領域)がと
もに示されるものである。
【図34】隠線/隠面消去に画像の奥行き情報を用いる
ことを説明するための図である。
【図35】隠線/隠面消去に画像の奥行き情報を用い
て、制御データを作成する手順を示すフローチャートで
ある。
【図36】従来の3次元画像表示装置の構成の概略を示
す図である。
【図37】従来の3次元画像表示装置を用いる他の移動
スクリーンの構造を示す図である。
【図38】従来の立体像表示に用いる回折格子アレイを
その作用とともに示す概略図である。
【図39】図38の回折素子アレイを用いた従来の立体
像表示装置の概略図である。
【符号の説明】
1,101,200…3次元画像表示装置、2,102
…レーザ光源、3,6,50,51,52,53,5
4,66,67,68,82,88,89,90,10
3,106,202…レーザ光、4,104…変調器、
5,105…XY偏向器、7,107…制御コンピュー
タ、7′…画像データ作成用コンピュータ、8,108
…3次元画像データ、9,109…画像データメモリ、
10,110…3次元画像、11,111,211,5
11…移動平面スクリーン、12…投射レンズ、13…
ミラー、Pxy,PAM,PB1M,PB2M,PC1M,PC2M
D1M,PD2M,PEM…画素、hxy,h13,h23
33,h43,h53…要素ホログラム、h´23,h´33
h´43,h´53…要素ホログラム作製部、30…回折レ
ーザ光、HB1,HB2,HC1,HC2,HD1,HD2,HE
レーザ光非照射部、41,81…レーザ装置、42,5
5,56,57,58,59…シャッタ、43,60,
63,85…ミラー、44,45,46,47,48,
49…ビームスプリッタ、61,83,201…対物レ
ンズ、62,84…コリメートレンズ、64…集光レン
ズ、65,88…ホログラム感光材料、86…遮光板、
112…スクリーン、113…回転軸、121…回折格
子アレイ、122…液晶表示素子、123…カラーフィ
ルタ層、131…セル、132…基板、203…液晶パ
ネル、204…回折素子、205…画素、301…発光
素子アレイ、501…入射光線、600…光線、601
…光ファイバ束、S101〜121…変調信号発生処理
ステップ、S201〜226…隠線/隠面処理ステッ
プ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/22

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーンと、該スクリーン面上の照射
    位置を指定可能にするとともに、該指定位置の光に変調
    を与えることにより、変調光が発生されるようにした変
    調光発生手段と、所定の空間を体積走査するように前記
    スクリーンを移動させる手段と、3次元画像データを入
    力するデータ入力手段と、前記スクリーンに前記3次元
    画像データに基づいて画像表示を行うように上記各手段
    を制御する制御手段とを備える3次元画像表示装置にお
    いて、前記スクリーンが複数の表示画素からなり、さら
    に該表示画素が複数の回折素子からなるとともに、該回
    折素子に照射される光を発生させる前記変調光発生手段
    における光の変調の制御が、前記3次元画像データに基
    づいて該回折素子の単位で前記制御手段によって行われ
    るようにしたことを特徴とする3次元画像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記変調光発生手段が、干渉性を有する
    光ビームを発生する手段と、前記光ビームを光変調する
    光変調手段と、該光変調手段からの前記光ビームを2次
    元走査させる走査手段により構成されるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の3次元画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記変調光発生手段が、前記スクリーン
    面全体を同時に照射し得る光発生手段と、前記スクリー
    ンと一体化可能にして該光発生手段からの光の透過率を
    空間的に変調可能な変調手段により構成されるようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の3次元画像表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記光の透過率を空間的に変調可能な変
    調手段として液晶パネルを用いるようにしたことを特徴
    とする請求項3記載の3次元画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記変調光発生手段が前記スクリーンと
    一体化可能にして各照射位置に配され各々の発光が変調
    可能な複数の発光素子により構成されるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の3次元画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の発光素子としてレーザ発光ア
    レイを用いるようにしたことを特徴とする請求項5記載
    の3次元画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の発光素子としてLEDアレイ
    を用いるようにしたことを特徴とする請求項5記載の3
    次元画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記回折素子の各素子に入射させる光を
    平行光とするようにしたことを特徴とする請求項1ない
    し7のいずれかに記載の3次元画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記平行光を回折素子に斜めに入射させ
    る光とするようにしたことを特徴とする請求項8記載の
    3次元画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記斜めに入射させる光を生じる手段
    を前記回折素子と一体化可能な手段とするようにしたこ
    とを特徴とする請求項9記載の3次元画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記回折素子と一体化可能な手段とし
    て光ファイバ束を用いるようにしたことを特徴とする請
    求項10記載の3次元画像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記回折素子を要素ホログラムとした
    ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載
    の3次元画像表示装置。
  13. 【請求項13】 前記回折素子をブレーズド回折格子と
    するようにしたことを特徴とする請求項1ないし12の
    いずれかに記載の3次元画像表示装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段が、前記3次元画像デー
    タに基づいて前記表示画素における複数の回折素子から
    出射し得る各回折光の中で隠線/隠面にあたる回折光の
    方向を決定し、その決定に従って前記表示画素における
    各回折素子に照射する光の変調を制御し、隠線/隠面消
    去を行うようにしたことを特徴とする請求項1ないし1
    3のいずれかに記載の3次元画像表示装置。
  15. 【請求項15】 隠線/隠面にあたる前記回折光の方向
    は、前記各回折素子から出射し得る光の光線追跡を用い
    て該光線の3次元画像による遮断を求めることにより決
    定されるようにしたことを特徴とする請求項14記載の
    3次元画像表示装置。
  16. 【請求項16】 前記光線追跡の際に前記3次元画像を
    複数の領域に分割するようにしたことを特徴とする請求
    項15記載の3次元画像表示装置。
  17. 【請求項17】 前記3次元画像データとして画像の奥
    行き情報を用いるようにしたことを特徴とする請求項1
    4記載の3次元画像表示装置。
  18. 【請求項18】 前記スクリーンにおける複数の表示画
    素を2次元の表示領域を構成するように分布させるとと
    もに、該スクリーンを移動させる前記移動手段を残りの
    1次元に移動させるようにしたことを特徴とする請求項
    1ないし17のいずれかに記載の3次元画像表示装置。
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