JP3267075B2 - 鉛蓄電池用極板の製造法 - Google Patents

鉛蓄電池用極板の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉛蓄電池のとくにその極
板に関し、活物質を支持体に薄く塗着することができる
極板の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉛蓄電池では高出力が可能な電池
の開発が進められており、極板を薄くして電池内に収納
する極板の枚数を増やしたり、集電体に設ける孔の径を
小さくして細孔分布を細かくして集電効率を高めたり、
また長尺状の極板を渦巻状にして極板と活物質の間の接
触面積を大きくする検討が行われている。このような電
池を実現するためには、500〜100μm以下の薄い
活物質層を極板に形成する必要がある。
【0003】従来、鉛蓄電池用極板は酸化鉛と鉛を主成
分とし活物質となる鉛粉と希硫酸および水などを混合
し、これらを練合して活物質ペーストを得た後、厚み
1.5〜2mmの鋳造格子体やエキスパンド格子体等の
支持体にペーストを充填し、ついでこれを適当な温度と
湿度の雰囲気下で熟成,乾燥させて、極板を得ていた。
【0004】そして、この工程において酸化鉛(Pb
O)と希硫酸(H2SO4)の反応により3塩基性硫酸鉛
(3PbO・PbSO4)を生成しこれを元にして化成
し反応性の高い二酸化鉛(PbO2)を得るとともに、
鉛(Pb)を熟成中に酸素および水分と反応させてPb
O・H2Oを生成し活物質間の結合力を高め、さらにこ
れらの結晶の成長によって極板に適当な多孔度を得てい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ような方法によって作製した活物質ペーストを薄い支持
体表面に塗着して薄形極板を得ようとした場合、硫酸の
添加による硫酸鉛の生成によって活物質ペースト粒子の
凝集が起こり、粗大な凝固塊が多数存在するために支持
体表面にペーストを薄く塗り込むことができなく塗着作
業が困難なるという問題が生じていた。
【0006】本発明はこのような課題を解決するもので
あり、薄い支持体の表面に薄い活物質層を形成すること
ができるとともに、3PbO・PbSO4およびPbO
・H2Oなどの生成により反応性と結合性に優れた鉛蓄
電池用極板を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の鉛蓄電池用極板の製造法は、硫酸を加え
ずに鉛粉と水とを主成分とした鉛化合物のスラリーを作
製する工程と、このスラリーを支持体に塗着する工程
と、スラリーを塗着した支持体を希硫酸に浸漬する工程
と、希硫酸中からスラリーを塗着した支持体を取り出
し、これを空気中で熟成する工程とからなるものであ
る。
【0008】
【作用】本発明では、活物質である鉛粉と水とを主成分
として硫酸を加えずに混合しているので、硫酸鉛の生成
による凝固塊の発生はなくこれらの混合状態は活物質粒
子が水中に懸濁しているスラリー状態になる。このた
め、活物質のスラリーを細孔を有する薄厚の多孔体から
なる支持体に塗着する際には、活物質の薄層を支持体上
に形成しやすくなり多孔度も適度に保つことができる。
【0009】ついで、スラリーを支持体に塗着した後、
この支持体を希硫酸中に浸漬しているので、鉛粉の酸化
鉛が硫酸鉛に変化し、活物質層は硬化し始め、活物質間
の結合力は高まる。
【0010】その後、この支持体を例えば温度40℃〜
80℃,湿度80%〜100%の空気中で熟成している
ので、酸化鉛と希硫酸との反応により三塩基性硫酸鉛を
生成することができ、電池充放時の二酸化鉛の反応性を
高めることができる。
【0011】また、このとき、未酸化鉛の酸化によって
さらに活物質間の結合力を高めることができる。したが
って、本発明では活物質である鉛粉をスラリー状態で支
持体に薄く塗着することができるとともに、その後、こ
の支持体を希硫酸中に浸漬してさらに空気中で熟成して
いるので活物質間の結合力を高めるとともに三塩基性硫
酸鉛の生成によって反応性の高い二酸化鉛を得ることが
できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照にしなが
ら説明する。
【0013】図1に本発明の鉛蓄電池用極板の製造法を
示す。図1において、1は鉛粉、2は耐酸性導電材,糊
剤,樹脂のカット繊維等の添加物、3は水、4はこれら
を混合してスラリーを調整する工程、5は支持体にスラ
リーを塗着する工程、6は乾燥工程、7はスラリーを塗
着した支持体を希硫酸中に浸漬する工程、8は希硫酸中
から取り出した支持体を空気中で放置して熟成する工程
である。
【0014】ここで、鉛粉には酸化度50%〜90%の
鉛粉を用いた。また、水分を鉛粉重量に対して10%〜
100%の割合で添加した。そして、鉛粉に対して40
重量%の水を加え、上記の工程によって得た正極板を正
極板A、極板の化成を促進するために有効な鉛丹(Pb
34)を鉛粉に対して20重量%混合したものに40重
量%の水を加え上記の工程によって得た正極板を正極板
B、耐酸性導電材として炭素粉末を鉛粉に対して5重量
%加えた正極板を正極板Cとした。
【0015】また、支持体としては3mm×3mmの菱
形孔部を有し厚み0.2mmの鉛合金製のエキスパンド
多孔体を用い、これに図3(A)に示したようにスラリ
ーを100mg/c 2 着した。
【0016】このように、本発明の製造法では厚みの薄
い極板を作製することができた。ついで、スラリーを塗
着した支持体を比重1.4の希硫酸中に30秒間浸漬し
た。そして、希硫酸中から取り出した支持体を温度40
℃〜80℃,湿度80%〜100%の雰囲気中で数時間
〜数十時間放置して熟成した。
【0017】一方、負極板は、鉛粉に対して炭素粉末を
5重量%、リグニンスルホン酸塩を2〜4重量%、水を
40重量%加えたスラリーを用いて作製した。
【0018】そして、各正極板A,B,Cに前記負極板
を組み合わせて2V25mAhの鉛蓄電池を作製し、こ
れらを本発明の電池A,B,Cを作製した。
【0019】そして、これらの電池を比重1.20の希
硫酸中で化成して電流密度25mA/cm2で放電した
際の放電電圧の変化を調べた。この結果を図4に示す。
【0020】図4に示したように電池Aは良好な放電特
性を示したが、化成時の充電性の良い鉛丹を含む正極板
を用いた電池Bと、これに導電性粒子として炭素粉末を
加えた正極板を用いた電池Cがさらに電池Aより放電電
圧,放電時間ともに高くなった。
【0021】これに対して、図2に示したように鉛粉
1,添加物2,水3,希硫酸9を混合してペーストを練
合する工程10と、ペーストを支持体に塗着する工程1
1と、乾燥工程6と、熟成工程8とからなる従来の製造
法によって、厚み0.2mmの鉛合金製のエキスパンド
多孔体からなる支持体にペーストを塗着して極板を得よ
うと試みたが、硫酸鉛の生成によってペースト粒子の凝
集した粗大な塊が多数発生し、支持体上にペーストをう
まく塗り込むことができなかった。
【0022】ついで、前記正極板B中にさらにシリカ粉
末5重量%と澱粉性糊剤1重量%加えた正極板を用いて
電池Dを作製し、電池A,B,Dを用いて充放電サイク
ル寿命試験を行った。
【0023】この試験は、電流密度25mA/cm2
前回放電量の125%の充電と完全放電量の20%の放
電により行った。
【0024】この結果を図5に示す。図5に示したよう
に、電池Aは良好なサイクル特性を示したが、電池B,
Dではさらにサイクル経過時の容量が高かった。
【0025】次にスラリーを塗着した支持体の希硫酸中
での浸漬工程における希硫酸の比重と極板の浸漬時間と
の関係を調べた。
【0026】この結果を図6に示す。ここで、T1,T
2,T3,T4,T5はそれぞれ希硫酸中での浸漬時間
を30秒,1分,5分,10分,60分としたものであ
る。
【0027】図6からわかるように希硫酸の比重が高く
なるにともなって希硫酸中での浸漬時間を短くしても極
板の活物質利用率は向上した。
【0028】なお、本実施例ではスラリーを塗着した支
持体を希硫酸中に浸漬したが、この支持体に希硫酸のシ
ャワーや噴霧を付与して希硫酸処理を行っても良い。
【0029】また、鉛粉に添加する添加物は本実施例以
外に極板の多孔度を良好に保つための酸化カルシウム粒
子や、負極に添加するリグニンとその誘導体および硫酸
バリウム等であっても良い。
【0030】さらに、本実施例では支持体としてエキス
パンド多孔体を用いたが、図3(B)に示したように薄
板に開孔部を設けたパンチングメタル等の他の支持体で
あっても良い。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明では活物質である鉛
粉と水とを主成分としてスラリーを作製し、このスラリ
ーを支持体に塗着しているので、支持体上に活物質の薄
層を形成することができ、電池の高出力化を達成でき
る。
【0032】また、スラリーを塗着した支持体を希硫酸
中に浸漬し、ついで空気中でこの支持体を熟成すること
により、反応性の高い二酸化鉛を得るための三塩基性硫
酸鉛の生成や活物質間の結合力を高める酸化鉛の生成を
進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉛蓄電池用極板の製造工程を示す図
【図2】従来の鉛蓄電池用極板の製造工程を示す図
【図3】(A) エキスパンド多孔体を用いた本発明の
極板の側面図 (B) パンチングメタルを用いた本発明の極板の側面
【図4】本発明の鉛蓄電池の放電特性を示す図
【図5】本発明の鉛蓄電池の充放電サイクル特性を示す
【図6】本発明の極板の希硫酸中での浸漬時間と希硫酸
の比重との関係を示す図
【符号の説明】
1 鉛粉 2 添加物 3 水 4 スラリー調整工程 5 スラリー塗着工程 6 乾燥工程 7 浸漬工程 8 熟成工程 9 希硫酸 10 ペースト練合工程 11 ペースト塗着工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/14 - 4/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫酸を加えずに鉛粉と水とを主成分とした
    鉛化合物のスラリーを作製する工程と、このスラリーを
    支持体に塗着する工程と、スラリーを塗着した支持体を
    希硫酸に浸漬する工程と、スラリーを塗着した支持体を
    空気中で熟成する工程とからなる鉛蓄電池用極板の製造
    法。
  2. 【請求項2】スラリーは鉛丹を含む請求項1記載の鉛蓄
    電池用極板の製造法。
  3. 【請求項3】スラリーは耐酸性導電性粒子を含む請求項
    1または2記載の鉛蓄電池用極板の製造法。
  4. 【請求項4】希硫酸の濃度は比重1.20以上である請
    求項1〜3のいずれかに記載の鉛蓄電池用極板の製造
    法。
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