JP3268304B2 - 低圧鋳造機における圧力制御装置 - Google Patents

低圧鋳造機における圧力制御装置

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JP3268304B2 JP09068194A JP9068194A JP3268304B2 JP 3268304 B2 JP3268304 B2 JP 3268304B2 JP 09068194 A JP09068194 A JP 09068194A JP 9068194 A JP9068194 A JP 9068194A JP 3268304 B2 JP3268304 B2 JP 3268304B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低圧鋳造機における
圧力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低圧鋳造機の一般的な構造を図3を参照
して説明すると、図中ダイベース1の下部には溶湯2を
封入可能なルツボ3が配置され、このルツボ3の中央部
には溶湯2内に浸漬されてダイベース1より垂下状にス
トーク4が配置されている。このストーク4の上端部が
上型と下型とからなる鋳型5内部のキャビティー6に接
続されている。
【0003】上記のような低圧鋳造機では配湯口7から
ルツボ3内に溶湯2を注入した後、同配湯口7を利用し
て加圧エアを加圧エア供給管路Pよりルツボ3内に供給
し、溶湯2の上面に圧力を加えて溶湯2をストーク4を
経てキャビティー6内に注入する構造となっている。
【0004】このような鋳込み工程における加圧エアの
圧力は図4に示した設定昇圧曲線Lに従って制御される
ものであり、以下にこの制御装置の構成を説明する。図
3に戻り、低圧鋳造機にはルツボ3内の圧力を検出する
圧力センサ8が接続されており、この圧力センサ8の検
出信号は圧力用PIDコントローラ9に入力される。圧
力用PIDコントローラ9は加圧エア供給管路Pの中途
に設けられた圧力形電空比例弁10を制御するものであ
り、PIDコントローラ9は計算機11により圧力セン
サ8の検出圧力と図4に示した設定昇圧曲線Lの圧力と
の偏差に基づいて、PID演算により、これらの偏差を
なくすための指令信号を圧力形電空比例弁10に出力す
る。
【0005】また、エア供給管路Pには圧力形電空比例
弁10の上流側において絞り弁12が設けられており、
この絞り弁12はルツボ3内の空間容積(溶湯2を除い
た部分の容積)が最大となった時にも図4の設定圧力が
確保できるだけの流量を供給できるように絞り量が設定
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧力制御装置で
は絞り弁12により流量を一定とした状態で圧力形電空
比例弁10により圧力を増減させるものであるから、圧
力形電空比例弁10により、ある範囲の空間容積では設
定昇圧曲線に圧力センサ8の検出圧力を近づけることは
できても、それ以外の範囲では供給流量が過剰となり或
いは不足して設定昇圧曲線を得るのが不可能となる問題
点を有していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1の低圧鋳造機における圧力制御装
置は、ルツボ内に供給される加圧エアの配管内に設けら
れた圧力制御弁及び流量制御弁と、前記ルツボ内の圧力
と設定昇圧曲線の設定圧との偏差に基づいて前記圧力制
御弁のPID制御を行うPIDコントローラと、ショッ
ト数の増加によるルツボ内の空間容積の増大に伴って、
前記流量制御弁の制御流量を増加させる制御手段とを備
えたことを特徴とする。また、本発明の請求項2の低圧
鋳造機における圧力制御装置は、ルツボ内に供給される
加圧エアの配管内に設けられた圧力制御弁及び流量制御
弁と、前記ルツボ内の圧力と設定昇圧曲線の設定圧との
偏差に基づいて前記流量制御弁のPID制御を行うPI
Dコントローラと、ショット数の増加によるルツボ内の
空間容積の増大に伴って、前記圧力制御弁の制御圧力を
増加させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明ではPIDコントローラによる
圧力制御弁の制御によりルツボ内の圧力と設定昇圧曲線
の設定圧との偏差をなくす制御を行う一方で、ショット
数の増加に伴って、流量制御弁の制御流量を増加させる
ことにより、圧力制御弁の制御を流量の過不足なく行う
ことができ、設定昇圧曲線に精度良く近づけることがで
きる。請求項2の発明ではPIDコントローラによる流
量制御弁の制御によりルツボ内の圧力と設定昇圧曲線の
設定圧との偏差をなくす制御を行う一方で、ショット数
の増加に伴って、圧力制御弁の制御圧力を増加させるこ
とにより、流量の過不足なく設定昇圧曲線に精度良く近
づけることができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の第1実施例による低圧鋳造機
における圧力制御装置を図1を参照して説明する。な
お、本実施例は先の従来例において説明した図3に示し
たと同様な低圧鋳造機に適用されるものであり、またそ
の基本的な構造は同様であるため、同様な部材には同一
符号を付して説明を省略する。
【0010】本実施例の圧力制御装置はPIDコントロ
ーラ9が計算機11により圧力センサ8の検出圧力と図
4に示した設定昇圧曲線Lの圧力との偏差に基づいて、
PID演算により、これらの偏差をなくすための指令信
号を圧力形電空比例弁10に出力することにおいて先の
従来例と同様であるが、エア供給管路Pには圧力形電空
比例弁10の上流側において上記従来例の絞り弁12に
代えて流量形電空比例弁13が設けられており、この流
量形電空比例弁13は計算機11からの指令信号に基づ
いて、ショット数の増加に伴うルツボ3の空間容積の増
大に比例して供給流量を増大させる。
【0011】具体的には、計算機11は下記の数1及び
数2から流量を算出し、この流量に対応する指令信号を
流量形電空比例弁13に出すものであり、これらで得ら
れた流量により実験で最良の結果が得られた。
【数1】 S:有効断面積,n:比熱比(通常は 1. 4 ),V:ル
ツボの空間容積 t:充填時間(大気圧から最終圧力に到達するまでの時
間) Th:供給エア温度
【数2】 Q:流量, Ph:供給エア圧力
【0012】すなわち、本実施例では、ショット数の増
加によるルツボ3の空間容積の増大に伴ってエアの供給
流量を増加させるものであるので、全ショットにおい
て、圧力形電空比例弁10による圧力のPID制御を流
量の過不足なく行うことができ、安定した精度の良い昇
圧制御を行うことができる。
【0013】次に、本発明の第2実施例を図2を参照し
て説明する。本実施例は、エア供給管路Pに圧力形電空
比例弁10Aと流量形電空比例弁13Aとが設けられて
いることにおいて上記第1実施例と共通するものである
が、これらの配置は第1実施例とは異なり、圧力形電空
比例弁10Aが流量形電空比例弁13Aの上流側に配置
されている。
【0014】本実施例において、PIDコントローラ9
によるPID制御は流量形電空比例弁13Aにより流量
に関して行われ、PIDコントローラ9は計算機11に
より圧力センサ8の検出圧力と図4に示した設定昇圧曲
線Lの圧力との偏差に基づいて、PID演算により、こ
れらの偏差をなくすための指令信号を流量形電空比例弁
13Aに出す。
【0015】また、圧力形電空比例弁10Aは計算機1
1からの指令信号に基づいて、ショット数の増加に伴う
ルツボ3の空間容積の増大に比例して圧力を増大させる
ものである。具体的には、低圧鋳造機の場合、ショット
毎の溶湯2の湯面の低下分を補正圧として前回の設定圧
力に加えるので、ショット毎に最終圧力が増加する。こ
の最終圧力から計算した、流速が音速域となる圧力(下
記の数3参照)の1/3 〜1/2の供給圧力(Ph)が最良
の結果が得られることが実験により判明しており、この
供給圧力(Ph)を計算機11が算出して圧力形電空比
例弁10Aに指令信号として出力するのである。
【数3】 P:最終圧力
【0016】すなわち、本実施例では、ショット数の増
加によるルツボ3の空間容積の増大に伴って圧力形電空
比例弁10Aによりエアの供給圧力を増加させ、一方で
流量形電空比例弁13Aにより流量のPID制御を行う
ものであるから、第1実施例と同様、流量の過不足なく
行うことができ、安定した精度の良い昇圧制御を行うこ
とができる。
【0017】なお、以上の実施例の制御装置では、圧力
タンクを使用して調整を行うことで、実機では微調整の
みで全ショットにわたり良好な昇圧制御が可能であり、
実機でのトライアルでPID定数、供給流量あるいは圧
力をいろいろ変化させる試行錯誤による調整は何ら必要
としない。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明及び請求項2の発明のい
ずれにおいてもルツボ内の圧力を設定昇圧曲線に精度良
く近づけることができるので、全ショットにわたり安定
した精度の良い昇圧制御を行うことができる利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による低圧鋳造機における
圧力制御装置を示す概略図である。
【図2】本発明の第2実施例による低圧鋳造機における
圧力制御装置を示す概略図である。
【図3】従来の低圧鋳造機における圧力制御装置を示す
概略図である。
【図4】設定昇圧曲線を示すグラフである。
【符号の説明】
3 ルツボ 8 圧力センサ 9 PIDコントローラ 10,10A 圧力形電空比例弁 11 計算機 13,13A,流量形電空比例弁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルツボ内に供給される加圧エアの配管内
    に設けられた圧力制御弁及び流量制御弁と、前記ルツボ
    内の圧力と設定昇圧曲線の設定圧との偏差に基づいて前
    記圧力制御弁のPID制御を行うPIDコントローラ
    と、ショット数の増加によるルツボ内の空間容積の増大
    に伴って、前記流量制御弁の制御流量を増加させる制御
    手段とを備えたことを特徴とする低圧鋳造機における圧
    力制御装置。
  2. 【請求項2】 ルツボ内に供給される加圧エアの配管内
    に設けられた圧力制御弁及び流量制御弁と、前記ルツボ
    内の圧力と設定昇圧曲線の設定圧との偏差に基づいて前
    記流量制御弁のPID制御を行うPIDコントローラ
    と、ショット数の増加によるルツボ内の空間容積の増大
    に伴って、前記圧力制御弁の制御圧力を増加させる制御
    手段とを備えたことを特徴とする低圧鋳造機における圧
    力制御装置。
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