JPH07112253A - 連続鋳造装置における不活性ガス流量制御装置 - Google Patents

連続鋳造装置における不活性ガス流量制御装置

Info

Publication number
JPH07112253A
JPH07112253A JP25709493A JP25709493A JPH07112253A JP H07112253 A JPH07112253 A JP H07112253A JP 25709493 A JP25709493 A JP 25709493A JP 25709493 A JP25709493 A JP 25709493A JP H07112253 A JPH07112253 A JP H07112253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
inert gas
nozzle
gas
continuous casting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25709493A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Seki
健 関
Isao Saitou
▲いさお▼ 斎藤
Hisayuki Shiraishi
久幸 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP25709493A priority Critical patent/JPH07112253A/ja
Publication of JPH07112253A publication Critical patent/JPH07112253A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続鋳造装置におけるArガスの流量を自動
的に制御できるようにすることにより、良好な品質の製
品を安定して得られるようにする。 【構成】 タンディッシュ1のノズル2に供給する不活
性ガス3の流量を計算する計算手段24、不活性ガスを供
給する管路4の背圧を測定する測定手段10、測定された
背圧から所定の係数を得る変換手段28、前記計算手段の
出力の計算値に前記係数を掛けてノズルに注入する不活
性ガスの流量の目標値を決定する決定手段27、実際にノ
ズルに供給されるガス流量を検出する手段11、前記目標
値と実際のガス流量により不活性ガスの供給量を制御す
る制御手段29により連続鋳造装置における不活性ガス流
量制御装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造装置におい
て、ノズル詰まりを防止するためにタンディッシュのノ
ズルに吹き込む不活性ガスの流量を制御する装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造装置において、タンディッシュ
のノズル詰まりを防止するため、ノズルへ多孔質部を通
して不活性ガスのArガスをある量供給することが行わ
れている。これは、Arガスの気泡の生成により溶鋼中
の介在物がノズルに詰まるのを防止し、かつモールド内
の介在物を浮上分離するものである。
【0003】このArガスの流量が少ない場合、ノズル
詰まりが発生し、かつ清浄なスラブが製造できない。ま
た、多すぎる場合、Arガスのボイリングによりモール
ド内への溶鋼供給が不安定となる。Arガスが供給され
ると、ノズル内は、Arガス−溶鋼の二相流となる。A
rガス流量を増加していくと、この二相流は、安定気泡
流から次第にボイリング流に遷移していく。このボイリ
ングに遷移する限界はガス/溶鋼の体積比およびノズル
の特性により決定される。
【0004】従来、Arガスのノズルへの供給は、オペ
レータがモールドの湯面を目視しながら、ボイリングに
遷移する限界に近い領域となるようにArガスの供給を
行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにマニュア
ル操作によりArガスの供給量を調整することは、オペ
レータの熟練を要し、また製品の品質がオペレータの能
力により決定されるため、安定して品質の良い製品を得
ることが困難になる。本発明は、連続鋳造装置における
Arガスの流量を自動的に制御できるようにすることに
より、良好な品質の製品を安定して得られるようにする
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】ノズルに不活性ガスを供
給するために設けられる多孔質部は耐火物により形成さ
れるため、不活性ガスを通過させる能力は製品ごとに相
違する。また、この多孔質部は、使用時に目詰まりが起
こるため不活性ガスを通過させる能力が変動をする。
【0007】本発明は、ノズルに供給する不活性ガス流
量を自動的に行う計算により得、この計算値と前記の多
孔質部の能力とを考慮に入れて目標値を決定し、この目
標値に従って、ノズルに供給する不活性ガスの流量を制
御する。本発明は、以上の機能を実現するため、タンデ
ィッシュのノズルに供給する不活性ガスの流量を計算す
る計算手段、不活性ガスを供給する管路の背圧を測定す
る測定手段、測定された背圧から所定の係数を得る変換
手段、前記計算手段の出力の計算値に前記係数を掛けて
ノズルに供給する不活性ガスの流量の目標値を決定する
決定手段、実際にノズルに供給されるガス流量を検出す
る手段、前記目標値と実際のガス流量により不活性ガス
の供給量を制御する制御手段とから連続鋳造装置におけ
る不活性ガス流量制御装置を構成する。
【0008】
【作用】不活性ガスをノズルに供給する際、管路の背圧
は多孔質部のガス通過能力を反映したものとなる。した
がって、この背圧に対応して不活性ガス流量の目標値を
設定することは、ノズルに実際に供給されるガスの流量
を最適なものとする。また、本発明は、前記目標値の計
算を、タンディッシュ重量およびノズルの通過溶鋼量を
測定し、これらの値を変数として自動的に計算をする。
【0009】さらに、本発明は、鋳造鋼種に対応して流
量に上限流量と下限流量を設定し、ノズルに注入する不
活性ガスの流量をこの上限流量と下限流量の範囲内に制
限する。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図1を用いて説明する。タ
ンディッシュ1のノズル2にArガス3を供給する管路
4が設けられる。この管路4の途中にガス流量を調整す
るバルブ5が設けられる。このバルブ5は、Arガス流
量制御装置6により制御される。図においては、Arガ
スを供給する管路として1つの管路4が示されているの
みであるが、例えば、上ノズルとスリットの2つに対し
て管路を設けることができる。
【0011】Arガス流量制御装置6は、ダイレクトデ
ィジタルコントローラ(DDC)により構成される。A
rガス流量制御装置6には、上位CPU7(オンライン
CPUおよびプロセスCPU)から、鋼種、鋳造鋼の
幅、厚み、および制御パターン番号等が入力される。ま
た、重量計8からタンディッシュ重量が、ピンチローラ
9からピンチローラ速度が、管路4に設けた背圧計10
から管路4の背圧が、管路4に設けた流量計11からA
rガス流量が、それぞれ入力される。
【0012】次に、Arガス流量制御装置6内の各手段
の機能について説明する。計算手段21は、以下に説明
する方法により、Arガス流量を計算する。ボイル限界
Arガス実体流量Vgは次の〔数1〕により求められ
る。
【0013】
【数1】
【0014】ただし、F(B) :ノズルに依存する値、V
L :通過溶鋼量(=幅×厚×鋳造速度)、α、β:係数 上記Vgについては、ノズル内圧力を評価する必要があ
る。計算による推定圧力を求めると次の〔数2〕とな
る。
【0015】
【数2】
【0016】ただし、P0 :大気圧、ρ:溶鋼比重、
H:タンディッシュヘッド、g:重力加速度、K:流速
抵抗、UST:ノズル内溶鋼流速、ΔP:ノズル内圧損、
N:指数 したがって、制御出力としては、制御系ガス流量V
ng(Nl/min)は次の〔数3〕により得られる。
【0017】
【数3】
【0018】計算手段21は上記〔数3〕によりArガ
ス流量を計算するが、式中のH:タンディッシュヘッド
は、重量計8から得たタンディッシュ重量を変換手段2
2が変換することにより得られる。また、VL :通過溶
鋼量(=幅×厚×鋳造速度)は、ピンチローラ9から得
た鋳造速度および上位DDC7から与えられた幅、厚を
用いて、VL 変換手段23が計算することにより得られ
る。〔数3〕中のその他の定数については、上位DDC
7から与えられた鋼種により定数変換手段24から得ら
れる。計算手段21により計算されたArガス流量Vng
は、パターン制御手段25に入力される。
【0019】パターン制御手段25には、あらかじめ複
数のパターン26が用意される。上位DDC7は、鋳造
鋼に対応したパターン番号をパターン制御手段に出力す
る。パターン制御手段25は、複数のパターン26の中
からパターン番号に対応するパターン26を呼び出し、
そのパターン26に従って、Arガス流量を出力する。
【0020】パターンの1例を図2に示す。(b)は上
ノズルにおけるパターンを示し、(c)はスリットにお
けるパターンを示す。これらのパターンは、タンディッ
シュ重量により制御される部分と上限流量および下限流
量に制限する部分とからなる。タンディッシュ重量によ
り制御される部分は、鋳造をスタートさせるときに用い
られるもので、吹き込みタイミングをタンディッシュ重
量により決定する。上ノズルに関しては、タンディッシ
ュ重量が(a)に示すように上昇して所定値X 1 になる
と吹き込みが開始される。時間t1 の間は下限流量Q1
に保たれ、時間t1 経過後は、上限流量および下限流量
に制限する部分に移行する。スリットに関してはタンデ
ィッシュ重量が上昇して所定値X2 になると吹き込みが
開始される。時間t2 の間は下限流量Q2 に保たれ、時
間t2 の経過後は、上限流量および下限流量に制限する
部分に移行する。
【0021】上限流量および下限流量に制限する部分
は、通常運転時に計算手段21から出力された計算値が
上限流量と下限流量の範囲内の値であれば、計算値その
ものをパターン制御手段の出力として出力する。範囲を
外れ、上限流量以上の計算値が入力されたときは、上限
流量を出力する。逆に、下限流量以下の計算値が入力さ
れたときは、下限流量を出力する。パターン制御手段に
決められたArガス流量QSVは目標値決定手段27に入
力される。
【0022】目標値決定手段27では、Arガス流量Q
SVと管路4の背圧に対応する係数α n からQSV×αn
計算し、目標値を決定する。この係数αn は、背圧計1
0の検出した管路4の背圧を係数変換手段28が例えば
α1 =0.7〜α5 =1.3というような係数に変換す
ることにより得られる。この管路4の背圧に対応する係
数は、多孔質部のガスのガス通過能力に対応する値であ
るから、係数を用いて目標値を決めることはノズル2に
実際に吹き込まれるArガスの流量を最適な値とする。
この結果得られた目標値がバルブ制御手段29に入力さ
れる。
【0023】バルブ制御手段29は、目標値と管路4に
設けられた流量計11から得た実際のガス流量とを対比
しながら、管路4のバルブ5の開度を調整する。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、連続鋳造装置における
Arガスの流量を自動的に制御できるようにすることに
より、良好な品質の製品を安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図。
【図2】図1のパターン制御部の特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1…タンディッシュ 2…ノズル 4…管路 5…バルブ 6…Arガス流量制御装置 7…上位DDC 8…タンディッシュ重量計 9…ピンチローラ 10…背圧計 11…流量計 21…計算手段 25…パターン制御手段 26…パターン 27…目標値決定手段 28…係数変換手段 29…バルブ制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンディッシュのノズルに供給する不活
    性ガスの流量を計算する計算手段、不活性ガスを供給す
    る管路の背圧を測定する測定手段、測定された背圧から
    所定の係数を得る変換手段、前記計算手段の出力の計算
    値に前記係数を掛けてノズルに供給する不活性ガスの流
    量の目標値を決定する決定手段、実際にノズルに供給さ
    れるガス流量を検出する手段、前記目標値と実際のガス
    流量により不活性ガスの供給量を制御する制御手段を具
    備したことを特徴とする連続鋳造装置における不活性ガ
    ス流量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記計算手段は、前記ノズルにおけるタ
    ンディッシュヘッドおよび通過溶鋼量を変数として含む
    所定の数式を用いて目標値を自動的に計算することを特
    徴とする請求項1記載の連続鋳造装置における不活性ガ
    ス流量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズルに注入する不活性ガスの流量
    を上限値および下限値の範囲内に制限する手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の連続鋳造装置における
    不活性ガス流量制御装置。
JP25709493A 1993-10-14 1993-10-14 連続鋳造装置における不活性ガス流量制御装置 Pending JPH07112253A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25709493A JPH07112253A (ja) 1993-10-14 1993-10-14 連続鋳造装置における不活性ガス流量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25709493A JPH07112253A (ja) 1993-10-14 1993-10-14 連続鋳造装置における不活性ガス流量制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07112253A true JPH07112253A (ja) 1995-05-02

Family

ID=17301659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25709493A Pending JPH07112253A (ja) 1993-10-14 1993-10-14 連続鋳造装置における不活性ガス流量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07112253A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020016251A (ko) * 2000-08-25 2002-03-04 신현준 연주공정에 있어서 래들 및 턴디쉬 노즐의 아르곤공급제어시스템
WO2009002105A1 (en) * 2007-06-26 2008-12-31 Posco Apparatus for preventing nozzle clogging, apparatus for continuous casting having the same, method for preventing nozzle clogging and method for continuous casting using the same
KR101239649B1 (ko) * 2009-06-17 2013-03-08 주식회사 포스코 노즐의 막힘 방지 장치, 이를 구비한 연속 주조 장치, 이를 이용한 노즐 막힘 방지 방법 및 연속 주조 방법
KR101353213B1 (ko) * 2011-10-31 2014-01-20 주식회사 포스코 연속주조용 노즐

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020016251A (ko) * 2000-08-25 2002-03-04 신현준 연주공정에 있어서 래들 및 턴디쉬 노즐의 아르곤공급제어시스템
WO2009002105A1 (en) * 2007-06-26 2008-12-31 Posco Apparatus for preventing nozzle clogging, apparatus for continuous casting having the same, method for preventing nozzle clogging and method for continuous casting using the same
EP2170543A1 (en) * 2007-06-26 2010-04-07 Posco Apparatus for preventing nozzle clogging, apparatus for continuous casting having the same, method for preventing nozzle clogging and method for continuous casting using the same
EP2170543A4 (en) * 2007-06-26 2012-07-25 Posco METHOD AND APPARATUS FOR PREVENTING BUSHING OFF, METHOD AND APPARATUS FOR CONTINUOUS CASTING COMPRISING SAME
KR101239649B1 (ko) * 2009-06-17 2013-03-08 주식회사 포스코 노즐의 막힘 방지 장치, 이를 구비한 연속 주조 장치, 이를 이용한 노즐 막힘 방지 방법 및 연속 주조 방법
KR101353213B1 (ko) * 2011-10-31 2014-01-20 주식회사 포스코 연속주조용 노즐

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2170543A1 (en) Apparatus for preventing nozzle clogging, apparatus for continuous casting having the same, method for preventing nozzle clogging and method for continuous casting using the same
JP3245423B2 (ja) 金属の連続鋳造用鋳型内の液体金属の高さの調節方法および装置
GB2172532A (en) Method and apparatus for starting a continuous casting installation
JPH07112253A (ja) 連続鋳造装置における不活性ガス流量制御装置
US6660220B2 (en) Apparatus and method for delivering an inert gas to prevent plugging in a slide gate
CN106694863A (zh) 钢水浇注的控制方法及装置
JP2000271713A (ja) 冷却水制御装置
JPS6340655A (ja) 溶湯の連続鋳造方法
JP3649143B2 (ja) 連続鋳造方法
JPH02200362A (ja) 連続鋳造装置におけるノズル詰まり予測方法およびノズル詰まり抑制方法
JPH0341884Y2 (ja)
WO2021214510A1 (en) Method for casting steel and controlling the flow of innert gas injected into the cast steel on-demand in real-time
JPH0116595B2 (ja)
JPS62197257A (ja) 連続鋳造における溶鋼の注入方法
JPS6221447A (ja) 連続鋳造浸漬ノズル気体吹込制御法
JP5998919B2 (ja) モールド内湯面レベル制御方法
JPH0195854A (ja) モールド湯面レベル制御装置
JPS6045026B2 (ja) モ−ルド内容鋼レベル制御方法
JP3268304B2 (ja) 低圧鋳造機における圧力制御装置
MXPA00011668A (es) Aparato y metodo para controlar el flujo de vidrio fundido a traves de un antecrisol.
JP2001001120A (ja) 連続鋳造方法
WO2021214507A1 (en) Method for determining amount of inert gas injected into cast steel
JPH0327300B2 (ja)
WO2021214513A1 (en) Method for determining the remaining service life of an argon injected slide gates
JPS6293051A (ja) 連続鋳造における溶鋼の注入方法