JP3265341B2 - 変調回路 - Google Patents

変調回路

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JP3265341B2
JP3265341B2 JP22897595A JP22897595A JP3265341B2 JP 3265341 B2 JP3265341 B2 JP 3265341B2 JP 22897595 A JP22897595 A JP 22897595A JP 22897595 A JP22897595 A JP 22897595A JP 3265341 B2 JP3265341 B2 JP 3265341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、テレメー
タ、テレターミナル等のデータ伝送用無線通信機に使用
される変調回路に関し、さらに詳しくは、発振周波数が
PLLループで制御される電圧制御形発振回路に、ディ
ジタルのデータ信号を入力してFM変調をかける変調回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来例の変調回路の構成を示す
ブロック図であり、同図において、1はマイクロコンピ
ュータ等からなり、送信すべきデータ信号を生成する送
信データ生成回路、2はPLL回路であり、このPLL
回路2は、基準発振器、位相比較器およびローパスフィ
ルタを内蔵している。3はこのPLL回路2で発振周波
数が制御されるとともに、前記送信データ生成回路1か
らディジタルのデータ信号が与えられる送信用の電圧制
御形発振回路(以下「送信VCO」ともいう)、4は送
信VCO3の出力を増幅する送信アンプ、5はアンテナ
である。
【0003】送信データ生成回路1は、図5(A)に示
されるように、データ信号が“1”であるときには、ハ
イレベルの電圧VH(例えば5V)を出力し、データ信
号が“0”であるときには、ローレベルの電圧VL(例
えば0V)を出力する。
【0004】直接FMをかけるための送信VCO3は、
送信データ生成回路1からの入力がないときには、PL
L回路2で設定されている基準周波数f0で発振してい
る。
【0005】この送信VCO3は、図5(B)に示され
るように、送信データ生成回路1からのデータ信号が、
“0”から“1”に変化したとき、すなわち、送信デー
タ生成回路1の出力が、VLからVHに変化したときに
は、送信周波数を−2*Δf偏移させ、また、送信デー
タ生成回路1からのデータ信号が、“1”から“0”に
変化したとき、すなわち、送信データ生成回路1の出力
が、VHからVLに変化したときには、送信周波数を+2
*Δf偏移させ、また、送信データ生成回路1からのデ
ータ信号が変化せずに、“1,1”あるいは“0,0”
であるときには、送信周波数を偏移させないように構成
されている。
【0006】すなわち、送信VCO3の周波数は、デー
タ信号が“1”でf0−Δfとなり、データ信号が
“0”でf0+Δfとなる。
【0007】なお、特定小電力データの伝送において
は、上述の基準周波数f0は、例えば429.8125
MHzであり、周波数偏移Δfは、例えば1.5kHz
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来例の変調回路では、同一符号のデータ信号が連続し
た後に、異なる符号のデータ信号が来ると、例えば、デ
ータ信号が、“0”“0”“0”“0”…“0”“1”
となったような場合には、PLL回路2の周波数引き込
み作用によって、送信VCO3の周波数のオーバーシュ
ートが発生し、図5(B)の期間T2に示されるよう
に、データ信号“1”の変調をかけようとしても、f0
−Δfよりも+側の周波数、つまり、データ信号“0”
となっており、データエラーが発生することになる。
【0009】このオーバーシュートの発生について、さ
らに詳細に説明する。
【0010】PLL回路は、その原理から設定された周
波数からずれたVCO周波数を、元に戻そうとするが、
この元に戻そうとする補正力は、周波数ずれの大きさ
と、PLL回路の過渡応答特性とで決定され、周波数ず
れが大きい程、また、過渡応答特性が鋭い程、元の周波
数に戻そうとする補正力は、大きくなり、このため、V
COの周波数の収束時にオーバーシュートが発生し易く
なる。
【0011】周波数ずれの大きさは、FM変調の周波数
偏移であり、送信VCO3の入力電圧に比例する。した
がって、送信VCO3に入力される変調電圧VIN(=V
H−VL)が大きい程、オーバーシュートが大きくなる。
【0012】一方、PLL回路の過渡応答特性が鈍いと
FM変調特性はよくなり、低い周波数成分まで変調がか
かって連続する同一符号のデータ信号の送信には好まし
いが、送信VCO3の収束時間が長くなってシステムの
応答が悪くなる。
【0013】つまり、従来例の変調回路では、同一符号
のデータの送信と、PLL回路の送信VCO3を収束さ
せる時間の短縮とを両立させることはできないことにな
る。
【0014】今、連続する同一符号のデータ信号、例え
ば、“0”“0”“0”…が続くと、PLL回路は、周
波数偏移を元に戻そうとし、送信VCO3の周波数は、
図5(B)の期間T1で示されるように、f0+Δfか
ら徐々にf0に収束して来る。そして、連続する同一符
号のデータ信号の後に異なる符号のデータ信号“1”が
来ると、そのデータ信号“1”の時の送信VCO3の周
波数は、f0−2*Δfになり、周波数偏移の大きさ
は、2*Δfとなり、PLL回路が送信VCO3の周波
数を元に戻そうとする補正力は、通常よりも強くなり、
このデータ信号“1”の後で、上述のようにオーバーシ
ュートが発生するのである。
【0015】上述の特定小電力データの伝送において、
データ速度が、例えば、4800bpsであって、基準
周波数f0が、例えば429.8125MHz、周波数
偏移Δfが、例えば1.5kHzである場合に、PLL
回路のロックタイムを、例えば30msecに設定する
と、同一符号のデータ信号が、約19ビット続いた後に
異なる符号のデータ信号が来ると、オーバーシュート
は、ピーク点で3kHz以上あり、また、データエラー
を起こしているビット数は、3ビット以上であった。
【0016】このオーバーシュートを無くすためには、
PLL回路の過渡応答特性を鈍くしなければならず、P
LL回路のロックタイムは200msecを越えてしま
った。このロックタイムでは、システムの応答が遅く、
実用上使用できなかった。
【0017】このため、従来では、データエラーを起こ
さないように、連続データが続かないように、データに
制限をかけていた。例えば、データ信号の“1”を、
“1,0”、データ信号の“0”を“0,1”として送
信しているが、これでは、データ伝送時間が長くなると
いう難点がある。
【0018】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、データに制限をかけることなく、また、応答
性を犠牲にすることなく、しかも、データエラーを起こ
さないようにした変調回路を提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0020】すなわち、本発明は、発振周波数がPLL
ループで制御される電圧制御形発振回路に、ディジタル
のデータ信号を入力してFM変調をかける変調回路であ
り、前記電圧制御形発振回路の前段に、同一符号のデー
タ信号が所定ビット数以上連続した後の異なる符号のデ
ータ信号の振幅を、所定期間に亘って制限して前記電圧
制御形発振回路に出力するために、同一符号のデータ信
号が所定ビット数以上連続した後の異なる符号のデータ
信号を検出する検出回路と、該検出回路の検出出力に応
答して所定期間に亘って異なる符号のデータ信号の振幅
を制限する振幅制限回路とを備える出力手段を設けた変
調回路において、前記検出回路は、入力されるデータ信
号と1ビット前のデータ信号とを比較する比較器と、こ
の比較器の出力に基づいて、同一符号のデータ信号を計
数して所定ビット数以上連続したときに出力を与える計
数器と、この計数器の出力および前記比較器の出力に基
づいて、同一符号のデータ信号が所定ビット数以上連続
した後の異なる符号のデータ信号の入力に応答して検出
出力を与えるゲート回路とを含み、前記振幅制限回路
は、前記検出出力に応答して所定期間に亘ってレベルが
変化する電圧出力を与えるパルス発生器と、前記パルス
発生器の出力を反転させる波形反転回路と、各符号のデ
ータ信号にそれぞれ対応した電圧出力を与える第1、第
2出力電圧原と、第1出力電圧原の出力電圧または前記
パルス発生器の出力電圧を切り替え出力する第1切り替
えスイッチと、第2出力電圧原の出力電圧または前記波
形反転回路の出力電圧を切り替え出力する第2切り替え
スイッチと、データ信号によってオンオフ制御されて第
1切り替えスイッチの出力を前記電圧制御形発振回路に
与える第1スイッチ回路と、データ信号によってオンオ
フ制御されて第2切り替えスイッチの出力を前記電圧制
御形発振回路に与える第2スイッチ回路とを含んでい
る。
【0021】本発明によれば、同一符号のデータ信号が
所定ビット数以上連続した後の異なる符号のデータ信号
の振幅を所定期間に亘って制限するので、オーバーシュ
ートを抑制してデータエラーの発生を防止することがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明の実施
の形態について、詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例の変調回路の構
成を示すブロック図であり、図4の従来例に対応する部
分には、同一の参照符号を付す。
【0024】同図において、1はマイクロコンピュータ
等からなり、送信すべきデータ信号を生成する送信デー
タ生成回路、2はPLL回路であり、このPLL回路2
は、基準発振器、位相比較器およびローパスフィルタを
内蔵している。3はこのPLL回路2で制御されるとと
もに、前記送信データ生成回路1からディジタルのデー
タ信号が与えられる送信用の電圧制御形発振回路(送信
VCO)3、4は送信VCO3の出力を増幅する送信ア
ンプ、5はアンテナであり、以上の構成は、従来例と同
様である。
【0025】この実施例の変調回路では、応答性を犠牲
にすることなく、しかも、同一符号のデータ信号が所定
ビット数以上連続した後に異なる符号のデータ信号が与
えられたときに、オーバーシュートをなくしてデータエ
ラーを起こさないようにするために、次のように構成し
ている。
【0026】すなわち、この実施例の変調回路では、送
信VCO3の前段に、同一符号のデータ信号が所定ビッ
ト数以上連続した後の異なる符号のデータ信号の振幅
を、所定期間に亘って制限して送信VCO3に出力する
出力手段6を設けている。
【0027】この出力手段6は、送信データ生成回路1
から同一符号のデータ信号が所定ビット数以上連続した
後の異なる符号のデータ信号を検出する検出回路7と、
この検出回路7の検出出力に応答して所定期間に亘って
異なる符号のデータ信号の振幅を制限する振幅制限回路
8とを備えている。
【0028】図2は、図1の出力手段6の構成を示すブ
ロック図である。
【0029】同図において、検出回路7は、送信データ
生成回路1からのディジタルのデータ信号がデータ入力
端子9を介して入力されるとともに、送信データ生成回
路1からのタイミングクロックがデータタイミングクロ
ック入力端子10を介して入力され、データ信号を1ビ
ット遅延させる遅延回路11と、この遅延回路11の出
力およびデータ入力端子9からのデータ信号が入力され
るエクスクルーシブオア回路12と、このエクスクルー
シブオア回路12からの出力“1”によってプリセット
されるとともに、データタイミングクロック入力端子1
0からのタイミングクロックに応じて、プリセットされ
た数値からダウンカウントするプリセッタブルダウンカ
ウンタ(PDC)13と、このプリセッタブルダウンカ
ウンタ13の出力およびエクスクルーシブオア回路12
の出力が与えられる第1アンド回路14と、同じくプリ
セッタブルダウンカウンタ13の出力およびデータ入力
端子9からのデータ信号が入力される第2アンド回路1
5と、この第2アンド回路15の出力を、プリセッタブ
ルダウンカウンタ13の出力に応答してラッチするラッ
チ回路16とを備えている。
【0030】比較器としてのエクスクルーシブオア回路
12は、データ入力端子9からのデータ信号と、遅延回
路11からの1ビット前のデータ信号とを比較して両デ
ータ信号が同一符号のデータ信号であれば、出力“0”
をプリセッタブルダウンカウンタ13に与え、両データ
信号が異なる符号のデータ信号であれば、出力“1”を
プリセッタブルダウンカウンタ13に与える。
【0031】計数器としてのプリセッタブルダウンカウ
ンタ13は、エクスクルーシブオア回路12から出力
“0”が与えられると、データのタイミングに合わせて
プリセット値から1ずつダウンカウントし、エクスクル
ーシブオア回路12から出力“1”が与えられると、内
部のカウンタが所定ビット数に対応する設定値にプリセ
ットされ、この実施例では、「5」に初期化される。こ
のプリセッタブルダウンカウンタ13は、同一符号のデ
ータ信号がプリセットされた数値以上、すなわち、5ビ
ット以上連続し、内部のカウンタの計数値が0以下にな
ると、オーバーフロー信号“1”を第1,第2アンド回
路14,15にそれぞれ出力する。
【0032】第1アンド回路14は、このオーバーフロ
ー信号とエクスクルーシブオア回路12の出力とに基づ
いて、同一符号のデータ信号が、プリセットされた数値
以上連続し、かつ、連続データと異なる符号のデータ信
号が入力されたとき、すなわち、プリセッタブルダウン
カウンタ13からオーバーフロー信号“1”が与えられ
ており、かつエクスクルーシブオア回路12から出力
“1”が与えられたときに、検出出力としてのトリガ信
号“1”を振幅制限回路8に出力する。
【0033】第2アンド回路15は、プリセッタブルダ
ウンカウンタ13からオーバーフロー信号“1”が与え
られたときのデータ入力端子9のデータ信号を出力す
る。すなわち、この第2アンド回路15は、同一符号の
連続したデータ信号の符号が、“0”であるか“1”で
あるかに対応した出力をラッチ回路16に与える。
【0034】ラッチ回路16は、オーバーフロー信号に
応答して第2アンド回路15の出力をラッチし、同一符
号の連続したデータ信号の符号が“0”であったか
“1”であったかを、次のオーバーフロー信号が与えら
れるまで保持する。
【0035】振幅制限回路8は、第1アンド回路14の
トリガ信号に応答して図3(B)に示されるように、電
圧レベルが所定期間に亘って変化する電圧を出力するパ
ルスジェネレータ(P.G.)17と、このパルスジェネ
レータ17の出力を反転する波形反転回路18と、ラッ
チ回路16の出力に応じて、データ信号“0”に対応す
る第1出力電圧源19の出力電圧VL(例えば0V)ま
たはパルスジェネレータ17の出力を切り替え出力する
第1切り替えスイッチ20と、同じくラッチ回路16の
出力に応じて、データ信号“1”に対応する第2出力電
圧源21の出力電圧VH(例えば5V)または波形反転
回路18の出力を切り替え出力する第2切り替えスイッ
チ22と、インバータ23を介して与えられるデータ信
号に応じてオンオフ制御する第1スイッチ回路24と、
データ信号に応じてオンオフ制御される第2スイッチ回
路25とを備えており、いずれかのスイッチ回路24,
25出力が、送信VCO3に出力されるようになってい
る。パルスジェネレータ17の出力電圧の最大値は、こ
の実施例では、VHのほぼ1/2となっている。
【0036】波形反転回路18は、オペアンプで構成さ
れており、その出力電圧は、パルスジェネレータ17か
らの入力電圧に対して次のようになっている。
【0037】出力電圧=(VL+VH)−入力電圧 したがって、パルスジェネレータ17の出力電圧がVL
のときは、波形反転回路18の出力は、VHとなってい
る。
【0038】第1切り替えスイッチ20は、ラッチ回路
16の出力が“0”であるときには、第1出力電圧源1
9の出力電圧VLを第1スイッチ回路24に出力し、ラ
ッチ回路16の出力が“1”であるときには、パルスジ
ェネレータ17の出力を第1スイッチ回路24に出力す
る。
【0039】第2切り替えスイッチ22は、ラッチ回路
16の出力が“0”であるときには、波形反転回路18
の出力を第2スイッチ回路25に出力し、ラッチ回路1
6の出力が“1”であるときには、第2出力電圧源21
の出力電圧VHを第2スイッチ回路25に出力する。
【0040】第1スイッチ回路24は、インバータ23
からの“0”の信号でオフし、“1”の信号でオンする
ようになっており、したがって、データ入力端子9のデ
ータ信号が、“1”のときにオフし、“0”ときにオン
することになる。
【0041】第2スイッチは、データ入力端子9からの
データ信号が“0”でオフし、“1”でオンするように
なっている。
【0042】次に、以上の構成を有する変調回路の動作
を説明する。
【0043】先ず、データ入力端子9に、例えば、
“0”のデータ信号が入力されると、第1スイッチ回路
24がオンし、この時、設定値を越えて、すなわち、所
定ビット数以上連続する同一符号のデータ信号が入力さ
れておれば、その連続するデータ信号が“0”の場合に
は、第1出力電圧源19の出力電圧VLが第1切り替え
スイッチ20および第1スイッチ回路24を介して振幅
制限を受けることなく、送信VCO3に出力される。ま
た、連続するデータ信号が“1”の場合には、パルスジ
ェネレータ17の出力が第1切り替えスイッチ20およ
び第1スイッチ回路24を介して送信VCO3に出力さ
れることになり、振幅制限がかかることになる。
【0044】一方、データ入力端子9に、“1”のデー
タ信号が入力されると、第2スイッチ回路25がオン
し、この時、設定値を越えて、すなわち、所定ビット数
以上連続する同一符号のデータ信号が入力されておれ
ば、その連続するデータ信号が“1”の場合には、第2
出力電圧源21の出力電圧VHが第2切り替スイッチ2
2および第2スイッチ回路25を介して振幅制限を受け
ることなく、送信VCO3に出力される。また、連続す
るデータ信号が“0”の場合には、波形反転回路18の
出力が第2切り替えスイッチ22および第2スイッチ回
路25を介して送信VCO3に出力されることになり、
振幅制限がかかることになる。
【0045】図3は、この実施例の信号波形図であり、
同図(A)はデータ信号生成回路1の出力、同図(B)
はパルスジェネレータ17の出力、同図(C)は振幅制
限回路8の出力、同図(D)は変調出力をそれぞれ示し
ている。
【0046】例えば、データ信号が、図3(A)に示さ
れるように、同一符号“0”のデータ信号が5ビット以
上連続した後に異なる符号“1”のデータ信号が来る
と、異なる符号のデータ信号“1”のときに、所定期間
に亘って図3(B)に示される電圧がパルスジェネレー
タ17から出力され、これによって、振幅制限回路8か
らは、図3(C)に示されるように、所定期間に亘って
異なる符号“1”のデータ信号の振幅が制限されて送信
VCOに出力されることになる。
【0047】このように異なる符号のデータ信号に電圧
振幅の小さい変調電圧VIN2が入力されると、この符号
の送信VCOの周波数は、 f0−2*Δf*(VIN2/VIN1) となる。なお、VIN1は、データ信号生成回路1の出力
電圧であり、VIN2<VIN 1であるから、この実施例の送
信VCO3の周波数偏移の方が従来例の周波数偏移より
も小さくなる。
【0048】つまり、送信VCO3の周波数を元に戻そ
うとする周波数偏移の補正力が小さくなり、図3(D)
に示されるように、連続する同一符号のデータ信号が続
いた後に来る異なる符号のデータ信号によるオーバーシ
ュートがなくなり、データエラーの発生が防止される。
【0049】なお、プリセッタブルダウンカウンタ13
の設定値、すなわち、所定ビット数およびパルスジェネ
レータ17の出力電圧が変化する所定期間等は、実験等
に基づいて、所期の効果を奏するように選定される。
【0050】上述の実施例の変調回路では、送信VCO
3には、PLL回路2からの制御電圧とデータ信号生成
回路1からのデータ信号とを個別に与えたけれども、本
発明の他の実施例として、制御電圧にデータ信号を重畳
して送信VCO3に与える構成であっもよい。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、同一符号
のデータ信号が所定ビット数以上連続した後の異なる符
号のデータ信号の振幅を所定期間に亘って制限するの
で、従来例のようにデータに制限をかけたり、応答性を
犠牲にすることなく、オーバーシュートをなくしてデー
タエラーの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図1の出力手段の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図1の実施例の動作説明に供する信号波形図で
ある。
【図4】従来例のブロック図である。
【図5】従来例の信号波形図である。
【符号の説明】
1 送信データ生成回路 2 PLL回路 3 電圧制御形発振回路(送信VCO) 6 出力手段 7 検出回路 8 振幅制限回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振周波数がPLLループで制御される
    電圧制御形発振回路に、ディジタルのデータ信号を入力
    してFM変調をかける変調回路であり、 前記電圧制御形発振回路の前段に、同一符号のデータ信
    号が所定ビット数以上連続した後の異なる符号のデータ
    信号の振幅を、所定期間に亘って制限して前記電圧制御
    形発振回路に出力するために、同一符号のデータ信号が
    所定ビット数以上連続した後の異なる符号のデータ信号
    を検出する検出回路と、該検出回路の検出出力に応答し
    て所定期間に亘って異なる符号のデータ信号の振幅を制
    限する振幅制限回路とを備える出力手段を設けた変調回
    路において、 前記検出回路は、入力されるデータ信号と1ビット前の
    データ信号とを比較する比較器と、この比較器の出力に
    基づいて、同一符号のデータ信号を計数して所定ビット
    数以上連続したときに出力を与える計数器と、この計数
    器の出力および前記比較器の出力に基づいて、同一符号
    のデータ信号が所定ビット数以上連続した後の異なる符
    号のデータ信号の入力に応答して検出出力を与えるゲー
    ト回路とを含み、 前記振幅制限回路は、前記検出出力に応答して所定期間
    に亘ってレベルが変化する電圧出力を与えるパルス発生
    器と、前記パルス発生器の出力を反転させる波形反転回
    路と、各符号のデータ信号にそれぞれ対応した電圧出力
    を与える第1、第2出力電圧源と、第1出力電圧源の出
    力電圧または前記パルス発生器の出力電圧を切り替え出
    力する第1切り替えスイッチと、第2出力電圧源の出力
    電圧または前記波形反転回路の出力電圧を切り替え出力
    する第2切り替えスイッチと、データ信号によってオン
    オフ制御されて第1切り替えスイッチの出力を前記電圧
    制御形発振回路に与える第1スイッチ回路と、データ信
    号によってオンオフ制御されて第2切り替えスイッチの
    出力を前記電圧制御形発振回路に与える第2スイッチ回
    路とを含む、 ことを特徴とする変調回路。
  2. 【請求項2】 発振周波数がPLLループで制御される
    電圧制御形発振回路に、ディジタルのデータ信号を入力
    してFM変調をかける変調回路において、 前記電圧制御形発振回路の前段に、同一符号のデータ信
    号が所定ビット数以上連続した後の異なる符合のデータ
    信号を検出する検出回路と、該検出回路の検出 出力に応
    答して所定期間に亘って異なる符合のデータ信号の振幅
    を制限する振幅制限回路とからなる 出力手段を設けたこ
    とを特徴とする変調回路。
  3. 【請求項3】 前記検出回路は、入力されるデータ信号
    と1ビット前のデータ信号とを比較する比較器と、この
    比較器の出力に基づいて、同一符号のデータ信号を計数
    して所定ビット数以上連続したときに出力を与える計数
    器と、この計数器の出力および前記比較器の出力に基づ
    いて、同一符号のデータ信号が所定ビット数以上連続し
    た後の異なる符号のデータ信号の入力に応答して検出出
    力を与えるゲート回路とを含み、 前記振幅制限回路は、前記検出出力に応答して所定期間
    に亘ってレベルが変化する電圧出力を与えるパルス発生
    器と、前記パルス発生器の出力を反転させる波形反転回
    路と、各符号のデータ信号にそれぞれ対応した電圧出力
    を与える第1、第2出力電圧原と、第1出力電圧原の出
    力電圧または前記パルス発生器の出力電圧を切り替え出
    力する第1切り替えスイッチと、第2出力電圧源の出力
    電圧または前記波形反転回路の出力電圧を切り替え出力
    する第2切り替えスイッチと、データ信号によってオン
    オフ制御されて第1切り替えスイッチの出力を前記電圧
    制御形発振回路に与える第1スイッチ回路と、データ信
    号によってオンオフ制御されて第2切り替えスイッチの
    出力を前記電圧制御形発振回路に与える第2スイッチ回
    路とを含む請求項2記載の 変調回路。
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