JP3266768B2 - かご型誘導電動機回転子およびかご型誘導電動機 - Google Patents

かご型誘導電動機回転子およびかご型誘導電動機

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JP3266768B2 JP21900195A JP21900195A JP3266768B2 JP 3266768 B2 JP3266768 B2 JP 3266768B2 JP 21900195 A JP21900195 A JP 21900195A JP 21900195 A JP21900195 A JP 21900195A JP 3266768 B2 JP3266768 B2 JP 3266768B2
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cage induction
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秀憲 藤井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、かご型誘導電動
機回転子およびそれを用いたかご型誘導電動機に関し、
特に鉄道車両等の車両用かご型誘導電動機回転子および
それを用いたかご型誘導電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は特開昭6−197504号公報
に記載された従来の鉄道車両用かご型誘導電動機の上側
半分だけを概略的に示す断面図である。従来のかご型誘
導電動機は、一端に空気入口1、他端に空気出口2を有
する電動機フレーム3と、電動機フレーム3内に支持さ
れた固定子4と、電動機フレーム3内で固定子4に対し
て電磁気的作用関係に配置され、軸受5により回転可能
に支持された回転子6とを備えている。固定子4は、電
動機フレーム3の内周に固着された固定子鉄心7と、固
定子鉄心7のスロット8に挿入され、コイルエンド9を
持つ固定子コイル10とを備えている。回転子6は、電
動機フレーム3に回転可能に支持された回転軸11と、
この回転軸11に支持クランパ12および13により固
着された円筒形の回転子鉄心14とを備えている。この
回転子鉄心14の外周部には、軸方向に延びたスロット
15が周方向等間隔に形成されており、スロット15内
には多数のロータバー16が挿入されて固着されてい
る。ロータバー16はその中央の大部分が回転子鉄心1
4内に収容され、両端部は回転子鉄心14から軸方向外
側に突出して突出部17を形成している。ロータバー1
6の突出部17の外端にはロータバー16を互いに接続
させるエンドリング18が固着されている。回転子鉄心
14には更に、回転軸11とロータバー16との間に支
持クランパ12、13をも共に貫通して軸方向に延びた
複数の冷却風通路19が設けられている。
【0003】このようなかご型誘導電動機に於いて、固
定子4の固定子コイル10に三相電流を供給すると、固
定子コイル10に回転磁界が発生し、回転子6のロータ
バー16に誘導電流が流れて誘導磁界が発生する。この
ため、固定子コイル10の回転磁界とロータバー16の
誘導磁界とが反発し合い、回転子6が回転することにな
る。このような運転期間中には、電動機の通電部分が発
熱するため、外部ファンを駆動して空気入口1から冷却
風を電動機フレーム3内部に導入し、空気出口2から排
出して電動機を冷却している。
【0004】この冷却空気は、空気入口1から電動機フ
レーム3内に入って図14に矢印で示すような経路を通
って流れる。即ち、空気入口1からの冷却風は固定子コ
イル10のコイルエンド9を回ってコイルエンド9の径
方向内側で2つの流れに別れる。2つに別れた冷却風の
一方は、コイルエンド9とエンドリング18との間の間
隙を通って固定子鉄心7と回転子鉄心14との間の間隙
を軸方向に流れ、出口側でも再びコイルエンド9とエン
ドリング18との間を通って空気出口2から排出され
る。2つに別れた冷却風の他方は、更に径方向内側に流
れて支持クランパ12、回転子鉄心14および支持クラ
ンパ13に軸方向に形成された冷却風通路19内に流れ
て冷却風通路19を通り抜け、下流側の支持クランパ1
3から出て上述の一方の冷却風と合流して電動機フレー
ム3の空気出口2から外部に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のかご
型誘導電動機に於いては、運転時の発熱の対策として強
制冷却風を流して電動機を冷却している。しかしなが
ら、エンドリング18は発熱体であるので、回転子鉄心
14に対して温度が高く、環状であり、鉄心14が鋼で
あるのに対して銅等の熱膨張係数の大きな導電性材料で
できているため、エンドリング18が回転子鉄心14よ
りも大きく膨張する。また、冷却風の温度は風上側より
も風下側の方が高く、風下側のロータバー16の突出部
17およびエンドリング18の冷却が必ずしも十分に行
われないため、それらの熱膨張が比較的大きい。このよ
うなエンドリング18の熱膨張により、図25に示すご
とく回転子鉄心14に対してエンドリング18が径方向
に熱膨張の差である距離δだけ径方向外側に広がった状
態となり、エンドリング18の変形に従って、両端をエ
ンドリング18および回転子鉄心14に剛体的に結合さ
れたロータバー16の突出部17がゆるいS字型に変形
させられる。このため、ロータバー16の突出部17と
エンドリング18との接続部Pの応力が大きくなる。
【0006】従来のかご型誘導電動機に於いては、この
ような応力がロータバー16の突出部17とエンドリン
グ18との間の接続部Pに発生するのを防ぐために、ロ
ータバー16の突出部17の長さを長くして、エンドリ
ング18と回転子鉄心14との間の間隔を大きくする必
要があったため、かご型誘導電動機の軸方向寸法が長く
なってしまい、小型化および軽量化の妨げとなってい
た。また、ロータバー16の長い突出部17は、高速回
転時の大きな遠心力に耐えるために機械的強度を上げね
ばならず、軽量化および高速化が困難であった。
【0007】従って、この発明は従来のかご型誘導電動
機の上述のような問題点を解決するためになされたもの
で、熱膨張によりロータバーに発生する応力を軽減した
小型で軽量のかご型誘導電動機回転子およびそれを用い
たかご型誘導電動機を得ることを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のかご型誘
導電動機回転子は、軸方向に流れる冷却風により冷却さ
れるかご型誘導電動機回転子であって、回転軸と、上記
回転軸に固着された回転子鉄心と、上記回転子鉄心を軸
方向に貫通して延びたロータバーと、上記ロータバーの
軸方向両端に固着されて、上記回転子鉄心から離間して
周方向に延びたエンドリングと、上記ロータバーの上記
回転子鉄心よりも軸方向外側の部分の側面に立設された
放熱フィンと、上記ロータバーの径方向内側で上記回転
子を軸方向に貫通して延び、上記回転子鉄心の冷却風上
流側端に入口開口を持ち、冷却風下流側端に出口開口を
持つ複数の冷却風通路と、上記冷却風通路の出口開口近
傍に設けられて、上記冷却風通路からの冷却風を上記ロ
ータバーおよび上記エンドリングに向けて偏向させる偏
向装置とを備えている。
【0009】請求項記載のかご型誘導電動機回転子に
於いては、偏向装置が、径方向に延びた複数の羽根を持
ち冷却風を径方向に送出する遠心送風装置を備えてい
る。
【0010】請求項記載のかご型誘導電動機回転子に
於いては、偏向装置が、回転子鉄心を回転軸上で保持す
るクランパに設けられている。
【0011】請求項記載のかご型誘導電動機回転子に
於いては、エンドリングに放熱要素が設けられている。
【0012】請求項記載のかご型誘導電動機回転子に
於いては、放熱要素が、エンドリングの径方向内側面に
設けられた多数の軸方向溝である。
【0013】請求項記載のかご型誘導電動機回転子に
於いては、軸方向溝が、回転子の軸心に対して傾斜して
いる。
【0014】請求項記載のかご型誘導電動機回転子に
於いては、放熱要素が、エンドリングに形成された多数
の軸方向穴である。
【0015】請求項記載のかご型誘導電動機回転子に
於いては、軸方向穴が、回転子の軸心に対して傾斜して
いる。
【0016】請求項記載のかご型誘導電動機は、一端
に空気取入口、他端に空気排出口を有する電動機フレー
ムと、電動機フレーム内に支持された固定子と、電動機
フレーム内で固定子に対して電磁気的作用関係に配置さ
れた上述の電動機回転子とを備えている。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】図1は後に図10に関連して説明
する本発明の実施形態としての鉄道車両用かご型誘導電
動機と共に用いることのできる構造を持ったかご型誘導
電動機の上側半分だけを概略的に示す断面図である。か
ご型誘導電動機は、一端に空気入口1、他端に空気出口
2を有する電動機フレーム3と、電動機フレーム3内に
支持された固定子4と、電動機フレーム3内で固定子4
に対して電磁気的作用関係に配置され、軸受5により回
転可能に支持された回転子26とを備えている。固定子
4は、電動機フレーム3の内周に固着された固定子鉄心
7と、固定子鉄心7のスロット8に挿入され、コイルエ
ンド9を持つ固定子コイル10とを備えている。
【0020】回転子26は、電動機フレーム3に回転可
能に支持された回転軸11と、この回転軸11に冷却風
の流れ方向に見て上流側の第1の支持クランパ27およ
び下流側の第2の支持クランパ28により固着された円
筒形の回転子鉄心14とを備えている。この回転子鉄心
14の外周部には、軸方向に延びたスロット15が周方
向等間隔に形成されており、スロット15内には多数の
ロータバー29が挿入されて固着されている。ロータバ
ー29はその中央の大部分が回転子鉄心14のスロット
15内に収容され、両端部は回転子鉄心14から軸方向
外側に突出して突出部30を形成している。ロータバー
29の冷却風の流れ方向に見て上流側の突出部30の外
端にはロータバー29を互いに接続する第1のエンドリ
ング31が固着されており、ロータバー29の冷却風の
流れ方向に見て下流側の突出部30の外端には第2のエ
ンドリング32が固着されている。回転子鉄心14には
更に、回転軸11とロータバー29との間に支持クラン
パ27および28をも共に貫通して軸方向に延び、周方
向等間隔に配置された複数の冷却風通路33が設けられ
ている。
【0021】図2乃至図4に良く示されているように、
かご型誘導電動機の回転子26には、ロータバー29の
径方向内側で回転子鉄心14ならびに第1および第2の
支持クランパ27および28を含む回転子26を軸方向
に貫通して延び、周方向に等間隔に配置された冷却風通
路33を備えている。冷却風通路33は、冷却風上流側
の第1の支持クランパ27に形成された入口開口34
と、冷却風下流側の第2の支持クランパ28に形成され
た出口開口35とを持っている。また、第2の支持クラ
ンパ28は、冷却風通路33の出口開口35の近傍に一
体に設けられて、冷却風通路33の出口開口35からの
冷却風の流れ方向をロータバー29の突出部30および
エンドリング32に向けて偏向させる偏向装置36を備
えている。
【0022】偏向装置36は、ほぼ円環状の支持クラン
パ28に一体に形成され、回転子鉄心14の冷却風通路
33からの軸方向の冷却風の流れを径方向成分を持つよ
うに偏向させる流路であり、図示の例では、偏向装置3
6から出た冷却風がロータバー突出部30にもエンドリ
ング32にも当たるような形状にされている。また、偏
向装置36の流路内には図4に示すように径方向に延び
た放射状の複数の羽根37が設けられており、羽根37
は回転子鉄心14に周方向に等間隔に形成された複数の
冷却風通路33の間にこれらを区切るような配置で設け
られている。この羽根37は、流路36と共に冷却風を
径方向に送出する遠心送風装置を構成している。
【0023】このようなかご型誘導電動機に於いては、
運転期間中に電動機の通電部分が発熱するため、外部フ
ァンを駆動して空気入口1から冷却風を電動機フレーム
3内部に導入し、空気出口2から排出して電動機を冷却
している。この冷却空気は、空気入口1から電動機フレ
ーム3内に入って図1に矢印で示すような経路を通って
流れる。即ち、空気入口1からの冷却風は固定子コイル
10のコイルエンド9を回ってコイルエンド9の径方向
内側で2つに別れる。2つに別れた冷却風の一方は、コ
イルエンド9とエンドリング31との間の間隙を通って
固定子鉄心7と回転子鉄心14との間の間隙を軸方向に
流れ、出口側でも再びコイルエンド9とエンドリング3
1との間を通って空気出口2から排出される。2つに別
れた冷却風の他方は、更に径方向内側に流れて上流側の
第1の支持クランパ27の入口開口34から冷却風通路
33内に流れて冷却風通路33通り抜け、下流側の第2
の支持クランパ28に形成された出口開口35から軸方
向に出る。冷却風通路33の出口開口35はそのまま連
続して偏向装置36の通路37に接続されているので、
冷却風は偏向されて径方向外向きに流れることになる。
偏向装置36の通路37はその径方向外端が広げられて
いるため、冷却風も広げられ、ロータバー29の突出部
30にも、この突出部30の先端に設けられた下流側の
第2のエンドリング32にも当たって、これらを冷却す
るようにされている。突出部30およびエンドリング3
2を冷却した空気は上述の一方の冷却風と合流して電動
機フレーム3の空気出口2から外部に排出される。
【0024】このような構成のかご型誘導電動機に於い
ては、偏向装置36を設けることにより、回転子鉄心1
4に設けた冷却風通路33からの冷却風が確実にエンド
リング32およびロータバー29の突出部30に向けら
れて、これらの冷却効率が高められる。また、偏向装置
36に羽根37を利用した遠心送風装置が設けられてい
るので、冷却風が多量になって冷却効率がより高くな
リ、かご型誘導電動機回転子およびそれを用いたかご型
誘導電動機が小型で軽量になる。
【0025】このかご型誘導電動機回転子26の下流側
の第2のエンドリング32には放熱要素40が設けられ
ている。図3に示す放熱要素40は、エンドリング32
の径方向内側面に形成された多数の軸方向溝41と、軸
方向溝41の間に形成された放熱フィン42とを備えて
いる。この構成によれば、エンドリング32がより高い
効率で冷却でき、偏向装置36と共に用いるとエンドリ
ング32の冷却に大きな効果が得られる。
【0026】図5および6に示すかご型誘導電動機回転
子に於いては、放熱要素が、第2のエンドリング32に
形成された多数の軸方向穴45である。軸方向穴45
は、エンドリング32の内周側面の近傍で同一円周上に
配列されており、この軸方向穴45を通って冷却風が流
れて、エンドリング32を冷却する。
【0027】図7に示すかご型誘導電動機回転子に於い
ては、第2のエンドリング46の放熱要素の軸方向溝4
7および軸方向溝47により形成される放熱フィン48
が回転子軸心に対して径方向に傾斜していて、軸方向溝
47の冷却風の上流側の端部よりも下流側の端部の方が
径方向外側に位置している。このため、軸方向溝47内
に入った冷却風にエンドリング46の回転による遠心力
が作用し、放熱フィン48間の冷却風の流れを促進する
という効果が得られる。
【0028】図8に示すかご型誘導電動機回転子に於い
ては、第2のエンドリング50の放熱要素を構成する軸
方向穴51が、回転子軸心に対して径方向に傾斜してい
て、軸方向穴51の上流側の端部よりも下流側の端部の
方が径方向外側に位置している。このため、軸方向穴5
1内に入った冷却風にエンドリング50の回転による遠
心力が作用し、軸方向穴51内の冷却風の流れを促進す
るという効果が得られる。
【0029】図9に示すかご型誘導電動機回転子に於い
ては、第2のエンドリング52の放熱要素が周方向溝5
3および周方向溝53間に形成された周方向の放熱フィ
ン54とにより構成されている。放熱フィン54がエン
ドリング52の回転方向に延びているので、周方向溝5
3内に回転による空気の流れができやすく、この点で冷
却効果が高い。図示の例では、このように周方向に延び
た放熱フィン54を備えた放熱要素と共に、勾配が比較
的ゆるやかで羽根55により周方向に仕切られた通路5
6を持っていて冷却空気の流れ方向を比較的広い範囲に
軸方向に広げて偏向させる偏向装置57が設けられてい
る。図1から図8に示した構造をこの実施形態に併用す
ることもできる。
【0030】図10に示すかご型誘導電動機回転子に於
いては、回転子のロータバー29の回転子鉄心14より
も軸方向外側の突出部分30部分に多数の放熱フィン5
9が設けられている。放熱フィン59自体は公知のもの
でも良く、例えばロータバー29の突出部30の側面に
立設された多数の平行な板状の部材、波状の板部材ある
いは螺旋状に巻き付けた帯状体でも良い。このような放
熱フィン59によりロータバー29の突出部30の冷却
効果がよりいっそう高くなる。
【0031】図11に示すかご型誘導電動機回転子に於
いては、回転子の冷却風の流れ方向で上流側の第1のエ
ンドリング31の径方向内側面に、回転子軸に対して傾
斜した軸方向溝60および軸方向溝60により形成され
る放熱フィン61により構成された放熱装置が設けられ
ている。軸方向溝60および放熱フィン61は回転子軸
心に対して径方向に傾斜していて、軸方向溝60の冷却
風の上流側の端部よりも下流側の端部の方が径方向外側
に位置しているので、軸方向溝60内に入った冷却風に
エンドリング31の回転による遠心力が作用し、放熱フ
ィン61間の冷却風に軸方向の流れが生じ、エンドリン
グ31自体だけでなく、それに接続されたロータバー2
9の突出部30の冷却も促進するという効果が得られ
る。
【0032】図12乃至図14にはかご型誘導電動機の
参考例を示す。このかご型誘導電動機の回転子63は、
ロータバー29の回転子鉄心14よりも軸方向外側の突
出部分30に設けられて、ロータバー29に発生する応
力を軽減させる応力軽減装置64を備えている。図12
には応力軽減装置64を単独で回転子に設けた例を示し
てあるが、この応力軽減装置64をこれまで説明してき
た実施の形態と適当に組み合わせて使用することもでき
る。
【0033】応力軽減装置64は、この例では図14に
良く示されているようにロータバー29の突出部分30
だけに、その一方の側面から他方の側面に亙って中央部
を切り込んで形成された軸方向のスリット65である。
スリット65は、ロータバー29の中央の回転子鉄心1
4のスロットに挿入される部分(a1)にほぼ等しい範
囲を除いた両端の幅(h)の突出部分30(L)に形成
されたスリットであって、突出部分30の幅(h)方向
のほぼ中央に幅(a2)だけ切り込んだものである。ス
リット65の両側には幅(a3)および幅(a4)の部分
がある。ロータバー29は図14のように形成した後に
回転子鉄心14のスロットに挿入してスエッジ固定す
る。スリット65を設けない範囲(a1)が回転子鉄心
14の軸方向寸法よりも小さいと、ロータバー29の回
転子鉄心14に対するスエッジ固定の強度が低下するの
で、この寸法(a1)は回転子鉄心14の軸方向寸法と
等しくするのが良い。スリット65の幅(a2)は、ロ
ータバー29の幅(h)を小さくするためになるべく小
さい方が良い。スリット65の両側の部分の幅(a3
4)は、これらが互いに等しい場合に後に説明する発
生モーメントを緩和する効果が最も大きい。
【0034】先に説明したとおり、かご型誘導電動機の
運転中には熱膨張のためにロータバー29の突出部30
に図25に示すような変形が起こる。このとき、図25
に於いてエンドリング10と回転子鉄心14との間の径
方向の相対的変位をδとし、ロータバー29の突出部3
0の縦弾性係数をE、エンドリング32と回転子鉄心1
4との間の距離即ち突出部分30の長さをL、突出部分
30の径方向幅をh、突出部分30の断面二次モーメン
トをIとし、ロータバー29の突出部30の断面が長手
方向に一様であるとすると、材料力学の梁理論より、ロ
ータバー突出部30のエンドリング10に対する接続部
P近傍の発生モーメントMは、両端の境界条件が固定端
の場合には、次の(1)式の通りとなる。 M = (12・E・I・δ)/L2 ・・・・・・(1) 実際の境界条件は固定端ではないので、実際のモーメン
トM’はこの式(1)で計算されるモーメントMよりも
小さくなるが、次の(2)式の関係がある。 M’ ∝ (E・I・δ)/L2 ・・・・・・(2) 更に、ロータバー29の突出部30のエンドリング32
との間の接続部近傍の最大応力σは、次の通りとなる。 σ = M’/(I/ρ)・α ・・・・・・(3) ここでρは応力を求める位置の断面における曲げの中立
面からの距離であり、ロータバー突出部30の断面が回
転子周方向の対称軸を有するとき、ρ=h/2となる。
αは応力集中係数である。(2)式および(3)式の関
係から、 σ ∝ (δ・E・ρ)/L2 ・・・・・・・(4) の関係が得られる。即ち最大発生応力σはρの大きさに
比例するといえる。
【0035】このかご型誘導電動機回転子に於いて、図
14のスリット65の位置がa3=a4となるように加工
すると、上述の応力を求める位置の断面における曲げの
中立面からの距離ρとa3、a4およびhとの関係は、ρ
=a3/2=a4/2=h/4となる。従って、この発明
のスリット65を有するロータバー29の突出部30の
ρは、スリットを持たないロータバーのρ=h/2に対
して1/2倍となり、応力σも1/2となる。従って、
スリット65を有するロータバー突出部30に掛かる応
力がスリット65の無いものと同じ大きさでもよい場合
には、突出部30の長さLを1/21/2にすることがで
き、かご型誘導電動機を小型軽量化することができる。
【0036】a3とa4とが異なる場合、例えばa3>a4
とすると、ρ=a3/2となるので、スリットの無い場
合に対して距離ρと応力σとはa3/h倍(>1/2)と
なる。
【0037】図15および図16に示すかご型誘導電動
機回転子に於いては、ロータバー29の突出部分30に
設けられて径方向寸法が縮減された加工部分である応力
軽減装置66を備えている。この例の応力軽減装置66
は加工部分がスタンパ等により圧縮塑性加工によって形
成された部分であって、ロータバー29の突出部分30
の大部分の径方向寸法が元の寸法h1よりも縮減されて
寸法h2とされ、他方縮減された部分の周方向寸法は元
の寸法b1よりも大きな寸法b2に膨張されている。ロー
タバー29の突出部分30のこの圧縮塑性加工部分のd
2の断面積は、加工されてない部分d1の断面積とほぼ等
しい。このようなロータバーは、圧縮塑性加工前の断面
形状が長手方向に一様なものを回転子鉄心14のスロッ
トに挿入し、その後上述のように径方向に圧縮塑性加工
して図15および図16の構成を得る。
【0038】このような圧縮塑性加工による応力軽減装
置66を備えたロータバー29の突出部分30を持った
かご型誘導電動機に於いては、ロータバー29の突出部
30に図25に示すものと同様な熱膨張による変形が生
ずると、(2)式で表されるように、ロータバー突出部
30の断面二次モーメントIに比例するモーメントM’
がロータバー突出部30のエンドリング32との接続部
近傍に発生する。ロータバー突出部30の断面二次モー
メントIは、断面形状が長方形とすると、I=1/2・
b・h3で得られる。bはロータバー突出部30の周方
向幅寸法、hはロータバー突出部30の径方向幅寸法で
ある。図15および図16に示す例では突出部30が圧
縮塑性加工されているので、断面2次モーメントは次の
通りとなる。 I2 = 1/2・b2・h2 3 ・・・・・・(5) 一方、径方向に圧縮されてない場合の断面2次モーメン
トI1は、 I1 = 1/2・b1・h1 3 ・・・・・・(6) となり、ロータバー29の突出部分30を径方向に圧縮
加工することによって断面2次モーメントはI2/I1
(h2/h13・(b2/b1)倍に減少し、同時にロー
タバー29の突出部30のエンドリング32との接続部
近傍に発生するモーメントは、(2)式より、(h2
13・(b2/b1)倍に減少する。
【0039】ロータバー29の突出部30のエンドリン
グ32との接続部近傍の最大発生応力σは、(3)式か
ら σ = M/(I/ρ)・α ・・・・・・(7) となる。しかしながら、突出部30はエンドリング32
との接続部近傍では圧縮加工されていないので、I/ρ
は従来のものと同じになり、最大発生応力σはモーメン
トMに比例することになリ、(h2/h13・(b2/b
1)倍に緩和される。更に、(2)式より、モーメント
Mは1/L2に比例するので、圧縮塑性加工を施してい
ない場合と同じ応力とするためには、圧縮塑性加工を施
した場合のLは((h2/h13・(b2・b1))1/2
よいため、かご型誘導電動機の小形化が図れる。
【0040】この例に於いては、圧縮塑性加工により、
図16に示す如くロータバー29の突出部30の周方向
の元の幅寸法b1に対して、加工部分の周方向幅寸法b2
が大きくなっている。従って、回転子鉄心14に対する
エンドリング32の回転軸回りの捩じれモードの固有振
動数が高くなり、回転子2の振動特性が向上する効果も
ある。
【0041】ロータバー29の全長に亙って圧縮塑性加
工を施して、その全長に亙って径方向幅を圧縮して周方
向幅を膨張させると、図17に示す回転子鉄心14のス
ロット15の周方向幅が大きくなってスロット15間の
回転子鉄心14の歯部の幅eが小さくなり過ぎ、回転子
鉄心14のこの部分の機械的強度が低下してしまうこと
がある。
【0042】図18に示すかご型誘導電動機回転子の応
力軽減装置67は、ロータバー29の突出部30に設け
られて径方向幅寸法だけが縮減された加工部分であっ
て、この加工部分は、ロータバー29の突出部分30の
径方向外側および内側の表面を切削加工により削り落し
て形成したものである。従って、図15及び図16に示
すものと異なり、ロータバー突出部分30の周方向幅寸
法が増大しているようなことはない。
【0043】この例の応力軽減装置に於いても、ロータ
バーに切削加工を施すことにより、ロータバー突出部3
0の径方向幅寸法だけがh1がh2に減少するので、ロー
タバー突出部30の断面2次モーメントが(h2/h1
3倍に減少する。また、同時にロータバー29の突出部
分30とエンドリング32との間の接続部P近傍に発生
するモーメントおよび応力も(h2/h13倍に減少す
る。なお、このように切削加工を施したロータバー突出
部30に発生する応力が、切削加工を施してない場合の
ロータバー突出部30に発生する応力と等しくなれば良
いという条件の場合には、この発明のかご型誘導電動機
回転子の突出部30の長さLを((h2/h131/2
にできるため、かご型誘導電動機回転子の軽量化および
小形化が実現できる。
【0044】図19及び図20に示す応力軽減装置68
は、ロータバー29の突出部30の径方向内側表面部に
だけ全長(L)に亙って施した切削加工部分である。即
ち、ロータバー29の突出部30の回転子鉄心14とエ
ンドリング32との間の部分の軸方向長さLの全体に切
削加工が施されている。従って、回転子鉄心14のスロ
ット内に挿入された部分のロータバー29の径方向幅寸
法はh1であり、突出部30の径方向幅寸法はh2であ
る。
【0045】このかご型誘導電動機回転子の応力軽減装
置68に於いては、熱膨張により図25に示すような相
対変位δがエンドリング32と回転子鉄心14との間に
生ずると、ロータバー29の突出部30とエンドリング
32との間の接続部近傍に(4)式で表されるように、
ロータバー29の突出部30のρに比例する最大発生応
力σが発生する。しかしながら、回転子鉄心14のスロ
ット内に挿入された部分のロータバー29の径方向幅寸
法はh1であり、突出部30の径方向幅寸法はh2であっ
て、h2<h1であるので、先に説明した例と同様に、応
力を軽減することができる。また、応力を軽減する必要
がないばあいには、ロータバー突出部30の長さLを短
くすることができ、かご型誘導電動機の小形軽量化を実
現できる。
【0046】図21に示すかご型誘導電動機回転子の応
力軽減装置70は、エンドリング71に設けられて応力
をそこに集中させる切り込み部分であり、この切り込み
部分は、ロータバー29の突出部分30の径方向外側の
周方向表面72および内側の周方向表面73にそれぞれ
接する位置でエンドリング70の周方向に延び、軸方向
の深さを持つ2本の平行な環状溝74および75であ
る。
【0047】このような環状溝74および75を持つ応
力軽減装置を備えたかご型誘導電動機回転子に於いて
は、図25に示す応力集中部であるロータバー突出部分
30とエンドリング71との間の接続部分Pに環状溝7
4および75が形成されているので、接続部分Pに発生
していた応力の一部がエンドリング71の環状溝74お
よび75に移行してロータバー突出部分30に作用する
応力が少なくなる。エンドリング71は周方向に連続し
た一体の環状部材であって機械的強度が大きいので、熱
膨張により発生する応力を機械的強度の大きなエンドリ
ング71により受け止めることができ、ロータバーの突
出部分30が負担すべき応力が小さくなる。従って、ロ
ータバー29の突出部分30の軸方向長さを短くするこ
とができ、かご型誘導電動機回転子の軸方向寸法の減少
および軽量化が可能である。
【0048】図22に示すかご型誘導電動機回転子の応
力軽減装置70に於いては、切り込み部分が、ロータバ
ー29の突出部分30の径方向外側の周方向表面72に
接する周方向表面76と、ロータバー29の突出部分3
0の内側の周方向表面73に接する周方向表面77と、
これらの周方向表面76および77に対してそれぞれ垂
直な径方向の環状平面78および79とを持ち、全体と
して環状のL字型切り欠き溝80である。
【0049】このような環状のL字型の切り欠き溝80
である応力軽減装置70を備えたかご型誘導電動機回転
子に於いては、図21に示す例の場合と同様に、接続部
近傍に現れるP点の応力は一部がエンドリング71のL
字型切り欠き溝80に移行して、ロータバー突出部分3
0の応力が軽減される。従って、ロータバー29の突出
部分30の軸方向長さを短くすることができ、かご型誘
導電動機回転子の軸方向寸法の減少および軽量化が可能
である。
【0050】図23に示すかご型誘導電動機回転子の応
力軽減装置70に於いては、切り込み部分が、ロータバ
ー29の突出部分30の径方向外側の周方向表面72に
接してそこから連続して延びてほぼ半円形断面の周方向
溝を形成する周方向表面81と、ロータバー29の突出
部分30の内側の周方向表面73に接してそこから連続
して延びてほぼ半円形断面の周方向溝を形成する周方向
表面82と、これらの周方向表面81および82に対し
てそれぞれ垂直な径方向の環状平面83および84とを
持ち、全体として環状のJ字型切り欠き溝85である。
【0051】この例に於いても、先に説明したものと同
様の応力軽減効果があり、ロータバー29の突出部分3
0の軸方向長さ即ち回転子鉄心14とエンドリング71
との間の距離を小さくでき、かご型誘導電動機の軸方向
寸法の減少および軽量化が実現できる。また、環状のJ
字型切り欠き溝85はほぼ半円形断面の周方向溝を持つ
曲率半径の比較的大きなものであるので、エンドリング
71が受け持つ応力を集中させずに分散させて負担する
ことができ、より一層応力軽減効果が高くなるので、ロ
ータバー突出部分30の軸方向寸法を短くして軽量化す
ることができるようになる。
【0052】かご型誘導電動機回転子は、軸方向に流れ
る冷却風により冷却されるかご型誘導電動機回転子であ
って、回転軸と、回転軸に固着された回転子鉄心と、回
転子鉄心を軸方向に貫通して延びたロータバーと、ロー
タバーの軸方向両端に固着されて、回転子鉄心から離間
して周方向に延びたエンドリングと、ロータバーの径方
向内側で回転子を軸方向に貫通して延び、回転子鉄心の
冷却風上流側端に入口開口を持ち、冷却風下流側端に出
口開口を持つ複数の冷却風通路と、冷却風通路の出口開
口近傍に設けられて、冷却風通路からの冷却風をロータ
バーおよびエンドリングの少なくとも一方に向けて偏向
させる偏向装置とを備えているので、熱膨張によりロー
タバーに発生する応力を軽減した小型で軽量のかご型誘
導電動機回転子およびそれを用いたかご型誘導電動機が
得られる。この偏向装置は、径方向に延びた複数の羽根
を持ち冷却風を径方向に送出する遠心送風装置を備え、
また回転子鉄心を回転軸上で保持するクランパに設けら
れているので、冷却風の流れを積極的に発生させること
ができ、また部品点数を増やさないで済む。
【0053】また、この発明のかご型誘導電動機回転子
に於いては、エンドリングに放熱要素が設けられ、放熱
要素は、エンドリングの径方向内側面に設けられた多数
の軸方向のまたは軸に対して傾斜した溝、あるいはエン
ドリングに形成された多数の軸方向のまたは傾斜した穴
である。従って、エンドリングの冷却が効率良くおこな
われる。
【0054】また、ロータバーの回転子鉄心よりも軸方
向外側の部分である突出部分の側面に設けられた放熱フ
ィンを備えているので、ロータバー自体を効率良く冷却
することができる。
【0055】更に、かご型誘導電動機回転子に於いて
は、ロータバーの回転子鉄心よりも軸方向外側の部分に
設けられて、ロータバーに発生する応力を軽減させる応
力軽減装置を備えているので、ロータバーの応力を軽減
でき、かご型誘導電動機回転子の小形化および軽量化を
実現できる。応力軽減装置は、ロータバーに設けられた
軸方向のスリット、あるいは径方向寸法が縮減された加
工部分であり、加工部分が圧縮塑性加工部分であって、
径方向寸法が縮減され周方向寸法が膨張されたもの、あ
るいは切削加工部分であって径方向寸法が縮減されたも
のである。従って、比較的簡単に加工することができ
る。また、応力軽減装置は、エンドリングに設けられ応
力をそこに集中させる切り込み部分を備えており、切り
込み部分が、ロータバーの径方向外側および内側の周方
向表面に接する位置で周方向に延び、軸方向の深さを持
つ環状溝、あるいはロータバーの径方向外側および内側
の周方向表面に接する周方向表面と、この周方向表面に
対して垂直な径方向平面とを持つ環状のL字型切り欠き
部溝、あるいはロータバーの径方向外側および内側の周
方向表面に接する周方向表面と、この周方向表面に対し
て垂直な径方向平面と、周方向表面に設けられて径方向
の深さを持つ断面が半円形の周方向溝とを持ち、全体と
して環状のJ字型切り欠き溝である。従って、比較的簡
単に加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明と共に用いることのできるかご型誘
導電動機を示す概略側面断面図である。
【図2】 図1の冷却風偏向装置およびエンドリングを
示す拡大図である。
【図3】 図2の線III−IIIに沿った断面図であ
る。
【図4】 図2の線IV−IVに沿った断面図である。
【図5】 この発明と共に用いることのできるかご型誘
導電動機のエンドリングの変形例を示す側面断面図であ
る。
【図6】 図5のVI−VIに沿った断面図である。
【図7】 図5と同様のエンドリングの変形例を示す断
面図である。
【図8】 図5と同様のエンドリングの変形例を示す断
面図である。
【図9】 この発明の冷却風偏向装置とエンドリングと
の組合せをの一例を示す断面図である。
【図10】 ロータバーの突出部分に冷却フィンを設け
た例を示す部分図である。
【図11】 この発明のかご型誘導電動機の冷却風上流
側のエンドリングの変形例を示す図である。
【図12】 この発明と共に用いることのできるかご型
誘導電動機の別の例を示す概略側面断面図である。
【図13】 図12のロータバー突出部分に設けた応力
軽減装置であるスリットの詳細を示す図である。
【図14】 図12および図13のロータバーを示す図
である。
【図15】 圧縮塑性加工による応力軽減装置を示す図
である。
【図16】 図15の突出部分の平面図である。
【図17】 図15のロータバーとスロットとの関係を
示す図である。
【図18】 切削加工による応力軽減装置を示す図であ
る。
【図19】 ロータバーの突出部分全体を切り欠いた応
力軽減装置を示す図である。
【図20】 図19のロータバーを示す図である。
【図21】 環状溝である応力軽減装置が設けられたエ
ンドリングを示す図である。
【図22】 L字型断面の環状溝を持つエンドリングを
示す図である。
【図23】 J字型断面の環状溝を持つエンドリングを
示す図である。
【図24】 従来のかご型誘導電動機の一例を示す概略
側面断面図である。
【図25】 図24のロータバーの突出部分がいかに回
転子鉄心とエンドリングとの間で変形し応力を発生する
かを示す拡大図である。
【符号の説明】
26 回転子、11 回転軸、14 回転子鉄心、29
ロータバー、30突出部分、32 エンドリング、3
4 入口開口、35 出口開口、33 冷却風通路、3
6 偏向装置、37 羽根、27、28 クランパ、4
0 放熱要素、41 軸方向溝、45 軸方向穴、59
放熱フィン、64 応力軽減装置、65 軸方向のス
リット、66 圧縮塑性加工部分、67 切削加工部
分、68切り込み部分、74 軸方向環状溝、80 L
字型切り欠き部溝、85 J字型切り欠き溝。
フロントページの続き (72)発明者 津久井 啓太郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−236690(JP,A) 実開 昭53−56506(JP,U) 実開 昭57−159347(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 17/16 H02K 1/20 H02K 1/32 H02K 9/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に流れる冷却風により冷却される
    かご型誘導電動機回転子であって、回転軸と、上記回転
    軸に固着された回転子鉄心と、上記回転子鉄心を軸方向
    に貫通して延びたロータバーと、上記ロータバーの軸方
    向両端に固着されて、上記回転子鉄心から離間して周方
    向に延びたエンドリングと、上記ロータバーの上記回転
    子鉄心よりも軸方向外側の部分の側面に立設された放熱
    フィンと、上記ロータバーの径方向内側で上記回転子を
    軸方向に貫通して延び、上記回転子鉄心の冷却風上流側
    端に入口開口を持ち、冷却風下流側端に出口開口を持つ
    複数の冷却風通路と、上記冷却風通路の出口開口近傍に
    設けられて、上記冷却風通路からの冷却風を上記ロータ
    バーおよび上記エンドリングに向けて偏向させる偏向装
    とを備えたかご型誘導電動機回転子。
  2. 【請求項2】 上記偏向装置が、径方向に延びた複数の
    羽根を持ち冷却風を径方向に送出する遠心送風装置を備
    えた請求項記載のかご型誘導電動機回転子。
  3. 【請求項3】 上記偏向装置が、上記回転子鉄心を上記
    回転軸上で保持するクランパに設けられた請求項およ
    のいずれか記載のかご型誘導電動機回転子。
  4. 【請求項4】 上記エンドリングに放熱要素が設けられ
    てなる請求項1乃至のいずれか記載のかご型誘導電動
    機回転子。
  5. 【請求項5】 上記放熱要素が、上記エンドリングの径
    方向内側面に設けられた多数の軸方向溝である請求項
    記載のかご型誘導電動機回転子。
  6. 【請求項6】 上記軸方向溝が、上記回転子の軸心に対
    して傾斜した請求項記載のかご型誘導電動機回転子。
  7. 【請求項7】 上記放熱要素が、上記エンドリングに形
    成された多数の軸方向穴である請求項記載のかご型誘
    導電動機回転子。
  8. 【請求項8】 上記軸方向穴が、上記回転子の軸心に対
    して傾斜した請求項記載のかご型誘導電動機回転子。
  9. 【請求項9】 一端に空気取入口、他端に空気排出口を
    有する電動機フレームと、上記電動機フレーム内に支持
    された固定子と、上記電動機フレーム内で上記固定子に
    対して電磁気的作用関係に配置された請求項1乃至
    いずれか記載のかご型誘導電動機回転子とを備えたかご
    型誘導電動機。
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