JP3264816B2 - 偏光板 - Google Patents

偏光板

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JP3264816B2 JP31748895A JP31748895A JP3264816B2 JP 3264816 B2 JP3264816 B2 JP 3264816B2 JP 31748895 A JP31748895 A JP 31748895A JP 31748895 A JP31748895 A JP 31748895A JP 3264816 B2 JP3264816 B2 JP 3264816B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長460nmに
おける平行透過率(A)/直交透過率(B)の値が20
00〜2740で、640nmにおける平行透過率
(A)/直交透過率(B)の値が2000〜5565で
ある偏光板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、卓上電子計算機、電子時計、ワー
プロ、自動車や機械類の計器類等に液晶表示装置が用い
られ、これらに伴い偏光板の需要も増大している。偏光
板は一般に偏光能を有する偏光フィルムの両面あるいは
片面に、接着剤層を介して保護フィルムを形成させたも
のが繁用され、現在、知られている代表的なポリビニル
アルコール(以下、PVAと略記する)系偏光フィルム
としてはPVA系フィルムにヨウ素を染色させたものと
二色性染料を染色させたものがあり、これらはPVAの
水溶液を製膜し、これを一軸延伸させて染色するか、染
色した後一軸延伸してからホウ素化合物で耐久性処理を
行ったものが用いられ、保護フィルムとしては、酢酸セ
ルロース系フィルムが表面保護フィルムとして光学的透
明性、無配向性等に優れているため汎用されている。
【0003】上記偏光板の製造方法としては、例えば特
開平5−273412号公報に記載された方法がある。
即ち、ヨウ素を吸着配向させたPVA系樹脂の一軸延伸
フィルムを、ヨウ化カリウム及びホウ酸を含む水溶液で
処理し、次いで水洗処理するに当たり、ヨウ化カリウム
及びホウ酸を含む水溶液での処理及び水洗処理を特定の
範囲で行うというもので、かかる方法により、高透明
で、高偏光度の偏光板が得られることが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−273412号公報開示技術では、高透明、高偏光
度の偏光板が得られるものの、本発明者等が詳細に検討
した結果、偏光板クロスニコルでブルーリークが発生し
たり、ブルーリークを抑えると平行透過率が低下した
り、波長400〜500nm領域で平行透過率/直交透
過率の値が上がりにくく、又、波長550〜780nm
領域で平行透過率/直交透過率の値が低下したりする等
の不具合が生じることが判明した。従って、該偏光板を
液晶表示装置に用いた場合、人に対する影響、例えば視
認性や人の目の疲れにくさといった点で問題が残ること
になり、該偏光板ではまだまだ満足できるというもので
はなく、最近の技術の高度化に伴った更なる改良が必要
になっている。本発明は、このような背景下において、
上記課題を解決した偏光板の製造方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかるに、本発明者等は
かかる課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、波長4
60nmにおける平行透過率(A)/直交透過率(B)
の値が2000〜2740で、640nmにおける平行
透過率(A)/直交透過率(B)の値が2000〜55
65である偏光板を製造するにあたり、ヨウ素化合物又
は二色性染料を吸着配向させたポリビニルアルコール系
一軸延伸フィルムをホウ素化合物処理し、更に水洗処理
を行った後、再度ヨウ素化合物又は二色性染料で再染色
し、次いで、かかるポリビニルアルコール系偏光フィル
ムの両面又は片面に保護フィルムを設けると、人に対す
る影響、例えば視認性や長時間使用したときの人の目の
疲れにくさといった点で優れた偏光板が得られることを
見いだし、本発明を完成した。尚、上記平行透過率
(A)とは2枚の偏光板をその配向方向が同一になるよ
うに重ね合わせた場合の透過率(%)を、直交透過率
(B)とは2枚の偏光板をその配向方向が垂直になるよ
うに重ね合わせた場合の透過率(%)をそれぞれ意味す
る。
【0006】
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明では、波長460nmにおける平行透過
率(A)/直交透過率(B)の値が2000〜2740
で、640nmにおける平行透過率(A)/直交透過率
(B)の値が2000〜5565である偏光板を製造す
るにあたり、ヨウ素化合物又は二色性染料を吸着配向さ
せたポリビニルアルコール系一軸延伸フィルムをホウ素
化合物処理し、更に水洗処理を行った後、再度ヨウ素化
合物又は二色性染料で再染色することが最大の特徴で、
次いで、かかるポリビニルアルコール系偏光フィルムの
両面又は片面に保護フィルムを設けて偏光板が製造され
るのである。
【0008】本発明用いられる偏光フィルムは、PV
A系フィルムの一軸延伸フィルムであり、PVAは通
常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して
製造されるが、本発明では必ずしもこれに限定されるも
のではなく、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステル、
アミド、ニトリル等を含む)、オレフィン類、ビニルエ
ーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共重合
可能な成分を含有していても良い。PVAにおける平均
ケン化度は85〜100モル%、好ましくは98〜10
0モル%が実用的である。又、本発明のPVAの平均重
合度としては任意のものが使用可能であるが、1500
以上、好ましくは2600以上、より好ましくは350
0〜5000が有利である。
【0009】該偏光フィルムの製造方法としては、ま
ず、PVAを水又は有機溶媒に溶解した原液を流延製膜
して、該フィルムを延伸してヨウ素化合物あるいは二色
性染料の水溶液に浸漬し染色するか、延伸と染色を同時
に行うか、ヨウ素化合物あるいは二色性染料により染色
して延伸するかした後、ホウ素化合物処理する。又、染
色した後ホウ素化合物の溶液中で延伸することも可能で
あり、適宜選択して用いることができる。しかる後に、
水洗処理を行い、その後再度ヨウ素化合物又は二色性染
料で染色を行う。
【0010】原液調製に際して使用される溶媒として
は、例えば水はもちろん、ジメチルスルホキシド(DM
SO)、N−メチルピロリドン、グリセリン、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコ
ール、トリメチロールプロパン等の多価アルコール、エ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン等のアミン類及
びこれらの混合物が用いられる。
【0011】上記有機溶媒中には少量、例えば5〜30
重量%の水を含有させても差し支えない。原液中のPV
Aの濃度は5〜20重量%が実用的である。該溶剤を用
いて得られたPVA製膜原液は、キャスト法、押出法等
任意の方法で製膜される。製膜方法としては乾・湿式製
膜法にて、即ち、該溶液を口金スリットから一旦空気
中、又は窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性雰囲気中
に吐出し、次いで凝固浴中に導いて未延伸フィルムを形
成せしめる。又は口金から吐出された製膜溶液は一旦ロ
ーラー、あるいはベルトコンベアー等の上で溶剤を一部
乾燥した後で凝固浴中に導入しても差し支えない。
【0012】又、凝固浴に用いる溶媒には前記PVAの
溶剤と混和性を有するもので、例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、
アセトン、ベンゼン、トルエン等が挙げられる。PVA
系フィルムを得る方法としては、その他PVAの溶液を
凝固浴中に導入してフィルム化するいわゆるゲル製膜法
等も実施可能である。
【0013】原反フィルムとしてはその膜厚は30〜1
00μm、好ましくは50〜90μmが必要である。3
0μm以下では延伸不能となり、100μm以上では膜
厚精度が低下し不適当である。前記の如くして得られる
PVA未延伸フィルムは次に延伸及び染色、ホウ素化合
物処理が施される。延伸と染色更にホウ素化合物処理は
別々に行っても同時に行っても良いが、本発明では染色
工程、ホウ素化合物処理工程の少なくとも一方の工程中
に一軸延伸を実施することが望ましい。
【0014】延伸は一軸方向に3.5〜10倍、好まし
くは4.5〜7倍延伸することが望ましい。この際、前
記と直角方向にも若干の延伸(幅方向の収縮を防止する
程度あるいはそれ以上の延伸)を行っても差し支えな
い。延伸時の温度条件は40〜130℃から選ぶのが望
ましい。更に、かかる延伸倍率は最終的に上記の範囲に
設定されれば良く、延伸操作は一段階のみならず、製造
工程の任意の範囲の段階に実施すれば良い。
【0015】フィルムへの染色つまり偏光素子の吸着は
フィルムに偏光素子を含有する液体を接触させることに
よって行われる。通常はヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶
液が用いられ、ヨウ素の濃度は0.1〜2g/l、ヨウ
化カリウムの濃度は10〜50g/l、ヨウ素/ヨウ化
カリウムの重量比は20〜100が適当である。染色時
間は30〜500秒程度が実用的である。処理浴の温度
は30〜80℃が好ましい。水溶媒以外に水と相溶性の
ある有機溶媒を少量含有させても差し支えない。接触手
段としては浸漬、塗布、噴霧等の任意の手段が適用でき
る。
【0016】染色処理されたフィルムは次いでホウ素化
合物によって処理される。ホウ素化合物としてはホウ
酸、ホウ砂が実用的である。ホウ素化合物は水溶液又は
水−有機溶媒混合液の形で濃度0.5〜2モル/l程度
で用いられ、液中には少量のヨウ化カリウムを共存させ
るのが実用上望ましい。処理法は浸漬法が望ましいが勿
論塗布法、噴霧法も実施可能である。処理時の温度は5
0〜70℃程度、処理時間は5〜20分程度が好まし
く、又必要に応じて処理中に延伸操作を行っても良い。
【0017】更に本発明では、水洗処理後、再染色処理
が施される。水洗処理については、5〜30℃、好まし
くは10〜20℃で、2分間以下、好ましくは1分間以
下浸漬することにより行われる。勿論浸漬に限らず噴
霧、塗布等も可能である。
【0018】再染色処理については、ヨウ素−ヨウ化カ
リウムの水溶液が用いられ、ヨウ素の濃度は0.001
〜1g/l、好ましくは0.01〜1g/l、ヨウ化カ
リウムの濃度は10〜50g/l、好ましくは10〜3
0g/l、染色時間は10〜500秒、好ましくは30
〜300秒程度が実用的である。処理浴の温度は5〜3
0℃が好ましい。水溶媒以外に水と相溶性のある有機溶
媒を少量含有させても差し支えない。接触手段としては
浸漬が好ましいが、塗布、噴霧等、任意の手段が適用で
きる。
【0019】再染色処理後、30〜80℃で30〜50
0秒間乾燥を行った後、得られたPVA系偏光フィルム
には、その両面又は片面に光学的透明度と機械的強度に
優れた酢酸セルロース系保護フィルムが貼り合わされ
る。該酢酸セルロース系保護フィルムとしては酢酸セル
ロース系フィルム、アクリル系フィルム、ポリエステル
系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、ポリカーボネ
ート系フィルム、ポリエーテルエーテルケト系フィル
ム、ポリスルホン系フィルム等が挙げられるが、好適に
は二酢酸セルロースフィルム、三酢酸セルロースフィル
ム等の酢酸セルロース系フィルム用いられ、更に、必要
に応じて、上記樹脂フィルムにサリチル酸エステル系化
合物、ベンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾール
系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩
系化合物等の紫外線吸収剤を配合させることも可能であ
る。又、該保護フィルムの表面をアルカリでケン化処理
したり、プラズマ処理、グロー放電処理、コロナ放電処
理、高周波処理、電子線処理等を行うと、更に効果的で
ある。又、PVA系偏光フィルムと保護フィルムとの接
着に際しては、PVA系、ウレタン系、アクリル系等の
接着剤が用いられる。
【0020】かくして得られた偏光板は、波長460n
mにおける平行透過率(A)/直交透過率(B)の値が
2000〜2740であり、640nmにおける平行透
過率(A)/直交透過率(B)の値が2000〜556
5である。かかる偏光板を液晶表示装置や車両用途、各
種工業計器類、家庭用電化製品の表示等に用いることに
より、視認性がよくなり、目が疲れるといったこともな
くなり、上述の問題点が解消されるのである。
【0021】更に、上記偏光板には必要に応じて透明な
感圧性接着層を通常知られている方法で設けることがで
きる。該感圧性接着層としてはアクリル酸エステル、例
えばアクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
メチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等とα−モノオ
レフィンカルボン酸、例えばアクリル酸、マレイン酸、
イタコン酸、メタクリル酸、クロトン酸等との共重合物
(アクリルニトリル、酢酸ビニル、スチロールの如きビ
ニル単量体を添加したものも含む。)を主体とするもの
が、偏光フィルムの偏光特性を阻害することがないので
特に好ましいが、これに限定されることなく、透明性を
有する感圧性接着剤であれば使用可能で、例えばポリビ
ニルエーテル系、ゴム系等でもよい。
【0022】又、更に反射板及び/又は半透明層を設け
ることにより、反射型あるいは半透過型の液晶表示板に
使用される。この反射板としては通常アルミニウム、銀
等の箔、板が使用される。半透明層としては反射型及び
透過型の両方に使用可能となるべく反射率と透過率が選
ばれ、適宜材料は選択される。
【0023】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて具体的
に説明する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは特
に断りのない限り重量基準である。 実施例1 平均重合度3800、ケン化度99.5モル%のPVA
を水に溶解し、5.0%の溶液を得た。該溶液をポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に流延後乾燥し原反フ
ィルム(80μm)を得た。該フィルムをチャックに装
着し、ヨウ素0.2g/l、ヨウ化カリウム60g/l
よりなる水溶液中に30℃にて240秒浸漬し、次いで
ホウ酸70g/l、ヨウ化カリウム30g/lの組成の
水溶液に浸漬すると共に、同時に6.0倍に一軸延伸し
つつ5分間にわたってホウ酸処理を行った。次に、20
℃の水洗槽に20秒間浸漬した後、ヨウ素0.05g/
l、ヨウ化カリウム20g/lよりなる水溶液中に20
℃にて20秒間浸漬し、最後に室温で24時間乾燥し、
偏光フィルムを得た。次に、得られた偏光フィルムの両
面に三酢酸セルロースフィルムをPVA系接着剤(4%
水溶液)により接着し、偏光板を得た。
【0024】得られた偏光板の、波長460nm及び6
40nmにおける平行透過率(A)と直交透過率(B)
とを高速多波長複屈折測定装置(大塚電子(株)製:R
ETS−2000)により測定し、各々の波長における
(A)/(B)の値を算出したところ2483(460
nm)と4366(640nm)であった。かかる偏光
板について、視認性及び目の疲れにくさを下記の如く評
価し、結果を表2に示した。
【0025】(視認性)液晶表示装置パネルに上記偏光
板を貼合し、階調表示を行い、視認性を評価した。
【0026】(目の疲れにくさ)液晶表示装置パネルに
上記偏光板を貼合し、パネラー5名に一定時間(1時間)
使用後の目の疲れにくさを評価した。評価基準は以下の
通りである。 A・・・4〜5人が目の疲れを訴えなかった。 B・・・2〜3人 〃 C・・・0〜1人 〃
【0027】実施例2 実施例1において、ホウ酸処理後の水洗処理時間を60
秒間にした以外は同様に行い、表1に示される偏光板を
得た。かかる偏光板について、実施例1と同様に視認性
及び目の疲れにくさを評価した。評価結果は表2に示し
た。
【0028】実施例3 実施例1において、ホウ酸処理後の水洗処理温度を30
℃にした以外は同様に行い、表1に示される偏光板を得
た。かかる偏光板について、実施例1と同様に視認性及
び目の疲れにくさを評価した。評価結果は表2に示し
た。
【0029】実施例4 実施例1において、水洗処理後の再染色の浸漬温度を1
0℃、浸漬時間を20秒間にした以外は同様に行い、表
1に示される偏光板を得た。かかる偏光板について、実
施例1と同様に視認性及び目の疲れにくさを評価した。
評価結果は表2に示した。
【0030】実施例5 実施例1において、平均重合度1700、ケン化度9
9.7モル%のPVAを用いた以外は同様に行い、表1
に示される偏光板を得た。かかる偏光板について、実施
例1と同様に視認性及び目の疲れにくさを評価した。評
価結果は表2に示した。
【0031】比較例1 実施例1において、水洗処理後の再染色工程を省いた以
外は同様に行い、表1に示される偏光板を得た。かかる
偏光板について、実施例1と同様に視認性及び目の疲れ
にくさを評価した。評価結果は表2に示した。
【0032】比較例2 実施例1において、ホウ酸処理後の水洗処理温度を10
℃にして、再染色工程を省いた以外は同様に行い、表1
に示される偏光板を得た。かかる偏光板について、実施
例1と同様に視認性及び目の疲れにくさを評価した。評
価結果は表2に示した。
【0033】比較例3 実施例1において、ホウ酸処理後の水洗工程、再染色工
程を省いた以外は同様に行い、表1に示される偏光板を
得た。かかる偏光板について、実施例1と同様に視認性
及び目の疲れにくさを評価した。評価結果は表2に示し
た。
【0034】
【表1】 平行透過率(A) 直交透過率(B) (A)/(B) (%) (%) 460nm 640nm 460nm 640nm 460nm 640nm 実施例1 32.29 34.93 0.013 0.008 2483 4366 〃 2 32.83 35.00 0.013 0.008 2525 4375 〃 3 32.88 33.39 0.012 0.006 2740 5565 〃 4 32.43 33.90 0.012 0.008 2702 4238 〃 5 30.22 33.43 0.015 0.008 2014 4178 比較例1 35.22 35.00 0.26 0.008 135 4375 〃 2 33.07 36.95 0.03 0.009 1102 4105 〃 3 33.04 38.41 0.018 0.034 1835 1129
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明の偏光板の製造方法では、波長4
60nmにおける平行透過率(A)/直交透過率(B)
の値が2000〜2740で、640nmにおける平行
透過率(A)/直交透過率(B)の値が2000〜55
65である偏光板を製造するにあたり、ヨウ素化合物又
は二色性染料を吸着配向させたポリビニルアルコール系
一軸延伸フィルムをホウ素化合物処理し、更に水洗処理
を行った後、再度ヨウ素化合物又は二色性染料で再染色
し、次いで、かかるポリビニルアルコール系偏光フィル
ムの両面又は片面に保護フィルムを設けるため、得られ
た偏光板は人に対する影響、例えば視認性や長時間使用
したときの人の目の疲れにくさといった点で優れた効果
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−180303(JP,A) 特開 昭61−175602(JP,A) 特開 昭57−124701(JP,A) 特開 昭62−34105(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長460nmにおける平行透過率
    (A)/直交透過率(B)の値が2000〜2740
    で、640nmにおける平行透過率(A)/直交透過率
    (B)の値が2000〜5565である偏光板を製造す
    るにあたり、ヨウ素化合物又は二色性染料を吸着配向さ
    せたポリビニルアルコール系一軸延伸フィルムをホウ素
    化合物処理し、更に水洗処理を行った後、再度ヨウ素化
    合物又は二色性染料で再染色し、次いで、かかるポリビ
    ニルアルコール系偏光フィルムの両面又は片面に保護フ
    ィルムを設けることを特徴とする偏光板の製造方法。
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