JP3267595B2 - 表裏で皮膜厚が異なる陽極酸化皮膜処理方法 - Google Patents

表裏で皮膜厚が異なる陽極酸化皮膜処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルミニューム板あ
るいはアルミニューム合金板の表面に陽極酸化皮膜を形
成する陽極酸化皮膜処理方法であり、かつ、前記アルミ
ニューム板あるいはアルミニューム合金板の表裏で皮膜
厚が異なる陽極酸化皮膜処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニューム板やアルミニューム合金
板は、耐食性、耐磨耗性を向上させるために、陽極酸化
処理を行って表面に酸化皮膜を形成しているが、一般的
には酸化皮膜が表裏で同じ厚みとなるように、電解槽内
に入れられた1枚あるいは2枚の陰極板に、陽極に接続
されたアルミニューム板やアルミニューム合金板を対向
させ、通電することによって酸化皮膜を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、酸化皮膜を
形成したアルミニューム板やアルミニューム合金板の一
面にIC基板を貼り付け等によって取付け、他面を加工
工程等で腐食しないようにする場合、前記IC基板を取
付ける面の酸化皮膜は薄くてもよく、他面の酸化皮膜は
厚くする必要があるような場合、前記した従来の陽極酸
化皮膜処理方法で行った場合には、希望する製品を製作
ができず、かつ、コストが高いものになるといった問題
があった。
【0004】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、一面の酸化皮膜は厚
く、他面の酸化皮膜は薄く形成できると共に酸化皮膜の
厚みを自由に設定できることにより、希望する製品の製
作が容易で、かつ、コストの低減を図ることができる表
裏で皮膜厚が異なる陽極酸化皮膜処理方法を提供せんと
するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の表裏で皮膜厚が
異なる陽極酸化皮膜処理方法は前記した目的を達成せん
とするもので、その手段は、電解液が充填された電解槽
内に所望間隔を隔てて一対の陰極板を入れ、該一対の陰
極板の間に一対のアルミニューム板あるいはアルミニュ
ーム合金板を入れ、該一対のアルミニューム板あるいは
アルミニューム合金板を陽極に接続することにより、ア
ルミニューム板あるいはアルミニューム合金板が対向し
ている面で皮膜厚が薄くなるようにしたことを特徴とす
る。
【0006】また、前記一対のアルミニューム板あるい
はアルミニューム合金板の間隔を異ならしめることによ
り皮膜厚が異なるようにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表裏で皮膜厚
が異なる陽極酸化皮膜処理方法を実施するための装置を
図面と共に説明する。1は電解液2が充填された電解
槽、3,4は該電解槽1内に入れられた陰極板にして、
電源の陰極に接続されている。5,6はアルミニューム
板あるいはアルミニューム合金板(以下、単にアルミ板
という)にして、電極の陽極に接続されている。
【0008】そして、アルミ板5,6同士は所定の間隔
Hを介して、かつ、前記陰極板3,4の間に位置するよ
うに電解槽1内に入れられている。この状態において、
陰極板3,4とアルミ板5,6に電源より電流を流す
と、該アルミ板5,6の陰極板3,4と対向している面
は、従来と同様に所定の厚みの酸化皮膜が形成される。
【0009】しかし、アルミ板5,6同士のそれぞれの
対向面は、陰極板3,4から離れているために、形成さ
れる酸化皮膜は陰極板3,4と対向している面の酸化皮
膜よりも薄くなる。これにより、アルミ板5,6は一面
の皮膜が厚く、他面の皮膜が薄くなるものである。
【0010】なお、アルミ板5,6同士のそれぞれの対
向面(裏面)の皮膜厚および陰極板3,4との対向面
(表面)は、該アルミ板5,6同士の間隔H、通電電流
量および通電時間によって異ならしめることができる。
この実験結果を表1に示す。なお、この実験は電解槽の
大きさが3400W×2500L×1500H(mm) 、
アルミ板の大きさが1.5×1060×1060(mm)
、アルミ板5,6の陰極板3,4との対向面との距離
400(mm) 、電解条件は濃度12%±2%、温度は2
2℃±4℃である。
【0011】
【表1】
【0012】
【発明の効果】本発明は前記したように、電解槽内に入
れられた一対の陰極板の間に所定の間隔を隔てて陽極に
接続される一対のアルミニューム板あるいはアルミニュ
ーム合金板を入れて、電気分解を行ったことにより、一
面の酸化皮膜は厚く、他面の酸化皮膜は薄く形成でき、
また、一対のアルミニューム板あるいはアルミニューム
合金板の間隔を異ならしめることにより、酸化皮膜の厚
みを自由に設定でき、従って、希望する製品の製作が容
易で、かつ、コストの低減を図ることができる等の効果
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表裏で皮膜厚が異なる陽極酸化皮膜処
理方法を実施するための概念図である。
【符号の説明】
1 電解槽 2 電解液 3,4 陰極板 5,6 アルミニューム板あるいはアルミニューム合金

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解液が充填された電解槽内に所望間隔
    を隔てて一対の陰極板を入れ、該一対の陰極板の間に一
    対のアルミニューム板あるいはアルミニューム合金板を
    入れ、該一対のアルミニューム板あるいはアルミニュー
    ム合金板を陽極に接続することにより、アルミニューム
    板あるいはアルミニューム合金板が対向している面で皮
    膜厚が薄くなるようにしたことを特徴とする表裏で皮膜
    厚が異なる陽極酸化皮膜処理方法。
  2. 【請求項2】 前記一対のアルミニューム板あるいはア
    ルミニューム合金板の間隔を異ならしめることにより皮
    膜厚が異なるようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の表裏で皮膜厚が異なる陽極酸化皮膜処理方法。
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